前の話>> 41
人鳥姫
[2話:ろっじ]
~人鳥姫~
博士
「なかなか面白い見世物だったのです」
助手
「また遊んでやるのです」
イワビー
「おい!」 (*`Д´)っ))
コウテイ
「やっと本題に入れそうだな」
プリンセス
「そうね。
もともとはタイリク先生から かばんに相談したいことがあったんでしょ?」
かばん
「あぁ… そうでしたね。 何の ご用だったんでしょう?」
タイリク
「あ゛~ やる気出ないなぁ~」 ごろごろ ~(⌒(´・ω・`)
イワビー
「おい!」 (*`Д´)っ))
サーバル
「なんか だらだらしてるぅ」
博士
「あれはダメですね」
助手
「完全にフテ腐れてますね」
アリツ
「誰のせいなんでしょうね…」
かばん
「そういえば お耳も垂れてしまってますね…」
フルル
「え~? ハートのジャパリまんを取られたぐらいで~?」 もぐもぐ
イワビー
「お前が言うと、煽ってるようにしか聞こえねぇよ!」 (*`Д´)っ))
ジェーン
「困りましたねぇ。 このままだと話が進みませんよ?」
アリツ
「アミメさん...」
アミメ
「仕方ありませんね」
サーバル
「なになに?」
アミメ
「先生、散歩! 散歩に行きましょう!」
ΛΛ゛
かばん「あ、お耳が立ちましたよ?」
ヾ(⌒('ω')
かばん「しっぽも ぷょこぷょこしてますね」
アミメ
「先生! お話をお願いします。 終わったらお散歩に行きましょう!」
タイリク
「んん゙っ いいだろう。 かばんくん、話というのはだな…」
プリンセス
「すごい立ち直りの早さね」 (^_^;),
コウテイ
「ある意味 見習いたいものだ」
サーバル「どうして機嫌が直ったの?」 (こそ…)
アミメ「先生はネタに詰まったりした時には、お散歩して気分転換をされるのよ」 (こそ…)
つ絵本
タイリク「まずはコレを読んでみて欲しい」
かばん
「絵本…? 人gy… 『人鳥姫』 ・・・ですか?」
博士
「かばんが噛むとは」
助手
「珍しいこともあるものですね」
サーバル
「? かばんちゃん、もしかして機嫌が悪いの?」
かばん
「え? あぁ… その『噛む』じゃないよ。 大丈夫だよ、サーバルちゃん」
サーバル
「そうなんだ、よかったぁ」
かばん ( ´ω`)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『人鳥姫』
昔々、海にロイヤルペンギンが住んでいました。
ある夜、嵐のせいで豪華客船から『ツバメの王子様』が振り落とされ、
その溺れていた王子を見つけたロイヤルは助けてあげました。
ロイヤルはこの時、仄かな想いを抱きましたが、
王子は気を失っていたので覚えていませんでした。
それからしばらく経って、お城で舞踏会が開かれることになりました。
ロイヤルは王子に一目会いたい、と出席しようとしますが、
お友だちは「身分が違う」「飛べないあなたでは王子に付いていけない」と
こぞって反対しました。
諦め切れないロイヤルは魔法使いに相談しました。
魔法使いは「前払いで、お前の声を寄越すなら」と羽を付けてくれました。
ロイヤルは有頂天でお城に向かいますが、
そこでは王子と許婚者が挨拶周りをしていました。
そう。 実質「未来のお姫様のお披露目パーティー」だったのです。
声を失ったせいで、命の恩人であることも言えず、
想いも告げてフラれる、ということも出来ず・・・
失意のドン底で海に戻ると魔法使いが襲い掛かってきました。
実はセルリアンだったのです。
助けを呼ぶことも、慣れない羽で逃げることも出来なかったロイヤルは、
セルリアンに食べられ、海で虹色の球になって消えてしまいました・・・とさ。
プリンセス「・・・」
一同 —–。゚(゚´Д`゚)゚。—–
かばん
「悲しいお話ですね…」 (о・_・)ノ~(ノω<。)
タイリク
「そうだろう。 あまりに救いが無さ過ぎてな… そこで相談なんだが」
かばん「はい」
タイリク「ハッピーエンドにして欲しい」
かばん「は?」
タイリク
「最近、新しいネタが浮かばなくてね。
としょかんの本をマンガ化しようと思ったんだよ。
字を読めるフレンズは、まだ少ないからね。
ーで手に取った本がコレだろ?」
かばん
「それをどうにかするのが作家なんじゃ…」
タイリク「黙っていたが、実は私は影武者でね。 本当の先生は、ココには居ないんだ」
アミメ「なんと!?」
タイリク「食べるともっと増やせるんだよ」
サーバル「すっごーい! 見たい見たい!」
タイリク「桃色のk…
アリツ「もう、その辺で…」
タイリク「頼むよ、かばん~。 フレンズ助けだと思って、ここはひとつぅ~」
かばん(甘えないでくださーい)
サーバル「かばんちゃんに任せてよ!」
かばん(なんでサーバルちゃんが受け合うの?)
ジェーン「かばんさん、私からもお願いします。 きっと良いお芝居に出来ると思うんです」
かばん(外堀が どんどん埋められていく…)
コウテイ「かばん一人に背負わせるわけにはいかない、皆で考えよう」
かばん「はい、分かりました…」 (´・ω・`)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん
「でもハッピーエンドなんてどうすれば・・・」
ジェーン
「としょかんに行きませんか?」
プリンセス
「どういうこと?」
ジェーン
「いろんな本を読めば、お話作りのヒントになるんじゃないかと」
イワビー
「そうだな。 最悪、何かと何かを繋ぎ合わせれば…」
フルル
「え~? 『ふわふわの間』に泊まりたい~」 もぐもぐ
イワビー
「遊びに来たんじゃない、って言ったろ?
あと、普通のジャパリまんも食ってんのかよ!?」 (*`Д´)っ))
コウテイ
「ーという訳で博士、助手…」
博士
「分かったのです。 付いてくるのです」
助手
「仕方ありませんね。 静かに過ごせるのは まだ先になりそうなのです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイリク
「さんぽ、さんぽ、さばんな散歩~!」
アミメ
「いや、そんな遠くまでは行きませんよ!?」
アリツ「・・・」
コウテイ
「先生、一つ訊いておきたかったことが…」
タイリク
「なんだい?」
コウテイ
「どうやって>> 11でドヤ顔を使われたことが分かったんですか?」
タイリク
「作家として情報収集は欠かさない、いろんな所にアンテナを張ってね。
つい聞き耳を立ててしまうのは、イヌ科の本能なのかもしれないな」
サーバル
「にゃ~ 耳の良さなら私だって負けないんだからぁ!」
イワビー
「どこに対抗心を燃やしてんだよ?」 (*`Д´)っ))
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