~別れ~
ジョーンズ
「長い間、お世話になりました」
ツチノコ
「だいじょぶそうか~」
ヘラジカ
「うむ、そのまま真っ直ぐ行け!」
ライオン
「気楽にやりゃ~いいよ」
カバ
「ツライ時は誰かに頼ったっていいのよ?」
ジョーンズ
「見るからに怪しい私を受け入れてくれて・・・
これまで友だちでいてくれて・・・」
博士
「何を言うのです。 お前はもうパークの仲間なのです」
ジョーンズ
「ありがとう、元気で」 シュワッチ!
助手
「お前の
~回想~
コツメ
「え? ジョーンズちゃんって宇宙人だったの?」
ジャガー
「分からんかった!」
博士
「我々は当然気付いていましたよ。 長なので」
助手
「なにしろパークで最も賢いフレンズですからね。 長ですし」
サーバル
「そうだったんだー」
ある日、母星から連絡が来た。
異動の辞令だ。
本来なら黙って居なくなっても構わない。
関わった現地人の記憶を消す者もいると聞く。
だが私は敢えて身分を明かし、別れを告げた。
パークの住人たちには嘘をつきたくなかったからだ。
想像通り、フレンズたちの反応は温かかった。
かばん
「また、来ますよね」
ジョーンズ
「いえ、一度帰還した調査員が、再度同じ星に配属された、という前例はありません」
コツメ「そうなんだ…」
ジャガー「・・・」 頭なでなで
博士
「別の星に行っても頑張るのですよ」
助手
「辛気臭い空気は苦手なのです。
パーっとお別れ会でも開くのです」
サーバル
「博士たちは、また理由を付けて『りょうり』が食べたいだけでしょー?」
一同
「あははは!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~群れの力~
博士
「行ってしまいましたね」
助手
「今度ばかりはサーバルも付いて行きませんでしたね」
サーバル
「いくらジャンプ力ぅに自信がある私でも空を飛んで行かれるとね・・・
それに、かばんちゃんを置いてくわけにはいかないし」
かばん
「サーバルちゃん…」
博士
「隙あらば、ですね」
助手
「油断も隙もありませんね」
コツメ
「本当に、もう帰ってこないの?」
ジャガー
「コツメは一番ジョーンズと遊んでたもんな」
マーゲイ
「皆さん、ちょっといいですか?
こんなものを見つけてしまったのですが・・・」
マーゲイが持ってきたのは『ウソ800』だった。
博士
「どこかで聞いたような秘密道具ですね」
助手
「どこかのSSで読んだ覚えがあるのです」
かばん
「メタいですね…」
ななめーバル
「なになにー?」
かばん
「説明書が付いてますね。
えーと… これを飲んで嘘をつくとホントになる・・・?」
サーバル
「え? ジャパリまん食べ放題! とかでもいいの?」
アライ
「アライさんはパークの人気者になりたくないのだ!」
フェネック
「飲んでから言わないと効力が無いよ~」
かばん
「こういう時は『ジョーンズさんが帰ってこない!』と言う流れなのでは?」
サーバル
「よし、みんなで飲んで、みんなで言おう!」
かばん
「え…? 誰か一人で十分だと思うけど・・・」
サーバル
「みんなで言った方が、効き目ありそうじゃない」
博士
「サーバルの意見にしては、一理ありますね」
サーバル
「ひどいよ~」
助手
「では。 我々の『群れの力』を見せるのです」
~帰還~
ジョーンズ
「恥ずかしながら帰って参りました」 ( ̄ ^ ̄)ゞ
博士
「お前は#よっこいしょういちですか?」
助手
「まさか本当に効力があるとは…」
「やった~」
「成功なのだー!」
「おかえり~」
「みんみ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぜんぜん分からん、が再び私はジャパリパークに赴任することになった・・・
このろくでもない美しい世界。
缶コーヒーBOSS
ジョーンズ
「つまりはこれからもどうかよろしくね…」
一同
「ジョーンズちゃんと、これからも一緒に暮らさない!」