ーと人混みの中に見慣れたヤツの姿を捉えた。
モブフレンズ
「え? いえ、私はオーディションに来ただけで…」
またチャラチャラとナンパなんかしている。
これだけフレンズがいれば、数撃ちゃ当たるで一人ぐらいは
プリンセス
「あなたねぇ」 💢
モブフレンズ
「アワワワ…」 …走
その剣幕にモブフレンズの方が怯えて去っていく。
アナツバメ
「何だい? 邪魔しないでくれよ。
それともヤキモチかな?」
プリンセス
「誰が!」
以前、#無理矢理押し付けられたダイヤを衝動的に思い出して、突っ返してやりたくなったが、
ふと思いついたことがあって、我慢した。
プリンセス
「ねぇ、その王冠をちょっと見せてくれない?」 つ 手を差し出す。
アナツバメ
「これって取れるの!?」
まあ、驚くわよね。
ーと同時に
「どうして?」
アナツバメは
まあ、疑うわよね。
だが、私の真剣な顔と迫力に、
<どうぞ
王冠を手渡してくれた。
私は王冠の手触り、重さなどを#夢の中の王冠と比べてみる。
同じ、という気もするが確信は持てない。
アナツ
「そろそろ返してくれない? 落ち着かない…」
プリンセス
「ありがとう。 この王冠はいつから?」
王冠を返しながら訊く。
アナツ
「生まれた時からずっとだよ」
寝るとき邪魔じゃないのだろうか?
って私のヘッドホンも同じか・・・
もう1つ、前から気になっていたことを訊いた。
プリンセス
「なんで、あなた飛べない子ばかりにモーションを掛けてるの?」
この子が「トリノコ」に声を掛けているのを見たことが無い。
私も声を掛けられた一人だが、飛べない鳥だ。
アナツバメ
「一通り声は掛けたんだけど・・・
プリンセス
「掛けたんかい!」 (*`Д´)っ))
アナツバメ
「博士と助手はダイヤだけさっさと奪われて話も聞いてもらえなかったし・・・
プリンセス
「・・・」
アナツバメ
「アリツさんには『大人の余裕』で躱されたし、
ハシビロコウさんは、ずっと睨まれてて近付くことさえ出来なくて・・・
プリンセス
「・・・」
アナツバメ
「トキさんとショウジョウトキさんは・・・
何か怖いんですよね。
なんて言うか... 大事なものを失いそうで…」
それを聞いて、何かを思い出しそうで思い出せなかった。
とても大事なヒントになりそうなのに…
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