トラ
「さ、寂しい・・・話し相手が欲しい!
・・・そうだ、としょかんに行こう。
お2人も『素敵なコンビ』だし、どんなパートナーがいいかも教えてもらおう。
そうと決めればしゅっぱーつ!」
ナレーション『図書館まであと2000キロ』
大変、セルリアンだ!!
セルリアンは仲間になりたそうにこちらを見ている。
仲間にする ←
仲間にしない ←
倒す ←
そこへ華麗なステップで現れたインドゾウは、
踊るような武術(カラリパヤット)でもってセルリアンを容赦なく蹴散らした。
トラ
「あ、ちょっと・・・!」
インドゾウはそのまま踊りながらどこかへ消えて行った。
トラ
「なんだ今のは…(困惑)
まあいいか、気を取り直して先へ進もう…
トラは[いんどエリアがんだーらちほー]から[ちうごくエリアもんきーまじっくちほー]へとやってきていた。
「おや あれは?」
カラカルが冷水を入れた透明の水槽の縁に手足を突っ張りながら叫んでいた。
「押すなよ?絶対押すなよ?」
だが押した。
カラカル
「てんでダメね! こういうのはもっと焦らして焦らし抜いてから押すものなのよ。
それがパートナーとの伝統芸ってものなのよ」 gkbr…
トラ
「そんなズブ濡れじゃ風邪をひくぞ、さあ濡れた毛皮を脱ぐんだ!」 グイグイ
カラカル「えっ・・・ 」
ミライさん「!」
突然現れたミライさんがカラカルとトラに襲い掛かる!
???「待て!」 ビクッ!
ヒトのフレンズ:ミライが動きを止める。
菜々
「すいません、まだ駆け出しの飼育員なもので調教が行き届かなくて・・・」
ミライ (  ̄3 ̄)~♪
アフリカニシキヘビ「調教と聞いて」
コウテイ「今、呼ばれた気がした」
全員「呼んでません」
ややこしい連中はスルーしてトラは尋ねた。
「菜々はキタキツネをどう思ってるんだ?」
菜々ちゃん
「私にとってキタキツネは… きつねうどんの油揚げみたいなものです」
お揚げに汁を吸わせては啜り吸わせては啜りそして最後はガブリ… そんな関係です」
トラ
「そ、そうか…」 (分からん。 いや分からん方がいいのか…?)
トラは菜々たちに別れを告げ、ついに[キョウシュウエリアさばんなちほー]に辿り着いた。
イワビー
「へっへっへ・・・ここは通さねえぜ!」
ジェーン
「何やってるんですかイワビーさん。
ライブは明後日なのに振り付け覚えてないの貴方だけですよ」
ジェーンとイワビーが会話している時、トラに何故か某相手を黄泉比良坂へ送る技が当たり、
何故かアンインエリアに飛ばされてしまった。
「強そうな腕だなぁ、ちょっと勝b…」そこにヘラジカが突進してきたと思ったら
「このネコたらしの浮気者が!」 ライオンが割って入る。
トラ
「何やらもめているようだけどあまり関わり合いにならないほうがよさそうだな」
友達を求めている筈のトラは逆にどんどんスルースキルを磨いてゆくのだった・・・
このままではいけないとは思うが、焦っても仕方ない。
トラはジャパリカフェでQKすることにした。
アルパカ「いらっしゃ〜い!」
イエイヌ「いらっしゃいませ〜」
トラ
「とりあえずコーヒーを頼もうかな」
しかし出てきたものはコーヒーではなく、
コーヒーコーヒー言いながらステッキを持って踊っているシルクハットをかぶったおじさんだった。
トラ
「あぁ、へんなおじさんじゃないか。 ちょーさんには会えたかい?」
へんなおじさん
「おかげさまでね」
ショウジョウトキ
「コーヒーですげど!」 どやぁ
先ほど出されたへんなおじさんは前触れにすぎず、その後トラの元へちゃんとしたコーヒーが出された。
トラ
「うん・・・いい香りだ。これはいい豆を使っているね。 どれどれ・・・さっそく頂こう」
カピバラ「いい湯よよよ…」
トラ「……小さいカピバラ入ってるんだけど」
アルパカ
「ダシが効いてておいしいんだよぉ〜」
蓄音機から流れる「ぼくのフレンド」の伴奏に合わせトキの美声が店内に響く。
トラが飲んだコーヒーは味よく、風味も良く、コクがあってとても美味しかった。
あと、カピバラは飲まれました。
トラ
「うん、いい味だ」
ビントロング「私のコーヒー、気に入っていただけましたか?」
トラの体内を流れていくカピバラ「よよよ…」
ショウジョウトキ
「実はそのコーヒー豆、ジャコウネコのフンから取り出して焙煎した物なんですけどね」
それを聞いてしまったトラは気絶してしまった!
(レアなコーヒーを飲めて… 私は幸せだ…)
目がさめると、トラは[キョウシュウエリアさばくちほー]にいた。
起き上がった瞬間、どこからかポン、ポンという音が聞こえてきた。
アードウルフ「ポン菓子片手に革命じゃー!」
トムソンガセル「いいぞいいぞ! 進め進めアードウルフヒトラー!」
戦車に乗ったアードウルフはセルリアンの群れを踏みつぶして進む。
トラ「戦車道は違う作品だよ。 大洗にでも行ったらどうかな」
アライ「何か呼んだのか?」
フェネック「呼ばれてないと思うよ〜」
トラ
「お、丁度いい。 キミたちに訊きたいことがあったんだ。 お前のカルマは何色だ」
アラフェネ「……?」
アライ
「アルマーのベストなら茶色なのだ」
フェネック
「センちゃんはピンクだけどね〜」
トラ
「さすがだな。 私も早くキミたちのような気の合うパートナーを見つけたいものだ。
さらばだ!」 シュバッ!
[こはん]に来たトラは衝撃的な光景を目にする。
濃厚接触中のビープレだった。 すっかりアテられたトラは赤面しながら退散した。
プレーリー
「待てい! この戦犯が!
我が大日本帝国陸軍が撤退など一生の恥! この場で生き埋めにしてやるであります!」 (声優繋がりネタ)
そこに突然ジャガーさんのおでん屋台が!
ジャガー「あつあつのおでんは如何かな~ 今なら日本酒付いてるよ~」
ツチノコ「おぉ、一杯くれや」
スナネコ「ボクは熱々のダチョウタマゴを。 あーん」
ツチノコ「!?」
スナネコ「ナメちゃん、ツチノコを抑えて」
シマナメはツチノコを羽交い締めにする。
ツチノコ
「やめろ! 羽交い締めしながら変なとこ触んなコンニャロー!」
トラ
「いや変なとこも何も、ツチノコに触るような胸なんて無いだろ」
トラの放ったその言葉はスナネコ(みゆ○ん)の逆鱗に触れるには十分だった。
スナネコはん
「ちくしょー!(いいぞ、もっとやれ)」
熱々のタマゴはツチノコのぷにぷにほっぺをスルーしてシマナメに押し付けられた。
そして、サバンナシマシマオオナメクジは消滅した。
トラはそれを尻目におでんを注文した。
トラ
「大根にこんにゃく、あとちくわぶ。 それとごはんを」
そこに仕事帰りのハンターチームがやってきた。
ヒグマ「はんぺんをくれ」
キンシコウ「餅巾着をお願いします」
ボスを抱えたリカオン「オーダー! ジャパリ昆布ぅ!」
ジャガー「(ウイー) ジャガー♪」
そして、みんなはジャガーと会話しながら、それぞれ頼んだおでんを食べた。
腹を満たしたトラが[へいげん]を歩いていると・・・
キタキツネ
「疲れたからお城でだらだらしたい…」
ギンギツネ
「あなたがケロリン桶が欲しい、っていうからビーバーさんたちに作ってもらいに行くんでしょ?」
トラ(あの2人も湖畔のいかがわしい建物で濃厚接触するのだろうか…)
プレーリー
「濃厚接触とは失礼な !
大日本帝國の誇りをかけてお前を生き埋めにするであります!」
ビーバー「オレっちとご挨拶するのが嫌になったんすね…」
プレーリー「そんなことは無いであります! その証拠に…」
ギン「見ちゃダメ!」 そう言ってキタキツネの目を覆う。
そのくせギンギツネは鼻血を出しながらガン見している。
ワイト「ワイトもガン見していると思います」
トラ
「ふ、若いって良いな…」(それにしてもあのプレーリーとか言う娘なぜ私の思考を…?)
ついにトラは[としょかん]に到着した。
ーと中から腕を組んだ2人組が出てきた。
タイリク
「さあ、原稿も締め切りに間に合ったことだし。 早くアリツさんの待つ[ろっじ]に帰ろう」
アミメ
「はい、先生」
トラ
「おっと…失礼」
トラはすれ違い様にタイリクオオカミと軽くぶつかった。
コトンと何かが落ちた。
ツチノコ「ふあっはぁ!? ジャパリコインジャねえかああああああ!?」
おたずねものの方のツチノコ「そのコインは のものだ」
ひげじい「コインが落ちて、恋んに落ちちゃうって事、ですかな?」
ツチノコ「火遊びはヤケドの元なんだよ!」
タイリク「何を言うんだ! 私は真剣だ。 偽りの恋など…」
シンリンオオカミ「私のことは!?」
タイリク(白目)
ツチノコ「森林火災だよ!」
イタリアオオカミ「お姉さま!私という許嫁がおりながらその娘は何ですの!?」
チュウゴクオオカミ「ハーレムとは一人のフレンズを愛し抜くこと、って言ってたヨ!」
ニホンオオカミ「マヨネーズ美味ぇー!」
ナレーション「ニホンオオカミは太ってしまった」
太ってしまったニホンオオカミは地面に埋まってしまった。
「何ですか?」「騒がしいですよ」 博士と助手が出てきた。
ニホン「タッケテー!」
博士
「穴に嵌ってしまった、と。 そこのマヨネーズを」
助手「
お前たち、引っ張り上げてやるのです」
ニホン
「夢が叶った」ゾクゾク…
博士・助手
「うーん…重すぎてびくともしないのです。
暫くマヨネーズは禁止して痩せたら引っこ抜いてやるのです」
仕方がないので、先程まで出番のなかったトラは、地面に埋まってしまったニホンオオカミを引っこ抜いた。
すると、ニホンオオカミが埋まっていた穴の底から何やらキラキラ光る物が突出しているのに気づいた。
タイムマシンだ!!
博士「行くのです、トラ」
助手「それで未来に行けばお前のパートナーが誰か分かるでしょう」
トラ「なぜ私の目的を?」
博士「我々は賢いので」
助手「サイドバーを見たのです」
こうしてトラは未来へと旅立った。
未来に着いたトラが見たパートナーは…
トラ「あれっ、よく見えないぞ。もうちょっと近づいてみよう・・・」
トラは現代に戻ってきた。
博士
「どうだったのですか?」
助手
「誰か分かりましたか?」
トラ
「いえ、見ずに戻ってきました」
博士
「仕方ないのです。お前のパートナーを教えてやるのです。
お前のパートナーは…」
ダラララララララララ・・・・・(ドラムロール)
博士「ゴールデンライオンタマリンなのです。」
トラ「からの~~~……?」
助手「ヒトデです」
アミメ「ヤギね!」
トラックの前に飛び出したトラたぬ「僕がぁ、僕が幸せにしますからぁ!」
博士
「違うのです。
お前のパートナーはゴールデンタンポポライオンキークロスチェインXなのです」
トラ
「ちょっと待ってくれ、よくわからないから分かり易く言ってくれないか」
博士「では…」
トラ「いや、やっぱりいい」
助手「どういうことです?」
トラ
「パートナーは自分で見つけてこそ大切に出来ると思うんです。
だから自分で探します」
トラのパートナー探しの旅は続くのだった・・・
〜完〜