???
「どういう状況かな? これは・・・
とりあえず#食べないでくださーいって言えばいいのかな?」
アムールトラ
「・・・」
アムールトラは黙って どいた。
???
「そこは『食べないよ~』って言ってくれないと。
( ゚д゚)ハッ! もしかして食べられ… いや~ん」
そう言うと『まいっちんぐ』なポーズをする。
アムトラ
「・・・」
???
「ノリが悪いなぁ…
でも助けてくれてありがとう。
落ちてくる瓦礫からあたしを庇ってくれたんだよね。
あたしは・・・
あたしは? 誰? どこここ?
って、とりあえずここから逃げ出すのが先か」
アムトラ
「・・・」
???
「ね~え~。 一緒に逃げようよ~」
アムトラの腕を掴んで、グラグラ揺さぶる。
アムトラ
「一人で行け。
オレは沢山フレンズたちに迷惑を掛けた。
このまま居なくなった方がいい…」
???
「シャベッタァァァァァ! ってそれどころじゃないか。
でも、う~ん・・・
そう言うなら仕方ないか」
アムトラ
「!?」
???
「なんて言うと思った?
あたし一人じゃ逃げられないからさ~
一緒に逃げよ?」
アムトラ
「・・・」
???
「・・・あ~あ、あたし生まれたばっかなのに、ココで死んじゃうのかぁ~
短くて不幸な人生だったなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
???
「助けてくれてありがと~!
・・・そう言えば、あなたのお名前は?」
アムトラ
「・・・」
???
「・・・あ~あ 命の恩人の名前も知らないまま、
恩知らずと後ろ指をさされながら生きて、死んでいくのか~
悲しいなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・ アムールトラ…」
???
「アムール…
『愛』っていう意味だね」
アムトラ
「・・・」
???
「このSSの『I』には『if』と『愛』っていう意味が込められてるんだって。
知ってた?」
アムトラ
「・・・」
???
「まあ、メタネタを置いといて…
アムールトラちゃんはさぁ・・・
きっと『愛し、愛される』ために生まれたんだよ!」
アムトラ
「・・・」
???
「これから。 ね!」
アムトラ
「!」
???
「・・・でぇ、私の名前・・・
ーは付けてくれないよね…」
そう言うと手荷物を漁り、一冊のスケッチブックを取り出す。
名前欄には『友枝 包夢』と書かれている。
???
「ともえ…だ・・・ くるむ?」
キュルル…
せっかくの雰囲気をぶち壊すようにお腹が鳴る。
???
「お腹すいた~」
アムトラ
「・・・」
???
「生まれたばっかで、
ご飯の探し方も教えてもらってないし、安全な眠り方も知らないしなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・」
つジャパリまん
???
「ありがと~!
そういえばヘリポートに美味しそうなのがいっぱいあるなぁって見てたんだ~
って1ヶだけ!?」
アムトラ
「!?」
???
「ああ、そうじゃなくて あなたの分は?
それともあたしの見てない所で食べるつもりとか?
あ~ 人生最初の食事が独りっきりなんて寂しいなぁ チラッ」
アムトラ
「お前の分だけだ!
あと、その『チラッ』っていうのヤメろ!」
???
「アムトラちゃんが ちゃんと私と話してくれたらヤメるよ?」
そう言うとジャパリまんを手でちぎり、少し大きい方をアムトラに手渡そうとする。
アムトラは差し出されたジャパリまんの方は取らずに、小さいほうのジャパリまんを奪い取ると口に放り込んだ。
??? 😊
「あと、お前じゃなくて名前で呼んでくれると嬉しい。
覚えてる?」
アムトラ
「・・・#『ともえ』だ」
ともえ
「あ、ちゃんと覚えててくr…
え…? あぁ・・・
まあ、いいか。
うん。 あたしは『ともえ』
#つまりはこれからもどうかよろしくね♪」
ーかばんさんの家ー
博士
「アムールトラがどうなるにせよ、
事前の約束通り、演技代として『かばんの絶品カレー』は頂くのです」 じゅるり…
助手
「なにしろ長である我々を小間使いのように扱ったのですから。
しっかり おかわりも頂くのです」 じゅるり…
かばんさん
「はい…」