#前の話 (あらすじはトップ)
6話 ~嘘と沈黙~
サーバル
「みずべちほーに到ちゃ~く!」
ミライ
「お疲れ様でした~ お忘れ物の無いように~」
あれ以来、エンカウントは無かったので快適な道中だった。
ロイヤル
「アライさんは大丈夫かしら…」
カラカル
「心配いらないわ。 どうせ近いうちに何事もなかったように復活するわよ」
ロイヤル
「でも『ぱっかーん!』されて粉々になってたし…」
ミライ
「 #サンドスター一粒一粒がアライさんになったりして・・・」
サーバル (>∇<)
「キャー!」
ミライ
「アライさんだぞー。 アライさんなのだー! アライs…」
サーバル (≧∇≦)
「キャーー!」
カラカル
「シャレにならないわよ!」
復活したらしたでコワイ…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジェーン
「どこに行ってたんですか? コウテイ!」
楽屋に入るや
ジェーン「もう! 黙って居なくなるから・・・
コウテイ「す、すまない…」
ジェーン「とうとう私がPIPのリーダーなんだ、って」
ミライ「下剋上ですか?」 (;・`д・́) ゴクリ
腹黒い…
コウテイ
「フルルはどうした?」
コウテイは なぜか華麗にスルーする。
ジェーン
「まだ寝てますよ、そこに」
イワビー
「ったく、起きろー! フルル!」 (ノ`ο´)ノ
フルル
「ふぁぁ~ もう出番ですか~?」
コウテイ
「本番は まだ先だ」
ジェーン
「魂を刈り取って永眠させてやれば良かったかしら?」
サーバル「怖いよ!」 (((( ;゚Д゚)))
死神みたいなことを言う。
フルル
「最近寒いから眠たくて、眠たくて」
イワビー
「お前はいつでも寝てるだろ?」
コウテイ
「寒い… そうか?」
ジェーン
「コウテイは、冷たくて固い氷の上を200km歩いたりしても平気な『まぞ』だから、寒さに鈍感なんですよ」
カラカル「辛辣すぎるでしょ」 (((;´Д`)ノ″チョット
ジェーンって こんな腹黒い子だっけ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「でもちょっと寒いのは確かだよね。
サンドスターの調子が悪いのかな?」
カラカル
「まあ、私たちは『さばんなちほー』出身だからね。
でもサンドスターはエアコンじゃないのよ?」
ミライ
「西高東低のサンドスター配置のせいで、ゆきやまちほーから寒気が流れ込んでるらしいですね」
サンドスターの謎は深まるばかりだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「ねえ、練習はいつ見せてくれるの?」
カラカル
「少しは遠慮しなさいよ!」
ミライ
「じゅるり…」
カラカル
「本気で遠慮しなさいよ!?」
コウテイ
「ちょっと打ち合わせをしておきたいから、悪いけど先に練習場に行っててくれないか?」
サー・ミラ「は~い」
ロイ・カラ「・・・」
ジェーン
「今日のキャラ設定はどうでした? このまま続けていいですか?」
フルル
「ねえ、『まぞ』ってなあに~?」
イワビー
「今かよ! なんでお前が知らないんだ!? (*`Д´)っ))
あと女優志望か知らないけど、そういうのは事前に言っておいてくれよ」
コウテイ
「そうだな。
私たちだけならまだしも、プリンセスなんか引いてたぞ。
毒が利きすぎじゃないか?」
ジェーン
「じゃあ、もうちょっとトゲを抜いたキャラにしてみますね」
コウテイ
「・・・
話が逸れてしまったが・・・
実は皆に重要な相談がある。
ーと言うか、決定事項なんだが…
プリンセスをなんとしてもPIPの新メンバーとして引き入れたい。
どんなテを使っても、だ。 どうか協力して欲しい」
イワビー
「らしくない強引さだな。 まあ反対する理由は無いけどな」
フルル
「は~い」
ジェーン
「えーっ? 手で受け止めるぅ!?」
コウテイ
「そんなことは言ってない。
だが奇跡ってのは、起こしてこそ初めて価値が出るものなんだ」
イワビー
「トゲ抜くって言っておいて、そのキャラを選ぶのか…
あと、コウテイも乗るのな」
コウテイ
「作戦はこうだ
1.突然、私の声が出なくなったことにする。
2.プリンセスにボーカルの代役を頼む。
3. どうにか引き受けてもらった後は・・・ アドリブでごにょごにょ…
→こうしてプリンセスは晴れてPIPの一員に。
わーい! \(^o^)/ヤッタネ ーという寸法だ」
フルル
「はいは~い、声が出ない理由はどうするの~?
さっきまで『シャベッテタァァァ』よね~」
イワビー
「ガバガバ作戦だな。
軍神NSZM殿も真っ青の」
ジェーン
「何ったるアバウト。 あんたバカぁ?」
イワビー
「さすがに言い過ぎたか…?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~練習場~
サーバル「楽しみだな~」
ミライ「楽しみですね~」
カラカル「・・・」 (¬_¬)
部屋に妙な緊張感が漂っている中、私は思い切って相談を持ち掛けてみた。
ロイヤル
「ねえ、『けも技』ってどうやって出すの?」
この世界にやってきてからずっと、バトルで役に立てていないことが気掛かりになっていたのだ。
対する3人は全く気にしていなかったようで、
「なんでそんなことを訊くんだろう?」という顔だった。
ミライ
「そう言えばサーバルさんも、そんなことを訊いてきたことがありましたね」
カラカル
「そうそう。 泣きながらね。
『けも技の出し方教えてよ~、ミライも~ん』ってw」
サーバル
「そんな言い方じゃなかったよ! ///」
カラカル「まあ、サーバルのギャグは置いといて…」
サーバル「ギャグじゃないよ!」
カラカル
「例えば、フ。リキュアの変身呪文・名乗り口上・キメ台詞はオートなことも多いけど、
自分で決めることもあるのよね。 どちらにしても『降りてくる』ものらしいって…」
サーバル
「考えるな、感じろ! だったよね、ミライさん?」
ミライ
「もう、その話は… ///」
役に立ちそうにない助言だった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イワビー
「やっぱり参謀とか軍師って必要なんだな」
コウテイ
「すまない…」
あまり待たせると怪しまれる、ということで
具体的な作戦は何も決まらないまま、練習場に向かうことになった。
イワビー
「そう落ち込むなよ。 フレンズによって特意なことは違うんだからさ」
ジェーン
「ミライ三佐に頼んでみる? それとも無敵のフジンシ様?」
イワビー
「勝手にミライさんの階級を設定するな!
あと誰だよ? フジンシ様って! ボケが苦し過ぎるよ」 (*`Д´)っ))
フルル
「zzz…」
イワビー
「フルルは歩きながら寝るなー!」 (ノ`ο´)ノ
ーと、その時・・・
???「キャーーー!」
外から悲鳴が聞こえてきた
サーバル
「なになに?」
練習場からサーバルたちが飛び出してくる。
カラカル
「あれは・・・」
ミライ
「セルリアン!」
ジェーン
「ちゃーんす」 ( ̄ー+ ̄)ニヤリ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
セルリアンに襲われそうになっていたニワトリのフレンズを逃がすと、
♪~
バトルが始まった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カラカル
「ふう。 敵が多くて、なかなか骨が折れるわね」
ジェーン
「ヒーリングチャームフラーッシュ!(味方回復効果)」
カラカル
「助かったわ。 ってサーバル、何ボケっとしてるの!?
エアリアルスパイラルクロー!」
ぱっかーん!
サーバル
「ありがと、カラカル」 ( ´ω`)
カラカル
「どういたしまして。 ( ´ー`)
っていうか、油断してるんじゃないわよ!」 (ノ`ο´)ノ
ミライ
「ぐへへ… いつ見ても素敵なコンビですなぁ、サーカラは…」 (じゅるり)
ロイヤル
「・・・」 (ドン引き)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フルル
「ラブラブアピールタイムぅ」
セルリアンはメロメロになり戦意がダウンした。
イワビー
「ナイスだ、フルル!」
ベシベシ 💥
ぱっかーん!
ロイヤル「・・・」
周りの活躍を横目に、私はひたすら『降りてくる』のを待っていた。
ロイヤル
「目標をセンターに入れてスイッチ、目標をs…」
ミライ
「それじゃあ爆煙で敵が見えなくなりますよ?」
あれ? 『左手は添えるだけ』だったっけ?
ロイヤル ( ̄へ  ̄)ムムゥ
「・・・ ・・・ ・・・
ロイヤルオーラシャワー!」
味方全員の攻撃力がアップした。
ロイヤル
「なんでか分からないけど出来た!」
コウテイ
「危ない!」
私は『けも技』をなんとか出したい、という気持ちが強すぎて、注意を怠っていた。
いつの間にかセルリアンが目の前にいて、触腕を振りかぶる。
💥
間に割り込んだコウテイが、セルリアンの攻撃を食らってしまう。
ロイヤル
「❗ コウテイ!」
コウテイ
「おっと…」
ノックバックはさせられたものの、それほどのダメージではなかったらしく、少しよろける程度で済んだ。
・・・ように見えたのだが...?
イワビー「コウテイ!」(^-) (^-)
コウテイ「あ…」
コウテイは体勢を立て直せず、そのまま画面左端までフラフラと・・・
そしてバスに頭をぶつけてしまう。
コウテイ
「いった! 今のメチャクチャ痛っ!」
ロイヤル
「大丈夫!?」
自分からぶつかりに行ったように見えたが、気のせい・・・だよね?蹲 ってしまった。
コウテイは頭を押さえながら、その場に
???余所見 してんなよ!」
「
ロイヤル
「誰!?
って、なんで自転車!?」
ミライ
「ダイアウルフさん!」
ダイア
「ダイヤモンドヘヴィアターック!」
ぱっかーん! ぱっかーん! ぱっかーん!
ダイアウルフは律儀に自転車を停めると、尺の都合で『けも技』早々に発動し、殲滅 することに成功した。
セルリアンを
ジェーン「状況終了!」 欠
てってれ~
経験値(ry
ロイヤル
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あたしは先を急いでっから
じゃあな!」
お礼を言う暇も与えず、ダイアウルフは去って行った。
ロイヤル
「あ... 自転車」
ミライ
「あとで私が『としょかん』に運んでおきます」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロイヤル
「そうだ。 コウテイ、大丈夫!?」
我に返った私がコウテイの元に駆け寄ろうと思った時には、頷 いている。
ジェーンが一早く近付き、何かを言い含めているところだった。
コウテイは黙って何度も
イワビーは どこに持っていたのか、スケッチブックとペンを渡している。
用意が良すぎる気もしたが、カンペ用として普段から持ち歩いているのだろう。
フルル
「大丈夫~?」 (棒)
フルルも心配そう(?)に訊く。
彼女はいつも こんな感じ、だよね?
「あ~ こりゃダメだなぁ…」
なぜかイワビーが代わりに答える。
何がダメだというのだろう。
コウテイ
<<どうやらバスに頭をぶつけた衝撃で、声が出せなくなったようだ>>
❗❓
一同に衝撃が走る。
ロイヤル庇 ったせいで」
「ご、ごめんなさい。 私を
謝りながら、同時に感心もしていた。
スケブで筆談...
台本通りなら あざとい小道具だし、アドリブにしては出来すぎている…?
コウテイ
<<私が勝手にやったことだ。 君が気にすることはない>>
コウテイは あくまで紳士的だ。
そうだ。 メンバーの言動に引っ掛かりを覚えるなんて、私の方がおかしいのだ。
きっと…
ロイヤル
「何か、私に出来ることがあれば・・・」
途端に、
コウテイの『片目』が光り、
イワビーから『圧』を感じ、
ジェーンは『どや顔』をし、
フルルは眠った。
ロイヤル
「・・・」
イワビー
「そこまで言うなら・・・」
ジェーン
「ちょうどライブが近いんだけど・・・」
コウテイ
<<私の代役としてボーカルを頼みたい>>
ロイヤル
「えー!?」
フルル
「💤」
~to be continued~