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人鳥姫
[2話:ろっじ]
~4枚のカード+Ⅰ~
ナレ
「~4枚のカード~ 2戦目! にゅうぅ↑~ ちゃ↓れんじゃ~!
コウ~テイ~ プリン~セェス~ イワ~ビー~ ジェ~ン フル~ル~!」
アリツ
「あら? そういえばマーゲイさんは来られなかったんですね」
かばん
「はい。 PVの編集作業があるとのことで」
サーバル
「あれ? カード4枚しか無いのに5人いるよ?」 もぐもぐ…
博士
「そこは ちゃんと考えてあるのです。 我々は賢いので」
助手
「コレを使うといいのです。ε=ε= □゛ 我々は用意周到なので」
ナレ
「では、1枚カードを加えた5枚のカードでスタート!」
一見 無造作にテーブルの上に伏せられた5枚のカード・・・
しかし、この中で正解のカードはたった1枚。
どれを選んでも同じ?
いやそんなはずは無い!
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こう見えて私は、可愛いものに目がない。
クールなキャラで通っているので、皆の前では そんな態度は おくびにも出していないがな…
欲しい。
ハート型のジャパリまんを是非手に入れたい!
食べずに飾って、眺めていたい!!
おっと、今は目の前のカードに集中せねば・・・
フルル「じゃ、私これ~」
ナレ
「お~っと~! フルルがド真ん中のカードを、フライング気味に奪~取!」
博士
「今度は最後まで楽しみたいので、全員取ってから一斉にオープンするのです」
助手
「フルル、今度はカードを伏せたままにしておくのですよ」
アリツ(やっぱり博士たち面白がってたんですね)
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通報 ...
くっ! 油断した!
いや、まだ4枚ある。 気持ちを切り替えろ。
だが、当たりカードはどれだ?
・・・
左端… に見える・・・
かと言って右端も捨てがたい
いやいや真ん中の2枚…?
イワビー
「考えてても分かんねぇ。 コレでいいか」
ナレ
「次に動いたのはイワビー! 左端を取る」
博士
「今度はさくさく進みますね」
助手
「こういうのは勢いが大事なのです」
うぅっ… また先を越されてしまった...
残りは3枚。
左端が無くなったことで新たに左端になった「元 真ん中」のカード。
これはトラップに違いない。
あとは右端と右から2番目・・・
・・・どっちも同じに見える。
ガン(目印)も見当たら・・・
ん? 右端のカード、微妙に模様が違わないか?
ジェーン
「う~ん。 では私はコレで」
ナレ
「続いてジェーンが右端のカードを取る! 残りは2枚」
取られた…
当たりカードだったかもしれないのに。
・・・ 泣きたい。
私はどうして こうも優柔不断なのか…
いや、待てよ?
罠だった可能性も捨て切れない。
それに... これはさっきの1回戦とまったく同じ流れ・・・?
そうだ。 当たりを引き当てた かばんはどうしてた?
・・・!
あの時の当たりは、早々に見切りを付けたはずの左から2番目のカード。
そして かばんはサーバルに先を譲っていた!
見切った! 見切ったぞ!!
コウテイ「プリンセス、お先にどうぞ」
(平静だ、平静を装え!) 💗゛
プリンセス「え? 私?」
コウテイ(そうだキミが先に選ぶんだ、だが決して急せかすな)
プリンセス「う~ん、そうねぇ…」
コウテイ(右だ、右を選べ!)
ナレ「お~っとぉ~? プリンセスが左のカードに手を伸ばす~!」
コウテイ(違う! そっちじゃない、左は残してくれ!)
プリンセス「やっぱり、こっちにするわ」
ナレ「プリンセス! 悩んだ挙句、右のカードを手に取る!」
コウテイ(イエス! イエス!! よくやった、プリンセス!)
博士
「心理状態が見えないと、つまらないものなんでしょうね」
助手
「とっととカードを取るのです。 コウテイ」
コウテイ(ふぅ… ふぅ… 慌てるな)
ナレ「そして残ったカードをコウテイが取る」
コウテイ(そうだ ゆっくり。 ゆっくりでいい。 これが私のビクトリーロード...!)
ナレ「全員 取ったところで、カード一斉に・・・ オ~プン!」
イワビー ♣J
フルル ♥A
コウテイ ♠K
ジェーン
イワビー (・ε・`) チェ~
フルル \(^o^)/
ジェーン タヒ… 神?
コウテイ orz
イワビー
「フルルって、いっつも美味しいところを持ってくよなぁ」
博士
「それに引き換え、ジェーンは貧乏神…
ジェーン
「それならまだいいですよ! よりによってタヒ…
フルル
「なぁに~? これ?」
助手
「急遽用意した #タロットカードなのです」
コウテイ(そうか… それで模様が・・・)
ジェーン
「納得いきません! なんで私が!?」
イワビー
「わかってんだろぉ? 言わせんなよ」
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博士
「ところでプリンセスのカードはどうしたのです?」
助手
「まあ、見るまでもありませんが…」
プリンセス
「・・・」
コウテイ
「どうした? 大丈夫か?」
プリンセス
「え、ええ…」
ペラっ
♦Q
私は、なぜか自分の引いた♦Qから目が離せなかった。
このカードに意味があるなんて、この時の私は夢にも思っていなかったのだった…
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