けものフレンズBBS NEO

シン・某作者のSSスレ / 111

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名無しのフレンズ 2019/08/04 (日) 16:37:15 b652b@9a4dd >> 103

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博士
「お前を待っていたのです」

助手
「どうせお前のことです。 迷っているのでしょう」

カバ
「背中を押してあげようと思ったのですわ」

実のところ『迷い』は無かった。
『やるべきこと』は分かっている。

かばん
「実は・・・」

博士「ーと思ったのですが・・・
助手「分かっているようなのです」
カバ「思うようになさい」

かばん
「え…」

カバ
「あなたが言ったんでしょ? 
 『困難は群れで分け合え』と・・・」

確かに僕は、フレンズの皆を巻き込もうとしている。

かばん
「僕、そんなこと言った覚えがないんですけど・・・」

そうやって言葉が独り歩きするのは、実は居心地が悪かった。

カバ
「誰が言い出したかは問題じゃないわ。 いつ使うかよ?」

博士
「一致団結している時に言っても心には響きません」

助手
「パークが分裂の危機を迎えている今こそ使い時なのです」

カバ
「きっと上手くいきますわ」

かばん「そういうのは年長であるカb…
カバ「おほん!」 💢

かばん
「・・・ 長である博士たちから言った方が…」 おどおど…

博士
「いいですか。 長というのは支配者であってはいけません」

助手
「ですが長の私たちが出ると、ほぼ命令になってしまい、もし間違っていても反論されないのです」

かばん
「でも、もし僕が間違っていたら・・・」

博士
「お前たちならアドリブで軌道修正できるのです」

助手
「長は責任を取るためだけに存在すればいいのです」

いまさら、僕に迷いは無かったが、背中を押して欲しいとは思っていた。
それは『正しい判断』ではないことに、自分でうすうす気付いているからなのだろう。

でも間違っていてもいい。
自分に出来ること。 自分にしか出来ないことを精一杯やればいい。
そう言ってもらえたんだ、と思うことにした。

自分を信じて。
皆を信じて。

カバ
「さあ、みんな待ってますわよ」

助手
「行ってくるのです」

助手
「必ず戻ってくるのですよ、皆で」

かばん
「はい! 行ってきます!」
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