明るくなったトンネル内の、辺りの様子を改めて見渡すと・・・
自分たちが立っていたのはステージだった。
恐らく「ぜねこんカルテット」が突貫で作ったのだろう、
簡易的ではあるが、しっかりした作りだ。
・・・いや、なぜこんなものがあるんだろう?
ーと、後ろに掛かっていた幕状の
その裏にはhaquAとMINDがスタンバり、大勢のモブフレたちが立っていた。
マーゲイ(CV:プリンセス)「みんなー! 始まるわよ!」
一同「おーー!」
プリンセス
「え? え?」
コウテイ
「おい!?」
声のした方と私の方を交互に見ている。
イワビー「おいおい」
ジェーン「どういうことでしょう?」
フルル「ぽか~ん」
私はだんだん事情が呑み込めてきた。
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ダイヤリアン
「うおおおぉぉぉぉーー!」
そこにダイヤリアンが乱入してくる。
コツメ
「でっかいぞー!」
確かに大きかった。
最後に見た時の倍くらいには なっている。
アミメ
「容疑者発見!」
モブフレ
「ちょっと大きすぎない?
「こわーい!」
アライ
「怯むな、なのだ!
かばんさんも言ってたのだ。 『困難は群れで分け合え』と」
モブフレ
「そうだよね」
「皆で歌えば怖くない!」
「ふるる~」
壁や天井に据え付けられた大量のボスピーカーもダイヤリアンに向いている。
コウテイ
「どうやらかばんにいっぱい食わされたようだな」
さすがにコウテイも気付いたらしい。
イワビー「ロックすぎるだろ!」
ジェーン「とにかく、やることは同じです」
フルル「やるしかないよね~」
ぱぱー ぱぱぱー
イントロのホルンが鳴り響く。
うぇかとぅ ようこそ ジャパリパークへ・・・
マドンナ+イッカク=MINDとスナネコ(ギター担当)が歌い、伴奏する。
スピーカーからは覚えのある声から無い声まで、とにかく大勢のフレンズの声が聞こえる。
どうやって集めたのか分からないが、パーク中のフレンズが参加しているのではないだろうか?
それだけ多くの声なのに、なぜか音程に狂いは全くない。
どったんばったん お・お・さ・わ・ぎ!
まったくだ。
でも、やっと肚が座った。
ダイヤリアンに向き直る。
手を繋ぐ。
PPPが今、繋がっていた。
お客さんに背を向けて歌うのは初めてだな、と思うとおかしかった。
でも心では皆、繋がっている。
そう実感できた。
カンココ カンココ ・・・・ ・・・・ (間奏:サーバル・空き缶)
うーがおー!
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