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某作者のSSスレ / 181

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181
名無しのフレンズ 2019/04/27 (土) 12:27:06 修正 f2808@d7aa5

#前の話 (あらすじはトップ)

7話 ~マタダダイヤ~

ロイヤル「・・・」 (;゚~゚;)アセ

 
そんなこんなで断る機会を失っていた。
コウテイが声を失った原因の1つが私に、というのもあったが、
心のどこかで『こんなにも必要とされてるんだ』という心地よさに もっと浸っていたい、
ーという気持ちも あったのかもしれない。
そうしてズルズルと流されるままになっていた。

しかしこのままでいいのだろうか?
『初代は4人』という歴史を改竄(かいざん)することになりはしないだろうか?
かと言って、PPPには改名してもらわないと矛盾が生じる・・・気がする。
いや、そもそもタイムパラドックスが起こったとして、どんな不都合があるのか?

答えの出ない問いの中、私の気持ちは堂々巡りを続けていた・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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  • 182
    名無しのフレンズ 2019/04/27 (土) 12:59:32 修正 f2808@d7aa5 >> 181

    サーバル
    「お見舞いに来たよ~」

    ミライ
    「お加減はいかがですか?」

    助かった。
    これで空気が変わるかもしれない。

    カラカル
    「あと、この子も・・・」

    ニワトリ
    「この間は助けて頂いてありがとうございました」

    セルリアンに襲われていた子だ。
    そして・・・

    ニコニコ動画
    サーバルちゃんがゴロゴロするだけの動画 [アニメ] うぎゃああああああああああああサーバルちゃん!

    サーバル
    「何するのよ!?」

    起き上がって文句を言うサーバルに・・・

    博士
    「サーバルは耳が甘いのです」

    助手
    「我々が消音飛行するのは本能なのです。 お前も遺跡で爪とぎをしてツチノコに怒られてたのです」

    ーと2人は悪びれる様子は無い。
    涙目のサーバルの頭を撫でて「よしよし」と慰めるカラカルを
    ミライは遠巻きに見ながらヨダレを垂らしていた。

    プリンセス
    「・・・」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    博士
    「う~む、どうにもおかしいのです」

    助手
    「悪いところが見当たらないのです」

    PIP 今はPPPか… のメンバーはハラハラしながら その様子を見守っていた。
    声が出ない上に原因不明と言われたらアイドルとして死活問題だろう。

    コウテイ「・・・」 (;゚~゚;)アセ

    コウテイも冷や汗をかいている。 

    サーバル
    「ガオガオ病とは違うの?」

    カラカル
    「ああ、アプリ4章でサーバルが なったヤツね」

    ミライ
    「あの時は確かギンギツネさんのワクチンで治ったんですよね」

    サーバル
    「えーと… 『ノドナオールR』だっけ?」

    博士
    「何ですか? そのネーミングセンスは」

    助手
    「ガオナラーズQだったのです」

    カラカル
    「そのネーミングセンスもどうかと思うけどね」

    サーバル
    「センスの悪さなら負けないんだから!」  (ノ`ο´)ノ

    カラカル
    「なんの対抗意識よ」 (*`Д´)っ))

    ミライ
    「とにかく それで治せないものでしょうか?」

    博士
    「あれは人語を話せなくなる病気で『にゃーにゃー』とかは喋れたでしょう」

    助手
    「こちらは声自体が全く出ないのです」

    ジェーン
    「ちょーっちネタバレしちゃってるけどゴメンね~?」

    イワビー
    「誰に謝ってんだ!?」 (*`Д´)っ))

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 183
    名無しのフレンズ 2019/04/27 (土) 13:12:14 f2808@d7aa5 >> 181

    ???
    「話は聞かせてもらったよ」

    博士「誰です?」
    助手「誰なのです?」 

    画像
    「僕のナーバリには『声が良くなるクサ』ってのがあるんだ。
     それを(せん)じて飲めば、コウテイさんの声も戻るかもしれない」

    プリンセス
    「・・・」

    ミライ
    「どうしました?」

    なんだかタイミングが良すぎる。
    思えば、さっきの博士と助手の登場も唐突だった。
    話が『トントン拍子に進む』のと『ご都合主義』は違う。

    イワビー
    「そう固いこと言うなよ」

    博士
    「公式の作ったものではないのですよ?」

    助手
    「素人の作った『たかがSS』なのですから大目に見るのです」

    必死だ…

    イワツバメ
    「もちろんタダでは教えられません」

    こっちはこっちで強引に話を進める・・・

    博士
    「条件を聞くのです」

    助手
    「聞くだけ聞いてやるのです」

    イワツバメ
    「ダイヤモンドが欲しい。
     僕はお金持ちになりたい・・・」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 184
    名無しのフレンズ 2019/04/27 (土) 13:56:27 修正 f2808@d7aa5 >> 181

    まただ。 ダイヤ、ダイヤ。

    こっちに来てから皆ダイヤを求めている気がする。
    確かに「ダイヤモンド」は重要なキーワードのようだが、
    「お話」は、そう簡単ではない気がする。

    ちょっと考えさせて、と外に出てはみたものの手詰まり感は否めなかった。

    画像
    「どうした? 泳げるくせに浮かない顔だな。
     いや、飛べない=浮かないか...」

    プリンセス
    「またあなたなの?」

    声を掛けてきたのは時任博士だった。
    上手いこと言った、と『どや顔』しているわけでもない。

    時任
    「そこまで必要とされるなんて、お前の望み通りの展開じゃないのか? 
     それとも話が上手すぎて不安か?」

    こちらの話は全く聞かず、それでいて見透かしたようなことを言う。
    どうしてそこまで私のことが分かるのだろう?
    ストーカーだろうか?

    時任
    「言ったろ? お前のことは知っている、と。
     だが、お前はオレの趣味じゃない。
     オレが追っかけてるんじゃなくて、お前がオレを召喚(よぶ)んだよ」

    プリンセス
    「だから地の文を読まないでって!」

    それに・・・なんだろう? その意味深なセリフは・・・?
    でもそこを深く考えるのは まだイヤだったので話題を変える。

    プリンセス
    「あなたまでダイヤが欲しい、とか言い出すつもり?」

    時任
    「ダイヤに引っ掛かりを覚えているのは お前だけだろ?
     それとも『ダイヤを持ってきたら未来へお前を返してやろう(バックトゥザフューチャー)』とか言って欲しいのか?」

    相変わらず、顔色も声色も変えない。
    せめて『 』内くらい棒読みはヤメてくれないだろうか?

    時任
    「そう言えば『1.21ジゴワット』は、元々giga→jigoというスペルミスだったらしいな。
     向こうのヤツは学界(アカデミー)クラスでも結構やらかすんだよなぁ。
     日本人の研究者が#イチョウ(銀杏)の学名を『Ginkyo』って書いたのに、
     『Ginko』で登録したりな。 しかも後で指摘されても訂正しないっていう…
     本当に向こうのヤツらは『過ち』ってのを認めないよな。 なんのプライドなんだか・・・」

    何か恨みでもあるのだろうか?
    そして その妙なトリビアは何なのだろう?

    時任
    「まあ、時間を止めるぐらいならオレにも出来るけどな」

    プリンセス  ( ゚д゚)
    「え? え!?」

    話の展開が急過ぎて付いていけない・・・

    時任
    「THE FREEZE」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    ロイヤル
    「・・・」

    サーー さわさわ…
    葉が風に吹かれて そよいでいる。
    場の空気は凍った気はするが、時間は止まっていなかった…
    そりゃ、少しは声を張らないと世界も応えてはくれないだろう。

    ロイヤル
    「そこは『THE WORLD』じゃないの?
     スタンドも出てなかったし...」

    時任
    「ちっ ノリが悪いな」

    ノリで時間は止まらないだろう。
    ドッキリじゃあるまいし。

    プリンセス
    「何か助言をしに来てくれたんじゃないの?」

    時任
    「何を甘えてるんだよ。 オレはお前を助けない。
     お前を助けられるのはお前だけだ」

    軽薄なアロハシャツ男みたいなことを言う...
    だったらこの人の存在意義は何だろう?
    どんな役を与えられたというのか?

    時任
    言霊(ことだま)って知ってるか?
     良いことも悪いことも口にすると、その通りになっちまうんだとよ。
     最近では よく『フラグ』って言われてるな。
     だったらネガティブな恨み言を吐くよりは、
     たとえ『綺麗ごと』と言われてもポジティブなことを口にした方が、心にも体にも良いと思わないか?」

    プリンセス
    「・・・」

    時任
    「ほら、言ってたら。 早速お客さんだぜ?」👈

    そう言うと私の背後を指差す。
    気配を感じて振り返ると、