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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 390

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名無しのフレンズ 2018/10/08 (月) 14:23:00 f2808@7d493

【未来のぼうし】
 [2話] ~Aパート1~

初めて電車に乗る子供のようにはしゃぐサバちゃんを横目に見ながら、私は物思いにふけっていた・・・

サバ「ミライさん! もうすぐ乗換えだよ?」 ⊂( ̄^ ̄)⊃

サバちゃんは腰に手を当て「ふっふーん!」とフン反り返っている。
確かに私がさっきまでボーッと考え事をしていたとは言え、
さっきまでシートに膝立ちしながら景色を見ながらキャッキャとはしゃいでいた子に、エラそうに言われたくはない。

ほどなく「なんば」に着いた。
みさき公園には、ここで南海電鉄に乗り換える。
ドアが開く。
他の乗客に続いて降りようをした瞬間、あの不穏な音が周囲で鳴り響いた。
緊急地震速報だった。
ーと、ほぼ同時に足元が揺れた。

サバ「きゃあ!」

未来「大丈夫? サバちゃん」 (イケボ)

私の胸にしがみ付くサバちゃん。
優しく抱き寄せ、余裕のある微笑を見せる私。
そして・・・
サバ「・・・イさん… mライさん!」

未来「ぐへへ… 」(じゅるり)

サバ「ミライ先生!」

未来「誰が先生やねん!」

手の自由が利かない。
サバちゃんが私の体をしっかり抑えていたからだ。

未来「結構、力が強いんですね」

サバ「鍛えてるから!」💪

意外だった。
見た感じ、上背がある訳じゃないし、筋肉質にも見えない。 
しなやかそうではあるけど。
休みの日も猫みたいに ぐうたらしてると思ってた。

とりあえず電車は しばらく動きそうにない。

未来「みさき公園に行くのは諦めて、そこらをブラブラして時間を潰しましょうか…」

サバ「はいよ~」

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