【けものフレンズ BSTK】
~こうざんのふもと~
サーバル
「ねえ、また『まんまる』がベコッてなって、まんまるじゃなくなってるよー」
かばん
「パンクか〜」
サーバル
「もう予備のまんまるも使い果たしちゃったよね」
かばん
「うん… このバスも見つけた時にはボロボロだったもんね」
ボスウォッチ
「スペアタイヤなら まだあるヨ。
電池の時と同じで、こうざんに登らないといけないけどネ」
かばん
「さすがラッキーさん。
パークの施設に詳しいですね」
ボス
「それほどでもないヨ」
サーバル
「じゃあ、私がリフトを漕ぐね」
かばん
「サーバルちゃん。
いつも率先して力仕事を引き受けてくれてありがとう!」
サーバル
「私が漕ぎたいだけなんだけど・・・
どうしたの? さっきから」
かばん
「サーバルちゃんみたいに『良い所を見つけて褒める』っていうのを見習おうと思って。
僕もサーバルちゃんに励ましてもらえたから、ここまで頑張れたんだし」
サーバル
「そう? なんか照れちゃうなぁ///」
ボス
「じゃあ、行こうか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ロープウェイ乗り場 カフェ駅 横の物置〜
かばん
「ここですね」
ガチャ…
サーバル
「・・・
まんまる、無いよ?」
かばん
(あれ? 足漕ぎリフトがある・・・)
ボス
「検索中、検索中… ❗」
サーバル
「またぁ?」
かばん
「こういうのって普通、下にもあるよね?
一度、確認してみようか」
サーバル
「その前にカフェでお茶にしない?
喉渇いちゃった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルパカ
「いらっしゃ~い お久しぶりだにぇ~」
かばん
「こんにちは。 また来るって約束でしたから」
サーバル
「アルパカも元気してた?
あ、紅茶とジャパリまんのセット2つね!」
アルパカ
「元気だよぉ。
はぁい、セット2つにぇ~」
#イエイヌ
「いらっしゃいませぇ。 セット2つですぅ」
かばん
「あれ? 新しい店員さんですか?」
アルパカ
「元はお客さんなんだけど、たまに手伝ってくれるんだぁ~」
イエイヌ
「初めまして。 イエイヌです」
サーバル
「可愛いね。 その服も似合ってるよ」
イエイヌ
「///」
アルパカ
「そうだ~ ちょっとボスちゃんに頼みがあるんだけど~」
かばん
「ラッキーさんに、ですか?」
アルパカ
「あのにぇ~ 『りふと』っていうの?
もう一台ないかな~って」
サーバル
「どういうこと?」
アルパカ
「一台しかないといろいろ不便みたいでにぇ~
トリノコの中には乗ってみたいって子もいるし~
ビーバーちゃんとプレーリーちゃんに作ってもらおうかな~とも思ったんだけどぉ~
博士たちが『ボスなら知っているはずなのです』って言ってたのぉ~」
かばん
「ああ、それならありましたよ」
サーバル
「うん。
かばんちゃんが、その方が便利じゃないかって言ってたから、ボスにやり方を聞いて出しといたよ」
アルパカ
「そうかぁ~ 助かったよぉ~ 3人ともありがとにぇ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ロープウェイ乗り場 ふもと駅 横の物置〜
サーバル
「おーいしょ、おーいしょ。 とうちゃーく」
かばん
「おつかれさま」
サーバル
「2回目だからかな? そんなに疲れてないよ?」
かばん
(フレンズの体力って…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「やっぱり無いよぉ?」
埃っぽい物置きに目ぼしいものはなかった。
ただ、リフトがあったと思われる場所にだけ、キレイな型が残されていた。
ボス
「ごめんネ」
サーバル
「ボスのせいじゃないよ」
かばん
「そうですよ。
他を当たりましょう」
ボス
「それなら・・・」
かばん
(最近、開けた跡がある。 一体 誰が…?)
【けものフレンズ 12.2話 BSTK】
2人は『ばすてき』に乗り、『ようこそジャパリパークへ』のショートverの曲に乗って、
急な坂を下り、鬱蒼とした森を抜けた。
辿り着いた先は・・・
アライ
「ココはどこなのだ?」
フェネック
「おかしいな~ ゆうえんちの先に あんな坂あったかな~?」
2人は違和感を覚えていた。
一瞬、海が見えたような気がしたが、目の前に横たわっていたのは大きな河だった。
アライ
「おぉ!
フェネック、あれを見るのだ!」
アライさんが指差した方を見ると、
森の中、少し開けた場所に薄汚れたバスが打ち捨てられている。
アライ
「アライさんはツイているのだ。
これで『みっしょんこんぷりーと』なのだ!」
フェネック
「アライさ~ん、ちょっと待って~?」
こっち。 こっち。 すぐだヨ
何かの声に気付いたフェネックが、バスに近付こうとするアライさんを制止すると、茂みから
声の主、ボスが現れる。 続いて、サーバル、コツメ、ジャガー、かばんが出てきたのだ。
アライ
「フェネック、アr… ムグググ…」
フェネック
「し~」
フェネックはアライさんの口を塞ぐ。
かばんたち5人は、しばらくバスを検分すると、また茂みの中に戻っていった。
アライ
「かばんさんたちは『ゆうえんち』にいるはずなのだ。
いつの間に追い抜かれたのだ?」
フェネック
「多分そうじゃないよ~
ボスに体があったでしょ~?」
アライ
「そうなのだ!
一体どういうことなのだ?」
フェネック
「これは・・・
BSTK(Back Skip The Kouzan 3話~こうざん~に巻き戻ってしまった)だね~」
アライ
「うえぇぇぇぇっっ!?」
【けものフレンズ 12.3話 BSTK】
フェネック
「これは・・・
BSTK(Back Skip The Kouzan)だね~」
アライ
「うえぇぇぇぇっっ!?」
フェネック
「DVDに例えるなら、12.1話を観てたはずなのに、
チャプター3の『こうざん』に飛んでしまった、ってところかな~
厳密には2話のBパートみたいだけどね~」
アライ
「おお、さすがフェネックは理解が早いのだ。
って、つまりどういうことなのだ?」
フェネック
「過去にタイムスリップしてしまった、ってことさ~」
アライ
「タイムスリップ…?」
フェネック
「ほら~ 一緒に観たじゃないか~
『#トキ追っかける少女』みたいなヤツだよ~」
アライ
「ああ、アレなのだ。
ミライさんから逃げ回る、トキの必死な顔は面白かったのだ」
フェネック
(そこは見所じゃないと思うな~)
アライ
「タイムキーパー役、ボスの抑えた演技も光ったのだ」
フェネック
(素だと思うけどね~)
アライ
「あと・・・」
フェネック
「話が進まないから、そのネタは もう引っ張らなくていいよ~」
アライ
「それもそうなのだ。
じゃあ、サーバルたちが戻ってこない内に、あのバスから『まんまる』を外して持って帰るのだ」
フェネック
「そんなことをしたら、かばんさんたちが詰んでしまって、
けものフレンズが『第三話(待たずに)完』になっちゃうよ~」
アライ
「え~? ダメなのか~?」
フェネック
「タイムトラベルもののお約束だよ~
って、『けものフレンズ』の放映はチェックしてないの~?」
アライ
「アライさんはその辺バッチリなのだぁ!
でも出番の無かった2話は飛ばしてしまったのだ…」
フェネック(兼役で声は当ててたはずだけどね~)
「とにかく かばんさんたちは、
この後バスに乗ってパークを旅するんだから、その流れは邪魔しちゃダメなのさ~」
アライ
「じゃあ、どうするのだ?
他に『まんまる』のアテはあるのだ?」
フェネック
「この後かばんさんたちは、バスの電池を増やすために『こうざん』に登るのさ~
考えるに、バスのトラブルに関するモノは上に固めて置いてあるんじゃないかな~?」
アライ
「おぉ、さすがフェネック。 冴えてるのだ。
じゃあ早速 登るのだ!」
フェネック
「その前に、誰かに見つからないよう『ばすてき』を隠しておかないと~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「ぐにゅにゅ~
ガケノヴォリはやっぱり大変なのだ。 ・・・
お? アレを見るのだ。
掴みやすそうな根っこがあるのだ。
これで少しはラクが…」
ず… ずずっ
アライ
「おっと。
フェネック、ここは抜けやすいから気を付けr…」
フェネック
「アライさーん」
キコキコ…
アライ
「ふぇねっくぅ!?
付いてきてなかったのだー!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ orz
「さすがのアライさんも2回のガケノヴォリはツライのだ」
フェネック
「お疲れさまだね~」
アライ
「なぜ5話の足漕ぎリフトあったのだ?
サーバルたちの乗ったリフトは、3話時点ではどこにも存在しないはずなのだ」
フェネック
「お~ 2話以外は きちんと把握できてるんだね~
これは下の物置きから引っ張り出してきたものさ~
サーバルたちの乗ってきたリフトが上にあったのなら、下にも同じものがあるはずだと思ってね~」
アライ
「さすがフェネック。 聡明なのだ… ガク…」
フェネック
「疲れてるところ悪いんだけど、ここでQKしてるヒマは無いよ~
かばんさんたちより先にアルパカさんと会う訳にもいかないし、
このリフトも見つからないように片付けておかなきゃいけないし~
かばんさんたちも じき、登ってきちゃうから、それまでには・・・
って、ほら言ってるそばから~」
かばんを抱えたトキが飛び上がってきた。
フェネック
「ほら、早く~。 隠れて隠れて~」
アラフェネの2人は、かばんたちを映しているカメラの影に身を隠す。
トキ
「ん? アレじゃない?」
かばん
「あ、ちょっと待って下さい。 ロープを固く結び過ぎて…」
ボス
「かばん、ボクが切るヨ」
かばん
「ありがとうございます。 ・・・
はい、行きましょう」
かばんたちはロープをほどくと、
アラフェネたちには気付くことなく、カフェの中に入っていった。
アライ
「コレをどうやって未来に持って帰ればいいのだ?」
フェネック
「う~ん、困ったね~」
『まんまる』は物置きであっさり見つかったものの、大きさが一抱えほどある。
そして、未来に帰る方法に至っては見当も付かなかった。
ボス
「❗ ちょっと除草を中断してもいいかな」
かばん
「はい?」
フェネック
「せめて、どうやってタイムスリップしてしまったか、だけでも分かればね~」
ボス
「キミたちはここで何をしているのかナ?」
アライ
「ウワァァァ… シャベッグググー」
フェネック
「し~」
フェネックが口を塞ぐ。
フェネック
「でも驚くのは分かる~」
アライ
「ボスがフレンズに喋りかけるなんて初めて見たのだ」
ボス
「生態系と時空の維持のためには、
キミたちのような未来のフレンズがいるとマズいんだヨ」
アライ
「おお、タイムキーパー:ボスと同じセリフなのだ」
フェネック
「・・・
未来に戻りたいのは やまやまなんだけどさ~」
アライ
「帰り方が分からないのだ」
ボス
「検索中、検索中… !
『ワープポイント』が見つかったヨ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロープウェーのカフェ駅から下の方を見ると、ふもと駅付近で空間が歪んでいた。
ボス
「アレダヨ、アレダヨ」
アライ
「アライさんは目が良くないので、よく分からないのだ」 (=_=)
フェネック
「そう言われれば確かに『もや~』ってしてるかな~」
アライ
「よし! それなら出発なのだ。
これでアライさんも『りふとてき』なものに乗…」
ボス
「いや… いつ消えるか分からないから、急いだ方がいいと思うヨ」
アライ
「えぇ…? じゃあ、どうするのだぁ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『まんまる』はフェネックが背負い、かばんとトキが命綱に使っていたロープで縛った。
フェネック
「このロープ使っちゃって、かばんさん後で困らないかな~」
ボス
「かばんは まだ沢山持ってるから大丈夫だヨ」
フェネック
「それなら歴史は変わらないね~」
アライ
「フェネックぅ、まだなのか~?」
アライさんが地団駄を踏んで急かす。
フェネック
「ちょっと待ってね~
ボス~ ベルトが緩んでるから締め直してあげるよ~」
ボス
「助かるヨ」
ボスが背中を向ける。
フェネック
「はい、これでいいよ~」
アライ
「・・・?」
ボス
「アリガトウ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネックがアライさんを肩車し、アライさんが足を曲げて固定する。
アライ
「なんだか『まっするどっきんぐ』みたいなのだ」
フェネック
「なにそれ~?」
アライ
「ステキなコンビだけに許された由緒正しき『型』なのだ」
ボス
「ゆうじょうぱわーだネ」
フェネック
「・・・」
アライ
「どうして物足りなさそうな顔なのだ?
ゆうじょうぱわーは1×1=1の力を発揮できるのだ!」
ボス
「それはただの算数理論だネ」
フェネック
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライさんは先ほどのロープの余りをロープウェイの架線に引っ掛けると、
ワイヤーの両端を両手で掴み、ぶら下がる。
アライ
「準備完了なのだ」
フェネック
「じゃあ行くよ~ ボス~ 元気でね~」
宙に足を踏み出す。
アライ
「ボスぅ、ありがとうなのだぁぁぁぁ…
うわぁぁぁぁぁぁぁ 怖いのだぁぁぁ!」
ボス
「グッドラック」b
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2人はターザンロープスライダーのように滑り降りていた。
足を掛ける場所は無いが・・・
アライ
「慣れると『あくてぃびてぃー』みたいで『たーのしー』のだ。
コツメの気持ちがちょっとだけ分かったのだ」
フェネック
「私には ちょっとスリリング過ぎるかな~」
アライ
「ところでフェネック?
さっきは なんでボスにウソをついたのだ?」
フェネック
「ちょっとしたお礼さ~
・・・歴史修正されちゃうかもしれないけどね~」
アライ
「そうなのか…
ん? あれが『ポイント』なのか?
アライさんにも見えてきたのだ」
フェネック
「・・・
これはマズいね~」
アライ
「どうしたのだ?」
フェネック
「さっきから大きさが変わってないんだよ~」
アライ
「どういうことなのだ?」
フェネック
「遠近法だよ~
普通なら近付くにつれて大きく見えるはずだよね~」
アライ
「ーということは、つまり・・・」
フェネック
「さっきより小さくなってきてるね~
ボスが『消えるから急げ』って言ってたのは、このことか~」
アライ
「どうしてタイムトラベルものは『いつも時間ギリギリ』なのだー!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワープポイントはみるみる小さくなっていく。
すでにフレンズ1人が通れるかどうかぐらいの大きさにまで縮んでいた。
フェネック
「これはちょっと間に合いそうにもないね~
・・・ 次、ポイントが出現するとしたらどこだろ~?」
アライ
「・・・」
フェネック
「アライさ~ん、疲れちゃった~?
足のフックが緩んできてるよ~ 大丈…
・・・!?」
アライ
「フェネック…
このチャンスを逃すと二度と未来には戻れないかもしれないのだ…」
そう言うと、アライさんはブランコを漕ぐように体を前後に揺らし始める。
フェネック
「アr…」
下半身が前に振れたタイミングで、アライさんは曲げていた足を伸ばす。
フェネックの反応が一瞬だけ遅れた。
フェネック
「アライさ~ん!?」
アライ
「フェネックぅ! まんまるは頼んだのだぁ!」
アライさんの足へと伸ばした手は空を掴む。
フェネックの体は宙に投げ出され、落ちていった。
それを待ち構えていたかのようにフェネックを吸い込んだワープポイントは、
役目は終わったとばかりに かき消えた。
アライ
「のだーーー!」
べしゃ!
残されたアライさんは、勢いのままに ふもと駅の壁に叩きつけられた。
アライ
「早くここから離れないと・・・ なのだ…」
サーバル
「足がパンパンだよ」
かばん
「おつかれさま」
アライさんがカメラの影に身を隠るのと、
こうざんから降りてきた かばんたちがアライさんの前を通ってバスの方に向かうのは
ほぼ同時だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「フェネックは無事に『まんまる』を博士たちに渡せたのか?」
アライさんはフラフラと『ばすてき』を隠していた場所に戻った。
アライ
「フェネックは無事に未来に戻れたのか?
・・・アライさんは未来に戻れるのか?」
自分の判断は、あの場面では最善だったと確信している。
後悔はしていなかった。 しかし・・・
アライ
「うぅ… フェネックぅ・・・
もう二度と会えないのかぁ?」 orz
この世界に独り取り残されてしまった・・・
それを実感した途端、途轍もない心細さが襲ってくる。
?????
「アライさんに付き合うよ~」
アライ
「!?」
そこにはフェネックが立っていた。
フェネック
「そう言ったはずなのにさ~
ヒドいよ~ アライさ~ん」
アライ
「でも… それは・・・」
フェネック
「だから独りになんてしてあげないよ~
時空を越えてでも、ね~」
アライ
「どうしてなのだ!?
たった今、アライさんが未来に送ったはずなのだ!」
フェネック
「その通りさ~
『BTTF&BSTK』(Back To The Future & Back Skip The Kouzan)
未来に戻って、そしてまた『こうざん』に戻ってきたってわけさ~」
アライ
「ふぇねっくぅぅぅぅーー!?」
【けものフレンズ 12.4話 BSTK】
アライ
「どうしてなのだ!?
たった今、アライさんが未来に送ったはずなのだ!」
フェネック
「その通りさ~
『BTTF&BSTK』(Back To The Future & Back Skip The Kouzan)
未来に戻って、そしてまた『こうざん』に戻ってきた、ってわけさ~」
アライ
「ふぇねっくぅぅぅぅーー!?」
フェネック
「いろいろ訊きたいことはあるだろうけど、後にしてくれるかな~
次のワープポイント出現地点の目星は付いてるんだけど、どうせ時間は無いだろうし、
それを逃すと本当に帰れなくなるかもしれないからね~」
キコキコ…
フェネック
「#♪~ 」
アライ
「フェネック、なんだか ご機嫌なのだ」
フェネック
「そうかな~」
アライ
「そう言えば『まんまる』はどうしたのだ?」
フェネック
「ちゃんと渡してきたよ~
でもアライさんが居ないと、かばんさん生誕の話に説得力ぅに欠けるんだよね~」
アライ
「・・・ 確かにアライさんの回想シーン→ツチノコ仮説のくだりがカットされたら
視聴者さんは感情移入しにくいかもしれないのだ」
フェネック
「それに『ばすてき』はこっちに置きっ放しじゃないか~
FNTK(ふねてき)なものが存在しないとサーバルは かばんさんを追い掛けられなくなるんだよね~」
アライ
「・・・そこまでは考えてなかったのだ…」
フェネック
「ま~ま~
私たちさえ未来に戻れば、その辺は修正されるさ~
多分、だけどね~」
アライ
「変な時間に戻ったりしないのか?」
フェネック
「タイムトラベルもののお約束として、そこは空気を読んでくれるんじゃないかな~」
アライ
「・・・メタいのだ」
フェネック
「とにかくアライさんがいないと『けもフレ』は始まらないし、終われないよ~」
アライ
「そうか…
そうなのだ!
ふははは! やっぱりアライさんは物語の『きーぱーそん』だったのだー!」
フェネック
「そうそう、アライさんはやっぱりそうでなくっちゃね~」
アライ
「それはそれとして、どうやって未来に戻るのだ?
フェネックは どうやってこっちに戻ってこれたのだ?」
フェネックが目を開けると、そこは『ゆうえんち』の入り口だった。
あんなに高い所から落ちたはずなのに、なんの衝撃も無かった。
夢だったのだろうか?
胸元を見るとロープが体に巻き付いている。
『まんまる』を背負っているからだ。
何より、いつも隣に居たはずのアライさんが居ない。
・・・決して夢などでは無かった。
博士
「何をそんなところで突っ立っているのです」
助手
「まんまるを持ってきたのなら、さっさと寄越すのです。
船出に間に合わなくなるのです」
博士と助手がいつものように辛辣な口調で声を掛けてくる。
フェネック
「・・・」
まんまるを背中から下ろそうとするが、ロープが固く結ばれていて、なかなかほどけない。
博士
「何をモタモタしているのです」
助手
「コマンダービースト、切ってやるのです」
コマンダー
「マカセロ」
『まんまる』を渡すと、フェネックの手元には小さくなってしまったロープだけが残された。
博士
「ご苦労だったのです」
助手
「すぐに作業に取り掛かるのです」
博士たちは『まんまる』を受け取ると、待ち受けていたフレンズたちに指示を飛ばした。
フェネックは『みっしょんこんぷりーと』の達成感も無く、フラフラとその場を離れようとする。
・・・と
TATSU鬼監督脚本 です。
「フェネックさん、この後の
確認しておいて下さい」
どうやって過去に戻るかで頭がいっぱいのフェネックだったが、現実 は待ってくれない。
しかし台本を読んで、フェネックは衝撃を受けた。
さっきの博士たちとのやり取りの時になぜ気付かなかったのだろう?
まるで「アライさんが最初から存在しなかった」かのように物語が進行しているのだ。
ショックを押し殺しつつ、その後の展開ストーリーを通しで読む。
そして確信した。
「新人家督にしては、低予算の割には・・・」枕詞 とともに、けものフレンズは「そこそこの評価」で終わるだろう。
そういった
決して自分の知っている「熱狂的なぶぅむ」を起こすような出来には仕上がらないだろう・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だが、そんなことは問題ではない。
私には興味も関心も無いことだ。
それより・・・
アライさんに会いたかった。
もう戻ってこれない、というのなら それでも良かった。
もう一度・・・ なんとかタイムトラベルさえ出来れば。
そのためには・・・? 頭をフル回転させる。
1度目のタイムトラベルと2回目に共通点は無かっただろうか?
・・・
やがて1つの仮説が浮かんだ。
ーが、まだ弱い。 その説を補強できる何かが無いだろうか?
💡 そうだ! もう1つヒントがあったじゃないか。
『トキ追っかける少女』
ミライはどうやってタイムスリップしていた?
ようやく私は確信した。
フェネック
「タイムトラベルの鍵は高い所から『落ちる』だったんだよ~」
アライ
「ゆうえんちの先にあった急な坂、こうざんからのロープスライダー、階段から転げ落ちる・・・
そういうことだったのか?」
そう、だから私は・・・
フェネック
「あとがつかえてるんだから早く乗りなよ~」
かばん
「え、え?」
サーバル
「ちょっと。 打ち合わせと違うよぉ」
フェネック
「いつものアドリブさ~ いいかげん慣れなよ~」
私はかばんさんたちを追い立てると、次のゴンドラに強引に乗り込んだ。
そして・・・
ガタンッ!
ヘラジカ「何か落ちてきたぞ!」
ライオン「おい、フェネックが乗ってなかったか?」
博士「何ですって!?」
助手「台本と違うじゃないですか!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばんたちも降りてきてフェネックが乗っていたことを告げる。
オーロックス「やべぇよ、フェネックやべぇよ」
博士「とにかくゴンドラ開けるのです」
助手「扉が曲がってしまっています。 誰か…」
ゴンドラは落下の衝撃で歪んでしまっている。
とても無事に済むとは思えなかったが、フレンズたちは救出に動き出す。
「どうして… どうしてこんなことに」
TATSU鬼
「うわぁぁ… やってもたー! オレはもうお終いだ~」 orz
傾福P
「アワワワ…」
その頃、TV局でも阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていた。
テレ東P
「何をぼやぼやしてる!
早く『しばらくお待ちくださーい』画像に切り替えろ!」
アライ
「ストーリーも世界線も時間軸もおかしくなってしまっているのだ!」
博士
「ジャガー、そっちを」
助手
「タイリク、もっとしっかり押さえるのです!」
ヒグマ
「せーの!」
ガコン!
フレンズたちの協力でゴンドラの扉が こじ開けられる。
一同「!?」
しかし中は もぬけの殻なのだった・・・
ボス
「・・・」
フェネック
「まぁまぁ。 アライさんの居ない世界なんて、どうなったっていいじゃないか~」
アライ「!」
フェネック
「なぁんてね~ 半分冗談だよ~」
アライ(半分はガチなのだ・・・)
「このままではパークの危機なのだー!」
フェネック
「だからアライさんを連れて帰るんじゃないか~
私もそのために戻ってきたんだよ~」
アライ
「帰るのが怖くなってきたのだ…」
フェネック
「大丈夫さ~
パラレルワールドみたいなもんで、私たちが戻ればいい感じに修正されてるよ~
たぶんね~」
アライ
「・・・」
フェネック
「とにかく戻ろうよ~
難しいことは・・・帰ってから考えればいいことさ~」
アライ
「分かったのだ。 アライさんは考えるのをヤメるのだ。
それより、どうやって戻るのだ?
さっきもチャンスは一度きりしか無さそうな言い方だったのだ」
フェネック「目的地はココさ~」
ばすてきは「さばくちほー」に到着した
フェネック
「アライさんは4話でのスナネコとサーバルたちの出会いを覚えてるか~い?」
アライ
「確か・・・
すっごく大きな砂嵐が起こって・・・
スナネコが、それを見に行ったら飛ばされて・・・
って、まさか?」
フェネック
「そう、そのまさかさ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネック
「う~ん、この辺かな~」
アライ
「フェネックは砂嵐の起こる場所まで分かるのか?」
フェネック
「暑い場所に急に寒くて強い風が入り込むと上昇気流が起こって竜巻になるんだよ~
あとは4話を映像解析して逆算すれば・・・
さばくちほーは私にとってホーム(庭みたいなもの)だからね~」
アライ
「さすがフェネック。 けもフレ特定班みたいなのだ」
フェネック
「さあ、手を出して~」
アライ
「ん? 何なのだ?」
フェネック
「もう離れ離れはゴメンだからね~」
そう言うとロープを取り出し、手首同士を手錠のように繋いだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブルッ
アライ
「何かヒヤッとしたのだ」
フェネック
「さあ、行くよ~」
寒気が流れ込み、風が強く吹いたかと思うと、つむじ風が起き、みるむる大きくなっていく。
2人は『ばすてき』を漕ぎ、その中心に向かう。
やがて『ばすてき』はガタガタと音を立てると・・・
アライ
「うぅ… うわわ…ぁぁぁ」
浮き上がり、2人を乗せたまま あっという間に空高く舞い上がった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スナネコ
「お?
何か声が聞こえたような…」
外に出ると、大きな砂嵐が巻き起こっていた。
スナネコ
「おぉ…」
思わず身を乗り出した・・・
ちょうど台風の目に当たる場所に位置していたので、
もみくちゃにされる、というような事こそ無かったが、
超電導で浮く磁石のように足場はふわふわと不安定で、
時折アンダーアームターン(男性の伸ばした手の下で女性がターンすること)のような回転をさせられている。
フェネック
「まるで#ダンスをしているようだね~」
アライ
「アライさんは酔いそうなのだ・・・
フェネックはなんで平気なのだぁ!?」
砂嵐の中は風が強く、アライさんは声を張り上げる。
フェネック
「#スポッティングを会得してるから、かな~?」
アライ
「ホントにフェネックは何でも出来るフレンズなのだ…」
フェネック「アライさんが隣に居てくれるから頑張れるのさ~」
アライ
「ん? 何か言ったのか?」
フェネック
「なんでもないよ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スナネコ
「お~…」
アライ
「フェネック、見るのだ!
スナネコが砂嵐に巻き込まれているのだ。
早く助k…」
フェネック
「だからダメだってば~
スナネコには悪いけど、このまま飛ばされてサーバルたちと出会ってもらわないと~」
アライ
「そうか… そうだったのだ」
やがてスナネコは砂嵐から弾き飛ばされ落ちていった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「ところでアライさんたちは、いつまでこうやっていればいいのだ?
ワープポイントはまだなのか?」
フェネック
「そうだね~
砂嵐が収まるまでには出現してもらわないと~
って、アレじゃないかな~?」
アライ
「おぉ…
って、相変わらずアライさんにはよく見えないのだ」
フェネック
「・・・でも、ちょっとマズいかな~」
アライ
「!? もしかして、また小さくなってるのか?」
フェネック
「いやぁ、そうじゃないけど 砂嵐の進路からは微妙にズレてるんだよね~」
アライ
「それはマズ… ふぇ、フェネック! こっちも大変なのだ!」
フェネック
「そっちはな~に~?」
アライ
「セルリアンなのだ! セルリアンが風に巻き上げられてきたのだ!」
フェネック
「お~ 確かにマズいね~ 何匹で、どのくらいの大きさ~?」
アライ
「幸い一匹なのだ。
でも、そこそこの大きさなのだ
ツチノコ遺跡に居た赤いのと同じくらいなのだ」
フェネック
「なるほど~ それならいいことを思い付いたよ~
耳を貸して~?」 ごにょごにょ…
アライ
「!?
確かにソレしかないのだ。 ・・・けど、
どうしていつもギリギリなのだー!?」
いつ止まってもおかしくない。
このチャンスを逃せば未来に戻れないどころか、落下して地面に叩き付けられ、
2人・・・は ともかく『ばすてき』もストーリーもタダでは済まないだろう。
フェネック
「さあ、勝負は一瞬だよ~」
アライ
「フェネックぅ。
やっぱり このまま飛び降りるんじゃダメなのかぁ?」
フェネック
「私たちだけ未来に戻ったってダメなのさ~
『ばすてき』も一緒じゃないとさ~」
アライ
「そうだったのだ。
よし、覚悟を決めたのだ」
セルリアンは触手を伸ばして攻撃してくるが、アラフェネは反撃をせず、
ひたすら躱すことだけに集中しながらタイミングを計る。
フェネック
「今だよ~」
最もワープポイントに近付き、セルリアンが対角の位置に来た瞬間を狙って#ツープラトン攻撃を繰り出す。
アライ
「アラフェネドッキングなのだーーーー!」
ほぼ同時に砂嵐は止 、アライさんは宙に放り出される。
勢いそのままに『かかと落とし』が『へし』にヒットし・・・
ぱっかーん!
フェネック
「死んでも離さないよ~」
フェネックは片手でアライさんの腕を、片手で『ばすてき』の車体を掴む。
アライ
「イタいのだー!」
セルリアンはキューブ状に飛び散るとアラフェネ&『ばすてき』の車体に勢いよく当たる。
そのおかげで、2人と『ばすてき』はワープポイントの真上まで押されていた。
フェネック
「よっと~」
フェネックは野生開放を使ってアライさんと『ばすてき』を引き寄せ、乗り込むことに成功する。
2人を乗せた『ばすてき』は、そのまま真っ逆さまにワープポイントに向かって落ちていった。
ワープポイントは『ばすてき』を吸い込むと、仕事は終わったとばかりにかき消えた。
そこは『ゆうえんち』の入り口だった。
あんなに高い所から落ちたはずなのに、なんの衝撃も無かった。
夢だったのだろうか?
互いに顔を見合わせる。
博士
「何を呑気に座っているのです」
助手
「帰ってきたのならさっさと『ばすてき』を寄越すのです。
船出に間に合わなくなるのです」
博士と助手がいつものように辛辣な口調で声を掛けてくる。
2人は左右に別れて『ばすてき』を降りようとしたが、
離れ離れになるのを許さないとばかりに、ロープが2人を引き戻す。
フェネック
「おっと~」
アライ
「おっとっと、なのだ」
博士
「何を遊んでいるのです」
助手
「コマンダービースト、切ってやるのです」
手元には更に小さくなってしまったロープが残された。
博士
「ご苦労なのです」
助手
「すぐに作業に取り掛かるのです」
博士たちが指示を飛ばすと、待ち受けていたフレンズたちが『ばすてき』を運んでいった。
歴史は戻ったのだろうか?
2人は改めて顔を見合わせ、互いの存在を確認し合う。
すると・・・
TATSU鬼脚本 です。 確認しておいて下さい」
「アライさん、フェネさん、この後の
2人は差し出された台本をひったくるようにすると、急いで確認する。
そこには何度も観た『12話 ~ゆうえんち~』そのままのストーリーが展開されていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「みっしょんこんぷりーと、なのだー!」 \(^o^)/
アライさんは宣言するが・・・
フェネック
「アライさ~ん、まだまだだよ~
このあとFNTK(ふねてき)なものを作って、
FNTK(Follow Near The Kabanかばんさんに見つからない距離で追い掛ける)
までが12話なんだからね~」
アライ
「ふははは! その辺バッチリなのだ!
#アライさんとフェネックにお任せなのだー!」
フェネック
「そだね~」
サーバル
「やっぱり無いよぉ?」
埃っぽい物置きに目ぼしいものはなかった。
ただ、リフトがあったと思われる場所にだけ、キレイな型が残されていた。
ボス
「ごめんネ」
サーバル
「ボスのせいじゃないよ」
かばん
「そうですよ。
他を当たりましょう」
ボス
「それなら・・・」
かばん
(最近、開けた跡がある。 一体 誰が…?)
ボス
「アライさんとフェネックが持ってきてくれたヨ」
かばん
「え…?」
かばんが振り向くと、そこには『ばすてき』に乗ったアラフェネが出現していた。
かばん
「え・・・ どうして…?」
サーバル
「もう、2人とも・・・
心配したんだよぉ! どこに行ってたの!?」
13.0話で海を渡り、ごこくちほーを旅していた一行は、セルリアンに襲われた。
囮役を買って出た2人だったが崖に追い詰められ、
水陸両用に改造されていた『ばすてき』もろとも落ちてしまったのだった。
当然かばんたちは崖の下を捜索したが、2人の姿は忽然と消えていた。
なぜかボスは『大丈夫だ』と請け合っていたが・・・
フェネック
「そんなつもりは無かったんだけど、
『BSTK(Back Skip The Kyuwa 9話に戻る)』をしちゃってね~」
かばん
「どうしてそんなとこに…」
サーバル
「よく私たちがココに居るって分かったね」
アライ
「そこにはTATSU鬼監督が待ち構えていて、台本を渡されたのだ」
かばん
「脚本の人そこまで考えていたんでしょうか?」
フェネック
「いや~ 途中から追加と変更が相次いで、かなり膨らんだみたいだよ~」
サーバル
「・・・メタいよぉ…」
フェネック
「長くなるから割愛するけど~」
かばん端折 ってコレですか…」
「
フェネック
「9話のボスがキャタピラを出してきた物置きで、スペアまんまるをゲットして~」
ボス
「ああ、あの時ノ・・・」
フェネック
「雪山に登って~」
アライ
「雪崩とセルリアンに巻き込まれそうになりながら滑落したらワープポイントが出現して・・・
たった今『BSTK(Back Skip The Kouzan こうざんに戻る)』したところなのだ」
サーバル
「よく分かんないけど・・・
とにかく2人が無事で良かったよ」
アライ
「ふははは! アライさんは不滅なのだ!」
アラフェネの2人は、ゆきやまちほーでゲットした『まんまる』を手渡した。
かばん
「ありがとうございます。
でも本当に心配したんですよ」
ボス
「ボクもお礼を言いたかったんダ。 あの時…」
フェネック
「なんのことかな~?」
かばん
「ラッキーさんに聞きました。
こうざんでフェネックさんがベルトを緩めてくれたから・・・」
ボス
「ボディは失ったけど本体は無事デ・・・
こうやって3人での旅を続けられていられるんダ」
サーバル
「そうだったんだね。
ありがとう、フェネック」
フェネック
「一か八かの賭け、だったけどね~
でも歴史修正の対象にならなかったってことは、それが運命だったってことさ~」
ボス
「そうかもしれないネ」
フェネック
「いや~ それにしても、すっかりタイムトラベル癖が付いちゃったよね~」
アライ
「パークも何周したか分からないのだ」
フェネック
「あ、そうだ~ コレ、返すよ~
ずいぶん小さくなっちゃったけどね~」
そう言うと手の平サイズにまで短くなったロープの切れ端を差し出した。
かばん
「いえ、それはもうアラフェネさんたちのものです。
お二人の絆、じゃないですか」
ボス
「キミの縄だヨ」
フェネック
「それを言うなら『私たちの』だよ~」
ボス
「アワワワ…」
かばん
「1本取られましたね」
サーバル
「ロープだけにぃ?」
かばん
「あはは」
フェネック
「ふふ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「じゃあフェネック、そろそろ出発するのだ」
フェネック
「はいよ~」
かばん
「アライさん、フェネックさん・・・
これからどうするんですか?」
サーバル
「2人でなら なんでもたのしそー」
アライ
「行くあてなら 風まかせなのだ」
フェネック
「そうだね~
でも、それはまた『BSTK(Betsu-no Story The Kemono-friends)』
別の物語なんじゃないかな~」
~T.E. (
The EndTravel is Endless)~