ぶーーーーーん!
触腕が地面に落ちたダイヤ目掛けて伸びる。
コウテイが倒れたフレンズの前に飛び出し庇おうとする・・・
コウテイは いつもそうだ。
私が前しか見ない分、コウテイは視野が広く左右や後ろをフォローしてくれる。
だから安心して(それに甘えて)突っ走ってしまう。
言葉も穏やかだ。
人をキズつけるようなことを言ったこともない。
きっと考え抜いて、選んで発言しているに違いない。
思ったことを、つい口にしてしまう私とは大違いだ。
でも困難が訪れると一転、前に出て守ってくれる。
コウテイは自覚が無いようだが、これほどリーダーに相応しい人はいないと思うし、
私には絶対できないことだと思う。
世界はスローモーションのようだった。
コウテイが飛び出してから20分は経っただろう。
「危ない」と叫びそうになったが、飲み込む。
そんな言葉にどんな意味があるだろう?
もっと。 もっとコウテイを助けらるような言葉は無いのか?
❗ 1つあった。
でも、あの時とはシチュエーションが違う。
どれだけの効果が見込めるか・・・
いや、このままじゃ確率はゼロだ!
プリンセス
「ダイヤモンドダスト・ロイヤルストレートフラッシュ・らぶらぶぅ」
キーーーーーン!
一瞬で場が凍り付いた。
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