けものフレンズBBS NEO

シン・某作者のSSスレ / 41

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名無しのフレンズ 2019/06/19 (水) 16:46:16 修正 b652b@9a4dd

#直前の話 (あらすじはトップ)

第3章 2話 ~復活~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

~話は更に(さかのぼ)って、金剛山(ふもと)

アライ
「金剛山って『こうざん』のことだったのか」

フェネック
「この洞穴から遠吠えがするんだって~?」

ショウジョウトキ
「そうよ。
 周りに住んでるフレンズも怯えてるらしいわ」

トキ
「おかげでカフェも#閑古鳥が鳴いてるわ。
 私たちはトキだけど」

グルル… グルルル…

フェネ
「寝てるのかな~? 今ならチャンスかも~」

アライ
「よし、『おつかい』前に、ちゃちゃっと片付けるのだ。
 お邪魔します、なのだー!」

ショウジョウ
「ちょ…
 いきなり入るなんて命知らずね…」

トキ
「機嫌を損ねて、噛まれたりしたらどうするのかしら?」

フェネ
「アライさんだからね~ 首だけになっても、きっと生きてられるよ~」

画像

ショウジョウ
「実際、それくらいの生命力ぅがありそうなのが怖いところよね」

~(⌒(´-ω-`) 💤 グルル… グルルル…

フェネ
「よく寝てるね~」

アライ
「思わず入ってしまったのだ。
 でも起こしてしまうのは、寝起きドッキリみたいで気が引け…」

( ↀДↀ)! ギョロ

アライ
「おわぁ! 起きたのだ!」

アライさんは突然目を覚ましたフレンズに驚いて、すっ転ぶ。

ショウジョウ
「あなたがドッキリさせられてどうするのよ!?」

???
「ふわ~ >< 
 よく寝た。 ん? 何だ? キミたちは」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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  • 42
    名無しのフレンズ 2019/06/19 (水) 16:47:45 b652b@d7aa5 >> 41

    フェネ
    「何者かの遠吠えで周りのフレンズが怯えてるって聞いたからさ~
     その正体を確かめに来たのさ~」

    ???
    「うん? 私はここでずっと寝てただけで・・・
     そうか。 もしかすると寝言で吠えてたのかな?」

    トキ
    「はた迷惑なフレンズね…」

    ダイアウルフ
    「悪い悪い。 とりあえず挨拶しておこうか。
     私はダイアウルフ。
     しかし私が目覚めたということは・・・」

    アライ
    「何なのだ? 何かあるのか?」

    ダイア
    「パークの危機が迫っている…」

    フェネ
    「パークの危機ね~」

    アライ
    「どうして皆、アライさんのセリフを取るのだ? 
     アライさんのアイデンティティーこそ危機なのだー!」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 43
    名無しのフレンズ 2019/06/19 (水) 17:01:47 修正 b652b@9a4dd >> 41

    #直前の話

    アミメ
    「ん… 」

    飛ばし過ぎてしまったフリスビーをタイリク先生が取りに行っているのを待っている間に、
    どうやらショートスリープ(うたたね)してしまったらしい。
    先生のお散歩に付き合うのも体力が要るのだ。

    アミメ
    「先生?」

    まだ戻ってきていなかった。
    よほど遠くまで飛んで行ったのか、他に興味が移って道草をしているのか・・・

    アミメ
    「仕方ないわね。 探しに行きましょう」

    「お散歩で気分転換」も大事だが、どこかで切り上げてくれないと原稿が進まない。
    私は早く『ホラー探偵ギロギロ』の新作を読みたいのだ。
    『人鳥姫』の件が終わるまでは取り掛かってくれないだろうけど…

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    アミメ
    「先生~ 先生~?」

    先生を捜し歩いていると、開けた場所にやってきた。
    なんの変哲もない原っぱに見えるが、地面がキラキラしている。
    この辺りでは雨が降っていたのか、ところどころに水溜まりがあるのだ。

    でも、水溜まり以外の「何か」もキラキラしている。
    何だろう?
    しゃがんで観察してみると「妙に輝く石粒」だった。 💎
    形も独特で、サンドスターとは明らかに違う素材のようだ。
    ふと推理欲が疼くが、事件性が感じられないので気分が乗らない。
    ツチノコなら興奮して早口になるかもしれないが・・・

    ーと何か黒っぽいモノが降ってきて・・・
    アミメ「!?」

    そのキラキラに当たる。
    アミメ「まさか・・・ サンドスター・ロウ!?」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ずももも…

    先ほどのキラキラが集まり『へし』になる。
    そして水溜まりの水が吸い寄せられるように集まり、#人型になっていく・・・

    ..::;.:. :::;..::: ̄)..:::□ ̄) ( ̄□ ̄ *)  (マイド マイモドッテキタデ)

    アミメ
    「あ、あなたはヤギね!」

    ???(え? ちゃうけど…)

    アミメ
    「黙秘権? 怪しいわね」

    ???(いや、喋られへんだけなんやけど)

    まったく噛み合わない会話をしていると、

    タイリク「アミメくん! 逃げろ!」

    先生が戻って来た。

    ブーン!

    アミメ
    「ヒッ!」

    セルリアンの伸ばした触腕は、硬直したアミメキリンではなく、地面を這って元に戻る。

    ボリボリ…

    アミメ
    「キラキラを食べてる?」

    そのセルリアンは、まだ地面に残っていたキラキラを取り込もうとしていた。

    タイリク
    「なんだコイツは。 初めて見るセルリアンだ」

    ずももも…

    キラキラを体内に取り込んだセルリアンは、みるみる急成長し・・・
    それに伴い『へし』も体に埋もれていく・・・

    アミメ
    「先生…」

    タイリク
    「君は逃げろ! そしてハンターたちに、この事を伝えてくれ」

    アミメ
    「分かりました。 先生も気を付けて!」 …走

    ┌───────────┐
    │じーーーーー
    └∨──────────┘
    .Λ_Λ_____

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 44
    名無しのフレンズ 2019/06/19 (水) 17:08:10 b652b@d7aa5 >> 41

    ダイア
    「やはりな… サイキョーのセルリアンの復活って訳か」

    アライ
    「何を言ってるのだ?」

    ダイア
    「イヌ科フレンズの本来持っている得意技(ほんのう)だよ。 遠くの様子を観察できる」

    フェネ
    「私も一応イヌ科なんだけど、そんなこと出来ないな~」

    ダイア
    「そうか。 私が旧世代のフレンズだからかもな」

    トキ
    「動物だった頃の記憶とかじゃなくて?」

    ダイア
    「詳しいことはよく分からないが、世代によって得意なことは違うんだろう。
     私は、もしものために永い眠りに就いていたんだ。
     それこそ世代を越えて、ね。
     だが、まさか本当にヤツが復活するとはね…」

    アライ
    「何を言ってるのか、全然分からないのだ」

    フェネ
    「・・・」

    ダイア
    「ところで(あね)さんはどこだ?」

    アライ
    「姐さん? とは誰なのだ?」

    ダイア
    「カバ姉さんだよ。
     このことを知らせないと・・・」

    フェネ
    「カバさんね~ サバンナの水辺かな~?」

    ダイア
    「分かった。 行ってみる」

    アライ
    「待つのだ!
     パークの危機ならアライさんたちも行くのだ!」

    フェネ
    「はいy…」

    ダイア
    「ダメだ!」 💢

    アラフェネ
    「!?」

    ダイア
    「セルリアンに()ったら基本逃げろ。
     そう教わらなかったか?
     ヤツは けもフレ史上サイキョーのセルリアンだ。
     見たところ君たちは、戦闘向きではないだろう。
     こういうことは私たちに任せて、君たちは君たちの出来ることをしろ! …走
     あと、声を荒げてしまってすまなかったな…

    フェネ Λ_Λ゙
    「・・・」

    トキ・ショウジョウトキ
    「・・・」

    フェネ
    「とりあえず、ここは一件落着かな~?」

    アライ
    「パークの危機はどうするのだ?
     今からでも追い掛けて手伝った方がいいんじゃないのか?」

    フェネ
    「アライさ~ん、気持ちは分かるけど、今 私たちに出来ることは無さそうだからさ~。
     先に博士たちの『おつかい』を済ませようよ~」
     
    アライ
    「フェネックが言うならそうするのだ。
     アライさんはフェネックの判断を何より信じてるのだ」

    フェネ
    「・・・
     トキさんたちは、この事を博士たちとハンターさんたちに伝えておいてくれるかな~?」

    トキ
    「了解…」

    ショウジョウ
    「任せなさい!」 どやぁ

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 45
    名無しのフレンズ 2019/06/19 (水) 17:10:49 修正 b652b@9a4dd >> 41

    #直前の話

    キンシコウ
    「大丈夫ですか?」

    アミメ
    「私は何ともないけど、先生が・・・」

    タイリク
    「はあ・・ はあ・・・
     なんだったんだ、あれは…」

    ヒグマ
    「セルリアンはどこだ?」

    タイリク
    「君たちか。 ヤツなら逃げたよ。
     地面に落ちていた『何か』を食べ尽くしたら、去って行ったよ」

    リカオン
    「タイリク先生がそんなに苦戦するなんて・・・
     一体どんなセルリアンだったんですか?」

    タイリク
    「まったく歯が立たなかった。 ーと言うか、手応えが無かった
     もしかすると無敵なんじゃないだろうか」

    リカオン
    「脅さないでくださいよ」

    タイリク
    「いや、信じてもらえないかもしれないが、実際に戦った私だから言えることだ。
     ハンターである君たちの実力は、私も認めるところだが、
     このセルリアンに関しては、博士たちにも知らせて総力を傾けるべきだと思う。
     これは間違いなく『パークの危機』だ。
     早く手を打たないとマズいことになるぞ」

    リカオン
    「そこまで・・・ 
     どうします? ヒグマさん」

    ヒグマ
    「・・・」

    キンシコウ
    「ご忠告ありがとうございます。
     それでセルリアンは、どちらに向かいましたか?」

    タイリク
    「ゆきやまを迂回して、あれは・・・
     『みずべちほー』の方角だな」

    ~to be continued~