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4話 ~もの言わぬ指揮者 director of silence~
アナツ
「じゃあ、僕の家に招待するよ。
とっても見晴らしが良いんだ」
バイパスを出て、カフェ行きのロープウェイ乗り場付近まで歩くと、
アナツバメは、そう誘った。
ニワトリ
(え、今から!? いきなり自宅に招くなんて、積極的!
って言うか、展開が早過ぎない? 心の準備が・・・) (゚ー゚;)) ((;゚ー゚)
アナツ
「じゃあ行くよ?」
ニワトリ
(前に助けられたときは夢中だったけど、これってバックハグ…?) (〃ω〃)テレテレ
バサ… バサーー!
あっという間に宙に舞う。
ニワトリ
「は、速い速い! た、高い高い!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツ
「え…? 僕の家が・・・無い?」 (白目)
ズル…
ニワトリ
「わぁ、気を確かにぃ! 落ちる、落ちるぅっ!」
なんとか なだめて
アナツ orz
「どういうこと? どうしてこんなことに・・・」
ニワトリ
「落ち着いて?
分からないことは『としょかん』で訊く、でしょう?」
アナツ
「そう… だね。 行ってみようか・・・」
ショックを隠せないアナツバメと、それを励ますニワトリは、としょかんに向かうのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「ラッキーさん、黒セルリアン戦の時のようにネットワークを使うことは出来ますか?」
ボス
「ボクはラッキービーストシリーズのプロトタイプなんダ・・・
そう話し始めたボスによると、
その後、ボスネットが出来上がったので、ある程度システムへの介入が優遇されていた。
その利点を活かし、黒セルリアン戦では緊急通信をしたり、
かばんを暫定パークガイドに任命、権限を付与できた。
だが、アドミービーストはラッキービーストシリーズの上位互換の機体で、
BNS(ボス・ネットワーク・システム)の長であること。
ボス
「だから・・・
この件に関しては役に立てそうにないんダ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「アライさんがバスに乗れるのか!?」
かばん
「運転は自動ですけど。
じゃあラッキーさん、 後はよろしくお願いします」
ボス
「マカセテ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#直前の話
ツチノコ
「あぁん!? 最後の作戦だぁ?」
かばん
「そうです。 ツチノコさんを見込んで、ぜひ力を貸して欲しいんです」
ツチノコ
「ま、まあ、そこまで頼られたら仕方ねぇなぁ」 しっぽぺちぺち
かばん
「ありがとうございます」
ツチノコ
「ーで、オレは何をしたらいいんだ?」
かばん
「オペレーターです。
『ぱそこん』の操作と、
ボスピーカーによるフレンズさんたちへの指示をお願いしたいんです」
ツチノコ
「ふんふん」
かばん
「ツチノコさんは前に#こう言ってましたよね。
パーク中のラッキービーストを掌握できるかも、
『パークガイド』の権限を持ってたらって・・・」
ツチノコ
「ああ、確かに言ったな・・・
ーだが、どこにパークガイドが居るn…?
・・・って、ちょっと待て」
ツチノコは、かばんが何を考えているかをすぐに察した。
ツチノコ
「ラッキービーストの言うことには、
『ガイドは緊急時以外、フレンズへの過度の干渉は認められていない』
-だったよな?」
かばんは口を真一文字に結び、真剣な顔をしている。
ツチノコ
「だからボスは、オレたちフレンズとは話が出来なかった・・・だったよな?」
かばんの表情は変わらなかった。
ツチノコ
「他に方法は無かったのかよ!?
ーなんて言ってる場合じゃねぇな、ここまで来たら。
今はセルリアンを倒すことを優先しよう。
・・・ったく。 後で覚えてろよ?」
かばん
「すいません」
ツチノコ
「ーで、具体的にはどうするんだ?」
かばん
「アドミーさん、BNS使用の許可を頂けませんか?」
ツチノコ
「正攻法かぃ!」 (*`Д´)っ))
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
意味ありげな『締め切られた部屋』にはドアノブも取っ手も付いてない。
ツチノコ
「どうやって開けるんだ? コレ…」
アドミー
「そのボックスを開けて」
扉の横に10cm×15cmほどの銀色の箱状のものがあり、蓋を開ける。
アドミー
「まずは、指紋認証で登録されている人物かを確認するヨ。
その手形に合わせて手を置いて・・・」
ツチノコ
「されてるわけねぇだろ? コイツが。
こないだ生まれたばっかで、ココにも初めて来たのに」
アドミー
「定められた事務手続きだからネ」
ツチノコ
「あ~ そういうのメンドくせぇ~」
アドミー
(くく… 新規者は本来、ボクorラッキービーストを通して登録するのが先決・・・
かばん
「こうですか?」
アドミー
(どうです? あの無知な者は。
手袋も外さずに手を置こうとしていますぞ?
失敗して、アクセス拒否を食らうがいいですぞ・・・)
ピ、ピ・・・ピ!
アドミー
(随分と時間が掛かってますな・・・ ❗❓
PAST 否認
CURRENT 否認
FUTURE 認可
ビー!
警告音が鳴る。
かばん
「やっぱりダメかぁ…」
アドミー
7N(99、99999%) ですと!?
(登録者名:ミライ(正パークガイド)との遺伝子一致確率・・・
外見は検索画像と まったく一致しないのに、ですか?
一体どういうトリックを・・・
ハッ! もしや、あの手袋に細工が…?)
アドミー
「手袋を外して もう1度やってm…?」
ツチノコ
「あぁ?
オレたちフレンズにとって衣服は毛・皮と一緒だぞ?」
かばん
「え…? ツチノコs…」
ツチノコは、黙ってろとばかりに目配せすると、
「手袋なんか外してみろ。 生爪剥がされるのと同じ痛みを・・・」
アドミー
(わぁぁ… 想像するだけでイタイですぞ)
ツチノコ
「それに『垓』とやらはFUTURE(?)が『認可』を出してるじゃねぇか!」
いつの間にか、ツチノコはパソコンを操作し、モニターに判定結果を表示させている
アドミー
「許認可は多数決だからネ。
非登録者のため、このままではアクセスは認可できないヨ」
かばん
「そうですか・・・」
アドミー
(ツチノコ・・・ かばんとは違う意味で侮りがたいフレンズのようですな。
100%でない以上、本人ではないとPASTとCURRENTは判断したのでしょうが、
なぜFUTURE認可を・・・?)
かばん
「じゃあ、どうすればいいですか?」
アドミー
「仕方ないネ。 ボクが新規登録を受け付けるヨ。
君の名前を教えテ?」
かばん
「かばん、です」
アドミー
「か・ば・ん・・・」
かばん関連の書き込みは、すべてLB-000によるものですな。
<日付> <出来事>
****** じゃんぐるちほーにて再起動、来園者…として「かばん」を登録
****** ガイド開始
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
****** 3人での旅、たーのしー!
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
****** 暫定パークガイドに認定、権限を付与
****** かばんの覚悟に満ちた目、ボクも覚悟を決める
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
****** サーかばが目の前で「例のやりとり」
ボクもフレンズになれば自由に喋れる?
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
****** かばんがゴコクに旅立つ。 でもサーバルが・・・
キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
・・ ・・・ ・・・
・・ ・・・ ・・・
アドミー甚 だしいのではないですかな?
(・・・
なんですか、コレは…
途中から公私混同も
『ヒトの作りしルールは絶対』な筈なのに、明らかに肩入れし過ぎではないですかな?)
アドミー
「登録完了。
念のために訊いておくけど、
キミはフレンズであることを捨てて、正パークガイドになると言うんだネ?」
ツチノコ
「・・・」
かばん
「はい」
かばんの決意は揺るがなかった。
アドミー
「かばんを正パークガイドに認定。 権限を付与。
システムレベルBへのアクセスを許可する」
アドミー
(ここはボクが しっかり監視して、厳格に運用させますぞ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アドミー
「遂行したい作戦を入力してネ」
・haquAはPPPとアナツバメを送り届けたあと、こっちの皆と合流してステージへ。
・パンカメとリカオンはダイヤリアンの偵察と、必要に応じて足止め。
・キンシコウ&ヒグマ&ライヘラ&タイリクはモブフレの移動と護衛。
・その他のへいげんチームは、バイパス内ザコリアンの掃討。
・ぜねこんカルテットと鳥チームとアミメは舞台とパラボラ壁の作成
ダイヤリアンがトンネルに入ったら退路を塞ぐ手伝い。
・アライグマとフェネックは、ぜねこんチームと資材の運搬。
・長の2人は、音響や設営全般について、現場での総指揮。
・haquA&MIND&スナネコとサーバルは演奏担当。
チャカチャカ…
ツチノコが入力する
アドミー
(なんてハイリスクな作戦!?
こんなの認可が下りる訳…
PAST 可決
CURRENT 可決
FUTURE 否決
アドミー
(成功確率90%!?)
ツチノコ
「全会一致とはいかないか。
でもまあ『可決』でいいんだよな?」
アドミー「いや、ここはフレンズの安全性を考え、不確定要素の洗い出しと改善案を・・・
かばん「すいまs…
ツチノコ
「あぁん!?
90%もありゃ充分だろ!?
どうしても反対ってんなら代案を示してみろ」
アドミー
「アワワワ」
かばん
「ツチノコさん、落ち着いて」
アドミー
(かばんの素直さには付け込めると思ったのに、
ツチノコのカバー力ぅが思った以上に手強い…
もしかすると、サイキョーの頭脳派コンビ誕生ですぞ!?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぱっかーん!
アドミー完遂 してしまうなんて・・・)
(倒してしまいましたぞ?
まさか本当に作戦を
ところが、どんでん返しが待っていた。
ザバ――! 💦
ダイヤリアン水がフレンズたちを襲う。
アドミー
(ほぅら、言わんこっちゃありませんぞ?
さぁて、どうリカバーしますかな?)
マーゲイ
「フレンズが2人流されました。
プリンセスとジェーンが救出に向かっています。
あと…MINDの皆さんが行方不明でして・・・」
何故こうなることに思いが至らなかったのか・・・
自分の作戦には いつも落とし穴がある。
それとも策士策に溺れるとは、このことだろうか?
(溺れているのはフレンズさんたちの方だが)
『嫌邪の贈り物』の後書きが頭をよぎる。
事前に誰かに相談していたら、運命は変えられたのだろうか?
〇〇なら、〇〇だったら・・・
そんな『タラレバ』が浮かんでは消える。
自分の無力さに嫌気が差す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思考は負のループを始めていた。
瞳からハイライトが、
世界から色が失われていく・・・
そんな自覚症状があった。
アドミー
(なんですか? この打たれ弱さは・・・
所詮フレンズなんて、この程度…)
ツチノコ
「おい! まだ終わってねぇぞ!」
ツチノコさんの怒鳴る声で我に返る。
ツチノコ
「次の指示を早く寄越せ!」
思考停止に陥りかけていた叡智・・・は、まだ止まっていない。
ツチノコ
「自分のしでかしたことは最後まで見届けろ!
黙ってやり過ごそうなんて思ってんなら、オレが黙ってねぇからな!」
そうだ。 僕には、まだやり残したことがある。
ハイライトが戻り、セピア色だった世界が彩りを取り戻す。
僕はスケブに向かった。
アドミー
(・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナルカ
「他に、水に落ちたフレンズは居ないようです」
水中探索を続けていたナルカが報告する。
マーゲイ
「プリンセスさんとジェーンさんも戻ってきました。
アナツさんとニワトリさんも無事とのことです」
ヒグマ
「こちらの点呼も完了。 全員無事だ。
水位が下がり次第、帰投する」
ほとんどは現場のフレンズさんたちによる独自の判断のおかげだった。
僕は最後の指示をスケブに書いて、ツチノコさんに示す。
ツチノコ 🔈
「ご苦労だった。
各自、現地解散してくれ。
これにて通信を終了する」
かばんは椅子に座り込んだ。
フル回転させていた頭が熱い。
ツチノコ
「なあ、本っ当にこれでいいのか?」
かばん
「・・・」
かばんは声を発する代わりに、大きく息を吐いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「ただいま! かばんちゃん」
ツチノコ
(そりゃ帰ってくるよな。 どうするよ、かばん?)
かばん
「・・・」
『部屋』を出た かばんとツチノコ、アドミーが
フレンズたちを議場で出迎えたが、なんだか様子がおかしい。
サーバル
「かばん… ちゃん?」
かばんはサーバルの顔を見ても返事をするでもなく、佇 むだけだった。
緊張した面持ちで
ツチノコ(ちっ しょうがねぇ。 オレもお人好しだよ…)
「かばんは・・・
代わりにツチノコが応える。
「もう・・・ フレンズとは話せない…」
ボス
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネ
「・・・」
アライ
「どういうことなのだ!?」
ツチノコ
「かばんは、お前たちを助けるために『正パークガイド』になったんだ」
博士・助手
「・・・」
リカオン
「!? ボスと同じように、緊急時以外どーのこーのっていう?」
サーバル
「そんな! じゃあ、もうかばんちゃんとは お話しできないの?」
かばん
「・・・」
サーバル
「そうだ!
ゆうえんちで かばんちゃんが『ボスとお喋りする方法』を教えてくれたよね。
ヒトが危険な目に遭えば、喋っていいんだよね?」
タイリク
「いや、それは・・・」
ジャガー
「言ってる意味が分からん」
サーバル
「それでも!」
アドミー
「・・・」
サーバル
「うーがおー! 食べちゃうぞぉ」 (ノ`ο´) ノ
かばん
「・・・」
ツチノコ
「・・・ サーバル…」
かばん
「食べないでくださーい」(棒) (〃ノ∀`ノ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル「キエアアアアア シャベッタァァァ!」
一同「!?!?」 ( ゚д゚)!
議場は騒然となった。
しかし、かばんだけは一言喋ったっきりニコリともしない。
よく見ると冷や汗をかいていた。
アドミー「…
ボス「正パークガイドかばん、
アライ
「おわぁ!」
アドミービーストが何かを言い掛けた瞬間、機先を制してボスが割り込み、喋り出した。
突然ボスが喋り出したことに驚いたアライさんは、ボスウォッチを放り投げてしまう。
慌てて かばんがキャッチする。
警告音こそ鳴っていないが、画面は赤く点滅していた。
ボス過干渉 規約違反の疑いあり。
「パーク法 〇条〇項 フレンズとの
キミには申し開きの権利が与えられるヨ」
かばん「異論ありません。 認めます」
ビビー!
ボス
「かばんのパークガイドとしての権限を剥奪。
永久にその権利を失うものとする」
かばん
「了解しました」
サーバル
「え…」
ジャガー
「何が起こってるのか、全然分からん」
アドミー
「・・・」
大きく息を吸うと、かばんは自己紹介した。
かばん
「パークガイドを解任された『ヒトのフレンズ』かばんです」
サーバル
「よく分かんないけど、
つまりは…?」
かばん
「これからもどうかよろしくね」
サーバル
「かばんちゃん!」
サーバルが飛び付き、かばんが抱き止める。
2人は抱き合った。
いつまでも いつまでも・・・
博士
「これが『リア獣』ですか」
助手
「末永く爆発してろ、なのです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツチノコ
「オレのことも騙してたのか?」 (#゚⊿゚)
かばん
「いえ、そんなつもりは・・・
作戦中はうっかりフレンズさんと雑談でもして、
#規則を破った扱いで解雇されて、
回線を遮断、なんてことになったら作戦が台無しになるので…」
ツチノコ
「それは・・・ まあ、仕方ないにしても、
作戦が終わった後は、もったいぶらずに喋れば良かったじゃねぇか」
かばん
「守秘義務違反とかで存在を抹消されても文句は言えない、と思ってました」
ツチノコ命賭け かよ!?」 (*`Д´)っ))
「
かばん
「・・・ の覚悟もしていたのですが...
ラッキーさんが守ってくれたのかもしれません」
当のボスはフリーズしたかのように沈黙していた。
かばん
「なのに僕は・・・
ラッキーさんも裏切ることに・・・」
サーバル
「え…?」
ツチノコ
「そうか『フレンズ』になった かばんは、
お客さんでも、ガイドでもなくなったから・・・」
サーバル
「じゃあ、かばんちゃんはボスと・・・」
リカオン
「それどころか、ボスは誰ともお話しできなくなる…?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ボス
「ピ… ピピ… ピピ…」
博士
「なんですか?」
助手
「なんだかボスの様子がおかしいですね」
アドミー
(どういうつもりですかな? また出しゃばるようなマネをして。
このままではキミは...」
ボス
(・・・廃棄処分でもなんでも受け入れるヨ。
ただ・・・
出来ることなら、ボクのHDD内のバックアップメモリだけは残して欲しい…ナ)
アドミー
「なぜキミたちは、そこまで『誰かのため』に一所懸命になるんですかな?
ボクたちの使命は『ヒトを守る』ことのはずですぞ?」
ボス
(ボクがフレンズを守りたいのは、キミの言うところの『ヒト』の残した願いだからだヨ。
その約束を守ることは『ヒトの想いを守る』ことにならないかナ?
...まあ、それだけじゃないけどネ」
アドミー欠陥品 』のようですな。
(どうやらキミは、我々とは少しズレた考えを持つ『
残念だヨ、ボス・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ボス
「・・・」
サーバル
「ボス?」
リカオン
「ボス!?」
アドミー
「ラッキービースト、個体ナンバー:LB-000
現時点を持ってパークガイドを解任。 BNSへのアクセス権を剥奪するものとする」
ボス
「・・・ リョーカイ」
アドミー餞別 だヨ)
(あと、この音声データは
フィィィーーン
ボスが再起動を始める。
ピ… ピピ...
ボス(CV:オーイシマサヨシ)
「パークガイドを解任された『ロボのフレンズ』ラッキービーストだよ」
サーバル
「よく分かんないけど、
つまりは…?」
ボス
「これからもどうかよろしくね」
かばん
「ラッキーさん!」
サーバル
「声がカッコよくなったね」
リカオン
「喋りも流暢になりましたね…」
・・・・・・・・・・・・・・・・
アドミー
「じゃあ。
今後は二度と、この施設を使わずに済むよう祈っているヨ」
そう言い残すと、アドミービーストは部屋の隅に戻って行った・・・
かばん
「ありがとうございました!
アドミーさん」
ボス
「ありがとう…」
一同
「ありがとー
「じゃあねー
「またねー
アドミー
「いや… だからもう会わないで いようねって…」
・・・・・・・・・・・・・・・・
一同は久々に地上に戻って来た。
博士
「セルリアンを倒して、パークの危機も去ったことですし」
助手
「打ち上げパーティーでもしますか」
フェネ
「お~ ぱ~てぃ~」
アライ
「おお! アライさんも、とうとう『究極のめにゅー』を食べられるのか?」
かばん
「・・・ [#そんな話] (https://zawazawa.jp/minmi/topic/417/59)もありましたね…」
ヒグマ
「またなんか作らされるのか…?」
タイリクΛΛ”
「そういうことなら・・・」
リカオンΛΛ”
「ええ。 『ゆうえんち』に行きましょう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダイア
「なあ、姐さん
どこに行くんだ?」
カバ
「着きましたわ」
ダイア
「なんだ? ココは」
ダイアウルフは物珍しそうに辺りを見回す。
カバ
「はい、ここに座って?
あと・・・」
ダイア
「なんで こんなものを?」
ベンチに座らされたダイアウルフは目隠しをされる。
カバ
「ちょっとしたサプライズよ」
ダイア
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\わいわい がやがや/
ダイア
「なんだ? 何の声だ?」
???
「あれぇ?」
???
「ダイアウルフさん」
ダイアウルフは辛抱できなくなって目隠しを取る。
そこは『ゆうえんち』だった。
ダイア
「姐さん! どういうつもりだ!?」
タイリク
「久しぶりだな」
リカオン
「黙って居なくなるなんて水臭いじゃないですか!」
ダイア
「お前たちもグルか…」
カバ
「耳が甘いわよ? ダイア」 ┐(´~`)┌
ヒグマ
「ダイアウルフじゃないか」
キンシコウ
「ダイアウルフさん。
私、もう1度会って、ちゃんと お礼を言いたかったんです」
ダイア
「なぜだ! 私はお前たちに、あんなにヒドいことを言ったのに」
ヒグマ
「私たちが傷付いたのは確かだ。
しかし、お前が指摘してくれたことは反省すべき点だし、今後に活かしたいと思う。
それに気付かせてくれたことについての礼を言わせてくれ。
ありがとう。 ダイアウルフ」
キンシコウ
「ハンターはセルリアン倒すだけが目的ではありません。
私たちの使命は、パークを、フレンズの皆さんを守ること。
あなたの協力があったから、それを遂行できたんです。
だから・・・ ありがとうございました」
リカオン
「僕からもお礼を言わせてください。
助けてくれてありがとうございました。
タイリク先生も」
ダイア
「・・・」
リカオン
「それと、改めてお願いします。
ダイアウルフさん、一緒にハンターをやりましょう!」
キンシコウ
「いつも一緒にいるのが嫌でしたら、今回のように臨時の助っ人でも・・・」
ヒグマ
「私としては『おさんどん』を代わってくれてもいいけどな…」
ダイア
「・・・
こんな時どんな顔をすればいいのか分からない…」
アライ
「高らかに笑い笑えばいのだ!」
フェネ
「ふっふっふ~」
博士
「ダイアウルフのフレンズ、ダイア。
お前を縛るものは無くなったのです」
助手
「我々はお前を歓迎しますよ。
今は、ゆっくり『自分に出来ること』を考えるのです」
カバ仲間 が出来たってことを忘れないで」
「私から言えることがあるとすれば、
もう1人で抱え込まないでいい、ってこと。
あなたには、
かばん
「あなたは何が得意なフレンズさんなんですか?」
サーバル
「お友だちになろうよ」
~4.5話 後日談 after story~ へ続く...