他スレで書かれたSSをまとめるスレです。
(完結品のみの扱いとなりますのでご了承ください)
感想・レビュー大歓迎です。
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>> 1【100レス後にタンスの角に小指をぶつけるイリエワニ】
>> 9【100レス後に怒り狂ったホッキョクギツネから腐ったカレーパンを投げつけられるオイナリサマ】
>> 12【博士・助手の 突撃隣の晩御飯!】
>> 13【100レス後にパートナーと巡り逢うトラ】
>> 25【100レス後にみんみ星人にされるドール】
>> 38【キュルルの旅】
>> 47【100レスの間、眠れないタイリクオオカミ】
>> 50【100レスかけて黄金のラッキービースト(GLB)を探せ!】
>> 51【インデペンデンス・デイだよあらいさん】
>> 57【不動SAN】
>> 58【シマちゃんがガス漏れを起こすも、100レス後にしっかり美味しいごはんを炊き上げる聖獣ジャガー】
>> 68【100レスの間アライさんのジャパリ御殿に泊めさせてもらうショウジョウトキ】
>> 69【ミナミコアリクイと賢者の石】
>> 70【逆襲のカラカル】
わたしは宇宙人ジョーンズ。
このパークにはPPPというアイドルがいるらしい。
イワビー &(三角座り)
「・・・」
コウテイ
「イワビーはどうしたんだ?」
フルル
「なんでも原付の免許に3回挑戦して4回落ちたんだって」
プリンセス
「そんなわけないわよ!」
コウテイ
「信じがたいが#事実だ…」
ジェーン
「・・・(なんか微妙に違うような…)
でもどうします。 もうすぐ本番が始まりますよ?」
プリンセス
「仕方ないわ。 マーゲイ、代役を頼める?」
マーゲイ
「・・・分かりました」
どうやらアイドルにもいろいろあるらしい。
しかし・・・
観客
「わーーー!」
「あれぇ?イワビーはー?」
コウテイ
「すまない。
プライベートで少し落ち込むことがあったようで…」
観客
「えー!?」
マーゲイ(イワビーの声真似)
「圧不足かもしれないけど頑張るぜ!」
観客
「そんなことないよー
「マーゲイも好きだよ」
「イワビーは大丈夫なのぉ?」
フルル
「楽屋には来てるから大丈夫だと思うよ~」
観客
「よかったー でも…」
「だったら歌わなくてもいいから顔だけでも見たーい」
ジェーン
「じゃあみんなで呼んでみましょうか」
観客
「はーい!」
「イワビー!」
「イ・ワ・ビー! イ・ワ・ビー! イ・ワ・ビー!」
マーゲイ
「・・・」(やっぱりホンモノには敵わないよね)
イワビー
「まったくアイツらは・・・」
イワビーは立ち上がると舞台に向かい、花道でマーゲイとすれ違い、ハイタッチを交わす。
イワビ(・ー・)人(・∀・)マーゲイ (パン!)
ダダッ 走…
観客
「わーーーー!」
「イワビーだぁ!」
イワビー
「お前らぁ、待たせちまってすまなかったな!
こっからはロックに行くぜーー!!」
マーゲイ
「皆様、お待たせしました。
PPPで『#大空ドリーマー』!!」
群れの力は落ち込んだフレンズに元気も分けてくれる
【このろっくで・・・やさしいせかい】
缶コーヒー BOSS
〜♪
👏👏👏
サーバル
「すっごーい!」
かばん
「さすがプロのアイドルですね!」
プリンセス
「当然よ! じゃあ、次はぁ…」
PPPが「大空ドリーマー」を歌い終わると、
プリンセス
「ジョーンズ、あなた歌いなさい!」
サーバル
「わーい、聞いてみたーい」
コウテイ
「そう言えばジョーンズの歌は聞いたことなかったな」
スナネコ
「ジョーンズは歌えるのですかぁ?」
ジョーンズ
「プロに煽られると自信がありませんが・・・」
サーバル
「頑張って!」
ジョーンズ
「ん、んんっ!」
私は18番の#エイリアンエイリアンを歌ってみせた。
👏👏👏
かばん
「振り付けが面白かったです」
サーバル
「不思議な声してるんだね」
ジョーンズ
「・・・」(褒め方が微妙にズレている気がするが、褒めてもらったと思っていいのだろうか?)
その後もカラオケ大会は賑やかに続いた。
「ようこそジャパリパークへ」は皆で合唱して、とても盛り上がったし、
スナネコはんの「ぼくのフレンド」は、さすがの上手さで、皆しんみりと聞き入っていた。
【このろくでもない、美しい世界】
缶コーヒー BOSS
ただ・・・
トキ
「わたしは〜 ト〜キ〜」 ぼえ〜〜
ジョーンズ
「う、うぅ…」
トキ
「それでは もう1曲。
はしら〜で〜 たべ〜る〜 じゃばりま〜ん〜は〜」 ぼえ〜〜〜
_| ̄|○
トキの歌は、いつ聴いても腰にくる・・・
わたしは宇宙人ジョーンズ
地球の調査のため・・・
と称してアニメ「けものフレンズ」を繰り返し観ている。
お気に入りのキャラは、もちろん「ボス」だ。
2話のボス「アワワワ」
ジョーンズ「ha ha ha!」
3話のボス「ロープぅウェーに乗り、の、乗、り……」
ジョーンズ「ha ha ha!」
4話の灰になったボス「・・・」 (´・-・`)(´・-:;.:... (´・₋:;....::;.:. ::
ジョーンズ「ha ha ha!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ただ・・・
12話Aパートのボス「3人での旅、楽しかったヨ」
ジョーンズ「・・・」(´Д` )
船に乗ったボス「か・・・サ・・・」 b
ジョーンズ「oh my g…」。・゜・(ノД`)・゜・。
何度観ても泣ける。
【このろくでもない 素晴らしき世界観】
缶コーヒーBOSS
Bパート
サーバル「ウワァァァァァァ!シャベッターー!」ポイ~
ジョーンズ「ha ha ha…」 (T△T);
このパークの住人は、みな個性的だが、
中でもスナネコはとても好奇心が旺盛だ。
スナネコ
「ジョーンズは目からビームが出せるんですか?」
ジョーンズ
「ハイ」 ビーーー!
スナネコ
「そうですか…」 (棒)
同時にとても飽きっぽい。
もうちょいノってよ、と思うこともある。
ただ・・・
ザッザッ…
スナネコ
「ジャパリまんでも食べますか?」 つ〇
ジョーンズ
「モグモグ(じゃりじゃり)
ゴクゴク・・・
フゥ。 オイシイデス」
砂まみれのジャパリまんは缶コーヒーがないと、とても食べられない。
【このろくでもない、すばらしい世界】
缶コーヒー BOSS
スナネコ
「あなたといると飽きないから、また遊びましょ」
ジョーンズ(o ̄ー ̄o)ニヘラ
わたしは宇宙人ジョーンズ
ニホンツキノワグマ
「ねえカメちゃん、こないだのやってよ。スーって消えるやつ」
パンサーカメレオン
「仕方がないでござるな」 すーっ
ツキノワ
「すっごーーい!」
カメ
「ふふふ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばん「よっ」
紙飛行機「ひゅー…」
サーバル
「すっごーい!
トンデルトンデルー」
このパークの住人は、いつも素直に相手を褒める。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ツキノワ
「今日は何を見せてくれるの?」
カメ
「ふふ。 『水蜘蛛の術』でござる」 スイッ、スイー
ツキノワ
「すっごーーーい!! 水の上を歩いてるぅ!」
カメ (๑• ̀д•́ )✧ドヤッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネック
「もう、アライさ~ん。 気を付けてよね~」
アライ
「さすがフェネックは聡明なのだ」
相手へのリスペクトを忘れない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ただ…
カメ
「ジョーンズ殿は目からビームが撃てるそうでござるな」
ツキノワ
「え、本当? 見てみたーい!」
ジョーンズ
「・・・」 ビーーー!
ツキノワ「すっっごーーーい!!」
カメ「でござるな」
そこまで感心されると、さすがに照れる。
【このろくでもない、すばらしき世界】
缶コーヒー BOSS
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
紙飛行機「ひゅー」
サーバル
「すっごーい!」
かばん
「もう。 サーバルちゃんも投げれたんでしょ?」
サーバル
「かばんちゃんが一番上手だからいいの! ねぇ、もう1回」
かばん (´ω`)
「はいはい」
紙飛行機「ひゅー」
~ジャパリカフェ~
サーバル「こんにちはー!」
かばん「こんにちは」
アルバカ
「あらぁ〜 いらっしゃ〜い。 ゆっくりしてってにぇ〜」
サーバル
「あれ? 博士たち。 珍しいね」
かばん
「こんにちは」
博士
「やれやれ、騒がしいのが来たのです」
サーバル
「ひどいよー」
助手
「そう言われたくないなら、店の中では静かにするのです」」
かばん
「すいません。
ほら、サーバルちゃん」
サーバル
「あれ?
博士たち、なにしてるの? なになにそれ!?」
博士堪 えてませんね。
「ぜんぜん
まあ、いいでしょう。 これは『こーひー』なのです」
かばん
「カフェの語源ですね」
サーバル
「すっごーい! かばんちゃんはなんでも知ってるんだね」
かばん
「そんなことないよ。 知ってることだけだよ」
助手
「どこか別の『物語の猫』みたいなことを言うのはヤメるのです。
とにかく今日10/22は『ド(10)リップコーヒーの日』なので、こうやって作っているです」
サーバル
「ココは紅茶のお店なんだから、紅茶を飲めばいいじゃない」
博士
「話を聞いていましたか? 今日は『こーひー』を飲みたい気分なのです」
助手
「舌が『こーひー』以外を受け付けないと言っているのです」
サーバル
「えー? いいのぉ? アルバカぁ!」
アルバカ
「いいんだよぉ〜 パークでお湯が使えるのもココだけだしぃ〜
アッチのお客さんも、いつも缶コーヒーしか飲まないしにぇ〜」
ジョーンズ
「このろくでもない美しい世界。
缶コーヒーBOSSブラック」 グイッ
サーバル
「突然何を言い出すの? ジョーンズちゃん!?」
ボス
「お約束にツッコんじゃダメだヨ、サーバル」
博士
「ほら、出来ましたよ」
助手
「しょうがないのです。 お前たちにも飲ませてやるのです」
サーバル
「黒ーい! 飲めるの? コレ…」
かばん
「お砂糖とかミルクは…」
博士
「何を言うのです。 ブラックで飲むのです。
我々は大人なので」
助手欺瞞 なのです。
「黒ければ砂糖を入れてもブラック、などと言うのは
ジョーンズが飲めるなら我々も飲めるのです。 大人なので」
サーバル
「えー? それじゃあ・・・ アチ!」
かばん
「大丈夫かなぁ・・・ にが!」
博士「猫舌なのです」
助手「子供舌なのです」
かばん
「大丈夫!? サーバルちゃん!
今、冷ましてあげるね。 ふぅふぅ(22)」
サーバル
「ありがとう。
じゃあ私はお砂糖とミルクを入れてあげる」
かばん
「こっちこそありがとう」
サーバル
「ふふ…」
かばん
「えへへ…」
博士
「まったく。 これだからリア獣どもは・・・」
助手
「末永く爆発してろ、なのです」
博士
「では我々も頂きますか、助手」
助手
「そうですね、博士」
ゴクゴク…
「「にっがーーーーい!!!」」
私は宇宙人ジョーズ。
今日は潜入先のパークで、職員の運動会というものがあるらしい。
カコ博士
「ジョーンズ、あなたは私と『玉入れ』よ。
白組のミライには負けないように頑張りましょう!」
パークの住人は健全な『競争』が好きらしい。
\わーわー!/ \ミライさーん/ \ジョーンズちゃんも頑張ってー!/
本気出すつもりはなかったが、フレンズさんたちの応援を聞いて少し張り切ってしまった…
園長
「白組39ヶ 赤組・・・!?
303ヶ。 よって赤組の勝ち!」
カコ
「は〜 疲れたぁ。 でもジョーンズのおかげで勝てたわ。
ふふ… ミライの悔しそうな顔ったらw
ーと、イテテ…」
ジョーンズ
「ケガですか!?」
カコ
「そんな大げさなもんじゃないわ。 最近、運動不足だったから・・・
〈解析中… 解析中…〉
しゃがんで玉を拾う→高い所にある籠に身体を伸ばして玉を投げ入れる
→しゃがんで玉を拾う→ジャンプして玉を投げ入れる・・・
つまりスクワットに似た運動を繰り返した事による、筋肉痛の可能性98.8%
ジョーンズ
「ただちに救護室に行き、患部を冷やし、安静にすること、を推奨します」
カコ
「・・・ (゜o゜)
じゃあ、そうさせてもらうわ。 (*^-^)
ジョーンズもお疲れ様」 ノシ
キ〜 パタン…
春の陽気の下、思い切り体を動かしてみるのも悪くない。
このろくでもない美しい世界
【缶コーヒー BOSS】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジョーンズ _| ̄|○
「イテテ、私も張り切り過ぎました…」
~別れ~
ジョーンズ
「長い間、お世話になりました」
ツチノコ
「だいじょぶそうか~」
ヘラジカ
「うむ、そのまま真っ直ぐ行け!」
ライオン
「気楽にやりゃ~いいよ」
カバ
「ツライ時は誰かに頼ったっていいのよ?」
ジョーンズ
「見るからに怪しい私を受け入れてくれて・・・
これまで友だちでいてくれて・・・」
博士
「何を言うのです。 お前はもうパークの仲間なのです」
ジョーンズ
「ありがとう、元気で」 シュワッチ!
助手再訪 を待っているのですよ…」
「お前の
~回想~
コツメ
「え? ジョーンズちゃんって宇宙人だったの?」
ジャガー
「分からんかった!」
博士
「我々は当然気付いていましたよ。 長なので」
助手
「なにしろパークで最も賢いフレンズですからね。 長ですし」
サーバル
「そうだったんだー」
ある日、母星から連絡が来た。
異動の辞令だ。
本来なら黙って居なくなっても構わない。
関わった現地人の記憶を消す者もいると聞く。
だが私は敢えて身分を明かし、別れを告げた。
パークの住人たちには嘘をつきたくなかったからだ。
想像通り、フレンズたちの反応は温かかった。
かばん
「また、来ますよね」
ジョーンズ
「いえ、一度帰還した調査員が、再度同じ星に配属された、という前例はありません」
コツメ「そうなんだ…」
ジャガー「・・・」 頭なでなで
博士
「別の星に行っても頑張るのですよ」
助手
「辛気臭い空気は苦手なのです。
パーっとお別れ会でも開くのです」
サーバル
「博士たちは、また理由を付けて『りょうり』が食べたいだけでしょー?」
一同
「あははは!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~群れの力~
博士
「行ってしまいましたね」
助手
「今度ばかりはサーバルも付いて行きませんでしたね」
サーバル
「いくらジャンプ力ぅに自信がある私でも空を飛んで行かれるとね・・・
それに、かばんちゃんを置いてくわけにはいかないし」
かばん
「サーバルちゃん…」
博士
「隙あらば、ですね」
助手
「油断も隙もありませんね」
コツメ
「本当に、もう帰ってこないの?」
ジャガー
「コツメは一番ジョーンズと遊んでたもんな」
マーゲイ
「皆さん、ちょっといいですか?
こんなものを見つけてしまったのですが・・・」
マーゲイが持ってきたのは『ウソ800』だった。
博士
「どこかで聞いたような秘密道具ですね」
助手
「どこかのSSで読んだ覚えがあるのです」
かばん
「メタいですね…」
ななめーバル
「なになにー?」
かばん
「説明書が付いてますね。
えーと… これを飲んで嘘をつくとホントになる・・・?」
サーバル
「え? ジャパリまん食べ放題! とかでもいいの?」
アライ
「アライさんはパークの人気者になりたくないのだ!」
フェネック
「飲んでから言わないと効力が無いよ~」
かばん
「こういう時は『ジョーンズさんが帰ってこない!』と言う流れなのでは?」
サーバル
「よし、みんなで飲んで、みんなで言おう!」
かばん
「え…? 誰か一人で十分だと思うけど・・・」
サーバル
「みんなで言った方が、効き目ありそうじゃない」
博士
「サーバルの意見にしては、一理ありますね」
サーバル
「ひどいよ~」
助手
「では。 我々の『群れの力』を見せるのです」
~帰還~
ジョーンズ
「恥ずかしながら帰って参りました」 ( ̄ ^ ̄)ゞ
博士
「お前は#よっこいしょういちですか?」
助手
「まさか本当に効力があるとは…」
「やった~」
「成功なのだー!」
「おかえり~」
「みんみ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぜんぜん分からん、が再び私はジャパリパークに赴任することになった・・・
このろくでもない美しい世界。
缶コーヒーBOSS
ジョーンズ
「つまりはこれからもどうかよろしくね…」
一同
「ジョーンズちゃんと、これからも一緒に暮らさない!」
みんみ星人
「ここがじゃぱりパーク・・・良いところだみんみー
我々がこの星に適応できるか調査するみんみー
みっ? あの水場の水の成分を調べるみんみー」
カバ
「だーれー?」 ザパーン💦
みんみ星人は見つからないようにするため最新の科学技術によるカムフラージュを実行し、
草木に化けてカバをやり過ごした。
カバ
「あら?おかしいわね~? 誰か居たような気がしたのに」
カバに気づかれないうちにみんみ星人は池の水をペットボトル5本分採取した。
調査の結果、この池の水には本来ないはずの香水の成分が含まれていることが分かった。
みんみウム・ロウだ。
みんみ星人「これを精製しフレンズたちに投与すれば…」
???「すれば?」
マズい、誰かに聞かれてしまった?
サーバル
「うみゃー? 気のせいかな?」
かばん
「どうしたの?サーバルちゃん?」
サーバルは直観的にみんみの存在を感じ取っていた。
みんみ星人
「ハッ!! 近くに極めて高濃度のみんみウムを感知したぞ!
絶対に逃がすな!」
みんみ星人はサーバルを追いかけた。
サーバル
「狩りごっこだね! 負けないんだからー!!」
みんみ星人
「なんでぇ? なんでミー(一人称)が追っかけられてんの!?」
比較的動きのゆっくりなみんみ星人にとってサーバルのスピードは驚異的だった!
そうこうしている内にサーバルはみんみ星人のすぐ近くまで迫っていた 。
みんみ星人、マンモス大ピンチ!
マンモス「え? 私が…?」
みんみ星人「いや『物凄く』という意味で、あなたを呼んだわけでは…」
博士「そんな言い回しは絶滅したのです」
助手「マンモスだけに」
こうしてまた一人(?)、ヒゲじいが燃やされていった。
火はかなり広範囲に燃え広がったため、火が苦手なみんみ星人、サーバル、博士と助手は一目散に逃げた。
みんみ星人はなんとかサーバルをまくことができた。
しかし採取した池の水は途中で全て落としてしまった。
みんみ星人
「…みんみー…」(´・ω・`)
今、落ち込んでいても仕方がない。
みんみ星人達は池の水を再度回収してから、この星に適応できるかどうかを調べるための調査を再実行した。
みんみ星人達が次に向かった先は…
ギンギツネ
「いっぱいいるー!?」
ゆきやまで温泉の水を採取しようとしたら見つかってしまった。
カピバラ
「ノゾキだよよよ…」
ギンギツネはお客様を守ろうと護身用バールを振りかぶる。
パッカアーーン
みんみ星人「アイターーーーーッス!!」
ギンギツネが護身用パールを振った勢いにより、みんみ星人はホッカイエリアのせつげんちほーへと飛ばされた。
みんみ星人
「ここがホッカイエリアかーホッカイエリアにもみんみを広めなければ」
みんみ星人はまずワッカナイを目指した。
みんみ星人達はホッカイエリアワッカナイのソクヤミサキで環境に適応できるかを調べる事と、
ホッカイエリアのフレンズ達にみんみを広める事を実行した。
フルル「ジャガイモ! アズキ!」
ジェーン「ホッケって生臭いですね」
みんみ星人「なんでこんなところにあの2人が…?」
フルル「中の人が地元だから~」
ジェーン「フルルのバーター・・・です」 (´・ω・`)
これはチャンスだと思ったみんみ星人は早速二人をみんみ星人にした。
それに怒ったPPPのご奉仕メイド(マーゲイ)がみんみ星人に向かって札幌ラーメンのどんぶりを投げつけた。
店長
「おいどんぶりは投げるものじゃないぞ! ラーメンを入れる器だ!」
マーゲイが店長に怒られている隙にみんみ星人とみんみ星人化したフルルとジェーンは逃げた。
ついでにマーゲイとなまはげはみんみ星人達を追いかけた。
次に向かった先は…
うどん屋さんだ。
そこではアライさんがラーメンの湯切りを練習していた。
「ジャガーのアンイン焼きそばに負けた後、唯一の客であるフェネックも来なくなって、廃業したのだ」 (´・_・`)
そこへ突然一人のお客さんがやってきた! ガラガラ・・・
みんみ星人
「かけうどんください。」
アライ
「フェネック!? 戻って来てくれt… んじゃないのか…
おめぇに食わせるうどんはねぇ! なのだ」
殺伐とした空気のうどん屋に突然、なまはげがあらわれた!
なまはげ
「かけうどんください」
アライ
「アライさんはいい子にしてるのに…なぜなのだ」
なまはげのお面を脱いだフェネック
「知ってるさ〜 だから帰ってきたんだよ〜」
みんみ星人
「ええ話や…」 (T_T)
その隙に、みんみ星人はタヌキとデグーとオカピをみんみ星人にした。
たぬき
「お前もみんみーにしてやろうか!」
みんみ星人化したたぬきによって、チンチラとニホンアナグマとアライさんとフェネックはみんみ星人化した。
こうして、みんみの輪は少しずつ広がっていった
しかしそう上手くはいかなかった みんみ化した者の中から、反乱分子が出たのだ。
そのフレンズの名は…
チンチラ
「ハハッ! すでにDズニーの手先になった僕がみんみなんかに染まるはずないじゃないか」
みんみ星人
「なん・・・だと・・・?」
そう言うとチンチラはマーモットやカピバラといったネズミフレンズを次々とDズニー化していく。
アライ
「パークの危機なのだ!」
みんみ星人
「まずい、ここは一時撤退だ!」
しかしまわりこまれてしまった!
やぶれかぶれになったみんみ星人はグルグルパンチでチンチラに突進した!
だが、みんみ星人のグルグルパンチはチンチラに避けられ、みんみ星人は落ちてしまった。
落ちてしまったみんみ星人は諦めて、ジャパリパークの調査を再開した。
みんみ星人
「よく周りが見えないがここは一体どこなんだみんみー」
ホラアナライオン
「ここは ほら穴チホーさ!」
そこはすごくかび臭かった。
あまりにもかび臭かったので、みんみ星人はスプレーを使ってかびを除菌した。
除菌し過ぎでホラアナライオンも消滅してしまった
ついでに、除菌しすぎてほらあなちほーは消滅してしまいました。
みんみ星人
「やり過ぎたみんみー…」
みんみ星人は少し悲しくなった。
泣きながらあてもなく歩き続けていたみんみ星人はいつも間にか「かざんちほー」についていた。
「あつい!!!」
スザク
「文句があるなら星に帰りなさい」
みんみ星人
「なぜミーの正体を…?」
ペンギンのお面を被った謎の男「説明しよう!」
スザク「トゲ鉄球がシャベッタァァァ!?」
みんみ「腕組みヘラジカ様!?」
へんな猫「豚を置き去りにして何を遊んでるです。 新作の作業を進めて下さい」
ペンギンマスクはトボトボと帰って行った。
みんみ星人
「あづううううううう!!!」 バタン!
みんみ星人は倒れた。
気づくとみんみ星人はKFPの企業の一つであるKADOKAWAの子会社である
変態ゲーム会社フ○ムソフト○ェアが送るダ○ソの世界にいた。
カンザシ「ここは黒より暗い世界」
カタカケ「お前のような者が来るべき場所ではありません」
みんみ星人は白銀の世界:ゆきやまちほーに飛ばされた。
このゆきやまちほーはキョウシュウエリアのゆきやまちほーとは違って夜がずっと続くことが調査によりわかった。
アミメキリン「夜がずっと続く原因は、あなたが犯人ね!吐きなさい!」
???「その必要はない」
みんみ星人
「犯人は私だ!」
アミメ
「あなたは…ヤギね!」 ビシッ
みんみ星人
「違います。 双子でも三つ子でもありません」
アミメ
「言うことがなくなっしまった…」 orz
言う事がなくなったのでみんみ星人はアミメキリンの仲間に加わった。
アミメキリンはろっじに着いた。
着いた途端、突然ろっじにDズニー化したフレンズが現れた!
「いらっしゃいませぇ。 お泊まりですかぁ?」
カウンター越しにセーラーを着たアリツさんが出迎える。
もしかして元ネタと同じように下は履いてないのだろうか?
キリンたちは訝しんだ。
アリツさん(何でしょう?さっきからチラチラと見られている様な…)
MUR
「364364、すっげぇエロくなってるゾ。」
「えぇい、まどろっこしい!」
みんみ星人はそう言ってMURをMNMにすると『ろっじ』を出た。
アリツ
「助かりましたぁ」
MNM化したMURを見た野獣
「ファッ!?ウーン(みんみ化)」
みんみ星人はとうとうセントラルパークにやってきた。
「あとはここだけだみんみー」
みんみ星人がセントラルに足を踏み入れた瞬間、突然現れたチンチラとDズニー化したフレンズが襲いかかってきた!
みんみ星人
「グワアー!!みんみー!」
ついでに、みんみ星人に何者かが脱ぎ捨てた服が当たった。
みんみ星人はその服を着た。
「あふうん...キツくて気持ちい♡」
ちょっとアダルトな事を言ってしまったためみんみ星人はDズニー化したフレンズにやられた。
みんみ星人
「我が生涯に一片の悔いなしみんみー!」
そう言いながら自身に向けて落ちてきたホーリーをうけ、チンチラが放ったアルテマを直に食らった。
みんみ星人
「自宅のPCに残したエ〇画像(特殊性癖)を消去するまでは倒れる訳にはいかないみんみー!」
そこに「はなまるアニマル」の3人が通りかかった。
みんみ星人
「ドールをみんみ化できたらSSは終わる。ミーもどうなってもいい!」
ドール
「何、この人。 いろんな意味でキモ…」
みんみ星人
「みんな…少しずつでいい… みんなのみんみをオラに分けてくれ!」
みんみ星人は別の惑星の異星人や他の惑星の生物からみんみを分けてもらった。
「みんみ星人とは仮の姿。 ミーの正体は…」
マイルカ「え…?」
ミーア「まさか…」
ドール「あなたは!」
宇宙人ジョーンズ
「そう、私ジョーンズです。
っていうのは仮の姿。 私の正体は…」
母
「たけしー!またそんなつまらんことやっとらんではよ宿題終わらせなさい!」
宇宙人ジョーンズ(たけし)
「うるせぇババァ!黙ってろ!」
父
「親に向かってなんだその言い草は!(ぶん殴る音)」
たけし
「バッキャロー!」
こうして母によってたけしは
霧に覆われていて他の大陸や島々から隔離されているジャパリパークから晴れた日本大陸に引き戻された。
たけし
「みんみー」
そう、たけしはみんみウイルスに感染しているにもかかわらずジャパリパークに観光しに来ていたのだ。
そして、たけしはみんみ星人の医療行為により燃やされた。
ドール「あ、隊長さーんこっちです… み…みんみー…!」
ミーアキャット「ドール、口調が変ですわよみんみー…」
隊長「みんなどうしたみんみー…?」
こうして、フレンズ達いや、ジャパリパークはみんみ星人と化した。
これも、他の100レス後に○○○シリーズに負けず劣らずカオスだぞ
OTD~Saved Japari Park~
ここはジャパリパーク。
世界の何処かにある超巨大総合動物園。
ジャパリパークには色々な動物が暮らせるように様々な地形や気候を再現した地方がある。
再現された気候の幅は広く、熱帯雨林や砂漠、果ては南極の気候まで存在するのだ。
更にそんなジャパリパークではある日を境に時折空からサンドスターが降り注ぐようになり、
サンドスターに当たった動物は人にそっくりな姿をしたアニマルガールへ変身した。
やがて、アニマルガールはフレンズと呼ばれるようになり、
ジャパリパークは人とフレンズが仲良く暮らす夢のような島となる。
事件や異変なんて全く無縁。
そんな、不思議がいっぱいで平和なジャパリパークのとある一幕。
とあるフレンズに焦点を当てよう。
「わぁ……今日もお星さまが綺麗」
彼女の名はヤマバク。
夜空の星を見上げるのが大好きなフレンズだ。
彼女は元々標高の高いところにある草原や森に住んでいたフレンズだったが、
今はパークセントラル付近の居住区で暮らしている。
「もっと、高いところに行ったらもっと綺麗に見えますよね!」
思ったことを口に出しながら、ヤマバクは慣れない木登りを行い少しでも高いところへ登っていく。
わざわざ木に登ったところで星の見え方はそう変わらないのだが、今はそれを注意する人はいない。
「へ?」
メキメキメキと嫌な音を立てながらヤマバクが乗っている枝が傾いていく。
ヤマバクの頭の中で次に起こるであろう光景がありありと浮かぶ。
しかし、次の展開を予測できることと回避できることは別問題である。
「キャッ!むぎゅ!」
情けない声を出しながらヤマバクはお尻から地面に落下した。
「うわぁ……やっちゃいました……」
このジャパリパークにおいて木の枝が折れたくらいで何か言う人は居ないだろう。
ただし、それが誰かの庭の木でなければの話だ。
怒られるのは嫌です。
焦ったヤマバクは証拠隠滅を図ろうとして折れた枝を持って走り出した。
ヤマバクと同じように夜行性のフレンズは枝を持って走っていくヤマバクの奇行を見ながらも、
特に気にするでもなく夜の散歩を続ける。
このジャパリパークには多種多様な習性や性格を持つ様々なフレンズが居るので、
誰かが奇行をしていたとしても特に気にしないのだ。
得てして自分と違う習性を持つフレンズの行動は奇異な行動に見える故に……
ヤマバクは結局折れた枝を持ち帰り処分に困り果ててベッドの下に隠してしまった。
もう少し賢い方法があったのではないかと思うが、
少しだけパニクっているヤマバクの頭ではこれ以上の案は思い浮かばなかった。
「うぅ……どうしよう……」
ヤマバクは明日への不安を抱えたまま頭から布団を被り、悩んでいる内に何時しか夢の中へと旅立って行った。
「起きろー!!」
早朝にヤマバクが頭から被っていた掛け布団が何者かによって剥ぎ取られる。
「ぅぅん……夜行性ですから……もう少し寝かせて……」
「朝早く起こしてくれって頼んだのは何処のフレンズだったかな?
まったく、昨日は早く寝るって言ってたのに」
「そう……でしたっけ?」
「ジャパリ科学館に行きたいって言ったのはヤマバクでしょ?」
「……くー」
「寝るなー!」
ヤマバクは何者かによって肩を揺さぶられて、今度こそしっかりと目を覚ます。
ヤマバクは一度目を擦って、起こしてきた相手をじっと見詰めてから口を開いた。
「……誰ですか?」
「失礼な! あなたの飼育員だよ! し・い・く・い・ん! 忘れたの!?」
ヤマバクは何者改め飼育員を観察する。
紺色のショートヘヤー、顔だけ見れば少年のようにも見えるが
豊かな胸が女性であることを激しく象徴している。
「しーくいん……さん?あー、居たような……居なかったような?」
「い・た・で・しょ!変なこと言ってるとそのもちもちほっぺを引っ張るから!」
「それは嫌です!」
「なら、さっさと準備して出掛けるよ」
ヤマバクは飼育員に急かされるままに準備をして家から飛び出した。
本日の天気は雲1つない快晴。
絶好のお出掛け日和である。
ヤマバクは飼育員の後を付いて行きながら、とある事を考えていた。
「しーくいんさん、今日は何処へ出掛けるんでしたっけ?」
ヤマバクの惚けた言葉にずるっと転びそうになりながらも、飼育員は丁寧に本日の目的地を教える。
「今日はジャパリ科学館に行くって話だったでしょ」
「かがくかん?」
「ジャパリ博物館の方が分かりやすかったかな?
ジャパリ博物館を増築して新しく出来た科学館だよ。 昨日オープンしたばっかりの」
「そうでしたっけ?」
「ん?オープンは昨日じゃなくて一昨日だったかな?まぁ、どっちでも良いけど」
その後、バス停からジャパリバスに乗ってジャパリ科学館へと向かう。
「そう言えば、科学館ってどんなところなんですか?」
「“科学に触れてみよう”ってコンセプトで立てられた施設で
基礎的な科学実験とか最新の科学技術の紹介や展示を行っているところだよ。
色々目玉展示も多くて楽しいらしいよ。
ヤマバクの楽しみにしてるアレも中々の迫力みたいだね。
話は変わるけど、科学館は元々は作る予定になかった施設なんだ。
当初の計画では博物館だけだったんだけど、フレンズが現れるようになって、
フレンズの教育の一貫として科学館を作ろうって話になったんだって。
でも、その話が上がった頃は博物館も完成間近でね。
今更、建物の構造を変えるわけに行かない。だから完成してから別途で増築する事に……
って、おーい。聞いてるー?」
飼育員がバスの中でジャパリ科学館の解説を話しているが、
ヤマバクは物珍しそうに窓の外をキョロキョロと見回している。
本当に聞いているのだろうか?
「聞いてますよ。ジャパリまん美味しいですよね!」
「聞いてなーい!」
ヤマバクのもちもちほっぺが怒った飼育員の手によって
もちもちぺったんされてしまったのは言うまでもないだろう。
「ふわぁ……ここがジャパリ科学館!」
館内に広がるのは何処と無く近未来を思わせるようなデザインの様々な展示物。
「よし!それじゃあヤマバクにはイチオシのオススメコースを紹──」
飼育員がジャパリ科学館のパンフレットを見ながら何やら話始めているが、
好奇心を抑えられないヤマバクは飼育員を放って置いてどんどん先へ行ってしまう。
中身がビリビリしている不思議な球体に、何故か浮き続けてる不思議な磁石、
サンドスターを使った不思議な装置。
見たいものが有り過ぎてヤマバクの目が回りそう。
好奇心に突き動かされるままに動いていたヤマバクだったが、
自身の姿が歪んで写る鏡の前に立ったときに飼育員が居なくなっている事に気が付いた。
「あれ?しーくいんさん迷子になっちゃったんですかね?」
迷子になったのはヤマバクの方である。
飼育員を探すためにヤマバクは元来た道を戻り始めたが、
興味の赴くままに行動していた為に早速元来た道を外れて進み始める。
しばらく歩いているとヤマバクは明らかに見覚えのない展示物の少ない通路に迷い込む。
「ここは何処ですかね?えーと……?」
上に吊るされている案内板には「この先博物館」と書かれている。
「この先は博物館ですよ」
「!?」
気配ゼロで後ろから急に声を掛けられて、
ヤマバクは心臓が口から飛び出るくらい驚きながら後ろを振り返った。
そこに居たのは何処と無く浮世離れしたような雰囲気を醸し出している不思議な白いキツネのフレンズ。
「きゅ、急に後ろから声を掛けないでください!わたしがウマのフレンズだったら蹴り上げてましたよ!」
「フフ……驚かせてごめんなさい。
ところで、先程から忙しなく見回しているようだけど、何か探しものですか?」
「しーくいんさんを探してるんです」
「ああ、迷子になってしまったのですね」
「うん、全く困ったしーくいんさんですよ」
「……ん?」
白いキツネのフレンズは首を傾げる。
ヤマバクの言い方では飼育員の方が迷子になっているように聞こえるが、
ヤマバクの方が迷子なのではないのだろうか。
「ん?」
ヤマバクも白いキツネのフレンズに釣られて首を傾げる。
何やらヤマバクと白いキツネのフレンズの間で微妙な認識の齟齬があったようだが、
それにツッコミを入れると不毛な事になりそうだと判断した白いキツネのフレンズは
とりあえずヤマバクに提案する。
「しばらく私と一緒にそこのベンチで待ちましょう。
待ち人は向こうからやって来るものです」
「……そうですね。一緒に待ちます」
宛もなく探したところで飼育員は見付からないので、ヤマバクは飼育員が自分を見付けるのを待つことにした。
「そう言えば、自己紹介がまだでしたね。
私はオイナリサマ、ジャパリパークを守護する守護けものの一柱です。
好きな物はいなり寿司、たくさんお供えしても良いのですよ?」
守護けものと言う意外な大物の登場に普通のフレンズなら驚く筈なのだが……
「自分を様付けしちゃうフレンズは初めて見ました。
わたしはヤマバク、好きな物は満天の星空とジャパリまんです!
ところで“いなりずし”って何ですか?」
「……」
守護けものを知らないヤマバクはオイナリサマに対して普通の対応を行う。
オイナリサマは自身といなり寿司の知名度の低下に若干心のダメージを負った。
飼育員が見付けに来る間、ヤマバクはベンチで待つことにしたが
昨日は遅くまで起きていた為に座ると眠気がやってくる。
さすがに今寝るわけにはいかないので、眠気を紛らわす為にヤマバクはオイナリサマに話し掛けた。
「オイナリサマ、“しゅごけもの”って何なんですか?
フレンズになってから結構経ちましたけど初めて聞きました」
「守護けものはこのジャパリパークを守護を担う特別なフレンズ達の総称です。
みんなが笑顔でいられるようにジャパリパークの平穏を守っています」
「守護けものって大変そうですね」
「ええ、ですがとてもやりがいがあるのですよ。
みんなの笑顔といなり寿司が私の元気の源です。
ジャパリパークの平穏を守り続けていれば、いつの日か“あの人”も……」
オイナリサマは微笑みながら語ってはいたが
あの人と口に出した時、その目には何処か寂しげな光を湛えていた。
「……わたしも守護けものって名乗ったらなれるんですかね?」
「自称したからと言ってなれるものではありませんよ。
文武両道、才色兼備でなければなりません。私のように」
「なるほど!つまり、変……面白いフレンズじゃなけれなダメなんですね!」
「今、変って言いましたよね?」
「イッテナイデス」
「……ま、まぁ良いでしょう」
偉大なる守護けものは変と言われたくらいで怒るほど器は小さくはないのだ。
程無くして辺りをキョロキョロしながらヤマバクを探してる飼育員が姿を現した。
「あ、しーくいんさん!こっちですよ!」
「見付けた!」
ヤマバクの姿を見付けてほっと胸を撫で下ろして飼育員はヤマバクの方へやってくる。
「もう、勝手にいなくなって迷子になっちゃダメじゃないですか」
会って早々にヤマバクにとんでもない事を言われて、飼育員の額に僅かに青筋が浮かび上がる。
「ボク、飼育員。あなた、フレンズ。
どういうことか分かるよね?」
「?」
「こっちが保護者で勝手に居なくなって迷子になったのはヤマバクの方ー!!
このー!!」
飼育員は溢れる怒りをヤマバクのもちもちほっぺにぶつける。
今度はもちもちではなく限りなく横方向にのびのびされている。
「むぃぃぃぃぃ!びゃ!!」
のびのびされたヤマバクのほっぺが飼育員の手から解放されて、反動でゴムのようにぱちんと元通りになった。
「フフフ……」
「あ」
ヤマバクと飼育員のやり取りを見てオイナリサマがクスクスと笑いだす。
その時になって初めて飼育員はヤマバクの隣にオイナリサマが居たことに気が付いて、
先程のヤマバクとのやり取りを思い出して耳を赤くする。
「では、待ち人も来たみたいなので私はこれで失礼しますね。
あなたはこの子の飼育員なのですから、目を離してはいけませんよ」
「はい」
「あ、そうです!オイナリサマもわたし達と一緒に廻りませんか?」
「私はやることがあるのでこれで失礼します。
ジャパリ科学館、楽しんでくださいね」
ヤマバクはオイナリサマも一緒に廻るように誘ってはみたが、
何やらオイナリサマは用事があるのかこの場から立ち去ってしまった。
じゃ、改めて今からジャパリ科学館を廻ろ……と思ったけどもう時間がないか」
飼育員は腕時計を見て時間がないと呟くのに対して、ヤマバクは首を傾げた。
「まだ時間ならたくさんありますよ? お昼にもまだなってませんし」
「いや、帰る訳じゃないよ。 じゃ、行こっか」
「何処へ行くんですか?」
「星を見に行くんだよ」
昼間に星が?
普通に考えればお昼に星が見えないことはヤマバクでも分かる。
この飼育員は何を言ってるのだろうか?
心の中でそんな事を思いながらも、星が大好きなヤマバクは
とりあえず騙されたと思って飼育員に付いて行くことにした。
しばらく、飼育員に付いていくと
座り心地の良い椅子がたくさん設置されているドーム状の部屋の中へと案内される。
「ここでお星さまが見えるんですか?天井ありますよ?」
「あ、そっか。 ヤマバクはプラネタリウムは初めてだったかな?
プラネタリウムは……って、説明するより見てみた方が早いか。
ヤマバクはボクの説明をスルーしがちなところがあるからね」
「そんな事はないですよ。たぶん」
「本当? まぁ、いいや。 そろそろ始まるみたいだよ」
始めから薄暗かった室内が暗くなり、
中央にある機械が動き始めと、ドーム状の天井に満天の星空が映し出された。
「わぁ……すごーい。 天井が夜空みたいです」
「これはあの中央の機械で夜空を再現してるんだよ。 ほら、解説が始まるから静かにしよう」
プラネタリウムに夜空を解説する音声が流れる。
ヤマバクはプラネタリウムに映し出される星々を目を輝かせながら魅入っていた。
そして────
「あれが北極星ですから……あっちが双子座で……
こっちがデネボラ、アークトゥルス、スピカ! 春の大三角形ですね!」
「よ、良く覚えてるね。 ボクは北極星くらいしか分かんないよ」
帰り道、ヤマバクは暗くなった空を見上げながらプラネタリウムで学んだ星や星座の名前を言い当てていた。
「これくらい簡単ですよ!」
「難しいと思うよ……」
ヤマバクは星を眺めながらふと思った事を言う。
「もっとお星さまに近付けば、もっともっと綺麗に見える筈です!
しーくいんさん!山に行きましょう!」
星が大好きなヤマバクはプラネタリウムでの興奮が醒めきっていないようで、
今すぐにでも駆け出していきそうないきおいだ。
「やめとこうよ」
「ジャパリパークで一番デカいあの山に!」
「いや、ダメだって」
「一緒に登りましょう!」
「だから、ダメだって言ってるんだよ!!!」
「!?」
突然の飼育員の大声にヤマバクは身体をビクりと震わせる。
「あ、ゴメン……」
「い、いえ……
ちょっとわたしのテンションもおかしくなっていたので……」
飼育員は気まずそうに頬を掻いて、今は大きな黒い影となっている山の方を向いてポツリと呟いた。
「……あの山、今は立ち入り禁止になってるんだ」
「どうしてですか?」
「……さぁね? 飼育員のボクには分からないよ。
まぁ、その内行けるようになると思うよ」
「そうですか……
わたしはしーくいんさんと一緒に本物の綺麗なお星さまを見に行きたかったんです」
「そっか。でも、今は山に行けないからさ。
また、プラネタリウムを見に行こうよ」
「……でも、やっぱり本物の方が綺麗ですよ」
「良いじゃん。 プラネタリウムの方がお手軽だし」
「むー」
その後、ヤマバクは自宅に帰ってベッドの上にゴロンと寝転がる。
今日は楽しかったなぁと思いつつ、寝不足のままジャパリ科学館に行ったことを若干悔やんでいた。
「?」
あれ?
どうして寝不足のまま行くことになったんでしょうか?
「ハッ!」
疑問と一緒にヤマバクは昨夜の出来事を思い出した。
「完全に忘れてました……」
ヤマバクはベッドの端でげんなりしながらも、ベッドの上から下を覗き込んだ。
「あ、あれ?」
ある筈のものがない。
ベッドの下に隠してあった木の枝が無くなっているのだ。
きっと、ヤマバク寝ている内に飼育員が片付けてしまったのだろう。
「って事はバレますよね……うぅ」
謝るなら早い方が良い。
ヤマバクは明日こそ謝ろうとベッドに潜り込んで目を瞑った。
「はぁ……」
ヤマバクの足取りは重い。
今更ながらどうして慣れない木登りなんてしたんだろうと……
後悔したところでやってしまった事実は覆らない。
「おはよ!ヤマバクが早起きなんて珍しいね。 こんなところでどうしたの?」
「しーくいんさん……実は……」
バレてるのなら隠しても仕方ないと
ヤマバクは飼育員に一昨日の夜に木登りをして庭の枝を折ってしまったことを白状した。
「えぇ……どうして木登りなんてしたの……」
「なんだか無性に登りたくなったんですよね」
「まぁ、やっちゃったもんは仕方無いし、ちゃっちゃと謝りに行こうか。
で、場所は何処なの?」
「あっちの方ですけど……もしかして、しーくいんさんも付いて来てくれるんですか?」
「頑張るフレンズの後押しをするのも飼育員の役目だからね。
最後まで見届けてあげるよ」
「それはそれで恥ずかしいです……」
飼育員も合流してヤマバクは木の枝を折ってしまった件の家へと向かう。
家に到着したヤマバクは
玄関の呼び鈴を鳴らす前に折ってしまった木の枝を確認しようと、小さな庭の方へと目を向ける。
「あれ?」
ヤマバクは木に違和感を感じて木の方へ近寄る。
「折れて……ない?」
ヤマバクが折った筈の木の枝はまるで何事もなかったかのようにくっついていた。
「折れてないね。 ヤマバク、この家で合ってる?」
「はい。 ここで間違いありません」
「じゃあ、気のせいだったんじゃない? それか夢か」
「そんな筈は……
だって、しーくいんさんも見ましたよね? わたしのベッドの下にある折れた木の枝を……」
「いや、見てないけど?」
「!?」
「そんなもんあったらジャパリ科学館に行く前にこっちに行かせたよ」
飼育員は木の枝なんて無かったと言うが、ヤマバクは覚えていた。
木の枝が折れる音、傾く身体、落ちて打ち付けたお尻の痛み。
それが全て夢だった……?
確かに思い返してみれば、飼育員も
ヤマバクから話を聞いたときにはまるで初めて知ったかのような反応を示していた。
「とりあえず、何事もなかったんならそれで良いじゃん。帰ろ帰ろ」
飼育員はそう言って何処かへ去ってしまった。
ヤマバクも釈然としない思いを抱えたまま帰路へ着く。
本当に夢?
考え事をしながら住宅街の中を歩き、気が付くとヤマバクの足が自然と止まっていた。
「……? ここ、こんな景色でしたっけ?」
何の変哲もない住宅街の道。
普段から何度も通っている筈の道なのにヤマバクはまるで初めてここを通ったかのような錯覚を覚えた。
もしかしたら、昼と夜で景色が違って見えるだけなのかもしれない。
「あ……なるほど、そう言うことですか!」
ふと、ヤマバクの脳裏にヒラメキが駆け抜ける。
ジャパリパークで変な事や妙な事が起きる時に必ずとある存在が絡んでいる事を思い出したのだ。
「つまり、夢なんかじゃなくてセルリアンの仕業なんですね!」
フレンズの天敵、セルリアン。
ヤマバクは一連の事をセルリアンのせいだと決め付けて調査を始めた。
調査と言ったら聞き込みが基本。
何の知識だったか分からないが、ヤマバクは基本に従って調査を開始する。
と、言うわけでヤマバクはとりあえず目についたフレンズに片っ端から質問をしていく。
「ここら辺で怪しいものを見掛けませんでしたか?」
「変なもの見掛けませんでしたか?」
「怪しい影を見ませんでしたか?」
─────────────
数時間後……
「成果ゼロですか……」
何人ものフレンズに聞き込みを行ったが、ヤマバクは有力な手掛かりを手に入れることが出来なかった。
「平和過ぎですね。良いことなんでしょうけど」
ジャパリパークってもう少しバイオレンスだったような気がするなんて思いながらヤマバクは道を歩く。
辺りは既に夕焼け色に染まっている。
半分面倒臭くなってきたヤマバクは最後にもう一人だけ聞き込みを行って帰ろうと、
その辺にいるフレンズに質問をした。
「この辺でセルリアンを見掛けませんでしたか」
「……」
ヤマバクに聞かれたフレンズは困ったような顔をして首を傾げる。
これはダメそうですね……
内心そう思ったときにフレンズはヤマバクに取って衝撃的な事を口にした。
「“セルリアン”……って何?」
「は?」
「何かのキャラクター?」
ヤマバクは一瞬自分の耳がおかしくなったかと思ったが、
続けられた言葉を聞いて聞き間違いでないと確信した。
「な、何を……もう、冗談はよしてくださいよ。
セルリアンを知らないなんて世間知らずにも程がありますよ」
「え!? そんなに有名なの!?
もしかして、流行に乗り遅れた!?」
食い違ってる。
何か致命的な部分でヤマバクと大きく食い違ってる。
いや……
食い違っていたのは初めからだったかもしれない。
その致命的なズレに目眩が起こるような感覚を覚えながらも、
ヤマバクは目の前のフレンズに対して再度尋ねる。
「セルリアンは……フレンズを食べるんですよ?」
「フレンズを食べる? そんなのこの平和なジャパリパークにいるわけないじゃん」
「……」
言葉を失って立ち尽くすヤマバクを不審に思い、そのフレンズはヤマバクから立ち去って行った。
セルリアンがいない?
ヤマバクはそんな訳がないと首を振る。
セルリアンはフレンズになってから最初に教えられるフレンズ達の天敵だ。
ヤマバクだってフレンズになってからセルリアンに襲われた事は一度や二度ではない。
それはヤマバクだけでなく、ほぼ全てのフレンズが同じと言えるだろう。
ヤマバクが“知ってる”ジャパリパークでセルリアンを知らないフレンズはいない。
ならここは……
「ここは……この場所は……わたしの“知らない”ジャパリパーク……」
気付いた。
気付いてしまった。
気付かなかった方が良かったのに……
「帰らないと……わたしの“知ってる”ジャパリパークに!」
ヤマバクの視線の先にはジャパリパークで一番高いと言われている山がある。
探すのならば高いところから。
ヤマバクは“記憶と違う形をしている”山に向かって駆け出した。
ヤマバクは夕日に染まる道をただひたすらに駆けて行く。
アスファルトで舗装された綺麗な道。
「この道はこんな綺麗じゃありません!」
本当の道は細かい亀裂が入り、その亀裂から草が生えている。
道の途中にこの先工事中と書かれたバリケードがあったが、ヤマバクはそれを無視して進んでいく。
何故なら、ヤマバクは文字を知らないからだ。
ジャパリ科学館で迷ってしまったのも案内板を読めなかったからである。
それに……
「ジャパリ科学館……
そんなものはありませんでした!」
ヤマバクの知ってるジャパリパークにはジャパリ科学館等と言う施設はない。
ジャパリ科学館がある場所には瓦礫の山があるだけだ。
「バス、動いているの初めて見ました!」
ヤマバクはバスに乗ったときに初めて体験する窓の外の流れる景色に夢中になってしまった。
普段から乗っていればそこまで夢中になることはなかった筈だ。
まるで堰を切ったかのように溢れ出る記憶。
それと対照的に周りの景色は白く霞んでいく。
「霧?」
既に周りの景色が完全に分からなくなるくらい霧が濃くなっている。
だが、自分の手足は濃霧の中でもはっきりと見える。
霧特有の肌に纏わり付くひんやりとした感覚もない。
「……」
ここから先には何があるんでしょうか?
本当に“何か”あるのでしょうか?
ふと、そんな考えがヤマバクの頭に過って、思わず足を止めてしまう。
そんな筈はない。
絶対にこの先に何かある筈だと思っても一度止まってしまった足は動かない。
引き返せ
引き返せ
引き返せ
引き返せ
ヤマバクの頭の中で引き返せと言葉が木霊する。
態々危険を犯して帰る必要などないのではないか?
あのジャパリパークならばセルリアンに怯える必要もなく、毎日を楽しく過ごせる。
戻ってしまえば──
『……わ─しは──を助───に───とし──訳じゃ──よ』
「……?」
その時、ヤマバクを惑わす甘言を断ち切るかのように、何処からともなく誰かの声が聞こえ始めた。
遥か遠くから聞こえいるようにも、すぐ耳元で囁かれているようにも聞こえる。
距離感がまるで掴めない。
『“セ──”ちゃん─……!』
「誰かいるんですか?」
ヤマバクが周囲に声を掛けるも声の主の姿は発見することはできなかった。
『───の大切な──だ─らッ!!』
「大切なもの……そうですよ。
それでもわたしは帰らなくちゃ行けないんです!
あそこが、わたしの縄張りですから!」
誰かの力強い言葉はヤマバクにもう一度歩みを進ませる勇気を与えてくれた。
「!」
ヤマバクが瞬きをした瞬間に目の前に人が現れた。
周囲は霧で真っ白だと言うのに、
ヤマバクとその人との間にはまるで霧が無いかのようにはっきりと姿が見える。
「やぁ、ヤマバク。こんな所に来ちゃダメじゃないか。
ここから先はまだ“何も”ないんだから」
「……」
ヤマバクは“初めて”出会った時と同じ様にその人に向けて問い掛けた。
「……あなたは誰ですか?」
「……あなたの飼育員だよ」
ヤマバクは彼女の名を知らない。
「ここは何なんですか?」
「ここは……ジャパリパークだよ」
「わたしの知っているジャパリパークじゃないです」
警戒心を露にしているヤマバクの様子に飼育員は困ったように指で頬を掻いた。
「そっか…… ヤマバクは全部思い出しちゃったんだね」
「わたしはあの日の夜、地面から溢れ出る黒い何かから逃げるために木に登り、
落ちて黒い何かに飲み込まれました。
そして、気が付いたらこのジャパリパークに居たんです。
嘘の記憶に塗り潰されて」
飼育員は観念したかのようにこのジャパリパークの真実を語り始めた。
「ここはもう一つのジャパリパーク。
誰かが思い、誰かが願った“もしも”を再現した場所。
この夢は現実を飲み込んでいく。
そして、何時の日か夢と現実はひっくり返って、このジャパリパークが本物になる。
ここは誰もが幸せになれるジャパリパークなんだよ」
「でも、ここは夢の中。
夢の中には何もありません。
幸せとか楽しいとか、そんなものよりも大切なものが現実にあるんです!
ここは“幸せなだけの悪夢”! わたしはここから出ます!」
ヤマバクは決意を胸に歩みを進めて飼育員の脇を通る。
すんなりと通れてしまった。
「どうして……」
「止めないのかって?」
ヤマバクは飼育員に背を向けたまま疑問を口にすると飼育員はヤマバクの言葉の続きを言う。
飼育員は少しだけ顔を下に向けヤマバクに背を向けたまま言葉を紡いだ。
「フレンズのやりたいことを後押しするのが飼育員だから。
だから、ボクはヤマバクを止めない」
「しーくいんさん……」
「ヤマバクはボクの言うこと全然聞かないし、勝手に行動して迷子になる問題児だった。
だったけど……」
飼育員の頬を伝って、透明な雫がしたたり落ちる。
震える声を絞り出すように飼育員は思いの丈を口にする。
「本当に少しの間だったけど、ヤマバクと過ごした時間はとっても楽しかったよ……」
「……っ!」
「振り向いちゃダメだ!!」
思わず飼育員の方を振り返ろうとしたヤマバクを飼育員が止める。
「振り向いてしまったら戻れなくなるよ。
振り向かないで真っ直ぐ進むんだ。 真っ直ぐに」
「ぅぅ……わ、わかりました!」
ヤマバクは飼育員に言われた通りただ前を向いて走り続けた。
悲しみを断ち切るように、ただひたすら真っ直ぐに……
「もしも……もしも、もう一度ヤマバクと会えるのなら
今度は飼育員じゃなくて、友達として…… 現実で……」
一人、白い空間に残された飼育員はヤマバクとの別れを惜しむように一人呟いた。
「ああ、そっか…… 思い出したよ。
ボクは── 本当ノボクハ──」
飼育員の役割を与えられた存在は思い出した。
かつて現実世界で何を願い、この世界で過ごしたのかを……
現実世界に戻れたのなら
喋ることは叶わなくても
ヤマバクの側に居たい
ヤマバクが歩みを進めるに連れて、周囲の景色が変わっていく。
純白から漆黒へ。
そして、漆黒の世界の果てで不自然に白い色がぽつんと存在していた。
「なにゆえ……」
白い存在はヤマバクに背を向けたまま虚空へと話し掛ける。
「何故、拒むのですか……」
「オイナリサマ……?」
それはジャパリ科学館で出会ったオイナリサマだった。
ヤマバクがオイナリサマに声を掛けると
オイナリサマはゆっくりとこちらを振り返りながらヤマバクに話し掛ける。
「あなたも拒むのですか?」
その時、ヤマバクは悟った。
先程、飼育員が言っていた誰かと言うのは目の前のオイナリサマの事だと……
「わたしは帰ります! ここはわたしの居場所じゃあないです!」
「……」
うつむき加減のオイナリサマから表情を伺い知る事は出来ない。
「オイナリサマもこんな場所に居ちゃダメです。
こんな、偽物のジャパリパークに……っ!」
その時、オイナリサマからただならぬ雰囲気が発せられて、ヤマバクは思わず言葉を詰まらせる。
「この世界は偽り…… 泡沫の夢に過ぎない…… それの何が悪いのですか?」
「ゆ、夢は夢ですよ? 起きたら全部無くなっちゃうんですよ?」
「何も無いのは現実も同じこと……
なれば、私は終らぬ夢を紡ぎ続けます。 目覚めぬ夢を…… 永遠に……」
ヤマバクのケモノとしての本能が警鐘を鳴らす。
目の前の存在にはどうあがいても勝てない。
生物としての格が違う。
だが、だとしても!
「現実に何もないなんて事はありません!!
オイナリサマの目はただの模様ですか!!
これ以上変なこと言うなら噛み付きますよ!!」
「あの頃を知らないあなたが何を知ってると言うのですか!!!」
オイナリサマの手が光り、ヤマバクの喉元に向けて鋭い爪を突き付ける。
「何を……知ってると言うのですか……」
例え、ヤマバクがこの夢を壊す原因になると分かっていても、
オイナリサマはヤマバクを傷付ける事は出来なかった。
守護けものとしての誇りがオイナリサマを踏み止せたのだ。
オイナリサマは涙を流しながらヤマバクの前に崩れ落ちる。
「守れなかった……
あの人が……園長が愛したジャパリパークを……
もう、何も……何もないのです…… だから、私は……」
「例の異変のことですね」
ヤマバクは例の異変について詳しいことは知らない。
知ってることと言えば、異変前のジャパリパークは栄えていた事と
恐ろしいセルリアンが暴れまわったと言う話だけ。
それでも、夢の中のジャパリパークの様子とオイナリサマの話から例の異変の事であると察する事が出来た。
ヤマバクは泣き崩れるオイナリサマの前に座り、視線の高さを合わせる。
「オイナリサマは現実を知るべきです」
ヤマバクはオイナリサマの両頬に手を当ててぐいっと持ち上げた。
「今、目の前に何がいますか?」
質問の意図が分からない。
「ヤマバク……?」
「そうです。 わたしがいます。
これがどう言うことか分かりますか?」
「?」
「守り抜いたんですよ!
オイナリサマはジャパリパークを守り抜きました!
じゃないと、わたしはここにいません!
勝手に最悪を想像して、勝手に泣いて、勝手に変な夢に引き籠って!
オイナリサマは勝手過ぎます!」
ヤマバクはオイナリサマの脇に腕を入れて、持ち上げるようにして無理矢理オイナリサマを立たせる。
「わたしと一緒にジャパリパークを廻るんです!
そして、知ってください! ジャパリパークは今もたくさんのフレンズ達が暮らしているんです!
何もないなんてことはないんです!」
「守り……抜いた……?」
「あ、でも、昔の方が凄かった部分はありますけど……
ううん、今からでも遅くはありません。
昔よりもっと凄いジャパリパークにするんですよ! みんなの協力があればきっと出来ます!
だから、一緒に行きましょう!」
ヤマバクの言葉にオイナリサマは涙を流したまま微笑み、自分の頬に添えられたヤマバクの手を取った。
「ああ…… 私のしてきた事は無駄にはならなかったのですね。
教えてくれてありがとうございます。
あなたのおかげで本当にやるべき事に気が付きました。 だからこそ……」
オイナリサマはヤマバクの手を放し……
「あなたと共には行けません」
「!?」
オイナリサマがヤマバクの肩を押すとヤマバクの意思や行動と関係なく滑るように離れていく。
「オイナリサマ!? どうして!?」
ヤマバクは必死に駆け寄ろうとするが、その距離は縮むどころかどんどん広がっていく。
「これは罪なのです。
ありもしない幻にすがってしまった罪。 私は罪と向き合わねばなりません」
「なっ!?」
涙を拭ったオイナリサマは意思の籠った力強い目のままヤマバクから背を向ける。
いや、オイナリサマは背後にいた存在と向き合った。
それはきっとヤマバクがここに来たときから……
それ以前よりもずっと前からそこに存在していたのかもしれない。
「オイナリサマ! 必ず迎えに行きます!
どんなに大変でも! 必ずです! だから……だから!!」
ヤマバクはオイナリサマに向かって叫ぶ。
「セルリアンなんかに負けないで────」
オイナリサマはヤマバクが無事この世界から旅立った事を確認し、目の前の存在に向き直る。
先程までは漆黒の空間に数多のセルリアンの目が現れる。
今まで対峙してきたどんなセルリアンよりも強大なセルリアン。
この世界そのものとも言うべき存在になりつつあるそれに向かってオイナリサマは立ち向かう。
「もう私は引き返せないところまで来てしまいました。
だからこそ、守護けものとして!! この身をもって封じます!!」
──────────────────
あれから幾日経過しただろうか。
オイナリサマを助ける目処が立たないまま、
何故かずっと一緒にいるラッキービーストと共にオイナリサマがいるであろう場所を見詰めていた。
だが、それも今日で終わる。
「お願いします!! 私と一緒にオイナリサマを助けに行ってください!!」
フレンズの力を引き出す不思議な御守りを携えたヒトと言うケモノが幾人かのフレンズと共にこの地を訪れた。
頭を下げるヤマバクにそのヒトは力強く言う。
「……その為に来た」
─────────────────
漂流フレンズ日記外伝
Outside The Diary ~Saved Japari Park~
ー完結ー
とある施設のポッドの中でお腹を空かせたヒトの子供が目を覚ました。
キュルル
「ハッ!! ここは… ここはどこ?」
目を覚ますと、そこは和室だった。
???
「ハハッ! ほっぺたに畳の跡が付いてるよw」
キュルル
「あなたは…?」
なんといきなりチンチラがあらわれたのだ!
キュルル
「ここは夢の国?」
チンチラ「残念、ここは千葉県の浦安市さ! ハハッ」
ホワイトタイガー(埼玉県民)「やい、千葉県民! お前の領土の半分をよこせ!」
アオカゲ(群馬県民)「やめたまえ君たち」
シーサー・ライト「なんくるないさぁ」
チンチラ・ホワイトタイガー「「群馬は黙ってろ! 」」
キュルル
「・・・やっぱりケダモノだなぁ… 品性の欠片も無いや」
ヒゲじい
「これがホントの『け・だ・も・の・だ・も・の』ですなぁ...」
キュルル「だけどやっぱりカラカルが好き」
アムールトラ「キュルルちゃん!やっぱり私とは遊びだったのね!!ひどい!」
イエイヌ「実家に帰らせていただきます…」
カラカル「キュルルのバカ!もう知らないッ!」
キュルル「ま、まってーーーーーーカラカル!!」
目の前には幅5cm長さ10cm深さ3cmの地面の裂け目が横たわっていた。
カラカルを追い掛けるために飛び越えようとして… 落ちていった。
サーバル「すっごーい!キュルルちゃんどうやってこんな溝にハマったの?」
カレンダ「おー、イッツ スぺランカー ね!」
キュルル「どうでもいいからタッケテー!」
カラカル「チョーウケル」
一方イエイヌは自宅に到着していた。
イエイヌは早速泥と雑草で再現したお茶をすすった。
「まっず…」
カレンダ
「どれどれ・・・ ズズー
ブフー!! Yuck(オエッー)!!」
噴き出したお茶がイエイヌにかかる。
カレンダ
「こいつはゲロ以下の匂いがぷんぷんするぜェー!」
ブラックジャガー
「何だよ…ゲロ以下って…ズズ~ヴッ
うまいっ! テーレッテレー
店長を呼べ! 私はごはん! ∠(・ω・) も食べたい!」
イエイヌ
「どうぞ、味噌汁ぶっかけ御飯です(塩分過多)」
しかしブラックジャガーは年齢的に塩分が気になるお年頃だった!
ブラックジャガー (がふがふ…)
イエイヌ「食べてるじゃーん」
ブラックジャガーは誘惑に負けたのだった。
「匙が止まらない、こっ、これが伝説のジャンクフード猫まんまか!」
そして健康診断の日…
博士
「かばん、お前はケツ圧が高いのです、気をつけるのですよ。
さてブラックジャガーは…」
ブラジャーさん
「健康診断も一撃で決める!」
博士
「ブラックジャガー、お前は最近ちょっと太り気味なのです。 痩せるのです」
ブラックジャガー
「なん…だと…!?」
ジャガー
「ごはん!は糖質が高いから控えた方がいいよ」
こうして、ブラックジャガーの485 週間に渡る食事制限が始まった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方その頃、幅5cm長さ10cm深さ3cmの溝にはまったキュルルは…
「救助はまだか」
今や溝はパークの人気スポットとなり、丁度これから目玉イベント『キュルルへの餌やりタイム』だ。
カラカル
「さーキュルル、ジャパリチップスを持ってきたわよ!」
キュルル
「のりしおじゃなきゃ嫌だ!」
観客フレンズ「始まったわ、見どころの一つ、恒例のキュルルちゃんワガママ発動よ!」
観客フレンズ2「だが、それがいい!」
叱るカラカル「こらー! ちゃんとたべなさーい!」
キュルル「食べないよ!」
サーバル「すっごーい! キュルルは伝統芸の出来るフレンズなんだね」
カラカル
「もう!あんたが食べないっていうなら、私が食べるわ!」
サーバル
「なに言い出すの? 私が・・・うーがおー、食べちゃうぞー」 (棒)
キュルル
「え!?え!?じゃあ、僕が…」
アルパカ
「ドウゾ~ はいドウソ~」
サーバル
「アルパカが嬉しそうでよかった…」
カラカル
「じーっ」
キュルル『はっ!?カラカルが僕を蔑んだ目で見ている…ゾクゾクッ』
カラカル(本当は私もちょっと食べたかったのに…)
アルパカ「じーーっ!」
サーバル「はよ食えや!」
キュルル
「ハマっちゃってるから手が使えないよ!誰か食べさせて!」
カラカル「しょうがないわねー 私が…」
サーバル「はいはーい! 私が…」
アルパカ「どうぞ〜」
セルリアン ( ̄Д ̄)ノ
キュルル
「もーっ、一人ずつ順番で!はい、あーん…」デレデレ
アルパカ
「って、セルリアンはダメだゆぉ~! ペッペッ!!」
セルリアンは溶けた!
そしてアルパカの唾は、キュルルの服にも掛かっていた!
カラカルにも!
カラカル
「ちょっとぉ、こっちまでかかったじゃない!」
キュルル
「これは…ご褒美かな?」
セルリアン「そのようだな…」そういい残して消滅した。
カラカル「喋った!?」
カラカルとキュルルの服(毛皮)も溶けて消滅した。
カラカル
「いやーん! ちょっとどこみてんのよー!!」
なぜかアルパカさんの毛皮も!!
スタッフのおっさんも脱ぎ始めた!
スナネコは脱がなかった!
代わりにパーク中のヘビのフレンズが脱衣を始める。
ツチノコ
「なんでだよ 」ぬぎぬぎ…
ミライとマーゲイは鼻血を垂らしながらその様子を一心不乱にカメラに収めた。
ハシビロコウ
「署まで来て頂こう」
2人は署まで連行されるまでの間ミニスカハシビロポリスの生足を堪能した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして時は過ぎ…
キュルル
「ハッ!! ここは… ここはどこ?」
キュルルはいつの間にかホテルに移動していた。
気がつくとそこはベッドの上だった、
ふと見ると隣ではシマスカンクが寝息をたてている。
そしてシマスカンクは寝っ屁を・・・
それがキュルルちゃんにモロにヒット!!
キュルル
「…デリシャス…!」
キュルルはオナラソムリエだったのだ
そこへイエイヌとカラカルがやってきた。
イエイヌ「臭っ!」
カラカル「臭いが服に付いちゃってるじゃない」
シマスカンク「すまんね」
イエイヌ「シマちゃんは悪くないですよ」
カラカル
「キュルル、あんたその服脱いじゃいなさいよ」
キュルル
「うーん残念だけど仕方ないか…」 スッポーン!真っ裸ぁ
ミライとマーゲイとカレンダと隊長が鼻血を垂らしながらその様子を一心不乱にカメラに収めた。
ハシビロポリス
「けもシコ警察だ!」
キュルルは公然猥褻罪で連行されていった。
残された7人は、
キュルルのお尻とミニスカハシビロボリスの黒ストッキングに包まれた美脚を思う存分堪能したのだった。
ー完ー
隊長
「ミライさん、紙飛行機の折り方を教えてくれませんか?」
ミライ
「え…? イマドキくん、何言い出すの?」
隊長
「いえ、一般的なのは僕でも折れますよ。
滞空時間の長くなる折り方を教えて欲しいんです。
フレンズさんたちに『すぐ落ちちゃうじゃなーい』てバカにされたくないんです」
ミライ
「カラカルさんに良いところを見せたいんですね」
隊長
「どうして分かったんですか!?」
ミライ
「・・・
でも、なぜ私に?」
隊長
「それは・・・
『ミライさんの紙飛行機はねぇ、スッゴいんだからぁ!』って聞いて・・・」
ミライ感染 っちゃって・・・
「すっかり口癖が
言っておきますけど、ギネスの29.2秒ほどじゃないですよ?」
隊長
「いや、そこまでは求めてませんから…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
隊長
「出来ました!」
ミライ
「くく…w」
隊長
「・・・」
ミライ
「笑ってしまってごめんなさい。
でもイマドキくんって案外 不器用なんですね。
サーバルさんのと大差ないじゃないですか」
隊長
「だから教えて欲しかったんですよ。
それに・・・ もしかしたら将来、何か役に立つかもしれませんし…」
ミライ
「紙飛行機が…?
そうでしょうか・・・
えいっ!」」
ひゅーーー〜〜〜
隊長
「わぁ! すっごーーい!」
ミライ
「・・・」
~ジャパリホテル~
サーバル
「あ…」
避難を始めるフレンズたち。
サーバルは崩れ行くホテルで呆然と佇むアムールトラを見つけた。
サーバル
「アムールトラ! あなたも早く逃g…」
ガラガラッ
キュルル
「危ない!」
カラカル
「何、ぼーっとしてんのよ!」
地面が崩れ、サーバルとアムールトラを大きな裂け目が隔てた。
サーバル
「アム-ルトラが取り残されてる! 助けなきゃ…」
カラカル
「また あんたは・・・
助けたところで その後は? また私たちが襲われるかもしれないのよ?」
サーバル
「それでも・・・」
キュルル
「それ以前に危ないよ」
サーバル
「大丈夫! これくらいの溝なら、ひょいっと」
キュルル
「そりゃサーバルなら ひとっ飛びだろうけど、また地面が崩れるかもしれない。
戻ってこれるかも・・・
何か他の手を考えよう」
カラカル
「・・・まったくあんたたちは…
言っとくけど、あまり時間は無いわよ」
サーバル
「こんな時・・・・ゃんなら…」
キュルル
「え…?」
サーバル
「そうだ! 火の付いた紙飛行機で!」
カラカル
「そうか! かばんさんがやってた誘導ね。
あんたにしては冴えてるじゃない」
サーバル
「も~ 素直に褒められないの?」
キュルル
「でも結構 距離があるよ。
よほど遠くに飛ばさなきゃ・・・
隊長
「ミライさん、今度は遠くまで飛ばせる紙飛行機の折り方を教えてください」
ミライ
「言っておきますけど、ギネスの69.14mほどじゃないですよ?」
隊長
「いや、そこまでは求めてませんから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
くるむ
「出来たよ」
イエイヌ
「出来ました」
隊長
「出来ました!」
イエイヌ
「ふふ…w」
隊長
「・・・」
イエイヌ
「ごめんなさい。
でもご主人って案外 不器用なんですね」
ミライ
「確かに・・・w
くるむくんの方が上手いじゃないですか」
隊長
「だからミライさんに教えて欲しかったんですよ。
それに・・・ もしかしたら将来、何か役に立つかもしれませんし…」
ミライ
「前にもそう言って・・・
役に立ったことありましたっけ?」
隊長
「・・・」
ミライ
「ま、まだチャンスはありますって… 💦
えいっ!」」
ひゅーーー〜〜〜
くるむ
「わぁ!」
イエイヌ
「すごいですぅ!」
サーバル
「…ルル? キュルル!?
カラカル
「なに ぼーっとしてるの!?」
キュルル
「いや・・・」
キュルルはスケッチブックから1枚を破り取る。
キュルル
「いけそうだ。 すぐに折るよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キュルル
「出来たよ」
カラカル
「早っ!
でもどうやって火を付けるの?」
サーバル
「マッチ… は無いよね」
ボス
「僕の体を使って。 虫眼鏡のレンズ機能もあるんだ」
サーバル
「そうか! カラカル、お願い!」
キュルル
「はい、カラカル」
キュルルは腕からボスウォッチを外すとカラカルに。
サーバルには折った紙飛行機を手渡す。
カラカル
「え? 私、そんなのやったことないわよ?」
サーバルはいつでも投げれるように紙飛行機を構えている。
ボス
「僕が指示するよ。
角度をもう少し前に傾けて…
もう少し紙から離して…
いいよ。 そのままで・・・」
🔥
着いた!
「行くよ! アムールトラーー!」
ひゅーーー〜〜〜
紙飛行機は真っ直ぐアムールトラを目掛けて飛ぶ。
#カラカル「バカ! 笑ってないで紙飛行機を追い掛けなさい!」
紙飛行機はアムールトラを掠めて、そのまま飛び去る・・・
ガラガラッ!
サーバル
「危ない!」
キュルルの足元が大きく崩れる。
サーバルが捕まえたおかげで落下は免れたが・・・
キュルル
「あ、帽子が・・・」
サーバル
「アムールトラは!?」
カラカル
「そんなこと言ってる場合!?
もう、これ以上は危険よ。
早く逃げましょう」
キュルルたちは仕方なく避難を始めた。
一方、キュルルの帽子は風に乗り、瓦礫の中へ消えてゆく。
ひとかけらのサンドスターと共に・・・
ボス
「 #ア…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばんさん
「いいチームじゃない」
かばんさんはサーバルたちの様子を見ながら、そう呟いた。
一方、瓦礫の中からは眩い光が漏れていた。
かばんさん
「もしかすると、僕も ああやって生まれたのかな…?」
かばん
「・・・」
かばんさんはホテルをあとにした・・・
かばんさん orz
サーバルの去った夕焼けの砂浜で、かばんさんは へたり込んでいた。
かばんさん
「上手く行かないもんですね…」
博士
「そう言えば、一部の者からは黒幕扱いまでされていましたね」
かばんさん
「教えられて分かることと、自分で考えて気付くことでは違うと思ったんです」
助手
「それもこれも気付いてもらえない時点で失敗なのです」
かばん
「ですね・・・」
博士
「ところでアムールトラの方はどうだったのです?」
助手
「そもそも無事に避難できたのですか? あのホテルから・・・」
かばん
「あのあとアリツさんの用意したジャパリまんが1ヶ減っていたので無事かと…」
博士
「いつの間に・・・」
助手
「元から数え間違えていただの、サーバルがつまみ食いしただのと揉めていましたが…」
かばん
(博士たちも疑われていたのはスルーなんですね…)
博士
「ビースト…ですか」
助手
「解けるでしょうか…」
かばん
「・・・まだ未知数ですね。
他力本願ですし…」
かばん
「ビーストの正体が分かりました」
博士
「本当ですか!?」
助手
「・・・?
その割には浮かない顔ですね」
かばん
「はい・・・
実は… 人為的に作られたものだったんです・・・」
園長王勾 博士、パーク外へのフレンズの持ち出しが違法だということはご存じのはずですが。
「
しかもこんな緊急時に・・・」
オウマガ
「緊急時だからこそですよ。
私は治療のために特例を認めて欲しいと言っているだけです。
この『異変』が収まれば、施設に戻せばいいでしょう。
それともビーストをこのまま見殺しにするとでも?」
園長
「それですがね。
あなたの当初の報告書によると、
ビーストは『不純物の混じったサンドスターによる不完全なフレンズ化』とされ、
純度の高いサンドスターの投与で正常なフレンズ化が見込める、とあります。
そのため治療と称して隔離していた・・・」
オウマガ
「その通りです」
園長
「ですが、あなたのパソコンにはもう1つ研究データが存在しますね?」
オウマガ
「おやおや。
ココは個人の研究成果を盗み見るような、モラルのない所だったんですかな?」
園長
「事情が変わったことについて事前に説明がなかったことは謝罪しましょう」
オウマガ
「・・・?」
園長
「続けます。
この報告書によると・・・
『サンドスターの過剰摂取により、いわゆる中毒症状を起こし、狂暴化する。
液状化させたサンドスターを定期的に体内に注入し、ビースト状態を維持していた』
ーとあります。
間違いありませんか?」
オウマガ
「このままでは施設の崩壊と共にビーストが放たれ、フレンズに危害を及ぼす危険性もあります」
オウマガは園長の問いには答えず、ビースト持ち出しの正当性をアピールする。
園長
「ビーストを監禁している場所を教えてください。
こちらで開放します」
オウマガ
「監禁とは随分 物騒な物言いですな。
フレンズと我々を守るため、だったんですぞ?」
園長
「上はココを放棄することを決定し、私たちにも退去を命じました。
私たちが これ以上、護ってあげられなくなったからには彼らに委ねるしかありません。
勝手すぎるとは思いますが、せめて可能性だけでも残しておいてやりたいんです」
オウマガ
「大統領からも嘆願書が行っているはずです!」
園長
「ええ、イワビーの数十倍は強い圧力ぅでしたねぇ…
でも事情が変わりましてね・・・」
オウマガ
「・・・?」
園長
「このほどカード大統領は失脚しました。
そして新大統領の率いる※国はパークへの出資をヤメるそうです。
あと、あなたにお客さんが来ていますよ」
捜査員丑満 博士、お話は署で聞かせてもらいます」
「王勾
オウマガ
「な・・・!
なに綺麗事を言っている!?
アミューズメントパークプレジェクトなど表向きで、上はフレンズたちやサンドスターを利用するために・・・
あなたがたも分かってて協力していたのでしょう!?
今更ビースト1人を救ったくらいでどうなると言うのだ!」
捜査員
「おとなしくしろ!」
オウマガ博士は がなり立てたが、やがて捜査員に引き立てられていった。
独り残された園長は呟いた。
「まだ救えるかどうかも分かりませんよ…
でも、これが私に出来る精一杯なんです。
パークはお返ししますので、あとは頼みましたよ。
フレンズさんたち・・・」
???
「どういう状況かな? これは・・・
とりあえず#食べないでくださーいって言えばいいのかな?」
アムールトラ
「・・・」
アムールトラは黙って どいた。
???
「そこは『食べないよ~』って言ってくれないと。
( ゚д゚)ハッ! もしかして食べられ… いや~ん」
そう言うと『まいっちんぐ』なポーズをする。
アムトラ
「・・・」
???
「ノリが悪いなぁ…
でも助けてくれてありがとう。
落ちてくる瓦礫からあたしを庇ってくれたんだよね。
あたしは・・・
あたしは? 誰? どこここ?
って、とりあえずここから逃げ出すのが先か」
アムトラ
「・・・」
???
「ね~え~。 一緒に逃げようよ~」
アムトラの腕を掴んで、グラグラ揺さぶる。
アムトラ
「一人で行け。
オレは沢山フレンズたちに迷惑を掛けた。
このまま居なくなった方がいい…」
???
「シャベッタァァァァァ! ってそれどころじゃないか。
でも、う~ん・・・
そう言うなら仕方ないか」
アムトラ
「!?」
???
「なんて言うと思った?
あたし一人じゃ逃げられないからさ~
一緒に逃げよ?」
アムトラ
「・・・」
???
「・・・あ~あ、あたし生まれたばっかなのに、ココで死んじゃうのかぁ~
短くて不幸な人生だったなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
???
「助けてくれてありがと~!
・・・そう言えば、あなたのお名前は?」
アムトラ
「・・・」
???
「・・・あ~あ 命の恩人の名前も知らないまま、
恩知らずと後ろ指をさされながら生きて、死んでいくのか~
悲しいなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・ アムールトラ…」
???
「アムール…
『愛』っていう意味だね」
アムトラ
「・・・」
???
「このSSの『I』には『if』と『愛』っていう意味が込められてるんだって。
知ってた?」
アムトラ
「・・・」
???
「まあ、メタネタを置いといて…
アムールトラちゃんはさぁ・・・
きっと『愛し、愛される』ために生まれたんだよ!」
アムトラ
「・・・」
???
「これから。 ね!」
アムトラ
「!」
???
「・・・でぇ、私の名前・・・
ーは付けてくれないよね…」
そう言うと手荷物を漁り、一冊のスケッチブックを取り出す。
名前欄には『友枝 包夢』と書かれている。
???
「ともえ…だ・・・ くるむ?」
キュルル…
せっかくの雰囲気をぶち壊すようにお腹が鳴る。
???
「お腹すいた~」
アムトラ
「・・・」
???
「生まれたばっかで、
ご飯の探し方も教えてもらってないし、安全な眠り方も知らないしなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・」
つジャパリまん
???
「ありがと~!
そういえばヘリポートに美味しそうなのがいっぱいあるなぁって見てたんだ~
って1ヶだけ!?」
アムトラ
「!?」
???
「ああ、そうじゃなくて あなたの分は?
それともあたしの見てない所で食べるつもりとか?
あ~ 人生最初の食事が独りっきりなんて寂しいなぁ チラッ」
アムトラ
「お前の分だけだ!
あと、その『チラッ』っていうのヤメろ!」
???
「アムトラちゃんが ちゃんと私と話してくれたらヤメるよ?」
そう言うとジャパリまんを手でちぎり、少し大きい方をアムトラに手渡そうとする。
アムトラは差し出されたジャパリまんの方は取らずに、小さいほうのジャパリまんを奪い取ると口に放り込んだ。
??? 😊
「あと、お前じゃなくて名前で呼んでくれると嬉しい。
覚えてる?」
アムトラ
「・・・#『ともえ』だ」
ともえ
「あ、ちゃんと覚えててくr…
え…? あぁ・・・
まあ、いいか。
うん。 あたしは『ともえ』
#つまりはこれからもどうかよろしくね♪」
ーかばんさんの家ー
博士
「アムールトラがどうなるにせよ、
事前の約束通り、演技代として『かばんの絶品カレー』は頂くのです」 じゅるり…
助手
「なにしろ長である我々を小間使いのように扱ったのですから。
しっかり おかわりも頂くのです」 じゅるり…
かばんさん
「はい…」
【けものフレンズ I2】 ーイエイヌ編ー
12、i+i話 ~帰るべき場所~
ともえ
「アルパカさんの紅茶も美味しかったね。
博士たち直伝ってだけでなくアレンジ加えてて・・・
ちょっとお腹が たぽたぽしてるけど」
アムトラ
「・・・」
ともえ
「大丈夫だよ。
ミライさんっていうフレンズ好きで有名なヒトにも、
キツネダシの温泉を飲み干したり、カバダシの水飲み場を飲み干したり
ジャガーダシの川の水を飲み干したっていう伝承があるそうだから」
アムトラ
(ばけものフレンズじゃないか…)
ともえ
「博士たちの挨拶も済ませたし~」
アムトラ
「・・・」
ともえ
「はじめまして! ヒトのフレンズともえでーす!」 (^o^)/
博士
「・・・」 💢
ともえ
「ほらアムトラちゃんも挨拶して?」
アムトラ
「・・・ ビースト… もといアムールトラのフレンズだ。
長いからアムトラでいい」
助手
「・・・」 💢
かばん
(自由なコだなぁ…)
ともえ
「かばんさん、ですね。 よろしくお願いしまーす!」
かばん
「う、うん。
そうだ、これから役に立つかもしれないから、ともえちゃんにもコレあげるね」
ともえ
「ありがとうございます。
あと、紅茶ごちそうさまでしたー!」
ともえ
「ーというわけで、ボスウォッチももらったし・・・」
ボス
「よろしくネ」
ともえ
「かばんさんって絶対いいヒトだよね」
アムトラ
「・・・ 私は苦手だ」
ともえ業 、だよね」
「クスクス…
かばんさん、私とお話してる間も ずっとアムトラちゃんのしっぽを目で追ってたし、
その後も、博士たちが『そろそろ離してやりなさい』って言うまで、ずっと撫でまわしたりモフモフしてたもんね。
愛のなせる
アムトラ業 じゃないのか?)
(むしろヒトの
ともえ
「私はフレンズのフォルム(姿・形)のフェチなんだよね」
アムトラ
(聞いてもないのにカミングアウト!?)
ともえ
「絵を描くのが趣味だからさぁ・・・
フレンズを前後左右、上から下から観察し尽して・・・ じゅるり…
フィギュアとかでも どんなモノを履いてるか、もしかしたら履いてないかも? って気になるでしょ?
おっと、これ以上は けもシコ警察にマークされちゃうね。
あ、さては誘導尋問だな?」
アムトラ
(コイツが分からん、分かりたくもない)
ともえ
「うん、これは新メンバーが必要だね!」
アムトラ
「さっきから話に脈絡が無さすぎだろ! どうしてそうなる?」
ともえ
「あ、心配しないで。
メンバーを入れ替えようとか、目の前でイチャついて嫉妬させようなんて思ってないから」
アムトラ
「そんな心配はしていない」 💢
ともえ
「ほら、けもフレ(アニメ)の主人公って、もれなくネコ科フレンズをパートナーとして連れてるじゃない?
私としてはネコ科+イヌ科をパートナーにすることで差別化を図ろうかなぁって」
アムトラ
「そんなメタな理由!?」
ともえ
「あとは、私とアムトラちゃんとのコミュニケーションの潤滑剤として・・・」
アムトラ
(さすがに荷が重すぎるだろ…)
ともえ
「誰かいいコ、いないかなぁ? チラッ」
アムトラ
(イヌ科、か…)
ともえ
「その顔は心当たりがあるね!」
アムトラ
(表情は変わってなかったはずだが・・・)
ともえ
「こう見えて観察眼には自信があるんだ。
なにしろ絵を描くのが趣味だからさぁ・・・
フレンズを前g…
アムトラ
「もういい! 分かった。 案内するから・・・」
ともえ
「やったね!」 (・ωー)~☆
アムトラ
(自由すぎるだろ、コイツ…)
イエイヌ
「どうぞ、お湯に葉っぱを入れたものです」
サーバル
「わーい、紅茶だぁ!」
ぐびぐび…
カラカル
「あんた、ちょっとは遠慮しなさいよ」
キュルル一行は、イエイヌ宅にお邪魔していた。
サーバル
「・・・?」
カラカル
「どうしたのよ、変な顔が更に変よ?」
サーバル
「もう! またそんなこと言ってぇ!
なんか博士たちやアルパカ淹れたのに比べると、ちょっと…」
カラカル
「コク…
うん、まあ言われてみると変に苦いけどさ…」
キュルル
「・・・」
イエイヌ
「すいません。
実は、見よう見まねでやってただけなんで・・・」
サーバル
「博士たちとかアルパカに教えてもらったら?」
イエイヌ
「いえ、いいんです。
飲んでくれる人もいませんし・・・
ところでキュルルさんの おうちは見つかったんですか?」
キュルル
「・・・」
カラカル
「明るくて、優しくて、暖かな場所…
このジャパリパークが僕のおうちなんだぁ! ・・・だっけ?」
イエイヌ
「!」
キュルル
「///」
カラカル
「もしかして照れてんの?」
キュルル
「なんか今更 恥ずかしくなってきた…」
カラカル
「もっとみんなの役に立てる事を探したい!
もっと一緒に冒険したいんだー!」
キュルル
「やめてー!」
サーバル
「っていうことだからさ、イエイヌも一緒に行かない?」
イエイヌ
「!」
カラカル
「サーバルにしてはいいアイデアじゃない」
サーバル
「もう、またぁ! 素直に褒められないの?」
イエイヌ
「いえ、遠慮しておきます・・・」
サーバル
「え~!?
いろんなフレンズとお友だちになれるし、きっと たーのしーよ?」
カラカル
「ちょっと。
嫌がってるのを無理に連れ出したって楽しめないわよ」
キュルル
「そうだね。 僕たちじゃルフ〇先輩のようにはいかないよね…」
サーバル
「うーん、そんなもんかなぁ…」
カラカル
「じゃあ、そろそろ行きましょ?」
キュルル
「また来るよ」 ノシ
そう言うと一行は帰って行った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イエイヌ
「ジャパリパークが僕の家…か。
ご主人様と同じことを言うヒトがいたなんて・・・」
イエイヌは金庫から1枚の絵を取り出す。
最近は、その頻度も上がってきている気がする。
そうしないと『ご主人様』の顔も、想い出も、時間と共にどんどん薄れていくようだったからだ。
この色褪せてきた絵のように・・・
園長
「イマドキくん、まだ残っていたんですか?」
イマドキ
「・・・」
園長
「完全退去の期日は明日ですよ?」
イマドキ
「・・・」
園長はチケットを2枚取り出す。
園長
「今夜、最後の貨物便、そして明日の飛行機が人員の最終便になります。
どちらかでパークを・・・」
イマドキ
「何でですか!?
どうして僕たちだけで逃げるんです? フレンズを見捨てて!」
園長
「それなら何度も説明したでしょう。
これはもう、決定事項です」
イエイヌ
「あの~」
イエイヌが入って来た。
イエイヌ
「大丈夫ですか? 隊長」
園長
「ああ、イエイヌさん。
用事があるのは僕です。
・・・ ちょっと場所を変えましょうか」
園長とイエイヌは、打ちひしがれている僕をおいて部屋を出た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は、園長室から出てくるイエイヌを待ち伏せし、一緒にパークを出ようと提案した。
イエイヌは思いのほか、あっさりと了承した。
正直、拍子抜けだった。
イエイヌ
「つまりは、お別れってことですね」
イマドキ
「・・・」
イエイヌ
「退去命令が出たんでしょ?
だったら隊長は、おうちにおかえりになるんですよね」
隊長
「ジャパリパークは僕の家だよ!
今となっては・・・」
イエイヌ
「パークを第二の故郷みたいに思ってくれるのは嬉しいです。
でも、ご家族が待っているんでしょ?
本来 帰るべき場所があるなら、そこに帰るべきです」
隊長
「フレンズたちと・・・君と別れるのはイヤだ!
・・・ そうだ、一緒に行こう!」
イエイヌ
「聞き分けの無いこと言わないでくださいよ」
隊長
「君の聞き分けが良すぎるんだよ!」
イエイヌ殊更 命令に絶対なのは、フレンズ化の影響かもしれませんね」
「イヌ科の動物には『上下関係』がありますから。
私が
隊長
「そんなマジレス要らないよ。
それとも僕のことなんて、何とも思ってないのか?
別れるのは寂しくないのか?」
イエイヌ
「寂しいに決まってるじゃないですか。
でも命令には従わなくては・・・」
~貨物船~
イエイヌを家に連れ帰ったら家族は驚くだろうな、とか
追っ手から身を隠しながらの逃避行・・・なんて駆け落ちみたいだな、とか。
そんな夢想は文字通り2行で終わる程度の夢物語でしかなかった。
警備隊長
「フレンズを連れての密航は違法行為だと知っているはずだが?」
船が出航して一安心・・・と思っていたら、
大捜索が始まり、あっさり見つかってしまった。
どうしてこんなに沢山の警備員が?
警備員
「隊長、船内をくまなく探しましたが、ビーストは居ません」
警備隊長「そうか、ごk…
トワ「ご苦労様です」
警備隊長
「!? どうしてここに?」
イマドキ
「園長!?」
トワ
「なかなか博士が口を割ってくれなくて・・・
あなた方には ご足労を掛けました。
パーク外に出ていないことさえ上に報告できれば、なんとか恰好は付きます」
警備隊長
「そんな報告はパークに居ても受けれるでしょう。
あと、これは当然の仕事をしたまでですから。 労いの言葉など必要ありません」
トワ
「あなたは最後まで仕事熱心ですねw
私は、彼がチケットを忘れたので渡しに来たんです」
そう言うと『フレンズさんと うきうきクルーズ♪ 遊覧チケット』をイマドキに手渡す。
警備隊長
「貨物船で!?
しかも、こんな状況下で!?」
警備隊長は訝しんでいる。
当然だろう。
園長の言い分は明らかに苦しい。
法を逸脱している、と言われても文句は言えない。
イマドキ
「一体どうして?」
チケットを受け取りながら僕も疑問を口にする。
トワ
「そりゃ、園長室の前で喋ってたら筒抜けですよ。
出るに出れなくて困りましたよw」
イマドキ
「あ~! 移動するの忘れてたぁ!」
イエイヌ
「叙述トリックぅですかねぇ…」
警備隊長
「そんな良いもんじゃない! どうせ、うっかり作者の書き損じでしょ?
あと、メタギャグを挟んでる場合ですか!」
トワは深々と頭を下げながら言った。
「すいません。
でも、こんな時だからこそ・・・
ここは2人の思い出作りに協力してやってくれませんか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~船長室~
本来いるべき主の居ない、二人きりの船長室は居心地が悪かった。
どういうわけか、まるですべての責任が自分の肩に掛かっているかのような重圧を感じる。
園長は、僕たちをここに案内すると、
「どうするか決まったら指示を下さい」
とだけ言って出て行った。
イエイヌは期待を込めた目で僕の命令を待っている。
僕の考えは浅はかだった。
園長はそれをすべて見抜いた上で、リスクをしょって、僕たちのために ここまでしてくれた。
ロスタイムを工面してくれた園長には、ただただ感謝しかなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現実は厳しい。
げんじつちほーに連れ帰ったとしても、ちっぽけな僕の力では、とても幸せにはしてやれないだろう。
博士たちも『合わないちほーでの暮らしは寿命を縮める』と言っていたじゃないか。
それなのにイエイヌと別れたくないというのは、僕個人のワガママでしかない。
ヒトのエゴで笑顔を曇らせるなど本末転倒だ。
ここにきて、やっと自分の想いに気付いた。
『イエイヌにはいつも笑顔でいて欲しい!』
それがすべてだ。
本音を言えば寂しいけど、そのためには隣にいるのが自分でなくてもいい…
代わりに誰かが守ってくれるなら・・・ 僕は遠くから祈ろう。
そう。
『帰るべき場所』があるなら、きっとそこに帰った方が良いのだ。 お互いに・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は、そのまま貨物船で帰途に就くことにした。
園長には、避難用ゴムボートでイエイヌをパークへ送り届けてもらった。。
『おうち へおかえり』
思っていたのとは かなり違う形とはいえ、ヒトが帰って来てくれたこと、
なぜかビースト(?)さんが一緒にいること、
そして何より・・・
ともえ
「だから明日、博士の所に習いに行こう!」
・・・長い間なかった出掛ける『予定』があるということ。
その晩、私は「ピクニック」の前の日のように興奮していて、なかなか寝付けませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ともえ
「はい、 ・・・で行きますんで」
どこからか声が聞こえます。
そう言えば、昨日から ともえさんたちが泊まっていたんでしたね。
イエイヌ
「おはようございます。 早いですね」
ともえ
「おはよう。 ・・・ちょっとね」
そう挨拶を交わしたものの、リビングには ともえさん一人しかいませんでした。
一体誰と話していたんでしょう?
ともえ
「お散歩にでも行こうか」
イエイヌ
#「え?」
思わずしっぽが疼きます。
でも・・・
イエイヌ
「アムトラさんが…」
まだ寝ているようですが,顔が見えないせいもあって、なかなか警戒心が解けません。
ともえ
「アムトラちゃん、朝はゼンゼヨワイーからねー
しばらくは寝かしておいてあげよう。
それよりあたしと散歩には行きたくない?」
またです。
ともえさんは なぜか私の意思を確認します。
命令するか、せめてリーダーシップを取ってくれた方がこちらとしても楽なのですが・・・
イエイヌ
「いえ、お願いします」
ともえ
「・・・
じゃあ行こう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お散歩に出てもギクシャクした空気は続きました。
ともえ
「あたし生まれたばかりでパークには詳しくないから、イエイヌちゃんの行きたいところでいいよ」
そう言って先を歩いてくれません。
仕方なく近くの広い空き地でフリスビーを投げてもらおうとしたのですが、
ともえ
「えいっ! あれ…?」
思うように飛びません。
ともえ
「ごめんね。 お絵描きだったら自信あるんだけどなぁ…」
ヒトは投擲能力に優れているのではなかったのでしょうか?
そういう疑問が浮かびましたが、得意なものはフレンズによっても違います。
照れ笑いを浮かべながらとはいえ、謝られると何も言えません。
その日は気まずい雰囲気のまま帰ることにしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おうちに帰るとアムトラさんはまだ寝ていました。
ともえさんは「ほらね」とばかりにウィンクしました。
ともえ
「よし! 朝ごはんを食べに行こう!」
イエイヌ
「え…?」
ジャパリまんを運びかけていた私は、衝撃の光景を目にします。
ともえ
「アムトラちゃん、起きて。
出掛けるよ?」
ともえさんはアムトラさんの体をゆっさゆっさと揺さぶっていました。
イエイヌ
「アワワワ…」
大型のネコ科(しかも元ビースト)の寝起きを邪魔するなんて命知らずな…
噛まれたりしたらどうするんでしょう?
アムトラ
「う…ん・・・ 何だ、朝っぱらから。
勝手に行けばいいだろ?」
どうやら目を覚ましてはいたものの、
起き上がらずにいたらしいアムトラさんは無下に断ります。
ともえ
「ダメだよ。
この企画にはアムトラちゃんが必要不可欠なんだから!」
片腕を掴み、無理にでも連れて行こうとします。
アムトラ
「あ~ 分かった。 分かったから引っ張るな!」
アムトラは根負けしたのか、面倒くさそうに起きてきました。
ともえ
「よーし! かばんさんの家に出発進行ジャパリパーク!」
・・・ ・・・ ・・・
OPが始まるでもなく、3人でポーズをキメるでもなく・・・
私は呆気に取られていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「かばんが『いつでも連絡してきてね』と言ったからといって、
朝も早くからボスウォッチを掛けてくるとは何事です。 まったく」
助手
「非常識にもほどがあるのです。 まったく」
かばん
「まあまあ。 一応アポを取ったんですからいいじゃないですか」
ああ。 朝のは そういうことだったんですね。
それにしても・・・
博士
「しかも紅茶の淹れ方を教えてやって欲しい、ですか?」
そっちは話を通していたわけじゃなかったんですね・・・
ともえ
「ホントは私がメインの予定だったんだんですけど、ちょっと事情が変わって・・・
なのでイエイヌちゃんだけですけど、お願いします」
助手
「こっちの事情はお構いなしですか・・・」
ともえ
「ーというわけなんだけどいいかな?
イヤなら断ってくれても・・・」
また・・・
ともえさんは私に尋ねます。
博士
「・・・ 許可を得る順番が間違ってませんか?」
でも、ともえさんが望むのなら・・・
イエイヌ
「お願いします。
私に紅茶の淹れ方を教えてください」
助手
「・・・ いいでしょう
ただしパークの掟は『ぎぶ&ていく』
対価としてジャパリまんを寄越すのです。
とりあえず2つもあれば・・・」
かばんさんは、さっきからアムトラさんの尻尾を眺めたり、モフモフしていました。
それでいて時折、野生開放しそうな目でこちらを見ています。
アムトラさんは迷惑そうに、されるがままになっていました。
イエイヌ
「あ・・・ 今、手持ちのモノは…
おうちに帰r…」
ともえ
「無一まんのあたしに対価を要求するんですか?」
ともえさんが、そう言って私のセリフを遮ります。
私は驚きました。
そこまで物怖じせず、長にズケズケものを言うフレンズなど聞いたことがなかったからです。
博士たちも一瞬、ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしていましたが、
博士
「・・・ 前払いが基本なのですが、確かにお前の言うことも一理ありますね」
助手
「・・・ 出世払いでいいでしょう。 ツケておいてやるのです」
話は付いたようですが、見ているこっちの方がヒヤヒヤします。
ともえ
「ありがとうございます。 じゃあイエイヌちゃん頑張ってね。
かばんさん、お願いします」
そう言うと、外に出て行きました。
かばんさんはアムトラさんのしっぽを名残惜しそうに見ながら、付いて行きました。
ようやく解放されたアムトラさんは体をほぐすように伸びをすると、
「寝直す」
と仏頂面で言い、そのまま床に寝そべろうとしましたが、
博士「そんなところで寝ないのです」
助手「部屋があるので、好きに使うのです」
そう言われて、奥に行きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イエイヌ
「今までは、その辺で拾った色の似た枯れ草なんかを・・・」
博士
「それでは美味しくないはずなのです。
これからは、言えば分けてやるのです」
イエイヌ
「ありがとうございます!」
助手
「紅茶は発酵させたツバキ科の葉を使うのが基本なのです。
アルパカはハーブティーも手掛けているようですが・・・」
イエイヌ
「アルパカ…さん?」
博士
「我々の一番弟子なのです」
助手
「ジャパリカフェのマスターなのです」
イエイヌ
「ジャパリカフェ・・・」
博士
「こうざんに店を構えているので、興味があるなら行ってみるのです」
助手
「お客が増えると喜ぶのです」
おうちに帰ると、博士たちからもらった葉で早速#紅茶を淹れてみました。
ともえさんはニコニコしながら美味しいと言ってくれました。
アムトラさんは・・・相変わらず無表情でしたが、残さず飲んでくれました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
私は思い切って、お願いしてみることにしました。
イエイヌ
「あの・・・」
ともえ
「なに?」
イエイヌ
「ジャパリカフェ?…に行ってみたいのですが・・・」
ともえ
「その気になってくれたんだね。 嬉しい!
うん、うん。 どうぞいってらっしゃい」
イエイヌ
「え…?」
としょかんの時のように連れて行ってくれると思った私は、戸惑いました。
ともえ
「ん?」
・・・ そんな気はさらさら無いようです。
でも勝手に期待をしておいてそれを押し付けるのも、おこがましい気がしました。
イエイヌ
「いえ… 行ってきますね」
ともえ
「お留守番は任せて!」
私は初めての場所に一人で行く不安を抱えながら出掛けることになりました。
ともえ「はい、そうです。 はい・・・」
どこかにボスウォッチを掛けているのが聞こえていました。
きっと私なんかと出掛けるより大事な用事があるのでしょう・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#アルパカ
「いやぁ 待ってたよぉ~」
イエイヌ
「え・・・?」
アルパカ
「今日はメイドカフェデーなのぉ~
でもトキちゃんもショウジョウちゃんも都合が付かないらしくてにぇ~
お手伝いしてくれるなんて助かるな~
はい、イエイヌちゃんの衣装はコレにぇ~」
店に入った途端、畳みかけるように喋り掛けられ、
沸き上がった疑問も差し挟む余地がありません。
あれよあれよとメイド服?…を #着付けられてしまいました。
アルパカ
「ふわぁ~ かわいいにぇ~ すんごい似合ってるゅぉ~」
イエイヌ
「///」
そうこう言っているうちに・・・
「こんにちはー」
「私いつものねー」
「あれ、今日はメイドデーだったんだ。 かわいい~」
「なになに? 新人ウェイトレスさん?」
開店と同時に次々フレンズが訪れ、あっという間に店はいっぱいになりました。
アルパカ
「はい、紅茶を1番テーブル」
「ハーブティーはテラスのお客様ね」
「3番テーブルのカップを下げてきてくれる?」
先ほどのゆったりした喋り方と、ほーげん?はどこへやら。
仕事モードのマスターは、てきぱきと指示を飛ばします。
私は慣れない作業に、終始てんてこ舞いでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルパカ
「大変だったでしょ~ お疲れ様~」
閉店後、アルパカさんは そういって紅茶を淹れてくれました。
イエイヌ
「ふぁぁ~」
とても美味しくて、知らず知らず張り詰めていた力が、体じゅうから抜けました。
アルパカ
「疲れが取れるお茶だょ~
いやぁ~ おかげで助かったゅぉ~
後で、ともえちゃん?…にもお礼を言っとかないとにぇ~」
イエイヌ
「? どういうことですか?」
アルパカ
「ボスウォッチで『イエイヌちゃんが来るから紅茶をごちそうしてあげてね』
って連絡もらってにぇ~
今日は忙しいからって言ったんだけど、
『じゃあイエイヌちゃんが、いいって言ったら、お店体験をさせてあげて下さい』
って言ってくれてにぇ~
あら~? そう言えばお手伝いしてもらえるか聞いてなかったにぇ~
ごめんにぇ~」
イエイヌ
「いえ、大丈夫です。 楽しかったです」
ああ、そんな話を通してくれていたんですね。
相変わらず、私の了承は得ていませんが…
アルパカ
「それじゃあ良かったよぉ~
今度はお客さんとして来てくれると嬉しぃな~」
イエイヌ
「はい。 ぜひ!」
アルパカ
「あとコレ。
頑張ってくれたお礼にあげるゅぉ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おうちが近付くにつれ、なぜか緊張してきました。
今まではずっと独りで「待つ側」でしたし、
どこかに出掛けたとしても「誰もいない家」に帰るだけだったからです。
イエイヌ
「た… ただいま帰りました」
自分の家なのに、そ~っとドアを開け、恐る恐る声を掛けます。
ともえ
「おかえり~」
ゾクゾク…
なんでしょう? この感覚は…
いつも「言う側」だったので違和感があります・・・が、
ともえ
「ほら、アムトラちゃんも」
アムトラ
「・・・ おかえり…」
ゾクゾク…
くすぐったいような、むずがゆいような・・・
でも決してイヤ感じではありませんでした。
私はカフェに通うようになりました。
お客さんとして、そして忙しい時はウェイトレスもしました。
トキさんやショウジョウトキさんが居る時は、
厨房に入って紅茶の淹れ方を教わることもありました。
そして・・・
おうちに帰ると、ともえさんたちが「おかえり」を言ってくれました。
出迎えてくれる人がいる、というのがこんなに温かいとは思っていませんでした。
久しぶりに「あの日」の夢を見ました。
夕焼けの中で「お別れ」をしたあの日・・・
私は久しぶりに金庫を開けて「例の絵」を眺めていました。
ともえさんたちが来てからというもの、いろんなことがあって・・・
忘れていました。
指示を守ろうと。 ヒトが帰るのを待ち続けようと。
決めたはずだったのに。
それでも思い出は色褪せていってしまいます…
この絵のように・・・
私も、こうやって変わっていってしまうのでしょうか?
変わっていくということは・・・
https://www.youtube.com/watch?v=Om3MTou2kPg六兆
貨物船でパークを脱出しようとして、
夕焼けの中でお別れをした「あの日」の夢・・・
窓から見ると夕方、日は傾きかけていました。逢魔 が刻 」と言うんでしたか…
確か「
私は久しぶりに金庫を開けて「例の絵」を眺めました。
この絵を出すのを忘れてしまうほど、最近は いろんなことがありました。
絵は、更に色褪せたように見えました。
私も、こうやって変わっていってしまうのでしょうか?
変わっていくということは・・・
悪いことなのでしょうか?
何でもないって言ってるだろ!?
声が聞こえてきました。
アムトラさんのようです。
私は絵を金庫に仕舞うとリビングに向かいました。
フレンズになる前のオレの記憶は曖昧だ。
気が付いた時には檻の中だった。
何かを持つヒトの、オレを見る目はいつも暗く冷たかった。
痛みは、とうに麻痺している。
何かが体の底から こみ上げてきて意識は飛ぶ。
そんな毎日が ある日、唐突に終わりを告げる。
夕焼けの中、そのヒトは檻を壊し、鎖を切り『キミはもう自由だ』と言った。
逆光で顔も見えなかったソイツとはそれっきりだった。
その後の記憶も曖昧だ。
オレは感情の赴くまま暴れていた、らしい。
だが、フレンズが怯え・悲しみ・警戒に満ちた目でオレを見ていたのは覚えている。
だから正気に戻ったとしても、誰もオレを受け入れるはずなどないと思っていた。
そもそも自分がそれを許せなかった。
でもアイツに会って、変わった。
周りが見えるようになった。
自分が少し分かるようになった。
イエイヌの目からは警戒心が消えた。
博士たちは子供を見守るような目でオレを見ている。
かばんは愛おしい(でいいんだよな)目でオレを見る。
ともえは・・・
変な時間に目が覚めてしまった。逢魔 が刻 」と言うんだったか…
フラフラとリビングに入ると、窓から夕日が差し込もうとしていた。
確か「
そんなことを考えていると、逆光の人影に そう声を掛けられた。
アムトラ
「・・・
何でもない」
ともえ
「でも顔色が悪いよ?」
アムトラ
「何でもないって言ってるだろ!?」
コイツは、時折こんな風に心の距離を詰めてくる。
いつもは捕まえたいのか突き放したいのか迷っている内に離れていくのだが・・・
あんな夢を見たせいか反射的に拒絶してしまった・・・
気まずい雰囲気が漂う。
ともえ
「・・・
ああ~ なんか足が冷えるな~」
ーと思ったのはオレの方だけだったらしい。
ともえはオレの気も知らないで、床に正座すると、
太ももをポンポンと叩きながら唐突にそんなことを言い出した。
アムトラ
「そんなに寒いならイエイヌに毛布でも持ってきてもらえばいいだろ?」
そのまま突っぱねたままでも良かったのだが・・・
いつの間にかコイツのペースにハマってしまう。
ともえ
「それじゃあ温かくなるまで時間が掛かるじゃない。
人h… フレンズ肌が恋しいなぁ・・・ チラッ」
アムトラ
「・・・
なんで そんなにオレに構うんだ…」
ともえ
「あたしが『そのため』に生み出されたから・・・かな?」
? 何を言ってるんだろう、コイツは…
ともえ
「詳しいことは分からないけど、『何かに縛られてる』気がするんだよね。
それって本人はラクかもしれないけど、見ている側としては『なんとかしてあげたい』
って思っちゃうんだよね。
それってエゴでしかないし、そういうあたしも何かに縛られてるのかもしれないんだけど・・・」
どうしてコイツは・・・
私がリビングに入ると、ともえさんがアムトラさんに膝枕をしていました。
ともえ
「助けて…」
イエイヌ
「え…?」
ともえ
「足が痺れた・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ともえさんの体を引き抜き、代わりにクッションを差し込みました。
アムトラさんは相変わらず寝入っています。
ともえ
「寝かしといてあげよう」
足首を曲げたり伸ばしたりして痺れを取ると、
私の持ってきた毛布を掛けてあげながら、ともえさんは言いました。
何があったのか訊きたい気持ちもありましたが、なんだか訊きづらくて、
イエイヌ「そうだ、ちょっと見てもらいたいものが」
無理に空気を変えることにしました。
イエイヌ
「 #どうでしょう?
アルパカさんにもらったんですが…」
ともえ
「うひょ~ いいね、いいねぇ~!」
見るからに有頂天になった ともえさんは、どこからともなくスケブを取り出すと、前後左右はもちろん、
ミッションインポッシブルのように天井からぶら下がって(どうやって体を支えてるのでしょう?)までして、
私のメイド姿を描き始めました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イエイヌ
「あの・・・」
しばらく経って、
今は車の修理工のように床に仰向けに寝そべって描いている ともえさんに声を掛けました。
イエイヌ
「お願いがあるんですが・・・」
ともえ
「なになに?」
イエイヌ
「ともえさんのこと『ご主人様』って呼んでもいいですか?」
途端に空気が凍り付きました。
ともえさんはスケブを閉じると、私の広げた足の下から出てきました。
ともえ
「それってマジのやつだよね? 『ごっこ』じゃなく」
珍しく真顔で訊いてきました。
その真剣な様子に押され、声が小さくなってしまいます。
イエイヌ
「はい…」
短い間でしたが、一緒に暮らしてみて、
「このヒトの命令なら聞いていける」
そう思って提案してみたのですが・・・
ともえ
「・・・ それは勘弁して欲しいかな?
あたしはイエイヌちゃんと主従関係を結びたいわけじゃないんだよ」
イエイヌ
「・・・」 (´·ω·`)
ともえ
「あ… ごめんね」
そう言うと、いそいそと外へ出て行ってしまいました。
捨てられた犬のように突っ伏しているとアムトラさんが起きてきました。
アムトラ
「どうした」
イエイヌ
「ともえさんを怒らせてしまいました。
もう帰ってこないかもしれません。
ごめんなさい…」
アムトラ
「何があったか知らんが・・・
アイツなら戻ってくる」
私なんかより よほど信頼関係を築いている自信があるから言えるセリフ、でしょうか?
イエイヌ
「どうしてそんなことが言えるんですか?」
アムトラ
「スケブが置きっぱなしだからな」
イエイヌ
「あ・・・」
思った以上に冷静な状況判断によるものでした。
それに引き換え私は・・・
アムトラ
「それに、謝るなら相手が違う」
アムトラさんは、もし ともえさんと別れることになってもツラくないのでしょうか?
アムトラ
「アイツはお前も大事に思っている」
イエイヌ
「そう、でしょうか…?」
アムトラ
「そんなに言うなら連れてってやる。 アイツの所へ」
最初に ともえさんとお散歩に出掛けた場所でした。
ともえさんは、かばんさんとフリスビーの練習をしていました。
かばん
「ごめんね、遅くなっちゃって」
ともえ
「いえ、こちらこそ。
お忙しいのに付き合ってもらっちゃって」
2人はそんなことを言いながらフリスビーを投げ合っています。
ともえさんは見違えるほど上手くなっていました。
3人で としょかんに紅茶の淹れ方を習いに行った時、
庭でかばんさんに教わっているところを部屋から見たそうです。
私がカフェに遊びに行っている間も、ずっと練習を続けていたのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アムイヌ
「ともえさんとは どういう関係なんですか?」
練習の邪魔にならないよう、離れたところにアムトラさんと#2人で座りながら
ずっと気になっていたことを訊いてみました。
アムトラ
「分からん…」
イエイヌ
「今まで ずっと一緒だったんでしょ?」
アムトラ
「いや・・・ ついこの間、出会ったばかりだからな。
それもなりゆきで、だ」
イエイヌ
「じゃあ、どうして一緒にいるんですか?
どう思ってるんですか? ともえさんのことを…」
アムトラ
「オレだって、ぜんぜん分からん」
そもそもアイツは考えが自由過ぎて・・・
今でも何を考えてるのか…」
イエイヌ
「それは分かりますぅ」
アムトラ
「オレは あの時『終わってもいい』と思っていた。
でもアイツはそれを許さなかった。
だからと言って『そう簡単に変わっていいのか?』と思った」
そう。 私も・・・
アムトラ
「オレは楽になりたかっただけなのかもしれない。
だがらといって、逆に自由を与えられてもどうしていいいか分からない」
わたしも『自由にしていい』と言われて不安に思ったものです。
ともえ
「だから一緒にこれからを考えよう!」 \(^o^)/
イエイヌ
「ともえさん…」
アムトラ
「終わったのか?」
ともえ
「なんで驚かないの!?」 \( ゚Д゚) /
むしろ ともえさんの方が驚いています。
イエイヌ
「私は耳が良いので…」
アムトラ
「匂いで…」
ともえ
「2人は感覚が鋭いフレンズなんだね!」
ともえ
「あたしの前世は一部界隈で『忌み子』扱いされてた。
そこから生まれたあたしも所詮イレギュラーな存在・・・
このSSの『I』には『if』と『imigo』『irregular』っていう意味が込められてたんだよ」
突然、重くてメタな話が始まりました。
ともえ
「もう1つ。
このSSのメインタイトルだけど、普通は『けものフレンズ2 if』とかだよね。
なんで『2』の前に『I』を突っ込んだか分かる?」
イエイヌ
「それって重要なんですか?」
アムトラ
「どうでもいい…」
ともえ
「I+2=Rに見えるから、なんだよ」
イエイヌ
「つまり、この3人の配役は仕組まれたモノだったんですね」
アムトラ
「よく こんな話に付き合えるな…」
ともえ
「みんなを救済したいっていう気持ちは本当だよ。
それには『縛られているモノ』からの解放が必要だと考えた。
だからサブタイからも『べき』を外してもらったんだ」
イエイヌ
「メタ過ぎますぅ!」
アムトラ
「何者なんだ、お前は…」
ともえ
「あたしは最低限のルールやマナーを守った上での二次創作は、もっと『自由』でいいと思ってるだけだよ」
イエイヌ「・・・」
アムトラ「・・・」
ともえ
「さて。 これからどうしようか?
パークに帰る? それとも
おうちを探検する?」
アムトラ
「やれやれ…」
イエイヌ
「どっちも一緒じゃないですか」
ともえ
「あと・・・
なんだったらブロングホーンさんに裏から手を回して
ゴマちゃんを加入させることも検討中だから」
イエイヌ
「ホントにやりそうで怖いですぅ」
アムトラ
「自由すぎるだろ」
ともえ
「そりゃあ、けものフレンズRはリバティーの『R』でもあるからね」
アムトラ
「・・・
ん?」
イエイヌ
「あの・・・
自由を意味するLibertyの頭文字は『L』ですよ?」
ともえ
「・・・
ヒトのフレンズだって、みんながみんな叡智に溢れるってわけじゃないんだよー!」
ボスウォッチ
「その辺はボクがサポートするヨ」
イエイヌ
「ウワァァァ! ボスがシャベッタァァァァァ!」
ボスウオッチ
『アワワワ…」
アムトラ
「ホントに大丈夫なのか? このチーム…」
~おわり~
アルマー
「はっ! ここは!?」
アルマーが気が付くと、そこは辺り一面の… 光を吸い込む黒だった。
黒「はーい、光は吸い込んじゃおうねー」
光「あーれぇー!」
アルマー
「光を吸い込むってことは...
あなた、ブラックホールね!(名推理)」
アルマーがそういった瞬間、ブラックホールはアルマーを吸い込んだ。
ブラックホールに吸い込まれた元存在感超絶空気不人気マイナーフレンズのアルマーは、
二度と姿を見せることなく忘れ去られてしまった()
誰もがそう思っていた・・・
だがしかし、ここに来て事態は急展開を迎える!
何と アルマーはアライさんとフェネックのフレンズ道場に飛ばされたのだった。
しかしアライさんとフェネックは有名フレンズなので今は留守なのだ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃、プーズーは既に脱ぎ始めていた。
キバノロ
「急に脱がないでよ! びっくりするじゃん!」
プーズーはキバノロの服も脱がそうと指をワカワキさせている。
そこに、ギリシャ神話の美の女神ヴィーナスが全裸で降臨した。
ヴィーナスは最近生存が確認された貝塚簿記土竜の大物マイナーフレンズ、syamuを召喚した。
世界で一番美しい男であるsyamuはこの場所でオフ会を開こうとした。
謎の勢力
「自粛するのです」
自粛によりsyamuの出番は終わりました。
ゼウス
「皆様大変迷惑をおかけしました。お詫びにパンドラの箱でも置いておくね」
パンドラの箱「開けるなよ?絶対に開けるなよ?」ソワソワ
アルマー「ガチャ」
プーズー「開けちゃったよ」 バタン!
「開けるな、言うたやろがぃ!」
そう言うとパンドラは慌てて閉まったが、厄災が少し漏れてしまった。
厄災が漏れたため、この世に邪悪が蔓延る時 必ずや現れるという聖(セ)……ではなく、
オイナリサマとヤタガラスとヤマタノオロチとシーサー二人が駆けつけた。
そしてアナザーディ〇ンションでパンドラの箱を時限の彼方に葬り去った。
アルマー「ふぅ、おどかしやがって!」
タンチョウ「アルマジロさん、おしっこ漏れてますよ」
アルマー「ファッ!?」
プーズー「はーい、アルマーちゃん、お漏らしパンチュは脱ぎ脱ぎちまちょうね~」
「ジャパリ警察だ!署までご同行ねがおう!!」
こうして、アルマーらはジャパリ警察署へ連行された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方その頃、センちゃんはどうしてたかというと…
パンドラの箱から漏れた厄災を質屋に流していた。
センちゃんは質屋から3億円を受け取った。
トピ
「トピにとってシマウマやトムソンガゼルは家族だ。
そして今、お前も家族に加わった」
センちゃん
「えぇ…」
トピ
「さあ、お前も一パック98円の卵(お一人様一パックまで)を持ってレジに並ぶのです」
店員さん
「一家総出でレジに並ぶのはおやめください。
ソーシャルディスタンスはお守りください」
仕方がないので、センちゃん含めたトピ一家は一人一レジで並ぶことにした。
ミュールジカ「りんごー りんごはいかがですかー?」
セン「じゅるり…」
アクシスジカ「土〜 塩たっぷり土食うかぁ??」
トムソンガゼル「じゅるり…」
しかしそれは罠だった!
駆けつけた、アラビアオリックスのおかげでトムソンガゼルは助かったものの、
センちゃんは毒りんごを食べてしまい眠ってしまった。
ミライ
「運命のキッス...! ハァハァ♡」
しかしキュルルちゃんがジャパリ警察に通報したので事なきを得た。
センちゃん(誰か早く起こしてくれないかな?) ソワソワ
バビルサ「解毒作用のある水があるんだが、誰かご入用かな?」
フォークランドカラカラ「丁度喉が渇いてたの。 私に下さる?」
バビルサ「100億ジャパリコインになります」
トピ「なんとか3億円にまけてもらえませんか?」
「それは私のお金!」センちゃんは金の力で蘇生した。
バビルサとトピが交渉している時、バビルサの上から光り輝くジャパリコイン1000億円分が降ってきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃、とある相談室では・・・
???「私、マイナーフレンズって訳でもないのに、名前を憶えてもらえないんです」
キングコブラ「アー… うん。 頑張って」
アーなんとかちゃん「・・・」
アーノルドちゃん「i'll be back.」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キングコブラ
「はい、次の相談者の方」
ケープキリン
「アミメキリンちゃんは強烈なキャラ立ちを確立したし、
ロスっちちゃんも実装されたら派手な顔立ちで人気になると思うんです。
なのに、私は…」
キングコブラ「身体を鍛えなさい」
ケープキリン「はいわかりました!」
その日からケープキリンちゃんの地獄のような特訓の日々が始まった…
腕立て・腹筋、高速縄跳び、ジョッキに生卵を何個も割って飲み干す、そして階段を駆け上りガッツポーズまでした。
特訓開始から4ヶ月後・・・
カバ
「私に大口勝負を挑むなんていい度胸してますわね」
ケープ
「どうして、どうしてこんなことに…?」
「お困りのようねぇ。 大きさなら私の方が上よぉ?」 ジャイアントモアが乱入した。
そしてケープキリンとジャイアントモアはタッグを組んだ!
今だジャイアントモアスープレックスだ!
カバはジャイアントモアスープレックスをはじき返した。
そのまま流れるように 「ヒップポタッマッスル!」 要はヒップドロップをかました。
「ムギュッ!」
ジャイアントモアは恍惚感で戦意を失った。
ケープ「・・・」
ケープキリンは逃げ出した!
イワビー「ようやく見せ場が来たぜ! と思ったのに…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃ヘルベンダーは・・・
「平日の昼間からゴロゴロぉ、ゴロゴロ。 引きこもりキングダム、さいこーデース!」
たった一つのキングダムを叩いては砕く、ブラックジャガーがやらねば誰がやる!
そして一年後・・・
キングダムの誘惑に負け、だらけきったブラックジャガーの姿がそこにあった、今はコタツで屁をこいている。
ある日、キングダムめがけて空からバビルサが落ちてきた。 「臭っ!!」
バビルサは謎の白いポケットから消臭スプレーを取り出した。
バビルサ「あっしまった!これエアーサロンパスだったわ!」
ドワーフサイレン「ウーウーー!異臭です、異臭がします!!」
シマスカンク「異臭・・・?」ピクッ
その時、不思議なことが起こった。
アルマー達が今収容されているア○カトラ○刑務所が
まるで何かに引き寄せられるかのようにキングダムにぶっ刺さったのだ!
キングダム「グワアーーーーーッ!」
キングペンギン「私の祖国がピンチと聞いて!」シュババッ!
アデリー「キングダム 違いですよ」
ヒゲっぺ「さあ、帰るっぺ。 upppの収録が残ってるっぺよ」
ブラックジャガー「これは私のブラックジャガーキングダムだ!」
悲しいかな、悲しいかな、今度はブラックジャガーキングダムにアライトルネードが直撃した。
ハクトウワシ「じゃあ私も、ジャスティストルネード!」キングダムは跡形もなく崩壊した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方その頃、センちゃんとトピ達は、マーゲイ密室殺人事件の推理の真っ最中だった。
オオセンザンコウ「…わかりました!犯人はズバリ…」
マーゲイでした~
センちゃん
「見てください、この天井まで達した血痕… これは被害者自信の鼻血です!」
トピ
「鼻血が天井・・・?
床に一度当たってからバウンドしたのか、被害者の鼻が極度に上向きなのか…?」
マーゲイの鼻血が天井についている理由、
なぜならそれは、PPPが次のライブで着る衣装があまりにも可愛かったため興奮して鼻血を出していた時、
地面からなぜかユキヒツジが出てきた勢いで、天井に持ち上げられてしまいそのどさくさに、
天井に鼻血がついたからです。
スナネコ「そうですか…」(¬_¬)
チベスナ「もうちょっとノってあげてもいいと思いますよ」(ーー)
トピ
「汚いから片付けておけよ、そのボロクズをな」
ブタ
「はーい! お掃除、お掃除〜」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃ボルネオオランウータンは、食料の在庫チェックをしながらヘラジカの帰りを待っていた。
ヘラジカは、アライさんとちからくらべをしていた。
そこにアカカンガルーが乱入してきた。
アカカンガルーはヘラジカとアライさんの力のぶつかり合いでできたワームホールに吸い込まれていった…
アカカンガルーはアライさんとフェネックのフレンズ道場に飛ばされた。
そこに居たのはライオン…より ちんちくりんでかわいいゴールデンライオンタマリンだった。
アカカンガルー
「ここは何をする道場なんですか?」
説明しよう!この道場はフレンズの心と体を鍛えるためにあるのだ!
ゴラリン「じゃあリズムに合わせて踊るのです」
アカ「この◯とか△を押すんですね。 パンチパンチパンチ!」
ゴラリン「キックしてますやん…」
アライさん「あらいさんはニンテンドー派なのだ!」
ジャガー「何の話をしてるか全然わからん…」
アライ「バラリララッパなのだ」
フェネック「ペラペラッパーじゃなかったっけ〜」
アカ「なんでもいいから弟子にして下さい! マイナーフレンズを卒業したいんです!」
フェネック
「メジャーになるにはとにかく目立って印象に残るのが大事だよー」
博士
「この『銃』と呼ばれるものをもって銀行に行けば世界中から注目されるのです」
アカカンガルーは博士から受け取ったフェイザー銃を手にジャパリ銀行セントラル支店に乗り込んだ!
だが失敗した。
ハシ
「キミは完全に包囲されている。武器を捨てて出てきなさい。
お母さんも泣いてるぞ?」
シロナガス・カバ・ヒグママ 😭
絶体絶命のピンチの時、
うべばてぃじゅるれ
じゅるればどじゅれら
うじゅれーいぶどぅれらー♪
という歌詞の謎歌が突然、ジャパリ銀行セントラル支店に流れた。
パーク中からマイナーフレンズと『けものフレンズ』のロゴまで駆けつけた。
アライさんが交渉人(ねごしえーたー)として説得すると、アカカンガルーは投降した。
しかし武器を捨てただけでなく毛皮(服)まで脱いでいた!その様子は全国に中継された。
_φ( ̄ー ̄ )
「・・・と。 相変わらずカオスな話ですね。 ーで、弟子入りさせてあげたんですか?」
書記のヘビクイワシがアライさんに問う。
おばあさんになったアカカンガルー
「……という事が昔、あってねぇ…」
子アライさん
「それでどうなったのだ…?弟子入りしたのかー? あれ、おばあさん?… おばあさーーーーん!!」
ー完ー
このフレンズ相当マイナーだけどなんか好き ってフレンズいます?
私はトピさんが好きです(ピクトセンスでsrdさんがたまに描いてて知った)
こちら↑のマイナーフレンズ総出演!
あれ、いつの間にかターパンが追加されてた!? カンザシさんスマーン!
その日は見事な満月の夜だった。
この満月の夜の中で未だに寝れない者がたった一人だけいた。その名は…
タイリクオオカミさん。
タイリクオオカミは今日も月を見上げてため息をつく。
今夜も目が冴えて眠れそうになかった。
一方、アミメキリンは目の前で座ったまま寝ている。
タイリクは起こさないよう慎重に席を立ち、アリツさんの所に向かった。
そこで目にしたものは……
こっそり夜食のジャパリヌードルでか盛りを食べているアリツカゲラの姿だった。
タイリク
「アリツさん、こんな時間に食事をしたら太るよ」
アリツ
「こ、これはじゃぱりヌードルライトだから大丈夫なんです!!」
アリツさんが、じゃぱりヌードルライトを食べ終わったとき、アリツさんの体が突然輝きだした。
タイリク
「ヒカリコメツキムシか!?」
アリツ
「いえ、夕飯で食べた九州のお米『ヒノヒカリ』です」
タイリク
「なんだ。 食べこぼしの『ごはん!粒』が光っていたのか」
丁度いい、さっき部屋で落とし物をしたから部屋に来て床を照らしてもらえるかい?」
アリツカゲラは四つん這いになると指示されたベッドの下を覗き込んだ。
オオカミ
「ふふっ良い尻頂き♪」
ハシビロコウ
「君たち、何をやっているんだ?」
アリツ
「聞いて下さい! 先生ったら『絶対領域』を見ずにお尻ばっかり…」
ハシさん
「うん。 それはイカンぞ、先生。
では代わりに私が…」 じーーっ
その時、ハシさんは突然現れた狩人に背後からやられてしまった。
ハシビロコウ「フッそれは残像だ!」シュバッ
狩人「ナニッ!!」
狩人は逃げ出した。
タイリクオオカミ
「待ちたまえ!
その麻酔銃で私を撃ってくれないか?」
狩人「えぇ…」
タイリク
「そんなドン引きしないでくれよ。 最近眠れなくてね」
狩人
「いやいや、これは実弾なので永眠しちゃいますよ」
ハシビロコウ
「貴様が噂の密漁者だな! 許さんジャパリまんの材料にしてくれる!
覚悟しろ!」
狩人は衣服を全て抜いだ。
そして、どこかで見たことがある顔が見えた。
「ヤギね!」
ショートスリープから目覚めたアミメキリンが叫んだが、
「違います」
現れたのはテッポウウオだった。
ヤギ
「ヤギもいますけどね。
あとヒツジと違って数えても眠くならないですけどね」
タイリク(´・_・`)
アミメ
「ホントにヤギ!?
初めて見たわ! サイン下さい!!」
ヤギは渡された色紙を食べてしまった。
アリツカゲラ
「ヤギさんに紙を食べさせるのは本当はあまりよくないですよ」
ヤギ「ヴッ…」
おばけ
「タイリクさん、探していた落し物です。受け取ってください。」
タイリク「おばけーーーーーーーーー!!」
タイリクオオカミはロッジを飛び出して行った。
おばけ
「意外とかわいい所あるんですね、タイリク先生…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイリク
「すっかり目が冴えてしまった…」
仕方がないので眠くなるまで、と歩いていると1人のフレンズ(?)が声を掛けてきた。
メェレケチェン「わっふーい! 先生もお散歩?」
タイリク先生(誰だ…?何かとてつもないヤバみを感じる…)
関わらない方が良さそうだ。
そう思い、回れ右をすると例の顔をした「みんみ」が「すしざんまい」ポーズで立ち塞がった。
みんみ「みんみを感じろ。」
タイリクオオカミ「断るッ!!!!!」
「みんみぃ…」(´・_・`)
みんみは寂しそうに消えた…
一方メェレヶチェンはニコニコしながら距離を詰めてくる。
タイリクオオカミさんはメェレケチェンに羽交い絞めにされてしまった!
おや、タイリクオオカミ先生の様子が・・・?
テェレケオヲケェメになりつつあったのだ!
「お気を確かに!」
ニホンオオカミの噴射したマヨネーズが潤滑油になり拘束が解ける。
タイリクオオカミさんはこれをきっかけにマヨネーズの魅力にはまってしまうのだった。
「むむ… このままでは生活習慣病になってしまう。
運動不足にもなりがちだし運動しよう」
タイリクはジムに向かった。
しかしコロナウイルスの影響でジムは閉鎖されていた。
仕方が無いのでマヨネーズを油代わりにしてモンゴル相撲をすることにした、その相手は…
ドールだった。
「バッチコーイ!」
モウコノウマ
「見合って見合って」
2人が手を付こうとするとタイリクの目が光る。
モウコ「はっけよーい…」
ドール「ちょっ待っ… 野生解放ありなんて聞いてn…」
モウコ「残った!」
タイリクオオカミはドールを押し倒して、両腕を押えて上にまたがった。
タイリク
「同じオオカミとして共にイイことしながら暮らそうじゃないか!」
ドール
「ちょ……目がハートになってますよ!?
だ、駄目ですよぉ! 私は隊長さんとツガイになるって決めてるんですーー!!」
タイリク
「残念隊長さんはとっくにこの私とツガイになってました! 残念でした! わはははは!!!
ねぇ今どんな気持ち? 結束力の強いオオカミ仲間に隊長寝とられてどんな気持ち?」
ドール「それはそれでアリかも」
タイリク「えぇ…」
ドールがタイリクシスターズ(ハーレム)に加わった。
「さすがに身が持たない…」
タイリクが次に向かった先は・・・
スギ薬局だ。
タイリク
「よく眠れる薬が欲しい」
キタキツネ「この『メガシャキーンOO』はどうかな…」
タイリク
「名前からしてダメそうだな」
ギンギツネ
「この『エイミーンQK』はどうかしら?」
タイリク
「名前からしてダメそうだな」
ギンギツネ
「じゃ、このカイミンミーZはどうかしら?」
タイリク
「これだァーーーー!! 買った!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイリク
「しまった、よく見てから買うんだった。
むせて吹くから粉薬は苦手なんだよなぁ」
変なパンカメ
「デュフフフ…オオカミ殿、粉薬は先に口に水を含んでから飲むでござるよ」
「ぶふぅっ!」
突然声を掛けられたタイリクは驚いて、変なパンカメ目掛けて粉薬を吹いてしまう。
ヘンカメ「💤」
タイリク
「あぁ、貴重な睡眠薬が…
あれっ、しかしこれは棚ぼたかもしれないぞ」
タイリクオオカミはパンカメちゃんに…
ハシビロコウ
「逮捕だ逮捕!」
タイリク
「待て!あと5分だけ!
せめて触らせてくれ! というかなぜバレた!?」
ドール
「いつかやらかしそうだと思って前もって呼んだんですよ」
ミライ
「ハシビロコウさん待ってください!いまいいとこなんですよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして全員、警察に連行された。
そしてここはじゃぱり留置場。
看守リカオン
「シスターズから差し入れが届いてるぞ」
袋を開けてみると・・・どん兵衛だった。
タイリク
「・・・すまないがお湯をくれないか?」
リカオン
「囚人のくせに… 踊ればいいだろ?」
タイリク
「そうしたいのは山々だが足枷がじゃまでね…
代わりに君が踊ってくれないか?」
リカオン
「えぇ… オーダーきついですよぉ」
タイリク
「まあ、そう言わずに。 この新商品『#汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば』をやるから」
リカオン
「それだったら『あさりとはまぐりのW貝だしうどん』の方がいいです」
その時、誰かがリカオンにボスのぬいぐるみを渡した。
リカオン
「うっひょおーーーーー!!」
って、なんだ。 ただのぬいぐるみか…」
しかしその一瞬の隙を突いて・・・ ピシュン!
リカオン「💤」
麻酔銃を撃ったのは・・・
かばんちゃんだ!
かばん「叡智の力でかいけつ、名探偵かばん! ここに参j…」
タイリク「どうして私を撃ってくれなかった! しかも踊りも中途半端だからどん兵衛も出来てない!」
かばん「えぇ…」
そうこうしているうちにどん兵衛はふっくらユルグの狂戦士ドン=ヴェイエへクラスチェンジした。
タイリク
「何かわからんがとりあえず食ってみよう」
かばん
「そんな怪しげなもの、食べないでくださーい」
サーバル
「た、たべないよー!(条件反射)」
タイリク
「ファッ!?どっから出てきた!?」
みんみ聖人
「みんみ星のテクノロジーみんみ」
サーバル
「私がかわりに踊ってあげるよ!」
#♪~ 月明かり昇る頃〜 灯る赤提灯っ
タイリク
「そっちかぃ!」
かばん「出来ましたよぉ」
タイリク「なんで!?」
こうしてどん兵衛は完成した。
そして、星○源が顕現した。
そして始まる恋ダンス。
サーバル、かばん、ハシビロコウに眠っていたはずのリカオンまで踊りだす。
タイリク「なんで!?」
ーと言いつつタイリク先生も踊り出す!
しかしタイリクオオカミは裸踊りしかできなかった!
その様子はLBが録画していたのだが、
絶妙なカメラワークと、どん兵衛から立ち上る湯気と、謎の白い発光により肝心な部分はまったく映っていなかった。
LBに隠し撮りさせてたキュルル
「なにこれ。大事な部分が入って無いやん。 はぁ~つっかえ! やめたらこの仕事?」
そして、ボスは宇宙へ旅立った。
キュルルの辛辣な言葉により全てのLBが宇宙に旅立ったためパークのジャパリまんの供給が止まった。
ーかに思えたが、リカオンが捕縛していたラッキービーストたちがまだ沢山残っていたのだ!
だがパーク全土をカバーするには足りない。
そこでいろんなLB(メキシカン、コマンドー、おかんなど)のタイプが作られた。
その中には黄金色(GLB)もあった?という噂もあるが、それはまた別の物語だ。
そこでフレンズ達は農業を始めた!
ジャガー「ブロロロロロ…」
トラクターを軽快に操縦するジャガーさんの姿があった。
今日は稲刈りの日のようです。
トラたぬ
「今年はコロナ騒ぎでどうなるかとおもったが、なんとか落ち着いたし、お米も豊作。
みんみ様々だよ」
助手
「差し入れの鶏肉なのです」
かばん
「いっぱいあるからどんどん食べてくださいねー!」
ジャガー
「ごはん!」
トラ「あれ?博士は?」
かばん
「勘のいいフレンズは嫌いだよ」
博士
「なぜ長である私をのけものにするのです!」
かばん
「だって作ってるそばからチョイするじゃないですかぁ」
トラ「なぁんだ」
トラたぬ「鶏肉美味ぇー!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイリクオオカミ
「いやー眠れん…」
なんやかんやありながら、ろっじに戻ってきたが・・・
ガチャガチャ…
タイリク
「締め出された?
仕方ない、窓割って入るか」
<ガシャーン!>
霊長類最強女子プロレスラーのフレンズ
「1!2!3!4!アルソック!」
タイリク
「やっべ逃げよ。
はあはあ…疲れた… 何だか眠くなってきた…」
タイリクオオカミが うとうとしかけた時・・・
霊長類最強女子プロレスラーのフレンズが鬼の形相で迫ってきたぞ!!
アリツ
「ーという夢を見たんですけどぉ」
アミメ
「コワイコワイコワイ!」
タイリク「ほほぅ、いいネタ頂き」(こんなに怖い話だったとは。 今夜は眠れそうにないな… gkbr)
ー完ー
【世にも奇妙なけ物語 ~きつねメビウス~】[原案:ゆーたさん]
目の前には『虹色の球』が転がっていた・・・
「どうして? どうしてなの!?」
球からはサンドスターが蒸発するように飛び散り、やがてケモノの形になっていく。
それは本来の姿を取り戻すと、振り返ることなく森に帰っていった。
何度この光景を見ただろう?零 れていく様を・・・
何度この光景を見せ付けられるのだろう?
大事にしていたものが手から
そもそも求めたことが間違いだったのだろうか?
やり方が いけなかったのだろうか?
そして意識が薄れていく・・・
また始まるのだろうか?
まだ終わらないのだろうか?
いや、まだやり直すチャンスがあると思えば・・・
もしそうなら次は間違えないようにしないと・・・
これ以上「失う」のはイヤだ。
今度こそ護ってみせる。
やがて周囲は闇に呑まれ、
光が包んだ・・・
「まったく。 げぇむの何が面白いのかしら?」
そんなことを言うと公式から叱られてしまうかもしれないが、分からないものはぜんぜん分からない。
当のキタキツネは遅くまでげぇむをしていたらしく、
「あと10分寝かせて… あとで行くぅ」
ーと起きてこなかった。
その言葉を鵜呑みにしていた訳ではないが、案の定キタキツネは いつまで経ってもやってこない。
だらだらしてるか、げぇむに勤しんでいるのだろう。
「甘やかせすぎたかしら…」
玄関の掃除、温泉の温度調整などを一通り済ませ、キタキツネが居るであろう部屋に向かおうとすると・・・
きゃーー!
悲鳴が聞こえた。
慌てて部屋に入ると、
そこには変わり果てたキタキツネ(?)の姿があった。
「なっ!?」
黒セルリアンに取り込まれた『かばん』と同じように、虹色の球からサンドスターが抜けていき・・・
「待っ…」
キツネ(原作)の姿に戻ると、静止の言葉を聞くこともなく部屋を飛び出していった。
私は混乱していた。
セルリアンの気配なんて、みじんも感じなかったからだ。
そもそも家の中に侵入してくるなんて聞いたこともない。
突然訪れた『別れ』に呆然とするしかなかった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうやら泣き疲れたまま寝てしまっていたらしい。
部屋は薄暗く、まだ日は登っていない。
なのにチカチカした光を感じる・・・?
ガバッ!
私は飛び起きた。
キタキツネが呑気にテレビゲームをしていたのだ。
「何やってるの!?」
キタキツネ
「あ~ バレちゃった…」
キタキツネは、まったく悪びれる様子もない。
時々、夜中にこっそり起きてげぇむをしていたのだろう。
私は混乱した。
キタキツネはセルリアンに呑まれて動物に戻ってしまったはずだ。
ガバッ!
思わず強く抱きしてめてしまった。
キタキツネ
「痛いよ、ギンギツネぇ」
「ごめんなさい」
腕の力を緩めた。
でも無事で良かった。
悪い夢でも見ていたのだろうか?
そうだ、そうに違いない。
でも、なかなかキタキツネを離そうとはしなかった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
改めて、日が昇り・・・
ゆうべは取り乱してしまったことに少し恥ずかしさを覚えながら、キタキツネを起こす。
キタキツネ
「あと10分寝かせて… あとで行くぅ」
案の定、素直には起きてこなかった。
私の目を盗んで夜中にげぇむなんてしてたら寝不足なのも当然だろう。
「まったく… げえむの何が面白…」
・・・なんだろう? このデジャブは…
胸に引っ掛かるものを感じながら、玄関の掃除、温泉の温度調整など日課を片付ける。
その間も心の片隅に生まれた黒いものは、どんどん浸食範囲を広g…
きゃーー!
悲鳴が聞こえた。
まさか!?
心臓の鼓動がフル稼働しているのに、頭が回らない。
この先の展開に想像は付いているのに、脳がそれを拒絶する。
部屋に飛び込むと・・・やはり変わり果てたキタキツネの姿があった。
虹色の球からサンドスターが抜けていき・・・
「待っ…」
キツネ(原作)の姿に戻ると、静止の言葉を聞くこともなく部屋を飛び出していった。
私は膝から崩れ落ち、決して答えの返ってくるはずの無い問いを呟いた。
「どうして… どうしてこんなことに…?」
目が覚めた。
夢とは思えないほどリアルな夢・・・にしては記憶がはっきりし過ぎている。
隣にはキタキツネが寝ている。
ギンギツネ
「起きなさい」
とても信じられないが「二度あることは三度ある」という。
奇妙なデジャブに纏わり憑かれながら恐る恐る起こしてみる。
キタキツネ
「ふわ~」
目を擦りながら半身を起こすと大あくびをする。
きっと遅くまでげぇむをしていたのだろう。
「はしたないわねぇ… しゃんとしなさい?」
キタキツネ
「あと10分寝かせて… あとで行くぅ」
そう言って布団に転がって二度寝しようとする。
記憶にある通りのやりとりを同じようになぞっている・・・
私は確信した。 ループしている。
なぜ? どういうこと?
疑問が次々に湧くが、言えることは、このままでは・・・
今は原因究明や現象の解析をしている場合ではない。
キタキツネを救うことが第一だ。
「起きなさい!」
初めて見たであろう私の剣幕に、キタキツネは慌てて起き上がると、きょとんとしていた。
声の迫力・テンションの違いに戸惑っているようだ。
でも、そんなことに構っては いられなかった。
「早く!」
腕を掴むと無理矢理 立たせようとする。
キタキツネ
「わかりましたよぉ…」
いつものように、これ以上 駄々をこねてもムダだと思ったのか、渋々従う。
キタキツネ
「も~ 口うるさいお母さんみたいなんだからぁ…」
そんな憎まれ口を聞き流しつつ、追い立てるように部屋から出す。
とにかくこの場を離れさせなければ・・・
「私は玄関を掃除するから、あなたはお風呂の掃除と温度調整をしてちょうだい」
キタキツネ
「は~い」
キタキツネの背中を見送りながら安堵した。
これで「運命」は変えられただろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ーという甘い考えは、あっさり打ち砕かれた。
同じように悲鳴が聞こえ、駆け付けた時には変わり果てたキタキツネを目撃する羽目になった。
なぜなんだろう?
部屋を替えただけでは不十分だったということだろうか?
次の回では山の上にある分離機の調整を頼んだ。
この『場』を離れさせようと思ったのだ。
よっぽど本人に『このこと』を告げて警戒を促そうか、とも考えたが、
キタキツネに「このままではお話しできなくなるから」とは とても言い出せなかった。
そもそもこんな話、信じてもらえないだろう。
これでよかったのか?という迷いと疑念、これしかないという願いと期待。
それでも募る不安を抱えながら掃除をしていると、カピバラが血相を変えて入ってきた。
「さっきそこで、すれ違ったばかりのキタキツネが…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後も思い付く限りの方法を試してみたが「運命」は変えられなかった。
何度も繰り返すうち、一人では心身ともに限界を感じ、ついに外部の協力を仰ぐことにした。
ハンターチームに護衛を頼んだのだ。
ーと言っても説明が難しい。
なので『セルリアンが近辺をうろついているようで不安だから』と嘘をついた。
もう、なりふり構っていられなかった。
一方でキタキツネには、気は進まなかったが真実を告げることにした。
それを告げられたキタキツネは当惑していたが、鬼気迫る私の真剣な説得に応じてくれた。
「心配する必要はありませんわ」
ヒグマたちは都合が付かないということでレジェンド・ハンターたちが来てくれた。
「一線を退いたとはいえ、我らもヒグマたちに引けは取らぬ」
「・・・」
3人はブランクを感じさせないキビキビとした動きで、それぞれの持ち場に付く。
ショートフェイスドラクーンは建物の外、アメリカンドールが部屋の前を固め、
カバは部屋の中でキタキツネのそばに張り付いた。
私は邪魔にならないよう別の場所で、やきもきしながら待機していた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カバ
「突然キタキツネの体が・・・」
アメドー
「セルリアンの姿なんて見なかったぞ?」
ショフェーン
「同じく、なのだ」
結果は同じだった・・・
ハンターたちは私に向けて謝罪を口にしたが、とても責める気にはなれなかった。
むしろこっちが謝らなくてはいけないくらいだ。
カバ「セルリアンと言うよりはサンドスターの枯渇によr…
アメドー「体内からフレンズ化が解けt…
ショフェーン「いや、サンドスター不足とは考えにくい状況なのだ。 だが、似た症例にガオg…
その後、3人は現場検証と考察を行っていたが、その輪に加わる気も起きず、私はその場を離れた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キタキツネ
「ふわ~」
キタキツネはいつもと同じように目を擦りながら半身を起こすと、大あくびをする。
きっと遅くまでげぇむをしていたのだろう。
「はしたないわねぇ… しゃんとしなさい?」
あれから何日経っただろう?
いや1日も経っていないのだが…
心の中でそんな自分ツッコミをしながら自嘲気味に笑った。
キタキツネ隈 が出来てるけど…」
「大丈夫? 目の下にすごい
そう言うと心配そうに顔をのぞき込む。
「大丈夫よ…」
普段なら嬉しい心遣いだが、今は素直に喜べない。
せめて心配を掛けないよう強がって見せた。
キタキツネ
「そう? じゃあ、あと10分寝かせて… あとで行くぅ」
そう言うと布団に転がって二度寝しようとする。
このやりとりも何度目だろう?
何度も諦めそうになりながら、未だ諦めきれずにいる。
自分の執着心と業の深さに呆れながら、この現象について分かったことを頭の中で整理してみる。
・キタキツネの記憶は毎回リセットされる。(それだけは救いか)
・基本になる言動は共通だが、様々なバリエーション(私の干渉に対する反応を含む)がある。
・だが必ず同じ結末に収束する。
一方の私は、
・時間や場所を問わずキタキツネを失うと間もなく意識を失い、また同じ日の朝に戻る。
・記憶の引き継ぎ(積み重ね)はされるが、決して「強くてニューゲーム」ではない。
どうして私(とキタキツネ)だけがこんな目に遭うのだろう?我儘 への・・・
もしかすると『罰』なのだろうか?
それでもキタキツネとずっと一緒に居たいという私の
ふとキタキツネとの出会い、キタキツネとの想い出が脳裏をよぎる。
💡 そして閃いた。
なぜ今まで思い付かなかったのだろう?
『あの人』なら力になってくれるかも・・・
そうと決まれば。
逸 る気持ちを抑えながら、私は準備を始めた。
私は遭難しかけていた。
でも、こんなところで倒れている場合ではない。
キタキツネを救えるのは私だけなのだから・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私はこの奇妙な現象について相談に乗ってもらおうと、オイナリサマのいらっしゃる神社へ向かうことにした。
その最短ルートとして「ゆきやま越え」を選んだのだが、こんな時に限って猛吹雪に遭い、前も見えない。
かばんたちは「かまくら」を作ってやり過ごしたようだが、今はそんな時間も惜しい。
とにかく前に進もうとするが、カイロを持ってくるのを忘れたせいで体が冷える一方だ。
意識も朦朧としてきた。
そう言えば、このループに入ってからというもの、ろくに食事も摂っていなかった。
だからと言って用意しておいた「お供え用の稲荷寿司」に手を付ける訳にもいかない。
サンドスターがもう…
ついに私は意識を失った・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
動物だった頃、毛色の違う私は、仲間内から のけものにされていた。
#うぃきぺでいあ先生によると、どうやら私はアカギツネの遺伝的多型(突然変異)というらしい。
そんな中、キタキツネ(アカギツネの亜種らしい)だけはエサを分け与えてくれたり、
#一緒に遊んだり してくれた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日のこと、サンドスター噴火が起こり、逃げ遅れた私だけがフレンズ化してしまった。
しばらく心配そうにそばについてくれていたキタキツネも、やがて森へと帰っていった。
#なぜ私だけが・・・
私は、としょかんで「どうにかキタキツネもフレンズ化できないか」と訊いてみたが、
博士「賢い我々にも出来ないことはあるのです」
助手「そんな方法は聞いたことがないのです」と断られた。
その後、フレンズやセルリアンの研究をしているカコ博士にも同じことを頼んでみたが、
「自然の摂理に反する」と一蹴されてしまった。
・・・それでも私は諦めなかった…
気が付くと、そこはオイナリサマの神社だった。
???
「炎属性じゃからといって我に世話を焼かすな」
「あなたは・・・?」
この美しい深紅の羽と神聖さを感じさせるオーラ・・・
初めて見るフレンズだが、スザク様だろう。
確か、守護けもの:四神の一人だ。
「スザク様が助けてくれたんですね。 ありがとうございます」
オイナリサマ
「守護けものがフレンズを助けるのは習い性みたいなものですから気にすることはありませんよ」
オイナリサマは涼しい顔でそう言うと、お供え用の稲荷寿司を上機嫌でパクついている。
スザク
「助けたのは我なのに、なぜ何もしていないお前が食っておる?
ギャグもさらっと流しおって…」
オイナリサマ
「今回はシリアス系SSなので良き判断かと」
スザク
「・・・」
「すいません。
あなたまでいらっしゃるとは思っていなかったので手持ちが…」
スザク
「ああ、よいよい」 ノシ
手を振り、口ではそう言いながら、横目では虎視眈々と稲荷寿司を狙っている。
一方のオイナリサマも取られてなるものか、と警戒心を剥き出しにしつつ
「あなたはサンドスターを補給しておきなさい」
ーとジャパリまんの盛られた皿を差し出す。
神様同士がバチバチ火花を散らしている中、ジャパリまんに手を出すのは憚られる。
仕方がないので恐る恐る疑問を挟んでみた。
「と、ところでスザク様は何故ここに?」
スザク
「用があるのはお主の方じゃろう」
「!? では私がここに来た理由も?」
オイナリサマ
「私たち守護けものは、あなた方フレンズをいつも見守り、手助けるために存在するのですよ」
だったら話が早い。
「では、キタキツネを助けて下さい!」
スザクは片眉を上げる。
「我はお主のために来たのじゃが…?」
何だろう?
話が微妙に噛み合わない…
「私のことはどうなってもいいんです!
それよりキタキツネを…」
スザク
「アレはフレンズとは呼べんじゃろう」
フレンズ化した私は、オイナリサマのお手伝いをしながら薬の研究をし、時にフレンズの様々な病気を治したりした。
ガオガオ病のワクチンもその1つだ。
一方でフレンズやサンドスターの研究を独学で行い、
ついには「フレンズニナールKK」を創り出すことに成功した。
それに気付いたオイナリサマは、
「使うのはヤメておきなさい。 さもないと後悔することになりますよ」
ーと言ったが、
私は忠告を聞かず、キタキツネを探し出すと こっそり投与した。
フレンズ化は成功し、私たちはまた一緒に過ごせるようになった。
キタキツネ
「へ~ 雪って握ると固められるんだぁ…
#よっ んっ」
ギンギツネ
「あなたねぇ… 普通作るなら雪だるまとかウサギでしょ?」
キタキツネ
「いいの!
こっちがギンギツネで#もう1つがボク…」
そんなキタキツネを眺めながら私は、この上ないまんぞく…感を覚えていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなある日、キタキツネがセルリアンに襲われた。
と言っても「蝶ネジタイプ」と呼ばれるザコに腕を噛まれただけだった。
なのにキズが治るまで とても時間が掛かった。
博士「フレンズとしてかなり不安定な存在で、サンドスターの消化吸収効率も悪い個体なのです」
助手「セルリアンに対する抵抗力も極端に低いのです。 本当にフレンズなのですか?」
そう言われて内心かなり焦ったが、
「セルリアンって、そもそも何なんですか?」
私は日頃から疑問に思っていたことを聞くことで誤魔化した。
博士「山火事のような災害に例える者もいますが・・・」
助手「我々フレンズを形作る命の源:サンドスターを食べて増える病原菌のようなもの、なのかもしれませんね」
その後、キタキツネに身体的な後遺症が残ったり、
セルリアンへの恐怖心(トラウマ)を抱いたりしなかったことに安心はしたが、
やたら諦めが早いのだけは困りものだった。
それからの私は、いつキタキツネのフレンズ化が ふと解けてしまわないか?
いつセルリアンに襲われ、原作に戻ってしまわないか?
そんな目に見えない不安からか、ついつい過保護になっていた・・・
スザク
「パークは原作・フレンズ・セルリアンの微妙なバランスの上に成り立っておる」
いけない。
つい、ぼーっと回想にふけってしまっていた。
スザク
「そんな中、お主は『出来ること』と『やっていいこと』の一線を越えるコトをしでかした。
今お主が置かれている状況は、その報いじゃ。
それを抜け出すには…」
「キタキツネを見捨てろと言うんですか?」
スザク紛 い物』じゃ」
「そうじゃ。 アレは生まれるべきでなかった『
「あの子に罪は無い!」
スザク
「その罪を背負わせたのはお主じゃ!」
私は言葉を失った。
オイナリサマ
「・・・」
スザク
「しかしお前は十分に罰を受けた。
反省し、二度とこのようなことに手を染めない、と誓えば・・・」
「・・・」
スザク
「執着を捨てることじゃ。 そうすれば楽になれる」
オイナリサマ
「ギンギツネ、聞き分けなさい?」
「でも… でも!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スザク
「ふぅ…」
首を縦に振らない私にスザク様は心底呆れたように溜息を吐かれた。
スザク
「ここまで言って拒絶するというなら自業自得。
我は最低限の責は果たした。 あとは好きにするがよい・・・」
そう言うとスザクは去っていった。
オイナリサマもそれ以上 何も言わなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっと分かった。
この状況を作り出したのは私だったのだ。
この2つの相反する気持ちを「両立させるシチュエーション」として、私の歪んだ心が作り出してしまった世界。
それがこのループ・・・いやメビウス・スペース(捩じれた空間)だったのだ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
仕組みは理解した。
しかも自分の作り出した世界だというなら変えることが・・・
いや、最悪でも壊すことは出来るはず。
神に背き、手を払い除けてしまった私にどれだけのことが出来るかは分からないけど…
「いいえ、#諦めるものですか!
たとえこの身がどうなろうと、キタキツネだけは…」
私は、昔使っていた研究室に籠り、これから必要になるだろうモノを作り始めるのだった・・・
ボクは我儘だ。
今まで、ことあるごとにギンギツネを困らせてきた。
今回のこともそうだ。
博士たちによると、
ボクの身体はサンドスターの衝突という偶然によって生まれたフレンズと出自が違い、
いつフレンズ化が解けてもおかしくないくらいゼンゼヨワイーらしい。
又、セルリアンへの耐性も低く「次、襲われたらひとたまりもないでしょう」と言われた。
そんな話をボクはスンナリと受け入れられた。
この2つの相反する気持ちを「両立させるシチュエーション」として、ボクの歪んだ心が作り出してしまった世界。
それがこのループ・・・いやメビウス・スペース(捩じれた空間)だった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だけど、ここまでくるとボクだけの力で起きているとは思えない気がしていた。
メビウスの輪とは表が裏に裏が表に繋がっているからだ。
ギンギツネはいつものようにボクを起こした後、どこかへ出掛けて行った。
同じ朝を繰り返すたびに消耗している様子なのに、まだ何かを企んでいるらしい。
ボクのように諦めれば楽になれるのに…
とにかくこのままでは埒が明かない。
なんとかこの輪を断ち切らないと・・・
そんなことを考えていると、美しい深紅の羽に神聖なオーラをまとったフレンズが突如 現れた。
そのスザクと名乗ったフレンズは言った。
「我はフレンズを見守り、手助けするために存在する守護けもの。
ギンギツネは助けてやれるが、お主はそうではない。
それでもお主は願うのか」と。
改めてボクは「自分はどうなってもいいからギンギツネを助けて欲しい」と言った。
スザク
「お前たちの互いを想う絆は強すぎる。 だが、やるだけやってみよう」
スザク様は、そう言うと去っていったが正直 不安だった。
ギンギツネは頭が固い上に、なんでも独りで背負い込むところがある。
次で最後にしよう。
話せば分かってくれるだろう。
ボクが居なくなればギンギツネは解放されるのだから・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ギンギツネ、話を聞いt…」
ギンギツネ
「デカクナールDX!」
帰ってきたギンギツネに声を掛けようとした途端、
どこからともなく取り出したフラスコの中身をいきなりぶっかけられた。
「ペッ、ペッ! な、何…? これ」
「ボクのことは もういいんだ。 だから諦めて」
ーと訴えるつもりが、すっかり先手を打たれた格好だ。
口の中にも薬が入ってきて、少しだが飲んでしまった。
「うが…?
何かが喉を迫り上がってくる。
そして、あっという間に口の中を占拠し・・・
ゔぇっへ!」
思わず吐き出す。
丸い本体にたくさんのスパイク(トゲ)が生えたウニのような姿のセルリアンが姿を現した。
ギンギツネ
「やっと正体を見せたわね!」
続けてギンギツネは、もう1本フラスコを取り出すとグイっと飲み干す。
「ママニナールOπ!」
みるみるギンギツネの胸囲が2カップは膨らみ・・・
張りつめた服の頂点の色が変わったように見えた。 もしかして濡れている…?
そんな様子に気を取られていたボクは、うっかりウィルスリアンに飲み込まれてしまう。
「しまった!」
そこへギンギツネも飛び込んでくる。
ボクのために またギンギツネが危険にさらされてしまう。
そんな自分の無力さにほとほと呆れながら・・・
ボクたちは溶け合って1つになった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いや、その表現は正確ではない。
ボクはすぐにギンギツネだったモノに包まれ、ウィルスリアン溶液と隔てられた。
経験がないので分かるはずもないのだが、それはまるで「母親の胎内」にいるようだった。
温かい・・・
頬に何か、大きくて柔らかいものが押し付けられる。
ボクは本能のままに、知っていたかのように その先端を探し出すと口に含み、吸い出す。
薬のせいで苦かった口の中が、甘い何かで満たされる。
そんな幸せな気分に浸っていたのも束の間、気付いたらウィルスリアンの外に産み落とされていた。
!?
慌てて向き直る。
そこにはウィルスリアンの羊水中で漂う虹色の球。
「ギンギツネぇ!?」
そう呼びかけるとフレンズの形になり、語りかけてきた。
#ギンギツネ「今までごめんなさい。そしてありがとう…」
「そんな・・・」
突き飛ばされた・・・気がしたが、腰が抜けただけかもしれない。
さっきまで見ていたギンギツネの姿は幻影だったのだろうか?
虹色の球が漂っているだけだ。
ーと、突然ウィルスリアンのトゲが尻もちをついたボク目掛けて触手のように伸びてくる。
死にたくない! ボクは咄嗟に手を顔の前にかざす。
カピバラ
「危ないよよよ…」
カピバラが飛び込んでくると背中の桶を取り、盾のように構え触手の攻撃を防ぐと、
すぐさま頭のタオルを鞭のように操り・・・
ぱっかーーん!
『へし』に一撃を食らわせるとウィルスリアンはキューブ状に飛び散った。
キタキツネ
「ありがとう、助けてくれて…」
カピバラ
「でもギンギツネさんが・・・」
虹色の球が転がる。
やがてサンドスターが抜けていき・・・
原作の姿に戻る。
キツネは名残惜しそうにしばらく部屋をうろついていたが、やがて森に帰って行った。
カピバラ
「追い掛けなくていいのかななな…?」
キタキツネ
「いいんだ。 いいんだよ、これで…」
こんな形になるとは思ってもみなかったけど…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「そんな極小のセルリアンが存在するとは・・・
タイリクオオカミのホラーネタが増えますね」
助手伝染 されたのでしょう」
「恐らくお前が大あくびをした時にギンギツネから
真実を聞いても、そのことでギンギツネを責める気にはなれなかった。
たまたまセルリアンに抵抗力のないボクだからこそ こんな事態に陥ったのだろうから。
博士
「なんでもヒトは#初乳を与えることで母から子に免疫や殺菌力を授けるそうです」
助手
「ところで、その薬は本当に残ってないのですね? 隠すとためになりませんよ?」
どうやら博士たちは『ないすばでぇ』になり損ねたことを根に持っているらしい。
もしレシピが見つかったとしても黙って処分しておいた方がいいだろう。
でないと、喉から手が出るほど欲しがるフレンズの間で争いが起こりかねない・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからというもの、オイナリサマがボクを心配してたびたび様子を見にくるようになった。
あまりにも しょっちゅう来るので気を使わせるくらいなら、と思って
「オイナリサマのところでお世話になろうかな?」
と切り出してところ、とても喜んでくれた。
どうやら寂しかったのはオイナリサマの方だったようだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここが…」
ある日、ギンギツネが研究に使っていたという部屋に入ってみた。
棚には怪しげな薬がたくさん並べてあった。
そのうちの1つに目が留まる。
『フレンズニナールKK+』
「これって…」
名前から察するに原作を人工的にフレンズ化する薬だろう。
ふと、ある誘惑に駆られる。
これを使えば・・・
逆にこれを使わなければサンドスターの気まぐれ… 偶然に頼ることになる。
何年、何十年・・・いや何世代経たないと、
いや、一生出逢えないかもしれない・・・
薬を手に取ってみる。 じっと見つめる・・・
ボクは。
ボクなら・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガシャーン!
オイナリサマ
「なんですか? 今の音は」
キタキツネ
「ごめんなさい。
部屋の掃除をしようと思って…
棚の整理をしてたら落としちゃった」
オイナリサマ
「・・・
そうですか。 それがあなたの決めた道ですか…」
キタキツネ
「・・・」
オイナリサマ
「さあ、片付けましょう。
そこに雑巾とホウキがあるでしょう。
ガラスで手を切らないよう気を付けるのですよ?」
キタキツネ
「はーい」
~〇年後~
パークにサンドスターが降り注いだ次の日、ボクはゆきやまにいた。
「#よっ んっ」
???
「普通作るなら雪だるまとかウサギでしょ?」
キタキツネ
「いいの!
こっちが …で#もう1つがボク…」
ギンギツネ
#まったく、あなたって子は…
キタキツネ
「#おかえりなさい!」
~おわり~
アライ
「お宝情報なのだ!」
フェネ
「な〜に〜?」
アライ
「パークにはいろんなLB(メキシカン、コマンドー、おかんなど)のタイプが作られ、
その中には黄金色(GLB)もあった?という噂を聞いたのだ」
フェネ
「へ〜 GLBね〜」
アライ
「ぴっかぴかのを見つけるのだ!」
フェネ
「はいよ〜」
こうして、二人の旅は始まったが、初っ端からアライさんは先走ってしまい罠に引っかってしまったのだ!
その罠は『いつも一緒に行動している人、もしくはフレンズにGLがいるフレンズだけが掛かる罠』だった。
アライグマ
「GL? GLBのダジャレなのだ?」
アライさんがどのようにして罠から脱出していたのかは誰も知らないが、
GeneraL(将軍)略してGLになったアライさんとフェネックはGLBを探すため次の場所へ向かった。
フェネ
「またやってしまったね〜」
アライ
「今度からは気を付けるのだ」
フェネ
「ーでアテはあるの〜?」
アライ
「・・・考えてなかったのだ」
フェネ
「やっぱりね〜 じゃあ知ってそうな人に聞こうよ〜」
そこにジャガーさんが現れた。
アラフェネは現れたジャガーさんをガン無視して博士の元に向かいました。
ジャガー「・・・」
アライ
「博士ー! GLBについて教えて欲しいのだ!」
博士
「教えてほしかったらジャパリまん100億個よこすのです」
アライグマ
「仕方ないのだ...スタッフー!」
アライグマの声にどこからともなく大きなスーツケースを持った黒服の男が現れ、ケースのふたを開けた。
博士&助手「こ、これは……!?」
ケースの中身はジャパリまん100億個とカレー5000皿だった。
その時パークに突風が吹いた!
5000のカレーが宙を舞う!
ひげじい
「これがカレーなる舞いというわけですな!」
ヒゲじいは燃やされ、灰となり舞った。
ひげじいの灰が桜の木にかかると桜が咲き乱れた!
フェネック
「これは[#鬱金](https://ja.wikipedia.org/wiki/ウコン_(サクラ)桜だね~」
アライ
「おぉ…って黄金でもなければラッキービーストでもないのだ!」
2人は次の場所に向かった。
そしてエデンにたどり着いた。
それは、新たなる災厄の前触れでしかなかった。
フェネック
「あらいさ~ん、これからどうするの~?」
アライ
「お、あそこにフレンズがいるのだ。 お〜い!」
そこではゴールデンタビータイガー(ルビー)とマルタタイガー(ルター)がセルリアンで羽根つきをしていた。
あらい
「もちろんうどんを打つのだ!」
フェネ(¬_¬)
「そうだね〜 明らかに普通じゃないっぽいもんね〜」
ルビー「聞こえましてよ!」
ルター「キミたちこそこんな所でうどんを打とうなんて、おかしいと思わないのか?」
しかし二人も結構手打ちうどんに興味があったようで、アライさんのうどん作りを見学することにした。
アライグマ
「んお? うどんじゃなくてナポリタンができてしまったのだ」
ルビー
「まあこれはこれで。 では頂きます」
ルター
「ほら、口の周りにケチャップが…」 いちゃいちゃ
アードウルフ
「ケチャップ… う、頭が・・・」
あらい
「しまったのだ! 毛皮にケチャップがちいて付いてしまったのだ!」
フェネック
「アライさんその毛皮を洗うから早く脱いで一緒にお風呂にッ! ハァハァ」
アライグマ
「フェネックやめるのだ。
キャラがおかしくなってるのだ! それに目がハートになってるのだ!」
やつはとんでもないものを盗んで行きました。
それはフェネックのハートです。
あらい
「まてなのだールパーン!」
しかし上から99.9、55.5、88.8というモデル顔負けのスタイルを誇るカエル、観音不二子が立ち塞がった。
「ルパンは私が守る!」
そして出来上がったのが、このexサーバルちゃんである。
アライ「フェネックのハートを返すのだ!」
exサーバル「いいよー」
観音「え!?」
exサーバルはルパンをあっさり捕まえるとアライさんの前に連れてきた。
???
「ばかも~ん!そいつがルパンだ~!」 (アライさんを指さしながら)
あらいさん
「うえぇ!?
なーんてバレちゃ仕方ないです」 ベリベリ…
顔の皮を剥くと中からタヌキが現れた。
???
「よくもアライさんのフリをしてたのだ!」
け も の フ レ ン ズ(BGM ようこそジャパリパークへ)
exサーバル
「あれっ?じゃあこのルパンは...」ベリベリ...
それはルパンではなくアライさんだった!
「放せなのだ!」
ルパン改めアライさんは取り返したフェネックのハートを観音不二子に入れる。
観音不二子(フェネック)
「いや〜 助かったよ〜」
exサーバル
「じゃあ…?」
フェネックになりすましていたのはオオミミギツネだった。
おじいさん
「なんと騒々しい連中だろう…」
正体がばれてしまったオオミミギツネはクジラ型の3人乗りのロボットを召喚した。
アライ
「これはとても相手してられないのだ」
フェネック
「ハートも取り戻したことだしね〜」
アラフェネはGLBの情報を求めて次の場所に向かった。
キュルルシファー「よ う こ そ 地 獄 の ジ ャ パ リ パ ー ク へ 」
アライ
「ヤベェところに迷い込んでしまったのだ」
フェネック
「確かニコニコで本編より先に100万回再生したらしいけど、詳しい人は少ないだろうね〜」
アライ
「じゃあ次、なのだ」
アラフェネが向かったのは… 謎の洞窟である。
フェネック
「暗いね~」
アライ
「でも奥で何かが光っているような…
きっとGLBなのだ!」
フェネック
「ん~? でも金色じゃなかったような~」
アライさんが見つけたのは…
「こんな所で何をしてるのだ? パフィン」
パフィンちゃんはキノコの山かたけのこの里かどっちを食べるかで葛藤していた。
アライ「アライさんはタケノk…」
フェネ「キノコ派だね〜」
アライ「タケn…」
フェネ「キノコ〜」
アライ「キノコ派なのだ…」(´・_・`)
アライ
「パフィンはどっち派なのだ!はっきりさせるのだ!」
パフィン
「かずのこ派で~す!」
フェネック
「そういうボケは今求めてないよ~ 正直に言おうよ~」
アライ
「フェネック目が怖いのだ…」
パフィン(ここは慎重さが求められまーす。 とりあえずチョコボールでも食べて落ち着くでーす)
アライ
「ん? そのくちばしは…」
フェネック
「おぉ~ 金のエンゼルさんだね~」
パフィンちゃんは金のエンゼルを郵送で送っておもちゃの缶詰をもらった。
そのおもちゃの缶詰からセルリアンが飛び出した。
パフィンちゃんは飛び出してきたセルリアンをちぎっては投げちぎっては投げ…
通算499体のセルリアンを撃破した。
次でラストだガンバ!
しかしセルリアンはもう出て来なかった。
アライ(金色のセルリアンを食べてしまったのだ…)
フェネック(見なかったことにしなよ〜)
アライ「こ、ここにはGLBは居なさそうなのだー(棒)」
2人は次の場所に向かった。
そして二人はPPPのライブ会場にきていた。
アライさんは観客の1人ゴールデンライオンタマリン、警備担当のキンシコウに聞き込みをしていた。
アライ
「2人とも知らないって言うのだ…」(´・_・`)
フェネック
「そりゃあ名前に『金』要素が入っててもね〜」
あらいさん
「逆にギンギツネに聞けば知ってるかもしれないのだ!」
しかしギンギツネは今、新開発の薬「ミンミニナールZ」の開発に忙しくてそれどころではなかった。
アライさん
「仕方がないのでここはボスに直球で聞いてみるのだ!」
そこにたまたまじゃぱりまんを配っているラッキービーストが通りかかった。
しかし、どこからともなく現れたリカオンが、ラッキービーストをさらうと疾風の如く去って行った。
フェネック
「あ〜」
そこにキンイロジャッカルが現れた。
「あのラッキービーストはもう一生帰ってこないよ」
アライ
「ならお前でいいのだ、金色のラッキービーストの事を何か知らないかなのだ?」
キンイロジャッカル
「あ… 知らないです。 キンコを頼ってくれたのは嬉しいんですけど・・・」
そうだ。 カフェには行ってみましたか? そこなら誰か知ってる子がいるかも」
一方その頃じゃパリカフェでは・・・
アフリカンゴールデンウルフ「ジャパまん1つ!」
アジアンゴールデンキャット「はい! よろこんで!」
アルパカ「アンジーちゃん、3番テーブルの紅茶できたよぉ」
アライ
「大盛況なのだ!」
アルパカ
「アライさ~ん、いいところに来てくれたにぇ~
洗い物が溜まっちゃってるから手伝ってくれないかなぁ~?」
アライ
「アライさんにお任せなのだ!」
あらいさんは洗いものに没頭しすぎて、気が付けばいつのまには季節は春…
春といえば出会いと別れの季節。
流しのスナネコはんがカフェで『ぼくのフレンド』を弾き語っていた。
フェネック
「いいね〜」
アライ
「心に沁みるのだ〜」 (T_T)
スナネコの歌が終わり拍手喝采の最中、ジャパリカフェの扉がギィ…と音を立てて開いた。
そして、今宵もまた、ジャパリカフェに大量のオバケたちがやってきた。
タイリク先生
「キャーーーー!!」
「あんら〜 またきたのぉ〜? お客さんが怖がるからしょうがないよにぇ〜」
アルパカは『ゴーストバスターズ』コールを発動した!
やって来たのは…♪?
ショウジョウトキさんだァーー!!
アライ
「お前がおばけをやっつけられるのかぁ?」
ショウジョウトキ
「そんなこと朝飯前なんですけど!」ドヤァ
アルパカ
「じゃあ、お願いにぇ〜」
ショウジョウトキはドヤ顔でオバキュームを取り出した。
ショウジョウトキ
「汚物は消毒なんですけどーー!!(ドヤァ!)」ブィィィィン
ゴースト達はたちまち吸い込まれていった。
アライ
「おまえ金色のラッキービーストがどこにいるかしらないのだ?」
ショウジョウトキ「…しっ…しし知らないんですけど!」(目が泳いでいる)
あらい「うそをつくななのだ! だってお前は・・・」
フェネック「アイアイだね〜」
アライ「なんでアライさんのセリフを取っちゃうのだ!」
アイアイ「アイエィエエ ニンジャナンデ!?」
フェネック「5行上の『EYE泳(アイエー)』がヒントだね〜」
アイアイ
「ハンターの仕事が残っているのでこれにて失礼します」
アライ「また振り出しに戻ってしまったのだー」
フェネック「これは見つからないかm…」
スナネコ「そう言えば前にツチノコが『GLBがどーのこーの』言ってたような…」
あらい「今の話をもっと詳しく聞かせてほしいのだ!」
スナネコ
「あ、はい…では……
むかしむかしあるところに……」(飽きた)
あらい
「むむーそれなら仕方がないのだー 他をあたるのだー」
〜アラフェネハウス〜
アライ
「これだけ探して見つからないということは、GLBなんて存在しないのかもしれないのだ…」
フェネ
「何を言ってるのさ〜 アライさんらしくないよ〜」
その時、遠くから声が聞こえた アワワワワワワワ
アライ
「これは・・・ボスの声がするのだ! あっちのほうからなのだー!!
って、なんだ・・・普通の青いボスなのだ」
フェネック
「あれ〜 ツチノコも〜 アライさ〜ん、せっかくだから聞いてみる〜?」
アライ
「そうなのだ。 ツチノコ、GLBについて何か知ってるのか?」
ツチノコ
「なんだ、知らなかったのか? LBは元々みんな金色だったんだ。
ある時パークの職員が退去してしまって『二度と戻ってこないんじゃないか』という恐怖で青ざめてしまったけどな」
ー完ー
あらいさん
「あ!UFOなのだ!」
UFOに乗ったフレンズ化ケロロ(またお前か)
「いてて...前回はマジで痛かったであります...」
アメリカ大統領
「一体なんなんだこれは…」
イカ娘
「前回の反省を踏まえ、宇宙と海の両面から地球侵略を企てたでゲソ」
アライさん
「待つのだ! そんなことはこのアライさんが許さないのだー!」
シャチ
「なんかあのイカっぽいのおいしそう...!」よだれたらたら
イッカク
「私にも食べさせろ!」 ダッシュ
イカ娘
「これはやばいんじゃなイカ!?」
ケロロ
「イカ娘だけモテモテでズルいであります。 我輩にも構うのであります」
アメリカ大統領
「だめだこいつらはやくなんとかしないと」
酔いどれプリンセス「元アイドルに戦闘機なんか操縦出来ると思ってんの!?」
へべれけツチノコ「オレに飲酒操縦さるつもりかぁ!?」
ハクトウワシ(ハックートー)「ええい!今は人手不足だから早く乗りなさい!」
イカ娘
「乗船完了でゲソ!」
(ふふふ...これであの海獣ども(シャチやイッカク)をぶっとばっせるでゲソ...)
イッカク
「キング・クリムゾン!」
酔いどれプリンセス
「させるかーーー!」
その後プリンセスの姿を見たものはいなかった…
イッカク
「計画通り!!」
その頃へべれけツチノコは飛行機酔いしていた・・・
「イッカクのツノが2本に見えるぅ…」
ハクトウワシ
「そうだコストコ行こう!」
しかし、コストコへ向かうにはあまりにも遠すぎた……
イカ娘
「がっかりでゲソ」
シャチ
「ねぇねぇボクお腹ペコペコだからあの頭についてる水色のくねくね一本でも食べさせてよー」
イカ娘
「七輪で炙ってたべると美味しいんでゲソ・・・って食べないでくださーイカ?」
ハクトウワシは七輪を取り出した。
それを見たイカ娘はオート三輪で逃げ出した。
しかし、突然現れたインクリングのスプラシューターに撃たれてしまった。
イッカク
「いただきまーす」
その時不思議なことが起こった。
イッカク「おか...いやシロナガスクジラ! なんだその30mくらいの大きさは!」
シロナガスママ「大きい事は良い事なのよ~」
アメリカ大統領「せやで」
あらいさん「あらいさんは大きさなんて気にしないのだ」
イカ娘「おまえも相当デカイでゲソ!!」
だが それが逆に偶然イッカクの近くにいたヒゲッペの逆鱗に触れた!
アデリーも同調した。
しかしキングペンギンは違った。
「大は小を兼ねると言う。 大きいに越したことは無いんじゃないか?」
ジャイアント先輩「お? 」
コウテイ「どうして皆 そんなに殺気立ってるんだ? ちょっと落ち着け」
カバ「そうですわ。 お水でも飲む?」
ジャイアント先輩は地面をたたき割って地球を真っ二つにした。
真っ二つに割れた地球の中からスナネコが現れた!
「…まんぞく」
スナネコは地中に帰って行った。
スナネコと入れ替わりに現れたサンドスターが
「敵わんな、もう。 もっと大事につこうてや」
そう言うと地球を修復した。
ジャイアント先輩
「ついカッとなってやってしまった。 今は反省している」
そして一行はバスに乗って温泉へ向かうことになりました。
メイドカピバラ「よくきたよよよ」
メイド桶「何しに来やがった」
アライ
「ウワァァァ! 桶がシャベッタァァァ!」
なんかわからないがとにかく洗うのだ」ジャブジャブ
メイドおいなりさま
「何をやっているのですか!」
あらい
「そうだったのだ! 『いんでぺんでんす・でい』はどうなったのだ?」
その時、空が真っ黒に染まる・・・
あらい
「雨が降ってきたのだ! 雨宿りするのだ!」
その頃、天界では雨の神ジャガーが、太陽の神みんみと言い争っていた。
そこへもう一人の神が舞い降りた。
コウテイ「いや、私はちょっと言ってみただけで・・・」
ジャガー「実は私も神じゃないよ」
みんみ「私は神だ」
あらいさんは みんみの神に祈った・・・
すると、あらいさんの耳に何者かが語り掛けてきた。
ネコと和解せよ・・・…
あらいさん
「わかったのだ!早速やってみるのだ!」
ねこです「よろしくおねがいします」
あらいさん「こちらこそ、なのだ」
あらいさんはあらゆるネコとの和解を試みた。
世界は平和になった!
一方そのころジャガーはダンボールに収まってリラックスしていた。
ジャガー
「はあぁ~このみっちり感が最高~」段ボール ミシッ…ミシミシ…
コツメ
「ジャガーなにしてるの?」
ジャガー
「ハッ!ばれたっ!?」
(しかも完全にハマってしまって身動き取れん!)
それを見ていたコツメは、落ちていたツタを円になるように地面に置く。
ジャガー(あれは#ネコ転移装置だ!)
シュバッ! ジャガーはどこかに転移された・・・
と思った時には異世界にいた!!
ジャガー
「えぇ!?
…お落ち着け私、ここはひとまずゴハンだ!」
ジャガーは冷静になって辺りを見渡した。するとどうだろう、辺りは一面の・・・
銀シャリ世界だった。
「ごはん!!」
ジャガーは気を集中させて飯をよそった。
ジャガー
「…ん? ごはん粒に目玉…?」
ごはんに見えたそれは何とシャリリアンだった!
そこにパフィンが通りかかるとシャリリアンを丸呑みした。
パフィン
「魚の骨が刺さって困ってたんで助かりましたぁ」
魚の骨
「ふっ…俺を倒した位でいい気になるなよ…
いずれ第二第三の魚の骨が貴様の喉に刺さるだろう心するがいい!」
シャリリアン(僕はおいしかったですか)
パフィン
「味わう余裕がなかったので、おかわり下さいですぅ」
ジャガー
「じゃあ、美味しいごはん屋台を紹介するよ」
二人がごはん屋台へ向かおうとした瞬間、地面から、イカ娘とジァイアント先輩とアライさんが生えてきた!
アライさん「アライさんを差し置いてみんなで楽しもうだなんて許せないのだ!」
ジャイペン「よっし! 私が奢ってやるよ。 着いてきな!」
一同「センパイ!」
イカ娘「はまって出られんでゲソ」
イカ娘は置き去りになった・・・
博士・助手「妙な世界に迷い込んだのです…おや?こんな所にスルメが…」
博士「スルメはあぶるに限るのです…」ジュー
助手「獺祭も用意したのです」 トクトク…
プリンセス「ちょっとはかせ!私にもよこしなさいよ!」
博士「まぁ飲むのです」トクトク
プリンセス「こんな酒が飲めるかーっ!!」ガシャアーーン
助手「食べ物・飲み物を粗末にするなど!」
博士「ドーーン!」
博士は地面に這いつくばり土に染み込んだ獺祭を啜り始めた。
博士「じゅるるりっ」
博士「ウィー 酔っぱらってしまったのです」
助手「ウコンが酔いに効くならカレーもいいはずなのです」
プリンセス「こいつにカレー食わしてやりたいんですがかまいませんね!」
博士「酒を寄越すだけでなくカレーまで、と言うのですか?」
助手「だが断る!のです」
ひげじい「カレーはかれぇですな~」
どこからともなく火のついた紙飛行機がひげ爺を直撃した。
サーバル「今だよ!!」
かばんさん「丸めた紙アタック!」
博士「いたいのです!」
一同は爆笑につつまれた!
一方でひげ爺は炎につつまれた。
「炎につつまれちゃって、え~んって所ですかな?」
ヒゲ爺は消し炭になった!
風に飛ばされた灰が木々に降りかかると綺麗な花を咲かせた。
イエイヌ「ここ掘れワンワン」
博士「仕方がないのです。早速掘ってみるのです」
プレーリー「おかげで助かったであります!」
生き埋めになっていたプレーリーが出てきた。
博士「...」(無言でまた埋める)
イエイヌ「今度はこっちだわん!」
博士「面倒だけど仕方ないから掘ってやるのです」ザクザク
博士が掘り起こしたのはパンドラの箱だった。
すると、箱の中から声が聞こえてきた。
「開けないでくださーい!」
博士
「開けないでといわれて開けない奴などこのパークにはいないのです!」
すると箱の方が口を開けた。
「開けるな、言うとるやろがぃ!」
イエイヌ「いいから早く中身を出してくださいよ」
博士「ふむ、どれどれ…透明な入れ物に何か書いてあるのです『パンツァードラグーン』?」
助手「セガサターンは持っていないのです、博士」
博士は箱を漁ったが、チョコボールのおもちゃのカンヅメやホームランバーの当たり棒などしか出てこない。
博士「やれやれ、これなら開けなくてもよかったのです」
助手「!? 博士! こ、これは…!」
イエイヌ「ああ、それは私が2000年前に埋めた隊長さんです♪ やっと会えました!」
博士「こいつはやべーやつなのです、早く逃げるのです!」
「わ、私も連れて行って欲しいであります!」
プレーリーは博士の足を掴んだ
その時、助手の脳裏にある疑念が!
助手(やっぱりカレーにはニンジンが不可欠なのです…)
イエイヌ(隊長さんの頭蓋骨うまうま...!)
スナネコ「ホントにうまいのですかぁ~?」
イエイヌ「あなたも食べてみますか?」
スナネコ「いいえ、ボクは遠慮しておきます」
スナネコ「それでは さようなら」
スナネコは動物に戻ってどこかにいった...
イエイヌ
「隊長(故人)さん、唐揚げ美味しいですね!」
そこにブチハイエナが通りかかった。
「うわぁ…」
ブチハイエナはドン引きしている・・・
(でも確かにちょっと美味しそうではあるな)
二人が話しているうちに、巨大宇宙船さんは、地球にせまってきた。
たまたま通りかかったヘラジカは巨大宇宙船さん目掛け全力で竹槍を投擲した。
巨大宇宙船さん
「あっぶねえ!!」
「今だよ!」
サーバルが火の着いたアライさんを巨大宇宙船さん目掛けて投げつけた。
その話は後世に語り継がれ、後のカチカチ山となった。
アライさん「めでたしめでたしなのだ!ってアライさんはタヌキじゃないのだー!」
ー完ー
【けものフレンズ BSTK】
~こうざんのふもと~
サーバル
「ねえ、また『まんまる』がベコッてなって、まんまるじゃなくなってるよー」
かばん
「パンクか〜」
サーバル
「もう予備のまんまるも使い果たしちゃったよね」
かばん
「うん… このバスも見つけた時にはボロボロだったもんね」
ボスウォッチ
「スペアタイヤなら まだあるヨ。
電池の時と同じで、こうざんに登らないといけないけどネ」
かばん
「さすがラッキーさん。
パークの施設に詳しいですね」
ボス
「それほどでもないヨ」
サーバル
「じゃあ、私がリフトを漕ぐね」
かばん
「サーバルちゃん。
いつも率先して力仕事を引き受けてくれてありがとう!」
サーバル
「私が漕ぎたいだけなんだけど・・・
どうしたの? さっきから」
かばん
「サーバルちゃんみたいに『良い所を見つけて褒める』っていうのを見習おうと思って。
僕もサーバルちゃんに励ましてもらえたから、ここまで頑張れたんだし」
サーバル
「そう? なんか照れちゃうなぁ///」
ボス
「じゃあ、行こうか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ロープウェイ乗り場 カフェ駅 横の物置〜
かばん
「ここですね」
ガチャ…
サーバル
「・・・
まんまる、無いよ?」
かばん
(あれ? 足漕ぎリフトがある・・・)
ボス
「検索中、検索中… ❗」
サーバル
「またぁ?」
かばん
「こういうのって普通、下にもあるよね?
一度、確認してみようか」
サーバル
「その前にカフェでお茶にしない?
喉渇いちゃった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルパカ
「いらっしゃ~い お久しぶりだにぇ~」
かばん
「こんにちは。 また来るって約束でしたから」
サーバル
「アルパカも元気してた?
あ、紅茶とジャパリまんのセット2つね!」
アルパカ
「元気だよぉ。
はぁい、セット2つにぇ~」
#イエイヌ
「いらっしゃいませぇ。 セット2つですぅ」
かばん
「あれ? 新しい店員さんですか?」
アルパカ
「元はお客さんなんだけど、たまに手伝ってくれるんだぁ~」
イエイヌ
「初めまして。 イエイヌです」
サーバル
「可愛いね。 その服も似合ってるよ」
イエイヌ
「///」
アルパカ
「そうだ~ ちょっとボスちゃんに頼みがあるんだけど~」
かばん
「ラッキーさんに、ですか?」
アルパカ
「あのにぇ~ 『りふと』っていうの?
もう一台ないかな~って」
サーバル
「どういうこと?」
アルパカ
「一台しかないといろいろ不便みたいでにぇ~
トリノコの中には乗ってみたいって子もいるし~
ビーバーちゃんとプレーリーちゃんに作ってもらおうかな~とも思ったんだけどぉ~
博士たちが『ボスなら知っているはずなのです』って言ってたのぉ~」
かばん
「ああ、それならありましたよ」
サーバル
「うん。
かばんちゃんが、その方が便利じゃないかって言ってたから、ボスにやり方を聞いて出しといたよ」
アルパカ
「そうかぁ~ 助かったよぉ~ 3人ともありがとにぇ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ロープウェイ乗り場 ふもと駅 横の物置〜
サーバル
「おーいしょ、おーいしょ。 とうちゃーく」
かばん
「おつかれさま」
サーバル
「2回目だからかな? そんなに疲れてないよ?」
かばん
(フレンズの体力って…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「やっぱり無いよぉ?」
埃っぽい物置きに目ぼしいものはなかった。
ただ、リフトがあったと思われる場所にだけ、キレイな型が残されていた。
ボス
「ごめんネ」
サーバル
「ボスのせいじゃないよ」
かばん
「そうですよ。
他を当たりましょう」
ボス
「それなら・・・」
かばん
(最近、開けた跡がある。 一体 誰が…?)
【けものフレンズ 12.2話 BSTK】
2人は『ばすてき』に乗り、『ようこそジャパリパークへ』のショートverの曲に乗って、
急な坂を下り、鬱蒼とした森を抜けた。
辿り着いた先は・・・
アライ
「ココはどこなのだ?」
フェネック
「おかしいな~ ゆうえんちの先に あんな坂あったかな~?」
2人は違和感を覚えていた。
一瞬、海が見えたような気がしたが、目の前に横たわっていたのは大きな河だった。
アライ
「おぉ!
フェネック、あれを見るのだ!」
アライさんが指差した方を見ると、
森の中、少し開けた場所に薄汚れたバスが打ち捨てられている。
アライ
「アライさんはツイているのだ。
これで『みっしょんこんぷりーと』なのだ!」
フェネック
「アライさ~ん、ちょっと待って~?」
こっち。 こっち。 すぐだヨ
何かの声に気付いたフェネックが、バスに近付こうとするアライさんを制止すると、茂みから
声の主、ボスが現れる。 続いて、サーバル、コツメ、ジャガー、かばんが出てきたのだ。
アライ
「フェネック、アr… ムグググ…」
フェネック
「し~」
フェネックはアライさんの口を塞ぐ。
かばんたち5人は、しばらくバスを検分すると、また茂みの中に戻っていった。
アライ
「かばんさんたちは『ゆうえんち』にいるはずなのだ。
いつの間に追い抜かれたのだ?」
フェネック
「多分そうじゃないよ~
ボスに体があったでしょ~?」
アライ
「そうなのだ!
一体どういうことなのだ?」
フェネック
「これは・・・
BSTK(Back Skip The Kouzan 3話~こうざん~に巻き戻ってしまった)だね~」
アライ
「うえぇぇぇぇっっ!?」
【けものフレンズ 12.3話 BSTK】
フェネック
「これは・・・
BSTK(Back Skip The Kouzan)だね~」
アライ
「うえぇぇぇぇっっ!?」
フェネック
「DVDに例えるなら、12.1話を観てたはずなのに、
チャプター3の『こうざん』に飛んでしまった、ってところかな~
厳密には2話のBパートみたいだけどね~」
アライ
「おお、さすがフェネックは理解が早いのだ。
って、つまりどういうことなのだ?」
フェネック
「過去にタイムスリップしてしまった、ってことさ~」
アライ
「タイムスリップ…?」
フェネック
「ほら~ 一緒に観たじゃないか~
『#トキ追っかける少女』みたいなヤツだよ~」
アライ
「ああ、アレなのだ。
ミライさんから逃げ回る、トキの必死な顔は面白かったのだ」
フェネック
(そこは見所じゃないと思うな~)
アライ
「タイムキーパー役、ボスの抑えた演技も光ったのだ」
フェネック
(素だと思うけどね~)
アライ
「あと・・・」
フェネック
「話が進まないから、そのネタは もう引っ張らなくていいよ~」
アライ
「それもそうなのだ。
じゃあ、サーバルたちが戻ってこない内に、あのバスから『まんまる』を外して持って帰るのだ」
フェネック
「そんなことをしたら、かばんさんたちが詰んでしまって、
けものフレンズが『第三話(待たずに)完』になっちゃうよ~」
アライ
「え~? ダメなのか~?」
フェネック
「タイムトラベルもののお約束だよ~
って、『けものフレンズ』の放映はチェックしてないの~?」
アライ
「アライさんはその辺バッチリなのだぁ!
でも出番の無かった2話は飛ばしてしまったのだ…」
フェネック(兼役で声は当ててたはずだけどね~)
「とにかく かばんさんたちは、
この後バスに乗ってパークを旅するんだから、その流れは邪魔しちゃダメなのさ~」
アライ
「じゃあ、どうするのだ?
他に『まんまる』のアテはあるのだ?」
フェネック
「この後かばんさんたちは、バスの電池を増やすために『こうざん』に登るのさ~
考えるに、バスのトラブルに関するモノは上に固めて置いてあるんじゃないかな~?」
アライ
「おぉ、さすがフェネック。 冴えてるのだ。
じゃあ早速 登るのだ!」
フェネック
「その前に、誰かに見つからないよう『ばすてき』を隠しておかないと~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「ぐにゅにゅ~
ガケノヴォリはやっぱり大変なのだ。 ・・・
お? アレを見るのだ。
掴みやすそうな根っこがあるのだ。
これで少しはラクが…」
ず… ずずっ
アライ
「おっと。
フェネック、ここは抜けやすいから気を付けr…」
フェネック
「アライさーん」
キコキコ…
アライ
「ふぇねっくぅ!?
付いてきてなかったのだー!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ orz
「さすがのアライさんも2回のガケノヴォリはツライのだ」
フェネック
「お疲れさまだね~」
アライ
「なぜ5話の足漕ぎリフトあったのだ?
サーバルたちの乗ったリフトは、3話時点ではどこにも存在しないはずなのだ」
フェネック
「お~ 2話以外は きちんと把握できてるんだね~
これは下の物置きから引っ張り出してきたものさ~
サーバルたちの乗ってきたリフトが上にあったのなら、下にも同じものがあるはずだと思ってね~」
アライ
「さすがフェネック。 聡明なのだ… ガク…」
フェネック
「疲れてるところ悪いんだけど、ここでQKしてるヒマは無いよ~
かばんさんたちより先にアルパカさんと会う訳にもいかないし、
このリフトも見つからないように片付けておかなきゃいけないし~
かばんさんたちも じき、登ってきちゃうから、それまでには・・・
って、ほら言ってるそばから~」
かばんを抱えたトキが飛び上がってきた。
フェネック
「ほら、早く~。 隠れて隠れて~」
アラフェネの2人は、かばんたちを映しているカメラの影に身を隠す。
トキ
「ん? アレじゃない?」
かばん
「あ、ちょっと待って下さい。 ロープを固く結び過ぎて…」
ボス
「かばん、ボクが切るヨ」
かばん
「ありがとうございます。 ・・・
はい、行きましょう」
かばんたちはロープをほどくと、
アラフェネたちには気付くことなく、カフェの中に入っていった。
アライ
「コレをどうやって未来に持って帰ればいいのだ?」
フェネック
「う~ん、困ったね~」
『まんまる』は物置きであっさり見つかったものの、大きさが一抱えほどある。
そして、未来に帰る方法に至っては見当も付かなかった。
ボス
「❗ ちょっと除草を中断してもいいかな」
かばん
「はい?」
フェネック
「せめて、どうやってタイムスリップしてしまったか、だけでも分かればね~」
ボス
「キミたちはここで何をしているのかナ?」
アライ
「ウワァァァ… シャベッグググー」
フェネック
「し~」
フェネックが口を塞ぐ。
フェネック
「でも驚くのは分かる~」
アライ
「ボスがフレンズに喋りかけるなんて初めて見たのだ」
ボス
「生態系と時空の維持のためには、
キミたちのような未来のフレンズがいるとマズいんだヨ」
アライ
「おお、タイムキーパー:ボスと同じセリフなのだ」
フェネック
「・・・
未来に戻りたいのは やまやまなんだけどさ~」
アライ
「帰り方が分からないのだ」
ボス
「検索中、検索中… !
『ワープポイント』が見つかったヨ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロープウェーのカフェ駅から下の方を見ると、ふもと駅付近で空間が歪んでいた。
ボス
「アレダヨ、アレダヨ」
アライ
「アライさんは目が良くないので、よく分からないのだ」 (=_=)
フェネック
「そう言われれば確かに『もや~』ってしてるかな~」
アライ
「よし! それなら出発なのだ。
これでアライさんも『りふとてき』なものに乗…」
ボス
「いや… いつ消えるか分からないから、急いだ方がいいと思うヨ」
アライ
「えぇ…? じゃあ、どうするのだぁ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『まんまる』はフェネックが背負い、かばんとトキが命綱に使っていたロープで縛った。
フェネック
「このロープ使っちゃって、かばんさん後で困らないかな~」
ボス
「かばんは まだ沢山持ってるから大丈夫だヨ」
フェネック
「それなら歴史は変わらないね~」
アライ
「フェネックぅ、まだなのか~?」
アライさんが地団駄を踏んで急かす。
フェネック
「ちょっと待ってね~
ボス~ ベルトが緩んでるから締め直してあげるよ~」
ボス
「助かるヨ」
ボスが背中を向ける。
フェネック
「はい、これでいいよ~」
アライ
「・・・?」
ボス
「アリガトウ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネックがアライさんを肩車し、アライさんが足を曲げて固定する。
アライ
「なんだか『まっするどっきんぐ』みたいなのだ」
フェネック
「なにそれ~?」
アライ
「ステキなコンビだけに許された由緒正しき『型』なのだ」
ボス
「ゆうじょうぱわーだネ」
フェネック
「・・・」
アライ
「どうして物足りなさそうな顔なのだ?
ゆうじょうぱわーは1×1=1の力を発揮できるのだ!」
ボス
「それはただの算数理論だネ」
フェネック
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライさんは先ほどのロープの余りをロープウェイの架線に引っ掛けると、
ワイヤーの両端を両手で掴み、ぶら下がる。
アライ
「準備完了なのだ」
フェネック
「じゃあ行くよ~ ボス~ 元気でね~」
宙に足を踏み出す。
アライ
「ボスぅ、ありがとうなのだぁぁぁぁ…
うわぁぁぁぁぁぁぁ 怖いのだぁぁぁ!」
ボス
「グッドラック」b
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2人はターザンロープスライダーのように滑り降りていた。
足を掛ける場所は無いが・・・
アライ
「慣れると『あくてぃびてぃー』みたいで『たーのしー』のだ。
コツメの気持ちがちょっとだけ分かったのだ」
フェネック
「私には ちょっとスリリング過ぎるかな~」
アライ
「ところでフェネック?
さっきは なんでボスにウソをついたのだ?」
フェネック
「ちょっとしたお礼さ~
・・・歴史修正されちゃうかもしれないけどね~」
アライ
「そうなのか…
ん? あれが『ポイント』なのか?
アライさんにも見えてきたのだ」
フェネック
「・・・
これはマズいね~」
アライ
「どうしたのだ?」
フェネック
「さっきから大きさが変わってないんだよ~」
アライ
「どういうことなのだ?」
フェネック
「遠近法だよ~
普通なら近付くにつれて大きく見えるはずだよね~」
アライ
「ーということは、つまり・・・」
フェネック
「さっきより小さくなってきてるね~
ボスが『消えるから急げ』って言ってたのは、このことか~」
アライ
「どうしてタイムトラベルものは『いつも時間ギリギリ』なのだー!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワープポイントはみるみる小さくなっていく。
すでにフレンズ1人が通れるかどうかぐらいの大きさにまで縮んでいた。
フェネック
「これはちょっと間に合いそうにもないね~
・・・ 次、ポイントが出現するとしたらどこだろ~?」
アライ
「・・・」
フェネック
「アライさ~ん、疲れちゃった~?
足のフックが緩んできてるよ~ 大丈…
・・・!?」
アライ
「フェネック…
このチャンスを逃すと二度と未来には戻れないかもしれないのだ…」
そう言うと、アライさんはブランコを漕ぐように体を前後に揺らし始める。
フェネック
「アr…」
下半身が前に振れたタイミングで、アライさんは曲げていた足を伸ばす。
フェネックの反応が一瞬だけ遅れた。
フェネック
「アライさ~ん!?」
アライ
「フェネックぅ! まんまるは頼んだのだぁ!」
アライさんの足へと伸ばした手は空を掴む。
フェネックの体は宙に投げ出され、落ちていった。
それを待ち構えていたかのようにフェネックを吸い込んだワープポイントは、
役目は終わったとばかりに かき消えた。
アライ
「のだーーー!」
べしゃ!
残されたアライさんは、勢いのままに ふもと駅の壁に叩きつけられた。
アライ
「早くここから離れないと・・・ なのだ…」
サーバル
「足がパンパンだよ」
かばん
「おつかれさま」
アライさんがカメラの影に身を隠るのと、
こうざんから降りてきた かばんたちがアライさんの前を通ってバスの方に向かうのは
ほぼ同時だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「フェネックは無事に『まんまる』を博士たちに渡せたのか?」
アライさんはフラフラと『ばすてき』を隠していた場所に戻った。
アライ
「フェネックは無事に未来に戻れたのか?
・・・アライさんは未来に戻れるのか?」
自分の判断は、あの場面では最善だったと確信している。
後悔はしていなかった。 しかし・・・
アライ
「うぅ… フェネックぅ・・・
もう二度と会えないのかぁ?」 orz
この世界に独り取り残されてしまった・・・
それを実感した途端、途轍もない心細さが襲ってくる。
?????
「アライさんに付き合うよ~」
アライ
「!?」
そこにはフェネックが立っていた。
フェネック
「そう言ったはずなのにさ~
ヒドいよ~ アライさ~ん」
アライ
「でも… それは・・・」
フェネック
「だから独りになんてしてあげないよ~
時空を越えてでも、ね~」
アライ
「どうしてなのだ!?
たった今、アライさんが未来に送ったはずなのだ!」
フェネック
「その通りさ~
『BTTF&BSTK』(Back To The Future & Back Skip The Kouzan)
未来に戻って、そしてまた『こうざん』に戻ってきたってわけさ~」
アライ
「ふぇねっくぅぅぅぅーー!?」
【けものフレンズ 12.4話 BSTK】
アライ
「どうしてなのだ!?
たった今、アライさんが未来に送ったはずなのだ!」
フェネック
「その通りさ~
『BTTF&BSTK』(Back To The Future & Back Skip The Kouzan)
未来に戻って、そしてまた『こうざん』に戻ってきた、ってわけさ~」
アライ
「ふぇねっくぅぅぅぅーー!?」
フェネック
「いろいろ訊きたいことはあるだろうけど、後にしてくれるかな~
次のワープポイント出現地点の目星は付いてるんだけど、どうせ時間は無いだろうし、
それを逃すと本当に帰れなくなるかもしれないからね~」
キコキコ…
フェネック
「#♪~ 」
アライ
「フェネック、なんだか ご機嫌なのだ」
フェネック
「そうかな~」
アライ
「そう言えば『まんまる』はどうしたのだ?」
フェネック
「ちゃんと渡してきたよ~
でもアライさんが居ないと、かばんさん生誕の話に説得力ぅに欠けるんだよね~」
アライ
「・・・ 確かにアライさんの回想シーン→ツチノコ仮説のくだりがカットされたら
視聴者さんは感情移入しにくいかもしれないのだ」
フェネック
「それに『ばすてき』はこっちに置きっ放しじゃないか~
FNTK(ふねてき)なものが存在しないとサーバルは かばんさんを追い掛けられなくなるんだよね~」
アライ
「・・・そこまでは考えてなかったのだ…」
フェネック
「ま~ま~
私たちさえ未来に戻れば、その辺は修正されるさ~
多分、だけどね~」
アライ
「変な時間に戻ったりしないのか?」
フェネック
「タイムトラベルもののお約束として、そこは空気を読んでくれるんじゃないかな~」
アライ
「・・・メタいのだ」
フェネック
「とにかくアライさんがいないと『けもフレ』は始まらないし、終われないよ~」
アライ
「そうか…
そうなのだ!
ふははは! やっぱりアライさんは物語の『きーぱーそん』だったのだー!」
フェネック
「そうそう、アライさんはやっぱりそうでなくっちゃね~」
アライ
「それはそれとして、どうやって未来に戻るのだ?
フェネックは どうやってこっちに戻ってこれたのだ?」
フェネックが目を開けると、そこは『ゆうえんち』の入り口だった。
あんなに高い所から落ちたはずなのに、なんの衝撃も無かった。
夢だったのだろうか?
胸元を見るとロープが体に巻き付いている。
『まんまる』を背負っているからだ。
何より、いつも隣に居たはずのアライさんが居ない。
・・・決して夢などでは無かった。
博士
「何をそんなところで突っ立っているのです」
助手
「まんまるを持ってきたのなら、さっさと寄越すのです。
船出に間に合わなくなるのです」
博士と助手がいつものように辛辣な口調で声を掛けてくる。
フェネック
「・・・」
まんまるを背中から下ろそうとするが、ロープが固く結ばれていて、なかなかほどけない。
博士
「何をモタモタしているのです」
助手
「コマンダービースト、切ってやるのです」
コマンダー
「マカセロ」
『まんまる』を渡すと、フェネックの手元には小さくなってしまったロープだけが残された。
博士
「ご苦労だったのです」
助手
「すぐに作業に取り掛かるのです」
博士たちは『まんまる』を受け取ると、待ち受けていたフレンズたちに指示を飛ばした。
フェネックは『みっしょんこんぷりーと』の達成感も無く、フラフラとその場を離れようとする。
・・・と
TATSU鬼監督脚本 です。
「フェネックさん、この後の
確認しておいて下さい」
どうやって過去に戻るかで頭がいっぱいのフェネックだったが、現実 は待ってくれない。
しかし台本を読んで、フェネックは衝撃を受けた。
さっきの博士たちとのやり取りの時になぜ気付かなかったのだろう?
まるで「アライさんが最初から存在しなかった」かのように物語が進行しているのだ。
ショックを押し殺しつつ、その後の展開ストーリーを通しで読む。
そして確信した。
「新人家督にしては、低予算の割には・・・」枕詞 とともに、けものフレンズは「そこそこの評価」で終わるだろう。
そういった
決して自分の知っている「熱狂的なぶぅむ」を起こすような出来には仕上がらないだろう・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だが、そんなことは問題ではない。
私には興味も関心も無いことだ。
それより・・・
アライさんに会いたかった。
もう戻ってこれない、というのなら それでも良かった。
もう一度・・・ なんとかタイムトラベルさえ出来れば。
そのためには・・・? 頭をフル回転させる。
1度目のタイムトラベルと2回目に共通点は無かっただろうか?
・・・
やがて1つの仮説が浮かんだ。
ーが、まだ弱い。 その説を補強できる何かが無いだろうか?
💡 そうだ! もう1つヒントがあったじゃないか。
『トキ追っかける少女』
ミライはどうやってタイムスリップしていた?
ようやく私は確信した。
フェネック
「タイムトラベルの鍵は高い所から『落ちる』だったんだよ~」
アライ
「ゆうえんちの先にあった急な坂、こうざんからのロープスライダー、階段から転げ落ちる・・・
そういうことだったのか?」
そう、だから私は・・・
フェネック
「あとがつかえてるんだから早く乗りなよ~」
かばん
「え、え?」
サーバル
「ちょっと。 打ち合わせと違うよぉ」
フェネック
「いつものアドリブさ~ いいかげん慣れなよ~」
私はかばんさんたちを追い立てると、次のゴンドラに強引に乗り込んだ。
そして・・・
ガタンッ!
ヘラジカ「何か落ちてきたぞ!」
ライオン「おい、フェネックが乗ってなかったか?」
博士「何ですって!?」
助手「台本と違うじゃないですか!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばんたちも降りてきてフェネックが乗っていたことを告げる。
オーロックス「やべぇよ、フェネックやべぇよ」
博士「とにかくゴンドラ開けるのです」
助手「扉が曲がってしまっています。 誰か…」
ゴンドラは落下の衝撃で歪んでしまっている。
とても無事に済むとは思えなかったが、フレンズたちは救出に動き出す。
「どうして… どうしてこんなことに」
TATSU鬼
「うわぁぁ… やってもたー! オレはもうお終いだ~」 orz
傾福P
「アワワワ…」
その頃、TV局でも阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていた。
テレ東P
「何をぼやぼやしてる!
早く『しばらくお待ちくださーい』画像に切り替えろ!」
アライ
「ストーリーも世界線も時間軸もおかしくなってしまっているのだ!」
博士
「ジャガー、そっちを」
助手
「タイリク、もっとしっかり押さえるのです!」
ヒグマ
「せーの!」
ガコン!
フレンズたちの協力でゴンドラの扉が こじ開けられる。
一同「!?」
しかし中は もぬけの殻なのだった・・・
ボス
「・・・」
フェネック
「まぁまぁ。 アライさんの居ない世界なんて、どうなったっていいじゃないか~」
アライ「!」
フェネック
「なぁんてね~ 半分冗談だよ~」
アライ(半分はガチなのだ・・・)
「このままではパークの危機なのだー!」
フェネック
「だからアライさんを連れて帰るんじゃないか~
私もそのために戻ってきたんだよ~」
アライ
「帰るのが怖くなってきたのだ…」
フェネック
「大丈夫さ~
パラレルワールドみたいなもんで、私たちが戻ればいい感じに修正されてるよ~
たぶんね~」
アライ
「・・・」
フェネック
「とにかく戻ろうよ~
難しいことは・・・帰ってから考えればいいことさ~」
アライ
「分かったのだ。 アライさんは考えるのをヤメるのだ。
それより、どうやって戻るのだ?
さっきもチャンスは一度きりしか無さそうな言い方だったのだ」
フェネック「目的地はココさ~」
ばすてきは「さばくちほー」に到着した
フェネック
「アライさんは4話でのスナネコとサーバルたちの出会いを覚えてるか~い?」
アライ
「確か・・・
すっごく大きな砂嵐が起こって・・・
スナネコが、それを見に行ったら飛ばされて・・・
って、まさか?」
フェネック
「そう、そのまさかさ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネック
「う~ん、この辺かな~」
アライ
「フェネックは砂嵐の起こる場所まで分かるのか?」
フェネック
「暑い場所に急に寒くて強い風が入り込むと上昇気流が起こって竜巻になるんだよ~
あとは4話を映像解析して逆算すれば・・・
さばくちほーは私にとってホーム(庭みたいなもの)だからね~」
アライ
「さすがフェネック。 けもフレ特定班みたいなのだ」
フェネック
「さあ、手を出して~」
アライ
「ん? 何なのだ?」
フェネック
「もう離れ離れはゴメンだからね~」
そう言うとロープを取り出し、手首同士を手錠のように繋いだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブルッ
アライ
「何かヒヤッとしたのだ」
フェネック
「さあ、行くよ~」
寒気が流れ込み、風が強く吹いたかと思うと、つむじ風が起き、みるむる大きくなっていく。
2人は『ばすてき』を漕ぎ、その中心に向かう。
やがて『ばすてき』はガタガタと音を立てると・・・
アライ
「うぅ… うわわ…ぁぁぁ」
浮き上がり、2人を乗せたまま あっという間に空高く舞い上がった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スナネコ
「お?
何か声が聞こえたような…」
外に出ると、大きな砂嵐が巻き起こっていた。
スナネコ
「おぉ…」
思わず身を乗り出した・・・
ちょうど台風の目に当たる場所に位置していたので、
もみくちゃにされる、というような事こそ無かったが、
超電導で浮く磁石のように足場はふわふわと不安定で、
時折アンダーアームターン(男性の伸ばした手の下で女性がターンすること)のような回転をさせられている。
フェネック
「まるで#ダンスをしているようだね~」
アライ
「アライさんは酔いそうなのだ・・・
フェネックはなんで平気なのだぁ!?」
砂嵐の中は風が強く、アライさんは声を張り上げる。
フェネック
「#スポッティングを会得してるから、かな~?」
アライ
「ホントにフェネックは何でも出来るフレンズなのだ…」
フェネック「アライさんが隣に居てくれるから頑張れるのさ~」
アライ
「ん? 何か言ったのか?」
フェネック
「なんでもないよ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スナネコ
「お~…」
アライ
「フェネック、見るのだ!
スナネコが砂嵐に巻き込まれているのだ。
早く助k…」
フェネック
「だからダメだってば~
スナネコには悪いけど、このまま飛ばされてサーバルたちと出会ってもらわないと~」
アライ
「そうか… そうだったのだ」
やがてスナネコは砂嵐から弾き飛ばされ落ちていった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「ところでアライさんたちは、いつまでこうやっていればいいのだ?
ワープポイントはまだなのか?」
フェネック
「そうだね~
砂嵐が収まるまでには出現してもらわないと~
って、アレじゃないかな~?」
アライ
「おぉ…
って、相変わらずアライさんにはよく見えないのだ」
フェネック
「・・・でも、ちょっとマズいかな~」
アライ
「!? もしかして、また小さくなってるのか?」
フェネック
「いやぁ、そうじゃないけど 砂嵐の進路からは微妙にズレてるんだよね~」
アライ
「それはマズ… ふぇ、フェネック! こっちも大変なのだ!」
フェネック
「そっちはな~に~?」
アライ
「セルリアンなのだ! セルリアンが風に巻き上げられてきたのだ!」
フェネック
「お~ 確かにマズいね~ 何匹で、どのくらいの大きさ~?」
アライ
「幸い一匹なのだ。
でも、そこそこの大きさなのだ
ツチノコ遺跡に居た赤いのと同じくらいなのだ」
フェネック
「なるほど~ それならいいことを思い付いたよ~
耳を貸して~?」 ごにょごにょ…
アライ
「!?
確かにソレしかないのだ。 ・・・けど、
どうしていつもギリギリなのだー!?」
いつ止まってもおかしくない。
このチャンスを逃せば未来に戻れないどころか、落下して地面に叩き付けられ、
2人・・・は ともかく『ばすてき』もストーリーもタダでは済まないだろう。
フェネック
「さあ、勝負は一瞬だよ~」
アライ
「フェネックぅ。
やっぱり このまま飛び降りるんじゃダメなのかぁ?」
フェネック
「私たちだけ未来に戻ったってダメなのさ~
『ばすてき』も一緒じゃないとさ~」
アライ
「そうだったのだ。
よし、覚悟を決めたのだ」
セルリアンは触手を伸ばして攻撃してくるが、アラフェネは反撃をせず、
ひたすら躱すことだけに集中しながらタイミングを計る。
フェネック
「今だよ~」
最もワープポイントに近付き、セルリアンが対角の位置に来た瞬間を狙って#ツープラトン攻撃を繰り出す。
アライ
「アラフェネドッキングなのだーーーー!」
ほぼ同時に砂嵐は止 、アライさんは宙に放り出される。
勢いそのままに『かかと落とし』が『へし』にヒットし・・・
ぱっかーん!
フェネック
「死んでも離さないよ~」
フェネックは片手でアライさんの腕を、片手で『ばすてき』の車体を掴む。
アライ
「イタいのだー!」
セルリアンはキューブ状に飛び散るとアラフェネ&『ばすてき』の車体に勢いよく当たる。
そのおかげで、2人と『ばすてき』はワープポイントの真上まで押されていた。
フェネック
「よっと~」
フェネックは野生開放を使ってアライさんと『ばすてき』を引き寄せ、乗り込むことに成功する。
2人を乗せた『ばすてき』は、そのまま真っ逆さまにワープポイントに向かって落ちていった。
ワープポイントは『ばすてき』を吸い込むと、仕事は終わったとばかりにかき消えた。
そこは『ゆうえんち』の入り口だった。
あんなに高い所から落ちたはずなのに、なんの衝撃も無かった。
夢だったのだろうか?
互いに顔を見合わせる。
博士
「何を呑気に座っているのです」
助手
「帰ってきたのならさっさと『ばすてき』を寄越すのです。
船出に間に合わなくなるのです」
博士と助手がいつものように辛辣な口調で声を掛けてくる。
2人は左右に別れて『ばすてき』を降りようとしたが、
離れ離れになるのを許さないとばかりに、ロープが2人を引き戻す。
フェネック
「おっと~」
アライ
「おっとっと、なのだ」
博士
「何を遊んでいるのです」
助手
「コマンダービースト、切ってやるのです」
手元には更に小さくなってしまったロープが残された。
博士
「ご苦労なのです」
助手
「すぐに作業に取り掛かるのです」
博士たちが指示を飛ばすと、待ち受けていたフレンズたちが『ばすてき』を運んでいった。
歴史は戻ったのだろうか?
2人は改めて顔を見合わせ、互いの存在を確認し合う。
すると・・・
TATSU鬼脚本 です。 確認しておいて下さい」
「アライさん、フェネさん、この後の
2人は差し出された台本をひったくるようにすると、急いで確認する。
そこには何度も観た『12話 ~ゆうえんち~』そのままのストーリーが展開されていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「みっしょんこんぷりーと、なのだー!」 \(^o^)/
アライさんは宣言するが・・・
フェネック
「アライさ~ん、まだまだだよ~
このあとFNTK(ふねてき)なものを作って、
FNTK(Follow Near The Kabanかばんさんに見つからない距離で追い掛ける)
までが12話なんだからね~」
アライ
「ふははは! その辺バッチリなのだ!
#アライさんとフェネックにお任せなのだー!」
フェネック
「そだね~」
サーバル
「やっぱり無いよぉ?」
埃っぽい物置きに目ぼしいものはなかった。
ただ、リフトがあったと思われる場所にだけ、キレイな型が残されていた。
ボス
「ごめんネ」
サーバル
「ボスのせいじゃないよ」
かばん
「そうですよ。
他を当たりましょう」
ボス
「それなら・・・」
かばん
(最近、開けた跡がある。 一体 誰が…?)
ボス
「アライさんとフェネックが持ってきてくれたヨ」
かばん
「え…?」
かばんが振り向くと、そこには『ばすてき』に乗ったアラフェネが出現していた。
かばん
「え・・・ どうして…?」
サーバル
「もう、2人とも・・・
心配したんだよぉ! どこに行ってたの!?」
13.0話で海を渡り、ごこくちほーを旅していた一行は、セルリアンに襲われた。
囮役を買って出た2人だったが崖に追い詰められ、
水陸両用に改造されていた『ばすてき』もろとも落ちてしまったのだった。
当然かばんたちは崖の下を捜索したが、2人の姿は忽然と消えていた。
なぜかボスは『大丈夫だ』と請け合っていたが・・・
フェネック
「そんなつもりは無かったんだけど、
『BSTK(Back Skip The Kyuwa 9話に戻る)』をしちゃってね~」
かばん
「どうしてそんなとこに…」
サーバル
「よく私たちがココに居るって分かったね」
アライ
「そこにはTATSU鬼監督が待ち構えていて、台本を渡されたのだ」
かばん
「脚本の人そこまで考えていたんでしょうか?」
フェネック
「いや~ 途中から追加と変更が相次いで、かなり膨らんだみたいだよ~」
サーバル
「・・・メタいよぉ…」
フェネック
「長くなるから割愛するけど~」
かばん端折 ってコレですか…」
「
フェネック
「9話のボスがキャタピラを出してきた物置きで、スペアまんまるをゲットして~」
ボス
「ああ、あの時ノ・・・」
フェネック
「雪山に登って~」
アライ
「雪崩とセルリアンに巻き込まれそうになりながら滑落したらワープポイントが出現して・・・
たった今『BSTK(Back Skip The Kouzan こうざんに戻る)』したところなのだ」
サーバル
「よく分かんないけど・・・
とにかく2人が無事で良かったよ」
アライ
「ふははは! アライさんは不滅なのだ!」
アラフェネの2人は、ゆきやまちほーでゲットした『まんまる』を手渡した。
かばん
「ありがとうございます。
でも本当に心配したんですよ」
ボス
「ボクもお礼を言いたかったんダ。 あの時…」
フェネック
「なんのことかな~?」
かばん
「ラッキーさんに聞きました。
こうざんでフェネックさんがベルトを緩めてくれたから・・・」
ボス
「ボディは失ったけど本体は無事デ・・・
こうやって3人での旅を続けられていられるんダ」
サーバル
「そうだったんだね。
ありがとう、フェネック」
フェネック
「一か八かの賭け、だったけどね~
でも歴史修正の対象にならなかったってことは、それが運命だったってことさ~」
ボス
「そうかもしれないネ」
フェネック
「いや~ それにしても、すっかりタイムトラベル癖が付いちゃったよね~」
アライ
「パークも何周したか分からないのだ」
フェネック
「あ、そうだ~ コレ、返すよ~
ずいぶん小さくなっちゃったけどね~」
そう言うと手の平サイズにまで短くなったロープの切れ端を差し出した。
かばん
「いえ、それはもうアラフェネさんたちのものです。
お二人の絆、じゃないですか」
ボス
「キミの縄だヨ」
フェネック
「それを言うなら『私たちの』だよ~」
ボス
「アワワワ…」
かばん
「1本取られましたね」
サーバル
「ロープだけにぃ?」
かばん
「あはは」
フェネック
「ふふ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「じゃあフェネック、そろそろ出発するのだ」
フェネック
「はいよ~」
かばん
「アライさん、フェネックさん・・・
これからどうするんですか?」
サーバル
「2人でなら なんでもたのしそー」
アライ
「行くあてなら 風まかせなのだ」
フェネック
「そうだね~
でも、それはまた『BSTK(Betsu-no Story The Kemono-friends)』
別の物語なんじゃないかな~」
~T.E. (
The EndTravel is Endless)~ここはジャパリパーク、さばんなちほー
その地を守護せし不動明王は今、最大の危機に陥っていた。
「あっれー?どこにやっったっけなぁ…」
必死に探す不動明王の後姿を、
猫型ロボットのフレンズ(トラブルメーカー)と生まれたばかりのフレンズ「ワイト」
二人のフレンズが見ていた。
ワイト
「あいつまた物失くしたのか…」
トラブルメーカー
「取り寄せバッグ~
あなたが探してるのはコレだね?」(弓と矢を手渡す)
一方そのころ、セルリアンハンター(ヒグマ、キンシコウ、リカオン)は苦戦していた。
「くそっ不動明王のあれがあればこんな奴に手こずらないんだが・・・」
彼女らの前に立ちはだかるのは、あやとりが得意なセルリアンだった。
攻撃を巧みに絡めとるセルリアン相手にハンター達は攻めあぐねていた。
そんなハンターたちの前にピンクのドアが突如現れた。
ドアを開けて出てきたのは不動明王だ。
不動明王の瞬間移動により、ヒグマ達はセルリアンの攻撃を紙一重の差で躱せた。
「助かる! あれは見つかったか!? あれならこんなやつ・・・」
不動明王
「ああ待たせたな! トラブルメーカーが持っきた武器さえあればあんなヤt…」
ギィー
「待て! トラブルメーカー、まだ話終わってな…」バタン
トラブルメーカー
「もう!! 勝手にしろ、ふんだ!!」 (しかし、あれには弱点があるんだよな・・・ どうしよう…)
キンシコウ
「不動明王さん、その武器はどうやって使うんですか?」
不動明王
「ああ、明王アローをこの弓で放つんだが一つ弱点があって、超ぶかぶかだから射るのに時間が掛かってしまうんだ」
ヒグマ
「問題ない!それを貸せ! うおおおおおおおおお! あっ」
刹那、セルリアンに ぶかぶかの弦をあやとりに利用されてしまったのだった。
サハンナシマシマオオナメクジ
「あ、ブカブカの弦とセルリアンやんけ。 食ったれ」
サバンナシマシマオオナメクジとセルリアンが取っ組み合っている!?
これはチャンス!
そのときなんと・・・
ナメクジとセルリアンが一体化し始めた!
そこにさらになつみのDNAが混入!
それが後に大量発生するナメリアンの第1号だった。
その日のうちにナメリアンはパーク中を埋め尽くした。
ーが、意外とナメリアンは優しかった。
しかしナメリアンはじゃぱりまんが主食だったのだ。
増殖したナメリアンによりじゃぱりまんの数がどんどん少なくなっていった。
需要供給バランスの変化に困ったボスたちは急遽、製造スタッフ募集をかけ供給能力の増大を図った。
しかし、いくら増産してもキリが無い、そこでボスは具材のかわりに大量の塩を詰めた。
アクシスジカ
「お、もーらい」
その瞬間アクシスジカに衝撃走るー!
ナメリアン達はたちまち溶け、アクシスジカに舐め取られていった。
アクシスジカを筆頭に、パークに高血圧のフレンズが急増した。
そんな状況に例のトラブルメーカーが、ついうっかりナメリアンにバイバインをかけてしまった。
無限に増殖するナメリアンを止めるために、高血圧のフレンズ達は水分を求めてナメリアンをなめなめしだした。
しかしナメリアンの増殖を止めることはできなかった…
高血圧のフレンズ
「どうすれば、いいのだ」
クロちゃん
「ガルッ」
ヒグマ
「クロが焼き払うってさ」
リカオン
「いつの間にクロちゃんの言語を完全理解してるんですかヒグマさん」
クロの尾から熱線が放たれた。
蒸発していくナメリアンたち・・・訪れる静寂。
誰ともなく言った。「これで良かったのかな・・・」
ヒグマ
「正解なんて誰にもわからないさ、ただ一つ言えることはここでやらなければパークは滅んでいた」
不動明王
「・・・」
不動明王は突如として爆発した。
生き残っていたナメリアンが、サイコキネシスで爆破したのだ。
リカオン
「ああ 不動明王がやられた」
キンシコウ
「許さん…よくも、よくも…!」
その時!爆散した不動明王の体とナメリアンの蒸気が一点に集約し始めた。
それが新しい不動産王を生み出した。
この新たな支配者はパークの土地を全て掌握したのだ・・・
ー完ー
博士
「お代わりをよこすのです」
ヒグママ
「悪いが今日は終わりだ」
助手
「なぜです? 新巻鮭もルーもたっぷり残っているじゃないですか」
ヒグママ
「博士たちが食べ過ぎたせいで米が無いんだよ!」
ジャガー(おこめが無い…?)ピクッ
ジャガーはおこめを探すために出掛けた。
しかし米屋は時短営業で既に閉まっていた。
ジャガーは仕方無く稲を育てる事にした。
じゃぱりトラクター「ブロロロロ・・・」
ぷすん、ぷすん…
トラクター「・・・」
ジャガー
「ありゃ… 電池切れかぁ。 こいつは厳しいぞー」
ジャガーは仕方無く電池を作る事にした。
ーと思い立ってはみたものの作り方が分からん。
そこでジャガーはYouTubeで米村でんちろうの動画を視聴した。
すると木炭が必要らしい。
ジャガー(木炭…まずはどんな木がいい木炭になるのか調べんとやな)
モリコキンメフクロウ(リコちゃん)
「ふんふふ~ん♪ 植物さん早く元気にな~れっ!」(木に水をあげてる)
「これやな」
ジャガーは太い腕で気をなぎ倒した。
モリコ「ぎゃあーー!?」
木をなぎ倒したことで、木の守り神森子がこの場に顕現した。
コダマ「アワワワ…」カクカク
アシタカ「森子殿、鎮まり給えー」
森子「あら、いい男 もぉ、今回は許してあげるけど今度から気をつけてよねぇ」
サン「・・・」
「何が起こってるか全然わからん」
ジャガーは構わず木を持ち帰って木炭づくりにとりかかった。
だがYouTubeを観ると火に掛けないといけないらしい。
ヒグマ「おい、私を過労死させる気か?」
ジャガー「頼むよ。 代わりにセルリアン退治はしとくからさぁ」
そして数日後・・・
炭の代わりに真っ白に燃え尽きたヒグマが椅子に座っていた。
ジャガー
「まほう!」
ヒグマは完全回復した。
ジャガー
「ところで木炭は出来た?」
ヒグマ「ああ、なんとかな… って『まほう!』が使えるならこんな苦労をしなくても良かったんじゃ…」
ヒグマは再び真っ白に燃え尽きてしまった・・・
ジャガー
「さて…この木炭を… うーん結局わからん…… まほう!」シャララーン!
電池が完成した!
ジャガーはふたたびじゃぱりトラクターに乗り込み作業を続けた。
次は田植ぇ!だ。
そこへ、お誂え向きにかばんが通りかかった。
ジャガー
「うーがおー! たべちゃうぞー!」(迫真)
かばん「た、たうぇ…」(涙目)
・・・あっという間に苗が植わった。
大分苗が育ったある日・・・
トビイロウンカのフレンズ
「…そろそろかしらね。
たべちゃうぞー!」
育った苗はトビイロウンカちゃんに食べられてしまった!
ワイト
「ワイトがもう一度育てようと思います」
しかし大分苗が育ったある日、今度はトノサマバッタちゃんが来て食べ尽くしてしまった!
面倒になったのでジャガーさんはスーパーに行ってお米を買うことにした。
しかしレジ待ちの列に壇蜜、やくみつる、ミッツマングローブの三人が並んでおり濃密な3密状態となっていた。
フルル「ワーアッタカーイ」
別のレジには松潤、松木安太郎、マツコ・デラックスが並んでいる。
イワビー「圧苦しいな、おい!」
ジャガー
「これはちょっと厳しいぞ~…」
ーと思ったがセルフレジが空いてたので、すんなり会計を済ますと店を出た。
ゴロツキセルリアン
「おい姉ちゃん、その手に持っている米を全部置いていきな!」
ジャガー
「それなら一緒においでよ。 美味しいごはん!をご馳走するよ」
ゴロツキセルリアン
「えっ?セルリアンの俺なんかが良いのか?」
こうして、ゴロツキセルリアンは100後にワープした。
ジャガー
「突然消えちゃったけど何が起こってるのか全然わからん…」
一方シマちゃんは…
しまちゃん
「最近おなかの調子が悪いんだよなー」
うーん、屁が止まらん!」ププププ
マダラスカンク
「ネギでも突っ込んでたらどうだい?」
シマちゃん
「風邪じゃないんだから…って、それだって迷信だろ!?」
マダラ
「ものは試しよ」ブスッ
シマちゃん
「あぢー! なんで茹でたネギなんだよ!」 スポーン!
シマちゃんがすぼめた拍子にネギの芯が飛び出し、
「あぢー!!」マダラにヒットした。
その後パークにはおしりから飛ばしたネギをセルリアンに当てる遊びが流行した。
一方・・・
ジャガー「
米も手に入ったし、としょかんに戻ろう」
しかし・・・
コツメ「ジャっガー! 久しぶりに一緒に遊ぼうよー」
ジャガー「えぇ…? じゃあちょっとだけだぞ」
こうして米はとしょかんの野外炊飯場にワープした。
博士「…この散乱したネギはなんなのです…?」
助手「知らないのですか博士? いまパークでは大人気の遊びなのですよ」
遊びから帰ってきたジャガー「米がどこにあるのか全然わからん!」
ヘラジカ「教えて欲しいか? だったら私と勝ぅ負だ!」
ジャガー「えぇ…?」
ジャガー「まほう!!」
ヘラジカ
「よくわからんがお前の勝ちのようだ… 約束どおり場所を教えよう。
ここをまっすぐ行って、突き当りを右に曲がってから左だ」
ジャガーが教えてもらった通りに行くと野外炊事場で博士たちがネギ拾いをさせられていた。
初音ミク「まったく、貴重なネギを粗末にして!」
あらいさん「ネギがもったいないからうどんのトッピングにつかうのだ!」
ミク「いい心掛けね。 ムラックマさんに『どん兵衛CMのmmd』に起用するようプッシュしてあげる」
後にうどん屋アライ亭で不衛生なネギによる集団食中毒事件が起こるのだがそれはまた別の話…
話は戻って一方そのころジャガーちゃんは・・・
お米を研いでる最中だった!
ジャガー
「一回で駄目なら何度でも研いでやる!」シャカシャカシャカシャカ!
1時間後・・・
気づけばそこはブラックジャガーパークだった。
ブラックジャガー
「ねんがんのブラックジャガーパークをてにいれたぞ!」
ジャガー☛ころしてでもうばいとる!
だが姉さんは強かった!
ジャガーさんは返り討ちにあってしまった。
ジャガー「ところで姉さんお米を見なかったかい」
ブラックジャガー「米? ああ、さっきスズメのフレンズが食べ尽くして行ったぞ」
ワイト「ワイトが買ってきました」
ジャガー(無洗米か・・・)
アライ「洗えないのか…?」 (´・ω・`)
ブラックジャガー「安心しろ。 無洗米でも洗うとコシが出るぞ」
アライ「おぉ!」
フェネック「よかったね〜 アライさ〜ん」
後にアライさんの洗った無洗米はコシヒカリとして大ヒット商品になりジャパリ御殿を築くことになるが、
それはまた別の話…
アライさん「よーし、早速洗うのだ!」ジャブジャブ
💡ピコーン あらいさんはアライトルネードを閃いた!
アライ「米が研ぎ終わったのだ!」
ジャガー「あとは炊くだけだね」
フェネック「炊く前に少しうるかしておいた方が美味しく炊けるんじゃないかな~」
アライ「なに言い出すのだ? フェネック」
博士「急に『ほーとくちほー』か『ほっかいちほー』の方言を使うと混乱するのです」
助手「米を水に浸しておくこと、なのです」
そして30分後…
ご飯が完成した。 やったね!
アライ
「どれどれ、さっそく食べてみるのだ!」
釜のふたを開けてみると・・・
そこには『こはん』が広がっていた!
アメビ「うーんごはんが炊けてるかどうか不安っすねえ・・・」
プレーリー「そんな事よりおはようのご挨拶がまだであります!ブチュー!」
アメビ「あんっ… 駄目っスよプレーリーさん! みんな見がてるっス!」
ボス「これ以上は見せられないヨ」(例のポーズ)
そう言われてアライさんは釜のフタをそっ閉じた。
ジャガー「ごはんは・・・?」飯盒 で炊けばいいのです」
ブラックジャガー「そんなものは無かった!」
ジャガー「えぇ…」
博士「炊飯器がダメなら
博士「こんなこともあろうかとアマゾンでポチっておいたのです」飯盒スッ
ジャガー
「じゃあやってみるかー」
アライ
「でも薪が無いのだ…」(´・_・`)
ブラジャー
「ガスコンロも無い!」
博士
「これでは火が起こせませんね」
そこへシマスカンクたちがやって来た。
「IHのコンロ持ってきたぞ」
博士
「しかし としょかんは風力発電… しかも今は風がピタリと止んでいて電気が使えないのです」
マダラ
「シマちゃん、まだガス漏れは止まってなかったろ?」
シマちゃんは屋根に登り風車を回した。
シマちゃんの活躍により発電は成功! だが風下のフレンズ達は阿鼻叫喚の地獄絵図となった・・・
「どれ、そろそろ炊けましたか?」
博士がフタを開けようとしたが・・・
あらい
「待つのだ! あらいさんがふたを開ける係なのだ!」
ジャガー
「いや、まだだ。 まだ電力が足りない…」
ブラジャー
「始めチョロチョロ、中パッパと言うしな」
「これならどうだ?」
そこへヒグマが木炭電池を持って来た。
「電力最強すぎるだろ…!」
こうして史上最強のごはんがここに誕生した!
博士
「ヒグマ、早くごはんをよそうのです」
助手「カレーのお代わりもよこすのです」
ジャガー
「ほら、ゴロツキセルリアンも来なよ」
みんなで一緒にぃ~~~~~~・・・・・
一同「いただきます!」
ー完ー
それはアライさんがパークの危機を救って3ヶ月経った頃名もなきフレンズが生まれた。
名無しのフレンズ「私はどこ?ここは誰?」
カラカル「あなた、どうしたの?このへんではあまり見かけないコね。」
名無しのフレンズ「よく分からないんです。気づいたらここにいて…」
???「どうしたの? 新しいフレンズが生まれたのか?」
カラカル「ジャガー!あなたもさばんなに来るなんてめずらしいわね」
ジャガー「ここら辺に流れ星みたいな光が落ちるのが見えて気になったんだ。もうパーク中で噂になってるよ」
カラカル「あっ 昨日の夜の?見た見た、私も!すごかったよねー!」
名無しのフレンズ「あの…その…無視しないでくださーい!」
カラカル「ごめんごめん…でも、あなた何の動物なのかしら?しっぽも、耳もあるわね。ジャガー知ってる?」
ジャガー「全然わからん!」
カラカル「仕方ないわね はかせに聞いてみますか」
助手「残念ですが、博士は今来れないのです」(無言で現れる)
名無しのフレンズ「だ、誰ですか!?」
助手「こちらの名前を聞く前にまずお前が名乗るのが筋なのです!」
名無しのフレンズ「名前がわからないんですぅ・・・」
助手「それを先に言うのです!ふむ、お前はヒトのフレンズなのです!はい、撤収!」
カラカル「ちょっと待ちなさい!さっき言ってた博士が来れないってどういうことよ!」
助手「・・・実はこんなことが…」
助手「と言うわけで博士を埋める所を探して右往左往していたのです」
博士「そういうことだったのですか、助手…!」
助手「馬鹿な…!なぜ博士がここに…!あなたは確かに私が…」
そう彼女らはりうきうで推理ごっこをするのにハマってしまっていたのだ
博士「犯人はおまえだ、なのです!助手!」
???「それは違うよ! 博士!!」
博士「タイリクオオカミ…!?どういうことなのです!?」
やり取りをしばらく見ていた名無しのフレンズはあきれて何処かへ消えたのだった…
カラカルはついていった
カラカル「ちょっとまちなさいって!私も暇だから…いや暇じゃないけど、どうしてもって言うなら一緒にいってあげるわ!」
ナレ「果たして名無しのフレンズはだれなのか?」
ナレ「かくして二人はじゃんぐるちほーに到着」
???「あれれれ だれかきたぞー」???「ぜんぜん分からん」
ミナミコアリクイ「なんだよー!あっちいってよー!」
名無しのフレンズ「解せぬ…」名無しのフレンズはすごすごとあっちちほーに行くのだった
???「あれれれ~ いっちゃったぞ~」???「ぜんぜんわからん」
名無しのフレンズ「お腹減ってきたな・・・」
カラカル「ジャパリまん食べましょう(サッ)」
名無しのフレンズ「え…今、どっから出したんですか?それ」
カラカル「どこ見てんのよぉぉぉ~~~!!」
名無しのフレンズ「す、すいません…ジャパリまんおいしいですね」
名無しのフレンズ「ふう、お腹いっぱいです!あれ…何か眠くなって…zzz」
カラカル「かわいい寝顔ね。それにしてもこの弄りがいがある寝顔、ドジなサーバルに似てるような・・・私も疲れたしここでちょっと休憩っと」
そこにセルリアンが現れた!
セルリアン『お嬢さん達、こんな所で寝ていると風邪をひくよ』ファサ…セルリアンは葉っぱの布団をかけた
カラカル「あ!セルリアン!えいっ!(パッカーン)」
名無しのフレンズ「むにゃ…わああ!カラカルさん!腕が変な方向に曲がってますよ?!大丈夫ですか!?」
カラカル 「ちょっと無茶しすぎちゃったみたい…サンドスターの供給が来るまで動けそうにないわ。この道を進めば私の知り合いがいるわ。後から追いかけるから先に行ってちょうだい」
名無し「わかりました、おだいじに…」
カラカル「なっ!?そこはカラカルさんを置いて行けるわけないじゃないですか!とか可愛いこと言うところでしょ!!」
名無しのフレンズ「す、すいません…」
カラカル「もう…さっさと行くわよ!」
名無しのフレンズ「あ、あの手は大丈夫なんですか?」カラカル「あーこれね、単に毛皮がねじれてただけだから…」
ナレ「かくして二人はこっちちほーへ到着したのであった」
名無しのフレンズ「ここがこっちちほーですか、暑いですね。」
???「見かけないフレンズ…あなたさてはヤギね!」
アリツカゲラ「と、アミメキリンさんのモノマネをしてみました。こんにちは~」
カラカル「何よアリツカゲラじゃない、こんな所にいるなんて珍しいわね」
名無しのフレンズ「え、お知り合いですか?」
アリツカゲラ「カラカルさんはよくうちのロッジをご利用頂いてるお得意様なんですよ~」
アリツカゲラ「このたび、こっちちほーにもろっじアリツカ別館を作ったんですよ。」
アリツカゲラ「ところでこの辺でタイリクオオカミさんを見ませんでした~?」
カラカル「タイリクオオカミ?さあ、あたし達は見なかったけど」
名無しのフレンズ「たいりく…?タイリクオオカミさんって誰です?」
カラカル「ろっじアリツカの別館・・・ちょっと見てみたいわね。ここから近いの?」
アリツカゲラ「すぐ近くですよ~是非とも寄っていってくださいね~管理人はタテガミオオカミさんですので~」
カラカル「ほんと?それじゃ、ちょっと見に行ってみましょうよ」
名無しのフレンズ「カラカルさん、ロッジってどんな所なんですか?」
アリツカゲラ「是非是非!さあ、こちらですよ~」
カラカル「やった!別館なんて楽しみだわ~ どんなお部屋があるのかしら」
名無しのフレンズ「無視しないでくださーい!!」
カラカル「ゴメンゴメン、ほらさっさと来ないと置いていっちゃうわよ~」
ののののののののののののののの
アリツ「ここがろっじアリツカ 別館ですよ~」
名無し「ちっちゃ!」
タテガミオオカミ「あれ、いらっしゃい!お客さんかな?」
カラカル『こら!そう言う事は思っても口に出さないのよ!』(ヒソヒソ)
アリツカゲラ「どうぞどうぞ、お入りください!この『ちっちゃい』ろっじアリツカ別館に 」
カラカル「あ、あははは~…」名無しのフレンズ「おじゃましまーす!」
のののののののののののののの
名無しのフレンズ「へ~!中は結構広いんですね!」
カラカル「わ、私は初めからそうじゃないかと思ってたわよ!」
アリツカゲラ「それじゃ、タテガミオオカミさん、ろっじの中を案内してあげてください!」
タテガミオオカミ「はいよー、二人とも案内するわ、ついてきて」
タテガミオオカミ「この部屋は、『ぽかぽか』だよ。お花が沢山生えてて綺麗でしょう?それからこっちの部屋は…」
タテガミオオカミ「『ぐちゃぐちゃ』だよ。散らかってるけど落ち着くよ。それからこっちの部屋は…」
タテガミオオカミ「『みっちり』ねフレンズ一人がやっと入れる位の壁が体に密着するお部屋ね、猫科の子に人気よ」
カラカル (なんだろう…オオカミさんが解説するからアリツカゲラのお株奪われてるような・・・〕
名無しのフレンズ「ほんとだ…このみっちり感が最高~」カラカル「あっ、ずるい!私にも試させなさいよ!」
その時二人の手と手がふれ合う! 二人「えっ!?」ドキッ
名無しのフレンズ「とかそう言う事は無くってぇ」カラカル「何よ、ちょっと期待しちゃったじゃないの!」
タテガミオオカミ「ハッハッハ、初々しくっていいねえー」
カラカル「ちょ、からかわないでよ!ほら次よ次!」
アリツカゲラ「こちらが次のお部屋『じょびじょば』です。水浸しで、部屋全体がカビだらけで腐っていますよ。」
名無しのフレンズ「…うわぁ…どんなフレンズさんが泊まるんですかぁ?」
タテガミオオカミ「ゴキブリちゃんとかシロアリちゃんがよく泊まるわ。次は…」
案内をしている内に外は雨だった
カラカル「あら、雨がふってきたみたいね」
その時、雷が鳴った
アリツカゲラ「きゃーー!!」
カラカル達は慌てて外に出た カラカル「ちょっと!アリツカゲラ大丈夫!?」
アリツカゲラ「雷はちょっとニガテで…お騒がせしました」
カラカル「ちょっとあんた(名無しのフレンズ)!何してるのよ!」
タテガミオオカミに抱きつく名無し「えっ?・・・あ!す、すいません!」
タテガミオオカミ「可愛いわねー、食べちゃいたい位よ!ふひっ」
名無しのフレンズ「食べないでくださーい!」
タテガミオオカミ「ハハハ、冗談、冗談!」
カラカル「それにしてもこんなどしゃ降りじゃあ今日はここに泊まるしか無いわね…」
タテガミオオカミ「なら、どこか気に入ったお部屋はあったかい?」
カラカル「じゃあ、『みっちり』がいいかな…」
名無しのフレンズ「『みっちり』は1人用だから私は『すぺしゃるすうぃーとるーむ』でがまんしますね」
カラカル「じゃあ私もそっちで。」
タテガミオオカミ「では『すぺしゃるすうぃーとるーむ』お二人様ですね、ご案内しまーす」
タテガミオオカミはそう言うと、最上階にあるすぺしゃるすうぃーとるーむに二人を案内した
カラカル・名無し「こ、ここがすぺしゃるすうぃーとるーむ…!?」
カラカル・名無し(思ったよりしょぼい…!!)
アリツカゲラ「…何かおっしゃいまして?」
カラカル「な、なんでもないわ!あらー素敵なお部屋じゃないのー!」
カラカル「ほ、ほら!バルコニーからの眺めは最高じゃないの!」名無し「…どしゃ降りですね…」
アリツカゲラ「それでは、何かあったらタイリクオオカミさんにお声をかけてくださいね!」バタンッ!!
次の日の朝・・・
タテガミオオカミ「キャー!」
カラカル「ど、どうしたの!?何があったの!?」
アリツカゲラ「セルリアンです!」
カラカル「まかせなさーいっ!おりゃあーーーっ!エリアルループクローーーッ!!」
スカッ
カラカル「……な、なかなかやるじゃない!もういっちょ!おりゃああーーーーッ!!」
名無し「がんばってー!」
セルリアン「ぼくは わるいセルリアンじゃ ないよ!」
カラカル「セルリアンはみんなそう言うのよ!!」
タテガミオオカミ「というより喋ってることに驚かないのかい。私はかなりびってくりしているんだけど」
セルリアン「セルリアンだって言いたい事くらいあるさ」
カラカル「とう!!」 パッカアーーーーン!
セルリアンがパッカーンしたその時である!
セルリアン「それは残像だ!」
名無しのフレンズ「えいやっ!」パッカーーーン!!
セルリアン「油断したァー!!」
セルリアン「まさかお前がそっちに付くとはな…(名無しにしか聞こえない声で〕」
名無しのフレンズ「あんた誰です?」
カラカル「何を話しているの?」
名無し「なんでもないですよ」
カラカル「ふーん…ま、いいわ、それよりあんたなかなか強いじゃない!」
名無し「いや~ カラカルさんにはかなわないですよ」
そして次の日の朝…
カラカル「あー、よく寝た!あれ?あの子はどこにいったのかしら?」
カラカル「アリツさん、昨日一緒にいたあの子を見なかった?部屋にいないのよ」
アリツカゲラ「あの子でしたら早朝、近くの池に向かっていくのを見かけましたよ?カラカルさんは聞いていないんですか?」
カラカル「聞いてないわね…、ま、お腹が空いたら帰って来るでしょ…もう一眠りしよーっと♪」
そして夕方…
カラカル「まだ帰ってこないわ!」
カラカル「うーん…明日になったら帰って来るわねきっと…、さーて今夜の晩ごはんは何かしらー♪」
タテガミオオカミ「大丈夫かな…心配だな…」
次の日の朝…
アリツカゲラ「タテガミオオカミさんが探しに行くと言って夜出ていったきり戻ってきませんね」
カラカル「何ですって!?私はロッジで留守番してるからアリツカゲラも探しに行った方が良いわ!」
アリツカゲラ「それじゃ、ちょっと探してきますね…」バタンッ!
そして夕方… カラカル「誰も戻ってこないじゃないのよォ~~~!!!」
カラカル 「こうなったら私も探しに行くわ!!」
カラカル「あ、でもロッジで留守番って行っちゃったわ…誰もいないのはまずいかな?」
カラカル「まぁいいや行こ!」バタンッ!
数分後… 名無しのフレンズ「ただいま帰りました~…あれ?誰もいないのかな?」
バタン! アリツカゲラ「はぁ…タテガミオオカミさんも名無しさんも一体どこへ…あれ?帰ってらっしゃったんですね。」
名無し「アリツカゲラさん。カラカルさんとタテガミオオカミさんがいませんよ。」
アリツカゲラ「お留守番をお願いしだんですけど…おかしいですね~」
タテガミオオカミ「ただいま~、いやぁ~名無しちゃん見つからなかったよ~…って居るじゃん?!」
名無しのフレンズ「あれ、カラカルさんは?」
タテガミオオカミ「さあ?私は見てないよ?」
アリツカゲラ「へんですね~ カラカルさん、一体何処へ…」
一方そのころ
カラカル「じゃぱりまんおいし~♪」
カラカル「ところで誰も見当たらないけど、みんなドコいっちゃったのかしら…あら?あれは確か…おーい!」
アミメキリン「?あなたは・・・えっと確か、ヤギね!」
カラカル「わた~し~は~ヤ~ギ~!名無し~を探してる~!」
アミメキリン「ななしをさがしている…!?事件のニオイね!吐きなさい!」
カラカル「…ヴッ…オロロロロ…!…さっき食べたじゃぱりまん傷んでたのかしら…」
アミメキリン「い、いきなり吐くなんて…これは事件ね!犯人はあなたよ!」
カラカル(面倒くさそうだなー 放っとこう…)
アミメキリン「ちょっと!待ちな…ヴォアオロロロッ…しまった!もらい吐きで動けない!これが狙いだったのね!」
カラカル「汚いわねー」
アミメキリン「ちょっと口から出ちゃったわ…!けれどキリンの反芻は当たり前よ!モグモグ…」
アミメ「それよりも『ななし』を探してるってどういう事なの!?詳しく聞かせて!!」
カラカル「…と言うわけなのよ」 アミメ「みんな行方不明に…?!これはパーク始まって以来の大事件だわ!」
一方その頃ろっじでは迷子のカラカル捜索隊が結成されていた
名無し「えー、それでは皆様。捜索隊のリーダーであるアリツカゲラさんのお話をお聞きください」
アリツカゲラ「あーあー、本日は晴天なり…本日は晴天なり…」
アリツカゲラ「…でありまして…うんたらかんたら…では皆さんよろしくお願いします~」既に五時間が経過していた
アリツカゲラ「あれ?」みんな気づいた頃には解散していた
名無し「よーし探すぞー」
タテガミオオカミ「まずはどこを探すんだい?」
名無しのフレンズ「そうですねぇ…まずは近場の森を探しましょう」
ガサガサ…
ジャイアントペンギン「ようお前ら、何をやってるんだ?」
名無しのフレンズ「わー!食べないでくださーい!」
ジャイペン「え~、どーしよっかな~♪」
ジャイアントペンギン「じょーだんだよ、じょーだん!で、何やってるんだ?」
名無し「かくかく しかじか でして・・・」
ジャイペン「ふんふん、アクシスジカを探してるのか、それならその辺で土舐めてたよ」名無し「…他を当たろう…」
ののののののののののののの
カラカル「あっれぇー?ここ、どこかしら・・」
カラカルは洞窟に入っていた
カラカル「そろそろ戻らないと…うーん?あれ?どっちから来たんだっけ…」
カラカル「あれ?ボスがいる。おーい、ボスぅー!!」
ラッキービースト「…未確認個体ヲ確認…照合中…照合中…該当無シ…強制排除モードニ移行シマス…」
そう発するとラッキービーストは変形し始めた
カラカル「わわ!ちょ…ええ!?」
ラッキービースト「ウィィィィーン・・・ターゲット・ロックオン」
変形を終えたラッキービーストには筋骨隆々のたくましい腕が生えていた!
カラカル「バランス悪うーーー!!」
???「あぶない!避けて」
我に返ったカラカルは咄嗟にラッキービーストの攻撃を避けた
カラカル「あっぶな~…え?!」 振り返るとカラカルの背後に忍び寄るセルリアンにラッキービーストの一撃が炸裂していた
カラカル「ありがとう、助かったわ!あなたは・・・?」
セグロジャッカル「あたしはセグロジャッカル!この特別なボスと一緒にパークの平和を守ってるの!」
カラカル「か、かっこいー!」
セグロジャッカル「それより、あなたはどうしてこんな所に?迷子にでもなったの?」
カラカル「それがさー、ちょっと聞いてよ、もー」
カラカル「じつは…かくかくしかじかでねー」
カラカル「と言うわけなのよー」セグロジャッカル「それは大変!あたしも探すの手伝うよ!」
セグロジャッカル「まずは一旦洞窟から抜けよう!ボクについてきて!」
カラカル「あ、ちょっと待ってー!」数分後… カラカル「あれぇ、見失っちゃったわ」
セグロジャッカル「こっちだよ!こっち!置いていっちゃってゴメンね」
二人は洞窟から抜け出すのであった
カラカル「うーん、やっぱり外が一番ね!」
セグロジャッカル「それで、その名無しさんっていうのは何処に行ったか検討くらいはつかないのかい?」
カラカル「全く見当もつかないわ」
セグロジャッカル「ええ!?じゃあ、あてずっぽうに探していたの?それは無謀なんじゃ…」
カラカル「だよねー流石に途中から探すのに飽きちゃって洞窟を探検してたわけなのよ」
セグロジャッカル(なんだか奔放な子だなぁ…)
カラカル「ところでそのボス、さっきから腕使って歩いてるんだけど…すっごく不気味だわ!」
セグロジャッカル「私も最初は驚いたけど、だんだんカッコよく見えてくるよ」
カラカル「ええ…?!(この子ちょっと危ないわね…)」
セグロジャッカル「あてずっぽうに歩き回るよりも一度その、ろっじ?に戻ってみた方がいいんじゃないのかい?」
一方その頃、ろっじ組「この辺にはいないねー。とりあえず洞窟の方に行ってみるか」
セグロジャッカル「ここがロッジ?結構大きいね~。こんな所があるなんて初めて知ったよ。」
カラカル「なんでも最近出来た別館らしいわよ」セグロジャッカル「ホントだ建物がまだ新しいね」
ガチャ カラカル「誰かいる~?いたら返事して~!!・・・ うーん、やっぱりみんな帰ってきてないみたい」
そこへ客がやってきた。もちろんフレンズである
オカピ「オカピだぞー!」
カラカル「あら、オカピじゃない。どうしたの?」
オカピ「ろっじに泊まりにきたんだよー」
アルパカ・スリ「あたしもきたよぉ!」
カラカル「困ったわね~、今誰もいないのよ」
カラカル「じつは かくかくしかじかで・・・」
オカピ「ふんふん、アクシスジカを探してるのならその辺で土舐めてたよ~」カラカル「……」
カラカル「…他を当たろう…」
アルパカ「受付はあたしがやっとくねぇ〜」
オカピ「じゃああたしはお部屋の掃除やるよ~!」
カラカル「じゃあ私はお客さん!」
セグロジャッカル「じゃあ、あたしもお客さん!」ボス「…」
アルパカ「その名無し?さんを探しに行かなくていいのぉ~?」
一同「ハッ!」
カラカル「うーん…あれ?おかしいわね…名無しの匂いが何だか新しい気がするわ」
セグロジャッカル「もしかして、一度ここに戻ってきているんじゃないかい?」
カラカル「!!という事は、まだそう遠くへは行ってないはずだわ!探さなきゃ!!」扉バーーーン!!
カラカルが飛び出した1分後、名無し達が戻ってきた
オカピ「タイミング悪っ!」
セグロジャッカル「キミが名無しさん?外でカラカルとすれ違わなかった?」
名無しのフレンズ「えっ会ってないですよ?!…ところであなたはカラカルさんのお知り合いですか?」
タテガミオオカミ「ボスだー!耳をモフモフしていい?」
タテガミオオカミ「えへへっ耳をモフモ…」しかしここで異変に気づく、それはボスに生えた巨大な腕である
タテガミオオカミ「なん…だと……!?」
セグロ「ああこれね、どう?この脚みたいに太い上腕二頭筋と三頭筋!そしてはち切れんばかりの三角筋…堪らないわぁ!」
タテガミオオカミ(わからん・・・全然わからん!)
終始無言を貫くラッキービーストだがその見事な筋肉?だけはセグロジャッカルに答えるようにピクピクと動いた
アルパカ「確かに整った肉体美っていいよねぇ~」
アリツカゲラ「そんな事よりカラカルさんは…?」
セグロジャッカル「さっき皆を探しに出ていったところよ!あたし呼び戻してくるわ!」扉バーーン!
名無し「あ、ちょ…ちょっと!うーん どうしようかな…」
その頃カラカルは名無しの捜索をそっちのけで蟻地獄の巣に蟻を落として遊んでいた
蟻「食べないでくださーい!」
カラカル「ふっふーん♪そんなアリンコの声が聞こえてくるようだわ…!ホレホレ~」
???「やめないか!」
そこにはフレンズ化した蟻の姿があった!
カラカル「あなた誰!?」
ディノポネラ「私はディノポネラ!世界最大の蟻だ!同族への狼藉、許さんぞ!」
ヒアリ「私もいるぞ!!」
グンタイアリ「私も!」
ハキリアリ「あたしもいるよ!」
オオアリクイ「カラカルじゃないか。なんだか沢山集まっているようだが、何かあったのか?」
ミナミコアリクイ「なんだよー!あっち行ってよー!」
蟻のフレンズ一同「ヒッ…!」((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
蟻のフレンズ一同「にげろーーーーーーっ!!」ズダダダダダダダ…
オオアリクイ「それはちょっとよくないな~」
オオアリクイ「むやみに人に絡むものじゃないぞ、キミ!」
ディノポネラ「大丈夫か、ヒアリ!!」
ミナミコアリクイ「みんなちょっと見てよう、蟻地獄の巣に落とされたのはアリモドキだよ」
アリのフレンズ一同「な、なんだってー!?」
ディノポネラ「いやあ、すまない私達の勘違いだったようだ」カラカル「いいって事よ、これで一件落着ね!」
アリモドキ(え・えー!?)
一方その頃名無し達は・・・
名無しの事をなんと呼ぶかで軽い口論になっていた
そこへ博士と助手がやって来た。博士「お前達、騒がしいのです一体何を揉めているのですか?」
タテガミオオカミ「丁度いい!博士たちに決めてもらおうじゃないか!」
博士・助手「ふむ分かりました、しかしタダとい言うわけにはいかないのです!じゅるり!」
名無し「何をすればいいんですか?」
博士「じゃぱりまんをよこすのです」
助手「しかし只のジャパリまんでは駄目なのです、我々はグルメなので!」
アリツカゲラ「只のジャパリまんじゃないジャパリまんですか…?それは一体…」
博士「うらじゃぱりまんを持ってくるのです!!」
タテガミオオカミ「聞いたことあるよ!特別なボスだけが持つって言う伝説のジャパリまん…!」
名無し「その特別なボスっていうのはどこにいるんですか?」
博士「さっさと探しに行くのです!」バタンッ
タテガミ「あ…、そのボスって出会った者を不幸にするからアンラッキービーストって呼ばれてるんだけどな…」
名無し(探しに行けって言われても何処を探せばいいんだ…っていうかカラカルさんは?)
一方カラカルは飛んできた博士と偶然会った
カラカル「あれ、博士と助手じゃない。おーい博士~!」
カラカル「行っちゃった…、何か腹立つわね…石投げてやるんだから!えいやっ!」
パッカーーーーン!
助手「あっ、博士が落ちた」
カラカル「あっ!当たっちゃった… 博士ごめーん!」
博士「…謝って済むならジャパリポリスは必要無いのですよ…!」ピキピキ
助手「博士、大丈夫なのですか」
博士「…助手、どうやら私はここまでのようです…裏ジャパリまん…食べたかったのです…ガクッ」
助手「博士ーーーッ!」
博士「zzz…」
助手「…ちっ…!」
悪魔助手「カラカルがこっちに来る前にいっその事ここでトドメを刺すのです」天使助手「な、何を言ってるのです!?」
天使助手「何と卑劣な…その様な事は断じてなりりません!」
カラカル 「面白そうだからえいッ!」(天使と悪魔をパッカーンさせた)
助手「アパラパー!あははは!ここは誰?私はどこ?」カラカル「…やっべ…!さいならー!」
カラカル「ハアハア… あーびっくりした!ん、あれは…?」
イワビー「イワビーだぜ!」 フルル「ふるる~」
カラカル「あんた達がこんな所にいるなんて珍しいじゃない、どうしたの?」
イワビー「さっき、へんなボスを見かけてよ~ 追いかけてきたんだけど見失なっちまって」
フルル「じゃぱりまんもってな~い?」
カラカル「拾ったので良ければあるわよ、ゴソゴソ…はい」
それは七色に光るとても不思議なジャパリまんだった
フルル「きれ~い!食べるの勿体ないなぁ~」
博士「よくやったのですお前達、さあそれをとっとと寄越すのです!」
フルル「でも食べちゃうー」パクパク
カラカル「あっ!それサンドスターに反応して光るカビが生えてるのよ!」フルル「…ヴッ!」
イワビー「だ、大丈夫かー!?」
フルルの身体が光を放ち始める…!
光はおさまった!
イワビー「い、今のは何なんだー!?」
カラカル「なになに!?私も光ってみたーい!」パクッ
カラカル「もぐもぐ…ヴッ…!」ピカーーー
カラカル「うまい!」/テーレッテレー/
イワビー「えーっ!こ、こっちにも一口くれよー!」パクッ
イワビー「ムシャムシャ…ヴッ…!」ピッカーーー
あまりにも光ったため、遠くからも見え、名無し達にも見えた
名無し「な、なんだろうあれ…」
アリツカゲラ「とにかく行ってみましょう~!」
博士「こ、この光は・・・!!」助手「知っているのですか博士?」
博士「いや、まったく知らないのです」
博士「とりあえず我々も食べるのです!」
カラカル「ムシャムシャ… え?もうないわよ?」
博士・助手「…なん…だと!?」
名無し「やっと見つけましたよ!!」
サーバル「え?あなたは誰?」
名無し「すいません人違いでした…」
カラカル 「あらサーバルじゃない!それにようやく見つけたわ迷子の子!」
サーバル「あ、カラカル!この子カラカルの知り合い?」
カラカル「まあね、まあ私もちょっと前に会ったばっかりなんだけどね」
名無し「あれ、カラカルさんのお知り合いですか?」
カラカル「そうよ、サーバルっていうの。っていうか、もう少し再会の感動はないの?」
名無し「ハッ そうだった!もーカラカルさん、どこ行ってたんですか!?」
そこにセルリアンが現れた!!
博士・助手「…目障りなのです!」食べ損ねて機嫌の悪い博士&助手にパッカーンされてしまった!
するとセルリアンの中から光るジャパリまんが!
博士「念願のうらジャパリまんを手に入れたのです!」
???「もらったのだーー!!」
と声がしたような気がしたが、そんなことはなかった
博士「早速食べてみるのです」ムシャー
助手「あっ!博士、一人でずるいのです、こっちにも寄越すのです!」ムシャムシャガツガツ!
博士「!!こ、これはいったい・・・!?」
助手「ふしゅぅうう…!!体に力がみなぎって来るのです…!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
博士・助手 ムキーーーーン!
シュッ
カラカル「え!終わり!?」
名無し「何か変ですよ…?!」博士・助手「…100%…!」
博士・助手「アッハッハッハッハ!!!」
そこに黒セルリアンが現れた!
博士「キエーイ!一撃で葬ってやるのです!」
セルリアンはひらりと身をかわした!
博士は勢い余って地面に突き刺さった!
助手「博士ー!よくも博士を… トォリャアー!!」
カラカル「まって!セルリアンの様子が変よ!」
名無し「にげろーーーー!!」
一同「きゃーーーーー!!にげろー!」ズドドドド! 博士「………」ポツン…
次の日…
博士「ひもじいのです…」
アクシスジカ「可愛そうに…さあこの土をお舐め」
博士「ペロッ… んまーい!味に目覚めたのです!!」
博士「しかし舐めるだけではお腹が満たされないのです…何か食べ物は無いのですか?」
アクシスジカ「この赤土をたーんとお食べ。」
博士「笑えないジョークは沢山なので…もがっむぐぐぅーーーーー!!」
博士「うまい!もっとよこすのです!」
カラカル「あれ、博士!?まさか昨日からずっとここにいたの?っていうか何やってるの?」
博士「ふむ、土中もなかなか悪くないのですよ。我ら~ツチノコ~の~♪」博士は既におかしくなっていた…
助手「しっかりするのです博士!!」バシッバシッ
博士「はっ!?痛いのです助手!もう正気に戻ったのです!」助手「……………」ビシッバシッ!!
博士「わたしは新世界の長になるのです。かしこいので」助手「はっ、やりすぎたのです!!」
助手「またしっかりするのです博士!」バシバシ
カラカル「だめだこの子達…早く何とかしないと」
カラカル「いい加減にしなさーい!!」助手「ヴッ!」
???「ふもうな争いはやめるのだ!」
そんな声が聞こえた気がしたが空耳だったようだ
カラカル「しまった強くやりすぎた!だ、大丈夫!?」
助手「…大丈夫で済むなら医者は要らないのですよ…!ガクッ…!」
カラカル「助手ーーーー!!どうして、どうしてこんなことに!!」
助手「…ZZzz」
ジャイアントペンギン「ガサゴソガサゴソ… ようお前ら!何やってるんだ?」
その様子をパンカメのワザで透明になったアライさんが眺めていた
だが、気のせいのようだった。
アライさん『うええ~誰も気付かないのだ…!さみしいのだぁ~!』
だがその声は誰にも届かなかった…
???「私にはちゃんと聞こえているのさ~」
だが気のせいだった
カラカル「…ジャイアントペンギン、さっきから何をぶつぶつ言ってるの?」
ジャイペン「いやこっちの話。それよりコノハズク達は何やってるんだ?」
カラカル「埋まって、土を食べて、叩いて、寝たのよ」
ジャイペン「…あーそう言うことね、完全に理解した」
アクシスジカ「すごいねアンタ…」
ジャイペン「あっ!みんなが探していたアクシスジカって君だねぇー!?」
アクシスジカ「いかにも私がアクシスジカよ!あんたも土食べる?」
ジャイペン「今日は遠慮しておくわ!じゃーなー」アクシスジカ「…ちっ!」
そして次の日…
???「きょうこそはあらいさんがだいかつやくなのだ!!」
カラカル「ん?何か聞こえたような…まあいいか よし今日も元気にレッツゴーよ!」
カラカル「さて、今日は何して遊ぼうかしら?」名無し「あの私の名前は…」
カラカル「アッハッハ!忘れてたわ!さあ、あなたが何の動物か知ってるコを探しにいきましょう!」
そして二人はゆきやまちほーに訪れた
カラカル「さっっっっむ!!!!」
カラカル「……寒すぎて何だか眠くなってきたわ…ZZzz」
名無し「まずい!何か暖をとる方法は…、ん?あれは!?」
何とそこにはレジャー型温泉施設ジャパリアンパラダイスが!
カラカル「たのしそー!ねえ早く入ってみましょうよ!」
???「待つのだ!やっと出番なのだ!」
ゴオオオーー!! カラカル「吹雪いてきたわね!今何か言った!?」名無し「いえ何も」
カラカル「ここがレジャー型温泉施設ジャパリアンパラダイスね!なんだか色々あるわよ!」
ギンギツネ「あら、いらっしゃい」
カラカル「ぎんぎつねじゃない!久しぶり~元気だった?」
ギンギツネ「もちろんよ!あなたも元気そうで何よりだわ!あら、その子は?」
カラカル「かくかく しかじか なのよね…」
ギンギツネ「ああ、その子がアクシスジカなのね!初めまして、私はギンギツネ、よろしくね」
名無し「ちっがーう!!アクシスジカさんは土食べる人です!私は土食べない!」
ギツネギツネ「うわぁーー?!怒ったぁーーー?!怖いわこの子!!」
カラカル「まぁまぁ・・・この子、名前が分からないのよ。そんでこの子がなんの動物か知ってるコを探してるの。」
カラカル「そんな事より温泉よ!温泉はどこ!?」
ギンギツネ「焦らないの。温泉はこっちよ」
名無し(そんな事…!?)
カラカル「ほらほら、温泉こっちだって!早く行きましょ!」
名無し「…まぁいいか!カラカルさーん待ってーーー!」
カラカル「へぇ~~… 大きい施設ね~。色々な物が沢山!温泉も色々あるみたいよ。」
名無し「わぁ!カラカルさん!このお風呂ブクブクいってますよ!」
カラカル「大変!誰か沈んでるわ!助けましょう!」
ギンギツネ「それはジャグジー風呂っていうのよ」
カラカル「へぇー、変わった温泉なのねー。こっちのは何?」
ギンギツネ「こっちは油風呂ね、高温でカラッと揚がるわよ、気をつけてね」
名無し「へー、なんだか気持ちよさそうですね。ちょっと入ってみません?」
カラカル「おっ先ぃーーー!」ドッボーーーーン!
ギンギツネ「あっ!そっちはただの氷水よ!」
カラカル「私、先走っちゃったみたい…」
名無し「どうしてこんなことに・・・」
ギンギツネ「盛り上がってる所悪いけど、次にいくわよ。」スタスタ…
ギンギツネ「で、こっちが電気風呂ね。ビリビリして気持ちいいのよ~」
カラカル「どれどれ…ちょっとアナタ入ってみなさいよ。」名無し「ええ!?」
名無し「ひっ…!?何かピリピリするぅ!」
カラカル「ほらほら早く早くぅー!」 ドンッ 名無し「わーーーー!」
デンキウナギ「あっ、どうもー」
名無し「…んっ!適度にピリピリしてて以外と良いかも…!」
デンキウナギ「ハ…ハックション!!」 放電ビリビリ~~
名無し「うわああーーーー!!」カラカル「ど、どうしたの!?」
ギンギツネ「入ってみればわかるわよっと!」ドンッ!カラカル「わわわわーーーっ!」ドボーン
カラカル「こ、これは・・・!!」
カラカル・名無し「き、気持ちいい~~~!!」
ギンギツネ「いいでしょお~?はい次いくわよ。」
???「待つのだ!アライさんもおんせんに入りたいのだ!」
カラカル・名無し・ギンギツネ スイ~~~~~~~~・・・・
デンキウナギ「気配がしたけど、ただの湯気かー」
そして一時間後
デンキウナギ「さーて、そろそろ一回あがろうかな~」ザバ~ッ
彼女が上がると電気風呂が普通のお風呂に戻った
デンキナマズ「はーいお疲れ様ー、交代だよーーー」
デンキウナギ「あっ センパイ!お疲れ様っす!」
一方その頃…
キタキツネ「ねえ、ごはんまだー…?」
キタキツネ「そっか、今ギンギツネ居ないんだっけ…どうしよ…」
???「ここでアライさんの登場なのだ!」
カピバラ「はい、ふっくらだよよよ…」
キタキツネ「ん?今何か変な声が聞こえたような…気のせいだよね、食ーべよっと!」
カピバラ「あとぱびりおんに私が出るよよよ…」
???「うどん…!?それはうどんなのだ!!うどんといえばアライさんの出番なのだー!!」
一方その頃カラカル達はこーひーぎゅうにゅうと呼ばれる飲み物を飲んでた
ギンギツネ「いい?こうやって腰に手を当てて体を仰け反らせて飲むのよ!ゴキュゴキュゴキュ!」
カラカル「あ〜なんか気合い入るわね!」
名無し「うっ…急におなかが…!!」グルルルル…
カラカル「えっ?!ちょっと止めてよこんな所で!その辺の草むらでしてきなさいよ!」
名無し「プウゥゥ~~~…」
ギンギツネ「飲み過ぎは危険よ。今度から気をつけなさい」
カラカル「そういう事は先に言って欲しかったわ…ヴッ!」グルルル…!
名無し「カ、カラカルさん!!大丈夫ですか… (グルグル…) ウッ…!!!」
ギンギツネ「しょうがないわねぇ…これを飲めば良くなるわ、はいゲリトメールZよ!」
ゴクゴク… カラカル「こ、これは…!!」
カラカル「おいしーい!」
カラカル「ねえギンギツネ、これもう一本ちょうだい!」
ギンギツネ「もう!あんまり飲んでフン詰まりになっても知らないわよ!」
名無し「あ、あの…私の分は…」
ギンギツネ「あなたにはこのフルーツ牛乳をあげるからこれで我慢してね」
名無し「そんなぁ・・・まあ飲むけど」ゴクゴク
名無し「…うっま…!」ポワワーン
名無し「で、でもお腹が… うートイレトイレ…」
その時である!
ふと見るとベンチに若いフレンズが座っていた 名無し「ウホッ良いフレンズ…!」
だが、みんなトイレ行ってしまったので気づかなかった
若いフレンズ「このジャパリまんを見てくれ。こいつをどう思う?」
カラカル「…凄く大きいわね…!」
名無し「そのジャパリまんは何なんですか?」
その後紆余曲折あって、若いフレンズとは二度と会う事はなかった…
カラカル「さて、お腹も治ったしあの『うぉーたーすらいだー』っていうので遊んでみましょ!」
名無し「うわあ、結構高いですね… ちょっと怖いな~ 絶対押さないでくださいよ?」
カラカル「えいっ!」ドン
名無し「アーーーーー!!!!」
ギンギツネ「あ!そっちはまだ改装中よ!スライダーはこっち!」
バキバキバキッ 名無し「アアアーーーーー!!」
カラカル「アッチャー イッケネー!(テヘペロ)」
名無しはしばらく療養生活をすることになり、ゆきやま組はこここでちょっとQK!し、一方その頃さばんなちほーでは…
欠←トムソンガゼル
かばんちゃん「前から思っていたのですが、なぜあのフレンズさんは動かないのでしょうか?」
サーバル「あれは等身大パネルだよ」
トムソンガゼル「え、何?」
サーバル「うわぁーーーー!!喋ったぁ!?」
トムソンガゼル「もう酷いよー!ルルはパネルなんかじゃなきよー!」
サーバル「はっ!! ゆ、夢…!?あーびっくりした!」
かばんちゃん「サーバルちゃん、やっと覚めましたね。今はもう日が暮れちゃってますよ」
サーバル「大丈夫!夜行性だからね!!b」
サーバル「それよりかばんちゃん、今日は何だか余所余所しいね?どうしたの?」
かばんちゃん「ふふ・・・やりますねサーバル!その通り、私はかばんちゃんではないです!」顔ビリビリッ
サーバル「うみゃーーーーっ!!かばんちゃんの顔がーーー?!」
スナネコ「スナネコです。」
かばんちゃん「どっきり大成功!」
サーバル「もーっ!ビックリしたよー!今度は本当にかばんちゃんだよね?!」
かばんちゃん「それはどうかな!?」ビリビリッ
かばんちゃん「今回はホンモノでしたー!」
サーバル「なーんちゃって!かばんちゃん、まだまだ甘いね!」ビリビリッ
かばん「サ、サーバルちゃん?!何してるの!いきなり服を破いて!」////
サーバル「じゃじゃーん!まとりおしかって言うんだって!」
かばんちゃん「小さくなってる…!?」
ミニサーバル「みんみぃ…?」小さくなったサーバルは知能も低下していた!
???「フハハハッ、計画通りなのだ!」
かばん「大変!お世話しなきゃ!」ミニサーバルを抱えて疾走
マーゲイ「グヘヘ 良いシーンが撮れたわ」
もう一人のマーゲイ「あなた!私の姿をして悪事を働くなんて言い度胸ね!一体何者!?」
マーゲイ「な、なんですって!?偽物はあなたのほうでしょ!!それに悪事だなんて…かわいいものを愛でて何が悪いの!?」
もう一人のマーゲイ「わ、私が偽物!?まさかそんなはずは…」
しかし、尊きものをこよなく愛する二人はすぐに打ち解けあったのだった
マーゲイ「そんな事よりもさっきの二人を追うわよ!!」マーゲイ2「尊さのビッグウェーブだわ!!」
マーゲイ「ちょっと待って!んん、あれは・・・!?」
マーゲイ1・2「ヘラジカとライオンだわ!うはーーー!!」
マーゲイ達は悩んでいた… 二人を追うべきか、このままライヘラを観察すべきか…
その時!アデリーペンギンが現れた!
二人のマーゲイに衝撃走るッッッ!!
マーゲイ「あのコ、あの目の輝き!!6人目のPPPになれるんじゃ・・・!?」
プリンセス「ところがどっこい!PPPになれるのは5人までよ!」
???「それはどうかな」
マーゲイ「あ、あなたは!?絶対名前でよばれない謎の存在!???さん!」
???「私の事はどうでもいい、それよりプリンセス!君は間違っているぞ!」
プリンセス「な、なによ!」
「目玉焼きには醤油だろ」
プリンセス「…なん…ですって…!目玉焼きにはソースに決まってるでしょ!!」
プリンセス「マーゲイ!マーゲイはどうなの!!?」
マーゲイ1「私は塩派ですね!」マーゲイ2「私はマヨネーズよ!」
マーゲイ1・マーゲイ2「……なんですって!?」
だが基本的に同じ趣味趣向を持つマーゲイ二人はすぐに和解した
オイナリサマ「些細な事で醜く言い争うのはおやめなさい…」
オイナリサマ「ケチャップ以外は有り得ませんよ…!」
✝ブラックバック✝「味の破壊者め!くっ・・・このままではジャパリパークが闇に・・・っ!」
オイナリサマ「なんだァ?てめぇ・・・」
✝ブラックバック✝「くっ落ち着け、我の右腕・・・っ!ここで発動したらだめだ・・・っ!まだ全開放には早すぎるっ!」
✝ブラックバック✝が躊躇った一瞬の隙を突いてオイナリサマのパンツ剥ぎ取りスキルが炸裂した
オイナリサマ「もらったァーーーー!!」
シュバババッ! オイナリサマ「…な?!履いていないですって…?!」
マーゲイ2人「・・・なんですって!?」 ピクッ
マーゲイズ「ぐふふ…」ユラァ…
✝ブラックバック✝「…な何だコイツら!」
プリンセス「あなた、誰だか知らないけど早く逃げて!!」
マーゲイズ「逃がすかーー!!」 シュバババババ!!
プリンセス「あぶないっ!!」 ドンッ
咄嗟に✝ブラックバック✝を助けようとしたつもりが勢い余って覆い被さり床ドンの体勢になった
マーゲイズ「「あ゛あ゛~~~~~~~!!」」鼻血噴出
プリンセス「怪我はないかしら?」(突然のイケボ)
✝ブラックバック✝「えっ!?」ドキッ
✝ブラックバック✝「た、食べないでくれー!」
カラカル「あらあら、闇を司る者(自称)なのにそんな情けない声を出すのね。いつもの口調はどうしたのかしら」
プリンセス「そんな事よりこのままじゃマーゲイズが失血死しちゃうわ!手を貸して!」
コアラ「パップを食べさせて回復させるですぅ。どんどん甘えちゃっていいんですよー?」
✝ブラックバック✝「パップ?何だそれは?」コアラ『…ゴニョゴニョ…』✝ブラックバック✝「……」
コアラ「それではパップ投入ですぅ。回復いきますよー!」
マーゲイズ「「んまあぁーーーい!!」」
プリンセス「あーよかった」
ミライさん「パップはコアラさんがユーカリを食べられるようにするための離乳食なんですけど・・・食べてしまわれたのですね、あれを・・・」
マーゲイ「意外とクセになる味よ。ミライさんもどうぞ。」
ミライさん「いいえ。私は遠慮しておきます」
マーゲイ2「まぁまぁ、そういわずに…」 ミライさんを羽交い絞め
マーゲイ1「はい、あーーん!」ミライさん「ヤメロー!シニタクナーイ!」
コアラ「なんかすごい失礼な事言われてるきがする…!!」
パクッ
ミライ「うおおおおおーーー!!」
✝ブラックバック✝「やばい、みんな伏せろ!!」
ミライさんは激しい気の昂り(たかぶ)によって覚醒した!
ミライさん「もう我慢できません、みなさんけも耳しゃぶらせてくださーい!ブラックバックさんはですね、オスだけ体が黒くてツノが立派になるんです。黒ければ黒いほど群れの順位が高くてぺろぺろぺろぺろ」
そんな変態は置いといて数日、ゆきやまのカラカルと名無しは元気になっていた
名無し「カラカルさんどこに行ってたんですか?」
カラカル「色々あるのよ。それより一刻も早く出発しましょう。」
ふたりはさばくちほーにやってきたのだった
カラカル「あづーーーーー!!!」
カラカル「あっつー!もう喉がカラカルよぉ~~~!」名無し「さっむ!!!」灼熱だった昼の砂漠は一気に氷点下と化した
カラカル「計画通り」
名無し「あれはなんですか?」カラカル「砂嵐よ!逃げましょう!」
フレンズ「親方ァ!空からみゆはんが!」
名無し「砂嵐だ……!」
カラカル「みゆはんが砂嵐で舞い上がったわよ!」
bgm ぼくのフレンド
カラカル「さあ逃げるわよ!」名無し「え、あれ放置!?」
カラカル「そうよ。もうあと3コメント後には戻ってきてるから。」名無し「え……、ええ……。」
ここでCM入りまーす!
ヒグマ「今日の晩御飯はカレーよ!」キンシコウ・リカオン「わーい!」
ハ◯ス けものフレンズ カレー新発売!
CMあけ カラカル「ここがこうざんちほーね!」名無し「高い山ばっかりですね~」
カラカル「凄い高さね…サーバルの奴ホントにこんな所をよじ登ったのかしら…?」
名無し「あっちに階段あるみたいですよ」
名無したちが階段があるところまでに近づくと、そこには階段だけでなく、クライミング用のロープまでもあったのだった
カラカル「ウーン、何かこうチャチャっと登る方法は無いかしらね…」
カラカル「どこかに暇そうな鳥のフレンズでもいないかしら?・・・あ!あれは・・・」
ハクトウワシ「レッツジャスティス!何だか呼ばれた気がしたわ!」
カラカル「丁度いい所に!ちょっと手を貸して頂戴!」
ハクトウワシ「ふむ、君達を上まで運べばいいんだな?御安い御用だ!」
???「アライさんも乗せるのだ!」
スイ~~~~ 山頂に到着!
名無し「あっという間でしたね!」カラカル「さすがハクトウワシ!」ハクトウワシ「ハッハッハ!」
カラカル「あの建物は何かしら?」
その時である! トキ「わぁたぁしはトォキィー!!!!」 カラカル・名無し「ぎにゃああ
3人は気絶した
一時間後…
カラカル「はっ!みんな起きて!もう真っ暗よ!」
そこには昼の様相とは一変した深夜の盛り場ジャパリパブが煌々と明かりを灯していた!
カラカル「なんだかわからないけど入ってみましょう!」ガチャ
アルパカ「ふわああぁ!いらっしゃぁい!よぉこそぉ↑ジャパリカフェへ~!」
トキ「あらいらっしゃい。私の歌を聴きにきてくれたのね。ムフ♡」
アルパカ「ねえねえ、なに飲む~色々あるゆぉ~猫科の子にはねぇ~マタタビカクテルなんてオススメだゆぉ~?」
カラカル「いただくわ!あなたも飲みなさい!ハクトウワシも!」
30分後… カラカル「ほらぁ~!名無しぃ~!もっとこっちに来なさいよぉ~!ヒック!」
名無し「なんかやばそうだなぁ…」ハクトウワシ「目がすわってるわよ。」
カラカル「アタシの酒が飲めないってぇ~の!?ホラ!こっちにきなさい!!」
ツチノコ「お前うるさいぞ!ここは静かにお酒を飲む場所なんだぞー!」
カラカル「そんなこと言ってないであなたも飲みなさーい!」
ツチノコ「ちょ?!おい!ヤメロ…んぐぐーーー!!」
30分後…
ツチノコ「うい~~、ヒック!何だか無性に絵を描きたい気分だな!」
名無し「この赤ペンだけは死守せねば・・・」
ツチノコ「おっ!お前良いもの持ってるな、それを寄越せー!」バッ!
ハクトウワシ「あー!!世界の終わりだ!!」
ツチノコ「ふふふふ ふーふふ ふふふふ♪」 描き描き…
カラカル「へー、結構いい絵を描くのね。私も描いてみよ。」描き描き…
ツチノコ「完成したぞ!」カラカル「私も描けた!見て見て!」ササツ
その日、世界は静止した
そして、それから100年が経ち、名無しは再び目覚めた
タイリクオオカミ「~再び目覚めた…とよし!出来た」アミメ「先生!流石です!大ヒット間違い無しです!」
【けものフレンズBBS NEO 100レスSS 2018】 〜完〜 タイリク先生の次回作に ご期待下さい。
ショウジョウトキ「100レスなのに既に729レスなんですけど!」
タイリク「摂氏では沸点は100℃としているが、華氏では729°Fなんだよ」
アミメ「ショウジョウトキ!先生の言うことは絶対よ!先生が白と言ったら例え黒でも白なのよ!」
アリツカゲラ(これは中々終わりそうにありませんねぇ… )
名無し「それで結局、私は何のフレンズだったのですか?」
アミメ「ヤギね!」
ヤギ「メェー推理ですね」
完!!
アライさん
「ふははー! 米を洗っただけで大儲けしたのだ!
おかげでこのジャパリ御殿を建てたのだ!」
ショウジョウトキ
「ついにこの私の出番がやってきたんですけど!」
そう言いながら、いと美しいショウジョウトキは、ジャパリ御殿にある冷蔵庫から出てきた。
アライさん
「不法侵入者なのだ! 引っ捕らえるのだー!」
ショウジョウトキはじゃぱり留置所に連行された。
ショウジョウトキ
「こんな展開、聞いてないんですけど! (ドヤァ)」
看守ツキノワ
「おい、面会だぞ」
アルパカ
「ショウジョウちゃん、差し入れ持ってきたゆぉ〜」
ショウジョウ
「感謝感激! この気持ちを是非とも歌にしたいんですけど!!」 ドヤァ
ショウジョウトキさんの歌で看守たちは全員気絶してしまった!
「嬉しさのあまり失神してしまったのね」ドヤァ
そう言うとショウジョウは留置所をあとにした。
すると看板が見えてきた。 「アライさんのジャパリ御殿こっち→」
ショウジョウトキ
「なんて書いてあるか読めないんですけど!」ドヤァ
すると道の向こう側からアメリカビーバーとオグロプレーリードッグが歩いてきた。
しかし2人とも不機嫌そうで、どことなくよそよそしい。
ショウジョウ
「こんにちは。 どうかしまして?」
プレーリー
「最近ぜんぜんごあいさつ出来ないであります」
ビーバー
「コロナが心配っすからねぇ…」
太陽の方のコロナ
「コロナ退治なら私に任せて!
ヒャッハー! コロナは消毒だぁー!」 紫外線→
コロナウイルスはこの世から完全に消え去ったのだ!
プレーリー
「これで思う存分ごあいさつ出来るであります! 今までの分も・・・」
ショウジョウ
「じーーーっ」
ビーバー
「ちょ… 見られてるっすよぉ!」
プレーリー
「誰だか知らないでありますが、とりあえずアナタにもごあいさつであります!」
※しばらくお待ちください※
ショウジョウ
「さあ! 今度こそアライグマん家に泊めてもらうわよ!」(何事も無かったかのように)
トキ
「あら? どうしたの体中にキスマーク付けて」
ショウジョウトキの脳内
(とりあえずアナタにもごあいさつでありますとりあえずアナタにもごあいさつでありますとりあえずアナタにもごあいさつであります…)
ショウジョウトキ
「・・・ご、ごあいさつさせてほしいんですけど!」
※しばらくお待ちください※
ショウジョウトキさんはトキにフルスイングのビンタを食らってしまった!
※しばらくお待ちください※
ショウジョウ
「さあ! 次こそアライグマん家に向かうわよ!」(何事も無かったかのように)
アルパカ
「あんらぁ~ ショウジョウちゃんじゃなぁい。 どぅしたのぉ、ほっぺに手形付けてぇ?」
ショウジョウトキの脳内
(とりあえずアナタにもごあいさつでありますとりあえずアナタにもごあいさつでありますとりあえずアナタにもごあいさつであります…)
※しばらくお待ちk… 「ぺっ!」
アルパカは高速で唾を飛ばす。
「危なっ!」
ショウジョウはすんでの所で躱し、ドヤ顔をキメる。
ナレーション(CVキムタク)「ちょ… 待てよぉ」
ショウジョウトキ
「さあ! 次こそアライグマん家に向かうわよ!」(何事も無かったかのように)
ホワイトタイガー
「む、こんな所で誰が奇声をあげてるのかと思えばショウジョウトキではないか」
ショウジョウトキ
「とりあえずアナタにもごあいさつなんですけどー!」ドヤァ
ショウジョウトキはホワイトタイガーにあいさつをしようとした。 が…
ホワイトタイガー
「タイガーアッパーカット!!」
タイガーアッパーカットを食らったショウジョウトキは正気に戻った。
ショウジョウトキ
「波動拳!!」
…さあ ひょうしょうしきだ。なにぃっ、しょうじょうときがいない! いったいどこへ..
ショウジョウトキさんは今砂浜でバカンス中だった。
その時、突然ショウジョウトキの近くにある砂が動き始めた。
スナネコ
「スナネコです」
ショウジョウトキ
「ちょっと、ビックリさせないでほしいんですけど!」ドヤァ
スナネコ
「最初は井戸小屋に居てぇ、収容されてぇ、気付いたらココに…」
ショウジョウ(経緯は聞いてないんですけど!)ドヤぁ
スナネコ
「因みに今ボクが埋めらている場所は満潮時になると水没して…でもまあ…いいか…」
ショウジョウトキ
「全然よくないんですけど! 今すぐ助けてあげるんですけど!」
ー砂嵐が突然発生!ー
ショウジョウトキのかぜおこしで砂嵐を相殺したので事なきを得た。
こうして、ショウジョウトキはスナネコが埋められている場所までたどり着いた。
だがしかし、あたり一面プレーリーが穴を掘りまくった場所だったのでショウジョウトキも埋まってしまったぞ!
ショウジョウトキ
「タッケテー」ドャァ
スナドリネコ
「お? お前そんなところに埋まって何やってんだ? 今日は大潮だからそこ水没するぞ」
デロリアンに乗ったサモエドも颯爽とやってきた。
「時を戻そう…」
スナドリネコ
「ぺこぱかよ!?」 #゚Д゚) ノ
なんだかんだで夕方・・・
スナネコはジャパリ御殿の入り口まで来ていた。
スナネコ
「やあ、何でしょうこのおうちは?」
ショウジョウトキ
「なんか見覚えあるんですけど!」ドヤァ
これがどんな場所だが、知らないがスナネコはドアをノックした。
ドアがギィ~~~~ と開くと、そこには思いもよらない光景が広がっていた。
なんと・・・
あー一面のクソミドリ・・・
ーかに見えたそれは際限無く分身したパンサーカメレオンであった。
ショウジョウトキ
「いっぱいいるんですけどーーーーー!!」
パンカメ
「アワワワ…」
その声に驚いたパンカメはステルス化する。
ショウジョウ
「姿を消したって、いっぱいいることに変わりないんでしょー!?」
その時突然、影分身したニホンツキノワグマがジャパリ御殿の方へ全速力で走って向かってきた。
そして大量のステルスパンカメと衝突し大爆発が起こった。
これがビッグバンである。
その衝撃によりじゃぱり御殿は再創造された。
ショウジョウトキ
「何が起こったのかよくわからないけど、早速乗り込みますよー!」
アライさん
「ふははー! よく来たのだ! この先に進みたければアライさんに贈り物を寄越すのだ!」
スナネコ
「贈り物ですか…? 砂しか持ってないです」
その時、誰かの贈り物がじゃぱり御殿に届いた。
贈り物の箱の中のフェネック(ふふふ、アライさーん、私自身が贈り物なのさ~)
暫くお待ちください・・・ (花畑の映像)
あらい
「あーびっくりしたのだ!
ビックリし過ぎて思わずジャパリ御殿の自爆スイッチを押してしまったのだー、ぬへへへ」
この事は、のちにまだ終わってないのに爆発オチなんてサイテー事件としてフレンズの間で語られるのであった。
一方、その頃ショウジョウトキは…
ジャガーさんの屋台で立ち食いそばを食っていた!
ショウジョウ
「なんかうどんみたいに白いんですけどぉ!?」
ジャガー
「米で作ったからねー」
ショウジョウ
「それじゃあビーフンなんですけどぉ!」ドヤァ
その後立ち食いビーフンがパークで大流行!
ショウジョウトキはそばを500杯平らげた!
ショウジョウトキは体重が5倍になってしまった!
ショウジョウトキ
「なんか体が重いんですけど?!」
ショウジョウトキはヘラジカブートキャンプに入隊することになった。
ヘラジカ
「ワンモアセッ!!」
マッスルショウジョウ
「体脂肪率5パーセントなんですけど!」ドヤァ
???
「ねえちゃん自衛隊入らへんか?」
ショウジョウトキ
「望むところなんですけどー!」ドヤァ!
時は流れ、遂に音楽隊への入隊を果たしたのであった!
ショウジョウ
「入ったはいいけど、フルート担当じゃあ歌えないんですけどぉ!」ドヤァ
ショウジョウトキは嫌々フルートを演奏したが、結構うまかった。
そしてついにフルート奏者としてソロデビューを果たす!!
ミリオンヒットだ!
高嶺の花になってしまったショウジョウトキは昔お世話になったジャパリカフェを改めて訪れた。
アルパカ
「ありまぁ〜 立派になっちゃってぇ〜」
トキ
「そう言えばあなたに招待状が来てたわよ」
差出人アライさん
「有名人とお近付きになりたいので御殿に招待するのだ!」
ショウジョウトキ
「ジャパリ御殿か…、何もかもみな懐かしい…んですけど…」ドヤァ…
ショウジョウトキはジャパリ御殿を目指すためにスペースシャトルに乗り込んだ。
ナレーション
「なぜ宇宙に飛び出す必要があったのか? だが答えてくれる者は居ない。
そのうちショウジョウトキは考えるのをやめた…」
そしてカウントダウンが始まる
『Ten, Nine, ignition sequence start, Six, Five, Four, Three, Two, One,
all engine running, Lift off, we have a lift off!』
ショウジョウトキ
「あれ? なんで私は宇宙へ向かってるんですかね? よくわからないんですけど!」ドヤァ!
激しく白煙を噴き出しながらスペースシャトルは遥か上空へと昇ってゆく。
スペースシャトルに平行して飛行してきたオイナリサマ
「お待ちなさい、そこのフレンズ!
旅のお供、いなり寿司を忘れてますよ!」
ショウジョウは飛んだ。
いなり寿司1つを共にして・・・
やがてシャトルは溶け出した。
太陽に近付き過ぎたのだ。
ショウジョウ
「お、落ちるぅー ・・・って私、飛べるんですけど?」どやぁ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年老いたアルパカ
「・・・こうして、ショウジョウトキちゃんはみんなの太陽になったんだゆぉ」
幼いフレンズ達
「ほんと~?」
アルパカ
「さぁ~て、にぇ・・・フヒヒ」
ー完ー
ミナミコアリクイはじゃんぐるちほーを歩いていた…
チンピラリアン
「姉ちゃん、オレと茶ァしばかへん?」
ミナミ
「あっち行ってよー!」\(`ω´ )ノ
チンピラ
「すごすご…」
ミナミ(賢者の石(へし)・・・ どこにあるんだろう?)
賢者の石
「昨日アルパカスリさんが私を拾ったよ。 探してね!」
賢者の石はジャパリカフェで漬物石となっていた。 (意外とデカイ…)
ミナミコアリクイ
「アルパカさんってことは・・・カフェに向かえばいいのかな?
だが断る!」
ハーマイ鬼
「ええから行けや!」
ミナミコアリクイ
「徒歩じゃ無理だよう… ヘ~イタクシー!」\(; ̄ェ ̄)/
しかし威嚇されていると思ったのかタクシーは停まってくれない。
ジャガーの乗ったトラック
「よう姉ちゃんどこまでいくんだ?」
ミナミ
「えっ?いいの? じゃあジャパリカフェまで」
ジャガー
「何だ、ちょうど近くまで行くから乗っていきな!」
しかしトラックはセルリアンだった!
ジャガー
「なんかトラックがプニプニしてる気がするけど走れるしいいか。
さあジャパリカフェまで行くよ!」
~ジャパリカフェ~
ジャガー
「ごはんとつけものをくれ」
アルパカ
「はいよぉ〜」
トラクリアン
「・・・」
アルパカ
「はい、どぅぞぉ〜 ミナミコちゃんは なんにするぅ〜?」
ミナミコアリクイ
「賢者の石で」
アルパカ
「ごめんにぇ~、これ売り物じゃないんだ~ 代わりにこれで我慢してにぇ~
はい近所の石」
「燃やせー!」
アルパカに襲い掛かるけもねお民。
「ちょーっと待ったー!」
その間に割り込んだヒゲじいが身代わりとなって燃やされた(1匹目)
ミナミコアリクイは交渉に入った。
ミナミコアリクイ
「ブラックジャガーさんの個人情報と引き換えでどうです」
ミライ
「その話、詳しく聞かせてもらえます?」
面白かった! スーツhttp://mall8books.com/
ミライさん
「なるほど、スーツを着たブラックジャガーさんですか… アリですね」眼鏡クイッ
ブラックジャガー
「俺の預かり知らぬ所で個人情報をやり取りするのはやめてもらいたいのだが…」
その時、ブラックジャガーさんの背後にミライさんが忍び寄る…
その更に後ろからハシビロコウが・・・( ̄Д ̄)ノ
「職務質問です。
あなたは今頃さばんなちほーの巡回をしているはず。 ココで何を?」
ミライ「それは残像よ」
ハシビロコウ「なにっ?! この動き! コイツホントにヒトか?!」
ミライさんの正体はペロリアンだった!!
ペロリアン
「うへへへ、全員ナメてやるナメ」
ハシビロ
「いつものミライさんと何が違うと言うんだ! もしや双子!?」
本物ミライ
「ゼンゼンチガウデショー!? フレンズさんの危機を察知してガイド参上!」
ハシビロ(やっぱりバケモノ…?)
「脅威が二つになったか…」
ペロリアンは巨大化した!
この間、ミライさんは別の場所にいるカコ博士と位置を何者かによって取り替えっこされてしまった。
そしてミライさんは宇宙空間に放り出されてしまった。
さらにミライはカタカケフウチョウみたいなUFOに吸い込まれた。
ミライ
「ここは一体どこなんでしょう…」
カタカケフウチョウ
「よくきたナ、ニンゲン」
ミライ
「私は人間じゃありませんよ」
カンザシフウチョウ
「こいつイッタイナニをイっているの…?!」
その時UFOの動力源と飛行ユニットとエンジンが何者かによって壊された。
フレンズ化ケロロ
「ゲ〜ロゲロゲロ...」
ミライ
「なんかわからんがとりま全員耳しゃぶっとこ」
ミナミコアリクイ
「なんだよう! 無視すんなよう!」
その時、ペロリアンが背後から襲いかかる!
???
「やめるんだ!!
ブラジャーマン!」(女の子やぞ)
ブラジャーマンは猥褻物陳列罪で宇宙刑事ハシビロに連行されていった。
ミライさんもついでにお縄になった。
ペロリアン
「oh...」
宇宙刑事ハシビロの乗ってきた宇宙船の船内に警報音が響き渡る。
警報
「ガス欠です!直ちに給油してください!」
マダラスカンク
「それじゃあボクが・・・」
ハシさん
「おい待てそれh…」
ブッバーーーン!!
警報
「ガス満タンになりました。よかったです」
ハシビロ船橋 にガスを充満させてどうする…ガクッ」
「…
ハシビロさんはたまらず窓を開けて換気をした。
ハシビロ
「あ、しまったここは宇宙だった…」シュゴゴゴー
マダラスカンク
「えええぇぇぇ~~~!!」
ミライ
「ここは私にまかせてください!」
ミライさんそう叫ぶと、さっそうと宇宙空間へ飛び出した。
どんどん宇宙船から遠ざかるミライさん、そしてそのまま漆黒の闇に消えた。
その後ミライさんの姿を見たものは誰もいなかった。
一方その頃、ミナミコアリクイは…
サーバルと一緒にプールに向かっていた。
すると突然プールの中から・・・
メガネカイマンとイリエワニがシンクロナイズドスイミングしながら現れた。
メガネカイマン
「足つったあああああああああ」
そしてメガネカイマンは闇落ちしてビーストになった。
さらばメガネカイマン! 君の勇士(笑)は永遠に語り継がれることだろう!!
ビーストとなったメガネカイマンが曙とのドリームマッチを果たすのはまた別の話。
ドール
「すいません、遅刻しちゃいました!」
ミーア
「ドール、罰としてフォト『大海を往く』装備の刑ですわ!」
シロナガスママ
「罰・・・?」ピクッ
ミーア
「お尻ペンペン2000回の刑に処しますわ!」
コウテイ
「私が代わろう!」 wktk
コウテイは難なくお尻ぺんぺんの刑をクリアした。
コウテイ
「物足りないなー…
おかわりをよこすのです」
あまりにもマゾヒズムが過ぎるのでコウテイはマッドティーパーティーに強制的に参加させられた。
その頃、こうざんではフルルが賢者の石を手に入れようと、カフェに忍び込もうとしているところだった。
メレブ
「フルル気をつけろよ。
こういう普通そうな場所に限って強い敵とかやばいボスとかがいるからな」
キッチンの奥からボスセルリアンがでたぞー!!!
ボスセルリアンは魔法を封じてきた。
フルル
「物理特化だからあんまり関係ないよー」
ボスセルリアンは撲殺された。
ボスセルリアン
「ま、待ってくれ! 僕は悪いセルリアンじゃないよ!」
フルル
「ねー誰か釘バットもってなーいー?」
ボスセルリアン
「あ、僕持ってますよ。 はいこれ」
こうしてボスセルリアンは爆発四散した。
同じ時間にイワビーとジェーンはバイクの免許を取得するためにバイク教室に通っていた。
イワビー
「おい、なんか坂道発進のところにでっかい石が落ちてるぞ」
カリフォルニアラッコ
「それは私のお気に入りの石ですよ?」
そして、賢者の石をめぐるカルフォルニアラッコとイワビーのバトルが始まった。
その隙にミナミコアリクイは密かに石を持ち去った。
ミナミコアリクイが三千里歩いた所で、突然、賢者の石はドス黒い液体を垂らした化け物と化した。
賢者の石その正体は黒蜜きな粉餅リアンだった!
パフィンちゃん
「おいしそうなきなこ餅、パフィンちゃんも食べたいでーす!」ぱくっ
パフィンは闇落ちし、ビーストになった。
ミナミコアリクイは両手を上げて対峙する。
ミナミコアリクイ
「降伏のポーズ!!」
(完)
\☭デェェェェェェェェェェェェェェン☭/
(※ソビエト国歌のアレ)
スターリン
「サーバルは我が嫁である」
総統閣下
「はぁ!? 私の嫁に決まってるだろ? チキショーメ!」
カラカル
「クソッ やられた!!」
カラカルはとある任務を遂行するため、カラカル2とカラカル3とカラカル4とカラカル10と共に行動していた。
カラカル2「フレンズとは何ぞや 力とは何ぞや」
カラカル10「アイツは置いて行こう」
なんやかんやでカラカル達はコストコにやってきた。
カラカル
「コストコに来たらやっぱり一発目に買うのは…
脱法パウダー」
ジャパリ警察
「全員逮捕する!」
こうしてカラカルは全員連行されてしまった。
しかし休憩時間に観たスティーブ・マックィーン主演の「大脱走」を真似たカラカルは、
あっさり脱獄に成功したのだった。
カラカル
「チョロいわ。さあ、ここからがカラカル様の逆襲よ!
「「「「合体!!!!」」」」
巨大カラカル
「・・・してみたものの敵がいない…
とりあえずそこら辺のビルでも壊しておいた方がいいのかしら?」
巨大ヘラジカ「ハッハッハ!ちょっと一勝負しよう!」
巨大ライオン「おい! 私の許可なく無闇に決闘を申し込むなと言ったろう!」 ズルズル…
ヘラジカ「はっはっは!」 ズルズル…
巨大カラカル
「なんであいつら巨大化してんだ!?」
あかいおにいさん
「カラカルこそ、なんでそんなに大きなったんや?」
カラカル
「真面目にやってきたからじゃなーい!」
ようじょ
「アミメキリンさんよりインドゾウさんがもっと好きです」
アミメキリン
「何ぃ…?」ピクッ
インドゾウ
「ニッコニコ」
アミメキリン
「こいつをヤギにしてやりたいんですがかまいませんね!」
あかいおにいさん
「いや、なにわのロッキーことワイがボコしたるわ!」
カラカル
「いえ、ここは主人公の私が・・・」
ようじょは巨大化した。
「ヤギめ、正体を現したわね!」
そう言うと、アミメキリンも負けじと首を伸ばした(推定10m)
イナリーモ
「無駄な争いはやめなさい・・・」
ドーモ
「そうよ! 隊長も言ってやって下さい!」
タイチョーモ
「どうして、どうしてこんなことに…?」
そう言うとイナリーモは七輪でおもちを焼き始めた。
おもち「プク~~~~」
みる間におもちもオモチーモと化していく・・・
オモチーモ「私だ。」
ギンギツネ「ひょいパクッ」
面倒くさそうなのでカラカルは早急にその場を立ち去った。
一方その頃スターリンと総統閣下は……
スターリン
「ミナミコアリクイは我が嫁である」
総統閣下
「はぁ!? 私の嫁に決まってるだろ? チキショーメ!」
ミナミコアリクイ「あっちいってよ!!」
ITSUKI監督「まったくだよ。 人の嫁に手を出そうなんて!」
そう言うとアクシス印の塩を撒いた。
スターリンは塩でみるみるしぼんでいった。
総統閣下
「コイツ、ナメクジだったのか!? シランカッタ!」
イナリーモ
「グワアアアアーーー!」
イナリーモもしぼんでいった・・・
総統閣下
「あんた誰?」
ハクトウワシ
「見つけたわ! もう逃げられないわよ、総統閣下!!」
総統閣下
「おまえなんかダイッキライだ!」
ハクトウワシ
「ヒドいわ!」
そう言うとハクトウワシはお◯ぱいぷるんぷるんさせながら帰って行った・・・
イナリーモ
「そろそろお前もおうちへおかえり」
そして場面はカラカルへ・・・
カラカル
「やっぱり主人公といえば私よね!」
カラカルはセルリアンクイーンを倒すために旅に出るのだった。
セルリアンクイーン
「こんにちは」
カラカル
「なかなか見つからないわね。 ってそんな簡単に見つかるわけないか。 てへっ
あ、すみませーん。 この辺でセルr…」
セルリアンクイーン
「クイーンなら私ですけど何かご用ですか」
[しばらくお待ちください]
サーバル
「こんなとこで何してるの?」
カラカル
「それなら終わったわ」
サーバル
「さてはこっそり美味しいものを食べたでしょう。 口の周りに・・・
血がいっぱいついてるじゃない!!」
口の周りを拭いながら、カラカルは反論する。
「付いてるわけないわ。 セルリアンには血が通ってないんだから!」
アミメ
「と、いう事は・・・セルリアン以外の何かを食べたという事です! 正直に吐きなさい!」
カラカル
「かゆい うま」
アミメ
「これは・・・ ヤギハザードね!」
カラカル
「ヤギー!」
サーバル
「そんな… 一体どうすれば・・・」
アミメ「先ず気をしっかり持って… ヤギー!」
ヒツジ「ヤギー!」
ヤギ「ヤギー!」
アミメ
「いや、それはおかしいヤギ」
ヤギ
「なん・・・だと・・・!?」
塩でしぼんだスターリン
「我こそが本物のヤギである!ヤギー!」
ヤギ
「おまえかーい!!」
しかししぼんだスターリンが足元にいる事に気付かなかったカラカルに踏みつぶされてしまった。
スターリン
「グワー!!」
カラカル
「何か聞こえたような気がするけど、気のせいよね」
そして、総統閣下は叫んだ。
総統閣下
「よっしゃーーーー!!」
世界は平和になった・・・
ー完ー
カラカル
「セーバル、アタシちょっと明日から出かけてくるからその間ぶらぶらしててちょうだい!」
セーバルはリョコウバトの店に来た。
リョコウバト
「いますぐご案内出来るツアーですか?
『サーバルさばんなが移動ツアー』『ホラー探偵ギロギロ ミステリーツアー』
『ふぁいと一発アルパカと行くカフェツアー』それから・・・『ブラックジャガーパークツアー』です」
セーバル
「ファイト一発アルパカと行くカフェツアーで」
リョコウバト
「こちらのツアーは登山経験豊富なフレンズさん向けですがよろしいですか?」
*はい
セーバルは了承した。
なぜなら、バードリアンに乗っていけば楽に頂上に行くことができるからだ。
だがバードリアンはブラックジャガーに殺されていた!
セーバル
「それでもファイトイッパツアルパカといくカフェツアーへいきたい」
リョコウバト
「では参加費としてジャパリまん3日分を頂きます」
セーバル
「はい」 (カラカルママのへそくり持ってきといてよかったー)
こうして2泊3日のファイト一発アルパカと行くカフェツアーが始まった。
~翌日~
アルパカ
「私がツアーに同行するアルパカだゆぉ~ よろしく贄ぇぇ~」
客達「よろしくお願いします。」
客A「アルパカさんかわいい〜 」
客B「アルパカさんの贄になりたい!!」
「よっ、ほっ」
アルパカは軽々と登って行くが・・・
「無理ですぅ」
客たちは置いてけぼりだ。
アルパカ
「え〜 ラクショーでしょ〜」
アルパカさんの笑顔に興奮したツアー客どもは険しい山を気合で登り始めた。
だが、険しい山を登りきったのはツアー客の約半数名のみだった。
セーバルは既に脱落していた。
セーバル
「あきたから、ほかのバショにいってみよう」
サーバル
「あ、セーバル! 何してんの?」
セーバル
「あれ… ここはじゃんぐるちほーのはず・・・」
サーバル
「さばんなは日々移動してるからね!」
ハンターセル
「お呼びですか?もしそうだったらどこまで運びましょうか?」
セーバル
「りうきうちほーまで」
こうして、セーバルは『りうきうちほー』に運ばれたのであった
シーサーバルライト「うみゃー!あなたはだれ?」
「私はサーバル! けもフレ真の主人公!」
「私はセーバル。 このSSの主人公」
「わたくしはエサのセルリウムを頬張る」
シーサーバルライト
「りうきうちほーといったらヤギ汁が有名だよ!」
アミメ「ヤg…」
サーバル
「ちんすこうとキンシコウって似てるよね」
セーバル
「私はベニイモ味のジャパリまんが好き。
そうだ、ベニイモ味じゃぱりまんたべにいこうっと」
セーバルが歩いていると屋台が見えてきた。
アライ「お、セーバル。 打ち立てソーキそばはどうなのだ?」
ハブ「おい、こっちのミミガーとハナブクにしとけよ」
セーバル「ぜんぶもらう」
セーバルがソーキそばを啜りながらブタを連れて歩いていると・・・
ブタ「…これ…母さんです…」
セーバル「そーなんだー」
しばらく歩いているとパフィンがセルリアンを食べていた。
セーバル
「セルリアンっておいしいの?」
パフィン
「おいしいでーす!ムシャムシャ」
セーバルはよだれを垂らしながらハンターセルを見た。
セーバル「たべちゃおう!」ひょいパクッ
セーバル「ヴォァァァァァァァァァァァァァ!?エレエレエレ・・・」
ハンターセルを食べたセーバルは一瞬だけ苦しんだがすぐさま幸せそうに笑った。
セーバル
「あとからさわやかなカンミがくるね・・・クセになるあじ」
セーバルは、まんぞくした。
だが、移動手段を食べてしまったため、帰る手段がない 。
どうしよう!?
セーバルは、りうきうちほーに定住することにした。
そして3年の月日が流れたある日・・・
セーバルの目の前にパフィンが衝突してきた。
セーバル
「おいおまえ、移動手段になれ!」
パフィン
「これからキノコの山とタケノコの里の食べ比べをするので忙しいでーす。
エトピリカちゃんで我慢してくださーい」
エトピリカの[そらをとぶ!]
セーバルはエトピリカに飛び乗り彼女に乗って移動することにします。
そこでふたりが向かった先は・・・
なんとナカベチホーのライブ会場でした。
セーバル
「ライブかいじょう・・・? なにがはじまるのかな」
すると舞台の幕が上がり、何かが始まったのだった!
ホルスタイン
「どーもー!」
ジャージー
「はい今、客席からヤマザキ春のパン祭りのシールもらいましたけど、
こんなんいくらあってもいいですからねぇ」
ミルクガールズというコンビの漫才のようだ。
???「おもしろくない」 バズーカドーン!
ミルクガールズ「ぎゅーにゅううううううううーーーーーーーー!」
エトピリカ
「まだツカミなのにキビシーね〜」
セーバル
コワイから別の場所にしよー」
彼女ら二人は別の場所に向かった。
*ピーチパンサーのマッサージ屋
*ロバのパン屋
*アカニシさんの啓発セミナー
*オイナリサマの神社
さあどれに入る?
セーバルはオイナリサマの神社に、エトピリカはロバのパン屋に入ろうとしたが、
どちらに入るかですごく悩んだ。
セーバルはパン屋を選んだ。
エトピリカ「セーバルちゃん♡」
セーバル「彼女にジャパリパンを…」
エトピリカ「え…?」
店の奥からヒグマが姿を現すと有無を言わせずピクニックに連行した。
こうして、愛と地獄のピクニックが始まった。
ヒグマ「まずは1000本ノックだ!」
セーバルは言われらがまま1000本ノックを行なった。
ヒグマ
「ちっがーう! お前が受けるんだよ!」
セーバルは付き合ってられないので、重いコンダラを引いているエトピリカを横目に抜け出した。
向かった先は・・・
ホートクちほーであった。
そこでは、かつての栄光を忘れられずにいたオオタカが、SEGAのメインシステムにゴニョゴニョしようとしていた。
セーバル
「やべぇので別の場所にしよう」
ドン引きしたセーバルはナカベちほーへと向かった。
そこではリカオンがラッキービーストを私物化していた。
ラッキー「私物化されたタスケテ」
リカオン「あっここにもボスがいるじゃないですか! ゲット!!」
このちほーではラッキービーストの8割がすでに捕らえられ、
残る2割のラッキーは同胞が捕まえられていくことをただ見ていることしかできないのであった。
マーゲイ「次は謎の5人組芸人、ぺぽぱです!」
皇帝「時を戻そう…」
[私物化される前]に戻ったラッキービーストたちは一目散に逃げた。
それを見ていたセーバル
「カンドウテキダナー ウン、ヨカッタヨカッタ」
見ていて虫唾が走ったセーバルはリカオンを時限のはざまに送り込んだ。
次元の狭間に放逐されたリカオンはサンドスター切れによるフレンズ化の解除がされず、戻る手段もないので、
こっそり隠し持っていたラッキーさんと融合しラッキービーストとフレンズの中間生命体となった。
そのうち、リカオンは考えるのをやめた・・・
セーバルはオイナリサマの神社にやってきた。
すると突然「たぬキーーック!」巫女服を着たタヌぱんちくんが襲ってきた。
たぬ
「セーバル! 今日こそはあなたを倒します!」
セーバル
「ひとちがいじゃないかな」
たぬ
「いいえ。 ここで会ったが〇行目!
[りうきうちほー]で食べられた私のお友だち、ハンターセルの仇を取らせてもらいます!」
こうして、セーバルVSたぬぱんちの戦いのゴングが鳴らされた。
セーバルのせんせいこうげき!
セーバルクローがたぬぱんちにヒット!
負けじともセーバルもカウンターを決める!
死闘は三日三晩続き、いつしか2人の間には友情を越えたナニかが生まれつつあった。
たぬ「ハアハア、なかなかやりますね! こうなったら奥の手! タァーーー!」
セーバルに自分の巫女服を着せると、自分は元のセーラーに着替えてスタコラサッサと駆け出した。
オイナリサマ
「また逃げられてしまいました。 代わりにあなたが働きなさい」
セーバル
「三食昼寝付きならヤル…!」
オイナリサマ(計画通り)ニヤリ
セーバル
「まさか3食+おやつ、布団の模様まで稲荷寿司だなんて… そりゃバイトが続かないわけね」
だが、セーバルはまだ知らなかった オイナリサマがとんでもないことを企んでいるということを。
「今日こそはキュウビに『女同士の良さ』というものを教えてあげる」
そう言うとオイナリサマはキュウビキツネの寝室に忍び寄る・・・
セーバル「どうして私まで一緒に…」
しかし先客がいた!
ガチック「キュウビさんには私が手ほどきしておいたよ~」
オイナリサマ「そんな…」orz
セーバルはその隙に逃げた・・・
かと思いきや、誰かがセーバルの足をつかんで離さない!
ミライさんがついにキタキタァーーーーーーー!
ミライ
「目を逸らしてはいけません…」ゴゴゴゴゴゴ…
そう言うとミライの身体からピンク色のオーラが立ち昇り、やがて霧のように広がっていく。
そしてセーバルの目の前には世にも美しい光景が広がった!
セーバルは美しい光景に見とれていたためか、どこからともなく聞こえてくるカラカルママの声は1ミリも届かなかった。
今やパーク中で繰り広げられるフレンズ同士の「美しい光景」
しかしセーバルはパートナーを見つけられずにいた。
カラカル「セーバル、こんなところで何してんのよ?」
セーバル「あ、カラカル…あのね…」
セーバルは今までの旅の経緯について話した。
カラカル
「そうなの。 色々あっていい思い出ができたじゃない」
でもこのままにしておくのもマズいわねぇ…」
そこに謎の5人組芸人ぺぽぱの皇帝が通りかかった。
皇帝「時を戻そう」
~そして~
カラカル
「セーバル、アタシちょっと明日から出かけてくるからその間ぶらぶらしててちょうだい!」
ー終わり…?ー