ここはジャパリ文庫
SSシリーズを投稿するスレです。
多分何言ってるかわからんと思うからざっくり説明すると、
出版社みたいにここでたくさんの作者さんがSSを投稿し、みんなを楽しませる感じのスレ、
個人で出すよりこういう感じで出した方が知名度も上がるかもしれないし、何より人気投票とかも取るつもりだから(取らないかもしれないけど)みんなももっともっとSSという存在に触れられると思うんだ。
だけど作者さんが傷つくようなことは言うなよ、おかしいと思ったらおかしいっていうのは悪いことじゃないがアドバイスって形で言ってよな
1・まず宣伝をする。
「漫画雑誌とかでいう読み切りみたいなの、ざっくりとしたあらすじとか書いたらいいと思う。[近々公開]とか[○月○日公開予定]とかも書いていいよ(これは好きな時に書いてね)」
2・投稿する。
「書いた自分の作品を投稿しよう。長さはどんだけでもいいしクロスオーバーでもいい、面白い作品を作ろう(読者さんは感想などを書こう。作者さん、喜ぶよ)」
3・続きを投稿する
「続きは一週間後くらいに投稿しよう。予定や気分で投稿できないなら作者かわかるようにしてから[今回は投稿できません]と書いておこう」
自分の作品を投稿して、君もスターになろう!!
・すでにSSスレで投稿している作品でも、こちらで投稿しても良いとする。(ただし、SSスレとここと両立されて投稿すること)
・すでにSSスレで投稿している作品をこちらで投稿する場合、すでに書いている話を一気に投稿しても良いとする
・一人につきSSは何作品も投稿しても良いとする
(投稿できないなどのことは自己責任でお願いします)
・クロスオーバー作品を書く場合はなんの作品とのクロスオーバーなのかを明確にする。
(タイトルの横に「けもフレ×???」という形で書いておくなど…)
・最新話を上げる時、前回のアンカー付けを忘れずに
・SSの最後に予告をつけてもいいとする。
又はつけなくてもいいとする。
・書けるSSは、けものフレンズのSSのみとする。
・ SSを投稿する場合は
ラベルをつけて投稿すること
《【現在連載中の作品】》
・【アラフェネぶらり旅〜まんまるを探して2周目〜】(完結)
・【サバずきんちゃん】
・【アナザーワールド・サンドスターストーリーズ】
・【けものフレンズ2】
・【虫喰いでないフレンズ】
ヒグマ「サーバルも……魔装を……!?」
キンシコウ「いやいや…サーバルが魔具を持っているわけがないはずです…!」
11月11日
今日は晴天なり
ハンターと戦っていたセルリアンは一斉にサーバルを見た。
かばん「さ……サーバルちゃん…?その姿は…?」
サーバル「かばんちゃんは下がってて、危ないよ」
サーバルは眉間にしわを寄せ、僕の方を見ず、前を見て言った。
大量のセルリアンが迫ってくる中、僕は尻餅をついたまま。
サーバル「………サバンナ……ブーストォ!!!」
ブゥゥ!!バンッッ!!!
サーバルが叫ぶと、先ほどより強い風が打ち付けた。
ヒグマ「な……なんだ!?」
ヒグマも思わず、手で防ごうとする。
僕も絶えきれず、両手を顔の前に被せた。
風が止み、目を開けると、そこには上半身と下半身が真っ二つに切られ、バタバタと倒れているセルリアンたちがそこにいた。
セルリアン【たち】とは言えども、十人やそこらではない、数百体
いや、全てと言った方が早いか….
地上にいた人型セルリアンは皆、殺されたのである。
それは一瞬、1秒もかからなかったくらい。
素早く。
セルリアンの残骸の先にはサーバルが立っていた。
ヒグマ「な……なんだ…これ……」
キンシコウ「速い……これは……」
ハンターたちもあの風圧には絶えられなかったのか、僕と同じように尻餅をついていた。
サンド「……急いで来たが…まさか……」
サンドは気づかないうちに僕の横に立っていた。
かばん「さ……サンドさん!?これは…一体…?」
ヒグマ「こんなことができる魔具が…存在するのか……?」
クマデ「……しない…こんな強さは…ありえない…」
サンド「だろうな、これ魔装じゃないからな…」
ヒグマはサンドの存在に気付き、
ヒグマ「サンド!!何をしていた!!」
サンドはそれを無視し、深く息を吸った。
サンド「祝え!サンドスターの力を操り、音、光でさえも越え奇跡と希望をしろしめす速さの星。 その名もスピードスター サーバルキャット!一つ進化した瞬間である!」
ヒグマ「魔王にでもなるんですか?」
かばん「スピードスター……?サンドさんみたい……」
サーバルは荒く呼吸をしながら、ゆっくり振り向く。
サンド「これが、【野心覚醒】ってやつだ」
かばん「やし……何ですかそれ……」
サンド「あ……あれ…?…あ!ジドにしか言ってなかったわ!」
ヒグマ「ジド……?なんでその人の名前を…」
サンド「あ…ああ!!後だ後!!ほら!前を見ろ!」
ヒグマ「は…?前?」
ヒグマは前を、つまりサーバルの方を見る。
サーバルは荒く呼吸をしていて動かない。
ビルに張り付いた巨大なセルリアンはサーバルを見つめている。
サンド「さぁ…見せてくれ!サーバル!お前の野心を!!」
かばん「はぁ……はぁ……野心……」
サーバルはセルリアンを見つめ、呼吸を続ける。
セルリアンは数百本にも及ぶ触手をサーバルへ向けた。
触手がサーバルへ届く寸前、サーバルは僕は微笑みを向けた。
口をパクパク動かせ、ささやくような声で何か言ったかのように
その口の動きを辿るととある言葉に辿り着いた。
・
「【逃げて】」
・
僕は見た。
一瞬という言葉でも遅く、恐ろしい物を
サンド「かばん!!伏せろ!!」
それでも遅かったくらい。
僕は昔から視覚能力が優れている。
バッチリ見えた。
僕の知ってるサーバルは、いつも穏やかであった。
僕が見たのは、正しく【獣】であった。
牙をむき出し、眉間に数え切れないほどのシワを寄せて
ただ、それは【狩】でも【ごっこ】でもない。
僕にはわかった。
その顔が何を意味するか
それは【殺意】
獲物なんかじゃない。
憎いんだ。
サーバルは、あの存在が
・
・
ドゴォォォ!!!ガガガガ!!!!!
・
ゴゴゴゴゴ!!!!ドガガァァァン!!!!!!
・
・
まるで時が止まったかのように、サーバルは右手の爪を上にあげ空中に移動していた。
サンド「ああ……サーバル……これは素晴らしい……」
セルリアンは弾け、消えた。
サーバルはビルごと切ったらしい。
ヒグマ「おいおい……バケモンかよ……」
ただ、その光景は予想の斜め上を行った。
ビル一つ、それだけでは収まらなかったらしい。
横に一つ、二つ、三つ、四つ……
少なくとも、両側に建っていた建物の10個は真っ二つになり、その横に建っていた建物は風圧で崩れただろう。
かばん「サーバルちゃん……?……!!サーバルちゃん!!!!」
サーバルは空中で気を失ったのか、ふにゃふにゃに曲がりくねった関節をふらつかせながら、サーバルは真下へ落ちていった。
ただ、そこには地面はない。
なぜなら、サーバルが切ってしまったから。
サンド「ま……まずい!!」
徐々にビルが壊れ始め、地震のように揺れる中
ヒグマ「キンシコウ……一ついいか?」
キンシコウ「ヒグマさん……」
ヒグマ「サンドとかばんは頼んだ」
ヒグマは走り出した。
倒壊を始めたビルに向かって
キンシコウ「ちょ!!ヒグマさん!!きゃっ!」
瓦礫が煙を立てる。
ヒグマはその中に消えていった。
キンシコウ「……ヒグマさん!!!絶対帰ってきてくださいよ……」
キンシコウは僕たちの方へ走り出す。
サンド「かばん、そろそろまずい。サーバルはヒグマに任せて俺たちは…」
かばん「いえ……でも……!」
僕は煙の中に一歩進んだ。
だが、その瞬間冷たく、強い風に当たった気がした。
背筋が凍り、目からは涙が出そうになった。
サンド「バカ!お前があそこに突っ込んでも死ぬだけだろ!」
サンドは僕の手を引っ張り走り出した。
僕は走りながらも後ろを見た。
チラチラと、サーバルは徐々に落ちていく。
キンシコウ、そしてサンドも前を向き走っている最中。
黒い何かがサーバルにぶつかる。
その黒は、実にヒグマに似ていた。
サンド「かばん!!後ろばっかり見るな!!死ぬぞ!!!」
だけど、でも……
さっきの寒気がまたもや自分を襲う。
顔を震わせながら、僕は顔を前に向けた。
そして気づいた。
これは恐怖であると
何に怯えているのか、何に恐怖を覚えているのか
それは簡単
かばん「アレがサーバルちゃんの野心……?あんなの……あんなのただの……
・
【化け物じゃないか】」
・
第14話へ続く……
とまと「次回のアナサーは!?」
フルル「あ、昨日キレてた人だー」
プリンセス「しー!!そんなこと言っちゃダメよ!またキレるでしょ!」
イワビー「真面目に予告するか」
コウテイ「今回はサーバルが新たな姿となり活躍したが」
ジェーン「真面目なの新鮮ですね」
コウテイ「次回はどうなるんだろうか」
フルル「どうなるんだろうねー」
ジェーン「………終わり!?」
プリンセス「そりゃそうよ、中身薄いんだから」
イワビー「次回!〈違う、君じゃない〉だぜ!」
とまと「お前ら覚えとけよ……」
野心覚醒…だと…!?やばいよやばいよ…
サーバルちゃんとかばんちゃんどうなっちゃうの!?ヒグマさんも気を付けてー!
(続きも楽しみにしてます👍)
ありがとうございます!
👍
🙇♂️
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【未来のぼうし】
[3話] ~Bパート~
ひらかたパークへは、新井知事の安全宣言を受けて動き出した電車での移動だった…
私、かばんちゃん、新井さん、笛音さん、マーゲイさん、木ノ葉博士、ビーバーさん、プレーリーさん。
ーが電車に揺られているのはシュールな光景だった。
メンツも濃い。
・・・て、あれ?
オリクスさんとオロクさんは?
かばん「出発早々に逆向きの電車に乗っちゃったみたいです…」
SPの存在意義って…
・・・・・・・・・
「もういいから、お前たちは庁舎に戻っておくのだ」
ホームに降りると、新井さんは携帯越しに2人を叱っていた。
マーゲイさんも どこかに電話している。
・・・・・・・・・
???「いや、急なのは謝りますけど…
ふと視線を移すと、ひょろっとした男の人が、どこかに電話を掛けている。
???「・・・が迫ってて、今日しか時間が取れないんですよ…
あの後ろ姿、声。
どこか見覚え、聞き覚えがある気がしたが、思い出せない…
かばん「ミライさん?」
いつの間にか新井さんもマーゲイさんも電話は終わっていたらしい。
ミライ「はい、今 行きます」
???「・・・なんとか撮影の許可を・・・」
・・・・・・・・・・・・
枚方公園駅の改札をでると、ガタイのいい妙齢の女性に仁王立ちで出迎えられた。
色白で可愛い人だ。
・・・と言いたいが、ニコニコしながら無言で威嚇してくる。
ーように見えたので、どうリアクションしていいか判断に困る。
新井「よく来てくれたのだ」
どうやら、電話を掛けて呼んだのは、この人らしい。
なるほど、強そうな腕だなぁ。
新井さんが駆け寄ると、握手を返し、すぐに元の姿勢に戻った。
新井「彼女は五木 南子 さん。 ボディービルダー(既婚者)なのだ」
ああ、威嚇じゃなくて、アピールだったのか… (既婚者情報って要る?)
ネットで調べると「フロント・ダブル・バイセップス」というポーズらしい。
笛音「でも あくまで魅せるための筋肉で、戦闘向きじゃない、っていう噂だよね~」
ミライ「アカンやん!」
・・・・・・・・・・・・
濃いメンツを1人加えて、ぞろぞろと ひらパー入り口に向かう。
ジャガーさんの屋台の周りは まだ賑わっていた。
やはり加勢は期待できそうにない。
その行列を横目に見ながら、ちゃんとチケット売り場に向かった。
またぞろ権威をチラつかせて押し入るかも? と思っていたので安心した。
新井「入園料+フリーパスで大人1枚なのだ」
ミライ「!?」
割り勘かい! しかも遊ぶ気満々かい! 年間パスを持ってないんかい!
なかなかシリアスにならない… orz
・・・・・・・・・
正面ゲートをくぐると、
???「ここは通さへんでぇ」
いきなりセルリアン化した#グリコリアンが立ち塞がった。
両手を挙げて威嚇(?)してくる。
プレーリー「アワワワ…」
ビーバー「ヤベェ、ヤベェっすよ~」
ここぞとばかりに南子さんが両手を突き上げたまま前に出て対峙 する。
てっきりプロレスの「手四つ」のように組み合って、力比べでも始めるのかと思いきや、威嚇し合うのみだ。
南子「あっち行ってよぉ」
意外に可愛い声だった。
グリコリアン(ダミ声)「お前こそ、あっち行けや」
さながら子供の口ケンカだった。
博士「あほらし…」
一行は睨み合いと口争いをするだけで、まったく進展のない2人を置いて さっさと先に進んだ。
・・・・・・・・・・・・
なかなか次のセルリアンが見つからない。
新井「セルリアンは、それほどたくさん居ないのか?」
笛音「こうなったら二手に分かれようか~」
さすふえね! 空気を読んだ提案だった。
新井「新井さんたちは『プールザブーン』の方を探すのだ」
笛音「かばんさんとミライさんは『スカイウォーク(観覧車)』の方を頼むよ~」
・・・・・・・・・・・・
~プール横~
新井「早速 落とし穴を掘るのだ!」
プールの横にプレーリー、笛音が穴を掘り始める。
ビーバー「大丈夫なんすか? こんなところに」
マーゲイ
「先ほど、私がヤベちゃんの声で『プール横で不発弾の処理をする』という旨の電話を掛けておきました」
ビーバー「用意周到っすね」
それで周りにスタッフがロープを張ってるのか...
・・・・・・・・・・・・
ほどなく、
新井「完成! なのだ」
すると、タイミングを見計らったように落とし穴の向こうにカニリアンが現れた。
・・・・・・・・・・・・
~観覧車前~
かばん「なんでしょう? あの人集 り…?」
見るとロープが張られており、その周りにお客さんが群がっている。
観覧車に乗る列とは別だ。
近付くとスタッフの1人に
「かばんさんとミライさんですね」
と持ち上げたロープの中に入るよう促された。
2人で見合ったまま戸惑っていると、
「どうぞ。 中でお待ちかねですよ」
と、別のスタッフが背中を押す。
かばん「え…」
ミライ「ちょっと…」
背中でロープが下ろされる。
ふと前を見ると、
佐波ちゃんを背後から抱きしめるように拘束しながら立つ、食い倒れリアンがいた...
・・・・・・・・・・・・
~プール横~
落とし穴を挟んで、新井隊とカニリアンは睨み合いを続けていた。
南子さんの声真似でマーゲイが「こっち来てよ~」と
落とし穴に誘うがノってこない。
ーとカニリアンが先に動いた。
半円を描くように落とし穴を回避すると、新井隊の後ろに回りこむ。
南子(CV:マーゲイ)「こっちに来ないでよ~」
笛音「あ・・・」
博士「もしかして・・・」
カニリアンがハサミを持ち上げて威嚇する。
プレーリー「退却するであります!」
プレーリーは逃げ出した。
ビーバー「あ…」
新井「新井さんは甲殻類アレルギーなのだ!」
同じように新井さんも逃げ出す。
笛音「あ…」
そして2人は落とし穴に真っ逆さまに落ちてしまった。
プレーリー「タッケテー!」
新井「タッケテ―! なのだー」
博士「どうやらカニリアンは真っ直ぐ進めないようなのです」
笛音「また やってしまったね~ 新井さ~ん」
一方のカニリアンは、更に1/4周するとプールに飛び込んだ。
「あ゙~ 極楽浄土、極楽浄土ぉ やっぱり水の中は落ち着くわ~」
博士「水が平気なのですか!?」
笛音「よく見ると、へしも見当たらないね~」
マーゲイ「それって弱点が無いってことじゃ…」
ビーバー「かばんさんとミライさんが心配っすねぇ…」
プレーリー「タッケテー!」
新井「タッケテ―! なのだー」
・・・・・・・・・・・・
食い
「よう、待っとったで。
あ、ジャパリまん、おおきにな。 味は申し分なかったで」
かばん「あ、ご丁寧にどうも...」
ミライ「どう致しまして」
挨拶は大事だ。 私が用意したものではないけど…
食い「ところで、もう1つの要求の方はどうした? 後から来るんか?」
かばん「いえ」
食い「もしかして、その鞄 の中に居てるとか?」
かばん「いえ…」
食い「じゃあ、鞄の中にデジカメが入ってて、
『かばんちゃん、ついにyoutuberデビュー!』とかいう動画でも上げるんか?」
かばん「いえ...」
食い「役立たずやんけ!」
かばん「うぅ…」
ミライ「そんなことないですよ!」
食い
「いや… 今のは流石に言い過ぎた。
これでもオレはお前を買ってる。 だから・・・
その鞄を下ろして、どこかに遠ざけろ」
ミライ「・・・」
かばん「分かりました。 ミンミーさん、お願いします」
ミンミービースト「マカセテ」
サバちゃんを解放したら返そうと持ってきていたミンミーが私の手を離れ、
意外に機敏な動きで かばんちゃんに近寄る。
ミライ「キェェェェェェアァァァァァァ! シャァベッタァァァァァァァ!! しかも動いたーー!!!」
かばんちゃんの方は驚きもせず、
本体鞄を背中から下ろし、ミンミーに預ける。ミンミーは少し離れた場所に移動した。
どんどん不利な条件が重なっていく。
ーが、だからと言って諦める(あきら)わけにはいかない。
ミライ「サバちゃんを返してよ!」
食い ┐(´~`)┌
手始めに、どストレートを放ってみたが、軽く いなされた。
かばん「お友だちになろうよ!」
ミライ「突然なにを言い出すの!?」
食い「!?」
かばんちゃんの踵(かかと)落としのような不意打ちに、こちらも驚いた。
食い倒れリアンも心底 驚いていた。 (…ように見えた)
だが、すぐに人を食ったような顔に戻って、
「えぇ…? どうしようかなぁ?」
と返す。
かばん「あなたの目的は、なんなんですか?」
かばんちゃんの攻勢(?)は続く。
食い「そうやなぁ… オレらを『のけもの』にしたヤツらに一泡吹かせること、かな?」
かばん「僕が知りたいのは、あなたの『本当の願い』です!」
さっきから発言の意図が分からない。
かばんちゃんには何が見えているのだろう?
食い
「悪いがオレの願いは、神様にも決して叶えられん。
『お話が出来なくなる』前になら言うてやってもええけど・・・
どのみち お前らに聞かせる義理は無いな。 どうせ忘れてまうし...」
対して、食い倒れリアンは、のらりくらりと答えを はぐらかす。
何だろう? この違和感は・・・
今度は、食い倒れリアンの反撃が始まった。
食い
「なあ、考えたことはあるか?
そもそも、なんでオレたちだけが『のけもの』なんや?」
こちらも思わぬところから攻撃が来た。
しかも重い。
食い
「おどろおどろしい見た目やからか?
しっぽや耳のn… しっぽや耳が無いからか?」
ピクッ
かばんちゃんが わずかに反応する。
食い「ああ。 お前たちの『おともだち』のフレンズを食うから…か」
自分で疑問を投げかけておいて、自分で答えを出してしまう。
食い
「でもそれは『食うてるだけ』や。 お前らも食うてきたやろ?
弱肉強食、それは神様でもどうにもできん自然の摂理や。
だから過去にオレらがされたことは気にせんでええ。 お互い様や」
食い倒れリアンのターンは続く。
食い
「それとも菜食主義なら ええとか言うんか? けど植物だって生きてる。 そうやろ?
所詮 他の命を食うことでしか生きられん。
お前らは命を奪うが、オレたちは記憶を奪って元の動物に戻すだけ。 可愛いもんや。
そうは思わへんか?」
反論したいが、上手い言葉が見つからない。
食い相容 れん存在や。
「オレらは本来 食うか食われるかの
これまで通り、ぱっかーんしてオレたちを倒すってんなら、それでもええ。
けど、オレたちの仲間になるって言うんなら歓迎する。
オレは どっちでもええぞ? さあ、決めろや!」
決めろ、と言われても、どうしていいか分からない。
さっきから違和感も強くなるばかりだ。
ふと、思った。
本当にその2択しか無いんだろうか…?
取り敢えず、考えられない方の選択を否定してみる。
ミライ「仲間、なんて・・・」
食い
「なに言うてんねん。
オレたちは すでに同じ『のけもの仲間』やないか。
そうやろ? かばんちゃん」
・・・・・・・・・・・・
ミライ「!? なにバカなことを…w」
かばん「・・・」
少し風が出てきた。
食い倒れリアンの問いかけに対し、かばんちゃんは何故か、肯定も否定もしない。
笑い飛ばそうと発した私の声は、遠くから聞こえるパークの喧騒に吸い込まれていった。
食い囃 されるようになっても、それらは拭えなかった」
「まずお前は、フレンズたちとの見かけの違いに引っ掛かってたな。
そして能力の違いにはコンプレックスも感じてた。
叡智でかいけつするようになって、持て
かばんちゃんは黙ったままだ。
もしかすると「ちゃんと漢字変換してくださーい」
ーと、思っているのかもしれない。
・・・違うか。
食い
「ヒトのフレンズいうんも、どっちつかずで中途半端な存在や。 アイデンティティーの獲得というには弱い。
サーバルちゃんを置いてまでヒトを探すという名目で島の外に行こうとしたんも、
『のけもの』感に突き動かされて、っていうのもあったんと違うか?
結局、みんな付いてきてもうたけどな」
かばんちゃんはセルリアンに共感 を覚えていたから、あんな質問を繰り出していたのだろうか?
いや、そういうことじゃない。
おかしい。
何故そんなに かばんちゃんの事に詳しいのか?
まるで全てを見透かしているような・・・
食い「お前もやぞ。 ミライさん」
ミライ「え・・・?」
矛先が こちらに向かってきて、思考が中断される。
食い
「パークガイドは・・・
どんなに慕われ、耳をしゃぶれるほど仲良うなっても、過度にフレンズへの干渉は出来へん。 そうやったな?
結局 上の命令でフレンズたちと引き離され、パークから追い出され・・・
作家になってもプロジェクトから距離を置かざるを得なくなった...」
確かに他人の所為(せい)にしようと思えば『のけもの』にされた、と言えなくもないだろう。
ダメだ、ダメだ!
今でも ちょっと何かあると、そういう弱い考えに逃げようとしてしまう・・・
サバ「私を『のけもの』にしないでよ!」
食い・ミラ・かば「「「!?」」」
確かにストーリー的に出番が無かったけど『のけもの』仲間に入ろうとするのは、どうなんだろう?
二重の意味で おかしい。
空気を読まない… というか重苦しい空気を破る発言に力を得て、私は反撃に出る。
ミライ「何と言われようと、私はあなたの『仲間』にはなりません!」
食い「こっちは簡単には話術に呑まれへんか。 さすが年の功やな」
ミライ「私は『永遠の17歳♡』です!」
食い「じゃあ、どうする? 非力な女2人で、オレと闘うのか?」
華麗にスルーされた…
しかも食い倒れリアンの言う通り、力ずくで どうにかなる相手とも思えない。
へしも見当たらない...
食い「助っ人は睨み合いを続けたまま。 別働隊の内2人は落とし穴に落ちて、使い物になれへん...
ミライ「・・・・・・?」
あれ? ちょっと待って…
食い「腕に覚えのあるジャガーは仕事。 武器持ちのフレンズも おらん...」
かばん「!!」
かばんちゃんも気付いたようだ。
こちらの手の内が筒抜け・・・を通り越している!
ミライ「あなたは一体...?」
食い「ふ… ふはははは・・・!」
食い倒れリアンは不敵…を超えて、無敵ぶりを誇るように笑った。
食い「オレは・・・ 神だ!」
飛ばされそうになったぼうしを、慌てて抑えた。
しかし一足 遅かったようで、片方の飾り羽根が飛んでいく...
風に舞う赤い羽根を、見るともなしに ぼんやりと見ていた・・・
【未来のぼうし】
[3話] ~Cパート~
かばん「食い倒れリアンさんは『コウテイ』さんだったんですか!?」檀 黎斗 だったの!?」
サバ「エグゼイドの
ミンミー(CV:カコ博士)「#ハピネスチャージプリキュアのブルーだったの!?」
食い「あれ? ちゃう、ちゃう! 特に最後のとは一緒に せんといてくれ!」
つ差し替え台本 (ス…)
作者「すいません。 間違えました…」
食い「もう… ちゃんと編集でカットしといてや」
食い倒れリアンは不敵…を超えて、無敵ぶりを誇るように笑った。
食い「オレは・・・ 神様の知り合いだ!」
かばん「食い倒れリアンさんは『コウテイ』さんの お知り合いだったんですか!?」
サバ「エグゼイドの檀 黎斗の知り合いだったの!?」
ミンミー(CV:カコ博士)「ブルーの知り合いだったの? ーということはレッド!?」
ミライ「手塚 治虫 先生の知り合い!?」
食い「ちゃうわ!!」
・・・・・・・・・・・・
明らかになるセルリアンの正体。
そこに隠された驚愕の設定!
さまざまなカラクリが解き明かされる時、全コメの反応は…!?
次回4話(4/5話)をお楽しみに!
~to be continued~
【おまけ】
意外と少ない#五木
忘れていたレポーター#津田 (下の名前は美波さんです)
#エンドカード
食い倒れリアンが か、神だとぅ~!?一体どういうことだ…!
続きが見逃せないぜ!更新ガンバッテ!
いつk…南子さんがボディービルダーなの草
迂闊なことを書くとネタバレしそうなので・・・
更新ガンバります! とだけ…
ボディビルダーの嫁に対抗するには、バール(のようなモノ)かなぁ…?
😆👍👍👍
いつもありがとうございます。
😊
[ただ今速報が入りました。避難警戒地区にて、セルリアンの大群が発生しハンターが出動したところ、35件ほどのビルが倒壊し、そのうち19件は人工的に切られたような跡があったことから、セルリアンに刃物のようなものがあったことが確認されています。怪我人はいません。引き続き警戒を………]
サンドがテレビを消す。
僕はキンシコウと一緒にリカオンを見に行っていた。
サンド「よくもまぁ……お前は鉄人かな?」
ヒグマ「ああ、よく言われる」
ヒグマは傷だらけで、サーバルと肩を組んでいる。
サンド「サーバルの様子は?」
ヒグマ「意識はない。目立った外傷もなかった」
サンド「あそこからどうやって助けたんだよ」
クマデ「一応、羽があるんでね」
ヒグマ「黒い羽が生えて…なんか飛んでた…」
サンド「そっちに傷は?」
ジド「無いに決まってる」
サンド「お前は忍者か」
いつのまにか、ジドが入ってきていて、ヒグマの肩を叩いている。
ヒグマ「ジド……あ!!サンド!お前には聞きたいことが山ほどある!!」
ヒグマはサンドへ指をさし、怒鳴りつける。
ヒグマ「まず!なんでジドさんと繋がっている!?何か企んでるのか!?」
ジド「おいおい…なんで、僕と繋がっていたら何か企んでることになるのか……?」
ヒグマ「うん!」
ジド「ひでぇな」
サンド「ああ、企んでるさ」
ヒグマは一層険しい表情なる
サーバルをソファの上に置き
ヒグマ「じゃあ、洗いざらい吐いてもらおうか」
ヒグマは何もせず、ただサンドを見つめている。
サンド「ん?お得意の脅迫は?」
ヒグマ「こっちだって疲れてるんだ。ジド、お前にも該当することだ」
ジド「ついに呼び捨てになったか」
ヒグマ「何が目的だ!生物兵器の開発でも至ったか?ジド!!!」
ジド「はぁ……僕は他人を巻き込んだ武器は作りたくないのが自分のプライドとしてある。それは絶対にない」
ヒグマ「じゃあ何が目的だ!ハンターを利用して!!」
サンドは深いため息をして
サンド「君たちはジドの話を聞いていなかったのかい?」
ヒグマ「まさか!」
ヒグマは驚いたような顔をした
ヒグマ「アーク……セルリアン……!?」
衝撃のあまり、一歩下がってしまう。
ヒグマ「繋がった……全て……じゃあなんでここに!?サンド!お前……前々から思ってたけど、まさかサンドスター!?名前がそれっぽい気がしたんだよ!サンドスターロウがどーとかって!」
ジド「サンドスターロウがどーとかって言うのはただ単に作者がサンドスターロウの意味を誤解してただけだから」
ヒグマ「しっかりしてくれ!」
サンド「ご名答、感がいいね。アークセルリアンの討伐を計画したのはこの俺。シドが勝手に動いたから君たちの強さを見させてもらったんだよ」
ヒグマ「私たちの強さ……?」
サンドは目を閉じ
サンド「見させてもらったが、はっきり言って失望したよ」
シド「なに!?」
ヒグマ「失望……弱かったってことか!!おい!戦いもしないくせに!!」
サンド「ああ、戦わなかった。俺はお前たちより弱いだろうよ」
ヒグマ「じゃあなにが失望だ!!知った口を叩くな!!あのセルリアン結構強かったんだぞ!」
サンド「なんとでも言うがいい。そう言うところを弱いと言っているんだ」
ジド「しかし、サンド。ハンターには強くなる可能性が腐るほどある。ここで手放すのは少し…」
ヒグマ「待て……!それ、どう言うことだ?」
ジド「え?僕?」
ヒグマ「ちがう、サンド。そう言うところってどう言うことだ?」
サンドは鼻で笑い、次第に腹をかかえて笑うようになった。
サンド「あんた、わかってないな?本当に強いのは気持ちの問題さ。どんなスポーツだってそう、貧弱な心だったらなんだってクソだ」
ヒグマ「だったら、私の心が貧弱って言いたいのか?」
サンド「ちがう、心は強い」
ヒグマ「じゃあなんだよ!!」
サンドは真顔になり
サンド「お前に戦う理由はあるか?」
ヒグマ「あるさ!街を、フレンズを守るため…」
サンド「ちがう!そんなこと微塵にも思ってない」
ヒグマ「思ってる!」
サンド「お前は過去に縛られてるだけだ!街なんて、ましてやフレンズなんてどうでもいい。そうだろ?」
ヒグマ「そんな理由だったらあんなに命をかけない…」
小さく舌打ちをしたサンドは、眉間にしわを寄せ言う。
サンド「あのな?俺たちを甘く見るな。俺たちはそんな綺麗事のために命張ってるんじゃない!!あんたに守れなかった命があるからなんだ!?俺の家族は殺され!俺の先輩も後輩もみんな餌だ!唯一残った親友は暴走を始め!それは俺が殺した……」
ジド「サンド、もういい」
ヒグマは目をそらし、さっきまで強気だった感じは消え去り、それは弱々しく、女々しい。
サンド「守りたいだ?こっちは復讐なんだよ!!野心だよ!欲望だよ!!………悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇよ……」
ジド「サンド!!やめろ!」
ジドがサンドの胸を強く押す。
サンド「残念だが、君じゃない。俺たちが求めたのはお前じゃない。悔しかったら見せてみろよ、お前の野心をよ!!……ジド、俺は帰る」
ヒグマ「私はお前に選ばれるためにやってきたんじゃない!!!お前に見向きされなくても自分でやってみせる!!」
その目は涙目であった。
サンド「やめとけ、無駄になるぞ」
サンドは部屋を出て玄関を開けた。
その瞬間、僕とキンシコウは部屋に入った。
怒鳴りつける声が聞こえためである。
僕とキンシコウは驚き感動した。
そして戸惑う。
その光景はひどかった。
ヒグマは泣いていた。
声を抑えようと必死になっていたが、無念。
目を両手で押さえ、内股になり、泣いていた。
ジド「かばん、すまないが君たちは帰ってくれ…」
かばん「え……!?何があったんですか!?」
ジド「ごめん…後でいいかな……?」
ヒグマは膝をつき、その背中をキンシコウはさする。
僕はそれを見ていた。
何か、慰めの言葉をかけようと思ったが、そんな空気はとっくに消えていた。
僕は、傷だらけのサーバルを背負う。
力も特別無いわけだし重かったが、その空気の方が重かった。
第15話へ続く……
フルル「次回のアナサーはー?」
コウテイ「早いな…」
とまと「深夜に書いたら終わってた」
ジェーン「完成度が低いのはそれが理由だったんですね」
プリンセス「なるほど!」
フルル「なるほどー」
イワビー「最近手抜きすぎないか?」
とまと「うるせぇ!!こっちだって忙しいんじゃあ!」
プリンセス「知らないわよそんなこと」
コウテイ「次回〈決意の覚悟〉だ」
イワビー「次回の更新は明日だな」
とまと「んなわけ……」
👍
🙇♂️
ハードな展開になってきましたね 続きを早くよこすのです!
更新がんばれ👍
ありがとうございます!!
サンドがいなくなり、9日が経過した。
今は11月20日、午後10時。
サイレンが鳴り響く。
場所はあの時、サーバルがビルを切ったところ。
街灯も消え、真っ暗な中。
大火のごとく燃え盛る炎に照らされる地面。
中央には一人の少女、
いや、アークセルリアンなのか
アークの前にハンターたちが立ちふさがる。
アーク「……僕は君たちに会うために、こんな品のない暴れ方をしたわけじゃない。そこを退いてもらおうか」
ヒグマ「嫌だ。最初に言っておく、逃げるなら今のうちだ、喋るセルリアン」
アーク「おうおう、因縁の敵みたいに言うじゃないか。心外だなぁ…僕には【アークセルリアン】という、立派な名前があるんだよね」
ヒグマ「んなことわかってる。だから最初に言ったんだ。二度目が欲しければ、歯を食いしばれ」
アーク「もう一度お願いしまーす!」
ヒグマも、8日間何もしなかったわけじゃない。
アークセルリアンに打ち勝つため、己に打ち勝つために特訓をしてきた。
ヒグマ「クマデ、行くぞ」
クマデ「……あいよ…」
ヒグマがアークをクマでで殴りかかる。
アークはそれを左手で受け止めるが、少し押され、膝をついてしまった。
アーク「これは想定外だ……これが後二人もいるのか……」
キンシコウとリカオンは構えながらも、その様子を見つめている。
ヒグマ「忠告を無視した報いだアークセルリアン!逃げるなら今のうちだと言っただろ!」
アーク「逃げる?僕がかい?そんな知れた攻撃で僕が逃げるってかい?」
アークは笑った。
アーク「その言葉、そっくりそのまま返してあげるよ」
キンシコウとリカオンは見た。
そして驚いた。
ヒグマが吹き飛ばされた光景を
ヒグマ「ぐっ!!がはっ!!……」
ヒグマを見つめる二人に、アークは言った。
アーク「久しく……。さっきの体は、本当の体の何分の一だと思う?」
またまた驚く二人。
アークの手が黒く、そして大きくなっていた。
頭についていたひらひらは大きくなり、体型こそ変わらないが、子供らしさが消えていた。
黒く、邪悪なオーラを放つその姿は、恐怖を擬人化したかのような姿。
如意棒「キンシコウ!戦闘をやめるんだ!」
キンシコウ「え……?」
如意棒「逃げるんだよ!!早く!」
如意棒がキンシコウを引っ張る。
リカオン「ななな…何ですか…その腕……」
アーク「ん?この腕かい?これはね【アークハンド】って言って、こんなことができる腕だよ」
アークは右手を前にかざす。
すると、その手からは1mを優に越す太さの光線が放たれた。
光線はヒグマのすぐ横にあたる。
アーク「今のはわざと外した。強さがわからないと逃げようにもないだろう?さぁ、逃げたまえ。僕には待たなきゃいけない人がいるんでね」
キンシコウもリカオンも唖然とし、その場から動こうとしない。
アーク「戦いたいんじゃない。怖いんだろう?分かるさ。少しだけなら待ってやっても構わない」
キンシコウは後ずさりながら問う。
キンシコウ「待ち人とは……?」
アーク「そうか、君たちとは同職だったな…?」
リカオン「え……?」
アークは首を傾げる。
その顔は笑顔であふれていた。
アーク「【かばん】だよ…彼女を待っている」
二人は驚いた。
アーク「呼んでくれるなら、少しだけ待ってほしいな。呼んでくれた暁には、君たちを逃がしてやろう」
呼べるはずがない。
彼女は一週間ほど前に出て行ったからだ。
だけど、逃げたい。
とても危険だ。
何よりヒグマが心配だからだ。
ヒグマ「残念ながらかばんはお留守だ…大人しく消え失せるんだな……!」
ヒグマがふらつきながらも立ち上がる。
アーク「お留守か、なら君たちに用はない。さっさと消えろ」
ヒグマ「消えろって言われて……消える奴がどこにいるんだよ!!」
ヒグマがアークに飛びかかる。
キンシコウも、リカオンもそれを止めようとしたが振り払われてしまう。
ヒグマ「うおぉぉぉ!!!!」
が、そんな攻撃、弾き返されるのは予想内。
何度も何度も殴り、殴られ。
ボロボロというか、もう屍のようであった。
キンシコウ「やめてください!!ヒグマさん!」
キンシコウとリカオンがヒグマの腕を抑えた。
ヒグマ「離せ!早く!!」
ジタバタともがくヒグマを、目を瞑り抑える二人。
アークはふと、疑問を問う
アーク「君が、ここまでして戦う意味は何だ?お前の感情は怒りだ。単なる怒りでここまでするなら軟弱者で怠惰、まるで子供だ」
ヒグマ「なんだと!!!」
アーク「バカみたいに騒ぎ、正論を言われたら怯む。そんなバカにすぎない。が、君はその中でも一番タチの悪い【正論を言われても、支離滅裂に返す】そんなバカだ。お前のやっていることがいかに意味がなく、意味のわからないことがわかるか?」
クマデ「アーク……!だったっけ!!それ以上は言うな!!俺たちだって……」
アーク「人として情けない。僕は他人のことを思ってやっているのだ。そのため、人もいなく、今もなお瓦礫の山なここを選んだんだ。僕だって殺人鬼じゃない。お前はそれでも人か?」
クマデ「アーク!ヒグマはヒグマだ!人じゃない!」
アーク「おやおや?サンドスターに当たらなかったのかい?だから、そのポンコツ頭は在住なのか?」
アークは嘲笑う。
歯を食いしばり、しかめっ面で睨みつけるヒグマには、もう、目的なんてなかった。
クマデ「アーク……ヒグマにそんなことを言うな……怒りじゃなくて悲しみが出てくる……」
アーク「なんだ?武器。僕が間違ってるとでも?」
クマデ「間違ってる!!」
アーク「どこが?なにを!?」
クマデ「……間違ってる………」
アーク「ほら、言えないじゃないか。さっさと立ち去れ、あとでそのポンコツに喝を入れてやるといい」
アークは鼻で笑う。
軽蔑するようにヒグマを見つめる。
ヒグマは必死にもがく。
キンシコウ、リカオンは目を瞑り、下唇を強く噛んだ。
ヒグマは力が抜けたのか、抵抗がなくり、下を向く。
ヒグマ「……クマデ……お前はいつもそうだ……」
クマデ「……ヒグマ……」
ヒグマ「私とお前はどんな関係なのか!何で出てこない!!」
アークは首をまた傾げ、聞いた
アーク「関係?契約上のか?」
ヒグマはニヤつき、顔を上げた。
アークを見つめる。
その目は狂気に満ちていた。
ヒグマ「ヒグマの言う通り、私は人じゃない…」
アーク「ほう、自分の無能さを認めたか?」
ヒグマ「違う!!」
ヒグマは真剣に、アークの目を見つめる。
・
ヒグマ「私たちは【悪魔】だ!!!!」
・
アーク「……その答えは想定外…」
ヒグマ「戦う理由!?あるさ!表だけならな!!私は戦いたいから戦ってるのかもしれない!こいつと……クマデと一緒に戦うためにな!!」
アーク「それは武器に甘えてるだけでは?」
ヒグマ「だからここまでして戦うんだ!!!クマデは私の友だ!!仲間だ!!仲間だけが戦うのは理不尽だろ!?クマデがボロボロになって、頑張って戦うなら!私は屍になってやる!!」
アーク「ほほーん…」
ヒグマ「それが!私がここまでして戦う理由だ!!!表だって裏だってどうでもいい!私はこいつと戦う!!それが戦う理由だ!!」
クマデ「ヒグマ……」
キンシコウ「ヒグマさん……」
アークはクスッと笑った。
アーク「なるほど、面白い。それが理由なら、ここで死体となってニュースで報道されてもいいんだな?」
ヒグマ「ああ……勿論だ…!」
アーク「ハハハハハ!上等。ハンターと思って軽蔑していたよ。僕の餌を倒して金稼ぎしてる集団だと思ってね」
ヒグマは何もせず、ただただアークを見つめる。
・
ヒグマ「こっちも上等だ……!」
・
風の音が鮮明に聞こえてくる。
キンシコウとリカオンは、ヒグマを離し、そっと、一歩下がる。
そして見つめる。
何かが始まるかのように
そして、こっちとは別の、【あっち】でも動きがありそうで……
サンド「おい!さっさと支度しろ!サーバル、かばん!!まだ2回しかあってない奴らが、漫画の最終話みたいなことになってるから!!」
ツチノコ「なんだそれ…」
サーバル「サンドさん!!かばんちゃんが…!」
サンド「え、どうしたの?」
サーバル「い……居ない……」
サンド「え……えぇ……くそ!時間がない!サーバル、お前だけでも行くぞ!!」
ツチノコ「あー……俺はいいのね…」
第16話へ続く……
【アークハンド】とは
これらのこと
【頭についていたひらひら】とは
これのことです。
【ちなみに】
これが今回登場した、アークの新しい姿です。
とまと「急な展開や、文章の下手さはお許しください。空白の8日間は後々埋める予定です。引き続き、よろしくお願いします」
次回〈悪魔の奇跡〉
👍
🙇♂️
ヒグマVSアークの攻防も徐々に緊迫してきましたねー
続きも楽しみんみ
ありがとうございます!
3話 >> 408>> 409>> 410>> 411>> 412
>> 424 >> 425 >> 439 >> 440 >> 441 >> 458 >> 459
>> 468 >> 469 >> 470 >> 471 >> 472 >> 498~>> 504
【未来のぼうし】
[4話] ~アバン~
サバ「神様と知り合いって・・・ 全王様と?」
かばん「デンデさんと?」
カコ「ビルスと?」
ミライ「ピッコロさんと?」
食い
「どれもちゃう!
ーて言うか、いつまで そのボケを引っ張んねん!
しかも余所(よそ)の作品から!
それとDBは#神キャラが多過ぎやねん!
ピッコロって懐かしいな!」
食い倒れリアンは きっちり人数分ツッコむが、このままでは埒 が明かないと見て
「オレが知り合いなんは、この作品の『作者』や!」
ーと、あっさりネタバレする。
ミライ・カコ・かばん・サバ・作者「「「「「!?」」」」」
食い「おい作者! しれっと混ざるな!」
---]
【未来のぼうし】
[4話] ~Aパート-1~
どうしてもギャグが差し挟まれ、シリアス感が薄れがちだが、事態は深刻だ。
食い
「証拠と言っては何やが・・・
そうやな>> 440に作者の書き込みがあるな。 >> 471にも。 あと>> 503」
ミライ「そんなアホな…」
私はスマホを取り出し、NEOにアクセスする。
ミライ「・・・ホンマや! でも、一体どうやって作者と…?」
食い倒れリアンが1台のスマホを掲げる。
食い
「コレや。 いわゆる初期装備ってところやな。
セルリアンとして目覚めてすぐ、コイツにメールが入った。
ヤツは『名無しのフレンズ』と名乗った。 ん? 今思うと おかしいな。 ・・・まあ、ええか。
アイコンは『ぼうし』やて言うてたな。
ヤツは、【NEOの文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ)】いうところにSSを投稿してるから、
セルリアン役を演じて欲しいと言ってきた。
それとは別にDMで軽いプロットに関してレクチャーも してもろた。
この頃とは随分 話も変わってきてもうてるけどな。
なんにしても面白そうやから協力することにしたんや」
そういうことなら食い倒れリアンが、いろんなことを見透かしていることの辻褄も合う。
食い「あとは『未来のぼうし』いうのを拾うたからタイトルにした、とも言うてたな」
ミライ「未来のぼうし…?」
食い「その意味はオレにも よう分からん。 後で効いてくるん違うか?」
ミライ「・・・」
食い
「つまり、この作品は オレたち『のけもの』を主役にした『のけものがたり』やったんや。
理解出来たか? ミナライはん」
ミライ「試験解放区特殊動物飼育員の菜々ちゃんみたいに呼ばないで下さい。 私はミライです!」
食い「スマンな。 噛んでもうたわ」
ミライ「いえ。 絶対わざと、です」
食い「かみまみた!」
ミライ「わざとじゃない!?」
食い「神は居た!」
確かに神秘体験だ。
・・・・・・・・・・・・
ちょいちょい…
かばんちゃんに袖を引っ張られた。
かばん「あの… この作品の作者ってミライさんじゃなかったんですか?」
目から鱗が落ちた。
そうだ! 忘れてたけど、私もラノベ作家だったのだ。
私がコレを書く神様であっても不思議じゃない。
それなら・・・
この逆境を覆すためにスマホでNEOにアクセスし、修正を試みる…
ミラ・かば・サバ・食い・作者「「「「「・・・」」」」」
(ちょ… 作者さん、しれっと混ざんなし…)
ーが、ソース表示画面しか出ない。 修正・削除画面にならないのだ。
そう言えば、さっき「作者の書き込み」を確認した時もそうだった…
つまり私=作者じゃない…?
よく考えたら、私は食い倒れリアンと連絡なんて取ってないし、プロットも思い付いてないのだった。
だったら・・・ 私は何者なのだ!?
・・・・・・・・・・・・
考えてみたが、食い倒れリアンと同じ「何らかの役割を担った登場人物の1人」としか思えなかった。
食い
「その通りや。
確かに『未来』名義の>> 377はお前が書いたもんや。
けど>> 378から『物語』は始まってたんや」
愕然とした。
勝ち目が無い、と思った。
物語史上、こんな追い込まれ方をした主人公が、他にあっただろうか?
作者まで敵に回ったら、手も足も出ないじゃないか!
だけど… そんな神でも、今は縋 るしかない、と思った。
自暴自棄 になっていたのかもしれない。
それぐらい追い詰められていた…
だから・・・
私は思わず叫んだ。
「助けて! 作者さん!?」
・・・・・・・・・・・・
驚愕の展開だぜ…ゴクリ👍
続きをよこすのです
なる早で、お届けしたいと思います。👍
な、なんだってー!?
これはまさかの展開…作者さんもSSに参加してくるとはw
これぞ究極のメタ芸ですw (違う)
スナネコと暁の牙 2話『調査』
暗く冷たい地下。
孤独な世界にからんころんと音がする。
青緑の光、紅の灯が暗闇に揺れている…と
ふと、紅の灯が何かを掴み取る。
掴むといえど物ではない。感覚である。
「…誰だ。」
地鳴りが響く…
感覚がだんだんと近づくと共に、形がはっきりと見えてくる
…
何かしらに飢えた口、鋭い凶器の数々、そして…よく知る者の体温。
…
グルルアォォォォッッッッッ!!!!!!!
凄まじい雄叫びと共に脆くなった壁をぶち抜き、恐ろしい形相をした化物が姿を現した
「何だっ、新種のセルリアンかぁ!?」
その下駄を履いた足で地を蹴り跳び上がる。
尻尾で体勢を立て直した…ツチノコは、思わぬ来客に戸惑っていた。
「お前が何者だか分からんが、この遺跡を荒らすのなら…!」
「ダメですよ、こんなことしたら…」
ツチノコは咄嗟に察知した
先程のよく知る者の気配だ。
瓦礫の先から声もする。
「ダメだっ!スナネコ、こっちに来るな!」
「だから、ダメですよ。二人とも…」
ぽけんとした顔でスナネコが化物の恐ろしい顎を触る。
口が揺らぐ、もうダメだぁっ!!…と目を閉じかける…が…
ぐろろろろ…と喉を鳴らし、歯をカチカチさせる姿が見える。
ツチノコは唖然としていた。
スナネコは未だ尚化物を撫でている。どうやら懐いているようだ。
「…で、何故ここへ。」
「この子が何の動物か、分かりますか?」
突然聞かれても、という顔のツチノコ
相変わらずの顔のスナネコ
寝そべり、ぐるぐる唸るけもの
不思議な空気が流れる。
「…すまないが、俺も初めてみる…な」
「そうですか、残念です。」
「…すまんな、そういうのは図書館で聞け。」
立ち去ろうとするツチノコ。その尻尾をむんずと掴まれ跳び上がる。
「はゃあぁぁっ!!??」
「あなたも一緒に来てくださいよ。」
「はぁ!?やだよ!なんでオレがついて行かなきゃなんねーんだよ…第一オレもこの遺跡探査に忙しいんだ、じゃな」
「行くですって?…これ無しで? 」
「それは…ジャパリコインか?」
スナネコはニヤついた顔でコインを数枚取り出し、ふりふりと降っている
まるで排水溝から子供を狙い誘う道化のような仕草だ。
「もしボクについていけば、働き次第ではもっといいものもあげるかもですね…」
懐から不意にガラクタを数個ほど取り出す、嘘ではないという証拠のようだ。
ツチノコの探求欲とプライドが震えている…ここで手を出したら…
「…オレの負けだ。」
「負け?」
「…うるさい!さっさと行くぞ!」
「あ、そうですか。」
「おい!もっと嬉しそうにしろよッ!!!」
顔を真っ赤にして喚くツチノコを尻目にして、スナネコは歩き出した…が…
「……おい、コイツっていつも何食って生活してんだ…?」
腹を空かせたけものが、後ろでぐろろと唸っていた。
3話へ続く
続きも楽しみ👍
読みました~ わくわくする話の起こりですね
この先どう展開していくのか楽しみです
【未来のぼうし】
[4話] ~Aパート-2~
食い「!?」
かばん「・・・」
サバ「?」
1日経った固唾を飲んで1分待ったが、状況は変わっていない。CMは挟まれていたが、「万能桶」がどこかに出現したということもなさそうだし、
内容に「作者からのヒント」らしきものも無かった。
正直、大失態だったと思う。
どこの世界に、よりにもよって作者に救いを求める主人公が居るだろう?
編集担当が読めば、世に出る前にボツを食らって、そのまま打ち切りにされても文句は言えないところだ。
(そう言えば、目の前に設定を忘れられてそうな編集担当なら居るが・・・)
読者に助力を求めることも考えたが、それではネバーエンディングストーリーの丸パクリだ。
もしかすると作者もアイデアを使い果たし、抜け殻なのか?
ーとも疑った。
だが、ここで安い奇跡が起こってしまえば、さぞ興醒めだろう。
読者も「ご都合主義だ」と愛想を尽かし、離れていってしまうだろう。
それぐらいの分別は作者にもあるらしい。
・・・・・・・・・・・・
食い「反省したいのか、作者をdisりたいのか、どっちや?」
スマホを覗きながら食い倒れリアンが痛いところを突く。
そうだった。
セリフも地の文もリアルタイムで筒抜けだった。
折り畳みも白文字も無効。
>> 458でかばんちゃんが
「なぜ電話の相手が新井さんだと分かったのか?」みたいなことを言っていたが、
こんな形で効いてくるとは思わなかった。
食い来 れそうにないな…w」
「お、DMや。 なになに?
ジャガーたちは接客中。 さむらいガンマンの2人はファイナルラウンド進出?
これは
例の作者からの情報提供だろうか?
食い膠着 中、プール前は救出中...
「正面ゲート前は
ちょっとヤリ過ぎちゃうかなぁ?」
状況は相変わらず芳 しくない。
食い倒れリアンも苦笑いで舐めプ発言をしていた・・・
ちょいちょい…
その間、ずっと食い倒れリアンを観察していた かばんちゃんに袖を引っ張られた。
かばん
「作者さんはセルリアンの味方というわけでも、ミライさんの敵というわけでもない、
ーと思うんですが...」
ミライ「???」
かばん
「セルリアンは作者さんに協力することにした、と言いました。 逆ではありません。
知り合い、とは言いましたが、仲間や おともだちとは言ってません。
セルリアンが編集でカットするように依頼した部分も変わっていません。
そして作者を敵認定したのは・・・ ミライさんだけです」
ミライ「!?」
確かにそうだ。
立場を変え、見方を変えてセリフを見直すと、違って読める。
すべては作者の叙述トリックに踊らされていた、というのだろうか?
かばん「それと… セルリアンにも焦りが見えるような気がするんです」
・・・・・・・・・・・・
今回かばんちゃんは脇役に徹し、叡智を発揮してはくれないようだが、
参謀として観察力で助け舟を出す役回りのようだ。
やっと目が覚めた。全 うするだけだ。
あとは私が主役としての仕事を
食い
「やっと、やる気になったか。 じゃあ どうする?
オレと闘うか、仲間になるか?
それとも逃げるか? 『まほう!』でも使うか?
ドラゴンボールを7つ集めて神龍シェンロンに頼むか?」
勝ち誇ったように(そしてどこか安堵したようにも見える)畳み掛けてくる。
戦闘は分が悪い。 仲間になるという選択もありえない。
逃げるなんてもっての他だ。 まほう! は使ってみたかった。
この作品は、あくまで「けものフレンズ」だ。
作者「今更やなぁ…」
やはり「なすすべ」は無いように思える。
食い戯言 が聞こえる気がするが、気のせいだろう。
「いつまで時間稼ぎをするつもりや!?
このまま4話途中で打ち切って失踪するか?」
作者「それだけは勘弁してくださーい!」
なんか作者の
・・・・・・・・・・・・
また風が吹いた・・・
私は考える... いや、考え方を切り替えた。
どんな ちっぽけな事でもいい。
「何か自分に出来る事」を精一杯やればいいじゃないか、と。
そうして行き着いた答えは「食い倒れリアンの気を逸らせる」だった。
しょぼい。 しょぼ過ぎる…
だが所詮 私は元パークガイド、現ラノベ作家だ。
大それた事を期待されても困る!
ーと開き直ることにした。
・・・・・・・・・・・・
もちろん最初は「サバちゃんの解放」を、せめてもの目標にしたかった。
だが、これが難しい。
その前段階としての「気を逸らせる事」だって成功するか分からないし、
成功したところで事態が好転する、という保証もない。
それに具体的な方法を考えるのも今からだ。
最初に思い付いたのは「紙飛行機」だった。
アニメで2回も使われた王道だ。
だが手元に紙は無い。
紙飛行機が入っていたかもしれない、かばんちゃんの鞄も手の届かない場所にある。
(改めて食い倒れリアンの手際の良さに感心する)
取りに行こうとしても脚力・ジャンプ力ぅ、で勝てる気はしない。
食い「なんか煮詰まってるなぁ…w」
そうだ。
手の内は読まれてるんだった。
いや、何も決まってない 今はいい。
「煮詰まる」の使い方を間違っているのも、指摘しなくていい。
食い「え!? コレって誤用なん?」
他に何か使えるもの...
「設定」は使えないだろうか?
ラノベ作家らしい何か・・・
食い「おい! 作家なら説明せえよ!」
自分が作者ならどうする?
・・・
どこかに伏線を引くはずだ。
でもどんな?
食い「おい! って」
・・・・・・・・・・・・
【おまけ】
#ミライさんには余裕が無さそうなので・・・
【未来のぼうし】
[4話] ~Aパート-3~
私は左手を頭にやり、真ん中を掴みぼうしを脱ぐと、お腹の辺りに持ってきた。
そのまま頭を下げれば「西洋の騎士のお辞儀」になるだろう。
食い倒れリアンも そう解釈したのだろう。
食い「はは! さすがのミライさんも『シャッポを脱ぐ』ってのか!」
ーと、勝ち誇るように言った。
ミライ「シャッポ?」 (キョトン)
食い
「なんや? その顔。
言うやろ? シャッポを脱ぐ、って」
ミライ「えぇ? 私、永遠の17歳♡ だから分かんない」 (´・ω・`)
食い「おま…」 💢
???「はい! カット カット!!」
・・・・・・・・・・・・
出てきたのは「例の監督」だった。
監督「シャッポって古過ぎましたかね?」
食い「いやぁ、言うでしょ。 普通に」
監督「サバちゃんは知ってる?」
サバ「知らないです」
監督「かばんちゃんは?」
かばん「一応…」
監督「カコさんは?」
カコ「その流れで『知ってる』って言いづらいんですけど…w」 💢
食い「あぁ… コレはセクハラやわ」
監督「えぇ…」
現場が笑いに包まれた。
観客も、つられて笑っている。
壮大なドッキリに引っ掛かった気分だった。
でもアドリブ好きの、この監督なら やりかねない。
駆け寄って積もる話をしたかったが、ぐっ、と堪えた。
まだ役目を果たし終わってない。
・・・・・・・・・・・・
かばん「兜を脱ぐ、にしては どうでしょう?」
監督「意味は一緒だけど、ぼうし感が無くなるのが ちょっと…」
食い「じゃあ『脱帽』は どないです?」
監督
「いいですね。 それで行きましょう。
あと、もう少し・・・ こう…」
その場で台本をイジり始める監督。
監督「コレで どうですか?」
食い「ええんとちゃいます?」
ミライ「良いと思います」
(私のパートは「アドリブで」と書いてあるだけだった。 スパルタ過ぎる…)
食い「でも、どっから再開します? 結構パート長くなってますよ?」
監督「食い倒れさんの『はは! さすがのミライさんも・・・』からで良いんじゃないですか?」
ミライ (´・`*)
監督「こら、そこ。 明からさまにホっとしない! 緊張感を保って!」
食い
「いやぁ。 そりゃオレでもホっとします、て。
場合によっては1話丸ごとカットするような、前科持ちの監督なんやから」
監督「人聞きの悪いこと言わないで下さいよ。 今後やりにくくなるじゃないですか」
食い「いやいや、あと何回やるつもりなんですかw」
かばん「えぇ? もう新作でもやらかしたと聞いてますよw」
監督「参ったなぁ… これは一生言われる流れ?」
ピ… ガガッ
監督のトランシーバーに通信が入る。
新井(CV:マーゲイ)「おぉい、新井さんは いつまでこの体勢でいればいいのだ!?」
笛音「ーって言ってるよ~」
監督
「すいません、すぐ再開します」
監督は仕事の顔に戻った。
監督
「では【未来のぼうし】
[4話] ~Aパート-3~ スタート!」
食い
「はは! さすがのミライさんも『脱帽』ってか!
降参する、って言うんやな?」
ーと、勝ち誇るように言った。
私は答えない。
食い「どうした? 何か言うてみい。 何を企んでんねん」
スマホを見るが、情報は得られない。
ジリジリと時間が過ぎる・・・
風が やんだ。
そして、じっと私を睨み付けていた食い倒れリアンが気付く。
食い「なんや? そのケムリは…?」
ぼうしから煙が立ちのぼっていた。
ーと、赤いモノが見えた。
その時、風がまた吹き始める。
追い風だ。
今だ!
淵 を掴むと食い倒れリアンに向かってぼうしをフリスビーのように投げた!
私は隠し持っていたチャッカマンを放り、
火の点いたぼうしを!!
・・・・・・・・・・・・
すごい展開になってきましたね~ そんな所に伏線を張ってあったとは…
帽子に火を!?ミライさんがんばれ!
ここからは怒涛の伏線回収祭になります。
作者も役割を果たすために頑張ります。
👍
タイトル未定12話IF
を思い付いた。
第1話「そうげんちほー」
第2話「むら」
第3話「しゅごしゃ」
第4話「きょてん」
第5話「どうくつ」
……
みたいなのも同時に。
※ゲームとのクロスオーバーです
頑張れ👍
支援
〈修正のお知らせ〉
>> 515第15話にて、
【11月19日】と【8日が経過した】と言う表記にて、1日間のズレが見つかりました。
正確には、【11月20日】と【9日が経過した】となります。
大変申し訳ございませんでした。
このような間違いがなくなるよう、気をつけさせてもらいます。
11時、あれから1時間が経った。
キンシコウ「ぐ……!がはぁ……!!」
首を強く掴まれ、それは簡単に持ち上がったとさ
アーク「意思がどうなろうが、サンスとの連絡がとれない状況であるなら、その意思も飾りだな」
ドサ……
キンシコウは地面に落とされ、横になったまま苦しんでいる。
ザッ……ザッ……
地面を強く踏みしめる音が聞こえる。
アークはその音のなる方へ顔を向けた。
アーク「君はくどいな、ヒグマ」
ヒグマ「生憎…それは何人にも言われたさ……はぁ…はぁ……イラつくなら殺せよ……!」
如意棒「馬鹿なやつだ……ヒグマ!!もうやめろ!」
クマデ「黙れ!如意棒!!」
如意棒「なんだ!?こんなの相手に勝てるとでも?」
クマデ「んなもん、終わってからしかわからねぇだろ!」
毒牙「ヒグマ……わしは心配じゃ……驚異のセリフの少なさと……この絶望感に…」
ヒグマ「まさか……死ぬのが怖いんじゃないんだろうな?」
アーク「ん?そうか、君は死んでもよかったんだね」
ヒグマ「勿論、さっきも殺せと言ったはずだ!」
アーク「まさか、そんなことはしないよ。殺すなら君を野生に返してからだ」
リカオン「残念ながら……毒牙、私はヒグマさんに同意です……」
ザッ……ザッ……
キンシコウ「如意棒、私は死んでも構いませんよ……」
ザッ……ザッ……
アーク「おお!立つか!」
ヒグマ「今まで、一度も倒れて終わったことがなくてね……リカオン以外」
ヒグマにキンシコウ、リカオンが立ち上がる。
何度も傷つき、ボロボロになっても弱音一つも吐かず、ご立派に立ち上がる。
力まない腕に力を入れ、武器をそれぞれ構える
アークは拍手する。
ニヤつきながら
アーク「ご立派。ただ、僕には勝てない」
ヒグマ「そんなことは今決めることじゃない!」
アーク「もっと楽しみたいなら、後ろを見ることをお勧めしよう」
ハンター「え…?」
一同は後ろを見た。
息切れをしながら、視界がぼやけながらも見えた。
ヒグマ「サンド!!??」
そう、そこにはサンドがいた。
サンド「よう、展開が早いじゃねぇか」
キンシコウ「何しに……?」
サンド「アークに喧嘩売ったって聞いてね、だから冥土の土産を持ってきたんだ。ほれっ!」
サンドは手に持っていた三つの輪っかを三人に投げつける。
三人はそれを受け取り、それが何か確認する。
リカオン「腕輪……?」
アーク「サンド!何のつもり?」
サンド「こいつら死ぬ気だろ?だから、死に際ぐらい輝かせてやろうと思ってね」
アーク「輝く……?まさか……」
サンド「ハンター!!腕輪をつけろ!!」
リカオン「え!?」
キンシコウ「だ…大丈夫ですよね!?」
サンド「ああ、勿論。奇跡を与えようじゃないか」
ヒグマ「ぐ……わかった!やってやる!」
ハンターたちが腕をつける。
サンド「生憎、俺はサンドスターなんでね」
腕輪をつけた瞬間、数々の星が飛び交い、ハンターの一人一人を包む。
サーバル「ジドさんから色々聞いて、急いで作ったんだ。サンドさん、ハンターのみんなを助けたいって……」
サンド「バカ、んなこと言うもんじゃねぇぞ」
強い風とともに、ハンターたちを包んでいた星は弾け、中からは服装がガラリと変わった…
ヒグマ「な……何じゃこりゃぁぁぁぁ!!!」
クマデ「すげぇ……ヒグマの性能がみるみる上がってく……これならいける!!」
キンシコウ「なんか……ピカピカの新車に乗っている気分です……」
如意棒「キンシコウ…お前免許持ってないだろ…」
リカオン「こ……これは一体……?」
毒牙「これが……真の【魔装】……!」
ハンター「へ?」
ハンターは皆、毒牙を見つめる。
毒牙「上級契約を達した者の中に稀にいる、魔具の力を自由自在に操る【スペルマスター】…略して【魔スター】……」
サンド「略称名ダッセェ……」
毒牙「魔スターのみが使える魔装術……【大魔装】!!まさか…ここで見られるとは……」
アーク「強化形態を用意した訳か、サンス」
サンドはフッと笑った。
サンド「その腕輪は無理矢理サンドスターを流し込む仕掛けになってるんだ。今の状態は普段の状態とはかけ離れた力を発揮する。これがジドの言っていた【スペック】に繋がったんだろうな」
サーバル「だから、夜な夜なジドさんの部屋に入ってたんだ…私、変なことしてると思っちゃったよぉ……」
サンド「なんちゅーこと思ってやがる」
ヒグマ「サンド……まさか…」
ヒグマがサンドを見つめる。
サンド「ヒグマ、あんたの野心は死ぬことか?死体になってニュースに報道されることか?それはあんたのもんだ。お前が今したい、最大の【野心】で動かしてみろ。サンドスターが奇跡をくれるぜ」
ヒグマ「…お前…本当にサンドスターらしいな…」
ハンターはゆっくりとアークの方を向く。
その姿はまるで戦隊物を見ている気分、背景にOPが流れてそうな……
まぁ、そうなるよね。
サンド「アーク、ここでタイトル詐欺は避けたぜ。見ろよ、【悪魔】と【奇跡】と【ハンター】が横に並んだ、どうだ読者」
とまと「どうだ!」
サーバル「誰?あなたは何のフレンズ?」
とまと「トマトです」
アーク「ただし、ピンク色だがな。サンド、君には聞きたいことが山ほどある」
サンド「さて、そなげな質問を聞く時間はあるかな?」
ヒグマの方に手を置いたサンドは、その手を強く前に押した。
サンド「行ってきな。ハンター」
ヒグマはサンドに対し、強く頷く。
クマデ「よっしゃ!行くぞぉ!!尼どもぉぉ!」
三人は強く走り出した。
キンシコウが如意棒を横に振りあげようとする。
アークはそれを見て、手で防ごうとした。
が、しかし
キンシコウ「今です!ヒグマさん!!!」
如意棒は伸び、アークを押す。
アークは上に押し上げられた。
ヒグマは飛び上がり、クマデを下から振り上げた。
アークはさらに押し上げられる。
アーク「くっ…!!ちょっと想定外だったか……が、この調子に乗ってやるのも悪くない!」
リカオン「調子に乗るのもこれで終わりですよ!!」
アーク「ありゃ?触手が動いてくれない…?」
ヒグマは翼を生やし、アークが落ちてくるのを待った。
クマデ「当たり前だ。お前も所詮はセルリアン!こっちはドクターを怯ませた毒牙いる!」
アークが目の前に来ると、ヒグマは思いっきりクマデを振り落とした。
ドン!!
落ちた後には大きなくぼみができている。
ヒグマ「毒をクマデの先に塗っていてね。あんたの行動は封じさせてもらった!」
アーク「そんなもの、いつ塗ったし…」
リカオン「あなたは少しは御都合主義を理解したほうがいいですよ」
アークは煙に包まれながら言う。
アーク「なら、これも御都合主義かい?」
煙の中から太い光線が出てきた。
さっき、アークが撃ったものと同じ
不意打ちのせいか、ヒグマが直に食らってしまう。
アーク「アークハンドはセルリアンじゃないからね…」
キンシコウ「ヒグマさん!」
リカオン「ヒグマ…さん…」
サンド「あちゃちゃ、これ大丈夫かな?」
サーバル「サンドさん!これって行った方が……」
キンシコウとリカオンはアークに向かって走り出した。
光線の横でサンドは何をしていたかと言うと…
スマホを見ていた。
サンド「サンドさん!そんなことしてる場合じゃないよぉ!」
サンド「いや待て、あと少しで助っ人が来る」
サーバル「なんのゲームしてるの!?」
サンド「3、2、1………」
サーバル「早く!!」
サンド「0!!」
サンドが叫んだ瞬間、光線が出していた騒音がピタリと止まる。
サーバルは光線が放たれていた方向を見る。
サーバル「な……なにこれ……」
光線はまるで凍ったかのように……いや、凍ったのか。
氷のようなものに包まれている。
すると、後ろから二つの強い光が飛んできた。
二つの光はアークに直撃し、アークは吹き飛ばされた。
その目の前にいた、キンシコウとリカオンの前に二人の人が現れる。
二人とも銀髪で、片方はマントをしていた。
耳が生え、尻尾も生えている。
サンド「時間ピッタシだな、相変わらず君たちは」
銀髪の二人は立ち上がり、
???「道中、変な奴にあって時間を取ってしまったが、問題なかったのだ…」
???「呼ばれたら来るさー、南極とエジプトからだから時間かかっちゃったけどねー」
アークは倒れながら言った。
アーク「君たちはいいところで来るんだな…アライグマ!フェネック!!」
アライグマ「あれ?もうネタバラシなのだ?」
フェネック「早々5話でもう明かされてたけどねー」
アークは立ち上がり
アーク「君たちは嫌いだ…」
キンシコウ「南極?エジプト!?てか、ヒグマさんは!!!???」
キンシコウとリカオンは後ろを見た。
すると、少し遠くにヒグマが空を飛んでるが見えた。
小さながらも、声が聞こえる。
ヒグマ「すごい!羽を生やしてないのに飛んでる!!」
キンシコウ「……はぇ?」
リカオン「なにをしたんですか……?」
リカオンはアライグマを見つめる。
サンド「アライグマ、また気まぐれで助けたのかい?」
アライグマ「気まぐれなんかじゃないのだ…これはアライさんの頭の良さなのだ。だってアライさんは……」
アライグマは足を大きく開き、体を前かがみして、左手は下に添え右手は横に
アライグマ「ミラクルスター!!アライさんなのだぁ!!!」
フェネック「並びにー、アイススター!!フェネックだよー」
アラフェネ「二人合わせて!!【銀髪のゴーレム】!!!」
二人とも、ビシッとポーズをとった。
後ろに爆破もエンブレムも出ないが、それはそれは大層なもので
アライグマ「この地球は!」
フェネック「私たちが守るよー」
日にちを跨ぎ、今日は11月20日
・
第17話へ続く……
とまと「次回のアナサーは!?」
イワビー「今回は展開が急だぜ……」
ジェーン「物語を進めるのが下手なのは今に始まった事じゃないですよ」
コウテイ「それにしても、今回は特にひどいな…」
とまと「それ以上言うのはやめて、マゾみたいになるから」
フルル「だけどさー、まんざらでもないよねー」
プリンセス「うわ…キモ……」
とまと「いやいや!そんな事は!ちょっと言って欲しいところはあるけど……」
イワビー「次回!〈奇跡の野心〉お楽しみにー!」
コウテイ「次回はまともになってほしいものだ…」
👍
🙇♂️
真の魔装…だと…!?
アライさんとフェネックも加わって無敵の布陣なのだ!
更新がんばって👍
ありがとうございます!!
直前の話 >> 527 >> 528 >> 530 >> 531
【未来のぼうし】
[4話] ~Bパート~
火の付いた「ミライのぼうし」は風に乗り、セルリアンに向かって飛んでいった・・・
ミライ「・・・ 向かって…?」
かばん「あ」
サバ「あ…」
食い「あ?」
食い倒れリアンは、目の前に飛んできたぼうしを、思わず両手で掴んでしまった。
食い「あ!」
その瞬間、拘束を解かれたサバちゃんは、脅威のジャンプ力ぅと脚力ぅでセルリアンから離脱すると、
ミンミービーストに駆け寄り、鞄を受け取って かばんちゃんに返した。
サバ「休みの日はミンミーと『狩りごっこ』で鍛えてるって言ったでしょ?」
「ふっふーん!」と腰に手を当て、エラそうに ふんぞり返る。 ⊂( ̄^ ̄)⊃
ミンミービースト「・・・」 (´。_。`)
・・・・・・・・・・・・
食い (¬_¬)
ミライ「け、計算通りですからね!」 (汗)
私も負けじと 「ふっふーん!」と腰に手を当て、エラそうに ふんぞり返ってみる。 ⊂( ̄^ ̄)⊃
かばん「はは…」
食い
「なるほどなぁ。
タイトルが伏線やったか・・・ 王道やな」
ミライ「話の終わりごとに必ずぼうしというワードもありましたしね」
かばん「>> 411のチャッカマンのネタまで拾ってたんですね」
サバ「アニメ1話、12話(>> 377、>> 531)の紙飛行機要素もね!」
ぼうしの火は消えていた。
淵に穴が開き、羽飾りが1本飛んでいった(>> 502)のと合わせて、
「かばんちゃんのぼうし」みたいになっている。
食い「ふ… 一泡吹かせられたんはオレの方か…」
自嘲気味に呟いた。
食い
「とにかく形勢逆転やな。
あとは四次元鞄の中身でも何でも使えばええ。
オレをぱっかーんして極楽浄土… いや地獄か。 ーに送ってくれや。
それで この物語も終わる」
どうして そう結論を急ぐのだろう?
多少、持ち直したとはいえ優位に立った、と言えるほどではない。
サバちゃんが加わったからといって、依然 戦力不足の感は否めないし、
セルリアンに弱点も見当たらない。
・・・
まだ何かを隠しているのだろうか…?
もし奥の手があるのなら油断は出来ない。
そう思い、機を窺う・・・
じーーーーーっ!
だが食い倒れリアンは急 かしてくる。
「時間稼ぎは もうええやろ。 早く…」
ーと
やはり何かある。 いや、むしろ焦っている…?
・・・
胸騒ぎがする。
勝ち負けの問題なんかじゃない。 もっと大きな何か・・・
そう。 まるでアニメ最終話の放送を明日に控えた視聴者のような…
・・・・・・・・・・・・
ミンミー(CV:カコ)「待って!」
カコ博士からの通信で・・・
カコ「フレンズとセルリアン。 同じ種族同士で争うのはヤメて欲しいの!」
空気は一変した。
ミライ「!?」
サバ「?」
かばん「!!」
食い「チッ!」 ( `-д-)
ミライ「どういうことなんですか? カコ博士!?」
思わず詰問するような口調になってしまった。
サンドスターが動物に当たったのがフレンズ。
サンドスター・ロウが非生物に当たったのがセルリアン。
ずっとそう思われていたけど、
かばんちゃんが「パークAN1」の図書館から持ってきてくれた文献の中にあった研究資料によると、
まず、ロウは「LOW」 不純物の混ざった「低純度のサンドスター」が本来の意味らしいわ。
そしてロウが生命体に当たってセルリアンが生まれたことも過去には あるそうなの。
つまり理論上は、フレンズ・サーバルとセルリアン・サーバルみたいな個体が存在可能ということになる。
その場合の遺伝子一致率は約99.9%と推測される、と。
ミライ「そこに どれだけの違いが…?」
ヒトでいうところのX染色体とY染色体、つまり「男女の差」程度らしいわ。
サバ「???」
もちろん外見は変わるけど、#クジャクやオオハナインコなどの例もある。
なによりフレンズとセルリアン、最大の違いはサンドスター分解酵素の有無にあるわ。
食い「・・・」
かばん「・・・」
フレンズは食物に練り込まれたサンドスターを消化して、栄養・エネルギーに変えて生きていける。
それが途絶えると元動物に戻ってしまう。
ミライ(ばすてき でフェネックが言ってたやつね)
セルリアンも体を維持するためにサンドスターの摂取は欠かせないけど、分解機能が備わっていない。
だから・・・
代わりに、フレンズを通してサンドスターを吸収していたのよ!
#肉食動物のように・・・
---]
思わず食い倒れリアンを見る。
神様 からの情報 で既に知っていたのだろう。
苦虫を噛み潰したような顔をしている。
カコ博士からの報告は、どうやら真実のようだった。
食い「驚いてへんな、お前は。 いつから気付いていた?」
かばんちゃんに話を振る。
かばん
「いえ確信なんかありませんでした。 僕も今聞いて驚いています」
食い「謙遜はええから。 言うてみい」
かばん
「ただ引っ掛かっていたことはあります。
>> 458でフレンズの食べ物であるはずの『ジャパリまん』を要求してましたよね」
ミライ(そんな頃から!?)
食い
「ああ。
まず、どうにかサンドスターを食われへんか、と いろいろ『ちょうり』を試してみた。
煮たり、焼いたり、蒸したり、茹でたり、揚げたり、炒めたり…
けど、どれも上手くいかんかった。
だからジャパリまんを調達して、S&Bのサンドスターを塗(まぶ)して食ってもみた。
・・・ 結果は同(おんな)じやった…」
え? それって…
かばん
「それと>> 501でのセリフ。
今になって思うと『しっぽや耳のないフレンズ』と言い掛けて、言い直したんですね」
食い「なかなかの洞察力ぅ やな」
自分から振っておいて、興味なさ気に呟いた。
食い
「まったく。 カコ博士も絶妙なタイミングで余計なことを言うてからに…
いや、神様のイタズラ、か…?」
そうか... だから あんなに焦っていたのか。
でも、このままだと食い倒れリアンは…?
かばん
「あなたは復讐することだって出来たのに『一泡吹かせたい』としか言ってませんでした。
事実、ヒトにもモノにも これといった実害は出ていません」
食い「甘いな。 オレはサバちゃんを誘拐して人質にしたんやぞ?」
サバ「でも私が『みさき公園に行きたかったなぁ』って言ったらココに連れてきてくれたじゃない」
食い
「なに言うとんねん。
いっちょ前の女優みたいに
『ラストシーンは、ゆうえんちの観覧車前じゃなきゃイヤ』とか言うたくせに。
スタッフも大変やねんぞ。 場所を押さえんのとか」
>> 440で「サバちゃんの方が嫌がる食い倒れリアンを引っ張っているように見えた」のは、
そして>> 498の「後ろ姿と声」には、そういう伏線が隠されていたのか…
・・・・・・・・・・・・