作品名 :人鳥姫 (完結作品)
公開情報:アフターストーリー ~あなっす~
伏線回収系
メタネタ満載
ユーザー 参加巻き込み型
子供が読んでも大丈夫な健全路線
企画情報
今はありません。
第1章
新曲MVの撮影を終えたペパプwithマーゲイ。
そこに「かばんと愉快な仲間たち」も合流。
おんせんやゲームコーナーでキャッキャウフフしていると、タイリクオオカミから通信が入る。
どうやら「相談したいことがある」そうだが・・・?
博士たち考案のギャンブル「4枚のカード」に興じるフレンズたち・・・
そしてやっとタイトル回収。
タイリク先生の相談とは「絵本:人鳥姫」のハッピーエンド化だった。
そのヒントを求めPPPと愉快な仲間たちは、一路「としょかん」に向かう・・・
としょかんにやって来たペパプと愉快な仲間たち
昔、カコ博士が使っていた部屋で「お宝探し」を始めるのだった
そして今回は、とうとう物語に大きく寄与しそうなアイテム発見!
「ペパプの今後」や「タイリク先生の依頼」にもメドが付きそう… プリンセスも、やっと主役らしく...
ミュージカル「人鳥姫」のリハーサルが始まったが、プリンセス以外のメンバーの調子は上がらず
そのことを相談しに としょかんを訪れるプリンセス
そこにはコウテイも相談に来ていて...?
その後コウテイに公演の延期を告げられたプリンセスは飛び出してしまい…
第2章
なぜかアプリ時代に居た「ロイヤル」
ミライ・サーバル・カラカルと共に、としょかんを訪れ、時任博士と名乗る怪しげな人物と出会う
そしてロイヤルは「ダイヤ」を探そうと思い立つが…?
ダイヤ探しに出発しようした一行の前に、イワビー&コウテイが現れPIPの練習見学に招待してくれると言う
流しの芸人コンビ アラフェネを退ける(自爆とも言う)と、一路「みずべちほー」へ
セルリアン戦で声を失ったコウテイ&PIPの面々の攻勢によりPPPに加入させられそうになるロイヤル
アナツバメはダイヤと引き換えに声を取り戻す情報をくれると言うが…?
プリンセスが悩んでいると時任博士が再登場。 そこへ...?
巨大なダイヤは、サイキョーのセルリアン(ダイヤリアン)の『へし』だった
立ちはだかるダイヤリアンを新たに加勢に来たフレンズの協力で一旦は退けたものの、
コウテイの、そして「この世界の嘘」が明かされていく・・・
プリンセスの居た世界とは? 時任博士の正体とは? そして・・・
第3章
プリンセスが夢の中にいる間のPPP視点のお話
そしてプリンセスが、とうとう声を取り戻す!
サイキョーのセルリアン、そして太古のフレンズが復活!
プリンセスの見た夢とは・・・
そして、夢と現実が交差する
次々と「としょかん」に舞い込む「パークの危機」に関する情報
フレンズたちは、それぞれ「自分に出来ること」をすることで、ダイヤリアンの足止めに一旦は成功するのだった
一方、博士たちは「秘密基地」で「管理者」に出会う
第4章
始まるダイヤリアン対策会議。
プリンセスの見た夢と、コウテイの一言で、フレンズたちは分裂の危機を迎えるが、
かばんの叡智発動により、3つの作戦が同時並行で進行していた。
最終決戦の舞台裏では、こんなことが起こっていた・・・
フレンズたちの絆を見せつけろ!
作者救済伏線回収用後日談
#4章1話 ~質疑応答 question-and-answer session~
#4章2話 ~ペパプの声 PPP‘s sonic~
#4章3話 ~縁の下の力持ち backyard staff~
#4章4話 ~もの言わぬ指揮者 director of silence~
#4章4.5話 ~後日談 after story~
これが作者の考えるサイキョーの『人鳥姫』だ!
・・・え? ダメ?
#最新話
感想はこちら
あのセルリアンが帰ってきた!?
これはパークの危機!!ハンター達はどうやって対抗するのだろうか…
アライさん達もお使いがんばれ!
舞い戻ってきてしまいましたねぇ…
果たしてハンターの意地を見せられるのか!?
前話で手に入れたとはいえ、無事に持って帰るまでが「おつかい」ですもんね。
#前の話 (あらすじはトップ)
第3章 3話 ~夢~
サーバル
「って、プリンセスがシャベッテルゥゥゥーーー!?」 Σ(゚Д゚),
サーバルの叫びで、初めて気が付いた。
プリンセス「どうして?」
確かに自分の声が聞こえる。 喋れている。
どういうことだろう?
かばん閊 えが取れたからじゃないですか?」
「心の
優しい笑顔と声だった。
・・・確かにそうだ。
コウテイに決して悪意は無かったのに、当の私はそれに気付かず、
自分で自分を追い詰め、自縄自縛に陥っていた。
その呪縛が解けた、というか自力で解いたから・・・?
博士
「何ですか? 今の大声は」
助手
「お客が来てるのに騒がしいですよ。 サーバル」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リカオン
「どうするんです?
博士たちに知らせなくて良いんですか?」
私たちはタイリク先生の情報を元に、セルリアンを追っていた。
ヒグマ
「先生の言葉を信じないわけじゃないが、セルリアンの実像を自分たちの目で、手で、確かめる。
それからだ」
キンシコウ
「・・・ ヒグマさんの判断を信じます。
セルリアンハンターとして、私たちに出来ることをしましょう」
リカオン
「オーダー、了解です」
責任は重大だが、
セルリアンハンターとして、リーダーとして、この判断は間違っていないはずだ。
仲間も私を信じてくれている。
ーと、
リカオン
「もしかして『アレ』でしょうか?」
どうやら件 のセルリアンに追い付いたようだ。
キンシコウ
「確かに先生の言っていた特徴と一致しますね」
ヒグマ
「よし! 先手必勝、初手から野生開放で行くぞぉ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーゲイ
「お見舞いに来ました。 具合はどうですか? プリンセスさん」
お客と言うのはマーゲイだったらしい。
その顔を見た途端、思わず・・・
プリンセス
「あなた、よくもコウテイとグルになって・・・!」
マーゲイ自体に罪は無いはずなのだが、
圧 し掛かるのように顔を覗き込んで凄んでしまう。仰 け反りながら、
一方のマーゲイは
「うわぁぁぁぁーーー! シャベッテルゥゥゥーーー!
しかも顔近いーーー! いい匂いぃぃーーー!」
ぶしゅ~~~!
マーゲイは混乱と興奮の極みで、盛大に鼻血を噴きながら倒れた。
叫び声に耳を押さえていた博士たちは、
博士「声が戻ったのですね」
助手「良かったのです」
ーと、ぶっ倒れたマーゲイをスルーして喜んでくれた。
そうだった。
コウテイは厚意で私に休養を取るよう提案しただけだったし、
マーゲイもそれに協力しただけ。
メンバーたちも私を信じて待ってくれて、
かばんや博士たちも親身に相談に乗ってくれた。
声を取り戻せたのは、決して自分の力だけではない。
周りのみんなに支えられて今の自分がいる・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ザバーー!
カバ
「だ~れ~?」
ダイア
「お久しぶりです。 姐さん。
ダイアウルフです」
カバ
「ダイア、ウルフ…?
見ない顔ねぇ。 とりあえず、お水でも飲むぅ?」
私のことを知らない!?
ーということは、世代交代してしまっているのだろうか?
それとも過去の記憶を失っている?
でも報告はしておかなければ・・・
カバ
「それで、わたくしに何か用かしらぁ?」
ダイア
「サイキョーのセルリアン、ダイヤリアンが復活しました」
(`✧_✧´) !
カバ姐さんの目が一瞬光ったように見えた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうだ。 博士たちには聞きたいことが山ほどあったのだ。
ーが、何をどう訊けばいいか分からない。
取り敢えず、博士たちに『2章』を読んでもらった
博士
「10話は長過ぎるのです」
助手
「ざっくり2ヶ月分を一気読みするのは、正直キツイさんなのです」
うだうだ言いながらも、しっかり読んでくれた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プリンセス
「私が見ていた夢ってどういうモノなの?
実は過去に本当に起こったこと、とかじゃないの?」
博士
「夢は、現実で起こったことに対し、記憶の整理を行っている時に見ると言われています。
言わば『録画された動画を再生しながら編集作業をする』ようなものですね。
ただ、シーンがランダムに再生されるので支離滅裂な内容になりがちです」
助手
「ですから、2章(夢)で起こったことは、
おおむね1章(現実)からピックアップされたもののはずです。
時任博士の名付けられ方が そうだったように・・・」
プリンセス
「フェネックが分裂したことも!?」
博士
「#前者が夢の中、
#後者が現実での出来事です。
どうです? モモイロで増えるとか、影武者がどうとか共通点があるでしょう」
プリンセス
「細かすぎて伝わらない伏線! しかも3ヶ月越し!」
助手
「では,これはどうです?
#ココ での「としょかんに…」は
#コチラでのかばんの「としょかんに連れて行こう」の一部が聞こえたものと思われます。
そして、#「???」内でのお前以外のセリフは
#コチラのセリフと完全に一致しています」
つまり私の見ていた夢は現実と地続きだった、ということだろうか…
プリンセス
「でも、おかしな点もチラホラ…」
なぜか妙に悪足掻きをしてしまう。
博士
「夢は脳の自律的な活動で、そこに意志は介在しません。
『えゔぁ』に例えれば、『暴走』や『ダミーシステム』のようなものです。
夢での荒唐無稽なストーリー展開や設定の矛盾は、そうした中で起こるのです」
プリンセス
「だけど1章に無い設定もあったわよ?
ダイヤリアンとか・・・」
私はそんなに夢だと認めたくないのだろうか。 必死に食い下がる。
助手
「それは『予知夢』と呼ばれるものかもしれませんね」
プリンセス
「予知夢?」
博士これから起こる ことを予 め見る』能力、
「文字通り『
一種の超能力です」
助手
「ヒトが#脳機能を10%しか使いこなせていない、という説は否定されたようですが、
かと言って脳の全てを解明できた訳ではありません。
ましてやフレンズが、予知夢を見ることが出来たとしても不思議ではないでしょう。
サンドスターは万能なので」
じゃあ、またダイヤリアンが現れるというのだろうか?登場してい ない物語『嫌邪の贈り物』も実在していた・・・
そう言えば、1章で
・・・だったら『ツバメの王子様』は・・・?
博士
「寝ている時に見る夢は単なる幻ですが、起きている時 見る夢は希望です。
夢見るだけで終わらせるのか、夢を叶え実現するのかは、お前次第なのです」
助手
「予知夢も同じで、
流れに任せて、そのまま現実のものとしてしまうのか、
運命に打ち克ち、新たな未来を創るか。
それは、お前次第なのです」
なんか『良い話』みたいにまとめたけど、
はぐらかされたというか、ぶん投げただけ、のような…
博士掬 い上げ、使い倒すのです」
「なんにせよ約2ヶ月間、10話も掛けて書いたものが、
『夢オチでした』で終わらせてしまっては勿体ないのです。
そこからも伏線として使えるものは
プリンセス
「メタいわね…」
助手
「かなりの部分でネクスォン神話に書かれていることと重なっているのは気になりますが…」
プリンセス
「ネクスォン神話?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は!」
リカオン
「このセルリアン、何かおかしいと思いませんか?
キンシコウ
「確かに・・・変ですね。
私たちフレンズを襲うのは二の次で、別の何かを探してるように見えます。
まるでサンドスターよりも大事なものがあるような・・・」
ヒグマ
「そんなことはどうでもいい!
へしが完全に埋まる前に決着しないとマズいぞ」
キンシコウ
「でもへしが異様に硬いですし、部位破壊しても水が出るだけで、すぐ再生してしまいますし・・・」
リカオン
「サイキョー過ぎますよ…」
ヒグマ
「泣き言は聞かん!
ハンターの意地を見せろ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そう言えば・・・
マーゲイにも聞きたいことはあったのだ。
プリンセス
「いつまで寝てるの? 起きなさい」
マーゲイ
「お、おはようございます!
ホントに声が戻ったんですねぇ。 良かったですぅ」
マーゲイは有能マネージャーの顔に戻ると、芸能界的挨拶と労 いと喜びを口にしたが、
今は、そんな場合ではない。
プリンセス
「マーゲイ、あなたもPPPのことを調べてて、初代は4人って言ってたわよね。
実は5人だったことってないの?」
マーゲイ
「私、実は前世の記憶を多少持ってまして、
ご先祖様が家宝を『としょかん』に寄贈している、ということまでは知っていたんです。
どんなお宝なのかまでは覚えてないんですけど…
マーゲイは眼鏡のつるを指で上げながら、待ってましたとばかりに語り出す。
マーゲイ
「そこで たまたまPPPのことを知りまして・・・
でも5人だったっていう資料は見たことありませんねぇ」
プリンセス
「じゃあ、これは?」
先ほどの写真を見せる。
マーゲイ ( ✧Д✧)キラーン!
「おほー↑! これはお宝写真んんーーー!!
これ、もらっていいんですか? もらってもいいですよね!?」
噛みつかれる? と思うほどの勢いで私の手から写真を奪い取ると、
しゃぶりつかんばかりに顔を近付けて、舐め回すように凝視している。
どうやら、あの日記はマーゲイ家のものだったらしい。
そのことは後で教えてあげるとして・・・
プリンセス
「どう思う?」
マーゲイ
「これは初代ですね。 PPPが楽器を使っていたのは、この時だけなので」
即答だった。
プリンセス
「だったら、なぜ私が? 5人で写っているのはどうして?」
マーゲイ
「それは…」
口ごもった。
博士
「それについては我々が答えましょう」
助手
「我々は賢いので」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私には、もう1つ気になることがあった。
PPPのことを調べている中で、初めてこの写真を見つけた時・・・
自分も写っていたことに なぜ気付けなかったのか、だ。
博士
「フレンズの間では『初代PPPは4人』という説が定着しています・・・
確かに私も そう聞いていた。
博士
「その『先入観』が強すぎて、お前自身が写っていたことを認識できなかったのでしょう。
脳の認識能力は、結構いい加減なものですから」
助手
「もしくはコウテイのアイドルオーラに目を奪われ・・・
確かにあの写真を見て、私はコウテイとPPPに一目惚れに近い思い入れを抱いた。
助手
「いわゆる視線誘導で自分の姿を認識できなかったか、ですね。
脳の情報処理能力には限界がありますから」
脳というのは、言うほど『すっごーい』ものじゃないらしい。 (´・ω・`)
まあ、それはそれとして・・・
プリンセス
「博士の口ぶりでは、まるで『PPPが4人』ってのは確定じゃないみたいだけど・・・」
博士
「初代が4人という定説は『カヴァン神話』の記述によるものです。
同様に『ネクスォン神話』にもロイヤルペンギンは登場しません」
プリンセス
「だったらなぜ…?」
助手
「ところが、パークの歴史に関する解説書『にこひゃく』や『ぴくひゃく』によると、
ロイヤルの加入、PIPからPPPへの改名、プリンセスの愛称などの記述がある外典
-の存在が紹介されているのです」
プリンセス
「!?
じゃあ、何を信じれば良いのよ? どれが正しいの?」
博士
「賢い我々と言えど、偉いヒトの考えていることは分かりません。
それどころか、こちらの納得しがたい設定を ぶっ込んできたりするのです」
助手
「だったら、こちらはこちらで好きな説を作ってそれを信じればいいのです。 我々は賢いので。
『正しさ』とはフレンズの数だけあるのです」
プリンセス
「❗」
博士
「トキのように、動物だった頃の記憶を持っている者、
サーバルのように、はっきりとは覚えていなくとも何らかの感情を有する者、
マーゲイのように、おぼろげながら前世の記憶を持つ者、
誰とは言いませんが、過去の記憶を保持したり、世代交代をしていない者・・・」
助手
「もしかするとお前は、前世の記憶を夢と言う形で見たのかもしれません」
プリンセス彷徨 った。
「じゃあ、なに?
私がPPPに憧れる切っ掛けである、写真や日記を見つけた時には、夢は叶っていた。
当の私は そのことに気付かず、必死にメンバー集めやアイドル活動に打ち込んだ。
PPPを脱退しそうになった私は、声を失い、夢の世界を
そして、声を取り戻し・・・」
マーゲイ
「なんだか『青い鳥』みたいですね」
博士
「物語は創ってて『たーのしー』方が良いですし、
読む方もギスギスした内容のモノより『たーのしー』物語を求めているはずなのです」
助手
「だからお前たちは『人鳥姫』をハッピーエンドにするのではないのですか?」
❗
そうだ… そうだった!
さすが博士たち。 『締めドコ』を心得ている。
しかもタイトルの回収まで・・・
プリンセス
「まさに『目から鱗』の考え方ね」
助手
「それを言うなら『目からタラコ』では?」
プリンセス
「なんで正しい言い回しをボケで潰すのよ?」 (*`Д´)っ))
せっかく上げた株が大暴落だ。
博士
「助手、それを言うなら『目からシラコ』ですよ」
プリンセス
「天丼!? しかも何をエラそうに間違った訂正をするのよ!?」 (*`Д´)っ))
『良い話』も台無しだった。
マーゲイ
「えーと、え~と...
じゃあトロッコで!」
プリンセス
「思い付かないなら無理にボケなくてもいいわよ!
って言うか、そもそも『目からトロッコ』が落ちるわけないでしょ!」 (*`Д´)っ))
せっかくの『良い雰囲気』が…
プリンセス
「もういいわ…」
マーゲイ
「プリンセス、さん…?」
呆れてモノが言えない、のではない。
主人公としてまとめに入るのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
確かに史実がどうだったかとか、正史がどうとかなんて今の私には関係ないことだ。
先代のPPPに私が在籍したことがあるか、は気にならないと言えば嘘になるけど、
そんなものは自分で勝手に折り合いを付ければいいだけだ。
そう。 私は自分の見た「夢」を信じる。
そしてこれからも「夢」に向かって進む。
それだけだ。
3代目PPPの一員として。
この
「前に進む気持ち#Heart goes on」は、ずっと・・・
~to be continued ~
#最新話
感想はこちら
夢ってのは不思議ですからね、夢でみた風景を実際にみたような気になって起こる感覚「デジャヴ」とか
終始支離滅裂なのに登場人物はそこに何も違和感を感じていないような夢や、かと思えば妙にリアリティのある夢だったり、印象深かった夢なのに目覚めた時には全然思い出せなかったり…(夢の話って結構好きです)
しかし話が複雑になってきましたね
プリンセスは実は前の世代からPPPに加入していた…?
プリンセスが見たのは前の世代の自分の夢だったのでしょうか うーん
<わからん
ハンター達も頑張れ!
確かに ややこしくなってしまいましたね…
この辺りは作者本人からして
状態なもので・・・(;^_^A
叶うなら初見監督に伺ってみたいですけど、
<わからん!
って言われちゃうんでしょうねw
だったら、好きにしたれ!
ーという考えで、今後も「人鳥姫」を書き進めて行きますので、
読者様各位の想う「こういうことじゃないかな?」「こうだったらいいな」
ーを大切にしていただけたら、と思う次第であります。
ハンター達にも「試練」を用意しておりますが、
きっと乗り越えてくれることでしょう。
#前の話 (あらすじはトップ)
第3章 4話 ~すぐそこにある危機~
マーゲイ
「じゃあ早速戻りましょう!
皆さん喜びますよ」
プリンセス
「いや… その・・・」
マーゲイ
「どうしたんですか?」
プリンセス
「今更、照れくさくて戻りにくいなぁ…って」 #もじもじ
マーゲイ
「かw… ごちそうさまです!」
プリンセス
「たべn… 食べ終わってる!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「では、まだ声が出ないことにして、戻ってはどうですか?」
プリンセス
「どういうこと?」
助手
「メンバーの発声練習や歌、お芝居の練習風景を見学すれば、
『ミラー効果』で声を出せるようになるかもしれない、と言えばいいのです」
プリンセス
「伏線回収も兼ねたナイスアイデアね。 さすが長!」
マーゲイ
「メタいですね、相変わらず…」
ふと「何度も使い回している ワード」が幾つか あることに気付いた。
今回も出てきた「ミラー」
カード、セルリアン、レコードの「ダイヤ」(ダイアウルフも関連項目にしていいだろう)
「声を失う」人鳥姫の主人公、夢の中のコウテイ、そして私。
プリンセス
「・・・」
サーバル
「え~? 普通に
CV:佐々木未来『おかげで声が戻ったわ。 心配かけてごめんなさい』
って、言って戻ればいいんじゃないかなぁ」
かばん
「そうだね。 きっと、
CV:根本流楓『いや、私こそ誤解を招く言い方をして悪かった。 また一緒に頑張ろう』
って、言ってくれるよね」
博士
「何ですか? その茶番ちゃんは」
マーゲイ
「いえ、上手いですよ。 そのモノマネ。
今度お芝居に出てみませんか?」
サーバル
「えっへん!」 <( ̄^ ̄)>
助手
「個体差はありますが、ヒトもモノマネが得意な動物ですからね。
サーバルは・・・ まあ、たまたまでしょうけど」
サーバル
「ひどいよ~」
かばん
「いえ、アテレコしてもらっただけですから…」
サーバル
「なんでバラしちゃうの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「さあ、どうします? 我々としてはどちらでもいいのですよ?」
プリンセス
「でも、いつ声が出せることを言えばいいの?」
助手
「そこは機を見て、ですね。 アドリブならお手の物でしょう」
プリンセス
「確かに。 上手くいけば、サプライズ効果で更に絆が深まるかもしれないわね」
マーゲイ(CV:渕上 舞)
「ガバガバ作戦です!」
サーバル
「素直に戻ればいいのに・・・」
かばん
「ちょっと心配だね。 後で様子を見に行こう」
サーバル
「尾行ごっこだね。 たのしそー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「ただいま戻ったのだ!」
フェネック
「いやぁ~ 思ったより大変だったね~」
博士
「ちゃんと手に入れられたのですか?」
助手
「早速ブツを確認するのです」
アライ
「アライさんは、その辺バッチリなのだぁ!」 <( ̄^ ̄)>
博士
「色・形・特徴。 間違いないようですね」 じゅるり…
助手
「これは高級品なのです」 じゅるり…
アライ \(^o^)/
「みっしょんこんぷりーと! なのだー!」
フェネック
「良かったねぇ、アライさ~ん。 でも、ちょっと問題も起こってるんだよね~」
<ロティ「コイツらから訊いたんだが…」
<ランペ「なんでも『パークの危機』が迫っているとか…」
アライ
「またアライさんのセリフが取られたのだー!」 ヽ(゚`Д´゚)ノ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「haquAではないですか。 それにパークの危機?
またアライグマの妄言ですか?」
アライ
「ウソじゃないのだ!」
フェネ
「今回はアライさんが言い出した訳じゃないから、情報は確かだと思うよ~」
アライ
「ふぇねっくぅぅっ!?」
助手
「では誰が?」
ダイアウルフ
「私だ」
ダイアウルフとカバが入ってきた。
博士
「おやおや、千客万来ですね」
助手
「それで、どの程度のレベルの危機なのですか?」
カバかなり危険 と言っていいようですわ」
「聞くところによると、
ダイア
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ビービー!
ボスネットが緊急警報を発した。
博士
「何ですか? 急に騒がしくなってきましたね」
助手
「博士、もしかすると これは本格的に・・・」
ボスピーカーの向こうから緊迫した声が聞こえてきた。
キンシコウ
「緊急事態です。
新種のセルリアンが『みずべちほー』に向かっています。
『殲滅』に失敗したため、私たちは一旦『避難優先』に切り替えます。
ヒグマ「くそっ… くそっ!!」 リカオン「ヒグマさん…」
至急、応援をお願いします」
博士「ハンターを持ってして・・・ 一体どんなセルリアンなんでしょう」
助手「とにかく、すぐに応援を向かわせることにしましょう」
キンシコウ
「ありがとうございます。
避難が完了したら、緊急対策会議の開催を提言します。
この案件には『群れの力』を結集させることが不可欠と思われます」
博士
「Sランク…ですか。 そう言えば、かばんは?」
アライ
「さっきサーバルと一緒に出て行ったのだ」
フェネ尾 けようとしてるみたいだったね~」
「プリンセスさんたちのあとをこっそり
助手
「偶然とはいえ、かばんとサーバルが向かっているのなら どうにかするでしょう。
こちらはこちらで出来る限りの準備を整えておきましょう。
お前たちも手伝うのです」
ダイア
「私とカバ姐さんは『みずべ』に向かう。
ダイヤリアンのことを一番知っているのは私だからな」
カバ
「私も行くんですのぉ?」
ダイア
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みずべちほーにやってくると、なぜか沢山のフレンズで ごった返していた。
プリンセス人集 りは!」
「何なの? この
マーゲイ
「そうでした。
実は『人鳥姫』のエキストラを募ろうと思ってまして」
プリンセス
「エキストラ?」
マーゲイ
「ほら、主人公の友達とか、舞踏会の招待客とか…」
プリンセス
「オーディションをするってこと? 聞いてないわよ?」
マーゲイ
「あ、すっかり言い忘れてました。 😋
でも、PPPの皆さんの手を煩わせるつもりはありません。
審査員には私の他に、タイリク先生、アミメキリンさんにお願いしていますので」
それはそれで不安なメンツだったが・・・
❗
そんな中、見知った顔を見つけた。
ドルカ
「あ、プリンセス先輩! 大先輩のペパプさんにお会い出来て光栄です!」
私の中の『先輩』と言えばジャイアント先輩のイメージだったから不思議な感覚だ。
ナルカ
「志望動機は、アイドルとしてレベルアップできると思ったからですわ」
プリンセス
「いや、まだオーディション始まってないし、私は審査員でもないから」
マルカ暁 には張り切って演技しますよ!」
「合格した
私の話を聞いちゃあいない上に選挙公約みたいになってるし。
エキストラがあまり張り切っちゃダメじゃないだろうか?
だがフレッシュな後輩を見るのは新鮮だし、慕ってくれるのも嬉しいものだ。
そしてさっきから気になっていたが、初めて見るフレンズもいた。
まるでマドンナの3人を守るように立っている。
プリンセス
「あなたは・・・?」
「私はイッカク。 ただの付き添いだ。
自分の誇りにかけて、大切なものを守りたいだけだ。」
ドルカ「もう、イッカクったらカタいなぁ」
ナルカ「お気持ちは嬉しいですけど…」
マルカ「私たちなら大丈夫だよ!」
イッカク「むむ…」
微笑ましいやり取りにほっこりする。
マーゲイ
「ステキなチームですね」
そのセリフに、私たちもステキなチームよ!
ーと即座に返せないことが寂しかった。
果たして、私たちは「ステキなチーム」だっただろうか…
そして「ステキなチーム」になれるだろうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ーと人混みの中に見慣れたヤツの姿を捉えた。
<僕のパートナーになってもらえませんか?
モブフレンズ
「え? いえ、私はオーディションに来ただけで…」
またチャラチャラとナンパなんかしている。靡 いてしまうかもしれない。
これだけフレンズがいれば、数撃ちゃ当たるで一人ぐらいは
プリンセス
「あなたねぇ」 💢
モブフレンズ
「アワワワ…」 …走
その剣幕にモブフレンズの方が怯えて去っていく。
アナツバメ
「何だい? 邪魔しないでくれよ。
それともヤキモチかな?」
プリンセス
「誰が!」
以前、#無理矢理押し付けられたダイヤを衝動的に思い出して、突っ返してやりたくなったが、
ふと思いついたことがあって、我慢した。
プリンセス
「ねぇ、その王冠をちょっと見せてくれない?」 つ 手を差し出す。
アナツバメ
「これって取れるの!?」
まあ、驚くわよね。
ーと同時に訝 しげな顔をする。
「どうして?」
アナツバメは
まあ、疑うわよね。
だが、私の真剣な顔と迫力に、
<どうぞ
王冠を手渡してくれた。
私は王冠の手触り、重さなどを#夢の中の王冠と比べてみる。
同じ、という気もするが確信は持てない。
アナツ
「そろそろ返してくれない? 落ち着かない…」
プリンセス
「ありがとう。 この王冠はいつから?」
王冠を返しながら訊く。
アナツ
「生まれた時からずっとだよ」
寝るとき邪魔じゃないのだろうか?
って私のヘッドホンも同じか・・・
もう1つ、前から気になっていたことを訊いた。
プリンセス
「なんで、あなた飛べない子ばかりにモーションを掛けてるの?」
この子が「トリノコ」に声を掛けているのを見たことが無い。
私も声を掛けられた一人だが、飛べない鳥だ。
アナツバメ
「一通り声は掛けたんだけど・・・
プリンセス
「掛けたんかい!」 (*`Д´)っ))
アナツバメ
「博士と助手はダイヤだけさっさと奪われて話も聞いてもらえなかったし・・・
プリンセス
「・・・」
アナツバメ
「アリツさんには『大人の余裕』で躱されたし、
ハシビロコウさんは、ずっと睨まれてて近付くことさえ出来なくて・・・
プリンセス
「・・・」
アナツバメ
「トキさんとショウジョウトキさんは・・・
何か怖いんですよね。
なんて言うか... 大事なものを失いそうで…」
それを聞いて、何かを思い出しそうで思い出せなかった。
とても大事なヒントになりそうなのに…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~レッスン場~
イワビー
「なんか、やりにきぃなー」
ジェーン
「いつもの『見られてる』と状況は同じはずなんですけどね…」
フルル
「ねぇ、もう1つジャパリまん食べてい~い?」
コウテイ
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーゲイ
「かくかくしかじか… というわけで、プリンセスさんが戻られました。
まだリハビリも兼ねて、ですけど よろしくお願いしますね」
プリンセス
<<アドバイスとか企画くらいなら、このままでも手伝えると思うから>>
こう挨拶した時(私はスケブでの筆談だ)のメンバーの表情や雰囲気は、想定外の展開だったのだろう。
「微妙」の一言だった。
そして練習が始まったが、見ていてぎこちないこと この上ない。
イワビーは やりにくそうにしているし、
ジェーンも違和感を覚えているようだ。
フルル・・・は相変わらず ーのように見えて、いつもより食べるペースが早い気がする。
ああ見えて動揺しているのだろうか?
コウテイは緊張のためか、ずっと気絶している。
ちょっと懲らしめてやりたい、という気持ちも少かならずあって、
博士たちの提案に乗っかってみたが、やり過ぎだったかもしれない。
しかし今更「声は出せま~す」とは言いにくい。
すっかりネタバラシをする機会も失っていた。
ふと『嫌邪の贈り物』を思い出す。
このまま擦れ違いを続けていると、大事なものが壊れてしまうのではないだろうか…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジリジリと、そしてギスギスした時間が過ぎていく・・・
そんな中、私が望んでいたもの。 それは「変化」だった。
頼む。 流れを変えてくれ。 誰でもいい。
『人鳥姫』の主人公も、そう思っていたのかもしれない。
だから悪い魔法使いに…
キャーーーー!
外から聞こえてきたのはフレンズの悲鳴だった。
コウテイが意識を取り戻し、身構える。
こんな時は さすがだ。
ぐおおおぉぉぉ…
遅れて遠くに聞こえたのはセルリアンの咆哮だった・・・
私の望んでいた「変化」は、最悪の形で叶えられたのだった…
~to be continued~
【すぺしゃるさんくす】
haquA(ランペ・ロティ)のイラスト:ゆがみネコ様
アナツバメちゃんのイラスト:amamas様
#最新話
感想はこちら
haquaが出て来たりイルカズがエキストラ役で登場したり、アナツバメくんは相変わらずナンパしまくってるし
そのうえ誰か襲われてるよー!
果たしてプリンセスはうまいこと元通りのサヤに収まることができるのか…!?
haquA「(今後の展開で)いいところ見せるぞ!」
イルカズ「いいところ見せるよ!」
アナツバメ「いいところも見せなきゃ…」
襲われてるモブフレ「いいところ、あるのかな?」
プリンセス(主人公)「いいところ見せないと・・・」 (切実)
#前の話 (あらすじはトップ)
第3章 5話 ~混乱~
アミメキリン
「ハンターさんたちは大丈夫でしょうか?」
タイリクオオカミ
「信じるしかない。
だが『最悪のこと』を想定してこそ大切なものを守れる。
君はすぐに『ろっじ』に戻るんだ。
今後、アリツさんの機動力が必要になるかもしれない。
『としょかん』に連れていってもらって、博士たちに このことを伝えるんだ」
アミメ
「え? オーディションはどうするんです?」
タイリク
「そうか! 今日だったか。
マズいな・・・
アミメ
「どうしました?」
タイリク
「セルリアンは『みずべちほー』に向かった。
そこには多くのフレンズが集まっている・・・」
アミメ「なるほど! つまりy…
タイリク「とにかく!
君は急いで戻るんだ。 私も このまま『へいげん』に向かい、助力を仰ぐ」 …走
アミメ
「y…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒグマ
「なんだ!? どうしてこんなにフレンズが居るんだ!
おい、お前ら、すぐに解散しろ!
セルリアンがすぐにやって来るぞ!」
モブフレ
「え? セルリアン!?」
「急にそんなこと言われても・・・」
「せっかくPPPと競演できるかもしれないのに」
「フルル、フルルと同じ舞台に…」
ヒグマ
「そんなこと言ってる場合か!」
キンシコウ
「ヒグマさん、落ち着いて下さい」
セルリアンを殲滅できず、
現場に着くと、いつも以上にフレンズが居るという想定外の事態に、
私は焦っていたらしい。
ヒグマ
「そうだったな、おい、お前ら整列だ。
避難訓練を思い出せ。 2列でまっすぐに並ぶんだ」
モブフレ
「なんか並べって言ってるぞ」
「やっとオーディションが始まるの?」
「いや、避難訓練がどーのこーの…」
「え~? 私やったことない。 どうしたらいいの?」
「ちょっと割り込まないでよ。 私が先に来てたんだから」
「別にいいじゃない。 オーディションは逃げないし、後も先も関係ないでしょ」
ナルカ
「私たちは大丈夫ですから、
ハンターさんたちを手伝いに行ってあげた方がいいんじゃないかしら?」
イッカク
「いえ、本来ならハンターは、セルリアンの殲滅を優先するはずです。
それが避難勧告ということは・・・」
マルカ
「それだけ事態が切迫しているということ?」
ドルカ
「でもこんなに混乱してちゃぁ…」
トキ
「この騒ぎじゃ、オーディションどころじゃないわね…」
ショウジョウトキ
「せっかくPPPと またコラボしてあげようと思ったのに」 どやぁ
アナツバメ
「・・・」
現場は、どったんばったん大騒ぎだ。
そこにリカオンがやってくる。
リカオン
「ヒグマさん、セルリアンがもう そこまで!」
ヒグマ
「なに!? 想定より早いじゃないか!」
キンシコウ
「どうしましょう?」
ヒグマ
「仕方ない。 お前たちは何とかフレンズを落ち着かせて避難させろ。
応援が来るまでは、私がなんとか足止めする」
キンシコウ「・・・ 分かりました」
リカオン「・・・ オーダー了解です」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フレンズの悲鳴で我に返ったコウテイは、
セルリアンの咆哮を聞くと同時に走り出していた。
イワビー「おい!」
ジェーン「何事ですか?」
フルル「ふぐぐぐ…」
イワビー「お前はお前で食うか喋るか、どっちかにしろ!」 (*`Д´)っ))
・・・ フルルは何かに呪われてるんじゃないだろうか…
少し気にはなったが、今はコウテイだ。
遅れて私も追いかける。
思わず「コウテイ!」と叫びそうになるが、
息が切れるほど走ることで、それを抑える。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
外に出ると、そこは阿鼻叫喚・・・
ーとまでは言わないまでも、結構なパニック状態になっていた。
モブフレたち
「何アレ? セルリアン!?」
「え、本物? 着ぐるみか何かじゃないの?」
「もしかしてオーディション始まってる?」
キンシコウ「落ち着いてください。 こちらに並んで…」
リカオン「こっちは危険です。 キンシコウさんの指示に従って…」
ヒグマ「くっ! 大丈夫か?」
モブ「は、はい。 なんとか」
フレンズとハンターとセルリアンが入り乱れて、しっちゃかめっちゃかだ。
ーと、1人のフレンズが転ぶ。目敏 くそれを見付け出すと、ヒグマを振り切り、触腕を伸ばす。
そのポケットから何かキラキラしたものが零れ落ちた。
セルリアンが
コウテイは そこに走り込み、ダイヤリアンの前に立ちはだかる!
倒れたフレンズを庇うように・・・
プリンセス
「❗」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「すっかりプリンセスさんたちを見失っちゃったね」
サーバル
「ごめんね、かばんちゃん。 私がもたもたしてたから…」
かばん
「そんな・・・ 僕こそツチノコさんと話し込んじゃったし」
サーバル
「早く早くぅ!」
かばん
「ちょっと待って…」
2人が「としょかん」を出ようとすると・・・
スナネコ
「お? 出掛けるんですか?」
サーバル
「スナネコ。 ・・・あ!」
スナネコ
「今日、一緒に遊びましょって約束は・・・?」
サーバル
「・・・忘れてた」
スナネコ
「じゃあ僕も付いて行っていいですか?」
サーバル
「いやぁ、それはちょっと・・・ ごめんね」
スナネコ
「そうですか。
でもツチノコは『ぱそこん』ばっかりやってて相手してくれないし…」
ツチノコ
「お前が勝手に付いて来るんだろ?
相手するなんて言ってねぇよ!」
かばん
「スナネコさん、こんにちは。
ツチノコさん、ずいぶん熱心なんですね」
ツチノコ
「いや、バイパスに変なヤツが棲み着いててだな・・・
あんまり あそこには居たくないから、つい…な。
でもまあ、おかげで『ぱそこん』の解析が進んでなぁ。
いいところまで行ってんだよ。
もしかしたらパーク中のラッキービーストを掌握できるかもなぁ!」
スナネコ
「ア、ハイ…」
サーバル
「・・・ リカオンなら喜ぶかも…」
ツチノコ
「ただ『ヒト』が許可しないと入れない階層みたいで・・・
せめてオレが『パークガイド』の権限を持ってたらなぁ…」
かばん
「・・・」
ΛΛ”
かばん
「どうかした?」
サーバル
「フレンズの悲鳴が聞こえた! 急ごう、かばんちゃん」
かばん
「わかった! ...って、あれ? これって…」 🌿
ふと、地面に生えていたクサが視界に入った・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スナネコ
「せっかくサーバルで遊ぼうと思ってたのに...つまらないですね。
早口すぎてツチノコの話にも付いていけないし・・・
また『としょかん』の探検でもしましょうか…」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
博士「ハンターを持ってして・・・ 一体どんn…
助手「とにかく、すぐに応…
キンシコウ「ありがとうございます。 避n…
ツチノコ
「・・・なんだか立て込んでるみたいだな。
しょうがない。
今日は『ぱそこん』の調査は諦めて、たまにはスナネコの相手でもしてやるか。
ピット器官!」
そのまま ぐるりと館内を見渡す。
スナネコらしき人影を発見した。
ツチノコ瑕 』なんだよなぁ…」
「ん… こっちは初めて来る場所だな・・・
アイツもなんだかんだ好奇心は旺盛だから探検家向きだと思うんだが、
飽きっぽいのが『玉に
ーと、突然スナネコの影が床に伏せ、身悶える。
ツチノコ
「❗❓
スナネコ!?」
角を曲がると、廊下の突き当りで、スナネコが床にうずくまっているのが見える。
ツチノコ
「スナネコ! 大丈夫か!?」
スナネコ
「おかしなモノを見つけたので、まんぞく…」 ~(⌒(´・ω・`)
床だった部分には、1m四方ほどの地下への入り口が、ぽっかり口を開けていた。
ツチノコ
「ここで!?
探検は『これから』だろ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「そう言えば、そろそろツチノコたちが来てもおかしくない時間なのですが」
助手
「ああ見えてツチノコも そこそこ優秀ですからね。
セルリアン対策会議にも参加させようと思ってたのですが」
一向に現れないツチノコに痺れを切らし、一同は「ぱそこん」室に向かって移動していた。
ランペ
「何かと『IQが溶ける』と言われがちな作品ですけど、
実はIQの高いフレンズも何げに多いですよね」
ロティ
「メタいぞ…」
博士「我々は賢いので」
助手「そろそろ強調するまでもなく、周知の事実でしょうが…」
アライ
「そうなのだ! アライさんも賢いフレンズの筆頭なのだ」
フェネック
「そだね~」 (棒)
ランペ&ロティ
「・・・」
フェネ
「あれ~? あそこに居るのはツチノコさんとスナネコさんじゃないかな~?」
別の通路の先で、2人が地下に降りていくのが見える。
博士
「あんな所に地下へ続く道が?」
助手
「どうやら『としょかん』には我々の知らない秘密が、まだまだありそうですね」
アライ
「アライさんも行ってみたいのだ」
フェネ
「はいよ~」
ランペ&ロティ
「・・・(帰ろうかな)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
💡パパパパッ💡
人の存在を感知して、自動で明かりが点く。
スナネコ
「おー 『としょかん』の下にこんな面白空間が…」
ツチノコ
「先がどうなってるか分からないし、セルリアンが潜んでいるかもしれないからな・・・
ピット器官!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
正面には、ほぼ真っ直ぐに続く道。
左右にも、いくつか部屋のような空間が広がっているらしいが、
セルリアンの影は見当たらない。
ツチノコ
「取り敢えず、どこまで続いているかを確認しようぜ」 wktk
スナネコ
「しょうがないですね…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「すっかり見失ってしまいましたね」
助手
「これだけ広いと見つけるのは骨が折れるのです」
アライ
「この真っ直ぐな道は何なのだ?」
博士
「恐らく『地下鉄』になるはずのもの、だったと思われます。
パークには幾つもの交通手段が建設されていましたし、
作られる予定もあったと言われています。
ロープウェイ、鉄道、モノレール、そして地下鉄です。
現存するのは『ジャパリバス』と『ばすてき』くらいですがね」
助手
「恐らくここは地下を掘り、線路を引こうとする前に、打ち捨てられたのでしょう」
アライ
「ん? それだと車輛はどこから入れるのだ?」
フェネ
「確かにそうだね~
このままだと天井を壊して、車輛を入れて、また作り直さないといけないもんね~」
アライ
「アライさんはこういうことが気になりだすと、夜8時間しか寝れなくなるのだ」
フェネ
「十分じゃないかな~」
博士
「きっとどこかに先に車輛を埋めてあって、後からトンネルを繋げようとしたのでしょう」
アライ
「なるほど。 さすが長なのだ!
これでグッスリ寝れるのだ!」
フェネ
「でも今となっては、どこに埋まってるか分からないよね~
プレーリーさんみたいに闇雲に掘って穴だらけにするわけにもいかないしさ~」
アライ
「つまりアライさんはトトロに乗れないのか。 がっくし…」
助手
「それを言うならメトロでしょう」
フェネ
「アライさ~ん、またやってしまったね~」
ランペ&ロティ
「・・・(#地下鉄漫才かよ…)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツチノコ
「おい、勝手にその辺触るなよ? 貴重な遺跡なんだからな」
スナネコ
「ツチノコ、この箱は何でしょう?」
ツチノコ
「言ってるそばから・・・ って、ん?」
フレンズ一人が入れそうなくらいの大きさの箱だ。
ツチノコ
「結構大きいな。
ーて『封』って書いてあるじゃねぇか。
触らぬ神に祟りなしだ。 放っておk…」
スナネコ「カリカリ…」
ツチノコ
「こら! 壁で爪を研ぐな!
貴重な地下遺跡だって言ってんだろぉ!?
ったく、これだからネコ科は・・・」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
横道に入ると・・・
幾つか部屋があり、その中には広い空間が広がっていた。
博士
「これは結構な人数が収容できそうですね」
助手
「会議には持ってこいの場所ではないですか?」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ツチノコ
「随分歩いたな。 今どの辺りだ?」
スナネコ
「あそこに上に登れそうな階段がありますよ?」
ツチノコ
「おし、いっちょ上がってみるか。
せーの! ってお前も一緒に持ち上げろよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どこからか悲鳴や咆哮が聞こえた気がする。
そしてレッスン場のドアが開閉する音と、2人分の足音が走っている?
イワビー「おい!」
ジェーン「何事ですか?」
フルル「ふぐぐぐ…」
イワビー「お前はお前で食うか喋るか、どっちかにしろ!」
マーゲイ
「何の騒ぎでしょう?」
事務室での作業を中断して、立ち上がろうとすると・・・
床の一部が持ち上がり、
ツチノコ
「ん? なんだ? ここは」
スナネコ
「お?」
不審者が顔を出した。
ーと思ったら、
マーゲイ
「ツチノコさんにスナネコさん?」
ツチノコ
「マーゲイ? ってことは『みずべちほー』か、ココは?」
スナネコ
「❗ ツチノコ、あれ・・・」
得意の好奇心で、いち早く部屋を見回していたスナネコが、
窓の外の様子に気付いて指差す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぶーーーーーん!
触腕が地面に落ちたダイヤ目掛けて伸びる。
コウテイが倒れたフレンズの前に飛び出し庇おうとする・・・
コウテイは いつもそうだ。
私が前しか見ない分、コウテイは視野が広く左右や後ろをフォローしてくれる。
だから安心して(それに甘えて)突っ走ってしまう。
言葉も穏やかだ。
人をキズつけるようなことを言ったこともない。
きっと考え抜いて、選んで発言しているに違いない。
思ったことを、つい口にしてしまう私とは大違いだ。
でも困難が訪れると一転、前に出て守ってくれる。
コウテイは自覚が無いようだが、これほどリーダーに相応しい人はいないと思うし、
私には絶対できないことだと思う。
世界はスローモーションのようだった。
コウテイが飛び出してから20分は経っただろう。
「危ない」と叫びそうになったが、飲み込む。
そんな言葉にどんな意味があるだろう?
もっと。 もっとコウテイを助けらるような言葉は無いのか?
❗ 1つあった。
でも、あの時とはシチュエーションが違う。
どれだけの効果が見込めるか・・・
いや、このままじゃ確率はゼロだ!
プリンセス
「ダイヤモンドダスト・ロイヤルストレートフラッシュ・らぶらぶぅ」
キーーーーーン!
一瞬で場が凍り付いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みずべちほーは大混乱 だった。
フレンズたちが右往左往してる。
ハンターさんたちが四苦八苦しているが、一向に事態は収まりそうにない。
サーバル
「どうしたの? 何の騒ぎ?」
逃げ惑うフレンズの一人に話を訊く。
モブフレ
「PPPのオーディションに来たら、ハンターさんたちが逃げろって言って・・・」
本人も何が何だか分からないらしく、要領を得ない。
サーバル
「見て! セルリアンだ!」
遠くにセルリアンが見えた。
かばんはリュックを下ろし、中から一枚の紙を取り出す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みずべちほーは、蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。
建物からコウテイとプリンセスが飛び出してきた。
その前でフレンズの一人が転ぶ。
そのフレンズを庇うように、コウテイが
#弁慶の立ち往生よろしくセルリアンの目の前に立ちはだかる。
かばんは手早く紙飛行機を折ると、
かばん「サーバルちゃん! お願い!」
サーバルに手渡す。
サーバル
「OK!」
受け取ったサーバルが投擲する!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プリンセス
「ダイヤモンドダスト・ロイヤルストレートフラッシュ・らぶらぶぅ」
キーーーーーンっ!
一瞬で場が凍り付いた。
コウテイ
「シャベッタァァァァーーー!?」
フレンズが一斉にこっちを見る。
ハンターたちの唖然とした顔が見える。
ダイヤリアンも、その場にあるものすべて、物理的には何も変化は起こっていなかった・・・
そんな中、ダイヤリアンは動きを止めて いた。
心なしか怯えているようにも見える。
そこに長距離を飛んできた紙飛行機が通り過ぎる・・・
一瞬、セルリアンが そちらに気を取られた。
更にアナツバメが、もの凄いスピードで飛び込んできたかと思うと、
転んでいたフレンズを抱えると離脱する。
モブフレ
「ふわぁぁ~ トンデルトンデル―」
アナツバメ
「お、重い…」
モブフレ
「・・・」 (白目)
その場の空気を❄ヒエッヒエに❄してしまったことについては罪悪感を覚えたが、
事態は好転しつつある。
ピンチとチャンスは背中合わせなのだ。
プリンセス
「コウテイ、逃げましょう! ・・・て」
プリンセス
「今かよ!」 (*`Д´)っ))
タイミングが悪すぎて「いい気味だ」とは思えない。
こんなサプライズにする予定では無かったし…
そうしてチャンスを逃していると、ピンチに反転してしまう。
フリーズしていたダイヤリアンが我に返った。 ・・ように見える。
マズい。 この機を逃しては・・・
ダイアウルフ
「カバハメハ! ハー!」」
プリンセス
「ダイアウルフ!?」
夢でしか会ったことのないフレンズに、現実で実際に会うのは不思議な感覚だった。
ダイアウルフの(?)技がダイヤリアンの両脚を撃ち抜く。
バランスを崩したダイヤリアンは大量の水を零しながら倒れた。
カバ
「あなた、強いのねぇ…」
ダイア
「・・・」
なにはともあれ、
ダイアウルフのおかげで、文字通り足止めは成功したのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒグマ
「誰だか分からんが、ありがたい」
ダイア
「・・・」
返事も、名乗りもしないどころか言葉も発せず、
睨まれている気がするが、気にしていられない。
ヒグマ
「見たところセルリアンはしばらく動けそうにない。
今のうちに避難を完了するんだ」
キンシコウ・リカオン
「分かりました、と言いたいところなんですが・・・」
現場はそれだけ混乱を極めていた。
そこへマーゲイがメガホンを持って駆け寄ってくる。
マーゲイ
「かばんさん、これを 📣
それから・・・」
建物の方を指差す。
見るとツチノコとスナネコが手を振っている。
ツチノコ
「おーい! こっちこっち・・・・・・」
ΛΛ”
かばん
「サーバルちゃん、なんて言ってるか聞こえた?」
サーバル
「こっちに避難できる道があるって」
ツチノコは状況から、事態を察してくれたらしい。
あとはそれに応えるだけだ。
かばん
📣<皆さん!
フレンズたちの注目が集まる。
かばん
📣<1次審査の『逃げ惑う群衆』は合格です。
続いて2次審査の『避難する演技』に移ります。
キンシコウさんの指示に従って速やかに避難してくださーい!
ざわざわ…
「合格だって」
「やったじゃん」
「でもまだ終わってないみたいよ」
かばん
「じゃ、キンシコウさん、お願いします」
キンシコウ
「でもどこへ?」
かばん
「建物の中からどこかに避難できるルートがあるようです。
ツチノコさんたちに付いていってください」
リカオン
「まだセルリアンは動けません。
今なら大丈夫です」
ヒグマ
「よーし、整列しろ」
キンシコウ
「2列でお願いします。
揃った列から出発しますよ」
かばん
📣<避難訓練の極意は『#おかしも』です。
押さない、駆けない、喋らない、戻らないですよ。
これも審査対象に入ってますからね!
モブフレたちが整然と建物に吸い込まれていく。
回収されていない謎や伏線が、まだまだ残されている気がするが、
ひとまず危機は脱したようだった・・・
第3章 ~完~
#最新話
感想はこちら
ダイアウルフはカバ仙流だった…!?混沌 に包まれたり大変ですがとにかくキリですね お疲れ様でした!☕
マーゲイとかばんちゃんのファインプレーで場の混乱は何とか静まったようですが、アミメはヤギだし
プリンセスのダイヤモンドダストで
ゲスト出演のランぺオサウルスちゃんとオロロティタンちゃんもお疲れ様!
カバ仙人の思惑と、ダイアウルフの隠された過去。
サイキョーのダイヤリアンに攻略法はあるのか?
ランペ「私たちは・・・
ロティ「お客さんじゃねぇよ?」
次回、
《第4章 1話 〜質疑応答 question & answer session〜》
フレンズたちに過去・現在・未来の審判が下る!?
【中書き】という名の言い訳
人鳥姫を書き始めたのは、今年1/20・・・
そう、半年を越えてしまいました。 orz
前2作は共に3ヶ月ほどで終わらせている。
人魚姫のパロディをけもフレで出来ないかな?
→ふと『人鳥姫』というワードを思い付いて、人鳥=ペンギン、姫=プリンセス
プリンセスを主役に据えた話にするか。
→PPPとの絆がメインテーマになるよね→プリンセスのコンプレックス=初代に居なかった
→アプリ世代の話を絡めるか。 でもそれだけだと内容的に薄いかな?(この時点でおかしい)
→ダイヤモンドやらオリフレ、オリ博士をぶち込むか。
→取り敢えず『こういう展開、こういうラスト』というプロットは出来た。
→よし、書いてみるか。
ーで、こんなに長くなるとは思ってなかったんだよぉ! 😭
これすなわち『自業自得』という。
はっきりしてて、
途中で面白そうなネタがあったらブっ込む。
→整合性を取るために『間を繋ぐ話』を用意しなきゃならない。
つまり1ネタにつき『1レス+前後の繋ぎ0.5レス×2』つまり、2レス分くらい長くなるんだよね。
そうして生まれたのが、今回の5.5話。
第4章を『4話仕立て』にしたいがため、でもありますが。
・・・そりゃ終わらんわ!
僕自身が物語に求めるものは、やっぱりハッピーエンドです。
なので、
『けものフレンズ2』に出てきた一部の小道具や設定。
『ワールドでの例の設定』は看過できませんでした。
触れなければ良かった、という後悔もありますが、
こうなったら『二次創作』の立場を最大限利用させてもらって
それらを壊した上でストーリーとして昇華できたら、と思います。
僕がこのSSで目指すのは、フレンズたちのハッピーエンドです。
なんと、もうそんなになるのですね… 時の流れは早い!
それだけの長い間一つのSSを進行しつづけているって素直にスゴイと思います
けもフレを取り巻く環境の変化や、よくも悪くも色々なと新たな要素や展開、色々ありましたからねけもフレは…
やっぱりハッピーエンドが私は一番好きなので、ぜひハッピーエンドへ向かってそのまままっすぐ行け!ですね!
(続きは今から読ませていただきます)
書くこと書いてスッキリ… とはいきませんが、
行くしかないと開き直って、自分の思う通りに書くつもりです。
ラストに向けて!
#前の話 (あらすじはトップ)
第3章 5.5話 ~管理者Administrator ~
💡パパパパッ💡
博士
「この部屋は何でしょう?」
助手趣 が違いますね」
「先ほどの部屋と明らかに
2つ目の部屋に入った途端、待ち構えていたように電気が点 く。
さっきは『頑丈そうな作りの、何も置いてない 部屋』だったが、
ここは研究発表にでも使いそうな、大学の講堂に似た部屋だった。
大量の机と椅子が整然と並び、
正面には長机と、たくさんのボタンや計器の付いたパネル。
壁にはプロジェクタースクリーンが下がっている。
博士
「ホコリ1つ かぶっていませんね」
人が出入りした痕跡もないのに、なぜか机も椅子も床もキレイだ。
ランペ
「誰かが掃除をしているとでも?」
ロティ
「怖いこと言うなよ」
それを聞いていたかのように、部屋の隅から1体のラッキービーストが出てきた。
助手
「やはりそうでしたか。
そして、ただの地下施設ではありませんね、ここは」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フレンズたちが地下通路を整然と並んで歩いている。
なかなかにシュールな光景だった。
モブ何時 ?」
「あそこにPPPがいるよ。 声掛けたいけどハンターさんたちに怒られそう」
「フルル、フルルがあんなに近くに」
「これ、どこまでオーディションなんだろ…」
「合格発表は
そんなモブフレたちの囁きを聞きながら、
コウテイ
「どうして? どうやって喋れるように」
コウテイが当然の疑問を口にする。
プリンセス
「コウテイが危ない、と思ったら思わず声が・・・」
ーということにしておいた。
イワビー
「まあ、声が戻って良かったじゃねぇか」
軽い。
フルル
「あのセリフは~?」
プリンセス「ひ、必殺技よ。 舞台で使ったらどうかしら?」
ーと言うことにしておいた。
ジェーン
「ちょっと厨二臭いですかねぇ」
マーゲイ
「私は好きですけど。 ああいうの・・・」
軽い。
もっと突っ込まれるかと思って身構えていたのがバカバカしいほど
簡単に受け入れてくれた。
あとは私が気持ちの整理を付けるだけだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
壁に目をやると、いくつか埋め込まれたモニターの1つに何かが映っている。
アライ
「何なのだ? これは」
フェネ
「ここの地下道の地図、じゃないかな~
そっちが入って来た入り口で、今いるのがココ。
コッチの入り口? も開いてるようだね~」
アライ
「さすがフェネックなのだ」
どの入り口が開いているかも表示されている。
他のモニターには「としょかん」の様子や地下道の様子がライブで映っているようだ。
切り替えれば全パークが監視できるのかもしれなかった。
アライ
「こっちの部屋は何なのだ?」
アライさんがラッキービーストに訊きながら指差した奥には、
意味ありげな『締め切られた部屋』があった。
フェネ
「アライさ~ん、ボスに話しかけても答えてくr…」
ボス
「そっちの部屋に入るには特別な許可が要るよ」
アライ
「シャベッタァァァーーー! なのだーー!」
フェネ
「どうしてアライさんが驚くのさ~?
あとキミはどうしてフレンズと喋れるの~?」
アドミービースト
「僕はアドミービースト。 よろしくネ。
パーク内のラッキービーストは緊急事態対応時のみ、フレンズへの干渉が許可されているけど、
ここはヒトが用意した『パークの危機』が起こった時のための対策本部指令室だからネ。
隣にはサイキョーの拒絶タイプが来ても安全な、24層の特殊装甲で守られたシェルターもあるヨ」
博士
「なるほど。
緊急時専用のラッキービーストと、その秘密基地いう訳ですか」
助手
「例の異変の時にも使われていたのかもしれませんね」
アライ
「ん? このドクロボタンは何なのだ?」
アライさんは、そんな重要そう な話もそっちのけで、
メインパネルの前に移動すると、たくさん並んでいるボタンの1つに目を付けた。
止める間もなく指を伸ばし、押そうとする。
ランペ&ロティ ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
博士 | シュッ
助手 | シュッ
フェネ
「あ、それは~・・・」
ぽち...
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リカオン
「ダイアウルフさん、ありがとうございました」
ダイアウルフは何も答えない。
見下すような視線をリカオン、キンシコウに向け・・・ヒグマで止まると、じっと睨みつける。
ヒグマ
「・・・」
セルリアンの殲滅に失敗し、避難もままならなかったことで、
ダイアウルフの非難に満ちた視線もヒグマは黙って受け入れていた。
キンシコウ
「ヒグマさん・・・」
リカオン
「あの… 前にもお誘いしましたけど、ハンターチームに…
ダイア
「姐さん、どうして姐さんがもっと前に出ない!」
リカオンの話を遮るようにカバに話しかける。
ダイア
「せめて・・・ せめて私に任せてくれたら...」
カバ
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カチカチカチ
アライさんはボタンを連打する。
アライ
「なにも起こらないのだ。 壊れてるのか?」
フェネ
「アライさ~ん、その辺にしておきなよ~」
アドミー
「そういった最重要な決定を下せるのは、園長から上の特別な地位にいるヒトだけだよ。
その前にAIの許可を得ないといけないけどね」
フェネ
「えーあい~?」
アライ
「アライさんは『あいきゅー』の高さなら自信があるのだ」 <(`^´)>
アドミーは部屋の中をうろうろしながら説明を始めた。
アドミー垓 ダヨ。倣 って
「・・・の元になっているのはスーパーコンピューター
3台1組の合議制で意思決定をするんダ。
ヒトが『過去の経験、現状把握、先行き見通し』で判断するのに
それぞれPAST、CURRENT、FUTUREと名付けられているよ・・・
ロティ
「ちんぷんかんぷんだな」
ランペ
「博士たちなら理解できるのですか?」
博士
「と、当然なのです。 我々は賢いので」
助手
「ど、どんとこいなのです。 我々は賢いので」
アライ
「さすが長なのだ」
フェネ
「へ~」
博士
「とにかく、アライグマとフェネックは余計なことをするな、なのです」
助手
「おとなしく かばんとツチノコが来るまで待つのです」
アライ
「わかったのだ!」
フェネ
「はいよ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツ(大変なことになっちゃったなぁ…)
たくさんのフレンズたちと地下道を避難しながら考え事をしていると・・・
モブフレ
「あ、あの… 助けて頂いて、ありがとうございました。
凄く早くてカッコよかったです。
私、飛ぶのヘタクソだから・・・」
突然、話しかけられて戸惑ったが、
アナツ(ああ、転んでセルリアンに襲われそうになってた子だ)
よく見たらトリノコだった。咄嗟 に名前が出てこない。
選挙活動のように手当たりに声を掛けていたので、
なんとか絞り出して「ニワトリ」のフレンズであることは思い出せた。
アナツバメ
「いや、助けなきゃって必死だっただけで。
お礼ならコウテイさんに…」
ニワトリ
「それと、あなたにもらったダイヤも無くしてしまいました。
ごめんなんさい」
アナツ(あれ、この子にもダイヤをあげてたんだっけ?)
選挙活動のように手当たり次第に配っ(これ以上はいけない)
でも何が言いたいかは分かる。
入れ替わりの激しい取り巻きの子たちも、一貫してコレで機嫌が直ったからだ。
アナツ
「ああ、そういうこと。
だったら、まだ持ってるからあげるよ」
そう言ってダイヤを渡そうと手を伸ばした。
・・・でも様子がおかしい。
( ゚д゚) → ( > <) → (ノ`ο´)ノ
ニワトリ
「そんなつもりで言ったんじゃありません 💢」
そう言って顔を逸らし、胸の前で両手ブロックしながら、走りだした。
アナツ
「え? え?」
キンシコウ
「そこの子、列を離れないで。
!? どうしたの?」
ニワトリ
「あ、す、すいません」
キンシコウ
「大丈夫?」
ニワトリ
「大丈夫です。 走ったりしてごめんなさい。 戻ります」
モブ
「ここ、入りなよ」
ニワトリ
「ありがとう。 あ、お騒がせしてごめんなさい」
他のモブ
「へーきへーき」
アナツ
「・・・」
取り巻きフレンズ
「泣いてたね」
「アレはアナツさんが悪いわ」
「女心の分からないアナツちゃんもいいけどね」
アナツ(何が悪かったんだろう…)
プリンセス
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アドミー (うろうろ)
「・・・パークのシステムにはA・B・Cと3つの階層があって、
レベルCはお客様へのパークの基本情報などで、誰でも操作・閲覧できるよ。
レベルB以上の操作になると、指紋認証orラッキービーストによる
正職員・正研究者・正パークガイドなどの登録の後、AIの審議を経る必y・・・
ポーン!
壁のモニターにどこかのライブ映像が映る。
どうやら人の気配に反応して作動するらしい。
地下通路をツチノコ、スナネコ、かばん、ハンター、
そして大勢のモブフレンズが歩いている様子を映していた。
アライ
「たくさんいるーーー!? のだ。
とても この部屋には入り切らないのだ」
フェネ
「モブさんたちには、最初の大部屋に入ってもらってたらどうかな~」
博士
「そうですね」
助手
「取り敢えず全員無事で良かったのです。
危機は脱したようですが、まだ一波乱ありそうな雰囲気ですね」
ポーン!
今度は『としょかん』の様子が映し出される。
アミメキリンとアリツカゲラ。
タイリクオオカミとハシビロコウだ。
ランペ
「こちらは私たちが出迎え、ココのことを伝えます」
ロティ
「ついでにhaquAの他のメンバーを呼んでくる。
少しでも多くのフレンズを集めておくべき、だろう?」
アドミー (うろうろ)
「・・・パークの存亡に関わる決定にはレベルAの操作資格が・・・
~to be continued~
次回こそ 第4章 スタート!
#最新話
感想はこちら
散々悩んだのにみんなノリが軽いよ!フレンズのあるべき姿ですねw
アライさんが自爆スイッチを押して爆発エンドかと思ったがそんなことは無かったぜ!
次はhaquAが勢ぞろいかな?楽しみんみ~
アナツちゃんもこれを機に成長できるかな…?次回も引き続き読ませていただきます
フレンズのあるべき姿。
フレンズそれぞれの、らしさ。
そして成長。
そういったものが書きたかったこと(描き切れるとは言ってない)の1つなので、
それが伝わっているのなら書いた甲斐があるというものです。
#前の話 (あらすじはトップ)
第4章 1話 ~質疑応答 question-and-answer session~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
博士
「でしたら『ぜねこんカルテット』も呼びましょう。
何かを作る必要に迫られるかもしれません。
助手
「我々もアリツ・ハシビロと行って、連れてくるのです」
ロティ
「おい、この2人だけを残して大丈夫なのか?」
博士(いつの間に着替えたのですか?)
「タイリクオオカミが来れば大丈夫でしょう」
助手(なにげに似合っているのが癪 なのです)
「すぐに かばんたちも来るので大丈夫でしょう」
ランペ(タイリクさんと、かばんさんの苦労が目に浮かびます…)
「では、急ぎましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ(誰か早く突っ込むのだ) フェネック(その体勢は疲れそうだね~)
タイリク(あの2人には突っ込まないでおこう)
「よく無事だったな、かばん。
帰ってきて早々で悪いが、対策会議を始めよう」
かばん(ここは沈黙が正解、ですよね)
「え、あの博士たちは・・・」
タイリク
「先に始めておくようにとのことだ。
議長は博士たちの指名でかばん、キミだ」
かばん
「ぅえ? 博士たちがやるんじゃないんですか?」
タイリク
「博士たちは人手を集めるために、文字通り飛び回っている。
新たなフレンズが来たらアミメくんがココへのルートを案内することになっている」
ポーン!
としょかんの映像で、ヘラジカ軍が入ってくる。
アミメキリンが何かを喋っている。
スナネコ「見てください、ここにも『ぱそこん』がありますよ?」
ツチノコ「おおーー! ちょっと触ってみるかー」
アドミー「レベルCまでなら、誰でも操作・閲覧できるヨ」
ツチノコ「おわっ、急に喋りかけてくんな! キックッシャー!」
スナネコ「おぉー ボスが喋ってるぅ~」
ツチノコ「お前はもっと騒げよ!」
アドミー「レベルB以上の操作には・・・」
ツチノコ「勝手にやるから黙っててくれ…」
タイリク
「事態は急を要する。 反論は認めない、とのことだ。
私は書記を務める。
後から来た者もソレを読めば事情は把握できるだろう」
かばん
「うぅ… 分かりました・・・」
サーバル
「かばんちゃんなら出来るよ。 頑張って!」
かばん
「う、うん…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「議長に指名されたかばん、です… よろしくお願いします」
\ わー! /
よろしくですぅ
よろしくー
よろしくねー
\ わいわい /
かばん
「では始めたいと思います。
まず現状から把握しましょう。
セルリアンは今、どんな状態ですか?」
部位破壊による足止めをしているが、いずれ水を吸って再生し暴れ出すだろうこと。
「へし」自体が異様に硬く通常攻撃が効かないこと。
ダイヤを食べて大きくなること。
そのせいで「へし」がゼリー状の殻に覆われ、直接攻撃が届きそうにないこと。
剥き出しにして攻撃できても、威力は吸収されるだろうこと。
ーという情報がタイリク、ヒグマ、ダイアウルフからもたらされた。
タイリクがそれをホワイトボードに板書していく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうこうするうちに
ライオン軍が、
ぜねこんカルテット(じゃんぐるコンビ&こはんコンビ)が、
haquAと共にアルパカが、
最期に博士、助手、アリツ、ハシビロが、アミメキリンを伴って入ってきた。
ヘラジカ
「遅いぞライオン」
ライオン
「なあ、いいかげん『はたしじょー』に普通の『お手紙』みたいな内容を書くのはヤメてくれよ…」
オーロックス「久しぶりに腕が鳴るなぁ」鈍 ってないといいのですが」
オリックス「
パンカメ「おぉ、ツキノワ殿!」
ツキノワ「あ、パンカメちゃん! あれから調べるとね、ごにょごにょ…」
パンカメ「なんと? ・・・に そんな使い方が…?」
ジャガー「どれどれ?(ホワイトボードちらっ) 分からん・・・」
コツメ「何ココ? たのしそー」
ビーバー「パークの危機って聞いたんすけど… 心配っすねぇ」
プレーリー「いつ突撃するでありますか?」
haquA
「PPP先輩!
「おはようございます!
「舞台、頑張ってください
「今は それどころじゃ…
「何でも言って下さい、協力しますんで
アルパカ
「haquAさん、送ってくれてありがとにぇ~
いやぁ~ としょかんに用事があって歩いてたら拾ってもらってにぇ~
って、あらぁ~? その葉っぱ・・・」
かばん
「🌿 これですか?
この近くに生えてたのを、何か役に立つかなって摘んできたんですけど」
アルパカ
「それにぇ、声の良くなる紅茶の原料なんだぁ。
『こうざん』の辺りにしか生えてないと思ってたにぇ~」
プリンセス
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「では揃ったようなので、現時点での皆さんのご意見を伺いたいと思います」
水を吸収するというなら、黒セルリアンと同じ手は使えないんじゃないですか?
「へし」って どれぐらい硬いの?
硬度10と言われている。
ヤギね!
倒せないなら放っといたら?
そうそう。 ダイヤしか食べないんでしょ?
でもパーク中のダイヤが底を尽きたらどうなる?
そうか・・・
フレンズたちが襲われるかもしれないってこと?
ぜんぜん分からん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次々と問題点は出てくるが、有効な対策の方は出てこない。
かばん
「ダイアウルフさん、
過去に一度倒したそうですが、その時はどうやって倒したんですか?」
ダイアウルフによると、
サーカラの攻撃で「へし」を頭部に移動させ、
風属性の「グループリンク」で ゆきやまちほーの冷気を流入させ、
氷属性の「けもリンク」でダイヤリアンの体を氷柱させ、
ヒグマの「けも技」でトドメを刺した、
ーということだった。
プリンセス(私が見た夢とまったく同じ!?)
まるで#夢の一部をコピペしたかのようにほぼ一致していた。
博士古来の 技は誰も使えませんから」
「同じ手段は使えそうにありませんね。
野生開放によるパワーアップは出来ても、
助手
「退化したのです。 進化かもしれませんが」
タイリク
「凍らせることさえ出来たら、他はなんとかなりそうだが・・・
別の方法は無いのか? かばん」
かばん
「そうですね… ツチノコさん、ちょっとお願いできますか?」
ツチノコ タカタカ…
「しょうがねぇなぁ、ホレ」
ツチノコがパソコンを操作するとプロジェクターが動き出し、スクリーンに動画が映し出された。
このように#真空ポンプなどで減圧すれば常温の水でも凍らせることは出来るようですが・・・
サーバル「すっごーい!」
コツメ「なにこれ面白―い!」
ジャガー「まほうみたい!」
かばん
「#勉強小僧さんさんによると
減圧→沸点が下がることで常温でも沸騰→気化熱により水自体の温度が急激に下がり凝固、
ーという現象だそうです。
ただ、パークに真空装置や、あんな大きなセルリアンを入れる容器は存在しません。
・・・もしかして詰んでない?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダイア ΛΛ”
「ふん、聞こえたぞ! ヒトのフレンズの叡智と言ったところで所詮その程度か。
成長を拒むだけで消えるような弱っちぃヤツだけあるな」
博士
「! それは『ワルドミーネの魔法書』に載っていた情報ですか?
真実なのですか?」
ダイア
「さあな。
だが私はそう聞いている」
かばん
「何ですか、それ?
僕が読んだことが無い、ということは『としょかん』には置いてない本ですよね」
助手
「パークの とある研究員が残した実験記録です。
ヒトにサンドスターを投与したり、フレンズにサンドスター・ロウを投与したりと
倫理的に問題がある、として記録は抹消されたのです」
タイリク
「私も噂だけは聞いたことはあるが・・・
作家の立場として言わせてもらえば、使い勝手が悪いだけの とても納得しがたい設定だな。
『老いを拒んで』なら まだしも・・・」
∑(・д・)ピクッ
ダイアウルフ、カバ、博士たちが反応したように見えた... のは気のせいだろうか。
ダイア
「ヒトのフレンズとやらが、どうなろうと知ったことじゃない。
だが、あえて そう言及するということは、逆説的に動物のフレンズは成長を拒めるということだろう。
事実、私はサンドスターの消費を極限まで抑えることで現役の力を維持している。
セルリアンを倒すために…」
カバ
「・・・」
かばん
「ちょっとすいません。
僕の失言で話が逸れてしまいましたが、そろそろ本題に・・・」
ダイア
「ふん! ヒトのフレンズなどにはそもそも期待していない。
それよりなんで#こんな気の抜けたようなのにセルリアンハンターを名乗らせてる?
コイツらのせいでダイヤリアンの侵攻を許したんだぞ!」
ヒグマ
「・・・」
ライオン
「ちょっと言い過ぎじゃないかぁ?」
ダイア
「お前もお前だ!
『百獣の王の一族』のプライドは無いのか!?」
ライオン自尊心 の方の意味だろ?群れ 』を守ることだ」 (ドス声)
「君の言ってるのは
相手のプライドは尊重しなくていいのかぁ?
そもそも私にとって何より大事なのは『
ダイア
「うっ」
ライオンの迫力に、さすがのダイアウルフもたじろぐ。
ヘラジカ
「はっはっはっ!
さっきから随分吠えると思ったら強そうな腕だなぁ。
一つ私と勝負してみないかぁ?」
シロサイ
「今は自重してくだサイ」
アフリカタテガミオオヤマアラシ
「止まる… ですぅ」
オオアルマジロ
「うぅ…」
ヘラジカがダイアウルフの元に行こうとするのを、引き摺られながら三人掛かりで必死で止める。
オーロックス
「やべぇよぉ、ヘラジカやべぇよぉ…」
オリックス
「私たちも止めに回った方がいいのか…?」
キンシコウ
「ダイアウルフさん。
それについては、チーム全体の責任として重く受け止めています。
この教訓は、今後に必ず活かしたいと思います」
リカオン
「今はハンターとしてではなく、1フレンズとしてここに居るつもりです。
セルリアン討伐のためには何でもしますから・・・協力させてください」
ヒグマ
「お前たち・・・」
かばん
「とにかく!
過ぎたことを どうこう言っても仕方ありません。
そして現状はかなり厳しいものだと言えます。
でも、前に進むしかないんです。 だから・・・
どんな些細なことでもいいので、前向きな意見をお願いします。
みんなで。 みんなで一緒に考えましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私はダイアウルフの話を聞いていて、あまりに夢との共通点が多いことに戸惑いを覚えていた。
同時にダイヤを壊すヒントになるかもしれない出来事を、夢の中に見つけた。
いや、ヒントになるかどうかも分からない情報だ。
しかもソースが夢と来ている。
とても話せない。
コウテイ
「どうした?
もしかして何か思い付いたのか?」
プリンセス
「・・・」
コウテイ
「大丈夫だ。 かばんも言ってただろう。
どんな小さなことでもいい。 言ってみよう。
私もフォローする」
そうだ。
コウテイは いつもメンバーへの目配り・気配りを忘れない。
何より私に「夢の翼」をくれた。
今も私に勇気をくれようとしている。
こんな人だからコウテイをリーダーに指名したのだ。
形は違えど、素敵なリーダー、素敵なチームだと思う・・・
かばん
「何か・・・ 何かありませんか?」
かばんの声が空しく響く。
議場には停滞感と閉塞感が漂っていた。
そして今、私がやるべきことは、議長かばん に知っていることを伝え、群れ を救う手助けをすること・・・
この「きょうしゅうエリア」という
私は勇気を出して・・・
しかし、おずおずと手を挙げる。
かばん
「はい、なんでしょう? プリンセスさん」
指名された私は、
トキとショウジョウトキの歌で、アナツバメの持っていた#ダイヤが破壊されていた、ということを語った。
もちろん夢の中での話であることは申し添えて・・・
かばん
「・・・」
!❗
コウテイ
「何か思い付いたのか?」
サーバル
「きっとそうだよ! こういう時のかばんちゃんは すっごいんだから!」
かばんはツチノコに何かを頼む。
ダイア
「歌だ!?
しかも夢の話なんかを信じるのか?」
博士
「いい加減にするのです、ダイアウルフ。
他人の意見を否定するだけでは事態は好転しませんよ」
助手
「何か意見があるのなら代案を示すのです」
ダイア
「・・・」
かばん
「お待たせしました。
こちらを見てください」
ツチノコ
「まったくフレンズ使いの荒いヤツだ。 ホラ!」
モノには固有の振動(音程)というものがあって、
ダイヤも同様に音程を合わせれば、破壊することは十分可能なはずです。
<えーと…?
<ぜんぜん分からん!
博士
「下の方の難しい理屈など、どうでもいいのです」
助手
「要は『大音量で特定の音程を当て』ればダイヤリアンの『へし』も壊せるということで良いのですね」
サーバル
「じゃあトキたちの歌があればセルリアンを倒せちゃうの?」
かばん
「2人だけじゃ危険すぎるよ。 それについては考えるけど・・・
まずは本当にダイヤを壊せるかを検証してみないと」
博士
「実験するのです。 ダイヤを持っている者は出すのです.
そうです。 アナツバメなら沢山持っているはずなのです」
助手
「すぐトキたちと、アナツバメを呼んでくるのです。
壊せるかどうかやらせてみるのです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーゲイ
「トキさん、ショウジョウトキさん、
あとアナツバメさん。 こちらにお願いします」
シェルターは騒然となった。
「むふ…」
「どやぁ」
「え? トキたちが合格したってこと?
「敗者復活とかないの?
「ないでしょ。
「罰げぇむ、怖い…
「どこかの『にゅーよーく』を目指すクイズじゃないんだから
イッカク
「おかしい」
ドルカ
「確かにこんなところで合格発表なんて変だよね」
ナルカ
「実は、裏でとんでもないことが起こっているのかも」
マルカ
「じゃあ、あの子たちに付いて行ってみる?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツ
「また貴重なダイヤが犠牲に…」
博士
「ブツブツ言ってないで、とっとと出すのです」
あ゙~~
↑あ゙~~
助手
「ダメですね。
ヒビ1つ入っていません」
ショウジョウ (合格したと思ったら、まだ歌わされるなんて…)
「そんな・・・ このままじゃドヤれないじゃない。
でも歌い過ぎで そろそろ喉が・・・」
トキ (何か様子が変ね…)
「アルパカ、『喉に良いお茶』持ってないかしら?」
アルパカ
「ごめんにぇ~ 今切らしてるんだわ~」
かばん
「アルパカさん。 これ、使えませんか?」 🌿
アルパカ
「いやぁ~ そのままじゃぁ…
発酵(?)させないと紅茶には出来ないんだよぉ~」
プリンセス
「かばん、それを貸して。
アナツバメ、これでミドリジルを作って!」
アナツバメ
「え? なんで僕が作り方を知ってるって・・・
それに名前も…」
プリンセス
「いいから、早く!」
アナツ
「は、はい!」
かばん
「プリンセスさん…?」
コウテイ
「プリンセス…?」
もう予知夢だとか、過去夢だとかは、どうでも良くなった。
きっと、この時のために。
皆の役に立てるために見た夢だったのだ。
心から そう思えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
🌿
🔥
アナツバメがミドリクサを炙る。
ダイア
「くしゃい くしゃい!」
リカオン
「これはヒドいですね」
サーバル
「そうかなぁ?」
ツチノコ
「お前の鼻は飾りかぁっ!」
サーバル
「ひどいよ~ 嫌な匂いじゃないってことだよ」
スナネコ
「僕も嫌いな匂いじゃありませんけど」
かばん
「イヌ科のフレンズさんは特に臭いに敏感ですから…」
アナツ
「お湯を注いで、濾(こ)して・・・
出来た! キイロは用意できませんでしたけど・・・」
博士
「飲んで大丈夫なのですか?」
助手
「おどろおどろしい見た目なのです」
スナネコ
「確かに青汁っぽいですね。 マズそぉ…」
サーバル
「緑色だから『ミドリジル』でしょ? マズそーなのは分かるけど」
アルパカ
「カフェでは出せないにぇ~ マズそ~だもんにぇ~」
ショウジョウ
「あまりマズい、マズい言わないでくれます?」
博士
「ぐだぐだ言ってないで早く飲むのです。 それにつけてもマズそーなのです」
助手
「時間が押してるので早く飲むのです。 それにつけてもマズそーなのです」
プリンセス
「・・・」
トキ&ショウジョウ
「んぐ… んぐ… ぷはー、マズい!」
悪役商会だろうか・・・
かばん
「では、すいません。 もう一度お願いします」
あ~
コツメ
「格段に声が良くなってるね」
ジャガー
「まほう! みたい」
トキ&ショウジョウ
あ~↑ あ~↑↑
びり・・・ びりびり…
ピシッ !⚡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「成功です! ヒビが入りました!」
サーバル
「あれぇ?
もっと派手に『ぱっかーん!』って壊れると思ったのに」
かばん
「2人だとこれが限界かな? 音量については考えがあります。
それより音程ですけど・・・」
スナネコ
「コードでいうと『G#』ですね。
『ようこそジャパリパークへ』の『うーがお!』の音の高さです」
サーバル
「スナネコ!?」
スナネコ
「僕、これでも絶対音感を持ってるんで」
サーバル
「すっごーい! プロの歌手みたい!」
かばん
「では・・・」
「待ってくれ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
声を挙げたのはコウテイだった。
コウテイ
「かばん、トキたち、博士たち、そして皆、ありがとう」
コウテイ、何を言い出すつもりなの?
コウテイ
「ここから先は私たちPPPに任せて、皆は手を引いて欲しい」
サーバル
「何を言い出すの?」
ヒグマ
「これは私たちの失態が招いた事態でもある。
もう一度チャンスをくれ。 頼む」
コウテイ
「ヒグマ、君の気持ちは よく分かる。
だが、これは『音程』という精密さを求められるオペレーションだ。
アイドルである我々こそ適任、いや、我々にしか出来ないミッションだ。
そうだろ?」
ヒグマ「・・・」
マドンナ
「そういうことなら私たちだって!」
部屋にマドンナ+イッカクが入ってくる
ランペ
「私たちも協力します」
それを聞いたコウテイは、まずマドンナたちに、
「いずれ君たちの力が必要になるかもしれない。 今は待機していてくれ」
そしてhaquAに、
「パークのアイドル文化を守る使命が君たちにはある。 頑張ってくれ」
ーと穏やかに告げた。
私はコウテイが何が言いたいのか分かってしまった。
イワビー・ジェーン・フルルも互いにアイコンタクトをしている。
まさかこんな形で『PPPが1つになった』と実感できるとは思ってもみなかった。
コウテイ
「すまないが、かばん。 もう少しだけ付き合ってくれ。
場所を移して、話を詰めよう」
そう言うとコウテイは部屋を出て行き、続いてPPPの面々も部屋を出ていく。
かばん
「・・・分かりました。
タイリクさん、ツチノコさん、ありがとうございました。
サーバルちゃん、ごめんね。 ちょっと待ってて…」
そう声を掛けると、かばんも部屋を出ていくのだった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2話 ~ペパプの声 PPP‘s sonic~ へ続く...
#最新話
感想はこちら
<フレンズは歳など取らない
ドライさんカッコイイけど特に活躍の場がある訳ではなかった!
なるほど、あの夢はこの窮地を乗り切るために見たものだったのですね…
PPPにイルカ達、ハクアも揃ってパークのアイドル達が勢ぞろいしましたね~ アイドル達の美声(音撃砲)で見事へしを砕くことができるか!?
怒涛の伏線回収に、こうご期待!
#前の話 (あらすじはトップ)
第4章 2話 ~ペパプの声 PPP‘s sonic~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↑動きます
トンネル内は暗く、静まり返っている。
コウテイ
「すまないな、皆を巻き込んでしまって」
プリンセス
「何を今更w」
ジェーン
「一蓮托生ですよ」
フルル
「水臭いよね~」
イワビー
「ペンギンだけにな!」
ツチノコ 🔈
「お喋りはそこまでだ。 来るぞ!」
スピーカーからの声がカウントダウンを始める。
「5!」 コウテイ「覚悟はいいか?」
「4!」 イワビー「ロックに行くぜ!」
「3!」 ジェーン「はい!」
「・・・」 フルル「・・・」 (ぎゅっ)
「・・・」 プリンセス「行くわよ!」
💡パパパパッ💡
スポットライトがPPPを、そしてトンネル内を明るく照らす。
PPP「!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「僕はまだ、いろいろ準備しないといけないことがあるので、これで失礼します。
以降は、お渡ししたボスウォッチを通しての指示となります。
作戦決行の夕方までは時間がありますので、お茶でも飲んで、ゆっくりなさってて下さい」
コウテイ
「世話になった、かばん」
イワビー「サンキュー!」
ジェーン「ありがとうございます」
フルル「ありがと~」
プリンセス「ありがと…」
そんなお礼を背中に受けながら僕は部屋を出た。
賽は投げられた。
もう後戻りはできない。
鬼が出ようが蛇が出ようが、やり遂げるしかないのだ。
あの子は・・・と・・くしには懐いてくれていました。
形はどうあれ恩人ですからね。
フレンズの輪の中には入りづらいでしょうからね。
地下の廊下を歩いていると、声が聞こえてきた。
電気が切れているのか、先の方は薄暗い。
カバ
「・・・なので、ヒトがパークを去ってしまった後は、かなり荒れていました」
博士
「また見捨てられた、と思ったのでしょう」
助手
「そう考えると『ヒトの帰り』を人一倍待ちわびていたのは、あの子かもしれませんね」
かばん
「皆さん、こんなところで何を…?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
議場に戻ると、皆の拍手と「おかえり」の声と笑顔が出迎えてくれた。
この温かいものを失わせてはいけない。
サーバルちゃんと目が合った。
無言で頷き合う。
ツチノコさんともアイコンタクトを交わした。
パークの危機を救うために僕は・・・
フレンズの前に立って、かばんは宣言した。
「これより、作戦名『backyard staff』のブリーフィングを始めます!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「お前を待っていたのです」
助手
「どうせお前のことです。 迷っているのでしょう」
カバ
「背中を押してあげようと思ったのですわ」
実のところ『迷い』は無かった。
『やるべきこと』は分かっている。
かばん
「実は・・・」
博士「ーと思ったのですが・・・
助手「分かっているようなのです」
カバ「思うようになさい」
かばん
「え…」
カバ
「あなたが言ったんでしょ?
『困難は群れで分け合え』と・・・」
確かに僕は、フレンズの皆を巻き込もうとしている。
かばん
「僕、そんなこと言った覚えがないんですけど・・・」
そうやって言葉が独り歩きするのは、実は居心地が悪かった。
カバ
「誰が言い出したかは問題じゃないわ。 いつ使うかよ?」
博士
「一致団結している時に言っても心には響きません」
助手
「パークが分裂の危機を迎えている今こそ使い時なのです」
カバ
「きっと上手くいきますわ」
かばん「そういうのは年長であるカb…
カバ「おほん!」 💢
かばん
「・・・ 長である博士たちから言った方が…」 おどおど…
博士
「いいですか。 長というのは支配者であってはいけません」
助手
「ですが長の私たちが出ると、ほぼ命令になってしまい、もし間違っていても反論されないのです」
かばん
「でも、もし僕が間違っていたら・・・」
博士
「お前たちならアドリブで軌道修正できるのです」
助手
「長は責任を取るためだけに存在すればいいのです」
いまさら、僕に迷いは無かったが、背中を押して欲しいとは思っていた。
それは『正しい判断』ではないことに、自分でうすうす気付いているからなのだろう。
でも間違っていてもいい。
自分に出来ること。 自分にしか出来ないことを精一杯やればいい。
そう言ってもらえたんだ、と思うことにした。
自分を信じて。
皆を信じて。
カバ
「さあ、みんな待ってますわよ」
助手
「行ってくるのです」
助手
「必ず戻ってくるのですよ、皆で」
かばん
「はい! 行ってきます!」
外部コンテンツ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼間と違って夕方の さばくちほーは冷える。
そんなバイパス入り口に私たちは降り立った。
ここまではhaquAのトラックに同乗させてもらった。
トンネル内は暗い。
ツチノコ 🔈
「はぐれないように全員、手を繋げ」
握ったアナツバメの手は緊張しているのか冷たかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トラックに乗り込むとアナツバメが既に座っていた。
アナツ
「あ… トンネル内を案内させてもらいます。
よろしく・・・」
コウテイ
「どうしてアナツバメ君まで!?
haquAを巻き込むだけでも心苦しいのに」
コウテイがボスウォッチ越しに抗議する。
ツチノコ 🔈
「パークの危機を救うんだろ? 守るべき存在が一人増えたぐらいでガタガタ言うな」
アナツ
「暗闇を移動するのに僕のエコロケーションが役立つと思ってお手伝いを申し出ました。
お邪魔にはならないようにするので・・・」
2人から そう言われてはコウテイも、それ以上強く言えなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツバメ
「ここ、少し足場が悪いです。
「この先、少し右カーブになってます。
「段差があるので気を付けて・・・」
最期は段差というより階段(?)状になっていた・・・
アナツバメの案内は完璧で、全員無事に目的地に到着したようだ。
ツチノコ 🔈
「よし、そこで待機だ。 3分後にセルリアンを迎え撃つ」
コウテイ
「ここまでありがとう、君は逃げて」
アナツバメは軽く会釈をすると、黙って奥の暗闇に消えていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
トンネル内は暗く、静まり返っている。
コウテイ
「プリンセス、君には聞いてなかったな。
これからどうする?」
何を言っているのだろう?
セルリアンと戦うに決まっている・・・
コウテイ
「私は、もう一度PPPを組みたい。
誰もが憧れるアイドルとして。 加入したいと思える魅力あるグループとして。
その時には自分の足で集めたい。
この気持ちは変わらず続いていく(Heart goes on)だろう。
たとえ世代が代わっても・・・」
そういうことかw
コウテイは最後まで口下手なんだな、と呆れてしまった。
プリンセス
「そうね。
私も再結成するわよ。 何度だって。
PPPの絆はダイヤモンドより硬いんだから。
どっちが早いか競争ね!」
イワビー・ジェーンも何かを思い浮かべているようだ。
フルルは、ファンからもらったという卵形の小石を手の平で転がしている。
コウテイ
「すまないな、皆を巻き込んでしまって」
プリンセス
「何を今更w」
ジェーン
「一蓮托生ですよ」
フルル
「水臭いよね~」
イワビー
「ペンギンだけにな!」
ツチノコ 🔈
「お喋りはそこまでだ。 来るぞ!」
「5!」 コウテイ「覚悟はいいか?」
「4!」 イワビー「ロックに行くぜ!」
「3!」 ジェーン「はい!」
「・・・」 フルル「・・・」 (ぎゅっ)
「・・・」 プリンセス「行くわよ!」
💡パパパパッ💡
スポットライトがPPPを、そしてトンネル内を明るく照らす。
PPP「!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明るくなったトンネル内の、辺りの様子を改めて見渡すと・・・
自分たちが立っていたのはステージだった。
恐らく「ぜねこんカルテット」が突貫で作ったのだろう、
簡易的ではあるが、しっかりした作りだ。
・・・いや、なぜこんなものがあるんだろう?
ーと、後ろに掛かっていた幕状の緞帳 が落ちる。
その裏にはhaquAとMINDがスタンバり、大勢のモブフレたちが立っていた。
マーゲイ(CV:プリンセス)「みんなー! 始まるわよ!」
一同「おーー!」
プリンセス
「え? え?」
コウテイ
「おい!?」
声のした方と私の方を交互に見ている。
イワビー「おいおい」
ジェーン「どういうことでしょう?」
フルル「ぽか~ん」
私はだんだん事情が呑み込めてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダイヤリアン
「うおおおぉぉぉぉーー!」
そこにダイヤリアンが乱入してくる。
コツメ
「でっかいぞー!」
確かに大きかった。
最後に見た時の倍くらいには なっている。
アミメ
「容疑者発見!」
モブフレ
「ちょっと大きすぎない?
「こわーい!」
アライ
「怯むな、なのだ!
かばんさんも言ってたのだ。 『困難は群れで分け合え』と」
モブフレ
「そうだよね」
「皆で歌えば怖くない!」
「ふるる~」
壁や天井に据え付けられた大量のボスピーカーもダイヤリアンに向いている。
コウテイ
「どうやらかばんにいっぱい食わされたようだな」
さすがにコウテイも気付いたらしい。
イワビー「ロックすぎるだろ!」
ジェーン「とにかく、やることは同じです」
フルル「やるしかないよね~」
ぱぱー ぱぱぱー
イントロのホルンが鳴り響く。
うぇかとぅ ようこそ ジャパリパークへ・・・
マドンナ+イッカク=MINDとスナネコ(ギター担当)が歌い、伴奏する。
スピーカーからは覚えのある声から無い声まで、とにかく大勢のフレンズの声が聞こえる。
どうやって集めたのか分からないが、パーク中のフレンズが参加しているのではないだろうか?
それだけ多くの声なのに、なぜか音程に狂いは全くない。
どったんばったん お・お・さ・わ・ぎ!
まったくだ。
でも、やっと肚が座った。
ダイヤリアンに向き直る。
手を繋ぐ。
PPPが今、繋がっていた。
お客さんに背を向けて歌うのは初めてだな、と思うとおかしかった。
でも心では皆、繋がっている。
そう実感できた。
カンココ カンココ ・・・・ ・・・・ (間奏:サーバル・空き缶)
うーがおー!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
体の芯に届くほどビリビリと空気が震えた。止まっ (フリーズし)た。
もの凄い圧力がセルリアンを襲うと、反響の揺り返しが やまびこのように戻って来た。
そして時間は
一切の音も声もしない。
これだけのフレンズがいるのに、だ。
世界から音という音が消えてしまったかのようだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぴし…
微 かではあるが、確かに聞こえた・・・
聞こえた。
ぴしっ ぴしぴしっ!
その音は徐々に大きくなっていき・・・ そして。
ぱっかーん!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\やったー!/
歓声が沸く。
粉々に砕け散った『ダイヤのへし』がライトに照らされてキラキラ輝く。
コウテイ
「まるでダイヤモンドダストのようだ・・・」
プリンセス
「!?」
コウテイ
「ん? ダイヤモンドダストってなんだ?」
イワビー
「なんだってなんだよ。 自分で言っといて」
コウテイ
「いや、分からない。
見たことも聞いたこともない言葉のはずなのに、自然と口をついて出てきたんだ」
イワビー
「なんだそりゃ」
ジェーン
「でも美しい言葉の響きですよね」
フルル
「それしかないって感じ~」
プリンセス
「でもダストってゴミとかチリって意味じゃなかったっけ・・・」
フルル
「ちゃんと細かい粒とか粉末って意味もあるよ~」
イワビー
「なんでそんなことは知ってんだ~?」
ジェーン
「・・・でも、なんだか初めて見た気がしませんね」
イワビー
「そう言われてみれば、オレも。
なんか前にも見たことがあるような気がしてきたなぁ…」
フルル
「懐かしいって感じ~?」
コウテイ
「もしかしたら、こうやって5人で見たことがあるのかもしれないな・・・」
プリンセス
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダイア ΛΛ”
「ふん、倒したか
これで私も・・・」
カバ
「気が済みまして?」
ダイア
「! ・・・ああ、終わったよ」
カバ
「じゃあ、行きましょうか…」
ダイア
「うん!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツチノコ
「状況終了!」
薄暗い部屋の中、フレンズたちの歓声をスピーカー越しに聞きながら、
かばんは大きく息を吐き、壁に背中を預ける。
ツチノコ
「作戦は成功だ。
・・・けど。 本当に良かったのか? これで…」
3話 ~縁の下の力持ち backyard staff~ ...に続く
【すぺしゃるさんくす】
haquA のイラスト:ゆがみネコ様
カバ・博士・助手のイラスト:srd様
#最新話
感想はこちら
セレンズ… なるほど、ダイヤウルフさんとダイヤリアンにはそんな関係が…
PPPやhaquA、イルカズとスナネコとその他いっぱいの力を合わせて難敵を撃破しましたねー
しかしダイヤウルフさんとカバさんはこの後どう動くのか… そしてPPPの面々が既視感を感じているという事は…
うーん続きが気になります!
初期プロットには無かった「セレンズ設定」が
ストーリーに違和感を与えていないようで安心しました。
ダイア&カバは・・・お楽しみにw
この物語は、
プリンセスを主役に据える=PPPとの絆を描くこと
ーと考え、書き始めました。
#前の話 (あらすじはトップ)
3話 ~縁の下の力持ち backyard staff~
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#直前の話
#Lord中
\やったー!/
歓声が沸く。
粉々に砕け散った『ダイヤリアンのへし』が、煌 めく。
#プリンセスの周りでダイヤモンドダストとなって
アナツ
「キレイだ・・・」
アナツがモブフレの集団の中から進み出る。
そして、さっき登ってきた階段を降り、手を差し伸べると・・・
アナツ
「僕のパートナーになってくれませんか?」
モブフレ
「キャー!」
「公開プロポーズ!?」
「プリンセスさん受ける? 受けちゃう?」
ニワトリ
「アナツさん…」
舞台を降りたのは、私をアイドルとしてではなく普通のフレンズとして見ている、
ーということなのだろう。
今までと違って、本気なのが伝わってきた。
でも・・・ だから・・・
プリンセス
「ごめんなさい!」
勢いよく頭を下げる。
プリンセス
「私にとってはペパプが…」
バシャァ!
一同「!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヒグマ
「暗いな」
キンシコウ
「そうですね。 このままでは危ないので明かりを点けましょうか。
え~と、スイッチは・・・」
???
「きひひっ
ブレーカーは落としたから電気は点かないよ」
ヒグマ
「何だと!?」
キンシコウ
「痛い目に遭いたくなければ、すぐに直しなさい!」
???
「あぁ、待って待って・・・
明るいのが苦手だから点けて欲しくないだけで・・・」
ヒグマ
「だったら最初からそう言え!」
キンシコウ
「もう、イタズラにもほどがありますよ?」
サーバル
「それより上の方から声が聞こえるの、気になってたんだけど、
あなたは何のフレンズ?」
外部コンテンツ
「ナミチスイコウモリのナミチーさ。
普段はこうして逆さ向いて暮らしてるけど、
普通に歩くことも出来るし、飛ぶことだって出来るよ」
サーバル
「すっごーい!」
スナネコ
「天井から ぶら下がってるぅ~」
サーバル
「ツチノコが#バイパスに変なヤツが棲み着いててって言ってたのはあなたのこと?」
ナミチー
「変なのって...
自分のことを棚に上げて・・・」
オリックス
「確かコイツ、ウシ科フレンズの血を吸うとか・・・」
オーロックス
「やべぇ、やべぇよぉ」
ナミチー
「ん? ジャパリまんがあれば血なんて吸わないけど?」
そう言うと赤黒い色をしたジャパリまんを取り出し、頬ばる。
スナネコ
「どうして逆さ向いてるのにスカートが捲れないんですか?」
ナミチー
「この布は鉄壁だからさ」
サーバル
「布なのに鉄?」
ナミチー
「メタいところに突っ込まない!
あとそっちのネコ、もう飽きてるでしょ?」
スナネコ
「騒ぐほどでもないかな… って」
ナミチー
「自分から振っといて!?
まあ、いいよ。
先に進みたいなら私が案内してあげる。
これでも私、エコロケーションが得意なフレンズだからさ」
マルカ
「君も?」
ナルカ
「あの、私#コウモリのフレンズさんとお散歩するのが夢だったんです」
ナミチー
「え、あ、そう・・・」
ドルカ
「じゃあ、よろしくね」
イッカク
「余計なマネはするなよ?」
ナミチー
「・・・」
ヒグマ
「とりあえず、どうにか進めそうだな」
キンシコウ
「では参りましょう」
ツキノワ
「パンカメちゃんたちは大丈夫かな...?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
リカオン
「向こうの様子はどうですか?」
ツチノコ 🔈
「・・・まだ準備が整っていない。 もう少し時間を稼いでくれ」
リカオン
「オーダーきついっすよ」
ダイヤを小刻みにバラまきながらバイパスまで誘導する。
それが自分に与えられた任務だった。
だが想定よりセルリアンの移動速度が早い。
それだけでなく、途中で降ってきた雨とダイヤを体内に取り込むことでセルリアンの体は膨張し、
いまや倍ほどの大きさになっている。
それでいて動きが鈍る気配はない。
「助太刀するでござる」
ステルス・パンカメの声がどこからともなく聞こえる。
ぷしゅ、ぷしゅぅっ
ダイヤリアンの足元から水が噴き出した。
マキビシを踏み付けたのだ。
パンカメ
「ふふ…
#ツキノワ殿に教わった新たなマキビシの使い方でござる」
ずんっ、ずんっ!
一旦は足止めに成功したが、いかんせん傷口が浅い。
ダイヤリアンは、すぐに修復を終えて動きだす。
リカオン
「パンカメさん、これ以上は危険です。 離脱してください。
あとは僕がなんとかします」
パンカメ
「それは かたじけないでござる。
リカオン殿も決して無理はなさらぬよう」
パンカメの気配が消える。
リカオン
「ありがとうございました。
でも多少無理してでもやらないと・・・
このままではセルリアンハンターの名折れです。
野生開放!」
ダイヤリアンに向かっていった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナミチー
「! アレかな?」
サーバル
「やったー! 到~着ぅ」
スナネコ
「お~ 立派なステージですね」 キョロキョロ…
ビーバー
「いやぁ、照れるっす。
時間が無かったっすけど、ここの所にこだわr…」
スナネコ
「ア、ハイ」
ビーバー
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キンシコウ
「はい、そうです。 脱落者も無く」
マーゲイ
「お疲れさまでした」
\わいわい/
マーゲイ
「では、こちらにお並びください。
この緞帳が降りたら私がアナウンスしますので。
あとは演奏に合わせて歌ってください。
危ないので、こちらからの指示があるまで、舞台からは降りないように願います」
ヒグマ
「いいか、作戦はまだ半分だ。
気を抜くなよ」
\はーい/
タイリク ΛΛ”
「済まない。 後を頼む」
…走
ヒグマ
「え? おい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツ
「そこ左の方は狭くなってるので、もう少し右に」
「足元、段差があるのd… ❗」
「すいません! 縦1列になってもらえますか!?」
コウテイ「ん?」
プリンセス「なに?」
ごーーーーーー 🍃
なにやら疾風が通り過ぎたようだった。
フルル「今の何~?」
ジェーン「新手のセルリアンでしょうか?」
アナツ
「・・・ 大丈夫です。 先に進みましょう」
「そこ段差があるのでゆっくり・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツチノコ 🔈
「おい、リカオン状況を報告しろ。
セルリアンはどうなってる?」
膝をつく。
リカオン
「すいません、ヒグマさん、キンシコウさん…」
体力は限界だった。
???
「はっ! だらしねぇな。
まったく これだから新世代は…」
リカオン
「・・・? どうして…」
現れたのはダイアウルフだった。
ダイア
「お前たちの作戦など知ったことか!
私はセルリアンを、ダイヤリアンを倒したいだけさ」
タイリク
「よく頑張ったな、リカオン」
リカオン
「タイリクさんまで!」
タイリク作戦内容 分かってるはずだ。
「ダイアウルフ、どうせ君も『イヌ科アンテナ』を張って様子を窺ってたんだろ?
だったら
倒してしまおうなんて考えるなよ?」
ダイア
「それは、オオカミ連盟のリーダーとしての命令か?」
タイリク
「それを言うなら『元』を付けることになるんだろうが・・・
どちらにせよ『命令』じゃ聞いてくれないだろ?
これは『お願い』だ。 同じパークに生まれたフレンズとしてのな」
ダイア
「・・・ おい、どれくらいだ?」
一瞬、誰への質問か分からなかったが、
ツチノコ 🔈
「え、ああ。 あと1分。 それだけ持ちこたえてくれ」
ダイア
「・・・ 『例の技』だと やり過ぎになるな。
おい、指示を寄越せ」
今度はタイリクに、顔を向けないまま言う。
タイリク
「・・・ フッ w
ダイア、君は右から回り込んで気を引いてくれ。
リカオン、君は左だ。 私が正面から削る」
ダイア
「ったく、これだから群れでの行動はキライなんだ」
タイリク
「ありがとう」
「ありがとうございます」
もう一度立ち上がったリカオンも礼を言う
「じゃあ行くか」
「フレンズ使いの荒いヤツらだ…」
「うおおおぉぉぉぉーー!」
カバ
「ふふ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツバメ
「ここ、少し足場が悪いです。
「この先、少し右カーブになってます。
「段差があるので気を付けて・・・」
最期は段差というより階段状になっていた・・・
アナツバメの案内は完璧で、全員無事に目的地に到着したようだ。
ツチノコ 🔈
「よし、そこで待機だ。 3分後にセルリアンを迎え撃つ」
コウテイ
「ここまでありがとう、君は逃げて」
アナツバメは軽く会釈をすると、黙って奥の暗闇に消えていった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツバメ
「ほぼ予定通り、ペパプを誘導できました」
キンシコウ
「ごくろうさま」
ヒグマ
「・・・やるじゃないか。
ところでタイリクとは鉢合わせにならなかったのか?」
アナツ
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツチノコ 🔈
「所定位置をセルリアンが通過!」
\せーの!/
ずず… ずず… ずしん!
ビーバー
「これで蓋も閉ざせました」
ツチノコ 🔈
「よし。 後はマーゲイのアナウンスと伴奏があるまで、そこで待機だ」
プレーリー
「それにしても、お2人ともボロボロでありますなぁ」
ビーバー
「そんなに強いセルリアンだったんすか?」
タイリク
「ああ…」
リカオン
「? あれ、いつの間にかダイアウルフさんが・・・」
タイリク
「・・・
ところでジャガーくん、フェネックくん、相方は?」
ジャガー
「コツメは製作に目途が立ったところでステージ側に遊びに・・・」
フェネ
「アライさんは かなり早いうちから、明後日の方向に・・・」
一同「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツチノコ 🔈
「来るぞ!」
「5!」 コウテイ「覚悟はいいか?」
「4!」 イワビー「ロックに行くぜ!」
「3!」 ジェーン「はい!」
「・・・」 フルル「・・・」 (ぎゅっ)
「・・・」 プリンセス「行くわよ!」
💡パパパパッ💡
スポットライトがPPPを、そしてトンネル内を明るく照らす。
PPP「!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プリンセス
「あなたたち、どうして…?」
MIND
「先輩を立てるのは、後輩の務め!」
haquA
「トップを助けてしまうのは、ライバルの定め!」
モブフレ
「アイドルを盛り上げ助けるのは、ファンの役目!」
コウテイ
「君たち・・・」
私はこれまで、何を迷っていたのだろう?
ここまでされては今までの自分が間違っていなかったと認めるしかなかった。
やっと肚が座った。
手を繋ぐ。
PPPが今、繋がった。
心では皆とも繋がっている。
そう実感できた。
その想いを歌に乗せて・・・吠える!
うーがおー!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダイヤモンドダストが降り注ぐ中、僕はゆっくりモブフレたちの中から歩み出る。
階段を降り、ステージに向き直り、手を差し伸べる。
舞台上に居たままでは、プリンセスやファンに『演技』や『演出』だと思われそうだったからだ。
アナツ
「僕のパートナーになってくれませんか?」
プリンセス
「ごめんなさい!」
速攻で断られた。
プリンセス
「私にはペパプが・・・」
そう。
分かっていた。
彼女は歌を、PPPのメンバーを、そしてアイドルであることに誇りを持っている。
でもここではっきりと、この気持ちにケリを付けておかないと前に進めないと思ったのだ。
バシャァ! 💦
バケツどころかタライをひっくり返したような音に、思わず振り返る。
雨とダイヤを体に取り入れ、膨れ上がっていたセルリアンのセリー状だった体が、
へしを失ったことで崩れ、水になる。
あっと言う間に水かさが増し、壁によって跳ね返ってきた水と合わさり、高波となって襲ってくる。
アナツ「!?」
ツチノコ 🔈
「水だ! 高い所に避難しろ!」
アナツ
「わぁっ!」
気付いた時には濁流に飲み込まれていた。
水位はステージの床スレスレまで上がってきていた。
プリンセス
「!」
ジェーン
「私g…」
バシャン! 💦
プリンセスが飛び込んでいた。
コウテイもジェーンの腕を掴んで止める。
コウテイ
「ここはプリンセスに任せろ。
君のスピードは他のフレンズが落ちた時のために・・・」
ニワトリ「アナツさん、プリンセスさん・・・」
つる… ドボン! 💦
2人を気に掛けていたニワトリまで、濡れたステージで足を滑らせ、水に落ちる。
ジェーン「!」 ザン! 💦
シュパッ! シュパッ!
ステージの端では幾つかの#リップ・クリーン・エントリーが行われていた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水中でアナツバメの姿を追いながら、ふと#ツバメの王子様を思い出していた。
まるで物語に沿うようにアナツバメは、大切なもの=ダイヤを失い、溺れようとしていた。
(ニワトリはどうやら二羽鳥(トキ・ショウジョウトキ)のことだったらしい)
それを正夢にするわけにはいかない。
必ず この手で助ける!
・・・
だがアナツバメの姿がなかなか捉えられない。
一部、砂が巻き上げられ、視界の悪いせいもあった。
ナルカ「プリンセスさん、3m先、右手です」
頭の中に声が聞こえた。
しかもここは水中だ。
マルカ「私たちがソナーとエコロケーションでサポートします」
ドルカ「右に行き過ぎ。 岩が出てるから気を付けて」
イッカク「そうです。 そのまま真っ直ぐ」
見えた!
必死に手を伸ばす。
まさか、こんな形でアナツバメの手を取るとは・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツバメを抱きかかえ、陸地に上げる。捌 けていた。
水は徐々に
散り散りになった『へしの欠片』と共に じゃんぐるちほーの川に流れ込み、やがて海に流れ出るだろう。
ジェーンもニワトリを助け出し、隣に寝かせる。
2人とも気を失っているだけで、命に別状は無いようだった。
ナルカ
「他に、水に落ちたフレンズは居ないようです」
水中探索を続けていたナルカが報告する。
ヒグマ
「こっちも全員、無事だ。 水位が下がり次第、帰投する」
ツチノコ 🔈
「ご苦労だった。
各自、現地解散してくれ。
これにて通信を終了する」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プリンセス
「じゃあ、行きましょうか」
ジェーン
「え? アナツバメさんが目覚めるまで待たないんですか?」
アナツ「う…」
ニワトリ「・・・」
プリンセス
「いいのよ。 この子と私は住む世界が違う。
私よりお似合いの子はきっと居るわよ」
ちらっとニワトリを見やる。
ジェーン
「そう、ですか…」
プリンセス
「ファンの子たちに無事な姿を見せてあげないと。
コウテイたちも きっと困ってるわよ?」
ジェーン「そうですね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツ
「・・・」
ニワトリ
「良かったんですか?
まだ追い掛ければ・・・」
アナツ
「もう終わったんだよ。
そしてプリンセスの中では始まってもいなかった・・・」
ニワトリ
「・・・」
なんと言って励ませばいいのか。 言葉が出なかった。
アナツ
「でも気付いたこともある。
僕はダイヤを配ることで、たくさんのフレンズの気を引いてきたけど、決して満たされることは無かった。
その意味を最初に考えさせてくれたのが、プリンセスだった」
ニワトリ
「・・・」
アナツ
「そして、ちゃんと気付かせてくれたのは、ニワトリ。 君だよ。
君が僕の「大切だと勘違いしていた価値観」を壊してくれたんだ」
ニワトリ
「!」
アナツ
「これからは『僕を見てくれる人』を大切にしたい。
だから・・・ 僕のパートナーになってくれませんか?」
ニワトリ
「・・・ はい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\わいわい/
コツメ
「大成功だったね」
ヘラジカ
「しかしライオンの歌ってる時の顔よw」
ライオン
「そっちこそ。 セルリアンに大口勝負を仕掛けてるのかとw」
ヒグマ
「なあ、現地解散なんておかしいと思わないか?」
マーゲイ
「モブフレさんたちは、それで良かったと思うんですけど・・・」
ビーバー
「なんだか心配っすねぇ…」
一旦 戻ることにした一行は、地下道を議場に向かっていた。
フレンズたちの中には、達成感と不安感が入り混じっていた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「ただいま! かばんちゃん」
かばん
「・・・」
議場では かばんとツチノコ、アドミーが出迎えたが、
なんだか様子がおかしい
サーバル
「かばん… ちゃん?」
かばんはサーバルの顔を見ても返事をするでもなく、佇 むだけだった。
緊張した面持ちで
ツチノコ
「かばんは・・・
代わりにツチノコが声を発する。
「もう・・・ フレンズとは話せない…」
4話 ~もの言わぬ指揮者 director of silence~ ...に続く
#最新話
感想はこちら
MIND!これがナイス命名ですねーさすがマーゲイ!👏
一難去ってまた一難という感じですが、フレンズ達の歌声とその他諸々のコンビネーションが光りますね~
そして、アナツバメちゃんの成長っぷりとニワトリちゃんと良い感じになって…
生みの親であるamamasさんにもこの成長っぷりを是非見て頂きたいですなあ
しかし、またしても一難!今度はかばんちゃんが… 続きが気になるッスねえ~
MINDには いずれ歌スレでデビュー曲を作ってもらおうかな? (本編には出せそうにありませんが…)
フレンズには、それぞれ得意なこと&群れの力を発揮してもらえたと思います。
アナツちゃんは影の主役だったので、成長を感じ取ってもらえて良かったです。
ヒキが不穏寄りに偏ってしまった印象だなぁ…
#前の話 (あらすじはトップ)
4話 ~もの言わぬ指揮者 director of silence~
アナツ
「じゃあ、僕の家に招待するよ。
とっても見晴らしが良いんだ」
バイパスを出て、カフェ行きのロープウェイ乗り場付近まで歩くと、
アナツバメは、そう誘った。
ニワトリ
(え、今から!? いきなり自宅に招くなんて、積極的!
って言うか、展開が早過ぎない? 心の準備が・・・) (゚ー゚;)) ((;゚ー゚)
アナツ
「じゃあ行くよ?」
ニワトリ
(前に助けられたときは夢中だったけど、これってバックハグ…?) (〃ω〃)テレテレ
バサ… バサーー!
あっという間に宙に舞う。
ニワトリ
「は、速い速い! た、高い高い!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツ
「え…? 僕の家が・・・無い?」 (白目)
ズル…
ニワトリ
「わぁ、気を確かにぃ! 落ちる、落ちるぅっ!」
なんとか なだめて麓 に降り立った2人だったが、
アナツ orz
「どういうこと? どうしてこんなことに・・・」
ニワトリ
「落ち着いて?
分からないことは『としょかん』で訊く、でしょう?」
アナツ
「そう… だね。 行ってみようか・・・」
ショックを隠せないアナツバメと、それを励ますニワトリは、としょかんに向かうのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「ラッキーさん、黒セルリアン戦の時のようにネットワークを使うことは出来ますか?」
ボス
「ボクはラッキービーストシリーズのプロトタイプなんダ・・・
そう話し始めたボスによると、
その後、ボスネットが出来上がったので、ある程度システムへの介入が優遇されていた。
その利点を活かし、黒セルリアン戦では緊急通信をしたり、
かばんを暫定パークガイドに任命、権限を付与できた。
だが、アドミービーストはラッキービーストシリーズの上位互換の機体で、
BNS(ボス・ネットワーク・システム)の長であること。
ボス
「だから・・・
この件に関しては役に立てそうにないんダ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「アライさんがバスに乗れるのか!?」
かばん
「運転は自動ですけど。
じゃあラッキーさん、 後はよろしくお願いします」
ボス
「マカセテ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#直前の話
ツチノコ
「あぁん!? 最後の作戦だぁ?」
かばん
「そうです。 ツチノコさんを見込んで、ぜひ力を貸して欲しいんです」
ツチノコ
「ま、まあ、そこまで頼られたら仕方ねぇなぁ」 しっぽぺちぺち
かばん
「ありがとうございます」
ツチノコ
「ーで、オレは何をしたらいいんだ?」
かばん
「オペレーターです。
『ぱそこん』の操作と、
ボスピーカーによるフレンズさんたちへの指示をお願いしたいんです」
ツチノコ
「ふんふん」
かばん
「ツチノコさんは前に#こう言ってましたよね。
パーク中のラッキービーストを掌握できるかも、
『パークガイド』の権限を持ってたらって・・・」
ツチノコ
「ああ、確かに言ったな・・・
ーだが、どこにパークガイドが居るn…?
・・・って、ちょっと待て」
ツチノコは、かばんが何を考えているかをすぐに察した。
ツチノコ
「ラッキービーストの言うことには、
『ガイドは緊急時以外、フレンズへの過度の干渉は認められていない』
-だったよな?」
かばんは口を真一文字に結び、真剣な顔をしている。
ツチノコ
「だからボスは、オレたちフレンズとは話が出来なかった・・・だったよな?」
かばんの表情は変わらなかった。
ツチノコ
「他に方法は無かったのかよ!?
ーなんて言ってる場合じゃねぇな、ここまで来たら。
今はセルリアンを倒すことを優先しよう。
・・・ったく。 後で覚えてろよ?」
かばん
「すいません」
ツチノコ
「ーで、具体的にはどうするんだ?」
かばん
「アドミーさん、BNS使用の許可を頂けませんか?」
ツチノコ
「正攻法かぃ!」 (*`Д´)っ))
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
意味ありげな『締め切られた部屋』にはドアノブも取っ手も付いてない。
ツチノコ
「どうやって開けるんだ? コレ…」
アドミー
「そのボックスを開けて」
扉の横に10cm×15cmほどの銀色の箱状のものがあり、蓋を開ける。
アドミー
「まずは、指紋認証で登録されている人物かを確認するヨ。
その手形に合わせて手を置いて・・・」
ツチノコ
「されてるわけねぇだろ? コイツが。
こないだ生まれたばっかで、ココにも初めて来たのに」
アドミー
「定められた事務手続きだからネ」
ツチノコ
「あ~ そういうのメンドくせぇ~」
アドミー
(くく… 新規者は本来、ボクorラッキービーストを通して登録するのが先決・・・
かばん
「こうですか?」
アドミー
(どうです? あの無知な者は。
手袋も外さずに手を置こうとしていますぞ?
失敗して、アクセス拒否を食らうがいいですぞ・・・)
ピ、ピ・・・ピ!
アドミー
(随分と時間が掛かってますな・・・ ❗❓
PAST 否認
CURRENT 否認
FUTURE 認可
ビー!
警告音が鳴る。
かばん
「やっぱりダメかぁ…」
アドミー
7N(99、99999%) ですと!?
(登録者名:ミライ(正パークガイド)との遺伝子一致確率・・・
外見は検索画像と まったく一致しないのに、ですか?
一体どういうトリックを・・・
ハッ! もしや、あの手袋に細工が…?)
アドミー
「手袋を外して もう1度やってm…?」
ツチノコ
「あぁ?
オレたちフレンズにとって衣服は毛・皮と一緒だぞ?」
かばん
「え…? ツチノコs…」
ツチノコは、黙ってろとばかりに目配せすると、
「手袋なんか外してみろ。 生爪剥がされるのと同じ痛みを・・・」
アドミー
(わぁぁ… 想像するだけでイタイですぞ)
ツチノコ
「それに『垓』とやらはFUTURE(?)が『認可』を出してるじゃねぇか!」
いつの間にか、ツチノコはパソコンを操作し、モニターに判定結果を表示させている
アドミー
「許認可は多数決だからネ。
非登録者のため、このままではアクセスは認可できないヨ」
かばん
「そうですか・・・」
アドミー
(ツチノコ・・・ かばんとは違う意味で侮りがたいフレンズのようですな。
100%でない以上、本人ではないとPASTとCURRENTは判断したのでしょうが、
なぜFUTURE認可を・・・?)
かばん
「じゃあ、どうすればいいですか?」
アドミー
「仕方ないネ。 ボクが新規登録を受け付けるヨ。
君の名前を教えテ?」
かばん
「かばん、です」
アドミー
「か・ば・ん・・・」
かばん関連の書き込みは、すべてLB-000によるものですな。
<日付> <出来事>
****** じゃんぐるちほーにて再起動、来園者…として「かばん」を登録
****** ガイド開始
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
****** 3人での旅、たーのしー!
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
****** 暫定パークガイドに認定、権限を付与
****** かばんの覚悟に満ちた目、ボクも覚悟を決める
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
****** サーかばが目の前で「例のやりとり」
ボクもフレンズになれば自由に喋れる?
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
****** かばんがゴコクに旅立つ。 でもサーバルが・・・
キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
アドミー甚 だしいのではないですかな?
(・・・
なんですか、コレは…
途中から公私混同も
『ヒトの作りしルールは絶対』な筈なのに、明らかに肩入れし過ぎではないですかな?)
アドミー
「登録完了。
念のために訊いておくけど、
キミはフレンズであることを捨てて、正パークガイドになると言うんだネ?」
ツチノコ
「・・・」
かばん
「はい」
かばんの決意は揺るがなかった。
アドミー
「かばんを正パークガイドに認定。 権限を付与。
システムレベルBへのアクセスを許可する」
アドミー
(ここはボクが しっかり監視して、厳格に運用させますぞ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アドミー
「遂行したい作戦を入力してネ」
・haquAはPPPとアナツバメを送り届けたあと、こっちの皆と合流してステージへ。
・パンカメとリカオンはダイヤリアンの偵察と、必要に応じて足止め。
・キンシコウ&ヒグマ&ライヘラ&タイリクはモブフレの移動と護衛。
・その他のへいげんチームは、バイパス内ザコリアンの掃討。
・ぜねこんカルテットと鳥チームとアミメは舞台とパラボラ壁の作成
ダイヤリアンがトンネルに入ったら退路を塞ぐ手伝い。
・アライグマとフェネックは、ぜねこんチームと資材の運搬。
・長の2人は、音響や設営全般について、現場での総指揮。
・haquA&MIND&スナネコとサーバルは演奏担当。
チャカチャカ…
ツチノコが入力する
アドミー
(なんてハイリスクな作戦!?
こんなの認可が下りる訳…
PAST 可決
CURRENT 可決
FUTURE 否決
アドミー
(成功確率90%!?)
ツチノコ
「全会一致とはいかないか。
でもまあ『可決』でいいんだよな?」
アドミー「いや、ここはフレンズの安全性を考え、不確定要素の洗い出しと改善案を・・・
かばん「すいまs…
ツチノコ
「あぁん!?
90%もありゃ充分だろ!?
どうしても反対ってんなら代案を示してみろ」
アドミー
「アワワワ」
かばん
「ツチノコさん、落ち着いて」
アドミー
(かばんの素直さには付け込めると思ったのに、
ツチノコのカバー力ぅが思った以上に手強い…
もしかすると、サイキョーの頭脳派コンビ誕生ですぞ!?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぱっかーん!
アドミー完遂 してしまうなんて・・・)
(倒してしまいましたぞ?
まさか本当に作戦を
ところが、どんでん返しが待っていた。
ザバ――! 💦
ダイヤリアン水がフレンズたちを襲う。
アドミー
(ほぅら、言わんこっちゃありませんぞ?
さぁて、どうリカバーしますかな?)
マーゲイ
「フレンズが2人流されました。
プリンセスとジェーンが救出に向かっています。
あと…MINDの皆さんが行方不明でして・・・」
何故こうなることに思いが至らなかったのか・・・
自分の作戦には いつも落とし穴がある。
それとも策士策に溺れるとは、このことだろうか?
(溺れているのはフレンズさんたちの方だが)
『嫌邪の贈り物』の後書きが頭をよぎる。
事前に誰かに相談していたら、運命は変えられたのだろうか?
〇〇なら、〇〇だったら・・・
そんな『タラレバ』が浮かんでは消える。
自分の無力さに嫌気が差す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思考は負のループを始めていた。
瞳からハイライトが、
世界から色が失われていく・・・
そんな自覚症状があった。
アドミー
(なんですか? この打たれ弱さは・・・
所詮フレンズなんて、この程度…)
ツチノコ
「おい! まだ終わってねぇぞ!」
ツチノコさんの怒鳴る声で我に返る。
ツチノコ
「次の指示を早く寄越せ!」
思考停止に陥りかけていた叡智・・・は、まだ止まっていない。
ツチノコ
「自分のしでかしたことは最後まで見届けろ!
黙ってやり過ごそうなんて思ってんなら、オレが黙ってねぇからな!」
そうだ。 僕には、まだやり残したことがある。
ハイライトが戻り、セピア色だった世界が彩りを取り戻す。
僕はスケブに向かった。
アドミー
(・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナルカ
「他に、水に落ちたフレンズは居ないようです」
水中探索を続けていたナルカが報告する。
マーゲイ
「プリンセスさんとジェーンさんも戻ってきました。
アナツさんとニワトリさんも無事とのことです」
ヒグマ
「こちらの点呼も完了。 全員無事だ。
水位が下がり次第、帰投する」
ほとんどは現場のフレンズさんたちによる独自の判断のおかげだった。
僕は最後の指示をスケブに書いて、ツチノコさんに示す。
ツチノコ 🔈
「ご苦労だった。
各自、現地解散してくれ。
これにて通信を終了する」
かばんは椅子に座り込んだ。
フル回転させていた頭が熱い。
ツチノコ
「なあ、本っ当にこれでいいのか?」
かばん
「・・・」
かばんは声を発する代わりに、大きく息を吐いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「ただいま! かばんちゃん」
ツチノコ
(そりゃ帰ってくるよな。 どうするよ、かばん?)
かばん
「・・・」
『部屋』を出た かばんとツチノコ、アドミーが
フレンズたちを議場で出迎えたが、なんだか様子がおかしい。
サーバル
「かばん… ちゃん?」
かばんはサーバルの顔を見ても返事をするでもなく、佇 むだけだった。
緊張した面持ちで
ツチノコ(ちっ しょうがねぇ。 オレもお人好しだよ…)
「かばんは・・・
代わりにツチノコが応える。
「もう・・・ フレンズとは話せない…」
ボス
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネ
「・・・」
アライ
「どういうことなのだ!?」
ツチノコ
「かばんは、お前たちを助けるために『正パークガイド』になったんだ」
博士・助手
「・・・」
リカオン
「!? ボスと同じように、緊急時以外どーのこーのっていう?」
サーバル
「そんな! じゃあ、もうかばんちゃんとは お話しできないの?」
かばん
「・・・」
サーバル
「そうだ!
ゆうえんちで かばんちゃんが『ボスとお喋りする方法』を教えてくれたよね。
ヒトが危険な目に遭えば、喋っていいんだよね?」
タイリク
「いや、それは・・・」
ジャガー
「言ってる意味が分からん」
サーバル
「それでも!」
アドミー
「・・・」
サーバル
「うーがおー! 食べちゃうぞぉ」 (ノ`ο´) ノ
かばん
「・・・」
ツチノコ
「・・・ サーバル…」
かばん
「食べないでくださーい」(棒) (〃ノ∀`ノ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル「キエアアアアア シャベッタァァァ!」
一同「!?!?」 ( ゚д゚)!
議場は騒然となった。
しかし、かばんだけは一言喋ったっきりニコリともしない。
よく見ると冷や汗をかいていた。
アドミー「…
ボス「正パークガイドかばん、
アライ
「おわぁ!」
アドミービーストが何かを言い掛けた瞬間、機先を制してボスが割り込み、喋り出した。
突然ボスが喋り出したことに驚いたアライさんは、ボスウォッチを放り投げてしまう。
慌てて かばんがキャッチする。
警告音こそ鳴っていないが、画面は赤く点滅していた。
ボス過干渉 規約違反の疑いあり。
「パーク法 〇条〇項 フレンズとの
キミには申し開きの権利が与えられるヨ」
かばん「異論ありません。 認めます」
ビビー!
ボス
「かばんのパークガイドとしての権限を剥奪。
永久にその権利を失うものとする」
かばん
「了解しました」
サーバル
「え…」
ジャガー
「何が起こってるのか、全然分からん」
アドミー
「・・・」
大きく息を吸うと、かばんは自己紹介した。
かばん
「パークガイドを解任された『ヒトのフレンズ』かばんです」
サーバル
「よく分かんないけど、
つまりは…?」
かばん
「これからもどうかよろしくね」
サーバル
「かばんちゃん!」
サーバルが飛び付き、かばんが抱き止める。
2人は抱き合った。
いつまでも いつまでも・・・
博士
「これが『リア獣』ですか」
助手
「末永く爆発してろ、なのです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツチノコ
「オレのことも騙してたのか?」 (#゚⊿゚)
かばん
「いえ、そんなつもりは・・・
作戦中はうっかりフレンズさんと雑談でもして、
#規則を破った扱いで解雇されて、
回線を遮断、なんてことになったら作戦が台無しになるので…」
ツチノコ
「それは・・・ まあ、仕方ないにしても、
作戦が終わった後は、もったいぶらずに喋れば良かったじゃねぇか」
かばん
「守秘義務違反とかで存在を抹消されても文句は言えない、と思ってました」
ツチノコ命賭け かよ!?」 (*`Д´)っ))
「
かばん
「・・・ の覚悟もしていたのですが...
ラッキーさんが守ってくれたのかもしれません」
当のボスはフリーズしたかのように沈黙していた。
かばん
「なのに僕は・・・
ラッキーさんも裏切ることに・・・」
サーバル
「え…?」
ツチノコ
「そうか『フレンズ』になった かばんは、
お客さんでも、ガイドでもなくなったから・・・」
サーバル
「じゃあ、かばんちゃんはボスと・・・」
リカオン
「それどころか、ボスは誰ともお話しできなくなる…?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ボス
「ピ… ピピ… ピピ…」
博士
「なんですか?」
助手
「なんだかボスの様子がおかしいですね」
アドミー
(どういうつもりですかな? また出しゃばるようなマネをして。
このままではキミは...」
ボス
(・・・廃棄処分でもなんでも受け入れるヨ。
ただ・・・
出来ることなら、ボクのHDD内のバックアップメモリだけは残して欲しい…ナ)
アドミー
「なぜキミたちは、そこまで『誰かのため』に一所懸命になるんですかな?
ボクたちの使命は『ヒトを守る』ことのはずですぞ?」
ボス
(ボクがフレンズを守りたいのは、キミの言うところの『ヒト』の残した願いだからだヨ。
その約束を守ることは『ヒトの想いを守る』ことにならないかナ?
...まあ、それだけじゃないけどネ」
アドミー欠陥品 』のようですな。
(どうやらキミは、我々とは少しズレた考えを持つ『
残念だヨ、ボス・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ボス
「・・・」
サーバル
「ボス?」
リカオン
「ボス!?」
アドミー
「ラッキービースト、個体ナンバー:LB-000
現時点を持ってパークガイドを解任。 BNSへのアクセス権を剥奪するものとする」
ボス
「・・・ リョーカイ」
アドミー餞別 だヨ)
(あと、この音声データは
フィィィーーン
ボスが再起動を始める。
ピ… ピピ...
ボス(CV:オーイシマサヨシ)
「パークガイドを解任された『ロボのフレンズ』ラッキービーストだよ」
サーバル
「よく分かんないけど、
つまりは…?」
ボス
「これからもどうかよろしくね」
かばん
「ラッキーさん!」
サーバル
「声がカッコよくなったね」
リカオン
「喋りも流暢になりましたね…」
・・・・・・・・・・・・・・・・
アドミー
「じゃあ。
今後は二度と、この施設を使わずに済むよう祈っているヨ」
そう言い残すと、アドミービーストは部屋の隅に戻って行った・・・
かばん
「ありがとうございました!
アドミーさん」
ボス
「ありがとう…」
一同
「ありがとー
「じゃあねー
「またねー
アドミー
「いや… だからもう会わないで いようねって…」
・・・・・・・・・・・・・・・・
一同は久々に地上に戻って来た。
博士
「セルリアンを倒して、パークの危機も去ったことですし」
助手
「打ち上げパーティーでもしますか」
フェネ
「お~ ぱ~てぃ~」
アライ
「おお! アライさんも、とうとう『究極のめにゅー』を食べられるのか?」
かばん
「・・・ [#そんな話] (https://zawazawa.jp/minmi/topic/417/59)もありましたね…」
ヒグマ
「またなんか作らされるのか…?」
タイリクΛΛ”
「そういうことなら・・・」
リカオンΛΛ”
「ええ。 『ゆうえんち』に行きましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダイア
「なあ、姐さん
どこに行くんだ?」
カバ
「着きましたわ」
ダイア
「なんだ? ココは」
ダイアウルフは物珍しそうに辺りを見回す。
カバ
「はい、ここに座って?
あと・・・」
ダイア
「なんで こんなものを?」
ベンチに座らされたダイアウルフは目隠しをされる。
カバ
「ちょっとしたサプライズよ」
ダイア
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\わいわい がやがや/
ダイア
「なんだ? 何の声だ?」
???
「あれぇ?」
???
「ダイアウルフさん」
ダイアウルフは辛抱できなくなって目隠しを取る。
そこは『ゆうえんち』だった。
ダイア
「姐さん! どういうつもりだ!?」
タイリク
「久しぶりだな」
リカオン
「黙って居なくなるなんて水臭いじゃないですか!」
ダイア
「お前たちもグルか…」
カバ
「耳が甘いわよ? ダイア」 ┐(´~`)┌
ヒグマ
「ダイアウルフじゃないか」
キンシコウ
「ダイアウルフさん。
私、もう1度会って、ちゃんと お礼を言いたかったんです」
ダイア
「なぜだ! 私はお前たちに、あんなにヒドいことを言ったのに」
ヒグマ
「私たちが傷付いたのは確かだ。
しかし、お前が指摘してくれたことは反省すべき点だし、今後に活かしたいと思う。
それに気付かせてくれたことについての礼を言わせてくれ。
ありがとう。 ダイアウルフ」
キンシコウ
「ハンターはセルリアン倒すだけが目的ではありません。
私たちの使命は、パークを、フレンズの皆さんを守ること。
あなたの協力があったから、それを遂行できたんです。
だから・・・ ありがとうございました」
リカオン
「僕からもお礼を言わせてください。
助けてくれてありがとうございました。
タイリク先生も」
ダイア
「・・・」
リカオン
「それと、改めてお願いします。
ダイアウルフさん、一緒にハンターをやりましょう!」
キンシコウ
「いつも一緒にいるのが嫌でしたら、今回のように臨時の助っ人でも・・・」
ヒグマ
「私としては『おさんどん』を代わってくれてもいいけどな…」
ダイア
「・・・
こんな時どんな顔をすればいいのか分からない…」
アライ
「高らかに笑い笑えばいのだ!」
フェネ
「ふっふっふ~」
博士
「ダイアウルフのフレンズ、ダイア。
お前を縛るものは無くなったのです」
助手
「我々はお前を歓迎しますよ。
今は、ゆっくり『自分に出来ること』を考えるのです」
カバ仲間 が出来たってことを忘れないで」
「私から言えることがあるとすれば、
もう1人で抱え込まないでいい、ってこと。
あなたには、
かばん
「あなたは何が得意なフレンズさんなんですか?」
サーバル
「お友だちになろうよ」
~4.5話 後日談 after story~ へ続く...
#最新話
感想はこちら
ツチノコのナイスフォロー!さすツチ、良い仕事してますね👍
かばんちゃんが声を発さなかったのは、こういう理由からだったのか… ハッピーな結末でホッとしました
ダイアウルフちゃんも心の枷が外れてみんなと打ち解けていけるといいですねー
リア獣爆発しろ!!
続きも引き続き拝見させていただきます…
ツチノコは面倒臭がりなようで、面倒見の良いキャラという見立てで、
この役をお願いしました。(まさにツンデレw)
当初のコンセプトでは、かばん増してやボスまで言葉を失う予定では無かっただけに
なんとかハッピーに持っていけて安心しました。
ダイア=セレンズ設定も思い付いたのは終盤。
まあ、この世界線なら馴染むのも、すぐでしょうw
「サーかば」といい、「アナニワ」といい、
リア獣は爆発すればいいのです。
#前の話 (あらすじはトップ)
第4章 4.5話 ~後日談 after story~
ツチノコ
「なあ、4章での作戦名(英語)の頭文字って何か意味があったりしたのか?」
かばん
「い、一応…」
<待って! 私が推理してあげる!
かばん
「いえ、結構です」
<がーん!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
question-and-answer session
PPP‘s sonic
backyard staff
director of silence
q(黄) → P(紫)
↓
d(マジェンタ)← b(緑)
かばん
「どうですか?」
ツチノコ
「・・・ 鏡文字か」
かばん
「はい。 Pに対するbは上下反転ですけど」
ツチノコ
「舞台上のPPPに対する縁の下を支えたフレンズたち、か。
5.5話administrator、4.5話after storyと前後をaで挟まれてるのは?」
かばん
「たまたまです」
ツチノコ
「徹底しろよ!」 (ノ`ο´) ノ
かばん
「色も、ほぼ#補色(対極)関係になってます。
PPPの皆さんがフレンズさんたちを裏切ったとか、
僕が皆さんを ことごとく裏切ることの暗喩にしようと思ってたんですが、
上手くストーリーに盛り込めそうになかったので、本編からはカットしましたが・・・」
ツチノコ
「作者の技量不足と、ただの自己満足じゃねぇか!」 (ノ`ο´) ノ
アナツ
「やっと見つけた…」
博士
「おや、どうしたのです?」
助手
「何かとても『大事なもの』を失ったような顔をしていますね」
ニワトリ
「最初、としょかんに行ったんですけど、誰も居なくて・・・」
博士
「ああ、行き先メモを読んだのですね。
今は打ち上げ中なので、お前たちもゆっくりするといいのです」
アナツ
「いや、訊きたいことがあって・・・」
助手アナツバメ も今回の件では功労者なのです。
「今日の『長の業務』は終了したのです。
それよりも
褒美として『究極のめにゅー』を食べるといいのです」
アナツ
「❗❓
え・・・っと、これ・・・
このスープの材料は どこで手に入れました?」
アライ
「こうざんの崖なのだ。 大変だったのだ」
フェネック
「一番下まで落ちたりね~」
サーバル
「大丈夫だったの!?」
かばん
(サーバルちゃん、ひとのことは言えないんじゃ…)
博士
「我々がアライグマたちに食材を採りにやらせて、ヒグマに作らせた、
最高級の『ちうごくりょうり』なのです」
助手
「かつてヒトも舌鼓を打ったという逸品です。
まだ材料は残っているので、ご相伴に預からせてやるのです」
博士たちが自慢げに見せた『食材』は、変わり果てた姿になった#ツバメの巣だった。
どうやらアナツバメの『家を取った』のは、この二羽鳥だったらしい・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツ
「この後、僕たちの家は ぜねこんカルテットとアラフェネさんたちが『鉱山跡』に立て直してくれました」
ニワトリ
「博士と助手は、1週間おやつ抜きにされたそうです・・・」
ボス
「アクセスを禁じられたから、もうガイドは出来ないんだ。 ごめんね」
かばん
「気にすることないですよ、ラッキーさん」
サーバル
「バスの運転なら私がやるよ」
一同
(やめとけ!)
ビーバー
(トラウマが...) gkbr
ボス
「主電源も入れられないから無理だよ」
一同
(ほっ…)
アライ
「ばすてきなものなら沢山あるから大丈夫なのだ」
フェネ
「足漕ぎだけどね~」
サーバル
「聞いただけで足がパンパンになりそう…」 (´・ω・`)
タイリク
「ガイドと言っても、パークに客は来そうにないし。
気にすることはないだろう」
プレーリー
「パーク自体もどんどん変わっていってるであります」
ビーバー
「いろいろ勝手に作ったりして、ヒトが帰ってきたら怒られないっすかねぇ」
ツチノコ
「運営側のヒトも戻る気配はねぇじゃん」
博士
「ヒトが何を思ってパークを作り、何を考え様々なルールを設けたか・・・
今や知る由はありませんが...」
助手
「もしヒトが戻って来たとしたら・・・、
パークを、そして我々をどうするつもりなのかは想像もつきませんが...」
博士
「我々は利用出来るものは利用し、生きるために必要な措置を講じるだけなのです」
助手
「我々は自分に出来る限りのことをして、出来ないことは互いに補い合うのです」
博士
「ボス、お前もその一員になったのです」
助手
「パークを、そしてフレンズを一緒に守っていくのです」
💡パパパパッ💡
地下通路に電気が点く。
アドミー
(やれやれ。 昨日の今日で出番ですかな?
フレンズというのは、ほんとうにポンコツだらけですな)
心の中で そうぼやきながら、アドミーは部屋の隅から出動する。
アドミー
「ってツチノコ!?」
そこに居たのはツチノコだった。
ツチノコ
「よう、遊びに来たぜ」
アドミー
「ここは緊急事態専用で決して遊び場じゃないヨ」
ツチノコ友だち だろ?」
「固いこと言うなよ。
オレたち
アドミー
「馴れ合わないでもらえるかナ。
ボクにはココを、パークを管理する使命があるんダ」
ツチノコ
「システムの研究がてら、オレも管理を手伝ってやるよ。
1人じゃ寂しいだろ?」
アドミー
「・・・ キミの方こそ1人で、かナ?
キミの『パートナー』ハ?」
ツチノコ
「スナネコは『さばくちほー』に遊びに行ったよ。
ナミチーとかバッタとかと遊んでる方がアイツも楽しいだろ」
アドミー
「パートナーはスナネコと言うんだネ。
キミも寂しかったのかナ?」
ツチノコ
「カマかけやがったのか! キックッシャーー!」 (赤面)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アドミー
「つまり、もっと上のレベルにアクセスしたい、と言うんだネ。
キミもフレンズであることを捨てる気かナ?」
スナネコ
「ダメです!」
ツチノコ
「おわっ!」
ナミチー
「きひひ…
ココも なかなか居心地の良さそうな場所だねぇ」
ツチノコ
「なんだ!? スナネコにナミチーまで」
ナミチー
「面白場所があるから案内するって、スナネコが言ってくれてね」
アドミー
(また面倒なのが来ましたぞ・・・)
スナネコお友だち になったのに、お喋りできなくなるなんて僕・・・」
「せっかく
ツチノコ
「いや…まぁ・・・ それはオレが悪かっt…」
スナネコ
「この部屋ですか? ツチノコがオペレーターをしてたのは…」
ツチノコ
「しんみりした雰囲気になりそうだったのに、台無しだよ!
って、ナミチーもフラフラどっか行ってんじゃねぇよ!」 (ノ`ο´) ノ
アドミー
「とても付き合いきれないネ」
そう言い残すと、アドミービーストは部屋の隅に戻ろうとする。
ツチノコ
「あ! 言っとくけど、また来るからな!」
アドミー
「・・・
キミたちといると飽きなさそうだから、たまになら…ネ」
スナネコ
「僕も・・・
また一緒に遊びましょ?」
ナミチーお友だち がどんどん増えちゃうなぁ」
「
アドミー
(・・・
どうやら新しく『ボクのフレンド』が出来てしまった… ようですな)
【次回】
最終章 最終話 ~人鳥姫~
#最新話
感想はこちら
KFP関係者各位様
1期アニメスタッフ様
けものフレンズBBS NEO 関係者各位様
<イラスト提供>
84号 様
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
99902@b0782 様
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とをふや 様
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
amamas 様
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
風龍 様
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さんどら 様
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゆがみネコ 様
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
srd 様
その他、けもフレ二次創作者の方々
そして、ここまで読んでくださった読者の方々
お付き合い頂き、
ありがとうございました
#前の話 (あらすじはトップ)
#人鳥姫の原作おさらい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ニワトリ
「早く早く!」
アナツ
「そんな慌てなくても大丈夫だよ、舞台は逃げないんだから」
ニワトリ
「でも、まさかアナッちゃんが、
大人気、入手困難の『人鳥姫 プラチナチケット(リハーサル見学付き)』を持ってるなんて。
しかもペアで」
アナツ
「はは…」
ニワトリ
「テンション上がらずにいられますかって」
アナツ
(これはプリンセスさんには足向けて寝れないな…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
✨👑【人鳥姫】♦💫
最終章 最終話 ~人鳥姫~
\ざわざわ/
???
「フルル~ フルル~!」
ニワトリ
「黄色い声が凄いね」
アナツ
「どっちかと言うと紫色かも」
マーゲイ
「これよりPPPプレンゼンツ、ミュージカル『人鳥姫』を始めます」
\わー!/ \パチパチ/
ナレーション(CV:マーゲイ)
「昔々、海に1羽のロイヤルペンギン(原作)が住んでいました。
ある日、そこにサンドスターという不思議鉱石が当たって、フレンズ化してしまったのです」
イワビー
「いきなり急展開だな」 (*`Д´)っ))
ナレ
「ちなみに この子はツッコミ妖精のイワビー。
劇中キャラの誰にも認識されていない、という設定です。
私も こんな子は知りません」
イワビー
「いろんな意味で虚しいキャラだな!
って、お前の言ってることも矛盾してるぞ!」 (*`Д´)っ))
ナレ
「認識できないキャラはスルーして・・・
そんなある日、ツバメの王子がクルーザーで豪遊していると・・・
イワビー
「そんな不遇な扱いにも めげずにオレは突っ込むぜ!
それよりクルーザーって、エラい現代的だな!」 (*`Д´)っ))
ナレ
「嵐が起こり、海に投げ出されてしまいました」
イワビー
「事情が変わった! 続けて?」 ( ゚д゚)つ
ロイヤル
「大丈夫?」
ナレ
「溺れていたツバメを偶然 通りかかったロイヤルが助けてあげました」
ツバメ
「ぶはぁっ!
はぁ、はぁ、何とか・・・
助けて頂いてありがとう」
イワビー
「お? ここで『人鳥姫』の原作から分岐か?」
ツバメ
「・・・ 美しい…
僕のパートナーになってください」
イワビー
「展開早ぇな!」 (*`Д´)っ))
ナレ
「上からの指示で、巻きが入ってますので」
イワビー
「メタいよ!」 (*`Д´)っ))
ロイヤル
「え… でも私、飛べないし」
イワビー
「満更でもねぇのかよ?」 (*`Д´)っ))
ツバメ
「明日の晩、お城で舞踏会を開くので是非、来てください」
イワビー
「遊んでばっかじゃねぇか!」 (*`Д´)っ))
ロイヤル
「急にそんなこと言われても・・・」
ツバメ「舞踏会では食べ放題、飲み放d…」
ロイヤル「行く!」
イワビー
「食い気味に食い付いた!?」 ( ゚д゚)
ナレ
「ちょっとイワビーさん、飲み放題に食い付いたって表現は、おかしくないですか?」
イワビー
「ツッコミにツッコミ入れんなよ!
あと、しっかりオレのこと認識してんじゃん!」 (*`Д´)っ))
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナレ
「翌日、ロイヤルがお城に向かっていると・・・」
マジェーン
「羽~ ε=ε=ε= ΞΞ =ε=ε= 羽は要らんかね~ ε=ε=ε=🐧」
イワビー
「速い! いくらペンギン界最速と言っても速すぎるよ!
売る気あんのかよ!?
って言うか、魔女の方から売り込みに来るんかよ!」 (*`Д´)っ))
ロイヤル
「酒、酒!」
イワビー塗 れた本音を剥き出しにしてんじゃねぇよ!」 (*`Д´)っ))
「お前もスルーすんな!
あと主人公が欲に
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~お城~
\ルネッサーンス/
ナレ
「招待客による乾杯を済ませると・・・
イワビー
「懐かしいな! それ流行ったの何年前だよ!?」 (*`Д´)っ))
ナレ
「着飾った沢山のモブたちが互いをバチバチに牽制し合い、
王子のハートを射止めんと機を窺っておりました」
イワビー
「ヤだよ! そんなギスギスした舞踏会。
あとハシビロコウの群れかよ!」 (*`Д´)っ))
ナレ
「そこにロイヤルが現れました」
イワビー
「・・・」
ナレ見蕩 れてないで突っ込んで下さいよ、イワビーさん」
「
イワビー
「う、うるさい!」 (ノ`ο´) ノ
ナレ
「さぁ、主人公が来たところで告白タイムです!」
イワビー
「お約束とはいえ...」
ナレ
「おーっとぉ! ツバメがロイヤルの前に立ったー!」
イワビー
「ねるとんかよ!」 (*`Д´)っ))
ツバメ
「溺れたところを助けてもらって、#吊り橋効果で一目惚れしました!
僕のパートナーになってください!」
ナレ
「右手を差し出し、体を90度に曲げてお願いするぅー!」
イワビー
「冷静に自己分析出来てるのに、一時の感情に身を任せるの!?」 ( ゚д゚)
???
「ちょーっと待ったぁ!」
ナレ
「ここで『ちょっと待った』だ!」
イワビー
「だから、ねるとんかよって!」 (*`Д´)っ))
ナレ
「現れたのは皇帝のコウテイだ!
ロイヤルは果たしてどちらを選ぶのか?」
ツバメ
「父上、どういうつもりです!?」
コウテイ
「実は、ついさっきお妃に逃げられてね」
イワビー
「事情が変わった! 続けて?」 ( ゚д゚)つ
コウテイ
「私の性癖には もう付き合い切れない、と言われてしまったよ」
ナレ
「コウテイは『ドまぞ』ですからねぇ」
イワビー
「生々し過ぎるよ!
それ聞いてコウテイを選ぶのってハードル高くない?」
ナレ
「さあ、両者のアピールターイム!」
イワビー
「ノリノリだな…」
ツバメ
「僕のパートナーになってくれたら、
『プリンセス』の称号と✨👑を差し上げます」
コウテイ
「なんの! 私の妃になってくれたら
『クイーン』の称号と♦💫を・・・」
まごまご… 人鳥姫
イワビー
「地位とモノで釣るのか!?
あと、何だよ? ♦💫って
タイトル回収するにしても雑すぎるよ!
って『人鳥姫』は、シャっと真ん中に来い!」 (ノ`ο´) ノ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
セルル
「う~がお~ 食べちゃうぞ~」
ナレ
「そこへジャパリまんを頬張りながら乱入したのはセルリアンだぁ!」
イワビー
「もう食べてるじゃなーい!」 (ノ`ο´) ノ
\キャー!/ \キャー!/ \キャー!/
イワビー
「おい、なんか意味の違う『キャー』が混ざってるぞ?」
マジェーン
「羽~ ε=ε=ε= ΞΞ =ε=ε= 羽は要らんかね~ ε=ε=ε=:penguin」
イワビー
「だから学習しろよ!
あと、セルリアンを放し飼いにしてんじゃねぇ!」 (*`Д´)っ))
マジェーン
「今なら色違いの羽、もう一対をお付けして、月々たったのジャパリまん3ヶで・・・」
イワビー
「通販かよ!
しかも博士たちより良心的なんじゃねぇの!?」 (*`Д´)っ))
コウテイ
「買った!」
イワビー
「無駄遣いは遺伝か!」 (*`Д´)っ))
ツバメ
「買った!」
イワビー
「お前が買って、何に使う!?」 (*`Д´)っ))
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナレ
「ハイハイ、お2人とも羽を買うのは後にして。
プロポーズの続きをお願いしますよ」
イワビー
「これ、物語として成立してる!?」
アナツ
「父上、最初にプロポーズしたのは私ですよ」
コウテイ
「息子よ、こういうことは早いもの勝ちではない。 男なら力勝負で決しようじゃないか!」
ナレ
「親子でロイヤルの腕を掴んで、引っ張り合いを始めました」
イワビー
「子供か!」 (*`Д´)っ))
マジェーン
「じゃあ私も」
セルル
「負けないんだから~」
ナレ
「魔女とセルリアンは、それぞれロイヤルの脚を掴んで、引っ張り合いを始めました」
イワビー
「#八つ裂きの刑かよ!?
ロイヤルも黙ってないで何か言え!」 (*`Д´)っ))
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナレ
「この戦いを制したのはセルルでした」
イワビー
「なんでだよ!」 (*`Д´)っ))
セルル
「じゃあ、頂きま~す。
むしゃむしゃ… ごくん」
イワビー
「食べらr… ここで原作以上のグロ展開!?」 ( ゚д゚)
フェネック
「とても見せられないよ~」
イワビー
「おい! 今、何か変なのがカットインしたぞ?」
ナレ
「なんということでしょう。
ロイヤルは食べられてしまったのです!」
イワビー
「なにこれ… 一体どうすんの?」 ( ゚д゚)
コウテイ
「おお、なんてことだ」
ツバメ
「貴重なプリンセスが・・・」
ナレご都合展開 が起こったのです!」
「しかし その時、
イワビー本文 とルビ を入れ替えろ!」 (*`Д´)っ))
「ぶっちゃけすぎ!
せめて
ナレ眩 ゆいばかりの虹色の光が放たれ・・・
「セルルの『
へしへそ』からコウテイ「うおっ!」
ツバメ「まぶしっ!」
ナレ
「そこから現れたのは・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「誰よ! こんなシナリオを考えたのは!?」 (ノ`ο´) ノ
コウテイ
「それは・・・」
タイリク
「こんなイカれたシナリオを思い付くヒトは1人しかいないだろうな…」
<犯人はヤギね!
(やっと言えてスッキリ)
プリンセス
「そもそも、採用するって決まってないシナリオを表に出して、現実パートを畳むってどういうことよ!?」
ボス
「あたかも人鳥姫が『実際に公演された』かのような誤解を生むよね」
かばん
「叙述トリックぅ… ですかねぇ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「あ、戻ったよ」
イワビー
「なんか特定の芸人のネタがチラホラ…
セリフも主人公より多い気が・・・」
コウテイ
「私の性癖がどんどんエスカレートしてないか?」
ジェーン
「死神の次は魔女役ですか…」
プリンセス
「そんなことより主人公の私が、完全に『みんみ』に食われてるじゃない!」 (ノ`ο´) ノ
タイリク
「いや、食べたのはセルル…」
プリンセス
「ヘリクツ言わないでよ!」
フルル
「私はセルリアン役でもいいけど、食いしん坊キャラって思われそ~」 もぐもぐ…
プリンセス
「あなたねぇ・・・
なんにせよ、私はこんなストーリーは絶対、認めない」
コウテイ
「どうしてそこまで…」
プリンセス
「だって・・・
だって、私は『みみ派』なのよ!」
一同
「そっち!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そう言うとプリンセスは楽屋を飛び出して行ってしまった。
ボス
「あ・・・」
イワビー
「こりゃ人鳥姫の公演はいつなることやら・・・」 ┐(´~`)┌
タイリク
「派閥はともあれ、不満…というか不安になるシナリオではあるな」
アミメ
「なんでそんなシナリオを…」
タイリク
「面白いからに決まってるだろ?
おかげで良い顔をたくさん頂いたよ」
一同
「・・・」
かばん
「プリンセスさんは大丈夫でしょうか?」
サーバル
「私が連れ戻しに行こうか?」
コウテイ
「いや、君たちの手を煩わせることはない」
ジェーン
「そうですよ。 焦ることはありませんよ」
フルル
「PPPの絆がある限り『人鳥姫』も いつかは完成するよ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーゲイ
「皆さーん、もうすぐ午後の部の時間なのでスタンバイを、
って、あら? プリンセスさんは?」
コウテイ
「そうか、ライブがあったな」
イワビー
「あぁ、飛び出しちまった…」
マーゲイ
「え~ またですかぁ?」
コウテイ
「私が迎えに行くよ」
イワビー
「まったく。 手の掛かるお姫様だよな」 ┐(´~`)┌
フルル
「え~? 今日って二回公演だったの~?」
コウテイ
「もし間に合わなかったら...
ジェーン
「はい、いつものように私たちで繋いでおきますね」
コウテイ
「頼む。 じゃあまた後で」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\アンコール! アンコール!/
~舞台袖~
イワビー
「今日も何とか切り抜けたな」
コウテイ
「プリンセスがなかなか戻ろうとしないから...」
ジェーン
「挙句に、舞台上でコウテイと言い合いを始めるなんて…」
プリンセス
「え、演出よ、演出。 (汗)
お客さんだって楽しんでたじゃない!」
フルル
「ああいうの『痴話喧嘩』って言うんだよね~」
イワビー
「お前は なんでそんな言葉を知ってんだぁ?」
ジェーン
「あそこまで行くと、『夫婦』漫才みたいでしたけどねw」
プリンセス
「誰が…」 (赤面)
コウテイ
「な、何を言ってるんだ…」 (赤面)
マーゲイ
「あのぉ、皆さん。 そろそろ…」 (最高、最高ですよぉ.. コウ×プリ…)
コウテイ
「そうだな、お客さんが待ちかねてる」
自然と円陣になる。
コウテイが右手を前に出す。
イワビーが、すぐさま その上に手を重ねる。
ジェーンが。
そしてフルルが、(ジャパまんを慌てて口に咥え、手を服で拭うと)手を重ねる。
その上に、迷うことなく私が手を重ねる。
コウテイ
「ペパプ!」
一同
「おー お、おぉ お~」
こんな時にも息が合わないのが、PPPらしいと言えば らしかった…
プリンセス
「もう・・・相変わらずね。 でも・・・ なんだかいい感じ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5人はスポットライトの下に飛び出した。
目の前には沢山の観客が居て、皆一様に笑顔を浮かべている。
右を見る。
イワビーとフルルが笑顔で頷く。
左を見る。
ジェーンと・・・コウテイが笑顔で頷く。
自然に顔がほころぶの感じた。
私は正面を向き、右手を突き出して声を張り上げる。
「みんなー! \おー!/ 行くわよ!」
✨👑【人鳥姫】♦💫
~完~
#最新話
感想はこちら
人鳥姫AFTER ~あなっす~
<じーーーーっ
#ニワトリ
「な、なにかな?」
アナツ
「最近キレイになったね、ニワちゃん。
前からカワイかったけど…」
ニワトリ
「も~ アナッちゃんったら~」
バシバシ!
アナツ
「イテ!」
ニワトリ
「でも分かるんだ…」
アナツ
「ずっとキミだけを見てるからね」
ニワトリ
「やだぁ、も~ アナッちゃんったら~」
バシバシバシ!
アナツ
「イテ、イテ!」
ニワ
「良さそうな化粧水を見つけたから、変えてみたの」
アナツ
「へ~ そうなんだ~」
ニワ
「#コレなんだけど・・・」
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> アナツバメ巣 発酵液配合! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^Y^Y^Y^ ̄
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> アナツバメ巣 発酵液配合! <
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ニワ
「あ…」
ー完ー
家を発酵させられて化粧水にされたアナツバメさん涙目
でもニワトリちゃんがきれいになったからええか
本編でスープにされ、番外編で化粧水にされるアナッちゃんのス。
でも可愛いニワちゃんをゲットしたんだからむしろ勝ち組やろ!
羨ましくなんてないやい! (つД`)ノ