#前の話 (あらすじはトップ)
~笑えばいいと思うよ~
サーバル
「じゃあ『みずべちほー』に・・・
カラカル
「流しの芸人コンビじゃない」
アライ
「流しの芸人コンビじゃないのだ!」
ロイヤル
「覚悟決めて出発だ、っていうのを邪魔するのもどうかと思うけど、
やっと出てきた けもフレOP曲に別の番組のOPを
かぶせてくるなんて『ぶっちゃけありえない』でしょ!?」
フェネ
「いや~ プロットとかコラボのノルマを消化しなくっちゃでさ~」
イワビー
「メタ都合かよ!」 (*`Д´)っ))
サーバル
「フェネックがそういうのに付き合うなんて珍しいね」
フェネ
「作者のオーダーには逆らえなくてね~」
イワビー
「メタ都合かよ!!」 (*`Д´)っ))
ミライ
「そ、その衣装は…?」
アライ
「ん? あの建物の、奥の部屋のクローゼットから・・・」
フェネック
「いや~ なんだか恥ずかしいね~」
コウテイ
「かわいい… と思うが・・・」
イワビー
「コスプレかよ。 いい年して何考えてんだ?」
ミライ
「いやぁぁぁーーー!」
黒歴史を目の前に突き付けられ、トラウマを抉られたらしいミライはバスを急発進させる。
サーバル
「うわぁぁ」
カラカル
「危ないじゃない!」
ミライ
「はぁ、はぁ… すいません。
乱暴な運転をしてしまって…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ようやくバスの運転とミライの精神は安定したらしい。
・・・と思ったら、
キキー!
今度は急停車する。
サーバル
「うわぁぁ」
カラカル
「危ないじゃない!」
アライ
「せっかくのアライさんたちの出番を雑に扱わないで欲しいのだ」
ミライ
「いやぁぁぁーーー!」
目の前に変身解除したアラフェネが立っていた。
ちょっとしたホラーだった。
ロイヤル
「どうやって追いついたの!?」
フェネ
「アライさんは体力だけはバケモノ級だからね~」
アライ
「体力だけ、とは何なのだ! アライさんは『ぷりちーで きぅあきぅあ』でもあるのだ!」
『ぷりちーできぅあきぅあ』な体力オバケ・・・ 何イさんだろう?
それに、改めて考えてみると、アライさんに付いていけるフェネックも大概バケモノなのでは…?
カラカル
「しょうがないから、ちょっとだけ相手しましょうか」
サーバル
「もう。 何の用?」
アライ「何の用かと言われたら」
フェネ「聞かせてあげよう、我らが名を~」
アライ
「花顔柳腰・羞月閉花 儚きこの世に咲く一輪の悪の華、アライさん! なのだ」
フェネ
「飛竜乗雲・英姿颯爽 切なきこの世に一矢報いる悪の使徒、フェネック~」
うどん
「一蓮托生・連帯責任 親しき仲にもタマゴ輝く悪の星、うどんだドン!」
アラフェネ「アラフェネ参上! なのだ~」
うどん「ドン!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カラカル
「どこぞの▢ケット団みたいな口上ね」
イワビー
「悪の、とか言ってるし」
コウテイ
「うどんくんが公認マスコットキャラみたいになってるけど いいのか、それは? 可愛いけど…」
サーバル
「いや誰? じゃなくて何の用? って聞いたんだけど…」
ツッコミどころしかなかった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「アライさんは、この出番に賭けてるのだ!」
フェネ
「2章での見せ場はココくらいだからね~」
イワビー
「メタ都合かよ!!」 (*`Д´)っ))
アライ
「問答無用なのだ! やるのだ、フェネック! 変身なのだ!」
フェネ
「はいよ~」
ミライ
「変…身?」
ーといっても映像は あくまでイメージらしく、
現実には目を瞑ってバンザイしながらクルクル回るアライさんの服を
フェネックが着替えさせようとしている。
フェネ
「アライさ~ん、じっとしててくれるかな~」
アライ
「・・・ 了解なのだ...」
フェネックが せっせと脱がせるが、
動画中の『光るインナー』のような演出は当然ないので『つるつる』が丸見えだ。
恥ずかしくないのだろうか?
アライ ( ̄∩ ̄)
「フェネック、まだなのか?」
フェネ
「う~ん、ヒラヒラとか、リボンとかリボンとかの装飾が多いんだよね~」
一方のフェネックは着付けに悪戦苦闘している。
一体、我々は何を見せられているのだろうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネ
「できたよ~」
<魔法少女キュアライさん! なのだ!
アライさんはノリノリでポーズを決めるが、こちらは待たされ過ぎてgdgdだ。
サーバルに至っては居眠りしている。
ーと、エンカウントSEが流れ、画面がフラッシュすると、バトル用のものに切り替わった。
左からバス、中央にサーバル軍、右端にアラフェネが配置されている。
♪~ しかしBGMはコミカルなイベント用のものだ。
会話イベントが始まった。
アライ
「さあ、サーバル。 ダイヤの情報を寄越すのだ。
アライさんは一山当ててパークの人気者になりたいのだ。
教えないなら力づくでも奪うのだ!」
恰好は正義の戦士のはずなのに、言動は悪役そのものだ。
いいのか? それで。
サーバル
「知らないよぉ。 それより今からPIPの練習見学に行くんだから邪魔しないでよ」
こっちはこっちで(空気を読まずに)マイペースを貫いている。
ーとフェネックが何かを察し、そろそろと画面下に移動する。
ずももももも…
サーバル
「あ! アライさん、後ろ後ろ!」
アライ
「ドリフの観覧者(子供)みたいに気を逸らそうったって、そうはいかない…
~♪
コミカルなBGMが唐突に終わる。
アライ
「・・・のだ?」
アライさんが振り返ると、セルリアンが大量に右から画面に入ってきた。
アライ
「のだー!」
逃げ遅れたアライさんは・・・
プチっ❗
セルリアンに踏み潰されてしまった…
♪~ バトル用BGMに切り替わる
ミライ
「第一種戦闘配置!」
サーバルたちは戦闘モードに入る。
セルリアン軍の向こう側では、どこぞの『ネコ&ネズミのアニメ』みたいに
ペラペラになってしまったアライさんをフェネックが丁寧に丸めている。
そして筒状になったペライさんを小脇に抱えると、画面右端から退場した。
フェネ
「またね~」
シュール過ぎる光景にツッコミを入れたかったが、
『今そこにある危機』に対処するのが先決だ。
コウテイ
「カリスマ・ストレート・ブレイク!」
ぱっかーん ぱっかーん!
てってれ~呆気 なく、コウテイの『技』によるワンパンで終わった。
だが、バトルシーン自体は
相変わらず、経験値もドロップアイテムも無かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらくバスが走っていると・・・
画面にフラッシュが走り、エンカウントSEが流れる。
またバトルか・・・
ーと思ったら、例のコミカルなBGMだ。
アライ
「ふははは」
今度は画面左端にアラフェネが現れる。
アライ
「バックアタックなのだ」
カラカル
「ちょっとは考えてきたみたいね」
サーバル
「ホントだ! 右からセルリアンが現れたら『はさみうち』になっちゃう」
確かに・・・
ロイヤル
「って踏み潰されて、カートゥーンのようにペラペラになってたはずよね?
どうやって3次元に戻ったのよ!?」
フェネ
「アライさんは回復力もバケモノ級なのさ~」
ロイヤル
「まるっきりバケモノじゃない!」
アライ
「さあ、変身なのだ! フェネック」
♪~ 出番キターーー(゚∀゚)ーーー!とばかりに、
<魔法少女キュアライさん! なのだ!
同じ流れを繰り返す。
違いはサーバルに加え、カラカルまで居眠りしていることぐらいだ。
ロイヤル
「さっきと同じじゃない!」
アライ
「よく見るのだ。 髪のボリュームとか、ブーツの形状とか・・・
BGMも違うのだ!」
ーと、フェネックが何かを察し、画面中央寄りに移動する。
~♪
コミカルなBGMが終わりを告げる。
アライ
「・・・のだ?」
今度はアライさんも警戒して左右を見回す。
ーが、
ミライ
「いやぁぁぁーーー!」
再度トラウマを抉られたミライさんの運転するバスが画面下から入ってくると、アライさんを轢いてしまう。
アライ
「ゔっ!」
アライさんは一撃で戦闘不能になった。
♪~ BGMがバトル用に切り替わる
と同時に、画面右端からセルリアン御一行が待ってましたとばかりに登場する。
ミライ
「第一種戦闘配置!」
サーバルたちは戦闘モードに入る。
背後では、フェネックが俯 せに倒れていたアライさんの尻尾を掴んで、
ズルズルと引き摺って左端から退場する。
フェネ
「またね~」
ツッコミを入れたかったが、『今そこにある危機』に対処するのが先決だ。
イワビー
「スターダストロックキック!」
ぱっかーん ぱっかーん!
てってれ~
バトルシーン自体は呆気なく、イワビーの『技』によるワンパンで終わった。
相変わらず、経験値もドロップアイテムも無かった。
バトルシーンの手抜きも露骨になってきていた…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「さっきはちょっと油断しただけなのだ」
今度は登場シーン(立ち位置は右に戻っている)まで雑になってきた。
アライ
「さあ、変身なのだ! フェネック」
キターーー(゚∀゚)ーーー!
アライ
「魔法少女キュアライs…
ずもももも…
名乗りが終わらない内にセルリアンが右端から どやどやと雪崩れ込んでくる。
(フェネックは着替えを終わらせると、速やかに距離を置いていた)
アライ
「な、なんなのだ!? 名乗り終わるまでが変身なのだ!
途中で割り込んでくるなんて卑怯なのだー!」
「カリスマ・ロック・クロー!」
コウテイ&イワビー&サーバルの『けもリンク』技が炸裂する。
ぱっかーん ぱっかーん ぱっかーん!
巻き添えを食らったアライさんも『ぱっかーん!』されてしまう。
てってれ~
バトルシーン自体は呆気なく終わった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネックは、どこからともなく取り出したホウキとチリトリで、アライさんだったカケラを拾い、
犬の散歩なんかに使うエチケット袋にザラザラと流し込むと、去って行こうとする。
フェネ
「またね~」
ロイヤル ( ゚д゚)
「いいの? そんな雑な扱いで!?」
サーバル
「へーきへーき。 夜行性だから」 👍
カラカル
「大丈夫でしょ。 今度会った時には しれっと復活するわよ、芸人だから」 👍
そ、そうかもしれないけど・・・
ロイヤル
「こんな時、どんな顔をしていいか分からない…」
フェネ
「そうだね~笑えばいいと思うよ~」
~to be continued~
【すぺしゃるさんくす】
99902@b0782 様
さんどら様 @ThunderDragon