ダイヤモンドダストが降り注ぐ中、僕はゆっくりモブフレたちの中から歩み出る。
階段を降り、ステージに向き直り、手を差し伸べる。
舞台上に居たままでは、プリンセスやファンに『演技』や『演出』だと思われそうだったからだ。
アナツ
「僕のパートナーになってくれませんか?」
プリンセス
「ごめんなさい!」
速攻で断られた。
プリンセス
「私にはペパプが・・・」
そう。
分かっていた。
彼女は歌を、PPPのメンバーを、そしてアイドルであることに誇りを持っている。
でもここではっきりと、この気持ちにケリを付けておかないと前に進めないと思ったのだ。
バシャァ! 💦
バケツどころかタライをひっくり返したような音に、思わず振り返る。
雨とダイヤを体に取り入れ、膨れ上がっていたセルリアンのセリー状だった体が、
へしを失ったことで崩れ、水になる。
あっと言う間に水かさが増し、壁によって跳ね返ってきた水と合わさり、高波となって襲ってくる。
アナツ「!?」
ツチノコ 🔈
「水だ! 高い所に避難しろ!」
アナツ
「わぁっ!」
気付いた時には濁流に飲み込まれていた。
水位はステージの床スレスレまで上がってきていた。
プリンセス
「!」
ジェーン
「私g…」
バシャン! 💦
プリンセスが飛び込んでいた。
コウテイもジェーンの腕を掴んで止める。
コウテイ
「ここはプリンセスに任せろ。
君のスピードは他のフレンズが落ちた時のために・・・」
ニワトリ「アナツさん、プリンセスさん・・・」
つる… ドボン! 💦
2人を気に掛けていたニワトリまで、濡れたステージで足を滑らせ、水に落ちる。
ジェーン「!」 ザン! 💦
シュパッ! シュパッ!
ステージの端では幾つかの#リップ・クリーン・エントリーが行われていた・・・
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