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シン・某作者のSSスレ / 20

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名無しのフレンズ 2019/05/25 (土) 12:31:32 b652b@d7aa5

👑【人姫】💫

第3章 1話 アバン ~PPPの絆、PPPの覚悟~

#前の話

コウテイ
「かばん、ボスウォッチだ。 もう繋がっている」

かばん
「ありがとうございます。
 博士、助手、聞こえますか?
 ・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

かばん「分かりました。 としょかんに… ですね」
プリンセス「誰!?」

コウテイ「プリンセス?」
プリンセス「・・・」

かばん
「・・・ 譫言(うわごと)のようですね・・・ 
 じゃあ、体をあまり揺らさないようバスまで運んで・・・
 コウテイさんは頭の方に回って... そうです。 脇に手を入れて…
 タイリクさん、足の方を持ってもらえますか?
 サーバルちゃんは『バスの寝床』に何か柔らかいものを敷いてくれる?
 ラッキーさんは いつも以上に安全運転をお願いします」

コウテイ「あ、あぁ」
タイリク「分かった」
サーバル「はーい!」
ボス「マカセテ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

~としょかん~

博士
「取り敢えず安静にさせて様子をみるのです」

コウテイ
「手間を掛けさせて済まない」

助手
「これくらい大したことはないのです。 長なので」

イワビー「プリンセスがどうしたって!?」
ジェーン「無事なんですか?」
フルル「むぐぐ~?」
イワビー「お前は食うか喋るか、どっちかにしろ!」  (*`Д´)っ))

コウテイ
「キミたち…」

かばん
「ぼくがボスウォッチで知らせておきました」

博士「なかなか気が回りますねぇ。 では見舞って行くのです」
助手「いいでしょう。 面会謝絶にするほどでもないのです」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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  • 21
    名無しのフレンズ 2019/05/25 (土) 12:33:01 b652b@d7aa5 >> 20

    ~療養室~

    博士
    「さあ、声を掛けてやるのです」

    助手
    「眠っていても声は聞こえるのですよ」

    コウテイ「すまなかった、プリンセス」 
    プリンセス「・・・」

    ジェーン「どうか戻ってきてください」
    プリンセス「・・・」

    イワビー「起きろ、プリンセス!」
    プリンセス「・・・」

    フルル「もう本番だよ~」
    ジェーン「なんですか? それ」
    フルル「慌てて起きるかと思って~」
    イワビー「お前は慌てたことないだろ?」
    プリンセス「・・・」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 22
    名無しのフレンズ 2019/05/25 (土) 12:42:38 b652b@d7aa5 >> 20

    ~別室~

    フルル
    「結局、目を覚まさなかったね~」 

    ジェーン
    「博士たちも言ってたじゃないですか。
     命に別状は無いけど、いつ目を覚ますかは分からないって」

    イワビー  
    「そもそも、どうしてこんなコトになったんだ?
     2人の間に何があったのか、教えてくれてもいいんじゃないか?」
     
    コウテイ
    「そうだな。 
     ここまで来るとPPP存続に関わりそうだ」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    #コウテイは#事の経緯を#かいつまんで話した

    ジェーン
    「そういうこと、だったんですね」

    コウテイ
    「分かったのか? 
     プリンセスが なぜ逃げ出したのか」

    イワビー
    「逆に分かってなかったのかよ」 ┐(´~`)┌

    ジェーン
    「やっぱり『実質クビ』って言われたと思ったんでしょうか?」

    フルル
    「それかぁ、辞意表明を迫られた、と思ったのかも~?」

    イワビー
    「お前は、なんでそんな言葉は知ってんだぁ?」

    コウテイ
    「そんな・・・」

    イワビー
    「プリンセスも早とちりしたっぽいからお互い様だろ?
     話せば分かってくれるさ」

    コウテイ
    「・・・
     いや。 こちらから改めての話し合いは持ち掛けない」

    一同「!?」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 23
    名無しのフレンズ 2019/05/25 (土) 12:45:35 b652b@d7aa5 >> 20

    イワビー
    「なに意固地になってんだよ。 
     このままだと本当にヤメちまうかもしれないだろ?」

    コウテイ
    「・・・ それでも構わない、と思っている。
     復帰したところで、また同じことの繰り返しになるかもしれないからな」

    ジェーン
    「コウテイやプリンセスに『おんぶにだっこ』だった私たちが、
     あまり強く言える立場ではありませんね」

    イワビー
    「・・・」

    コウテイ
    「それぞれが変わる努力は すべきだが、人が簡単には変われないのも また事実だ。
     私は彼女に残ってもらいたいとは思っているが、彼女が戻りたいと思っているかは分からない」

    フルル
    「じゃあどうするの~?」

    コウテイ
    「様子を見ようと思う。
     もちろん彼女が、もう一度話し合いたい、というなら応じるし、復帰したいというなら歓迎する」

    フルル
    「チキンレースみた~い」

    イワビー
    「ペンギンだけどな…」

    ジェーン
    「逆に、誤解されたまま『ヤメる」って言われるだけかもしれないですけど。
     いいんですか、それで?」

    コウテイ
    「もしそれで私が悪者になるというなら『その程度』だったということだ。
     その場合、責任を取って私も脱退する。 リーダーに相応(ふさわ)しくないからな」

    フルル
    「PPP解散の危機なのだ~」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 24
    名無しのフレンズ 2019/05/25 (土) 12:51:29 修正 b652b@d7aa5 >> 20

    ~金剛山~

    アライさん
    「アライさんのアイデンティティーの危機なのだー!」

    フェネック
    「どうしたんだ~い、アライさ~ん」

    アライ
    「・・・ 何でもないのだ。 
     特有の語尾を一度マネされたぐらいで、けもフレにおけるアライさんのニーズは失われないのだ!」

    フェネック
    「メタいね~。
     それで、どうだ~い? 届きそうかな~?」

    博士たちの依頼(おつかい)を受けた2人は、一旦ジャパリカフェまで登り、
    樹に()わえたロープでレスキュー隊のように『こうざん』の崖を降下し、#ある食材を採ろうとしていた。

    アライ
    「もう解体に入っているのだ。 でも崖に へばりついてて、なかなか・・・」

    フェネック
    「アライさ~ん、あんまり揺らすとロープが切れるよ~?
     ・・・って言わんこっちゃない~」

    ブヂッ!

    アライさんが身動(みじろ)ぎするたびに、
    左右に振られ、崖の(ふち)(こす)れていたロープが・・・
    とうとう切れてしまう。

    アライ
    「獲ったどー! なのだー!」

    高い高いをするように『食材』を掲げたアライさんの横を千切れたロープが落ちていく。

    アライ
    「ん?」

    一瞬カートゥーン(トム&ジェリー)のように物理法則を無視したアライさんだったが、
    いつまでも万有引力に逆らえるはずもなく、こうざんの崖を真っ逆さまに()ちていく。

    アライ
    「のだーーー!」

    フェネック
    「またやってしまったね~。 アライさ~ん」 ┐(´~`)┌

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 25
    名無しのフレンズ 2019/05/25 (土) 12:59:57 b652b@d7aa5 >> 20

    ~としょかん 別室~

    コウテイ
    「あくまでプリンセスの気持ち次第だが、
     もしPPPが解散することになったら、キミたちはどうする?」

    イワビー
    「そうだなぁ、旅にでも出てみようか… 
     #自転車で」

    フルル
    「それなら免許が要らないから、好きなだけ乗り回せるね~」

    ジェーン
    「私は今回のことで演技に興味が湧いてきたので、本格的に そっちの勉強をしてみたいですね」

    フルル
    「私はパートナー探しでもしようかな~?」

    一同 !?

    イワビー
    「お前がー?」

    コウテイ
    「誰かアテがあるのか!?」

    ジェーン
    「まさかアナツバメさんと…」

    フルル
    「具体的に誰ってことは無いし、アナツちゃんも ありえないな~
     過去はどうあれ、やっぱり一途な人が いいし~」

    言いながらファンからもらったという卵形の小石を手の平で転がす。

    イワビー
    「驚かすなよ。 ーで、コウテイは?」

    コウテイ
    1人(ピン)になって、誰にも頼らず自分の力を試してみたい」

    画像

    ジェーン
    「自分で言って自分で固まらないでくださいよ」

    イワビー
    「大丈夫かよ」

    フルル
    「ジャパリまん食べる~?」

    コウテイ
    「すまない。 大丈夫だ。
     そして、ゆくゆくは もう一度PPPを組みたい。
     誰もが憧れるアイドルとして。 加入したいと思える魅力あるグループとして。
     その時には自分の足で集めたい。
     この気持ちは変わらず続いていく(Heart goes on)だろう。 
     たとえ世代が代わっても・・・」

    一同「・・・」

    コウテイ
    「だが、このことはプリンセスには他言無用だ。
     自分のせいで解散したとは思わせたくないからな。
     だから解散するにしても、彼女の自立を見届けてからになる。
     それまでは私も責任を持ってリーダーを務めるつもりだ。
     ただ、キミたちにもモチベーション維持を()いることになってしまう。
     もしそれが負担だと言うなら、すぐにでも申し出てくれ。
     脱退すると言うなら止めないし、最大限の支援もする」

    イワビー
    「あのなぁ。 いい加減 怒るぞ?」

    ジェーン
    「もっと私たちを信用してください」

    フルル
    「私たち、PPPが好きなのだ~」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 26
    名無しのフレンズ 2019/05/25 (土) 13:01:44 b652b@d7aa5 >> 20

    ~こうざん~

    ↓ひゅーーー↓

    アライ
    「誰なのだー! 一度ならずも二度までもアライさんの語尾を取るのはーー!」

    ???
    「おい、なんか落ちてきたぞ!?」

    ???
    「…ティさん、助けてあげてくだs…」

    ?ティ
    「やれやれ、ランp… ・・・・・・ 了ー解!」

    ガシィ!  ブラーン…

    アライ
    「ぐぇっ! どこを掴んでるのだ!? 尻尾が取れるのだ!
     って、お前は…?」

    ?ティ
    「おいおい、助けてもらって、その言い草は無いだろ?
     制裁しちゃうぞ?」

    アライ ( ゚д゚)
    「あ、ありがとうなのだ。 
     おかげで食材も無事だったのだ」 

    ランp
    「ご無事でなによりです。
     ところで何を なされてたんですか?」

    フェネ
    「大丈夫~? アライさ~ん・・・
     って、キミたちは~ …?」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 27
    名無しのフレンズ 2019/05/25 (土) 13:05:22 修正 b652b@d7aa5 >> 20

    ~ふたたび別室~

    イワビー
    「一人で背負いこむな。 何のためのチームなんだよ」

    ジェーン
    「プリンセスさんも、きっと戻ってきますよ」

    フルル
    「PPPはダイヤモンドより固い絆で結ばれてるんだよね~」

    コウテイ
    「キミたち…」

    イワビー「コウテイはホント、マジメだよなぁ…」
    ジェーン「苦労性ですね」
    フルル「まぞだからね~」

    画像

    #前#話へ続く...

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・