その日は見事な満月の夜だった。
この満月の夜の中で未だに寝れない者がたった一人だけいた。その名は…
タイリクオオカミさん。
タイリクオオカミは今日も月を見上げてため息をつく。
今夜も目が冴えて眠れそうになかった。
一方、アミメキリンは目の前で座ったまま寝ている。
タイリクは起こさないよう慎重に席を立ち、アリツさんの所に向かった。
そこで目にしたものは……
こっそり夜食のジャパリヌードルでか盛りを食べているアリツカゲラの姿だった。
タイリク
「アリツさん、こんな時間に食事をしたら太るよ」
アリツ
「こ、これはじゃぱりヌードルライトだから大丈夫なんです!!」
アリツさんが、じゃぱりヌードルライトを食べ終わったとき、アリツさんの体が突然輝きだした。
タイリク
「ヒカリコメツキムシか!?」
アリツ
「いえ、夕飯で食べた九州のお米『ヒノヒカリ』です」
タイリク
「なんだ。 食べこぼしの『ごはん!粒』が光っていたのか」
丁度いい、さっき部屋で落とし物をしたから部屋に来て床を照らしてもらえるかい?」
アリツカゲラは四つん這いになると指示されたベッドの下を覗き込んだ。
オオカミ
「ふふっ良い尻頂き♪」
ハシビロコウ
「君たち、何をやっているんだ?」
アリツ
「聞いて下さい! 先生ったら『絶対領域』を見ずにお尻ばっかり…」
ハシさん
「うん。 それはイカンぞ、先生。
では代わりに私が…」 じーーっ
その時、ハシさんは突然現れた狩人に背後からやられてしまった。
ハシビロコウ「フッそれは残像だ!」シュバッ
狩人「ナニッ!!」
狩人は逃げ出した。
タイリクオオカミ
「待ちたまえ!
その麻酔銃で私を撃ってくれないか?」
狩人「えぇ…」
タイリク
「そんなドン引きしないでくれよ。 最近眠れなくてね」
狩人
「いやいや、これは実弾なので永眠しちゃいますよ」
ハシビロコウ
「貴様が噂の密漁者だな! 許さんジャパリまんの材料にしてくれる!
覚悟しろ!」
狩人は衣服を全て抜いだ。
そして、どこかで見たことがある顔が見えた。
「ヤギね!」
ショートスリープから目覚めたアミメキリンが叫んだが、
「違います」
現れたのはテッポウウオだった。
ヤギ
「ヤギもいますけどね。
あとヒツジと違って数えても眠くならないですけどね」
タイリク(´・_・`)
アミメ
「ホントにヤギ!?
初めて見たわ! サイン下さい!!」
ヤギは渡された色紙を食べてしまった。
アリツカゲラ
「ヤギさんに紙を食べさせるのは本当はあまりよくないですよ」
ヤギ「ヴッ…」
おばけ
「タイリクさん、探していた落し物です。受け取ってください。」
タイリク「おばけーーーーーーーーー!!」
タイリクオオカミはロッジを飛び出して行った。
おばけ
「意外とかわいい所あるんですね、タイリク先生…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイリク
「すっかり目が冴えてしまった…」
仕方がないので眠くなるまで、と歩いていると1人のフレンズ(?)が声を掛けてきた。
メェレケチェン「わっふーい! 先生もお散歩?」
タイリク先生(誰だ…?何かとてつもないヤバみを感じる…)
関わらない方が良さそうだ。
そう思い、回れ右をすると例の顔をした「みんみ」が「すしざんまい」ポーズで立ち塞がった。
みんみ「みんみを感じろ。」
タイリクオオカミ「断るッ!!!!!」
「みんみぃ…」(´・_・`)
みんみは寂しそうに消えた…
一方メェレヶチェンはニコニコしながら距離を詰めてくる。
タイリクオオカミさんはメェレケチェンに羽交い絞めにされてしまった!
おや、タイリクオオカミ先生の様子が・・・?
テェレケオヲケェメになりつつあったのだ!
「お気を確かに!」
ニホンオオカミの噴射したマヨネーズが潤滑油になり拘束が解ける。
タイリクオオカミさんはこれをきっかけにマヨネーズの魅力にはまってしまうのだった。
「むむ… このままでは生活習慣病になってしまう。
運動不足にもなりがちだし運動しよう」
タイリクはジムに向かった。
しかしコロナウイルスの影響でジムは閉鎖されていた。
仕方が無いのでマヨネーズを油代わりにしてモンゴル相撲をすることにした、その相手は…
ドールだった。
「バッチコーイ!」
モウコノウマ
「見合って見合って」
2人が手を付こうとするとタイリクの目が光る。
モウコ「はっけよーい…」
ドール「ちょっ待っ… 野生解放ありなんて聞いてn…」
モウコ「残った!」
タイリクオオカミはドールを押し倒して、両腕を押えて上にまたがった。
タイリク
「同じオオカミとして共にイイことしながら暮らそうじゃないか!」
ドール
「ちょ……目がハートになってますよ!?
だ、駄目ですよぉ! 私は隊長さんとツガイになるって決めてるんですーー!!」
タイリク
「残念隊長さんはとっくにこの私とツガイになってました! 残念でした! わはははは!!!
ねぇ今どんな気持ち? 結束力の強いオオカミ仲間に隊長寝とられてどんな気持ち?」
ドール「それはそれでアリかも」
タイリク「えぇ…」
ドールがタイリクシスターズ(ハーレム)に加わった。
「さすがに身が持たない…」
タイリクが次に向かった先は・・・
スギ薬局だ。
タイリク
「よく眠れる薬が欲しい」
キタキツネ「この『メガシャキーンOO』はどうかな…」
タイリク
「名前からしてダメそうだな」
ギンギツネ
「この『エイミーンQK』はどうかしら?」
タイリク
「名前からしてダメそうだな」
ギンギツネ
「じゃ、このカイミンミーZはどうかしら?」
タイリク
「これだァーーーー!! 買った!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイリク
「しまった、よく見てから買うんだった。
むせて吹くから粉薬は苦手なんだよなぁ」
変なパンカメ
「デュフフフ…オオカミ殿、粉薬は先に口に水を含んでから飲むでござるよ」
「ぶふぅっ!」
突然声を掛けられたタイリクは驚いて、変なパンカメ目掛けて粉薬を吹いてしまう。
ヘンカメ「💤」
タイリク
「あぁ、貴重な睡眠薬が…
あれっ、しかしこれは棚ぼたかもしれないぞ」
タイリクオオカミはパンカメちゃんに…
ハシビロコウ
「逮捕だ逮捕!」
タイリク
「待て!あと5分だけ!
せめて触らせてくれ! というかなぜバレた!?」
ドール
「いつかやらかしそうだと思って前もって呼んだんですよ」
ミライ
「ハシビロコウさん待ってください!いまいいとこなんですよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして全員、警察に連行された。
そしてここはじゃぱり留置場。
看守リカオン
「シスターズから差し入れが届いてるぞ」
袋を開けてみると・・・どん兵衛だった。
タイリク
「・・・すまないがお湯をくれないか?」
リカオン
「囚人のくせに… 踊ればいいだろ?」
タイリク
「そうしたいのは山々だが足枷がじゃまでね…
代わりに君が踊ってくれないか?」
リカオン
「えぇ… オーダーきついですよぉ」
タイリク
「まあ、そう言わずに。 この新商品『#汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば』をやるから」
リカオン
「それだったら『あさりとはまぐりのW貝だしうどん』の方がいいです」
その時、誰かがリカオンにボスのぬいぐるみを渡した。
リカオン
「うっひょおーーーーー!!」
って、なんだ。 ただのぬいぐるみか…」
しかしその一瞬の隙を突いて・・・ ピシュン!
リカオン「💤」
麻酔銃を撃ったのは・・・
かばんちゃんだ!
かばん「叡智の力でかいけつ、名探偵かばん! ここに参j…」
タイリク「どうして私を撃ってくれなかった! しかも踊りも中途半端だからどん兵衛も出来てない!」
かばん「えぇ…」
そうこうしているうちにどん兵衛はふっくらユルグの狂戦士ドン=ヴェイエへクラスチェンジした。
タイリク
「何かわからんがとりあえず食ってみよう」
かばん
「そんな怪しげなもの、食べないでくださーい」
サーバル
「た、たべないよー!(条件反射)」
タイリク
「ファッ!?どっから出てきた!?」
みんみ聖人
「みんみ星のテクノロジーみんみ」
サーバル
「私がかわりに踊ってあげるよ!」
タイリク
「そっちかぃ!」
かばん「出来ましたよぉ」
タイリク「なんで!?」
こうしてどん兵衛は完成した。
そして、星○源が顕現した。
そして始まる恋ダンス。
サーバル、かばん、ハシビロコウに眠っていたはずのリカオンまで踊りだす。
タイリク「なんで!?」
ーと言いつつタイリク先生も踊り出す!
しかしタイリクオオカミは裸踊りしかできなかった!
その様子はLBが録画していたのだが、
絶妙なカメラワークと、どん兵衛から立ち上る湯気と、謎の白い発光により肝心な部分はまったく映っていなかった。
LBに隠し撮りさせてたキュルル
「なにこれ。大事な部分が入って無いやん。 はぁ~つっかえ! やめたらこの仕事?」
そして、ボスは宇宙へ旅立った。
キュルルの辛辣な言葉により全てのLBが宇宙に旅立ったためパークのジャパリまんの供給が止まった。
ーかに思えたが、リカオンが捕縛していたラッキービーストたちがまだ沢山残っていたのだ!
だがパーク全土をカバーするには足りない。
そこでいろんなLB(メキシカン、コマンドー、おかんなど)のタイプが作られた。
その中には黄金色(GLB)もあった?という噂もあるが、それはまた別の物語だ。
そこでフレンズ達は農業を始めた!
ジャガー「ブロロロロロ…」
トラクターを軽快に操縦するジャガーさんの姿があった。
今日は稲刈りの日のようです。
トラたぬ
「今年はコロナ騒ぎでどうなるかとおもったが、なんとか落ち着いたし、お米も豊作。
みんみ様々だよ」
助手
「差し入れの鶏肉なのです」
かばん
「いっぱいあるからどんどん食べてくださいねー!」
ジャガー
「ごはん!」
トラ「あれ?博士は?」
かばん
「勘のいいフレンズは嫌いだよ」
博士
「なぜ長である私をのけものにするのです!」
かばん
「だって作ってるそばからチョイするじゃないですかぁ」
トラ「なぁんだ」
トラたぬ「鶏肉美味ぇー!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイリクオオカミ
「いやー眠れん…」
なんやかんやありながら、ろっじに戻ってきたが・・・
ガチャガチャ…
タイリク
「締め出された?
仕方ない、窓割って入るか」
<ガシャーン!>
霊長類最強女子プロレスラーのフレンズ
「1!2!3!4!アルソック!」
タイリク
「やっべ逃げよ。
はあはあ…疲れた… 何だか眠くなってきた…」
タイリクオオカミが うとうとしかけた時・・・
霊長類最強女子プロレスラーのフレンズが鬼の形相で迫ってきたぞ!!
アリツ
「ーという夢を見たんですけどぉ」
アミメ
「コワイコワイコワイ!」
タイリク「ほほぅ、いいネタ頂き」(こんなに怖い話だったとは。 今夜は眠れそうにないな… gkbr)
ー完ー