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【未来のぼうし】
[2話] ~アバン~
取材が建前であろうと、プライベートの遊びであろうと、
私が動物園に行くときには、イベントの有無に関わらずコスプレをする。
会社員が戦闘服のようにスーツを着るのと似ている。
ーというのは口実で、純粋に「たーのしー」からだ。
私は青い迷彩柄の縁取りされた白の上下、お腹の辺りにウエストポーチ、伊達眼鏡とお気に入りのぼうし。
ぼうしは白の探検帽で、2本の色違いの飾り羽が付いている。
気持ちだけでも探検気分を味わいたいのだ。
一方のサバちゃんは猫娘だ。
ーと言っても最近
#某高校の校舎にありそうな大きい猫耳、バナナのようにボリューミーな髪、
蝶ネクタイとスカートは黄色地に黒い斑点、ご丁寧に縞模様のシッポまで付いている。
そして、いつものようにお気に入りのヌイグルミ「ミンミービースト」も一緒だ。
未来「どうしたんですか? これ…」
サバ「自分でコーディネートしてみたんだけど、変かな?」
未来 (♡ ´ ∨`♡)
私は押し倒して食べちゃいたい気持ちをなんとか抑えながら、いい顔で親指を立てて見せた。
未来「よ~し! #みさき公園に向かって、しゅっぱーつ!」
サバ「おー!」 (ノ`・ ω・´)ノ
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