リカオン
「向こうの様子はどうですか?」
ツチノコ 🔈
「・・・まだ準備が整っていない。 もう少し時間を稼いでくれ」
リカオン
「オーダーきついっすよ」
ダイヤを小刻みにバラまきながらバイパスまで誘導する。
それが自分に与えられた任務だった。
だが想定よりセルリアンの移動速度が早い。
それだけでなく、途中で降ってきた雨とダイヤを体内に取り込むことでセルリアンの体は膨張し、
いまや倍ほどの大きさになっている。
それでいて動きが鈍る気配はない。
「助太刀するでござる」
ステルス・パンカメの声がどこからともなく聞こえる。
ぷしゅ、ぷしゅぅっ
ダイヤリアンの足元から水が噴き出した。
マキビシを踏み付けたのだ。
パンカメ
「ふふ…
#ツキノワ殿に教わった新たなマキビシの使い方でござる」
ずんっ、ずんっ!
一旦は足止めに成功したが、いかんせん傷口が浅い。
ダイヤリアンは、すぐに修復を終えて動きだす。
リカオン
「パンカメさん、これ以上は危険です。 離脱してください。
あとは僕がなんとかします」
パンカメ
「それは かたじけないでござる。
リカオン殿も決して無理はなさらぬよう」
パンカメの気配が消える。
リカオン
「ありがとうございました。
でも多少無理してでもやらないと・・・
このままではセルリアンハンターの名折れです。
野生開放!」
ダイヤリアンに向かっていった・・・
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