ここはジャパリ文庫
SSシリーズを投稿するスレです。
多分何言ってるかわからんと思うからざっくり説明すると、
出版社みたいにここでたくさんの作者さんがSSを投稿し、みんなを楽しませる感じのスレ、
個人で出すよりこういう感じで出した方が知名度も上がるかもしれないし、何より人気投票とかも取るつもりだから(取らないかもしれないけど)みんなももっともっとSSという存在に触れられると思うんだ。
だけど作者さんが傷つくようなことは言うなよ、おかしいと思ったらおかしいっていうのは悪いことじゃないがアドバイスって形で言ってよな
1・まず宣伝をする。
「漫画雑誌とかでいう読み切りみたいなの、ざっくりとしたあらすじとか書いたらいいと思う。[近々公開]とか[○月○日公開予定]とかも書いていいよ(これは好きな時に書いてね)」
2・投稿する。
「書いた自分の作品を投稿しよう。長さはどんだけでもいいしクロスオーバーでもいい、面白い作品を作ろう(読者さんは感想などを書こう。作者さん、喜ぶよ)」
3・続きを投稿する
「続きは一週間後くらいに投稿しよう。予定や気分で投稿できないなら作者かわかるようにしてから[今回は投稿できません]と書いておこう」
自分の作品を投稿して、君もスターになろう!!
・すでにSSスレで投稿している作品でも、こちらで投稿しても良いとする。(ただし、SSスレとここと両立されて投稿すること)
・すでにSSスレで投稿している作品をこちらで投稿する場合、すでに書いている話を一気に投稿しても良いとする
・一人につきSSは何作品も投稿しても良いとする
(投稿できないなどのことは自己責任でお願いします)
・クロスオーバー作品を書く場合はなんの作品とのクロスオーバーなのかを明確にする。
(タイトルの横に「けもフレ×???」という形で書いておくなど…)
・最新話を上げる時、前回のアンカー付けを忘れずに
・SSの最後に予告をつけてもいいとする。
又はつけなくてもいいとする。
・書けるSSは、けものフレンズのSSのみとする。
・ SSを投稿する場合は
ラベルをつけて投稿すること
《【現在連載中の作品】》
・【アラフェネぶらり旅〜まんまるを探して2周目〜】(完結)
・【サバずきんちゃん】
・【アナザーワールド・サンドスターストーリーズ】
・【けものフレンズ2】
・【虫喰いでないフレンズ】
食い
「あのなぁ。
いくらお前らがオレを擁護しようと、フレンズとして扱おうと、
『手を取り合ってハッピーエンド』なんて決して あり得ん。
こんな欠陥を抱えた(ポンコツ)生き物はいずれ自然界から絶滅「のけもの」にされるのがオチや。
セルリアンは『とも食いの得意なフレンズ』でしか ないんや!」
それを聞いて、かばんちゃんが前に進み出る。
かばん「食べるなら僕を・・・」
「アホ!」
(・᷅ὢ・᷄)
食い倒れリアンは怒鳴った。
かばん「!?」
演技ではなく、本気で#おこっていた。
食い
「お前の自己犠牲精神は尊いんやろうし、視聴者や読者は感動するかもしれん。
けど、オレは その点に関しては断じて認めんからな!
ここでオレがお前を食って、凌いだとして明日はどうする!?」
かばん「え…?」
一瞬、気まずい雰囲気が漂ったが、それを察したのか、一転おちゃらけた口調で続ける。
食い
「大事な お友だちのサーバルちゃんに頼むのか?
『食べられてくださーい』って・・・」
かばん「あ...」
最後は かばんちゃんを諭すような口ぶりだった。
食い子共 や。
「お前は まだまだ
せやから独りでなんとかしようなんて10年早い。
もっと周りを見ろ」
そう言われて、かばんちゃんは ぐるりと見回す。
サバちゃんを、ミンミービースト(カコ博士)を、私を、そして・・・
どこか遠くを見る。
・・・・・・・・・・・・
食い全 う出来る。
「オレの方こそ、作戦も無ければ勝算も無かった。
セルリアンとしてお前たちを苦しめるだけ苦しめて、
華々しく散れば悪役としての務めは
元看板としても、これだけ目立てば、大阪の『せんでんこうかは ばつぐん』やろ。
決められた『最後のセリフ』が終われば、オレの役目も終わり。
あとは舞台からハケるだけや」
パークを風が吹き抜けた・・・
~正面ゲート~
グリコリアンと南子は睨み合いを続けていた。
南子「う~...」
さらさら…零 れ、風に舞う・・・
グリコリアンの体から、砂のような何かの粒子(?)が
南子「?」
ぱっかーん!
キューブ状のモノが飛び散ったかと思うと、
セルリアンの居た場所には、グリコの看板が横たわっているだけだった・・・
~観覧車前~
ぱっかーん!
どこかで破裂音が聞こえた。
かばん「!?」
サバ「?」
ミライ「・・・」
食い「終わりの始まりやな...」
ふと、私は気になった。
自分にカメラが向いてないのを確認しつつ、チラっと台本を確認してみる
かばん「もう… お話出来なくなるんですか?」
食い「そうやな。 フレンズとして生まれ変われたら『おともだち』になろうや」
ミライ「それが、あなたの『本当の願い』ですか?」
食い「今度は、お前らがセルリアンとして生まれ変わるかもしれんけどな」 (`ー´)
ぱっかーん!
セルリアンの居た場所には底意地の悪そうな笑顔で横たわる食い倒れ人形g…
私は台本を、そっ閉じた。
何か・・・ 私に何か出来ることは無いのだろうか…?
・・・・・・・・・・・・
~プール横~
新井「ゔぇっ、ごほっごほっ!」
笛音「アライさーん、気をつけてよ~」
プレーリー「ぺっ ぺっ!」
ビーバー「大丈夫っすか?」
新井「よくもやってくれたのだ!」
笛音「やらかしたのは むしろ新井さんの方だけどね~」
プレーリー「水責めにしてやるであります!」
ビーバー「むしろ喜びそうっすけどねぇ」
博士「2人とも、自業自得なのです」
マーゲイ「みなさん! カニリアンの様子が・・・」
さらさら…
カニリアンのハサミから、砂のような何かの粒子(?)が零こぼれ、風に舞う・・・
一同「???」
ぱっかーん!
キューブ状のモノが飛び散ったかと思うと、
セルリアンの居たプールには、カニの看板が浸かっているだけだった・・・
~観覧車前~
ぱっかーん!
また破裂音が聞こえた。
かばん「!」
サバ「?」
ミライ「・・・」
食い
「正直『のけもの』にしたヤツらは憎い。
こんな設定を考えた神様も恨んだ。
けど、そこに留まって恨み言を言うても始まらん。
物語も絵も一緒やろ。
踏み出して未来へ進むしかない。
居場所が無ければ探すしかない。
自分に『出来ることをやる』しかないんや。
『求めてくれる人の居る場所』でな」
・・・・・・・・・・・・
さらさら…
食い倒れリアンの体から虹色の砂が零れ、風に舞う。
食い「そろそろ時間切れみたいやな・・・」
かばん「もう… お話出来なくなるんですか?」
食い「そうやな。 せっかくやから、お前らに『本当の願い』を聞いてもらおうかな?」
作者(ちょ… ここに来てアドリブをブっ込む!?)
食い倒れリアンは、おもむろにぼうしを被ると・・・
「おともだちになろうよ!」
そう叫んだのだ!
ミライ「大丈夫でしょうか…」
食い「これくらいヤったっても ええやろ」 (`ー´)
意趣返しのつもりなのだろう。 底意地の悪そうな笑顔で嘯 た。
ミンミー「アワワワ…」
サバ「ヤベェ、ヤベェよ~」
かばん「若干ゃ草…」
作者「おまちどうさま💢 そろそろ始めますよ」
私に出来ることは、アドリブで返すくらいだった。
ミライ「えぇ… ぼうしようかな?」
・・・
ミンミー「アワワワ…」
サバ「ヤベェ、ヤベェよ~」
かばん「若干ゃ草…」
ミライ「あら…?」
食い倒れリアンはぼうしの淵を掴んで、目深 に被ると呟いた。
「燃やしたろか...」
ぱっかーん!
セルリアンの居た場所には、口元以外
ぼうしで顔を覆った食い倒れ人形が横たわるだけだった… ( ᵕ )
【未来のぼうし】
[4話] ~Cパート~
ぱっかーん!
・・・・・・・・・
パークを吹き抜ける風に運ばれ、ぼうしが転がってきた。
私は淵に穴が空き、青い羽飾りが1本だけ付いた そのぼうしを拾うと、深く被った。
ミライ「行きましょうか…」
かばん「あの…
ミライ「なに?」
かばん「食い倒れ人形を、元あった場所に戻さなくていいんでしょうか…?」
ミライ「え…?」
みんなで顔を見合わせる。
どうしよう・・・
~プール~
新井「まったく世話が焼けるのだ。 みんなで協力して『かに道楽』の看板を運ぶのだ」
率先して新井さんがプールに飛び込む。
新井
「・・・ ・・・
痒い、痒いのだー!」
かに▇▇型
大きさ 大きい
危険度 高
攻撃力 高
素早さ 中
遭遇率 低
かに▇▇の例の看板の輝きを吸収したセルリアン。強靭なハサミを使い、なぎ払いやハンマーアタック、切断攻撃を得意とする。脚は筋肉に似た器官を自在に調節し、パワーモードとスピードモードに変身可能。そしてこのセルリアンの最大の特徴はハサミの器官から分泌される液体で、これをかけられるとどんな食べ物もカニ味になってしまう。
ちなみに、筋肉のような器官には多量のカニエキスが含まれていることが判明。味は普通のカニより濃厚で美味だそうな。
(あまりにも凶暴な為、食べるのに成功した者はいない。〔20XX年現在〕)
笛音「新井さ~ん、またやってしまったね~」
・・・・・・・・・・・・
正面ゲートでは・・・
南子さんがバックダブルバイセップスのポーズで、背中にグリコの看板を背負って待っていた。
もう全部、南子さん1人で運べばいいんじゃないかな…?
・・・・・・・・・・・・
結局、ジャガーさんの屋台に積み、皆で押して道頓堀まで運んだ。
その道中、なぜか写メを撮られまくったが・・・
~to be conclueded~
次回、最終話。
エピローグ!
伏線回収の嵐!ミライの帽子とはそういう事だったのですね~
そしてフレンズとセルリアンとは…うーむ
エピローグも楽しみんみ!更新頑張って下さい👍
まだだ、まだ終わらんよ!
伏線回収は...
物語も佳境かな?👍
【おまけ】
#エンドカード
先程は誤って未完成のまま送信したため削除しました
後ほど完成したものを投稿させていただきます
虫喰いでないフレンズ
10話>> 484
二人は樹林帯に入っていた。
木は深く茂り、木生シダのような高く伸びる植物が陽射しを適度に遮っている。
アフリカとはことなる温暖な地域に生える植物ばかりの森だが、アフリカゾウは植物をドブネズミに紹介しながら歩いていた。
ドブネズミ
「……ふあぁぁぁ」
アフリカゾウ
「大丈夫?昼寝してったほうが良いんじゃない?」
ドブネズミ
「ん……ここはどこだ?」
アフリカゾウ
「大丈夫じゃあなさそうだね。山のふもとの森だよ。リウキウ?ってところと似てるんだって」
ドブネズミ
「山か…全然登ってないみたいに見えるが、たどり着けるのか?」
アフリカゾウ
「大丈夫だよ!おっきな山はこんなもんだから」
ドブネズミ
「そういえば、草原には他のフレンズがいなかったな。まさか昨日倒したアイツ…」
アフリカゾウ
「……」
ドブネズミ
「いや、わたし達で倒したろ?もう怖いことないだろ」
アフリカゾウ
「そうじゃあないの…もう会えなくなってる子がいるかもしれなくて」
ドブネズミ
「…そ、そうか。みんながいるといいなぁ」
アフリカゾウ
「うん、そうだね。
………? ねぇ、誰かこっちに走ってきてない?」
ドブネズミ
「うん…なんか聞こえる」
アフリカゾウ
「あ、ハブちゃん!」
ドブネズミ
「ハブ?」
ハブ
「おーーー!ハムハムできそうなのがいる!
これはもうハムハムするしかない!
おまえ!ハムハムさせろ!」
ドブネズミ
「ハムハム!?」
アフリカゾウ
「ハブちゃん、何があったか知らないけど、咬みたいなら私を咬んで!」
ハブ
「ハムッ!ハムハム……アフリカゾウか?」
ドブネズミ
「…………」
ドブネズミが初めて見るそのフレンズは尻尾を鷲掴みにしながら咬み付いてきた。
ハブが迫ってきたとき、同じフレンズでありながら逃げ出したくなる気迫を感じた。
押さえられながら尻尾を咬まれているのでなかなか逃げられないが、ただただ『咬むだけ』で危害を加えてきているわけではないしアフリカゾウが相手の名前とそれ以上の情報を知っているようなのでラットでの攻撃をしないことにした。
アフリカゾウ
「遅かった…ドブネズミちゃん、その子はハブっていうの。
ヘビのこみたい。
ハムハム〜って何か咬むのが好きなんだけど、前会ったときはこんな感じに咬んでくる子じゃあなかったの……」
ドブネズミ
「なんでまた、そんなことになったんだ?」
アフリカゾウ
「わからないよ…なんでこんなことになってるか教えて、ハブちゃん?」
ドブネズミ
「ああ、そうしてくれるととても助かる」
ハブ
「ハムハム…わかった。
アフリカゾウの友達のようだから教えよう。
ハブは今空腹のどん底にいる。ハムハム。
近頃ボスが現れなくてな。ハムハム。
ずっと探してたんだ。ハム。」
アフリカゾウ
「そうなんだ………」
ドブネズミ
「じゃあ、わたしをこうしているワケは?」
ハブ
「ハブはそれほど食べなくても問題はないがな。ハム。
ちょっとボスが来なさすぎる。ハムハム。
ハムれるものといえば他のフレンズくらい。ハム…ハム。
じゃぱりまんはハムりがいがあるけど、ノドゴシをたんのーすることもセットでできるのがダイゴミなことを思い出して空腹が加速しているんだ。ハムッハムッ」
アフリカゾウ
「そーだよね、ハブちゃんも一回まとめて食べたらずっと食べなくていいんだよね。ダイエットしなくていいんだもんね……」
ドブネズミ
「……ボスが来ない……?なるほど。そろそろ離してくれないかな?
このまま咬まれ続けるわたしはマトモに見動きがとれないんだ」
ハブ
「ふ、もういいだろう。ではハブからも質問するぞ。おまえはドブネズミと言ったな。アフリカゾウと知り合いなのか?」
ドブネズミ
「まあ、そうだな…っ」
アフリカゾウ
「ふふふ、そうなの。ドブネズミちゃんのお友達第一号だからねっ!ドブネズミちゃんは、たぶん照れてるだけだから」
ドブネズミ
「……そ、そうだ…」
ハブ
「ふむ。どうやら本当のようだな」
アフリカゾウ
「えっとさ、詳しいことはこんなとこじゃなくて、落ち着けるところに行ってから話さない?」
ハブ
「それもそうだな。付いてこい。ハブの住処に行くぞ」
ハブを加えた三人でハブの巣穴へ行くことにした。
ハブの巣穴は入り口も通路も狭く、ドブネズミとアフリカゾウが入るときに支えてしまい無理に通った。
ドブネズミは穴が狭いなと思い、アフリカゾウはダイエットしたほうがいいかなと思ったが、ハブがスルスルと通れるのをうらやむ気持ちは同じだった。
奥の方には三人で座れる以上の余裕のある空間が広がっていたため、そこで昼食をとることにした。
アフリカゾウ
「やっぱり暗いね……でもハブちゃんは見えるんだよね。はい、じゃぱりまん」
ハブ
「何!?くれるのか!?」
ドブネズミ
「困ったときはお互いさま、だ。
わたし達もちょうど食べようと思ってたところだし、三人で一つずつ食べよう」
(ずっとあんな調子で咬まれ続けるなんて御免だからな)
ハブ
「おおお!ありがたいな。まずはしっかりハムるぞ」
アフリカゾウ
「ハブちゃん!いただきますしよう!」
ハブ
「ハムハ…?そうだな。いただきます」
ドブネズミ
「いただきます」
アフリカゾウ
「いただきます!」
ハブ
「ハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハムハム」
ドブネズミ
「アゴの筋肉が疲れそうだな」
アフリカゾウ
「フフフッ、ドブネズミちゃんだって食いつきがすごく速かったよ」
ドブネズミ
「ああ、わたしはそこにある食べものが、自分ろもろになはないかもしへないかはなッ、はぁ」
アフリカゾウ
「噛みながらじゃあわかんないよ〜」
ドブネズミ
「食うものが逃げることだってあるだろってことだ。なあハブ」
ハブ
「?じゃぱりまんが逃げるのか?」
ドブネズミ
「じゃぱりまんのことじゃあないんだけど………」
ハブ
「ハブはもう食べ終わったぞ。ハブは食事の後は歯を磨く。あっちで歯磨きしてくる」
アフリカゾウ
「いってらっしゃ〜い」
ドブネズミ
「歯……そういや、全然伸びてないな」
アフリカゾウ
「伸びてない?」
ドブネズミ
「ハブの歯はどうなのか知らんけど、わたしの歯は結構伸びるものだったんだ」
アフリカゾウ
「へぇ」
ドブネズミ
「伸びた歯を研ぐために木とか硬いものを齧るのはメンドーなもんだよ」
アフリカゾウ
「他のネズミのフレンズたちは木を齧ってるけど、使ってると伸びるのは気にならないって言ってたっけな」
ドブネズミ
「え?……伸びるのか?みんなは……?」
アフリカゾウ
「クマネズミちゃんもテンジクネズミちゃんも、ハツカネズミちゃんもヌートリアちゃんも、ヨーロッパビーバーちゃんもガジガジ〜〜〜ッてやってたから、伸びてると思うよ」
ドブネズミ
「そうなのか……!? アガガッ!?」
アフリカゾウ
「え〜!?スゴい勢いで歯が伸びてる!」
ドブネズミ
「わんで……『わ』が言いぐええ…
(なんで 『な』が言いずれえ)
わえわがながくなってう……
(前歯が長くなってる)
とひあへふ、うぃひあふひえーほ
(取り敢えず 短くしねーと)」
アフリカゾウ
「???
何て言ってるの?」
ドブネズミ
「うぃひあふふうんがお。
(短くするんだよ)
こおかげおいひおかかははごうが?
(この壁の石の硬さはどうだ?)
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリ」
ドブネズミは丁度よく突き出た石を見つけた。
姿勢を試行錯誤してバランスよく削ろうとしているようだ。
アフリカゾウは、これが異常なこととは思ったが危険が迫っているワケではないと感じた。
ちょうどこの空洞の奥の方から足音がした。
戻ってきたハブだった。
ハブ
「…………………」
アフリカゾウ
「はぁ………でもなんだか大丈夫そうでよかった。あ、ハブちゃんお帰り。ちょっと早いね。そこのドブネズミちゃんの歯がね、いまさっき急に長く…」
足音の方へ振り向くとハブがこちらに近づいてくるのがなんとか見えた。
そこでアフリカゾウは暗闇にも関わらず一見してわかる異変がハブに起こっていることに気づいた。
『野生開放』しているときと同じように光る目。いつものようにキバを見せていない口。
力なく垂れ下がる腕。
そして頭に白いものを付けているのがアフリカゾウには見えた。
ハブ
「フシュゥーーー………」
アフリカゾウ
「ふしゅーー?なんかおかしいよ…大丈夫?」
ハブ
「ギャァアーーーーーースッ!」
アフリカゾウ
「ひゃあっ!?」
ハブ
「…………アガガッ!?」
ハブはアフリカゾウに咬みつこうと飛びついた。
しかし、牙はアフリカゾウに届かない。
ドブネズミが『ラット』を咬ませたからだ。
咬み付いたら放さないのでこれだけで簡単にハブを拘束できた。
ハブ
「フゴゴ………ガガガ」
ドブネズミ
「さっき…の……わたしと同じ…ようなリアクション……だな。
様子は…さっきのおまえ……とはまるで……違うが。
何……があった?
これが……イタズラなわけが…ない…。
捕食者の……ニオイ…がするからな…。
わたしにまで……敵意が…剥き出しだ」
アフリカゾウ
「ドブネズミちゃん!?苦しそうだけど何で?てか歯は?」
ドブネズミ
「この歯は……元通り……にできた…。
ハブ……がアフリカゾウを……襲おうとしてた……みたいだから『ラット』を…咬ませて防いだ。
だが…首の辺りが丁度…ハブが今咬んでるところらしい……。
スタンドが傷つけば…本体も傷つくってわけだ……」
アフリカゾウ
「何でそんなこと……」
ドブネズミ
「こんくらいは……まあなんとか…。
あまり…長引かれると困るが……。
この状態だと『ラット』も…使いづらいしな」
ハブ
「ハムッ……ハムッ…ガッ!」
アフリカゾウ
「少しはハムハムしてるみたい……。
でもなんだか荒っぽくていつものハブちゃんらしくない……」
ドブネズミ
「ハブは……なぜいきなり…襲いかかったりしたんだ………?」
のののののののののののののののののののの
とある洞穴の中で、常人には捉えられぬ影が暗躍していた。
ほくそ笑むその邪なる者は身を潜め、目的のため観察に徹する。
︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽︽
???
「イイゾ……効果ガ現レテイルヨウダ…
コノ狭イ空間デ豹変シタ友ヲ救ウコトガデキルカ、見セテモラオウカ……」
︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾
←to be continued…
読んでるよ 更新ガンバッテ👍👍
ありがとうございます!😊😊
11月21日、戦いは日を超えた。
キンシコウ「ぎ……銀髪のゴーレム……!?」
リカオン「こ……こんなに近くで見たのは初めですよ……」
アライグマは振り返り
アライグマ「サンド、結構手こずったのだ?キラリングなんかつけさせて」
キンシコウ「そんな名前だったんですか……」
サンド「ああ、生憎ね。あんたらが助けに来なかったらこいつら死んでたぞ」
アーク「黙れぇ!!!」
アークは叫んだ。
一同がアークを見つめる。
アーク「僕はお前に会いにきたんじゃない!ハンターとも楽しみたかったし、何よりかばんに会いたいんだぁ!!!」
フェネック「かばん?会いたいんじゃなくて【買いたい】んじゃないかなー?お近くのデパートにどうぞー」
アーク「このぉ……!!つまらぬ煽りなどやめろ!堪忍袋の尾が切れた!!」
アークは先ほどと同じように、右手を前に出して光線を放った。
アライグマ「フェネック!」
フェネック「はいよー」
フェネックがアライグマの前にたち、両手を向かってくる光線にかざした。
すると光線はフェネックの前に止まる。
先端を見るとまるで凍ってるかのようになっていた。
フェネック「君たちは逃げたほうがいいよー、セルバーストを真正面から受けた馬鹿と一緒にねー」
アーク「く……手加減をし過ぎたか…!」
フェネック「負け惜しみかなー?」
リカオン「セルバースト……?」
フェネック「この、無駄に太い光線のことねー」
光線は消え、凍った先端だけが残る。
キンシコウ「で……でも……」
アライグマは呆れたように笑う。
アライグマ「お前たちは【足手まとい】って言葉を知っているのか?アライさんは天才だからわかるのだ。足と手をなんかで纏ってるってことだろ?」
フェネック「【役に立たない】ってのをそれで例えてるんだよーアライさーん」
アライグマ「ば……馬鹿にもわかるように言っただけなのだ!」
フェネック「そうだねー。サンドさーん、黄色い子とこの二人とあの馬鹿を頼んだよー」
サンドはクスッと笑う
サンド「サーバル」
サーバルを見つめ。
サンド「殺ってこい」
サーバルは眉間にしわを寄せ、アークと目を合わせる。
ゆっくりとフェネックの横に近づき
サーバル「スピードスター……」
サンドがリカオンとキンシコウを引っ張り逃げる。
サーバル「サーバルキャット!!!」
サーバルはあの時のように、そう、ビルを真っ二つに切った時のように…
【野心覚醒】と、言うべきか
アライグマ「お前、名前は?」
フェネック「サーバルキャットだと思うけどなー」
アライグマ「そうか…お手並み拝見なのだ!」
アライグマも横に加わり、3人が並んだ。
アーク「呆れて待っていたら……ハッ!3人で僕を殺そうと?」
アライグマ「当たり前なのだ!」
フェネック「アライさんがその気なら私もだよー」
サーバル「殺さない!だから止める!」
アーク「お一人だけ平和でいいよねぇ、殺すも止めるもやってみてよ」
アークは冷静さを取り戻し、やつれた目で見つめる。
3人は走り出した。
アークが両手を前に突き出すと、波動のようなものが空間を揺るがす。
その波動で飛ばされたのはサーバルのみ、フェネックはその場に怯んだだけであった。
アライグマは突っ走り、アークへ殴りにかかった。
アークはそれを片手で受け止めたが、アライグマは隙をつき、右足で腹部を蹴る。
アーク「ぐぅ…」
アークは受け止めた手を離すと、アライグマに顔面を殴られた。
アークは倒れる。
アーク「あの時よりよっぽど……マシにはなって……」
アライグマ「マシ?バカ言えなのだ。アライさんの野心は【奇跡】、お前がアライさんの攻撃を防ぐこともかわすこともできないのだ」
アーク「…勘違いしてないか?」
アライグマ「勘違い?」
アーク「僕の体はまだ小さい……地球にある体を全て集めれば今の何億倍もの力が出るだろうな……奇跡なんて知ったことではない」
アライグマ「知らないなら教えてやるのだぁ!」
アライグマが倒れたアークに向かい、拳を放った。
だが、拳は右手で受け止められ…
アーク「セルバースト!!」
真上に向かい、放ったセルバーストはアライグマの腕を巻き込んだ。
ボトッ……
アライグマの背後に腕が落ちる。
フェネック「アライさん!!!!」
セルバーストが止むと、アークのニヤついた顔が見えた。
アライグマ「フェネック!手を貸すのだ!!!」
フェネックは腕を投げる。
誰のものか?
彼女自身の腕だよ。
アライグマはそれを受け取り、削れた腕に取り付ける。
一方、フェネックはもぎ取った腕の後から氷の腕を生やしてる。
アーク「ちっ!」
アライグマが先ほど同様に殴ろうとすると、アークは横に寝転がり、避けた。
アークは立ち上がり
アーク「やってることがだんだんとグロテスクになっていくな……」
フェネックはアライグマの横へきた。
フェネック「アライさん……無理しなくてもいいからねー…」
アライグマ「フッ……愚問なのだ」
アライグマはアークの顔面めがけて殴る。
フェネックは腹部に手を当てた。
アークは吹き飛び、地面についた途端、腹部が凍り始める。
氷は地面とくっつき、身動きができなくなっていた。
だが、アークは簡単に氷を破り、立ち上がった。
アライグマが目の前に飛び寄ると、アークはアライグマへ拳を放つ。
アライグマ「ぐぶっ!」
フェネック「アライさん!!」
アーク「きみは黙ってもらおうか!」
アークは、急いで駆け寄ったフェネックを両手で突き飛ばす。
フェネックはビルの残骸へ飛ばされ、瓦礫も突き破り奥の方へ消えていった。
アライグマは倒れ、アークがのしかかる。
アーク「また負けたな…お得意の奇跡はどうした?」
アライグマ「まだなのだ…!ここからアライさんの大逆転劇が始まるのだぁ!!」
アーク「大逆転劇を見せたのはこの僕だ!!!お前たちのターンはもう来ない!」
アークは、アライグマの顔面に右手をかざす。
アーク「いいこと思いついた…腕じゃなくて【頭】を取ればいい、フェネックのものを取ってつけてもそれはお前じゃないからな!!」
アライグマは悔しさに唇を噛みしめる。
アーク「セル……!」
ダダダダダ!!
アーク「バース……何!?」
サーバル「うみゃぁー!!」
アライグマ「サーバル!?」
サーバルがアークに飛びかかり、アークを掴んで投げ飛ばした。
アークは地面に押し付けられ、サーバルは綺麗な着地を見せる。
サーバル「今だよ!!ヒグマ!!」
アークは立ち上がった時は、
ヒグマ「おぉぉ!!りゃぁぁぁ!!」
ヒグマがクマデを振り落とす直前だった。
アーク「クソ!!」
アークは間一髪で後ろへ避ける。
クマデが当たった地面には大きなクレーターができていた。
アライグマがゆっくりと立ち上がると
ヒグマ「アライグマ……私があんたの役に立てないのは承知の上だ……だがな、私は貴方のお手伝いをするためにここにいるんじゃない!」
アライグマ「ヒグマ……?」
ヒグマ「死ぬ為でも、逃げる為でもない……!答えはさっき見つけた!」
アーク「相変わらず……」
ヒグマ「仲間のために戦うんだ!サーバルは一応仲間だ!クマデも!」
アークは笑顔を見せ
アーク「やる気が出てきた…ヒグマにサーバル!ははは!僕を…僕を楽しませてくれる奴らがなぁ!若く、美しい!後ろの害獣おばさんとは違う…」
アライグマ「お前より年下なのだ!」
アーク「当たり前だろぅ?」
サーバル(アライさんって何歳なんだろ…?)
ヒグマ「もう一発、でかいの叩き込めるか…?」
クマデ「回復に魔力を結構使ったが、体内の魔力を全部集めたら…なんとかいける!」
ヒグマが構えようとする。
アーク「ちょ……ちょっと待った!!」
アークが震えながら止めにかかる。
アーク「ぼ……僕は…僕の負けでいい!」
アークは痛々しそうに右手を抑えた。
その時には、腕も元どおりになっており、いつもの姿に戻っている。
アーク「……クソ……」
アークは、まるで砕けた氷のようにボロボロと、地面に落ちていく。
ヒグマ「え……?」
アライグマ「まさか……!!」
アライグマは何かを察したのか、大声で叫んだ。
アライグマ「フェネック!!フェネック!!アライさんは大丈夫なのだ!だからもうやめるのだ!!」
アライグマが叫ぶと、アークの残骸の後ろからフェネックが出てきた。
何もない空間から、急に雪が降り、現れた。
サーバル「ふぇ……フェネックさん……?」
ヒグマ「え…?…え!?」
フェネックはサーバルたちを見つめ
フェネック「まだ…第1ラウンドに勝利したに過ぎない……アラーイさーん……」
フェネックが倒れた。
アークの残骸の上に
サーバル「え……?な…何があったの…?」
アライグマ「話は後なのだ。サンドのところへ案内してくれないか?」
ヒグマ「後回しにしすぎ……フェネックは?」
アライグマ「アライさんが運ぶ、アライさんもゆっくり行くからお前たちもゆっくり歩いてくれ…」
アライグマはフェネックを抱きかかえ、歩き出した。
サーバルもヒグマも、それに並び歩き出す。
その頃、僕は銃声の鳴り響く場所にいた。
今頃サンドさんは僕を探してるだろうか
第18話へ続く……
次回、〈僕、殺人鬼になります〉
穏やかじゃないぜ・・・
更新がんばれ👍
ありがとうございます!
既読👍
だんだんと緊迫してきましたね…
ありがとうございます!
1話>> 377~>> 386
2話>> 389 >> 390、>> 395>> 396、>> 404~>> 407
3話 >> 408~>> 412、>> 424 >> 425、>> 439~>> 441
>> 458 >> 459>> 468~>> 472、>> 498~>> 504
4話 >> 519~>> 521 、>> 527~>> 531 、>> 546~>> 552
【未来のぼうし】
[最終話] ~アバン~
ミライ
「4話では、すっかりセルリアンのキャラ設定に食われてしまった感があるけど、
最後くらい主人公として、しっかりシメなきゃね・・・
・・・
って、もう始まってるの!?
え? 声も全部入ってる? 早く切っt…」
<20018年12月15日>
こ… コホン!
あの後、道頓堀にセルリアン化していた看板を返しに行った。
店の人に叱られるのではないか、とビクビクしていたが、逆に喜ばれてしまい困惑した。
曰く「看板が出歩いてる」「屋台で運ばれてる」という情報が、SNSを通じて流れていたというのだ。
店側は「いい宣伝になる」と思って警察に届け出なかったし、一般人はそれをスマホで撮ろうと追い掛けた。
だからパークに人が集まっていたり、返しに行く道中で遠巻きに見ながら撮影していたのか…
最後に立ち寄った「かに道楽」で、撮影の打ち上げをするのだ!と新井さんが提案したが、
どうやら新年からのアニメの作業を抜け出して来ていたらしく、
電話が掛かってきて、監督は私たちと電話の相手(恐らく「二刀流のP」だろう)に平謝りしながら帰ってしまった。
新井さんは
「奢ってもらえなかったのだ!」
ーと、残念がっていたが、笛音さんが方が もっと残念がっていた。
代わりに、#最近開店したという回転寿司屋に行くことになった。
一同は「ケチくさ…」とか「ヤベェ、ヤベェヨ~」心の中で思っていたことだろう。
博士は「ネタにされてしまうのです!」と最後まで嫌がっていた・・・
・・・・・・・・・・・・
【未来のぼうし】
[最終話] ~Aパート《それぞれの未来》~
<2018年 12月23日>
ミライ「気を付けて帰ってね、サバちゃん」
サバ「ミライさんこそね。 マイクの切り忘れとか」
ミライ「それを言うなら電気とか火でしょ?」
サバちゃんたちは新年からの放送に合わせて「ジャパリパークAN2」に帰ることになった。
それに合わせて「キュルルちゃんって呼んで」と、しきりに せがんできた。
性格などの細かい設定は明らかにされていないにしても、まず#外見が一致しないと思う・・・
サバ「心配だなぁ。 先生は、私が居なくなったら ますます小説を書かなさそうで」
未来「私のことを先生って呼ぶなって言うたやろ!」
両耳を摘んで左右に引っ張る。
サバ「イタイ イタイ!」
ハッ! . Σ(゜Д゜)
未来「ごめんなさい。 引っ張りやすい耳だったから、つい…」
サバ「ひどいよ~」
ミライ「・・・」
こんなやりとりも今日で最後か・・・
これでも私には、心に秘めた決意があったのだが、前科があるせいで説得力が無い。
黙るしかなかった。
サバ「じゃあ、行くね」
ミライ「ミンミー、サバちゃんをお願いね」
ミンミー「マカセテ…」
サバ「なんで私のことは『みんみ』って呼んでくれなかったのに、ミンミーことはミンミーって呼ぶのよ!?」
しんみりした雰囲気をブチ壊した上に、いまさら古い設定を蒸し返して拗 ね出した。
サバ「もういい! 今日から私はMINMIになる!」
ミライ「えぇ…」
まるで気まぐれなネコのように、ヤりたいだけヤって「まんぞく…」したようだ。
何事も無かったかのように続きを始める…
サバ「じゃあ、今度こそ行くね」
私は2人が見えなくなるまで見送っt…
ミンミー「ボボ… ボタンデンチガ…」
サバ「え~? ここでぇ!? コンビニに売ってるかなぁ?」
不安だ…
・・・・・・・・・・・・
M-1で優勝こそ逃したものの、
「キミたち、面白いなぁ」「そのまま真っ直ぐ行け!」
という審査員たちの後押しを受けて一躍ステーダムに駆け上がり、
今では冠番組を いくつも持つまでになっている・・・
【おまけ】
#クリスマスプレゼント
【未来のぼうし】
[最終話] ~Aパート《それぞれの未来》-2~
この頃、大阪の街中 でフレンズをよく見かけるようになった。
2020年初めに、#フレンズによるアイドルグループがメジャーデビューすると発表され、
youtubeに先行配信されると、その日のうちに20万再生され、話題になったりもした。
(もちろん今でも再生数は伸び続けている)
【あなたのそばに いるから】
うた:マドンナ(ドルカ・マルカ・ナルカ)
作詞:未来
作曲:あなた(?)
もっと
縮まるかな?
あなたの 前では 普通に (戻る顔)
わたし だけを 見つめて (困るかな?)
あなたと わたしの 距離
気になるから・・・
いマ ドンナ 気持ち なのか なんて
言葉にしなきゃ 伝わらないの?
感じ取ってよ エコロケーション
さみしさは つのるのよ
あゝ 溺れてしまいそう
傷付いた 心なら
寄り添って 癒すから
ずっと あなたの そばにいるから…
これからも あなたの そばにイルカら…
ーと言っても、新たなフレンズやセルリアンが生まれたわけではない。
天保山の噴火は あの一度だけだ。
だから一般人は「そんなこと」が あったこともすっかり忘れている。
そうしたフレンズたちが すんなり受け入れられたのは2019年の一連の出来事が きっかけだった・・・
・・・・・・・・・・・・
【未来のぼうし】
[最終話] ~Aパート《それぞれの未来》-3~
<2019年4月末>
ヤベちゃんが突然 首相辞任を発表し、解散総選挙に打って出た。
2019年に入って、「首相辞任の意向、解散総選挙も視野に」という報道がなされたのだ。
首相は当初「自分はそんなことは言っていない」「ハメられた」と否定していたのだが、
側近や党の役員は「電話越しだったが、確かに聞いた」「あれは首相の声だった」と口々に言った。
マスコミやSNSでも情報が既成事実のように飛び交い、どんどん外堀が埋められていった。
すっかり周りを信じられなくなった首相は、行き付けのメイド喫茶に入り浸るようになり、高名な占い師 に
そこで
「周りが、時代がそれを求めているのよ! ドンと構えなさい!」と背中を押され、決断したという。
すると周囲は一転「皇位交代とカブる」「この時期は避けるべきだ」と進言・批判したが、
今度はヤベちゃんの方が聞く耳を持たなかった。
結果、与党は惨敗。友朋 党」だった。
代わりに台頭したのは新井さん率いる「日本
(友朋は3月に発表された新年号。 国民同士は勿論、世界を「おともだち」として大切に、という意味で)
新井さんは大阪府知事を辞任。友朋 で分け合うのだ!」と訴え、衆議院選挙に出馬。
「
パーク日本の危機なのだ!」&「困難は過半数は取れなかったものの第一党を占め、連立与党を組むことで、首相の座に就いた。
のちに、この一連の動きに関しては、様々な陰謀論が まことしやかに囁かれたと言う・・・
(笛音&マーゲイさんたちの暗躍と、かばんちゃんたちの協力があったのは言うまでもなかった...)
新井さんは大阪都構想と、IR 法案を組み合わせ、大阪全域を一大テーマパークとし、治外法権を獲得させた。
そこは「ジャパリパークOH」と名付けられ、各ジャパリパークとも連携し、
フレンズや人の往来を完全自由化した・・・
それを受けて、かばんちゃんはパーク長に任命され、サーバルちゃんを呼び寄せた。
(オロク&オリクスさんはパークの警備長に就任した)
サーバル「じゃあ張り切って『さばんながいど』するね!」
かばん「大阪に『さばんなちほー』は無いよ…?」
・・・・・・・・・・・・・
ミライ「でもムリしてない? 慣れない ちほーでの暮らしは寿命を縮めるんでしょ?」
<だいじょーぶ! 夜行性だから!
かばん
「ぼくも大丈夫です。
それに気に入ってますよ? 大阪。
ーというわけでミュージック スタート!」
ミライ「えぇ… この流れ続けるの?」
【未来のぼうし】
[最終話] ~Aパート《それぞれの未来》-4~
10月には花粉症の根治療法を確立した、としてノーベル医学賞を木ノ葉博士とカコ博士が受賞した。
サンドスターを加工して花粉症の特効薬を開発したのだ。
2人は
カコ「サンドスターの消化酵素を持っておらず、効果の現れない方が1割ほど存在します」
木ノ葉「我々も研究を続けますが、世界中の研究者たちもサンドスターの加工法を研究するのです」
ーと、受賞スピーチで訴えかけた。
ミライ「新たな研究成果 が出ると良いですね」
博士「出来る限りのことはやったのです。 果報は回転寿司でも食べて待つのです」
ミライ(なんだかんだ気に入ったのかな…?)
カコ「セルリアンなら『余計なことはせんで ええねん』とか言いそうだけど…w」
ミライ「えぇ… まさか...?」
ミライ「まあ、ええか…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#アイキャッチ
【未来のぼうし】
[最終話] ~Bパート《未来へ》-1~
2019年のジャパリパーク・フレンズを絡めた一連の出来事。
そして2025年万博に向けて、2020年の大阪は東京以上の盛り上がり方だった。
<2020年4月1日>
そんな中、ひらかたパークがリニューアルオープンした。
(設計・建設ではビーバーとプレーリーが大いに活躍した)
オープニングイベントにはジャパリパークから「PPP」「haquA」
げんじつちほー からはオーイシおにいさん、みゆはんおねえさんが駆けつけ、
かばん・サーバルも加わった「ようこそジャパリパークへ」は大いに盛り上がった。
(アラフェネも参加する予定だったが、間違えて吹田市の江坂に行ってたらしい)
来賓として新井さんたちも来ていたのだが、
マーゲイさんのテンションの高さには かなり引いた…
その後も、毎日のようにフレンズたちや国内外のアーティストのイベントがあり、
4/20には「マドンナ(けものフレンズ)」のデビューライブも予定されているという。
【未来のぼうし】
[最終話] ~Bパート《未来へ》-2~
<2020年4月19日(日)>
私は久しぶりに ひらかたパークへ足を運んだ。
自分の関わった作品のイベントがあったからだ。
「野菜戦隊 ベジレンジャー」
いわゆる着ぐるみショーだ。
私は本格的に作家活動を始めることにし、その準備に2019年のほとんどを費やした。シリーズ構成 に抜擢されたのだ。
(マドンナの作詞も手掛けてはいたが・・・)
そして2020年2月から放送される戦隊モノの
メインは、
害獣と呼ばれる怪物を使役して地球を侵略しようとする組織「アニマルーン」VS.
野菜の平和を守るために闘う戦士たちの物語だ。
もちろん それだけではなく、
ある事件がもとで、メンバーだった「セロレンジャー」がチーム内で疎外感を覚え闇堕ちしたり、
それに責任を感じたリーダーまで抜け、一度はチームが解散した過去があったりする。
つまり現在活動しているベジレンジャーは2代目だった・・・
そういう人間ドラマもあったりする。
そしてスタッフと揉めたり、意見を戦わせ、なんとか説き伏せ・・・
敵・味方なく地球を救うために共闘し、共存を目指す。
そういうラストを用意している。
・・・・・・・・・・・・・・
ん?
なんだろう?
正面ゲート前には いつも以上に人が多く、異様な熱気も感じる。
チケットを買って中に入った途端、大勢の人に囲まれ写メで撮られた。
斜め前にはTVカメラまでスタンバっている。
???「おめでとうございます!」
未来「???」
スタッフに そう声を掛けられる。
ーと人混みを掻き分けてパーク長のかばんちゃんとサーバルちゃんが、花束を持って登場する。
フラッシュが眩しい。
かばん「来場者10万人目です。 まさかミライs… 未来さんだとは思いませんでしたよ」
サーバル「これもあげるね」
かばんちゃんから花束を、サーバルちゃんからはラッキービースト人形(意外と重い)を手渡された。
ラッキービーストは、某ネズミーマウスのような立ち位置の「パークのメインキャラ」だ。
津田「え? お知り合いの方ですか?」
横からリポーターが口を出す。
かばん「作家の未来さんですよ。 ああ、例のイベントを観に来たんですね。 では後ほど...」
サーバル「待ってよ、かばんちゃん」
かばんちゃんは照れくさそうに足早に去っていき、サーバルちゃんも慌てて追いかけていった。
・・・・・・・・・・・・・・
もっと しつこいかと思ったが、中継の尺の都合だろうか、
意外に早く解放された私が会場に着いた頃にはイベントは始まっていたが、まだ序盤だった。
客層は ほとんど親子連れ。
日曜日とあって客入りも多い。
敵将アライカーン「地球侵略は誰にお任せすればいいのだ!?」
秘書フェネクィーン「セロリアンに任せてみたらどうかな~?」
アライ「弟のパセリの無念を晴らすのだ!」
そう。 セロレンジャーの弟はクラスメートにシカトされ登校拒否に陥っていた。
セロレンジャーは正義とは何かに疑問を抱くようになっていたのだ。
反逆者セロリアン「お任せを。 行け! イノシシン!」
害獣イノシシン「ブモーー!」
リーダー・ニジ(人参)レンジャー「くそ! 強い!」
キャベレンジャー「大丈夫か? リーダー」
ゴボレンジャー「でも、なんか敵の攻撃もワンパターンな気がするんだよなぁ」
???「いいところに気が付いたな」
そこにタキシードを着てトマトの被りものに仮面を着けた、しゅっとした男が現れる。
レモレンジャー(女の子枠)「きゃー! トマト仮面さまーー!」
ーと、黄色い声を上げる。
トマト仮面「ヤツの攻撃は直線的だ! つまり...」
ニジ「よし! 全員バラけろ!」
イノシシン「ブモォ… 誰に狙いを定めれば...」
ニジ「今だ! 必殺・・・ ベジタブルスクランブル!!」
四方八方からの攻撃を受け、イノシシンは倒れる。
セロリアン「ふん!」
セロリアンはイノシシンを抱きかかえると、どこかに消え去った。
トマト「ふふ…」
トマト仮面もいずこかへと立ち去る。
レモ「ああん、トマト仮面さま~」
なかなか面白かったが、大人目線で観ていると
気恥ずかしいと言うか、むずがゆい気もするが・・・
スタッフが舞台のセットを片付け始めると、お客さんも ぞろぞろと帰り支度を始める。
ーと、別のスタッフがドラムを運び込んだり、マイクスタンドを設置する。
お客さんも「何が始まるの?」という感じで席に戻る。
どうやらサプライズライブでも始まるらしい。
・・・・・・・・・・・・・・
#アイキャッチ
けものフレンズプロジェクトに関わった方々
けものフレンズNEOの管理人・住民の方々
スレ主のとまと仮面さん
<イラスト提供など>
ジャパ歪神さん
ふる奈さん
99902@b0782 さん
その他(二次創作をされている方々)
瀬名 秀明さん
(ストーリー構成は、氏の「八月の博物館」という作品を大いに参考にさせて頂きました)
そして、ここまで呼んでくれた あなた
皆さん、ありがとうございました。
【未来のぼうし】
[最終話] ~Bパート《未来へ》-3~
未来「ふー、最後に一回は この観覧車に乗っておかなくちゃね!」
ここで、どうしても「やりたいこと」があったのだ。
未来「ウワァァァァ シャベッタァーーー!」
ラッキー「久しぶりだね、ミライ。 戻ってこないから会いに来たヨ」
ミライ「え? ・・・ということは?」
ラッキー「APでの4人+αの旅、楽しかったヨ」
やっぱり。 「あのラッキー」だ。
ラッキー(CVカコ)「驚かせて ごめんなさい。 どうしてもって聞かなくて」
そう言えば、これも「残していた宿題」だった。
そしてもう1つ・・・
ずっと一番訊きたくて、訊けなかったことを訊いた。
ミライ「ジャパリパークは、今どうなっているんですか?」
カコ「まだ再興中よ。 あなたは? これからどうするの?」
ミライ「・・・」
実は「戻ってこない?」と訊かれると思っていたのだ。
未来「こちらに残ってやりたいことがあるんです」
そう。
ジャパリパークとフレンズとセルリアンの物語を書いて、残したかったのだ。
ヒトはすぐに「忘れて」しまう。
それは決して悪いことではない。
でも時々でいいから思い出して欲しい。
そんな想いを込めて・・・
カコ「そう言うと思ったw」
トワ「こっちのことは気にしなくていい。 好きなことをしなさい。 サポートはするから」
???「園長! 誰と喋ってるの? 私のこt…」
後ろでフレンズたちが園長の気を惹こうと騒いでいる。
そうか! 編集長=トワ園長だったんだ…
なぜ気付かなかったんだろう・・・
カコ「あと、下を御覧なさい。 どうしてもって聞かなくてね...」
窓から下を覗くとサーバルが手としっぽをブンブン振っている。
隣にはヤレヤレといった顔のカラカルも居る。
2人の間を桜吹雪が通り抜けた。
観覧車は頂上に近付いていた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
セルリアンは言っていた。
この物語の作者は「未来のぼうし」を拾った、と。
私は過去にぼうしを飛ばしている。
それは かばんちゃんに渡って新たな物語が始まった。
でもそれは「風に飛ばされる」という偶然によるものだった。
今度はそれを「意志を持って」やってみたかったのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・
私は物語が続いて行くことを信じて・・・ 想いを込めて、投げる!
未来への ぼうしを!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【未来のぼうし】
~完~
【おまけ】
観覧車を降りると、てっきり感動の再会が待っていると思っていた。
でもサーバルは抱きついてきたりしないし、カラカルも気まずそうに横を向いている。
そこに係員がやってきて、
「お客様、観覧車からモノを投げ捨てられると危険なので困ります!」
ーと叱られた。
サーバル「・・・」
カラカル「ほら、拾いに行きましょ」
空気が重い・・・
ぼうしは草むらに落ちていた。
未来「え…? これを私が拾っちゃったら・・・」
~完?~
完結おめでとう!👏
作者も参加する超展開、メタネタやパロディ的なものもふんだんに盛り込まれててとても楽しめました😆
長編お疲れ様でした~ 次回作も期待してます(圧
楽しんでもらえたようで一安心です。
お付き合い頂きありがとうございました。
🎉完結おめでとうございます!👏
本当はもっと早く読みたかったのですが落ち着いてからちゃんと読みたかったので…💦
新井さんがいれば日本は安泰なのだ!
安価スレで生まれたさばちゃんや オリフレ勢やら(私のオリフレまで出演させてくれてありがとうございます) しまいには作者さんまで参加してきたりして、この先がどうなるのかいろんな意味で楽しませて頂きましたw
この濃い面々でちゃんと伏線回収から完結まで至った事がすごいと思います
感想ベタなのでうまく言い表せませんが、次回作がありましたらまた拝見させて頂きたいです
長編本当にお疲れ様でした~
途中、創作意欲が萎えそうになったり、プロット・ストーリーの変更(大・小)があった中、
よく完結できたものだなぁ… (しみじみ)
新井さんの出世具合には作者も驚いています。 (汗)
ここまで お読み頂きありがとうございました。
ネタSS短編
「シロナガスクジラのフレンズ」
←前 次→
むかしむかし、とあるところにシロナガスクジラのフレンズが居ました。
彼女は胸が直径50Mあり(!?)、海へ入るとたちまち深海まで沈んでしまいます。
いくら元水生動物といえど、シロナガスクジラはあくまで哺乳類です。
生きるには、酸素を補給しなくてはなりません。
しかし彼女の胸では、水に入ると再び浮上することは不可能です。
なので、彼女は主に陸で暮らしていました。
期待👍
この一週間、僕は耐えてきた。
幻覚、幻聴。
何より恐怖に
僕は見てしまった。
サーバルが化け物になる瞬間を
親友であっても、怖いものは怖い。
ハンターのように、絶対的安心がないのが痛い点かもしれない。
何度も、何度も自分の命が危なくなった。
「死ね」
「殺す」
平然と、脳という名の鼓膜に鳴り響く言葉は、サーバルと共に再生された。
部屋にこもり、隅で一人で
少し言い過ぎかもしれないが、僕は貧弱な人間だ。
何軒ものビルが崩れる様を目の前で見てしまってから、もう辛くて……
その主犯が……
サーバル「かばんちゃん……?」
かばん「うわぁぁぁぁぁ!!!!ヒィ!殺さないでぇ!!!」
サーバル「殺さないよ!!」
かばん「ご…ごめん……サーバルちゃん……」
サーバル「ううん……私も怖がらせちゃったね……」
本日11月20日、午後7時
月が綺麗であった。
サーバル「ご飯……食べれそう……?」
かばん「うん……僕は後で食べるから…先食べといてね…」
サーバル「……うん……」
サーバルがドアを閉め、出て行った。
寮を出て、サンドさんは部屋にこもりっきり。
僕がまともに動けなくなっていたことを聞いたジドとツチノコは、心配してこっちにきてくれていた。
料理はジドが作ってる。
誰かがゆっくりとドアを開ける。
ツチノコ「……大丈夫か……?」
かばん「……いえ……」
ツチノコ「そうか……」
ツチノコは近づき、僕の横に来た。
ツチノコ「お前、自分になにが足りないかわかるか?」
かばん「自分に……?」
ツチノコ「ああ、ここまで来てしまった。そんな自分に足りないものだ」
僕は考えた。
答えは腐るほど見つかった。
ただ、それを声に出せない。
ツチノコ「【残虐さ】お前にはそれが足りない」
かばん「残虐さ…」
ツチノコ「例えば、俺がとある家族を惨殺したとしよう。俺がここでお前に銃を渡した時、お前は俺を撃てるか?」
かばん「……わからない……です…」
ツチノコ「撃て。殺せ。何故そうしない?相手は罪を犯した悪人だ」
かばん「だって……もしかしたら……理由があるかも……」
ツチノコはため息を吐いた。
ツチノコ「じゃあ例えを変えよう。俺がサーバルを殺したら?」
僕は息を飲む。
銃で殺せるかは置いておいて、サーバルは僕の親友だ。
僕は答えられないでいた。
ツチノコ「……俺もそんなんだった」
かばん「そんなん…?」
ツチノコ「シャイで、話しかけられると上がっちゃってさ。見られることを嫌って、影でこそこそしていた。今みたいな質問されたら、お前みたいな対応するだろうな」
かばん「今とは……真逆ですね…」
ツチノコ「ああ、こう見えて、俺にも親友がいた。そいつがつきまとってきたから今があるのかも」
ツチノコはフッと笑い、僕に手を差し出す。
ツチノコ「お前は強くなれ、俺の数少ない友人にとんでもないヒットマンがいる。サーバルを超えてやれ」
かばん「え……?」
ツチノコ「あー…じれったいな!」
ツチノコが僕の手を強く掴むと、僕を引っ張り立たせる。
ツチノコは強い眼差しでこっちを見つめる。
ツチノコ「このまま足引っ張ってどうする?俺がやることはお前の手を引っ張ることじゃない。銃、持ったことあるんだろ?」
足を引っ張る……
そうだ…僕は……
かばん「だけど…僕にみんなみたいな才能も何もない……」
ツチノコ「いいか?かばん、才能ってのは努力って木からできた果実だ。俺らは水を注いでやってる。それを養分に変えるか否かはお前の努力次第だ」
そんなこと言われても…
努力するだけで実ったら人生楽なものですよ。
努力すらできないんだし……
ツチノコ「お前の…守りたいものはなんだ?」
かばん「守りたいもの……」
僕自身?この街?
かばん「守りたいもの……」
世界?地球?
かばん「守りたいもの……」
僕は思い出した。
【サーバル「かばんちゃん!今日疲れてそうだし私がお風呂掃除しておいたよ!」
かばん「もう!サーバルちゃん!食器洗剤でお風呂洗ってるよ!」】
何気ない、あの日々を
【サーバル「かばんちゃん!今日は休みだよね!?一緒に映画見に行こうよ!」
かばん「ご……ごめんねサーバルちゃん……今日はちょっと休みたくて…」】
そして、長き年月。
僕とサーバルは二人三脚で、ただ日々を送っていった。
戦争もなく、平和の毎日。
かばん「僕が……守りたいものは……」
・
・
【アルパカ「そう…気を落とさないでにぇ…」
黒く染まった服を見にまとい、僕たちは雨降る中、傘をさし石の前。
アルパカ「死んでじゃったことは……戻らないけど……」
僕の目は、アルパカを見つめず。
水に溺れるアリを見つめていた。
アルパカ「これから……」】
いや……
見つけた。
僕の守りたいもの。
かばん「銃を取っても、僕はあなたを殺しません」
ツチノコ「はぇ?」
かばん「なぜなら……」
・
《《「かばんちゃん………かばんちゃんは…!私が守る!!!!!!!」》》
・
かばん「僕が!サーバルちゃんを守るから!」
ツチノコは唖然とする。
僕は大きく怒鳴った。
かばん「殺させない…僕が弱いなら……強くなる…努力じゃない!使命だ!」
ツチノコ「って……ことは……?」
かばん「僕は、喜んで殺人鬼にだってなりましょう!ヒットマンがいるんでしょ?教えてください!お願いします!!」
僕は深く頭を下げた。
ツチノコ「答えはYESか……来い、話はつけてある」
かばん「今からですか…?」
ツチノコ「ああ、連れてくつもりでここに来たからな」
ツチノコはニヤつきながら言った。
ツチノコ「嫌か?」
僕は少し動揺した。
だけど、答えは心の中ですでに決まっていた。
かばん「はい!喜んで!」
ツチノコは微笑を浮かべ、外に出る。
そして、スマホを確認した後、歩き出した。
僕もそれについていった。
ヒットマンと聞いたので、場所は大体予想ができた。
だけど、それを信じたくない自分もいる。
だが、信じたくないものほど、本当になるものはない。
・
〜数分後〜
・
かばん「こ……ここって……」
二人が立ち止まるその先は細い路地。
ツチノコ「まぁ、お察しの通りだ」
僕は知っている。
法律が効かない地域
夕食を食べてたら殺される町
ハンバーガーにたまーに人肉が混じってるハンバーガーショップがある町
かばん「裏町……」
殺人の都、裏町
ヒットマンとは、そこでの殺し屋…
かばん「す……すごく……暗いで……」
物陰からフードを被った何者かが現れ、僕の額に銃を当てる。
ひんやりとした鉄の温度。
僕の肝を冷や汗とともに冷やしてくれる
かばん「あ……ああ……!」
ツチノコにフッと笑う。
ツチノコ「手厚い歓迎じゃないか?ハシビロコウ!!」
鋭い視線が、フードから見える。
第19話へ続く……
とまと「次回の…アナサーは……?」
プリンセス「暗いわね…」
ジェーン「雰囲気作りのためらしいですよ」
コウテイ「自称暗い雰囲気だけどな」
イワビー「自称かよ!」
フルル「自称かー」
とまと「本当、ここは腑に落ちないな……」
プリンセス「あ!とまとが呆れてるわ!」
コウテイ「出番がなくなる!真面目にやらないと!」
フルル「次回ー〈光の当たらぬ場所〉だよー」
イワビー「だからって締めろって意味じゃねぇよ!」
👍
ネタSS短編
「シロナガスクジラのフレンズ」
←前 次→
しかしそれでも、彼女の胸は大きすぎて地面に着き、引きずっては痛み、踏んでしまっては痛み。
これではどこでもまともに生活ができません。
そこで彼女は、としょかんへと向かいました。
「どうしたのです?」
1人の鳥のフレンズが彼女に聞きました。
ワシミミズクです。
「いや、どうにか生活しやすく出来ないかなって……。」
シロナガスクジラは答えました。
「そうですか……。なるほど。大体事情は理解したのです。としょかんに来るのです。」
彼女は言うと、手招きをしてとしょかんに向かいました。
👍
虫喰いでないフレンズ
11話>> 562
前回のあらすじ
ドブネズミとアフリカゾウは樹林帯に入った
腹を空かせたハブのフレンズに会う
しかしこちらを見つけるなりドブネズミの尻尾を咬んできた
ハブはじゃぱりまんを配給しにくるボスが近頃現れず空腹だったという
落ち着いて話すためハブの家である巣穴に行き、そこでアフリカゾウが丁度3つ持っていたじゃぱりまんを一つずつ三人で食べた
歯を磨くといって巣穴の奥へ行った後戻ってきたハブはアフリカゾウに突然襲いかかった
ドブネズミがスタンドを使い咄嗟に防いだが首が締めつけられる。
ハブの謎の凶行に二人は頭を悩ませるのだった
ののののののののののののののののののの
アフリカゾウ
「ハブちゃんはどうしちゃったのかな………?」
ドブネズミ
「アフリカゾウ……ちょっと聞き…たいこと…がある。ハブに…ついてだ」
アフリカゾウ
「な、なに?」
ドブネズミ
「ハブは……演技力…がスゴいとか…そういうことはないのか?
わたしは…狩りを…する…者のオーラ…というか、ただならぬ…雰囲気を…感じた。
ハブがそれを……意図的に出せるようなやつなら……『ラット』を解除して…謝らなくっちゃあならない」
アフリカゾウ
「ううん、そんなことは聞いたことないよ」
ドブネズミ
「そっか…。なら、頭に……何か付けている……のが怪しい…な。
見え、るか?」
アフリカゾウ
「ハブちゃんの頭?うーん、言われてみればちょっとなにかありそうだね。
でも、なんでこんな暗いのにわかったの?」
ドブネズミ
「コウモリほどじゃないが……高い音が出せる。
アフリカゾウには…たぶん聞き取れてないくらい高い音だ。
高い音が跳ね返るのを…聞けば物の位置を測れる。
つっても、まだテスト段階だから…大まかにしかできない。
今回はハブ自身が発した声もあった…お陰で役立ってくれたからよかったが」
アフリカゾウ
「へぇ〜!スゴいね!
ハブちゃんも暗いところでも熱いものほどよく見えるって言うから、『見えない』ところで物を『視る』ことができるんだろうなぁ」
ドブネズミ
「そうだった…のか。
じゃあ、わたしの位置もハブには見えているのか。
通りでこんなに暗いところに…住んでるわけだ。
そろそろ暗いところに目が…慣れて見えてくるはずだが……このハブの目の明かりが無きゃあ何も見えん」
アフリカゾウ
「ドブネズミちゃんにはその音があるでしょ?
私はどうすればいいの…」
ドブネズミ
「この空間は…そう広くない。
横幅は壁際から…5歩くらいしか真っ直ぐ歩けないほどだ。
高さも、ほぼ頭の上スレスレだしな。
壁際を取ってしまえば、前だけ気にしていればいい」
アフリカゾウ
「あれ?そういえば…
喋り辛そうにしてたようだったけどもう大丈夫なの?」
ドブネズミ
「なんだか慣れてきてね。
息がしやすいようになってきた」
アフリカゾウ
「大丈夫かな……」
ドブネズミはもがいているハブから離れ、様子を見ることを優先した。
アフリカゾウはハブに近付こうとするがドブネズミに制止される。
ドブネズミ
「さてと、コイツを外してみようか。
だが、直接触るのは安全かどうか判ってからだ、アフリカゾウ」
アフリカゾウ
「す、すぐ取っちゃいけないの?」
ドブネズミ
「今現在の、ハブがおかしくなってる原因であろう物だ。
様子を見てからどうするか決めた方がいい。
この場合は、そうしなければ、わたし達までおかしくされるかもしれない。
そうなったら、わたしはハブに『よろしく』の挨拶ができなくなる」
アフリカゾウ
「そうかもしれないけど……言ってなかったの?」
ドブネズミ
「咬まれてたからな………
タイミングを逃した。
どうせここには長く滞在できないだろ?
よろしくって行ったところですぐ別れるだろうが、わたしが冷たいヤツと思われるのも癪なんだ」
アフリカゾウ
「それあんまり言わない方がいいんじゃ………」
ドブネズミ
「そうなのか?
えっと、ここからが肝心だ。
ハブを傷つけずに、わたし達も無事でコイツを外す方法を考えないとな」
アフリカゾウ
「ドブネズミちゃん、確かに何が危険なのかわからない内は下手に手を出さない方がいいと思うよ。
でもね、何かしなくっちゃあ、ハブちゃんはずっとこのまんまでドブネズミちゃんもこのまんまだよ。
私がマフラーでこっそりと取ってあげる。
マフラーなら何かされても私は無事で済むからね」
ドブネズミ
「マフラーか…
アフリカゾウがそう言うんなら、任せる」
アフリカゾウ
「ありがとう!
さ、大丈夫だから、じっとしててね、ハブちゃん!」
ハブ
「───────!!」
ドブネズミ
「お、おい!何かヤバいッ!やっぱり離れろ!
ハブは何か『隠し持ってる』んじゃあないかッ?!
『切り札(ジョーカー)』だとか『最終兵器(リーサルウェポン)』だとかのレベルのヤツを!」
ハブ
「ウシャァアーーーーーーッ!!!!」
ドブネズミ
「うぐうッ!?」
ドブネズミはハブの突然発揮したパワーに対応できず、背中側を壁に押しつけられた。
「ラット」とドブネズミは1メートルほど距離があるが、本体であるドブネズミ自身とそのスタンドである「ラット」との距離を固定して拘束していたためにそれが仇となったのだ。
アフリカゾウ
「なになにぃ!?なんでぇ!?」
ドブネズミ
「アフリカゾウ……!信じられんが、わたしの『ラット』が押されている……!
パワーで……押し負けているんだ!
凄まじい勢いで…解き放たれた力が、スタンドごとわたしを押しているッ!」
アフリカゾウ
「野生開放……かな?」
ドブネズミ
「野生開放?それがこの力の正体なのか!?」
アフリカゾウ
「ハブちゃんの目、光ってるでしょ?
この光ってるのは野生開放のときだけなんだ!
フレンズはサンドスターと動物、動物だったものから生まれるってところは知ってるよね。
フレンズは身体のサンドスターを使ってすごい力を発揮できるんだけど、ちょっとまぶしいくらいに光ってるってことはスゴく危ない状態なんだ。
光る目が明るいほど短い時間でサンドスターを使い切っちゃうかもしれない。
無くなったら、フレンズでいられなくなるの。
サンドスターが無くなっちゃうなんて話はきいたことがないけど、もしものことも考えて、ね」
ドブネズミ
「とにかく……ヤバいんだな!
ハブを助けることには依然として変わりなし………!
ちょっと急がなきゃマズいことはわかった…………」
アフリカゾウ
「待って!
ドブネズミちゃんもフレンズだからできるはずなの!
そうすれば対抗できるかもしれないの!
『野生開放』すれば強い力が使えるようになるの!
何かこう、『やってやるう〜〜』って念じるとできるから!
成功すればまわりが明るく見えるようになるよ」
ドブネズミ
「ね、念じる?こうか?はっ……………」
アフリカゾウ
「目が光って………ない?
できてないよ!」
ハブ
「フシュウゥゥゥギャァァアーー!」
ドブネズミ
「マズい……押される…………
アフリカゾウ!この洞窟から出る準備をしてくれ………
ハブには悪いが、いざとなったら走って逃げないといけないからな………
出口を広げるんだ………
狭いところを削って………
グアァッ!?」
ハブはジリジリと近寄り、ドブネズミに圧力をかけていく。
ピッタリと壁にくっついたドブネズミは見えない力に押し潰されそうになっている。
その様子を見て、アフリカゾウは何かすぐやらなくてはという衝動にかられた。
アフリカゾウ
「うっ……ううっ
さ、さっき言ったでしょ!
私がそれを取ればいいんだ!
そうすれば終わるんだからね!」
ドブネズミ
「ア……フリ…………カ……ゾウ……」
ガシッ
アフリカゾウはマフラーでハブの頭にかかった異物を弾き剥がそうと近寄った。
すると
ハブ
「フゥゥゥゥ!!」
と急に振り向き、ドブネズミを吹っ飛ばしながらアフリカゾウを手で払おうとした!!
しかしアフリカゾウは、難なく腕で受け止め、掴んで押える。
片腕が押さえてられて動かせないのでもう片方の腕で攻撃を試みるが、やはり掴まれる。
ハブは声をあげ威嚇するが、万が一ラットが外れたところでまだマフラーという第三の腕が空いているアフリカゾウには脅威とはならない。
だが、ハブは諦めなかった。
とび跳ねて尻尾で身体を支えながら脚を開いて前に出し、アフリカゾウの身体を挟み込む。
ハブがアフリカゾウを挟んで押し倒しながら締め付けて拘束したことにより、状況が逆転し、アフリカゾウの頭の中は真っ白になる。
一方、吹っ飛ばされたドブネズミは少し壁面に背中を削られながらスライドし、壁から離れるとその先にあった向かい側の壁に強く身体を叩きつけられた。
アフリカゾウ
「さ……さっきまで私じゃなくドブネズミちゃんを狙ってたのに……
たた、たしか『ピット器官』だったよね………
生きてるものは『視える』って…………
でも、前からしか『視え』ないんじゃないの………?」
ハブ
「ガチッ!!───!??」
ドブネズミ
「ゲホッゲホッ!!
ピット器官?そんな厄介なもん持ってるのか?
熱が見えるってのはそれか?
まあ、いい。
もう、『ラット』は咬ませている必要は無さそうなんでな、解除させて貰った。
ぶん回されるのも御免だしな。
『ラット』が使えりゃあコッチのもんだ、と言いたいところだが………アフリカゾウ。」
アフリカゾウ
「ごめん」
ドブネズミ
「あ?」
アフリカゾウ
「私が……代わりに押さえてなきゃって思ったの……
あんなに振り飛ばされるなんて……」
ドブネズミ
「謝ってる場合かよっ。
お前のがいまは危ないだろ。
もう、それは頭に取り付いた敵だと思っていいだろうな……。
こうなったのは、頭の部分を狙ってたことがバレたからとしか言えない。
さらに、さっきの吹き飛ばされたときだが、ハブは元からスタンドが見えるか見えないか分からんが、咬んでいるものがまるで見えているかのような仕草をしていた。
『ラット』を手で掴もうとしたが『スタンド像』なんで」
アフリカゾウ
「ねえ、いい、の?」
ドブネズミ
「いいったら。
ハブのこと早く元に戻さないと、だろ?
二人を危険に曝したわたしも不注意だったところがあるだろうしな。
とにかく、ハブには『スタンドが見えている』。
スタンド使いになったのか、はたまたボスに仕込まれた装置の効果のように見えるようになっているだけなのか?
そんなのはどちらでもいいが、要するにラットの攻撃を当てるのが難しいってことだ。
そこで、アフリカゾウに協力してもらいたい。
わたしがハブの気を引いてから『ラット』で撃つために、そのままでいてほしい。
激しく動かれないようにするだけでいいんだ。
引き受けてくれるか?」
アフリカゾウ
「わかった…なんとかしてみる」
ドブネズミ
「よぅし!」
ハブ
「ウギギギギ……」
ののののののののののののののののののの
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???
「ナンダト…?ソノママ二人トモ倒セルンジャアナイノカ……?
道具形ハ操ル者ガイナイト弱イノカ……。
所詮ハスタンド能力ヲ吸収シタダケノ雑魚カ。
ダガ、コレヲ最後マデ見物スル価値ハアリソウダナ。
焦ルコトハ無イ。
確実ニ実行スルノダ」
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←to be continued…
👍
😆
サンド「ジド、ヒグマは?」
ジド「生憎、僕は医者じゃない。にわかな知識だが、左手の骨折と右足の複雑骨折、それに肋骨の粉砕と右肺が潰れてることはわかる。重症どころの話じゃないぞ?ブラックジャックでもいない限り、完治すことは不可能だろうな」
シドは深いため息をつく。
フェネック「ねぇ?死んでなかったのー?」
ジド「い…いいいい…一応…ででで…ですね…」
フェネック「セルバーストを真正面から受けて、それじゃ結構軽症だよー?」
ジド「え?」
フェネック「原子レベルで破壊する光線技を受けて、骨折?肺が潰れる?とんでもない軽症だよー」
ジド「だ…だけど、最新の医療技術でも、完全に治療することはほぼ不可能…後遺症が残るレベルですよ……」
フェネック「死んでない限り、どんな重傷でも治せる医者を、わたしは知ってるからねー」
ジド「え!?ブラックジャック!!??」
アライグマ「アライさんなのだ!!」
ジドは硬直する。
午前2時、ヒグマはボロボロの状態で、ベットの上に横たわっている。
一つの部屋、サンド以外はその部屋に居た。
いや、かばんはいなかったか
サンド「俺はかばんを探してくる。アライグマ、ヒグマを頼んだ」
ジド「ヒグマをって……どうするつもり…」
アライグマはヒグマの横の椅子に座った。
アライグマ「忘れたのだ?アライさんの野心は奇跡、つまりサンドスターの力を操る野心」
ジド「それが…?」
アライグマ「フレンズの体は人と同じ、人に動物の特性が加わった、それがフレンズ」
アライグマがヒグマに手をかざす。
アライグマ「崖から落ちたり、爪を引っ掛けて木を登ることなんて、人がやったら必ず怪我をするのだ。だか、サンドスターがあれば…」
荒くしていたヒグマな呼吸が落ち着いていく
アライグマ「フレンズはその野生に耐えることができるのだ。見ての通り」
ジドは急いで足を見る。
ジド「飛び出していた……骨がない……!?」
アライグマは頭をかき
アライグマ「とは言えど、フレンズからしたらただの回復技なのだ…」
シドは唖然とヒグマを見つめている。
フェネック「ジドさーん、私たちは基本何でもありだから早めに慣れることをオススメするよー」
サーバルは顔を上げ
サーバル「そ…そうだ!あの時、アークに何をしたの…?急に雪みたいになっちゃって……」
アライグマ「ああ……それは……」
アライグマは言葉を詰まらせる。
フェネック「ごめんねー、私ー怒りっぽくてねー」
サーバル「え!?ご…ごめんね…私、ちょっと…」
フェネック「いいさー」
フェネックは微笑をサーバルに見せる。
アライグマ「フェネックは特別で…怒ると止まらないのだ……昔にも一回……」
フェネック「アラーイさーん?」
アライグマ「ご……ごめんなさいなのだ…!アライさん…少し喋りすぎたのだ……」
フェネック「次やったら怒るからねー?」
フェネックは冷静に、そして殺気を放ちながら言う。
フェネック「私、水のあるところなら姿を見せなくても移動ができるんだー、だから、飛ばされた時にこっそり近くまで行って、凍らせたんだー。凍るとどんな物体でも脆くなるからねー」
サーバル(怒ることと…関係ないような……)
サーバルはそう思いながらも、フェネックの話を真剣に聞いた。
ジド「それよりも!」
フェネック「そ……それよりもー…?」
ジド「銀髪のゴーレム……あなた方にお会いし、お話までできるなんて……僕はなんて幸せものでしょうか!?あ…あの、握手してください」
フェネック「うわー……」
シドが手を差し出す。
アライグマ「アライさんは遠慮しておくのだ」
フェネック「私もー」
サーバルは不穏そうな顔をしていた。
僕がいない異常事態に、少し困惑している。
が、すぐ帰ってくると安心だってしていた。
ど深夜だが、僕は帰ってくると
サーバル「ち…ちょっと、外の空気吸ってくるね」
サーバルは立ち上がり、ドアを開け走っていく。
シド「サーバル、かばんのこと気にしてるな?」
アライグマ「ジド、ところでかばんって一体何者なのだ?」
ジド「はひ!?そこらへんのフレンズです!」
アライグマ「フレンズなのは察しつくけど、一体何のフレンズ……」
フェネック「ヒトだと思うよー」
アライグマ「フェネックが言うなら間違い無いのだ」
ジド「実際ヒトだけども…」
フェネックは立ち上がり
フェネック「私も外の空気吸ってくるねー」
フェネックはドアを開け、サーバルと同じ道を辿っていく
部屋は静まり返り、ジドがアライグマを見つめる
とろけるような顔でアライグマを見つめるジドは、まるで恋をしてるようだった。
キンシコウ「あ…私たちも出たほうがいいですかね……?」
ジド「あ、居たんだね。いいよ、居てて」
ジドの顔が、心なしか不服そうに見えた。
さて、外を見てみると、ベランダに体育座りして顔を埋めてるサーバルがいた。
水の張った瞳にうっすらと光が反射し、美しい月がうつりそうで
フェネック「お悩み事かなー?速い子猫ちゃん?」
サーバル「フェネックさん……」
フェネック「はは…【さん】だなんてねー、私好きじゃないよー、そんなのー」
サーバル「じゃあ…なんて…」
フェネック「呼び捨てでいいのさー、多分年の差は30くらいあると思うけどねー」
サーバル「え!?一体いくつなの!?」
フェネック「48歳、どう?ドンピシャでしょー?」
サーバル「よ……48!!??私18だから…本当に30離れてる……」
フェネック「私、昔占い師目指してたんだー、練習してたんだけど、当たりすぎて怖くてやめたんだー、ちなみに、アライさんは45ねー」
サーバル「当たりすぎて怖い……って!そ…そんなに年取ってたの!!??」
フェネック「まーねー、若く見えるでしょー?フレンズだから当たり前なんだけどねー」
サーバル「フェネックって他に何か出来ることってあるの?」
フェネック「積極的だねー、一つ大きなのを言えば」
フェネックは右手を月の方へ伸ばした。
手を上に開くと、手のひらにひし形で縦長の小さな氷が出てきた。
フェネック「私の野心は氷、水のあるところだったら氷を出すことができる。それと…」
フェネックは氷をサーバルへ渡した。
サーバル「……暖かい……」
フェネック「私の気持ちで温度が変わるんだー」
サーバル「ってことは…今…怒ってる……?」
フェネック「まさかー、怒ってたら湯気が出てるよー。私は、サーバルと話がしたいだけなのさー」
サーバル「はは…なーんだ!アライグマが怒ると止まらないって言ってたから…」
フェネックは黙り込んでしまう。
サーバル「そういや…昔に一度………何があったの……?」
手に持つ氷が徐々に冷たくなっていく
フェネック「サーバル……」
サーバル「……ごめんね…聞かない方が……」
フェネック「いいのさー、言ってあげる」
サーバル「え!?」
フェネック「ただ、それは私の野心を知ることになる……」
サーバルは息を飲む
フェネック「私はアライさんが好きでねー」
静かに、でも確かに聞こえる
フェネック「ずっと、後ろを歩いてるんだー」
月光が照らすフェネックの顔は何か悲しい顔をしていた。
フェネック「それとねー……」
フェネックはゆっくり、サーバルの方を向いた。
・
フェネック「私はねー、【殺人鬼】なんだー」
・
サーバルは目を疑い、耳も疑った。
太陽の当たらぬ場所、月の光が照らしたのは
太陽を知らない、氷であった。
フェネックはニヤリと笑った。
手に持つ氷に、微かに熱が宿る。
第20話へ続く……
とまと「次回のアナサーは」
プリンセス「あれ……!?新年迎えてるわよ!!なんでこんなもん書いてるの!!」
ジェーン「知ってますか?とまと仮面の年末は、お年玉もらって終わりなんです」
コウテイ「ひどいな」
イワビー「家族と交流したりしないのか…」
フルル「親不孝者だねー」
とまと「毎回思うんだが、ここって俺を侮辱するコーナーじゃないよね?」
コウテイ「次回、〈黒い光〉」
ジェーン「侮辱するコーナーだと思ってましたよ」
プリンセス「悪魔……」
👍ペース遅いけど読んでるよ
🙇♂️
ハシビロコウ「君が……かばん…?」
かばん「は…はい……!」
額に当たる銃が冷たい。
ツチノコ「で、何がしたいんだ?お前」
ハシビロコウ「裏町に入るかどうかの試験…」
かばん「し…試験!?一体どんな……」
強い眼差しは、僕の目に刺さりっぱなしだ。
ハシビロコウ「かばん、あなたに問う」
かばん「はい…」
ハシビロコウ「この状況、あなたならどう抜ける?」
かばん「どう抜けるって……実戦ですか…?」
ハシビロコウ「うん、本当に撃つから、なんとかしないと死んじゃうよ」
実際……?
実際!?
少しの静寂が続く
ツチノコ「おいおい!本当に撃ってどうする!?死んじまうぞ!!」
ハシビロコウ「これくらい避けれないと、すぐ死んじゃうよ。ここで死んだらここまで。私に殺される方がマシでしょ?」
ツチノコ「おいおい!それでも……」
かばん「ツチノコさん!!」
ツチノコ「へ?」
かばん「僕は大丈夫ですから……」
ハシビロコウ「フッ……」
ハシビロコウは微笑を浮かべる。
ハシビロコウ「じゃあ…これをどう回避する?」
僕は目を瞑り、深く呼吸する。
かばん「これ……【おもちゃ】ですよね……?」
ツチノコ「ファッ!?」
ハシビロコウ「!?」
二人は仰天する
ただ、同じ理由ではない。
ツチノコ「馬鹿!死ぬぞ!!」
ハシビロコウは鋭い目を丸くし
ハシビロコウ「……正解…」
ツチノコ「え?」
ハシビロコウはかばんに向けていた銃を上に向ける。
引き金を引くと、大きく「パァン!」と鳴った。
ハシビロコウ「音のなるだけの、ただのおもちゃ……普通に銃の形をしてたのに……なんでわかったの……?」
僕は鋭く、真っ直ぐな視線で言った。
かばん「あなた…元から殺す気なんてないですよね……?」
ツチノコ「はぁ?」
かばん「殺意を感じなかったんです。ただ…それだけ……」
ツチノコ「はぁぁ!?お前!それ……マジで言ってるの……?」
かばん「だってフレンズですよ!!初対面の人を殺すわけないでしょ!!」
ツチノコ「常識だからって、ここではそれ通りになると思うなよ!!」
ハシビロコウ「待って、ツチノコ」
ハシビロコウが、二人の口論を止める。
ハシビロコウ「かばん…?だったっけ?」
かばん「え…?はい……」
ハシビロコウ「わかったよ…ツチノコ、この子は変わり種みたい」
ツチノコ「おうよ、知ってたぜ」
ハシビロコウ「それに、私気に入ったよ…ここまでの命知らずは初めて」
かばん「ぼ…僕が命知らず……?」
ハシビロコウ「だって殺意もなにも……」
ハシビロコウはおもちゃを服に隠し、別の銃を取り出す。
そして、それを僕に向けて撃った。
ハシビロコウ「殺すつもりではあったからね…」
その弾は僕の頰をかする。
かばんの頰からは血が出て、まるで切られたかのようにしている。
かばん「痛いっ!……」
僕は頰を抑える。
ハシビロコウ「来て、絆創膏貼るから」
ハシビロコウは振り返り、歩き出す
かばん「え……?」
ハシビロコウはこっちを振り向き
ハシビロコウ「それと、これからよろしくね」
認めた…?
僕はハシビロコウを追いかけるかのように走り出した。
ツチノコ「俺のお役はなくなったか……」
僕たちが来た方向に向かい、ツチノコは歩き出す。
・
・
・
ツチノコ「ってことだ。かばんは修行に行ったんだよ」
サンド「なに勝手なことやってんだよ……」
ツチノコは、家の前で出くわしたサンドに真実を告げる。
サンド「と、言いたいが……正直助かったよ……」
ツチノコ「え?助かったの……?俺はてっきり怒られるのかと……」
サンドは頭をかきむしり
サンド「何より、今は仲間が必要だ。かばんも戦力外に等しいわけだし、少しでも戦力になるなら全く問題ないと思う。ただ……」
ツチノコ「ただ?」
サンド「サーバルにどう伝えたらいいか…少し不安でね……」
サンドは手をポケットに突っ込み、暗闇の空を見る。
サンド「何より、数時間も歩いてやり遂げてくれ、本当にありがとうな。後々考えるよ」
ツチノコ「そうか……」
サンドはツチノコと共に家に帰っていった
これから、僕と、そしてサーバル達と二つの視点での物語が始まる。
新たに加わる仲間には、天使に妖精、金に目のないクズまでいた。
それは、まだミライの話である。
全てはアークを倒すため。
地球を守るためにある。
僕たちフレンズが「希望」であると、そう信じて
アーク「アライグマにフェネック……つまらない成長をしたなぁ……そして、掴めたぞ……!かばん!お前の野心!!」
そして、僕の野心が爆発するのもミライの話
だが、そう遠くない。
暗闇のビルの上、ニヤつくアークに気づかない僕を、まるで嘲笑うようにアークは楽しそうだった。
11月21日、僕は眠いので寝ます。
夜は遅い。
・
第21話へ続く……
とまと「次回のアナサーは、なんとここでは載せられません」
プリンセス「え!?どうしてよ!」
ジェーン「まさか…性的な描写が……」
イワビー「そんなまさかね」
とまと「ご名答ジェーン、過激な表現を多用してるため、ここには載せられないんだ」
フルル「注意とか受けたのー?」
ジェーン「受けたとかじゃなくて、怖くて逃げたんですよ…!」
プリンセス「本当に大丈夫かしら……」
コウテイ「次回、カクヨム限定公開〈私がやりました〉えー…アライグマとフェネックのファンは読まないほうがいいそうだぞ」
イワビー「二人になにさせてるんだよ!!」
👍
ありがとうございます!
虫喰いでないフレンズ
12話>> 596
ドブネズミ
「激しく動かれないようにするだけでいいんだ。
引き受けてくれるか?」
アフリカゾウ
「わかった……なんとかしてみる」
ドブネズミ
「よぅし!」
ハブ
「ウギギギギ…」
ドブネズミは再度高音を出して部屋全体を感じ取ろうとした。
ドブネズミ
「ハブのことを知っているというなら何か作戦があるはずだ。
アフリカゾウには…」
その一方で、アフリカゾウは…
なんと!
組み合っていた腕を突然解いた!
まるでハブの攻撃に全く対処しようとしていない!
突然の出来事にハブは
『何も対処できず』
いや、
『何もせず対処しよう』
と腕立ての姿勢でアフリカゾウを見つめている!
ドブネズミ
「アフリカゾウ……?しっかりとおさえてくれてるか?」
アフリカゾウ
「……………」
ハブ
「………」
ドブネズミ
「ハブが大人しいようだ…。
大丈夫そうだな。
大きな動きは何も感じられなかった。
念の為、探知を続けながらいくぞ」
『ラット』を発現させ攻撃の準備を整えるうちにドブネズミはハブが暴れださないか心がかりであったものの、何も気配の変化はないようで安心した。
ドブネズミ
「────そろそろいいか。
『ラット』!
いや…何かおかしい……
『動き』だけじゃない!
『何もない』!?」
アフリカゾウ
「えっと、何か問題があったの?」
ドブネズミ
「たしかに、そこにアフリカゾウとハブはいるのに!
わたしの『ソナー音』は何にも当たらず壁まで到達し、そのまま跳ね返ってきている!
これではハブの頭を捉えることができない!
まさか、何かしら対策を…」
ハブ
「ククククククク」
アフリカゾウ
「ハブちゃん!?」
ドブネズミ
「ハブ!?」
ハブ?
「このフレンズの身体はオレのモノだ!
オレの名は『ハロー!アイドル』!
今コイツの頭に取り付いている!
オレがコイツに出会えたから簡単にお前らにも出会えたぜ!
オレは両方のスピーカーから流す音で取りついたヤツのことを操れるッ!
コイツには、オレの『防音効果』で何も聴こえちゃあいねえのさっ!
お前らの声は届かねーんだぜ!
そして!さっきはそこのネズ公が作戦をベラベラしゃべくってくれたから、簡単に対策できたんだぜッ!
これでお前らには何も打つ手は無い!
もうお前らはお終いだァ━━━━━━━ッ!
ウシャシャシャシャ━━━━ッ!!」
ドブネズミ
「何ィ━━━━━ッ!?
テメー聞いてたってのかァ━━━━ッ!!」
アフリカゾウ
「そんな……なんてこと……」
笑い声を漏らしだしたハブの口からは敵の名が出てきた。
そして、明らかにハブとは異なる声で、調子に乗りながら正体と能力を喋りだした。
ドブネズミはまさか敵に作戦を聞かれていたなんて思いもしなかった。
取り付いている敵が自ら正体を明かしてくれたことなんてことさえも。
一方アフリカゾウは、友を狂わせた悪が間近にいるのを実感し、拳に力がこもる。
ドブネズミ
「お前ェェェェェェ!
ハブから離れろォ━━━━っ!!」
ハブ(ハロー!アイドル)
「もう遅いわっ!
このハブが持つ毒でお前らをジワジワと…」
アフリカゾウ
「なんてことを…するんだ……」
ハブ(ハロー!アイドル)
「だから何をしたってもう遅いんだよてめーらは!
必殺の毒をくらえッ!」
アフリカゾウ
「私がハブを……ブチのめさなきゃあいけなくなったじゃあないかッ!」
ドブネズミ
「アフリカゾウ?まさか、あのときの…」
ハブ(ハロー!アイドル)
「なんだと?
このオレをフレンズごとやるってのか?
出来るもんならやってみ
───ガブッ!?」
ドブネズミ
「あのときのようにまた、いつもとはまるで違う感じになった……。
『野生開放』して力を使っている。
ハブごと再起不能にするのか?
そんなことわたしにはとても真似出来ない……
『ラット』なしでハブに勝てるなんて……」
ハブ(ハロー!アイドル)
「バカなッ…そんなはずは……ブゲァっ!?」
アフリカゾウ
「『ハロー!アイドル』とか言ったな。
お前だけを再起不能にする。
この状態なら私にもお前の位置がわかる。
ハブはお前の自由にさせない。
覚悟しろ」
ハブ(ハロー!アイドル)
「あり得ない!
オゴォッ!
こんなことが!
ウガッ!……………」
アフリカゾウの攻撃に取り付いた敵は全くの無力だった。
激しい攻撃の衝撃により『何か』がハブの頭から外れ、軽いものが落ちる音がした。
ドブネズミ
「やった……」
アフリカゾウ
「ドブネズミ、ヤツはもう落とした。
トドメをさせ!
……ハ…ハブちゃん………」
ハブ
「……あれ?ここは…」
ドブネズミ
「わたしだ、ドブネズミだ。
おぼえてるか?
ここで三人でじゃぱりまんを食べた」
ハブ
「ドブネズミ……尻尾はなかなかハムりがいがあったぞ」
ドブネズミ
「ハハハ……覚えてるみたいだな。
よかった…」
アフリカゾウ
「ハブちゃん……ごめんね……大丈夫?」
ハブ
「アフリカゾウ?ハブは歯磨きしてたハズなんだが、何があった?」
アフリカゾウ
「その…それがね……」
ハロー!アイドル
《チクショオォォォォォッ
オレがこんな単純な攻撃でやられるなんてありえねえッ!
おいおめーら!
オレを忘れるんじゃあねーぞ!
オレはまだ諦めてねえ!
さっきはつい調子に乗ったが全部喋ったわけじゃあねーんだ!
こんな状態のオレでも出来ることはあるんだぜ!》
ハブ
「なんか変なやつの声が聞こえるんだが、ハブがおかしいのか?」
アフリカゾウ
「大丈夫だよ……。私にも聞こえるから」
ドブネズミ
「何を言ってやがる!
既におしまいなのはおめーだけだ!
くらえ!『ラット』!」
ハロー!アイドル
《ハァッ!》
敵は音波をスピーカーの外へ発し探知を妨害しようとする。
しかしドブネズミは既に対処法を見出していた。
ハロー!アイドル
《クバッ………
壁を反射して何かを飛ばしてきたか………
オレが消えていく…
オレはもう終わりかッ!
だがこれで終わりと思うなよ……
オレたちは…》
そう言いかけた『ハロー!アイドル』は言葉を二度と発さなくなった。
そして陶器の皿が割れるような音がして、洞穴の暗闇に静寂が訪れた。
ドブネズミ
「何かを言いかけたように聞こえた……
おそらく、もう敵は消滅した。
触っても問題ないだろう。
コイツは回収しなくてはならんから、下手に触れないのはじれったかったな。
なあアフリカゾウ?」
アフリカゾウ
「よかった……ごめんね………ハブちゃん…」
ハブ
「???お?おい?ハブはどうかしてたのか?なんか顔が痛いけど」
ドブネズミ
「それは全部説明するよ。ひとまずは、ここを出よう」
三人はさっさと穴から脱出して外の空気を吸いに行った。
ハブはあとから意識を回復し状況が飲み込めていなかったようなので状況を説明することにした。
ののののののののののののののののののの
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???
「信ジラレン…
コレガアノ『アフリカゾウ』ダト言ウノカ……
ソレニシテモ…アイツメ…
余計ナコトヲ言ッテクレテ…
シカモ、ワタシガ姿ヲ見セズニ回収スルノガ困難ニナッタジャアナイカ……
コンナ狭苦シイ空間ニ籠モルハメニナッタガ、下手ニ出テイクヨリハマシダ……
マダ、堪エルトシヨウ…」
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ののののののののののののののののののの
その頃研究所ではマイがコーヒーを啜って休憩しているとニュースに流れてくる。
アナウンサー
「ニュースです。
今日の午後1時頃、原因不明の昏睡状態に陥っていた人気アイドルグループの△△さんが意識を回復したとの情報が入りました!
繰り返します!
今日の午後1時頃、原因不明の昏睡状態に陥っていた人気アイドルグループの△△さんの意識が回復したとの情報が入りました!
△△さんは3ヶ月ほど前、音楽番組出演を控えていたところ突然意識を失って以来、芸能活動を休止し治療に専念していました。
しかし、精密検査を繰り返したにもかかわらず、一切原因が判明しないままでした。
△△さんが所属するグループ・○○○は活動を続けていましたが………」
研究員A
「△△が?結構長く寝たきりだったけど急に大丈夫になったのか」
研究員B
「△△…△△が…戻ってくる……」
研究員A
「おい、△△はもう忘れたんじゃあなかったのか」
研究員B
「マズいんだ…俺は浮気者だ…前は■■がちょっと気になってるだけと思ってたが、最近は■■のことばかり考えてたんだ…」
研究員A
「好きになったんなら誰だって我慢しないでいいだろう」
研究員B
「そういうわけにはいかねーんだよ!やっぱり俺は生涯△△推しだァーー」
研究員A
「懲りねえか…その方がお前らしいな」
マイ
「そうか……そういうことか」
研究員B
「な、何です?コノシマ主任?主任も気になるんです?」
マイ
「何でもないよ。気にしなくていい」
←to be continued…
スタンド名:ハロー!アイドル
破壊力:E
スピード:E
射程距離:E
持続力:A
精密動作性:E
成長性:B
ヘッドホン型のスタンド
本編に登場するのはセルリアンそのもの
(本来はスタンド像で現れ本体が着けさせるかヘッドホンに宿らせて発動する)
自分では動けないが着けさせることで発動する
動作のためのエネルギーは取り付いたフレンズからサンドスターを吸い取って補う
音楽を流し、外部からの音をシャットアウトしつつ着けた人間(フレンズ)を操る
宿主の見えないところからの攻撃などはコレ自身が感知し音楽で知らせる
👍
😊
アナザーワールド・サンドスターストーリーズ
第21話〈私がやりました〉
※過激な表現が多用されています。
読む際はご注意ください
次回〈鉛のわがまま〉
たしかに過激な所が好みが分かれそうね
とりあえず続きplz👍
🙇♂️