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7話 ~マタダダイヤ~
ロイヤル「・・・」 (;゚~゚;)アセ
コウテイ
<<ついてはグループの改名を提案したい>>
イワビー
「どんな名前なんだ?」
<<ペンギンによるパーフェクト・パフォーマーになるプロジェクトという意味で
頭文字を取ってPPPP(ペパパプ)というのはどうだろう? >>
フルル
「可愛い~」
ジェーン
「ちょーっち長いかなあ?」
コウテイ
<< I→Pにしたのは、今回加入してくれたプリンセスの頭文字でもある。
本来ならPPPPP(ペパパププ)にしたかったのを断腸の思いで...>>
アイ ピーが重い…
まだ加入すると決めた訳でもないのに・・・
フルル
「もしアライさんが加入したら#PPAPになるの~?」
イワビー
「入らないし、ならねえよ!」 (*`Д´)っ))
ロイヤル
「ちょっと! 私を勝手に使わないでよ!」 (*`Д´)っ))
フルル
「だって『アライさん×PPAP』の動画がなかったんだもん」
❗ 噂をすれば・・・?
ーと辺りを見回し警戒したが、乱入してくる気配は無かった。 ε-(´∀`*)ホッ
イワビー
「IをPに変えたいだけならPPP(ペンギンズ・パフォーマンス・プロジェクト=ペパプ)でいいじゃん
その他の意味はダブルミーニング トリプル… でもないのか。 4重の意味でってどう言えばいいんだ?」
コウテイ
<<まあ、それは置いておいて・・・
だがPPP(ペパプ)はシンプルでいいな>>
フルル
「可愛い~」
ジェーン
「パーペキね!」 👌
フルル
「ぱ~ぺき~?」
ジェーン
「パーフェクト&完璧、ってことよぉん♪」
とても異論を挟む雰囲気ではなかった。
コウテイ
<<次はライブで演奏する曲についてだが・・・
しかし本来慎重派なはずのコウテイが、こんなにも ぐいぐいリーダーシップを発揮している姿を見るのは新鮮だった。
ーと同時に、声を失ったことに対する焦りは無さそうなのが疑問だった。
・・ンド』はどうだろう?>>
フルル
「どんな曲~?」
イワビー
「プリンセス、初めて会った時に歌ってたヤツを聞かせてやってくれよ」
プリンセス
「え!? ちょ…
(しかも、いつの間にかセリフの前に付く名前がロイヤル→プリンセスになってる!?)
ジェーン
「いいじゃない、サービスサービスぅ♪」
プリンセス
「あとで。 あとでね?」
そんなこんなで断る機会を失っていた。
コウテイが声を失った原因の1つが私に、というのもあったが、
心のどこかで『こんなにも必要とされてるんだ』という心地よさに もっと浸っていたい、
ーという気持ちも あったのかもしれない。
そうしてズルズルと流されるままになっていた。
しかしこのままでいいのだろうか?
『初代は4人』という歴史を
かと言って、PPPには改名してもらわないと矛盾が生じる・・・気がする。
いや、そもそもタイムパラドックスが起こったとして、どんな不都合があるのか?
答えの出ない問いの中、私の気持ちは堂々巡りを続けていた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「お見舞いに来たよ~」
ミライ
「お加減はいかがですか?」
助かった。
これで空気が変わるかもしれない。
カラカル
「あと、この子も・・・」
ニワトリ
「この間は助けて頂いてありがとうございました」
セルリアンに襲われていた子だ。
そして・・・
サーバル
「何するのよ!?」
起き上がって文句を言うサーバルに・・・
博士
「サーバルは耳が甘いのです」
助手
「我々が消音飛行するのは本能なのです。 お前も遺跡で爪とぎをしてツチノコに怒られてたのです」
ーと2人は悪びれる様子は無い。
涙目のサーバルの頭を撫でて「よしよし」と慰めるカラカルを
ミライは遠巻きに見ながらヨダレを垂らしていた。
プリンセス
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「う~む、どうにもおかしいのです」
助手
「悪いところが見当たらないのです」
PIP今はPPPか… のメンバーはハラハラしながら その様子を見守っていた。声が出ない上に原因不明と言われたらアイドルとして死活問題だろう。
コウテイ「・・・」 (;゚~゚;)アセ
コウテイも冷や汗をかいている。
サーバル
「ガオガオ病とは違うの?」
カラカル
「ああ、アプリ4章でサーバルが なったヤツね」
ミライ
「あの時は確かギンギツネさんのワクチンで治ったんですよね」
サーバル
「えーと… 『ノドナオールR』だっけ?」
博士
「何ですか? そのネーミングセンスは」
助手
「ガオナラーズQだったのです」
カラカル
「そのネーミングセンスもどうかと思うけどね」
サーバル
「センスの悪さなら負けないんだから!」 (ノ`ο´)ノ
カラカル
「なんの対抗意識よ」 (*`Д´)っ))
ミライ
「とにかく それで治せないものでしょうか?」
博士
「あれは人語を話せなくなる病気で『にゃーにゃー』とかは喋れたでしょう」
助手
「こちらは声自体が全く出ないのです」
ジェーン
「ちょーっちネタバレしちゃってるけどゴメンね~?」
イワビー
「誰に謝ってんだ!?」 (*`Д´)っ))
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
???
「話は聞かせてもらったよ」
博士「誰です?」
助手「誰なのです?」
「僕のナーバリには『声が良くなるクサ』ってのがあるんだ。
それを
プリンセス
「・・・」
ミライ
「どうしました?」
なんだかタイミングが良すぎる。
思えば、さっきの博士と助手の登場も唐突だった。
話が『トントン拍子に進む』のと『ご都合主義』は違う。
イワビー
「そう固いこと言うなよ」
博士
「公式の作ったものではないのですよ?」
助手
「素人の作った『たかがSS』なのですから大目に見るのです」
必死だ…
イワツバメ
「もちろんタダでは教えられません」
こっちはこっちで強引に話を進める・・・
博士
「条件を聞くのです」
助手
「聞くだけ聞いてやるのです」
イワツバメ
「ダイヤモンドが欲しい。
僕はお金持ちになりたい・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まただ。 ダイヤ、ダイヤ。
こっちに来てから皆ダイヤを求めている気がする。
確かに「ダイヤモンド」は重要なキーワードのようだが、
「お話」は、そう簡単ではない気がする。
ちょっと考えさせて、と外に出てはみたものの手詰まり感は否めなかった。
「どうした? 泳げるくせに浮かない顔だな。
いや、飛べない=浮かないか...」
プリンセス
「またあなたなの?」
声を掛けてきたのは時任博士だった。
上手いこと言った、と『どや顔』しているわけでもない。
時任
「そこまで必要とされるなんて、お前の望み通りの展開じゃないのか?
それとも話が上手すぎて不安か?」
こちらの話は全く聞かず、それでいて見透かしたようなことを言う。
どうしてそこまで私のことが分かるのだろう?
ストーカーだろうか?
時任召喚 んだよ」
「言ったろ? お前のことは知っている、と。
だが、お前はオレの趣味じゃない。
オレが追っかけてるんじゃなくて、お前がオレを
プリンセス
「だから地の文を読まないでって!」
それに・・・なんだろう? その意味深なセリフは・・・?
でもそこを深く考えるのは まだイヤだったので話題を変える。
プリンセス
「あなたまでダイヤが欲しい、とか言い出すつもり?」
時任未来へお前を返してやろう 』とか言って欲しいのか?」
「ダイヤに引っ掛かりを覚えているのは お前だけだろ?
それとも『ダイヤを持ってきたら
相変わらず、顔色も声色も変えない。
せめて『 』内くらい棒読みはヤメてくれないだろうか?
時任学界 クラスでも結構やらかすんだよなぁ。
「そう言えば『1.21ジゴワット』は、元々giga→jigoというスペルミスだったらしいな。
向こうのヤツは
日本人の研究者が#イチョウ(銀杏)の学名を『Ginkyo』って書いたのに、
『Ginkgo』で登録したりな。 しかも後で指摘されても訂正しないっていう…
本当に向こうのヤツらは『過ち』ってのを認めないよな。 なんのプライドなんだか・・・」
何か恨みでもあるのだろうか?
そして その妙なトリビアは何なのだろう?
時任
「まあ、時間を止めるぐらいならオレにも出来るけどな」
プリンセス ( ゚д゚)
「え? え!?」
話の展開が急過ぎて付いていけない・・・
時任
「THE FREEZE」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロイヤル
「・・・」
サーー さわさわ…
葉が風に吹かれて そよいでいる。
場の空気は凍った気はするが、時間は止まっていなかった…
そりゃ、少しは声を張らないと世界も応えてはくれないだろう。
ロイヤル
「そこは『THE WORLD』じゃないの?
スタンドも出てなかったし...」
時任
「ちっ ノリが悪いな」
ノリで時間は止まらないだろう。
ドッキリじゃあるまいし。
プリンセス
「何か助言をしに来てくれたんじゃないの?」
時任
「何を甘えてるんだよ。 オレはお前を助けない。
お前を助けられるのはお前だけだ」
軽薄なアロハシャツ男みたいなことを言う...
だったらこの人の存在意義は何だろう?
どんな役を与えられたというのか?
時任言霊 って知ってるか?
「
良いことも悪いことも口にすると、その通りになっちまうんだとよ。
最近では よく『フラグ』って言われてるな。
だったらネガティブな恨み言を吐くよりは、
たとえ『綺麗ごと』と言われてもポジティブなことを口にした方が、心にも体にも良いと思わないか?」
プリンセス
「・・・」
時任
「ほら、言ってたら。 早速お客さんだぜ?」👈
そう言うと私の背後を指差す。
気配を感じて振り返ると、
💎