マーゲイ
「トキさん、ショウジョウトキさん、
あとアナツバメさん。 こちらにお願いします」
シェルターは騒然となった。
「むふ…」
「どやぁ」
「え? トキたちが合格したってこと?
「敗者復活とかないの?
「ないでしょ。
「罰げぇむ、怖い…
「どこかの『にゅーよーく』を目指すクイズじゃないんだから
イッカク
「おかしい」
ドルカ
「確かにこんなところで合格発表なんて変だよね」
ナルカ
「実は、裏でとんでもないことが起こっているのかも」
マルカ
「じゃあ、あの子たちに付いて行ってみる?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アナツ
「また貴重なダイヤが犠牲に…」
博士
「ブツブツ言ってないで、とっとと出すのです」
あ゙~~
↑あ゙~~
助手
「ダメですね。
ヒビ1つ入っていません」
ショウジョウ (合格したと思ったら、まだ歌わされるなんて…)
「そんな・・・ このままじゃドヤれないじゃない。
でも歌い過ぎで そろそろ喉が・・・」
トキ (何か様子が変ね…)
「アルパカ、『喉に良いお茶』持ってないかしら?」
アルパカ
「ごめんにぇ~ 今切らしてるんだわ~」
かばん
「アルパカさん。 これ、使えませんか?」 🌿
アルパカ
「いやぁ~ そのままじゃぁ…
発酵(?)させないと紅茶には出来ないんだよぉ~」
プリンセス
「かばん、それを貸して。
アナツバメ、これでミドリジルを作って!」
アナツバメ
「え? なんで僕が作り方を知ってるって・・・
それに名前も…」
プリンセス
「いいから、早く!」
アナツ
「は、はい!」
かばん
「プリンセスさん…?」
コウテイ
「プリンセス…?」
もう予知夢だとか、過去夢だとかは、どうでも良くなった。
きっと、この時のために。
皆の役に立てるために見た夢だったのだ。
心から そう思えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
🌿
🔥
アナツバメがミドリクサを炙る。
ダイア
「くしゃい くしゃい!」
リカオン
「これはヒドいですね」
サーバル
「そうかなぁ?」
ツチノコ
「お前の鼻は飾りかぁっ!」
サーバル
「ひどいよ~ 嫌な匂いじゃないってことだよ」
スナネコ
「僕も嫌いな匂いじゃありませんけど」
かばん
「イヌ科のフレンズさんは特に臭いに敏感ですから…」
アナツ
「お湯を注いで、濾(こ)して・・・
出来た! キイロは用意できませんでしたけど・・・」
博士
「飲んで大丈夫なのですか?」
助手
「おどろおどろしい見た目なのです」
スナネコ
「確かに青汁っぽいですね。 マズそぉ…」
サーバル
「緑色だから『ミドリジル』でしょ? マズそーなのは分かるけど」
アルパカ
「カフェでは出せないにぇ~ マズそ~だもんにぇ~」
ショウジョウ
「あまりマズい、マズい言わないでくれます?」
博士
「ぐだぐだ言ってないで早く飲むのです。 それにつけてもマズそーなのです」
助手
「時間が押してるので早く飲むのです。 それにつけてもマズそーなのです」
プリンセス
「・・・」
トキ&ショウジョウ
「んぐ… んぐ… ぷはー、マズい!」
悪役商会だろうか・・・
かばん
「では、すいません。 もう一度お願いします」
あ~
コツメ
「格段に声が良くなってるね」
ジャガー
「まほう! みたい」
トキ&ショウジョウ
あ~↑ あ~↑↑
びり・・・ びりびり…
ピシッ !⚡
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「成功です! ヒビが入りました!」
サーバル
「あれぇ?
もっと派手に『ぱっかーん!』って壊れると思ったのに」
かばん
「2人だとこれが限界かな? 音量については考えがあります。
それより音程ですけど・・・」
スナネコ
「コードでいうと『G#』ですね。
『ようこそジャパリパークへ』の『うーがお!』の音の高さです」
サーバル
「スナネコ!?」
スナネコ
「僕、これでも絶対音感を持ってるんで」
サーバル
「すっごーい! プロの歌手みたい!」
かばん
「では・・・」
「待ってくれ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・