【未来のぼうし】
[3話] ~Aパート-5~
TRRRR…
ミライ「・・・」
また非通知だ。
今度は新井さんも警戒して取らない。
アルパカさんが受話器を取った。
「あらぁ、ヤベちゃん。 久しぶりだにぇ~」
新井さんの背筋が伸びる。
ミライ「ヤベ?」
笛音「総理大臣のヤベちゃんじゃないかな~」
オリクス「アワワワ…」
オロク「ヤベェ、ヤベェよ~」
ミライ「・・・」 (笑わないぞ)
アルパカ
「もう、そんなことばっかり言ってぇ。
ヤベちゃんもトキちゃんとかショウジョウちゃんみたく若い子の方が良いんでしょ~」
笛音「ヤベちゃんはアルパカさんとこのメイドカフェの常連さんなんだよね~」
ミライ「・・・」
アルパカ
「え? 新井さんに代わってくれってぇ?
も~ この埋め合わせはしてもらうからにぇ~」
新井さんは全力で「居ないと言ってくれ」と身振り手振りをしている。
アルパカ「あらぁ、居留守だってさ~」
❄ピキーン!!!❄
場が凍りついた。
オリクス「アワワワ…」
オロク「ヤベェ、ヤベェよ~」
ミライ「・・・!」 (笑うもんか…)
新井さんは往生際が悪く、何故かビーバーさんの背中を押して電話に出るように促す。
渋々ビーバーさんが出るが、案の定しどろもどろである。
ビーバー「いや、新井さんっすよね。 はい。 新井さんなら・・・後ろに居るっす…」
❄ピキーン!!!❄
場が凍りついた。
オリクス「アワワワ…」
オロク「ヤベェ、ヤベェよ~」
ビーバー「いや、今のは違うんっす。 ダジャレじゃないっすよ~」
プレーリー「穴、穴を掘ったら入りたい気分でありますか?」
ミライ「・・・っ!」
こらえ切れずに声が漏れるが、周りには知られたくなかった。
私はぼうしを目深にかぶりながら悪態を付いた。
ミライ「燃やしたろか…」 ( ᵕ )
かばん「口が笑ってますよ…」 ( ´ω`)
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