リカオン
「ダイアウルフさん、ありがとうございました」
ダイアウルフは何も答えない。
見下すような視線をリカオン、キンシコウに向け・・・ヒグマで止まると、じっと睨みつける。
ヒグマ
「・・・」
セルリアンの殲滅に失敗し、避難もままならなかったことで、
ダイアウルフの非難に満ちた視線もヒグマは黙って受け入れていた。
キンシコウ
「ヒグマさん・・・」
リカオン
「あの… 前にもお誘いしましたけど、ハンターチームに…
ダイア
「姐さん、どうして姐さんがもっと前に出ない!」
リカオンの話を遮るようにカバに話しかける。
ダイア
「せめて・・・ せめて私に任せてくれたら...」
カバ
「・・・」
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カチカチカチ
アライさんはボタンを連打する。
アライ
「なにも起こらないのだ。 壊れてるのか?」
フェネ
「アライさ~ん、その辺にしておきなよ~」
アドミー
「そういった最重要な決定を下せるのは、園長から上の特別な地位にいるヒトだけだよ。
その前にAIの許可を得ないといけないけどね」
フェネ
「えーあい~?」
アライ
「アライさんは『あいきゅー』の高さなら自信があるのだ」 <(`^´)>
アドミーは部屋の中をうろうろしながら説明を始めた。
アドミー
「・・・の元になっているのはスーパーコンピューター
3台1組の合議制で意思決定をするんダ。
ヒトが『過去の経験、現状把握、先行き見通し』で判断するのに
それぞれPAST、CURRENT、FUTUREと名付けられているよ・・・
ロティ
「ちんぷんかんぷんだな」
ランペ
「博士たちなら理解できるのですか?」
博士
「と、当然なのです。 我々は賢いので」
助手
「ど、どんとこいなのです。 我々は賢いので」
アライ
「さすが長なのだ」
フェネ
「へ~」
博士
「とにかく、アライグマとフェネックは余計なことをするな、なのです」
助手
「おとなしく かばんとツチノコが来るまで待つのです」
アライ
「わかったのだ!」
フェネ
「はいよ~」
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