ここはジャパリ文庫
SSシリーズを投稿するスレです。
多分何言ってるかわからんと思うからざっくり説明すると、
出版社みたいにここでたくさんの作者さんがSSを投稿し、みんなを楽しませる感じのスレ、
個人で出すよりこういう感じで出した方が知名度も上がるかもしれないし、何より人気投票とかも取るつもりだから(取らないかもしれないけど)みんなももっともっとSSという存在に触れられると思うんだ。
だけど作者さんが傷つくようなことは言うなよ、おかしいと思ったらおかしいっていうのは悪いことじゃないがアドバイスって形で言ってよな
1・まず宣伝をする。
「漫画雑誌とかでいう読み切りみたいなの、ざっくりとしたあらすじとか書いたらいいと思う。[近々公開]とか[○月○日公開予定]とかも書いていいよ(これは好きな時に書いてね)」
2・投稿する。
「書いた自分の作品を投稿しよう。長さはどんだけでもいいしクロスオーバーでもいい、面白い作品を作ろう(読者さんは感想などを書こう。作者さん、喜ぶよ)」
3・続きを投稿する
「続きは一週間後くらいに投稿しよう。予定や気分で投稿できないなら作者かわかるようにしてから[今回は投稿できません]と書いておこう」
自分の作品を投稿して、君もスターになろう!!
・すでにSSスレで投稿している作品でも、こちらで投稿しても良いとする。(ただし、SSスレとここと両立されて投稿すること)
・すでにSSスレで投稿している作品をこちらで投稿する場合、すでに書いている話を一気に投稿しても良いとする
・一人につきSSは何作品も投稿しても良いとする
(投稿できないなどのことは自己責任でお願いします)
・クロスオーバー作品を書く場合はなんの作品とのクロスオーバーなのかを明確にする。
(タイトルの横に「けもフレ×???」という形で書いておくなど…)
・最新話を上げる時、前回のアンカー付けを忘れずに
・SSの最後に予告をつけてもいいとする。
又はつけなくてもいいとする。
・書けるSSは、けものフレンズのSSのみとする。
・ SSを投稿する場合は
ラベルをつけて投稿すること
《【現在連載中の作品】》
・【アラフェネぶらり旅〜まんまるを探して2周目〜】(完結)
・【サバずきんちゃん】
・【アナザーワールド・サンドスターストーリーズ】
・【けものフレンズ2】
・【虫喰いでないフレンズ】
#1話
#2話
#3話
#4話
#5話
#6話
#7話
【月の瞳を持つけもの】
~最終話 月の瞳を持つけもの~
再び11月15日 18:00頃
\わいわい!/
タイリク
「あ、キミたち」
配られようとしているマンガを前に、わいわい騒いでいるタイリク隊の面々に声を掛ける。
ドール
「え!? タイリク先生?」
タイリク
「見守るだけ、なんて物足りないだろう?
たまには ろっじに遊びに来るといい。
歓迎するよ」
イタリア
「キャー! \(^o^)/」 バターン!
ニューギニアハイランドワイルドドッグ
「イタリアちゃんが嬉しさのあまり卒倒した…」
イエイヌ
「大丈夫ですか…?」
タイリク
#「お、いい顔いただき!」 ((φ( ̄ー ̄ )
アードウルフ
「・・・いいんですか?」
タイリク
「ああ。 ファンとの交流も大事にしないとね。
こんな風に、いいネタにも事欠かないだろうしね」
ともえ
「タイリクオオカミさんったら…」
タイリク
「キミにも世話を掛けたね。
これからは少しずつ生活習慣を変えていくつもりだ」
ともえ
「タイリク隊からも それとなく『独りでは満月の晩に出歩かないよう』に広めるそうなので」
タイリク
「ありがとう」
リカオン
「あの、私も遊びに行っていいでしょうか?」
タイリク
「もちろんだよ。
似合いそうなコスチュームも用意しておくよ」
ヒグマ
「くく…」
キンシコウ
「ふふ…」
リカオン ///
「オーダーきついっすよ…」
<じーーーーっ
タイリク
「ど、どうしたんだい?」
カシミア
「投稿日ごとに出番があると聞いていたのに、前回はありませんでした・・・」
タイリク
(それどころか今回も忘れそうになっていた、なんて言えない…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「じーーーーっ」
かばん
「?
・・・ ( ̄□ ̄)!
もしかして読み聞かせの おねだり?」
サーバル
「よく分かったね」
かばん
「さすがにね。
でもサーバルちゃん、自分で読めるようになったでしょ?」
サーバル
「かばんちゃんが読んでくれると『りんじょーかん?』が違うんだよ!」
かばん
「あの時はラッキーさんのBGMやSEがあったから…」
ボス
「マカセテ」
かばん
「ラッキーさんまで・・・
もう、しょうがないなぁ…」
サーバル
「やったー! \(^o^)/
じゃあ早く帰ろ?」
かばん
「うん!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士 (¬_¬)
「ところでタイリクオオカミ。
『月の瞳を持つけもの』を製本がてらチョイして読んだのですが・・・」
助手
「あの中に書かれていたことは本当なのですか?」
タイリク
「・・・」
博士
「いや… これは愚問でしたね。 これ以上の詮索はヤメておきましょう」
助手
「げんじつちほーでの出来事を昇華して作品に取り込むのは創作の常。
逆に、作中のことを現実に持ち込むのはヤボ、というものですね」
タイリク
「・・・まあ、冷奴したくなる気持ちは分かるがね」
アミメ
「先生! こんなところに居たんですか?」
タイリク
「おっと、そろそろ次回作の準備を始めないと・・・
#では失礼するよ」
【月の瞳を持つけもの】
ー完ー
~エピローグ~
博士
「タイリクオオカミ、最後に1つだけいいですか?」
タイリク
「なんだい?」
助手
「あの『罰』は、いつから考えていたのです?」
タイリク
「アミメキリンくん」
法廷にタイリクオオカミの声が響く。
タイリク
「君には・・・
『私のアシスタント』を頼みたい。
ただし、今まで以上に こき使うから、そのつもりで」
アミメ
「先生!」
タイリク
「どうかな?」
アミメ
「はい! もちろん喜んで!」
カタカケ
「終わり!閉廷!」」
カンザシ
「以上!みんな解散!」
#タイリク
「博士、助手。 それを訊くのはヤボってもんだよ」
アミメ
「先生」
タイリク
「ああ。 じゃあ帰ろうか。
アリツさんの待つ ろっじへ・・・」
アミメ
「はい!」 (ムーンライト仮面様♡)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後・・・
ー#ある日の ろっじー
【すぺしゃるさんくす】
この作品を書くきっかけを下さった・・・ ゆ~た(あらい~た)さん
クスシヘビちゃん・カシミアヤギ ・・・ マフティさん
テッポウウオちゃん ・・・ 99902@b0782
ありがとうございました。
最終話お疲れ様でした!最後まで楽しく読ませて頂きました
適当に言った一言でしたがまさか本当にSSに昇華するとは・・・ありがとうございます
事態は丸く収まったしリカオンにもフォロー(?)入って
いや、タイリク姉さんやっぱりイケ
メンフレンズだったファンになっちゃいそうですね
いや、もうファンか?
最期までお読みいただきありがとうございました。
お題があった方が動きやすいフレンズなので、いい機会だったと思います。
いつも通り、当初のプロットから外れてエピソードを継ぎ足していった割に
上手くまとめられたようで安心しました。
タイリク
「ファン…か。 私も罪作りなフレンズだな…」
最後まで読みました~
ムーンライト仮面様の正体は…タイリク姉さんだったのかー!!(棒)
色々なオリフレが活躍したり〆も粋な感じでcool!
正体が読者にはバレバレというスタートから、どう物語を引っ張るか? の予定が、
→メインキャラのほとんどが知ってて隠し通す、という不思議な話に・・・
でもタイリク先生が、それを良しとするだろうか? と考えて、
→最大限「カッコ良く」してみたらこうなりました。
裁判パートを書き終えてから「アミメも気付いてた」描写をねじ込んだのは内緒だ
『月の瞳を持つけもの』は、
パークの都市伝説になっているんじゃないでしょうか。 (願望)
お疲れさまでした、非常に面白かったです
イラスト提供ありがとうございました。 🙇♂️
楽しんで頂けて何よりです。
【世にも奇妙な け物語】 原案:ゆーたさん(一部表現を変えさせていただきました)
#イグアナのフレンズ(CV:コージー冨田
「ヒトのような見た目をしたキツネたちの、奇妙な縁と不思議な輪廻。
その結末とは・・・?」
ギンギツネとキタキツネがある日ゆきだるまを作っていると、キタキツネがセルリアンに襲われてしまいます。
ふとギンギツネが我に返ると、その日の朝をもう一度繰り返している事に気づきます。
キタキツネがセルリアンに襲われてしまうことを知っているギンギツネは、
キタキツネが襲われないように手を代え品を代え色々やってみますが、
最終的には必ずキタキツネがセルリアンに襲われ・・・また同じ1日を繰り返すのです。
自らセルリアンに呑み込まれることでキタキツネを助けようとするのでした。
動物だった頃、毛色の違うギンギツネは仲間内から爪弾きにされていました。
#そんな中、キタキツネだけはエサを分け与えてくれたり、遊んだりしてくれたのです。
そうこうする内、ギンギツネだけが、サンドスターによりフレンズ化します。
もちろん動物のままのキタキツネとのコミュニケーションは取れません。
キタキツネは森へと帰っていきます。
ギンギツネはパークセントラルに行き、
カコ博士にキタキツネもフレンズ化するよう頼みますが「自然の摂理に反する」と断られてしまいます。
ですが、ギンギツネは諦めませんでした。
独自の研究により「フレンズニナールKK」を創り出し、キタキツネを探し出して投与します。
フレンズ化は成功し、2人はまた一緒に過ごせるようになりました。
いつキタキツネが動物に戻るか、気が気ではありませんでしたが・・・
代わりに自分が消えるのは、ワガママをキタキツネに押し付けたことへの報い、罰だと思った。
キタキツネとお話しできなくなるのは寂しいけど。
キタキツネのことを忘れてしまうのは悲しいけど。
ようやくキタキツネを救うことが出来て満足だった。
#ギンギツネ「ありがとう、元気で…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
動物に戻ったギンギツネは森に帰って行きました。
博士
「大丈夫ですか? キタキツネ」
助手
「実は としょかんの物置きで、こういうモノを見つけたのですが・・・」
つ「フレンズニナールKK」
博士
「あのギンギツネにコレを使えばまだ間に合うかもしれませんよ?」
キタキツネ
「いい。 待つよ…」
助手
「偶然サンドスターが当たるのを待つというのですか?
何年、いや何十年待つことになるかも。
世代だって・・・」
キタキツネ
「待つよ!」
ある雪の降る日、キタキツネが一人で雪だるまを作っていると
#あるフレンズが近付いてきた・・・
キタキツネ
「おかえりなさい!」
ざっくりあらすじ みたいな話ですが・・・
※良いイラストを見つけたので加筆させて頂きました。(12/11)
全米が泣いた
後味の悪い話は書けなくて・・・
あと、ちゃんと書くと大長編になりそうなので、このへんで。
しっかり内容盛れば結構いいお話ができそうですねコレ
そうなんですよね
でも、さすがにそこまでの気力は… orz
今日は「日本人初飛行の日」×#関連SS
そこに けものフレンズ(ifストーリー)2を掛け合わせてみました。
サーバル
「あ…」
避難を始めるフレンズたち。
サーバルは崩れ行くホテルで呆然と佇むアムールトラを見つけた。
サーバル
「アムールトラ! あなたも早く逃g…」
ガラガラッ
キュルル
「危ない!」
カラカル
「何、ぼーっとしてんのよ!」
地面が崩れ、サーバルとアムールトラを大きな裂け目が隔てた。
サーバル
「アム-ルトラが取り残されてる! 助けなきゃ…」
カラカル
「また あんたは・・・
助けたところで その後は? また私たちが襲われるかもしれないのよ?」
サーバル
「それでも・・・」
キュルル
「それ以前に危ないよ」
サーバル
「大丈夫! これくらいの溝なら、ひょいっと」
キュルル
「そりゃサーバルなら ひとっ飛びだろうけど、また地面が崩れるかもしれない。
戻ってこれるかも・・・
何か他の手を考えよう」
カラカル
「・・・まったくあんたたちは…
言っとくけど、あまり時間は無いわよ」
サーバル
「こんな時・・・・ゃんなら…」
キュルル
「え…?」
サーバル
「そうだ! 火の付いた紙飛行機で!」
カラカル
「そうか! かばんさんがやってた誘導ね。
あんたにしては冴えてるじゃない」
サーバル
「も~ 素直に褒められないの?」
キュルル
「でも結構 距離があるよ。
よほど遠くに飛ばさなきゃ・・・
隊長
「ミライさん、今度は遠くまで飛ばせる紙飛行機の折り方を教えてください」
ミライ
「 言っておきますけど、ギネスの69.14mほどじゃないですよ?」
隊長
「いや、そこまでは求めてませんから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
包夢(くるむ)
「出来たよ」
イエイヌ
「出来ました」
隊長
「出来ました!」
イエイヌ
「ふふ…w」
隊長
「・・・」
イエイヌ
「ごめんなさい。
でもご主人って案外 不器用なんですね」
ミライ
「確かに・・・w
くるむくんの方が上手いじゃないですか」
隊長
「だからミライさんに教えて欲しかったんですよ。
それに・・・ もしかしたら将来、何か役に立つかもしれませんし…」
ミライ
「紙飛行機が…?
そうでしょうか・・・
えいっ!」」
ひゅーーー〜〜〜
くるむ
「わぁ!」
イエイヌ
「すごいですぅ!」
サーバル
「…ルル? キュルル!?
カラカル
「なに ぼーっとしてるの!?」
キュルル
「いや・・・」
キュルルはスケッチブックから1枚を破り取りながら請け合う。
キュルル
「いけそうだ。 すぐに折るよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キュルル
「出来たよ」
カラカル
「早っ!
でもどうやって火を付けるの?」
サーバル
「マッチ… は無いよね」
ボス
「僕の体を使って。 虫眼鏡のレンズ機能もあるんだ」
サーバル
「そうか! カラカル、お願い!」
キュルル
「はい、カラカル」
キュルルは腕からボスウォッチを外すとカラカルに。
サーバルには折った紙飛行機を手渡す。
カラカル
「え? 私、そんなのやったことないわよ?」
サーバルはいつでも投げれるように紙飛行機を構えている。
ボス
「僕が指示するよ。
角度をもう少し前に傾けて…
もう少し紙から離して…
いいよ。 そのままで・・・」
🔥
着いた!
「行くよ! アムールトラーー!」
ひゅーーー〜〜〜
紙飛行機は真っ直ぐアムールトラを目掛けて飛ぶ。
#カラカル「バカ! 笑ってないで紙飛行機を追い掛けなさい!」
紙飛行機はアムールトラを掠めて、そのまま飛び去る・・・
ガラガラッ!
サーバル
「危ない!」
キュルルの足元が大きく崩れる。
サーバルが捕まえたおかげで落下は免れたが・・・
キュルル
「あ、帽子が・・・」
サーバル
「アムールトラは!?」
カラカル
「そんなこと言ってる場合!?
もう、これ以上は危険よ。
早く逃げましょう」
キュルルたちは仕方なく避難を始めた。
一方、キュルルの帽子は風に乗り、瓦礫の中へ消えてゆく。
ひとかけらのサンドスターと共に・・・
ボス
「 #ア…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばんさん
「いいチームじゃない」
かばんさんはサーバルたちの様子を見ながら、そう呟いた。
一方、瓦礫の中からは眩い光が漏れていた。
かばんさん
「もしかすると、僕も ああやって生まれたのかな…?」
かばん
「・・・・・・・」
かばんさんはホテルをあとにした・・・
~to be continued~
アムトラさんが心配ですね!
やっぱり不幸なままでは終わらせたくないですよね…
けものフレンズ(if)2
~アバン~
かばんさん
「いいチームじゃない」
かばんさんはサーバルたちの様子を見ながら、そう呟いた。
一方、瓦礫の中からは眩い光が漏れていた。
かばんさん
「もしかすると、僕も ああやって生まれたのかな…?」
かばん
「あとは任せたよ」
かばんさんはホテルをあとにした・・・
【けものフレンズ I2】 ~後編~ 12.i話
かばんさん orz
サーバルの去った夕焼けの砂浜でかばんさんは へたり込んでいた。
かばんさん
「上手く行かないもんですね…」
博士
「そう言えば、一部の者からは黒幕扱いまでされていましたね」
かばんさん
「教えられて分かることと、自分で考えて気付くことでは違うと思ったんです」
助手
「それもこれも気付いてもらえない時点で失敗なのです」
かばん
「ですね・・・」
博士
「ところでアムールトラの方はどうだったのです?」
助手
「そもそも無事に避難できたのですか? あのホテルから・・・」
かばん
「あのあとアリツさんの用意したジャパリまんが1ヶ減っていたので無事かと…」
博士
「いつの間に・・・」
助手
「元から数え間違えていただの、サーバルがつまみ食いしただのと揉めていましたが…」
かばん
(博士たちも疑われていたのはスルーなんですね…)
博士
「ビースト…ですか」
助手
「解けるでしょうか…」
かばん
「・・・まだ未知数ですね。
他力本願ですし…」
かばん
「ビーストの正体が分かりました」
博士
「本当ですか!?」
助手
「・・・?
その割には浮かない顔ですね」
かばん
「はい・・・
実は… 人為的に作られたものだったんです・・・」
園長王勾 博士、パーク外へのフレンズの持ち出しが違法だということはご存じのはずですが。
「
しかもこんな緊急時に・・・」
オウマガ
「緊急時だからこそですよ。
私は治療のために特例を認めて欲しいと言っているだけです。
この『異変』が収まれば、施設に戻せばいいでしょう。
それともビーストをこのまま見殺しにするとでも?」
園長
「それですがね。
あなたの当初の報告書によると、
ビーストは『不純物の混じったサンドスターによる不完全なフレンズ化』とされ、
純度の高いサンドスターの投与で正常なフレンズ化が見込める、とあります。
そのため治療と称して隔離していた・・・」
オウマガ
「その通りです」
園長
「ですが、あなたのパソコンにはもう1つ研究データが存在しますね?」
オウマガ
「おやおや。
ココは個人の研究成果を盗み見るような、モラルのない所だったんですかな?」
園長
「事情が変わったことについて事前に説明がなかったことは謝罪しましょう」
オウマガ
「・・・?」
園長
「続けます。
この報告書によると・・・
『サンドスターの過剰摂取により、いわゆる中毒症状を起こし、狂暴化する。
液状化させたサンドスターを定期的に体内に注入し、ビースト状態を維持していた』
ーとあります。
間違いありませんか?」
オウマガ
「このままでは施設の崩壊と共にビーストが放たれ、フレンズに危害を及ぼす危険性もあります」
オウマガは園長の問いには答えず、ビースト持ち出しの正当性をアピールする。
園長
「ビーストを監禁している場所を教えてください。
こちらで開放します」
オウマガ
「監禁とは随分 物騒な物言いですな。
フレンズと我々を守るため、だったんですぞ?」
園長
「上はココを放棄することを決定し、私たちにも退去を命じました。
私たちが これ以上、護ってあげられなくなったからには彼らに委ねるしかありません。
勝手すぎるとは思いますが、せめて可能性だけでも残しておいてやりたいんです」
オウマガ
「大統領からも嘆願書が行っているはずです!」
園長
「ええ、イワビーの数十倍は強い圧力ぅでしたねぇ…
でも事情が変わりましてね・・・」
オウマガ
「・・・?」
園長
「このほどカード大統領は失脚しました。
そして新大統領の率いる※国はパークへの出資をヤメるそうです。
あと、あなたにお客さんが来ていますよ」
捜査員丑満 博士、お話は署で聞かせてもらいます」
「王勾
オウマガ
「な・・・!
なに綺麗事を言っている!?
アミューズメントパークプレジェクトなど表向きで、上はフレンズたちやサンドスターを利用するために・・・
あなたがたも分かってて協力していたのでしょう!?
今更ビースト1人を救ったくらいでどうなると言うのだ!」
捜査員
「おとなしくしろ!」
オウマガ博士は がなり立てたが、やがて捜査員に引き立てられていった。
独り残された園長は呟いた。
「まだ救えるかどうかも分かりませんよ…
でも、これが私に出来る精一杯なんです。
パークはお返ししますので、あとは頼みましたよ。
フレンズさんたち・・・」
???
「どういう状況かな? これは・・・
とりあえず#食べないでくださーいって言えばいいのかな?」
アムールトラ
「・・・」
アムールトラは黙って どいた。
???
「そこは『食べないよ~』って言ってくれないと。
( ゚д゚)ハッ! もしかして食べられ… いや~ん」
そう言うと『まいっちんぐ』なポーズをする。
アムトラ
「・・・」
???
「ノリが悪いなぁ…
でも助けてくれてありがとう。
落ちてくる瓦礫からあたしを庇ってくれたんだよね。
あたしは・・・
あたしは? 誰? どこここ?
って、とりあえずここから逃げ出すのが先か」
アムトラ
「・・・」
???
「ね~え~。 一緒に逃げようよ~」
アムトラの腕を掴んで、グラグラ揺さぶる。
アムトラ
「一人で行け。
オレは沢山フレンズたちに迷惑を掛けた。
このまま居なくなった方がいい…」
???
「シャベッタァァァァァ! ってそれどころじゃないか。
でも、う~ん・・・
そう言うなら仕方ないか」
アムトラ
「!?」
???
「なんて言うと思った?
あたし一人じゃ逃げられないからさ~
一緒に逃げよ?」
アムトラ
「・・・」
???
「・・・あ~あ、あたし生まれたばっかなのに、ココで死んじゃうのかぁ~
短くて不幸な人生だったなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
???
「助けてくれてありがと~!
・・・そう言えば、あなたのお名前は?」
アムトラ
「・・・」
???
「・・・あ~あ 命の恩人の名前も知らないまま、
恩知らずと後ろ指をさされながら生きて、死んでいくのか~
悲しいなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・ アムールトラ…」
???
「アムール…
『愛』っていう意味だね」
アムトラ
「・・・」
???
「このSSの『I』には『if』と『愛』っていう意味が込められてるんだって。
知ってた?」
アムトラ
「・・・」
???
「まあ、メタネタを置いといて…
アムールトラちゃんはさぁ・・・
きっと『愛し、愛される』ために生まれたんだよ!」
アムトラ
「・・・」
???
「これから。 ね!」
アムトラ
「!」
???
「・・・でぇ、私の名前・・・
ーは付けてくれないよね…」
そう言うと手荷物を漁り、一冊のスケッチブックを取り出す。
名前欄には『友枝 包夢』と書かれている。
???
「ともえ…だ・・・ くるむ?」
キュルル…
せっかくの雰囲気をぶち壊すようにお腹が鳴る。
???
「お腹すいた~」
アムトラ
「・・・」
???
「生まれたばっかで、
ご飯の探し方も教えてもらってないし、安全な眠り方も知らないしなぁ チラッ」
アムトラ
「・・・」
つジャパリまん
???
「ありがと~!
そういえばヘリポートに美味しそうなのがいっぱいあるなぁって見てたんだ~
って1ヶだけ!?」
アムトラ
「!?」
???
「ああ、そうじゃなくて あなたの分は?
それともあたしの見てない所で食べるつもりとか?
あ~ 人生最初の食事が独りっきりなんて寂しいなぁ チラッ」
アムトラ
「お前の分だけだ!
あと、その『チラッ』っていうのヤメろ!」
???
「アムトラちゃんが ちゃんと私と話してくれたらヤメるよ?」
そう言うとジャパリまんを手でちぎり、少し大きい方をアムトラに手渡そうとする。
アムトラは差し出されたジャパリまんの方は取らずに、小さいほうのジャパリまんを奪い取ると口に放り込んだ。
??? 😊
「あと、お前じゃなくて名前で呼んでくれると嬉しい。
覚えてる?」
アムトラ
「・・・#『ともえ』だ」
ともえ
「あ、ちゃんと覚えててくr…
え…? あぁ・・・
まあ、いいか。
うん。 あたしは『ともえ』
#つまりはこれからもどうかよろしくね♪」
ーかばんさんの家ー
博士
「アムールトラがどうなるにせよ、
事前の約束通り、演技代として『かばんの絶品カレー』は頂くのです」 じゅるり…
助手
「なにしろ長である我々を小間使いのように扱ったのですから。
しっかり おかわりも頂くのです」 じゅるり…
かばんさん
「はい…」
~ひとまず 完~
アムトラさんがビースト状態から解放された!😭 Firedだ!
なんでもかんでも戦争に利用しようとするカード大統領は
世の中はままならない、でも希望はある。
それはアムトラにも・・・ あれ? もう1人いたな・・・
ヒトは動植物や資源を手札 のように扱ってしまう。
でも、そうじゃないヒトも居る・・・
今回は、そういうハードな部分も盛り込んだ物語にしてみました。
#前日譚
【けものフレンズ I2】
12、i+i話 ~帰るべき場所~
ともえ
「アルパカさんの紅茶も美味しかったね。
博士たち直伝ってだけでなくアレンジ加えてて・・・
ちょっとお腹が たぽたぽしてるけど」
アムトラ
「・・・」
ともえ
「大丈夫だよ。
ミライさんっていうフレンズ好きで有名なヒトにも、
キツネダシの温泉を飲み干したり、カバダシの水飲み場を飲み干したり
ジャガーダシの川の水を飲み干したっていう伝承があるそうだから」
アムトラ
(ばけものフレンズじゃないか…)
ともえ
「博士たちの挨拶も済ませたし~」
アムトラ
「・・・」
ともえ
「はじめまして! ヒトのフレンズともえでーす!」 (^o^)/
博士
「・・・」 💢
ともえ
「ほらアムトラちゃんも挨拶して?」
アムトラ
「・・・ ビースト… もといアムールトラのフレンズだ。
長いからアムトラでいい」
助手
「・・・」 💢
かばん
(自由なコだなぁ…)
ともえ
「かばんさん、ですね。 よろしくお願いしまーす!」
かばん
「う、うん。
そうだ、これから役に立つかもしれないから、ともえちゃんにもコレあげるね」
ともえ
「ありがとうございます。
あと、紅茶ごちそうさまでしたー!」
ともえ
「ーというわけで、ボスウォッチももらったし・・・」
ボス
「よろしくネ」
ともえ
「かばんさんって絶対いいヒトだよね」
アムトラ
「・・・ 私は苦手だ」
ともえ業 、だよね」
「クスクス…
かばんさん、私とお話してる間も ずっとアムトラちゃんのしっぽを目で追ってたし、
その後も、博士たちが『そろそろ離してやりなさい』って言うまで、ずっと撫でまわしたりモフモフしてたもんね。
愛のなせる
アムトラ業 じゃないのか?)
(むしろヒトの
ともえ
「私はフレンズのフォルム(姿・形)のフェチなんだよね」
アムトラ
(聞いてもないのにカミングアウト!?)
ともえ
「絵を描くのが趣味だからさぁ・・・
フレンズを前後左右、上から下から観察し尽して・・・ じゅるり…
フィギュアとかでも どんなモノを履いてるか、もしかしたら履いてないかも? って気になるでしょ?
おっと、これ以上は けもシコ警察にマークされちゃうね。
あ、さては誘導尋問だな?」
アムトラ
(コイツが分からん、分かりたくもない)
ともえ
「うん、これは新メンバーが必要だね!」
アムトラ
「さっきから話に脈絡が無さすぎだろ! どうしてそうなる?」
ともえ
「あ、心配しないで。
メンバーを入れ替えようとか、目の前でイチャついて嫉妬させようなんて思ってないから」
アムトラ
「そんな心配はしていない」 💢
ともえ
「ほら、けもフレ(アニメ)の主人公って、もれなくネコ科フレンズをパートナーとして連れてるじゃない?
私としてはネコ科+イヌ科をパートナーにすることで差別化を図ろうかなぁって」
アムトラ
「そんなメタな理由!?」
ともえ
「あとは、私とアムトラちゃんとのコミュニケーションの潤滑剤として・・・」
アムトラ
(さすがに荷が重すぎるだろ…)
ともえ
「誰かいいコ、いないかなぁ? チラッ」
アムトラ
(イヌ科、か…)
ともえ
「その顔は心当たりがあるね!」
アムトラ
(表情は変わってなかったはずだが・・・)
ともえ
「こう見えて観察眼には自信があるんだ。
なにしろ絵を描くのが趣味だからさぁ・・・
フレンズを前g…
アムトラ
「もういい! 分かった。 案内するから・・・」
ともえ
「やったね!」 (・ωー)~☆
アムトラ
(自由すぎるだろ、コイツ…)
~to be continued~
イヌ科のフレンズが新規参戦… ドールかイエイヌちゃんか…
続き頑張って下さい👍
+iなので・・・
頑張りまっする! 💪
#前日譚
#前の話
【けものフレンズ I2】
12、i+i話 ~帰るべき場所~
イエイヌ
「どうぞ、お湯に葉っぱを入れたものです」
サーバル
「わーい、紅茶だぁ!」
ぐびぐび…
カラカル
「あんた、ちょっとは遠慮しなさいよ」
キュルル一行は、イエイヌ宅にお邪魔していた。
サーバル
「・・・?」
カラカル
「どうしたのよ、変な顔が更に変よ?」
サーバル
「もう! またそんなこと言ってぇ!
なんか博士たちやアルパカ淹れたのに比べると、ちょっと…」
カラカル
「コク…
うん、まあ言われてみると変に苦いけどさ…」
キュルル
「・・・」
イエイヌ
「すいません。
実は、見よう見まねでやってただけなんで・・・」
サーバル
「博士たちとかアルパカに教えてもらったら?」
イエイヌ
「いえ、いいんです。
飲んでくれる人もいませんし・・・
ところでキュルルさんの おうちは見つかったんですか?」
キュルル
「・・・」
カラカル
「明るくて、優しくて、暖かな場所…
このジャパリパークが僕のおうちなんだぁ! ・・・だっけ?」
イエイヌ
「!」
キュルル
「///」
カラカル
「もしかして照れてんの?」
キュルル
「なんか今更 恥ずかしくなってきた…」
カラカル
「もっとみんなの役に立てる事を探したい!
もっと一緒に冒険したいんだー!」
キュルル
「やめてー!」
サーバル
「っていうことだからさ、イエイヌも一緒に行かない?」
イエイヌ
「!」
カラカル
「サーバルにしてはいいアイデアじゃない」
サーバル
「もう、またぁ! 素直に褒められないの?」
イエイヌ
「いえ、遠慮しておきます・・・」
サーバル
「え~!?
いろんなフレンズとお友だちになれるし、きっと たーのしーよ?」
カラカル
「ちょっと。
嫌がってるのを無理に連れ出したって楽しめないわよ」
キュルル
「そうだね。 僕たちじゃルフ〇先輩のようにはいかないよね…」
サーバル
「うーん、そんなもんかなぁ…」
カラカル
「じゃあ、そろそろ行きましょ?」
キュルル
「また来るよ」 ノシ
そう言うと一行は帰って行った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イエイヌ
「ジャパリパークが僕の家…か。
ご主人様と同じことを言うヒトがいたなんて・・・」
イエイヌは金庫から1枚の絵を取り出す。
最近は、その頻度も上がってきている気がする。
そうしないと『ご主人様』の顔も、想い出も、時間と共にどんどん薄れていくようだったからだ。
この色褪せてきた絵のように・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
園長
「イマドキくん、まだ残っていたんですか?」
イマドキ
「・・・」
園長
「完全退去の期日は明日ですよ?」
イマドキ
「・・・」
園長はチケットを2枚取り出す。
園長
「今夜、最後の貨物便、そして明日の飛行機が人員の最終便になります。
どちらかでパークを・・・」
イマドキ
「何でですか!?
どうして僕たちだけで逃げるんです? フレンズを見捨てて!」
園長
「それなら何度も説明したでしょう。
これはもう、決定事項です」
イエイヌ
「あの~」
イエイヌが入って来た。
イエイヌ
「大丈夫ですか? 隊長」
園長
「ああ、イエイヌさん。
用事があるのは僕です。
・・・ ちょっと場所を変えましょうか」
園長とイエイヌは、打ちひしがれている僕をおいて部屋を出た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は、園長室から出てくるイエイヌを待ち伏せし、一緒にパークを出ようと提案した。
イエイヌは思いのほか、あっさりと了承した。
正直、拍子抜けだった。
イエイヌ
「つまりは、お別れってことですね」
イマドキ
「・・・」
イエイヌ
「退去命令が出たんでしょ?
だったら隊長は、おうちにおかえりになるんですよね」
隊長
「ジャパリパークは僕の家だよ!
今となっては・・・」
イエイヌ
「パークを第二の故郷みたいに思ってくれるのは嬉しいです。
でも、ご家族が待っているんでしょ?
本来 帰るべき場所があるなら、そこに帰るべきです」
隊長
「フレンズたちと・・・君と別れるのはイヤだ!
・・・ そうだ、一緒に行こう!」
イエイヌ
「聞き分けの無いこと言わないでくださいよ」
隊長
「君の聞き分けが良すぎるんだよ!」
イエイヌ殊更 命令に絶対なのは、フレンズ化の影響かもしれませんね」
「イヌ科の動物には『上下関係』がありますから。
私が
隊長
「そんなマジレス要らないよ。
それとも僕のことなんて、何とも思ってないのか?
別れるのは寂しくないのか?」
イエイヌ
「寂しいに決まってるじゃないですか。
でも命令には従わなくては・・・」
~貨物船~
イエイヌを家に連れ帰ったら家族は驚くだろうな、とか
追っ手から身を隠しながらの逃避行・・・なんて駆け落ちみたいだな、とか。
そんな夢想は文字通り2行で終わる程度の夢物語でしかなかった。
警備隊長
「フレンズを連れての密航は違法行為だと知っているはずだが?」
船が出航して一安心・・・と思っていたら、
大捜索が始まり、あっさり見つかってしまった。
どうしてこんなに沢山の警備員が?
警備員
「隊長、船内をくまなく探しましたが、ビーストは居ません」
警備隊長「そうか、ごk…
トワ「ご苦労様です」
警備隊長
「!? どうしてここに?」
イマドキ
「園長!?」
トワ
「なかなか博士が口を割ってくれなくて・・・
あなた方には ご足労を掛けました。
パーク外に出ていないことさえ上に報告できれば、なんとか恰好は付きます」
警備隊長
「そんな報告はパークに居ても受けれるでしょう。
あと、これは当然の仕事をしたまでですから。 労いの言葉など必要ありません」
トワ
「あなたは最後まで仕事熱心ですねw
私は、彼がチケットを忘れたので渡しに来たんです」
そう言うと『フレンズさんと うきうきクルーズ♪ 遊覧チケット』をイマドキに手渡す。
警備隊長
「貨物船で!?
しかも、こんな状況下で!?」
警備隊長は訝しんでいる。
当然だろう。
園長の言い分は明らかに苦しい。
法を逸脱している、と言われても文句は言えない。
イマドキ
「一体どうして?」
チケットを受け取りながら僕も疑問を口にする。
トワ
「そりゃ、園長室の前で喋ってたら筒抜けですよ。
出るに出れなくて困りましたよw」
イマドキ
「あ~! 移動するの忘れてたぁ!」
イエイヌ
「叙述トリックぅですかねぇ…」
警備隊長
「そんな良いもんじゃない! どうせ、うっかり作者の書き損じでしょ?
あと、メタギャグを挟んでる場合ですか!」
トワは深々と頭を下げながら言った。
「すいません。
でも、こんな時だからこそ・・・
ここは2人の思い出作りに協力してやってくれませんか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~船長室~
本来いるべき主の居ない、二人きりの船長室は居心地が悪かった。
どういうわけか、まるですべての責任が自分の肩に掛かっているかのような重圧を感じる。
園長は、僕たちをここに案内すると、
「どうするか決まったら指示を下さい」
とだけ言って出て行った。
イエイヌは期待を込めた目で僕の命令を待っている。
僕の考えは浅はかだった。
園長はそれをすべて見抜いた上で、リスクをしょって、僕たちのために ここまでしてくれた。
ロスタイムを工面してくれた園長には、ただただ感謝しかなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現実は厳しい。
げんじつちほーに連れ帰ったとしても、ちっぽけな僕の力では、とても幸せにはしてやれないだろう。
博士たちも『合わないちほーでの暮らしは寿命を縮める』と言っていたじゃないか。
それなのにイエイヌと別れたくないというのは、僕個人のワガママでしかない。
ヒトのエゴで笑顔を曇らせるなど本末転倒だ。
ここにきて、やっと自分の想いに気付いた。
『イエイヌにはいつも笑顔でいて欲しい!』
それがすべてだ。
本音を言えば寂しいけど、そのためには隣にいるのが自分でなくてもいい…
代わりに誰かが守ってくれるなら・・・ 僕は遠くから祈ろう。
そう。
『帰るべき場所』があるなら、きっとそこに帰った方が良いのだ。 お互いに・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は、そのまま貨物船で帰途に就くことにした。
園長には、避難用ゴムボートでイエイヌをパークへ送り届けてもらった。。
『おうち へおかえり』
~to be continued~
やっぱりフレンズはジャパリパークにいるのが一番あっているんですよネ
と、言うか外に出てしまったらフレンズの状態を維持できるのかどうか…
出来なくてもこの際構わないと思って隊長さんはイエイヌちゃんを連れ出したのでしょうか…?
研究者としてきた訳ではないので、そこまで深く知らない、
もしくは頭から抜け落ちていたのかもしれませんね。
そのまま感情に流された行動をしていたら、途轍もない後悔に苛まれていたかも…
#前日譚
#前の話
#前の話
【けものフレンズ I2】
12、i+i話 ~帰るべき場所~
私が一緒に行くことを断ってしまったから、だけではないでしょうが、
この1週間ほどの隊長は、フレンズ思いなのもあって周囲に心配を掛けまいと、
意識して笑顔を作っているようでした。
ヒトの心を読むのが得意なイエイヌのフレンズである私には そういうところや、
内面の寂しさや悔しさが、手に取るように分かっていました。
どうすれば隊長は心から笑ってくれるのでしょう?
~園長室~
イエイヌ
「園長、お話というのは・・・?」
トワ
「そのことですが、
私は現時点を持って園長を辞することになりました。
後任には隊長ことイマドキくんを臨時園長として指名します。
彼には伝えていませんが・・・
パークにおける全権を委譲するので、以降は彼の指示に従ってあげてください。
ただし期限は今日いっぱい。
明日には全職員がここを去ることになるので、一切の命令・指示は効力を失います。
あとは『自由』になさってください。
報告は以上です。 なにか質問は?」
イエイヌ
「ありません。 オーダーすべて了解です」 (`・ω・´)ゞ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
園長室を出た私は、
隊長もとい臨時園長の指示で貨物船に乗り込むことになりました。その後『おうちにおかえり』という命令を受けてパークに戻ることになりました。
その間、どのような心境の変化があったのかは分かりませんが、何か吹っ切れた様子で・・・
最後は いつものフレンズ思いな、心からの優しい顔でした。
翌日、聞いていた通りヒトはパークから去っていきました。
残された私は。 『自由にしていい』と言われた私は、戸惑いました。
他のフレンズたちも同様のようで、長である博士たちのところに集まっていました。
博士
「自由とは『好きにしていい』という意味なのです」
フレンズA
「ヒトは戻ってくるの?」
助手
「それは分かりません」
フレンズB
「別に戻ってこなくてもいいだろう」
博士
「なんにせよパークのことは、我々に委ねられました」
助手
「フレンズの身はフレンズで守るのです」
フレンズたちのヒトへの思い、今後の方針は十人十色でした。
セルリアンとの戦いを続ける者、フレンズを守るために奔走する者、
遊びに耽る者、やりたいことを見つけるために旅に出る者、
相変わらず、どうしていいか迷っている者・・・
そんな中、私は・・・
隊長
「よし、よくやったぞ。 イエイヌ」
イエイヌ
「えへへ…」
作戦が上手くいって褒めてくれた時の、あの優しい顔・・・
イエイヌ「好きにしていいなら・・・」
私は指示を守ることを決め、ヒトが帰るのを待ち続けることにしたのでした。
思い出に浸っていた私はノックの音で我に返りました。
がちゃ…
ともえ
「こんにちは~!」
ドアを開けると、そこに並んで立っていたのはヒト・・・
アムトラ
「・・・」
・・・と、ビースト!?
イエイヌ
「離れていて下さい!」
ともえ
「いや、この子はもう…」
私は、2人の間に割って入ろうとするが、ヒトは何故か私を止めようとする。
イエイヌ
「離してください!」
ともえ
「だから大丈夫だって…」
そんなやりとりをしている間も、なぜかビーストは襲ってくるわけでもなく、無表情で私たちを見ていました。
そうこうしているうちに私とヒトは、もつれあい、#倒れ込んでしまいました
ともえ「食べていい?」
覆いかぶさる態勢になったヒトが言いました。
イエイヌ「た…食べないでください・・・」
貞操の危機なのだ! を感じて、私はそう返しました。
アムトラ
「冗談はその辺にしておけ」
ともえ「ちぇ~」
表面上は軽く、それでいて残念そうに言って、どいた。
本当に冗談だったんでしょうか?
ある意味ビーストより危ないんじゃないでしょうか? このヒト・・・
アムトラ
「・・・」
ふと気付くと、ビーストが私を睨んでいました。
このヒトの言う通り、以前のビーストとは違うようですが、
ボロボロにされた時のことは記憶に新しく、見下ろされるとやはり委縮してしまいます。
ともえ
「ほら、そんな顔してると『睨まれてる』って勘違いされちゃうよ?」
え・・・?
アムトラ
「・・・ ただ見ていただけだ…」
そう言うとビーストは目線を外しました。
確かに殺気は感じられなかったし、あの時は強く感じた「怒りや悲しみ」も伝わってきませんでしたけど・・・
一体この2人はどういう関係性なのでしょう?
ともえ
「とりあえず中に入れてくれない?
説明するからさ」
ヒトにはマウンティングを取られ、ビーストとの格付けも済んでいる以上、
断る、という選択肢はありませんでした。
片付け忘れていたお茶のセットを目ざとく見つけたヒトが、そう言いました
イエイヌ
「すいません。
すぐに・・・」
ともえ
「いいよ、いいよ、ちょうど喉が渇いてたから。
頂きまーす!」
アムトラ
「さっきと言ってることが。 それに・・・」
ごくごく…
ポットに残っていた紅茶を自分でカップに注ぐと一気にあおりました。
イエイヌ
「え? え!?」
タン!
ともえ
「うーん、マズい!」
イエイヌ
「うぅ…」
普通に淹れてもイマイチという評価だったのに、冷めた状態で飲んでも美味しくないのは当然でしょう。
それよりも、あまりの展開の早さについて行けません。
アムトラ
「#おい!
それはないだろ!」
なぜかビーストの方がフォロー(?)してくれます。
何があって大人しく このヒトに付き従っているのでしょう?
ともえ
「おぉ… 怖い・・・
あ、ごめんね。 勝手に飲んだ上に失礼なこと言っちゃって」
ん?
上下関係が分からなくなってきました。
さっきからビーストがヒトをたしなめ、ヒトは素直にそれを受け入れています。
イエイヌ
「いえ、いいんです。 本当のことですから。
どうせ誰も飲んでくれないし…」
ともえ
「そんなことないよ!
これからあたしたちが毎日飲むんだから」
イエイヌ「!?」
アムトラ「!?」
ともえ
「だから明日、博士の所に紅茶の淹れ方を習いに行こう!」
イエイヌ
「え? え!?」
何が何やら。
一度にいろんなことが起こって頭の整理が追い付きません。
アムトラ
「だから話に脈絡が無さすぎだろ! 毎日ってどういうことだ。
ここに通うつもりか?」
ともえ
「あれ? 言ってなかったっけ?
あたしたちもここに住みたいなぁって。
ん~ 憧れの屋根のある暮らし・・・」
アムトラ
「いや、オレは野宿でも・・・」
ともえ
「袖振り合うも他生の縁。
ここまで一緒に旅してきたんだから、一緒に住んでも問題ないよね」
アムトラ
「・・・
見たところ、他にも家はあったようだが?」
困惑して言葉も出ない私を横目にビーストが食い下がります。
ボス
「ピピ…
ラッキーネットワークの情報によると、
長い間、居住実績がないので電気は通ってないし、掃除にも行ってないみたいだヨ」
イエイヌ
「ウワァァァァ! シャベッタァァァァァ」
ともえ
「お。 お約束だね」
ボスとお話しているということは、やっぱりヒト・・・
ともえ
「ねぇ、この家の主として私たちを受け入れてくれる?
まあ、こっちはあくまでお願いする立場だから、迷惑なんだったら、そう言ってくれていいんだけど。
別を当たるから」
またです。
このヒトは あくまで下手に出て、今度は私に判断を委ねようとしています。
確かに この状況で「今日からあたしがこの家の主だ」と言い出すのも変でしょうし、
ビーストも良い顔をしないだろうことは予想が付きますが・・・
かと言って「命令してください」っていうのも変な気がしました。
イエイヌ
「いえ、迷惑だなんて。
・・・ ぜひ泊まっていってください」
そう言うのが精一杯でした。
ともえ
「・・・ ちょっと気になる言い方だけど、まあいいか。
宿ゲットだね!」
アムトラ
「・・・」
ともえ
「そう言えば自己紹介もしてなかったね。
あたしは『ともえ』
あなたのお名前は?」
イエイヌ
「イエイヌ…です」
ともえ
「イエイヌ・・・イニシャル『I』だね。
このSSの『I』には『if』と『ieinu』っていう意味が込められてるんだって」
イエイヌ
(メタネタ・・・)
ともえ
「あと、この子はアムールトラ アムトラちゃんでいいよ」
アムトラ
「・・・」
ともえ
「それからボス」
ボスウォッチ
「ヨロシク」
イエイヌ
「・・・」
待ちに待った・・・
はずだったヒト…
押しが強いのか弱いのか分からなくて、すっかり調子が狂いました。
そう言えば、自己紹介もさらっと終わってしまって、
ともえさんとアムトラさんの関係は分からずじまいでした。
上下関係は無さそうですし、おともだち…でもなさそうです。
でも一緒に行動している・・・ 一体どういうコンビなんでしょう?
そして・・・
ともえ
「つまりはこれから #どうかよろしくね」
イエイヌ
「!?」
私たちの関係はこれからどうなっていくのでしょう・・・?
~to be continued~
アムトラさんはちゃんと空気の読める良識フレンズだったのです
3人の同居生活楽しそうですね
アムトラちゃんはビースト化していたとはいえ、元はフレンズですからね
この三者三様の同居が、今後どんな化学変化を起こすのか?
虫喰いでないフレンズ
27話>> 749(前回)
28話 天空と太陽(今回)
29話>> 898(次回)
以下外部リンクよりお読みいただけます
小説投稿サイト ハーメルン
pixiv
一話分が長過ぎて直接載せられなくなったので、今回も外部リンクとさせていただきます。
以前文量が今回程になったときは2つのレスに分割しましたが、読む側も載せる側も手間がかかりすぎてしまうため、このような対策を取らせていただきました。
ここ何話か近辺は外部リンクのみが多くなってしまいましたが、こちらへの投稿として完結まで上げさせて頂く所存です。
けものフレンズ+0
第五話 寒い、けど温かい
ダウンジャケットのレンタルもあるのか
さむいちほーは大変ですもんね
#アムトラ編
#イエイヌ編 Ⅰ
#イエイヌ編 Ⅱ
#イエイヌ編 Ⅲ
【けものフレンズ I2】
12、i+i話 ~帰るべき場所~
思っていたのとは かなり違う形とはいえ、ヒトが帰って来てくれたこと、
なぜかビースト(?)さんが一緒にいること、
そして何より・・・
ともえ
「だから明日、博士の所に習いに行こう!」
・・・長い間なかった出掛ける『予定』があるということ。
その晩、私は「ピクニック」の前の日のように興奮していて、なかなか寝付けませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ともえ
「はい、 ・・・で行きますんで」
どこからか声が聞こえます。
そう言えば、昨日から ともえさんたちが泊まっていたんでしたね。
イエイヌ
「おはようございます。 早いですね」
ともえ
「おはよう。 ・・・ちょっとね」
そう挨拶を交わしたものの、リビングには ともえさん一人しかいませんでした。
一体誰と話していたんでしょう?
ともえ
「お散歩にでも行こうか」
イエイヌ
#「え?」
思わずしっぽが疼きます。
でも・・・
イエイヌ
「アムトラさんが…」
まだ寝ているようですが,顔が見えないせいもあって、なかなか警戒心が解けません。
ともえ
「アムトラちゃん、朝はゼンゼヨワイーからねー
しばらくは寝かしておいてあげよう。
それよりあたしと散歩には行きたくない?」
またです。
ともえさんは なぜか私の意思を確認します。
命令するか、せめてリーダーシップを取ってくれた方がこちらとしても楽なのですが・・・
イエイヌ
「いえ、お願いします」
ともえ
「・・・
じゃあ行こう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お散歩に出てもギクシャクした空気は続きました。
ともえ
「あたし生まれたばかりでパークには詳しくないから、イエイヌちゃんの行きたいところでいいよ」
そう言って先を歩いてくれません。
仕方なく近くの広い空き地でフリスビーを投げてもらおうとしたのですが、
ともえ
「えいっ! あれ…?」
思うように飛びません。
ともえ
「ごめんね。 お絵描きだったら自信あるんだけどなぁ…」
ヒトは投擲能力に優れているのではなかったのでしょうか?
そういう疑問が浮かびましたが、得意なものはフレンズによっても違います。
照れ笑いを浮かべながらとはいえ、謝られると何も言えません。
その日は気まずい雰囲気のまま帰ることにしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おうちに帰るとアムトラさんはまだ寝ていました。
ともえさんは「ほらね」とばかりにウィンクしました。
ともえ
「よし! 朝ごはんを食べに行こう!」
イエイヌ
「え…?」
ジャパリまんを運びかけていた私は、衝撃の光景を目にします。
ともえ
「アムトラちゃん、起きて。
出掛けるよ?」
ともえさんはアムトラさんの体をゆっさゆっさと揺さぶっていました。
イエイヌ
「アワワワ…」
大型のネコ科(しかも元ビースト)の寝起きを邪魔するなんて命知らずな…
噛まれたりしたらどうするんでしょう?
アムトラ
「う…ん・・・ 何だ、朝っぱらから。
勝手に行けばいいだろ?」
どうやら目を覚ましてはいたものの、
起き上がらずにいたらしいアムトラさんは無下に断ります。
ともえ
「ダメだよ。
この企画にはアムトラちゃんが必要不可欠なんだから!」
片腕を掴み、無理にでも連れて行こうとします。
アムトラ
「あ~ 分かった。 分かったから引っ張るな!」
アムトラは根負けしたのか、面倒くさそうに起きてきました。
ともえ
「よーし! かばんさんの家に出発進行ジャパリパーク!」
・・・ ・・・ ・・・
OPが始まるでもなく、3人でポーズをキメるでもなく・・・
私は呆気に取られていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「かばんが『いつでも連絡してきてね』と言ったからといって、
朝も早くからボスウォッチを掛けてくるとは何事です。 まったく」
助手
「非常識にもほどがあるのです。 まったく」
かばん
「まあまあ。 一応アポを取ったんですからいいじゃないですか」
ああ。 朝のは そういうことだったんですね。
それにしても・・・
博士
「しかも紅茶の淹れ方を教えてやって欲しい、ですか?」
そっちは話を通していたわけじゃなかったんですね・・・
ともえ
「ホントは私がメインの予定だったんだんですけど、ちょっと事情が変わって・・・
なのでイエイヌちゃんだけですけど、お願いします」
助手
「こっちの事情はお構いなしですか・・・」
ともえ
「ーというわけなんだけどいいかな?
イヤなら断ってくれても・・・」
また・・・
ともえさんは私に尋ねます。
博士
「・・・ 許可を得る順番が間違ってませんか?」
でも、ともえさんが望むのなら・・・
イエイヌ
「お願いします。
私に紅茶の淹れ方を教えてください」
助手
「・・・ いいでしょう
ただしパークの掟は『ぎぶ&ていく』
対価としてジャパリまんを寄越すのです。
とりあえず2つもあれば・・・」
かばんさんは、さっきからアムトラさんの尻尾を眺めたり、モフモフしていました。
それでいて時折、野生開放しそうな目でこちらを見ています。
アムトラさんは迷惑そうに、されるがままになっていました。
イエイヌ
「あ・・・ 今、手持ちのモノは…
おうちに帰r…」
ともえ
「無一まんのあたしに対価を要求するんですか?」
ともえさんが、そう言って私のセリフを遮ります。
私は驚きました。
そこまで物怖じせず、長にズケズケものを言うフレンズなど聞いたことがなかったからです。
博士たちも一瞬、ハトが豆鉄砲を食らったような顔をしていましたが、
博士
「・・・ 前払いが基本なのですが、確かにお前の言うことも一理ありますね」
助手
「・・・ 出世払いでいいでしょう。 ツケておいてやるのです」
話は付いたようですが、見ているこっちの方がヒヤヒヤします。
ともえ
「ありがとうございます。 じゃあイエイヌちゃん頑張ってね。
かばんさん、お願いします」
そう言うと、外に出て行きました。
かばんさんはアムトラさんのしっぽを名残惜しそうに見ながら、付いて行きました。
ようやく解放されたアムトラさんは体をほぐすように伸びをすると、
「寝直す」
と仏頂面で言い、そのまま床に寝そべろうとしましたが、
博士「そんなところで寝ないのです」
助手「部屋があるので、好きに使うのです」
そう言われて、奥に行きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イエイヌ
「今までは、その辺で拾った色の似た枯れ草なんかを・・・」
博士
「それでは美味しくないはずなのです。
これからは、言えば分けてやるのです」
イエイヌ
「ありがとうございます!」
助手
「紅茶は発酵させたツバキ科の葉を使うのが基本なのです。
アルパカはハーブティーも手掛けているようですが・・・」
イエイヌ
「アルパカ…さん?」
博士
「我々の一番弟子なのです」
助手
「ジャパリカフェのマスターなのです」
イエイヌ
「ジャパリカフェ・・・」
博士
「こうざんに店を構えているので、興味があるなら行ってみるのです」
助手
「お客が増えると喜ぶのです」
おうちに帰ると、博士たちからもらった葉で早速#紅茶を淹れてみました。
ともえさんはニコニコしながら美味しいと言ってくれました。
アムトラさんは・・・相変わらず無表情でしたが、残さず飲んでくれました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
私は思い切って、お願いしてみることにしました。
イエイヌ
「あの・・・」
ともえ
「なに?」
イエイヌ
「ジャパリカフェ?…に行ってみたいのですが・・・」
ともえ
「その気になってくれたんだね。 嬉しい!
うん、うん。 どうぞいってらっしゃい」
イエイヌ
「え…?」
としょかんの時のように連れて行ってくれると思った私は、戸惑いました。
ともえ
「ん?」
・・・ そんな気はさらさら無いようです。
でも勝手に期待をしておいてそれを押し付けるのも、おこがましい気がしました。
イエイヌ
「いえ… 行ってきますね」
ともえ
「お留守番は任せて!」
私は初めての場所に一人で行く不安を抱えながら出掛けることになりました。
ともえ「はい、そうです。 はい・・・」
どこかにボスウォッチを掛けているのが聞こえていました。
きっと私なんかと出掛けるより大事な用事があるのでしょう・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
#アルパカ
「いやぁ 待ってたよぉ~」
イエイヌ
「え・・・?」
アルパカ
「今日はメイドカフェデーなのぉ~
でもトキちゃんもショウジョウちゃんも都合が付かないらしくてにぇ~
お手伝いしてくれるなんて助かるな~
はい、イエイヌちゃんの衣装はコレにぇ~」
店に入った途端、畳みかけるように喋り掛けられ、
沸き上がった疑問も差し挟む余地がありません。
あれよあれよとメイド服?…を #着付けられてしまいました。
アルパカ
「ふわぁ~ かわいいにぇ~ すんごい似合ってるゅぉ~」
イエイヌ
「///」
そうこう言っているうちに・・・
「こんにちはー」
「私いつものねー」
「あれ、今日はメイドデーだったんだ。 かわいい~」
「なになに? 新人ウェイトレスさん?」
開店と同時に次々フレンズが訪れ、あっという間に店はいっぱいになりました。
アルパカ
「はい、紅茶を1番テーブル」
「ハーブティーはテラスのお客様ね」
「3番テーブルのカップを下げてきてくれる?」
先ほどのゆったりした喋り方と、ほーげん?はどこへやら。
仕事モードのマスターは、てきぱきと指示を飛ばします。
私は慣れない作業に、終始てんてこ舞いでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルパカ
「大変だったでしょ~ お疲れ様~」
閉店後、アルパカさんは そういって紅茶を淹れてくれました。
イエイヌ
「ふぁぁ~」
とても美味しくて、知らず知らず張り詰めていた力が、体じゅうから抜けました。
アルパカ
「疲れが取れるお茶だょ~
いやぁ~ おかげで助かったゅぉ~
後で、ともえちゃん?…にもお礼を言っとかないとにぇ~」
イエイヌ
「? どういうことですか?」
アルパカ
「ボスウォッチで『イエイヌちゃんが来るから紅茶をごちそうしてあげてね』
って連絡もらってにぇ~
今日は忙しいからって言ったんだけど、
『じゃあイエイヌちゃんが、いいって言ったら、お店体験をさせてあげて下さい』
って言ってくれてにぇ~
あら~? そう言えばお手伝いしてもらえるか聞いてなかったにぇ~
ごめんにぇ~」
イエイヌ
「いえ、大丈夫です。 楽しかったです」
ああ、そんな話を通してくれていたんですね。
相変わらず、私の了承は得ていませんが…
アルパカ
「それじゃあ良かったよぉ~
今度はお客さんとして来てくれると嬉しぃな~」
イエイヌ
「はい。 ぜひ!」
アルパカ
「あとコレ。
頑張ってくれたお礼にあげるゅぉ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おうちが近付くにつれ、なぜか緊張してきました。
今まではずっと独りで「待つ側」でしたし、
どこかに出掛けたとしても「誰もいない家」に帰るだけだったからです。
イエイヌ
「た… ただいま帰りました」
自分の家なのに、そ~っとドアを開け、恐る恐る声を掛けます。
ともえ
「おかえり~」
ゾクゾク…
なんでしょう? この感覚は…
いつも「言う側」だったので違和感があります・・・が、
ともえ
「ほら、アムトラちゃんも」
アムトラ
「・・・ おかえり…」
ゾクゾク…
くすぐったいような、むずがゆいような・・・
でも決してイヤ感じではありませんでした。
私はカフェに通うようになりました。
お客さんとして、そして忙しい時はウェイトレスもしました。
トキさんやショウジョウトキさんが居る時は、
厨房に入って紅茶の淹れ方を教わることもありました。
そして・・・
おうちに帰ると、ともえさんたちが「おかえり」を言ってくれました。
出迎えてくれる人がいる、というのがこんなに温かいとは思っていませんでした。
久しぶりに「あの日」の夢を見ました。
夕焼けの中で「お別れ」をしたあの日・・・
私は久しぶりに金庫を開けて「例の絵」を眺めていました。
ともえさんたちが来てからというもの、いろんなことがあって・・・
忘れていました。
指示を守ろうと。 ヒトが帰るのを待ち続けようと。
決めたはずだったのに。
それでも思い出は色褪せていってしまいます…
この絵のように・・・
私も、こうやって変わっていってしまうのでしょうか?
変わっていくということは・・・
~次回 完結~
メイドイエイヌちゃんかわいいなぁ~
と、いうか そこらへんの雑草でお茶を入れていたとは…中々の強者ですね💦
日々変わって行く事も、そんなに悪いことじゃないんですよ
でも今まで大切にしていたものがどんどん古くなって、少しづつ記憶から薄れて行ってしまうことは
ちょっと寂しい気持ちにもなりますよね
雑草茶は動物がヒトの見よう見まねをしたら、そうなるかなと思って・・・
当時は(イエイヌの性格上も)、「やってみたーい」とはならなかったでしょうし。
「あの頃は良かった」は美化も加わって、しがみつきたくなる。
でもそれは自縄自縛に陥りかねない、そういう葛藤を書いてみました。
#アムトラ編
#イエイヌ編 Ⅰ
#イエイヌ編 Ⅱ
#イエイヌ編 Ⅲ
#イエイヌ編 Ⅳ
【けものフレンズ I2】
12、i+i話 ~帰る
べき場所~https://www.youtube.com/watch?v=Om3MTou2kPg六兆
貨物船でパークを脱出しようとして、
夕焼けの中でお別れをした「あの日」の夢・・・
窓から見ると夕方、日は傾きかけていました。逢魔 が刻 」と言うんでしたか…
確か「
私は久しぶりに金庫を開けて「例の絵」を眺めました。
この絵を出すのを忘れてしまうほど、最近は いろんなことがありました。
絵は、更に色褪せたように見えました。
私も、こうやって変わっていってしまうのでしょうか?
変わっていくということは・・・
悪いことなのでしょうか?
何でもないって言ってるだろ!?
声が聞こえてきました。
アムトラさんのようです。
私は絵を金庫に仕舞うとリビングに向かいました。
フレンズになる前のオレの記憶は曖昧だ。
気が付いた時には檻の中だった。
何かを持つヒトの、オレを見る目はいつも暗く冷たかった。
痛みは、とうに麻痺している。
何かが体の底から こみ上げてきて意識は飛ぶ。
そんな毎日が ある日、唐突に終わりを告げる。
夕焼けの中、そのヒトは檻を壊し、鎖を切り『キミはもう自由だ』と言った。
逆光で顔も見えなかったソイツとはそれっきりだった。
その後の記憶も曖昧だ。
オレは感情の赴くまま暴れていた、らしい。
だが、フレンズが怯え・悲しみ・警戒に満ちた目でオレを見ていたのは覚えている。
だから正気に戻ったとしても、誰もオレを受け入れるはずなどないと思っていた。
そもそも自分がそれを許せなかった。
でもアイツに会って、変わった。
周りが見えるようになった。
自分が少し分かるようになった。
イエイヌの目からは警戒心が消えた。
博士たちは子供を見守るような目でオレを見ている。
かばんは愛おしい(でいいんだよな)目でオレを見る。
ともえは・・・
変な時間に目が覚めてしまった。逢魔 が刻 」と言うんだったか…
フラフラとリビングに入ると、窓から夕日が差し込もうとしていた。
確か「
そんなことを考えていると、逆光の人影に そう声を掛けられた。
アムトラ
「・・・
何でもない」
ともえ
「でも顔色が悪いよ?」
アムトラ
「何でもないって言ってるだろ!?」
コイツは、時折こんな風に心の距離を詰めてくる。
いつもは捕まえたいのか突き放したいのか迷っている内に離れていくのだが・・・
あんな夢を見たせいか反射的に拒絶してしまった・・・
気まずい雰囲気が漂う。
ともえ
「・・・
ああ~ なんか足が冷えるな~」
ーと思ったのはオレの方だけだったらしい。
ともえはオレの気も知らないで、床に正座すると、
太ももをポンポンと叩きながら唐突にそんなことを言い出した。
アムトラ
「そんなに寒いならイエイヌに毛布でも持ってきてもらえばいいだろ?」
そのまま突っぱねたままでも良かったのだが・・・
いつの間にかコイツのペースにハマってしまう。
ともえ
「それじゃあ温かくなるまで時間が掛かるじゃない。
人h… フレンズ肌が恋しいなぁ・・・ チラッ」
アムトラ
「・・・
なんで そんなにオレに構うんだ…」
ともえ
「あたしが『そのため』に生み出されたから・・・かな?」
? 何を言ってるんだろう、コイツは…
ともえ
「詳しいことは分からないけど、『何かに縛られてる』気がするんだよね。
それって本人はラクかもしれないけど、見ている側としては『なんとかしてあげたい』
って思っちゃうんだよね。
それってエゴでしかないし、そういうあたしも何かに縛られてるのかもしれないんだけど・・・」
どうしてコイツは・・・
私がリビングに入ると、ともえさんがアムトラさんに膝枕をしていました。
ともえ
「助けて…」
イエイヌ
「え…?」
ともえ
「足が痺れた・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ともえさんの体を引き抜き、代わりにクッションを差し込みました。
アムトラさんは相変わらず寝入っています。
ともえ
「寝かしといてあげよう」
足首を曲げたり伸ばしたりして痺れを取ると、
私の持ってきた毛布を掛けてあげながら、ともえさんは言いました。
何があったのか訊きたい気持ちもありましたが、なんだか訊きづらくて、
イエイヌ「そうだ、ちょっと見てもらいたいものが」
無理に空気を変えることにしました。
イエイヌ
「 #どうでしょう?
アルパカさんにもらったんですが…」
ともえ
「うひょ~ いいね、いいねぇ~!」
見るからに有頂天になった ともえさんは、どこからともなくスケブを取り出すと、前後左右はもちろん、
ミッションインポッシブルのように天井からぶら下がって(どうやって体を支えてるのでしょう?)までして、
私のメイド姿を描き始めました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イエイヌ
「あの・・・」
しばらく経って、
今は車の修理工のように床に仰向けに寝そべって描いている ともえさんに声を掛けました。
イエイヌ
「お願いがあるんですが・・・」
ともえ
「なになに?」
イエイヌ
「ともえさんのこと『ご主人様』って呼んでもいいですか?」
途端に空気が凍り付きました。
ともえさんはスケブを閉じると、私の広げた足の下から出てきました。
ともえ
「それってマジのやつだよね? 『ごっこ』じゃなく」
珍しく真顔で訊いてきました。
その真剣な様子に押され、声が小さくなってしまいます。
イエイヌ
「はい…」
短い間でしたが、一緒に暮らしてみて、
「このヒトの命令なら聞いていける」
そう思って提案してみたのですが・・・
ともえ
「・・・ それは勘弁して欲しいかな?
あたしはイエイヌちゃんと主従関係を結びたいわけじゃないんだよ」
イエイヌ
「・・・」 (´·ω·`)
ともえ
「あ… ごめんね」
そう言うと、いそいそと外へ出て行ってしまいました。
捨てられた犬のように突っ伏しているとアムトラさんが起きてきました。
アムトラ
「どうした」
イエイヌ
「ともえさんを怒らせてしまいました。
もう帰ってこないかもしれません。
ごめんなさい…」
アムトラ
「何があったか知らんが・・・
アイツなら戻ってくる」
私なんかより よほど信頼関係を築いている自信があるから言えるセリフ、でしょうか?
イエイヌ
「どうしてそんなことが言えるんですか?」
アムトラ
「スケブが置きっぱなしだからな」
イエイヌ
「あ・・・」
思った以上に冷静な状況判断によるものでした。
それに引き換え私は・・・
アムトラ
「それに、謝るなら相手が違う」
アムトラさんは、もし ともえさんと別れることになってもツラくないのでしょうか?
アムトラ
「アイツはお前も大事に思っている」
イエイヌ
「そう、でしょうか…?」
アムトラ
「そんなに言うなら連れてってやる。 アイツの所へ」
最初に ともえさんとお散歩に出掛けた場所でした。
ともえさんは、かばんさんとフリスビーの練習をしていました。
かばん
「ごめんね、遅くなっちゃって」
ともえ
「いえ、こちらこそ。
お忙しいのに付き合ってもらっちゃって」
2人はそんなことを言いながらフリスビーを投げ合っています。
ともえさんは見違えるほど上手くなっていました。
3人で としょかんに紅茶の淹れ方を習いに行った時、
庭でかばんさんに教わっているところを部屋から見たそうです。
私がカフェに遊びに行っている間も、ずっと練習を続けていたのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アムイヌ
「ともえさんとは どういう関係なんですか?」
練習の邪魔にならないよう、離れたところにアムトラさんと#2人で座りながら
ずっと気になっていたことを訊いてみました。
アムトラ
「分からん…」
イエイヌ
「今まで ずっと一緒だったんでしょ?」
アムトラ
「いや・・・ ついこの間、出会ったばかりだからな。
それもなりゆきで、だ」
イエイヌ
「じゃあ、どうして一緒にいるんですか?
どう思ってるんですか? ともえさんのことを…」
アムトラ
「オレだって、ぜんぜん分からん」
そもそもアイツは考えが自由過ぎて・・・
今でも何を考えてるのか…」
イエイヌ
「それは分かりますぅ」
アムトラ
「オレは あの時『終わってもいい』と思っていた。
でもアイツはそれを許さなかった。
だからと言って『そう簡単に変わっていいのか?』と思った」
そう。 私も・・・
アムトラ
「オレは楽になりたかっただけなのかもしれない。
だがらといって、逆に自由を与えられてもどうしていいいか分からない」
わたしも『自由にしていい』と言われて不安に思ったものです。
ともえ
「だから一緒にこれからを考えよう!」 \(^o^)/
イエイヌ
「ともえさん…」
アムトラ
「終わったのか?」
ともえ
「なんで驚かないの!?」 \( ゚Д゚) /
むしろ ともえさんの方が驚いています。
イエイヌ
「私は耳が良いので…」
アムトラ
「匂いで…」
ともえ
「2人は感覚が鋭いフレンズなんだね!」
ともえ
「あたしの前世は一部界隈で『忌み子』扱いされてた。
そこから生まれたあたしも所詮イレギュラーな存在・・・
このSSの『I』には『if』と『imigo』『irregular』っていう意味が込められてたんだよ」
突然、重くてメタな話が始まりました。
ともえ
「もう1つ。
このSSのメインタイトルだけど、普通は『けものフレンズ2 if』とかだよね。
なんで『2』の前に『I』を突っ込んだか分かる?」
イエイヌ
「それって重要なんですか?」
アムトラ
「どうでもいい…」
ともえ
「I+2=Rに見えるから、なんだよ」
イエイヌ
「つまり、この3人の配役は仕組まれたモノだったんですね」
アムトラ
「よく こんな話に付き合えるな…」
ともえ
「みんなを救済したいっていう気持ちは本当だよ。
それには『縛られているモノ』からの解放が必要だと考えた。
だからサブタイからも『べき』を外してもらったんだ」
イエイヌ
「メタ過ぎますぅ!」
アムトラ
「何者なんだ、お前は…」
ともえ
「あたしは最低限のルールやマナーを守った上での二次創作は、もっと『自由』でいいと思ってるだけだよ」
イエイヌ「・・・」
アムトラ「・・・」
ともえ
「さて。 これからどうしようか?
パークに帰る? それとも
おうちを探検する?」
アムトラ
「やれやれ…」
イエイヌ
「どっちも一緒じゃないですか」
ともえ
「あと・・・
なんだったらブロングホーンさんに裏から手を回して
ゴマちゃんを加入させることも検討中だから」
イエイヌ
「ホントにやりそうで怖いですぅ」
アムトラ
「自由すぎるだろ」
ともえ
「そりゃあ、けものフレンズRはリバティーの『R』でもあるからね」
アムトラ
「・・・
ん?」
イエイヌ
「あの・・・
自由を意味するLibertyの頭文字は『L』ですよ?」
ともえ
「・・・
ヒトのフレンズだって、みんながみんな叡智に溢れるってわけじゃないんだよー!」
ボスウォッチ
「その辺はボクがサポートするヨ」
イエイヌ
「ウワァァァ! ボスがシャベッタァァァァァ!」
ボスウオッチ
『アワワワ…」
アムトラ
「ホントに大丈夫なのか? このチーム…」
~おわり~
最後まで読ませて頂きました~ 完結お疲れ様でした👏👏👏
そして3人は幸せに暮らしたのですね☺
とともえちゃんが劇中で言う通りですよね~
様々なアプローチから生まれる創作物を、「こうあるべきなんだ」とか「こんなのはダメだ」とか
幅を狭めてしまうのは勿体ないように思います
完全なる悪意によるものはともかく、そうでないものならば創作が自由であるべきですよね
3人(4人になるかも?)にはこれから幸せになって欲しいです。
けものフレンズは、特に「二次創作の強み」が活かせる作品環境だと思うので、
伸び伸び、自由に、広がって欲しいものです。
【けものフレンズ BSTK】
サーバル
「ねえ、また『まんまる』がベコッてなって、まんまるじゃなくなってるよー」
かばん
「パンクか〜」
サーバル
「もう予備のまんまるも使い果たしちゃったよね」
かばん
「うん… このバスも見つけた時にはボロボロだったもんね」
ボスウォッチ
「スペアタイヤなら まだあるヨ。
電池の時と同じで、こうざんに登らないといけないけどネ」
かばん
「さすがラッキーさん。
パークの施設に詳しいですね」
ボス
「それほどでもないヨ」
サーバル
「じゃあ、私がリフトを漕ぐね」
かばん
「サーバルちゃん。
いつも率先して力仕事を引き受けてくれてありがとう!」
サーバル
「私が漕ぎたいだけなんだけど・・・
どうしたの? さっきから」
かばん
「サーバルちゃんみたいに『良い所を見つけて褒める』っていうのを見習おうと思って。
僕もサーバルちゃんに励ましてもらえたから、ここまで頑張れたんだし」
サーバル
「そう? なんか照れちゃうなぁ///」
ボス
「じゃあ、行こうか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ロープウェイ乗り場 カフェ駅 横の物置〜
かばん
「ここですね」
ガチャ…
サーバル
「・・・
まんまる、無いよ?」
かばん
(あれ? 足漕ぎリフトがある・・・)
ボス
「検索中、検索中… ❗」
サーバル
「またぁ?」
かばん
「こういうのって普通、下にもあるよね?
一度、確認してみようか」
サーバル
「その前にカフェでお茶にしない?
喉渇いちゃった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルパカ
「いらっしゃ~い お久しぶりだにぇ~」
かばん
「こんにちは。 また来るって約束でしたから」
サーバル
「アルパカも元気してた?
あ、紅茶とジャパリまんのセット2つね!」
アルパカ
「元気だよぉ。
はぁい、セット2つにぇ~」
#イエイヌ
「いらっしゃいませぇ。 セット2つですぅ」
かばん
「あれ? 新しい店員さんですか?」
アルパカ
「元はお客さんなんだけど、たまに手伝ってくれるんだぁ~」
イエイヌ
「初めまして。 イエイヌです」
サーバル
「可愛いね。 その服も似合ってるよ」
イエイヌ
「///」
アルパカ
「そうだ~ ちょっとボスちゃんに頼みがあるんだけど~」
かばん
「ラッキーさんに、ですか?」
アルパカ
「あのにぇ~ 『りふと』っていうの?
もう一台ないかな~って」
サーバル
「どういうこと?」
アルパカ
「一台しかないといろいろ不便みたいでにぇ~
トリノコの中には乗ってみたいって子もいるし~
ビーバーちゃんとプレーリーちゃんに作ってもらおうかな~とも思ったんだけどぉ~
博士たちが『ボスなら知っているはずなのです』って言ってたのぉ~」
かばん
「ああ、それならありましたよ」
サーバル
「うん。
かばんちゃんが、その方が便利じゃないかって言ってたから、ボスにやり方を聞いて出しといたよ」
アルパカ
「そうかぁ~ 助かったよぉ~ 3人ともありがとにぇ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ロープウェイ乗り場 ふもと駅 横の物置〜
サーバル
「おーいしょ、おーいしょ。 とうちゃーく」
かばん
「おつかれさま」
サーバル
「2回目だからかな? そんなに疲れてないよ?」
かばん
(フレンズの体力って…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「やっぱり無いよぉ?」
埃っぽい物置きに目ぼしいものはなかった。
ただ、リフトがあったと思われる場所にだけ、キレイな型が残されていた。
ボス
「ごめんネ」
サーバル
「ボスのせいじゃないよ」
かばん
「そうですよ。
他を当たりましょう」
ボス
「それなら・・・」
かばん
(最近、開けた跡がある。 一体 誰が…?)
コンテンツ
【けものフレンズ 12.2話 BSTK】
2人は『ばすてき』に乗り、『ようこそジャパリパークへ』のショートverの曲に乗って、
急な坂を下り、鬱蒼とした森を抜けた。
辿り着いた先は・・・
アライ
「ココはどこなのだ?」
フェネック
「おかしいな~ ゆうえんちの先に あんな坂あったかな~?」
2人は違和感を覚えていた。
一瞬、海が見えたような気がしたが、目の前に横たわっていたのは大きな河だった。
アライ
「おぉ!
フェネック、あれを見るのだ!」
アライさんが指差した方を見ると、
森の中、少し開けた場所に薄汚れたバスが打ち捨てられている。
アライ
「アライさんはツイているのだ。
これで『みっしょんこんぷりーと』なのだ!」
フェネック
「アライさ~ん、ちょっと待って~?」
こっち。 こっち。 すぐだヨ
何かの声に気付いたフェネックが、バスに近付こうとするアライさんを制止すると、茂みから
声の主、ボスが現れる。 続いて、サーバル、コツメ、ジャガー、かばんが出てきたのだ。
アライ
「フェネック、アr… ムグググ…」
フェネック
「し~」
フェネックはアライさんの口を塞ぐ。
かばんたち5人は、しばらくバスを検分すると、また茂みの中に戻っていった。
アライ
「かばんさんたちは『ゆうえんち』にいるはずなのだ。
いつの間に追い抜かれたのだ?」
フェネック
「多分そうじゃないよ~
ボスに体があったでしょ~?」
アライ
「そうなのだ!
一体どういうことなのだ?」
フェネック
「これは・・・
BSTK(Back Skip The Kouzan 3話~こうざん~に巻き戻ってしまった)だね~」
アライ
「うえぇぇぇぇっっ!?」
タイムスリップしただと…
アライさんは未来を変えられるのか!?(そもそも変える必要はあるのか!?)
むしろ、あのアライさんたちが未来を変えないでいられるか?
そして見事まんまるを手に入れて
BTTF(Back To The Future 未来に帰ること)が出来るのか?
そっちの方が心配ですねw
【けものフレンズ 12.3話 BSTK】
フェネック
「これは・・・
BSTK(Back Skip The Kouzan)だね~」
アライ
「うえぇぇぇぇっっ!?」
フェネック
「DVDに例えるなら、12.1話を観てたはずなのに、
チャプター3の『こうざん』に飛んでしまった、ってところかな~
厳密には2話のBパートみたいだけどね~」
アライ
「おお、さすがフェネックは理解が早いのだ。
って、つまりどういうことなのだ?」
フェネック
「過去にタイムスリップしてしまった、ってことさ~」
アライ
「タイムスリップ…?」
フェネック
「ほら~ 一緒に観たじゃないか~
『#トキ追っかける少女』みたいなヤツだよ~」
アライ
「ああ、アレなのだ。
ミライさんから逃げ回る、トキの必死な顔は面白かったのだ」
フェネック
(そこは見所じゃないと思うな~)
アライ
「タイムキーパー役、ボスの抑えた演技も光ったのだ」
フェネック
(素だと思うけどね~)
アライ
「あと・・・」
フェネック
「話が進まないから、そのネタは もう引っ張らなくていいよ~」
アライ
「それもそうなのだ。
じゃあ、サーバルたちが戻ってこない内に、あのバスから『まんまる』を外して持って帰るのだ」
フェネック
「そんなことをしたら、かばんさんたちが詰んでしまって、
けものフレンズが『第三話(待たずに)完』になっちゃうよ~」
アライ
「え~? ダメなのか~?」
フェネック
「タイムトラベルもののお約束だよ~
って、『けものフレンズ』の放映はチェックしてないの~?」
アライ
「アライさんはその辺バッチリなのだぁ!
でも出番の無かった2話は飛ばしてしまったのだ…」
フェネック(兼役で声は当ててたはずだけどね~)
「とにかく かばんさんたちは、
この後バスに乗ってパークを旅するんだから、その流れは邪魔しちゃダメなのさ~」
アライ
「じゃあ、どうするのだ?
他に『まんまる』のアテはあるのだ?」
フェネック
「この後かばんさんたちは、バスの電池を増やすために『こうざん』に登るのさ~
考えるに、バスのトラブルに関するモノは上に固めて置いてあるんじゃないかな~?」
アライ
「おぉ、さすがフェネック。 冴えてるのだ。
じゃあ早速 登るのだ!」
フェネック
「その前に、誰かに見つからないよう『ばすてき』を隠しておかないと~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「ぐにゅにゅ~
ガケノヴォリはやっぱり大変なのだ。 ・・・
お? アレを見るのだ。
掴みやすそうな根っこがあるのだ。
これで少しはラクが…」
ず… ずずっ
アライ
「おっと。
フェネック、ここは抜けやすいから気を付けr…」
フェネック
「アライさーん」
キコキコ…
アライ
「ふぇねっくぅ!?
付いてきてなかったのだー!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ orz
「さすがのアライさんも2回のガケノヴォリはツライのだ」
フェネック
「お疲れさまだね~」
アライ
「なぜ5話の足漕ぎリフトあったのだ?
サーバルたちの乗ったリフトは、3話時点ではどこにも存在しないはずなのだ」
フェネック
「お~ 2話以外は きちんと把握できてるんだね~
これは下の物置きから引っ張り出してきたものさ~
サーバルたちの乗ってきたリフトが上にあったのなら、下にも同じものがあるはずだと思ってね~」
アライ
「さすがフェネック。 聡明なのだ… ガク…」
フェネック
「疲れてるところ悪いんだけど、ここでQKしてるヒマは無いよ~
かばんさんたちより先にアルパカさんと会う訳にもいかないし、
このリフトも見つからないように片付けておかなきゃいけないし~
かばんさんたちも じき、登ってきちゃうから、それまでには・・・
って、ほら言ってるそばから~」
かばんを抱えたトキが飛び上がってきた。
フェネック
「ほら、早く~。 隠れて隠れて~」
アラフェネの2人は、かばんたちを映しているカメラの影に身を隠す。
トキ
「ん? アレじゃない?」
かばん
「あ、ちょっと待って下さい。 ロープを固く結び過ぎて…」
ボス
「かばん、ボクが切るヨ」
かばん
「ありがとうございます。 ・・・
はい、行きましょう」
かばんたちはロープをほどくと、
アラフェネたちには気付くことなく、カフェの中に入っていった。
アライ
「コレをどうやって未来に持って帰ればいいのだ?」
フェネック
「う~ん、困ったね~」
『まんまる』は物置きであっさり見つかったものの、大きさが一抱えほどある。
そして、未来に帰る方法に至っては見当も付かなかった。
ボス
「❗ ちょっと除草を中断してもいいかな」
かばん
「はい?」
フェネック
「せめて、どうやってタイムスリップしてしまったか、だけでも分かればね~」
ボス
「キミたちはここで何をしているのかナ?」
アライ
「ウワァァァ… シャベッグググー」
フェネック
「し~」
フェネックが口を塞ぐ。
フェネック
「でも驚くのは分かる~」
アライ
「ボスがフレンズに喋りかけるなんて初めて見たのだ」
ボス
「生態系と時空の維持のためには、
キミたちのような未来のフレンズがいるとマズいんだヨ」
アライ
「おお、タイムキーパー:ボスと同じセリフなのだ」
フェネック
「・・・
未来に戻りたいのは やまやまなんだけどさ~」
アライ
「帰り方が分からないのだ」
ボス
「検索中、検索中… !
『ワープポイント』が見つかったヨ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロープウェーのカフェ駅から下の方を見ると、ふもと駅付近で空間が歪んでいた。
ボス
「アレダヨ、アレダヨ」
アライ
「アライさんは目が良くないので、よく分からないのだ」 (=_=)
フェネック
「そう言われれば確かに『もや~』ってしてるかな~」
アライ
「よし! それなら出発なのだ。
これでアライさんも『りふとてき』なものに乗…」
ボス
「いや… いつ消えるか分からないから、急いだ方がいいと思うヨ」
アライ
「えぇ…? じゃあ、どうするのだぁ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『まんまる』はフェネックが背負い、かばんとトキが命綱に使っていたロープで縛った。
フェネック
「このロープ使っちゃって、かばんさん後で困らないかな~」
ボス
「かばんは まだ沢山持ってるから大丈夫だヨ」
フェネック
「それなら歴史は変わらないね~」
アライ
「フェネックぅ、まだなのか~?」
アライさんが地団駄を踏んで急かす。
フェネック
「ちょっと待ってね~
ボス~ ベルトが緩んでるから締め直してあげるよ~」
ボス
「助かるヨ」
ボスが背中を向ける。
フェネック
「はい、これでいいよ~」
アライ
「・・・?」
ボス
「アリガトウ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネックがアライさんを肩車し、アライさんが足を曲げて固定する。
アライ
「なんだか『まっするどっきんぐ』みたいなのだ」
フェネック
「なにそれ~?」
アライ
「ステキなコンビだけに許された由緒正しき『型』なのだ」
ボス
「ゆうじょうぱわーだネ」
フェネック
「・・・」
アライ
「どうして物足りなさそうな顔なのだ?
ゆうじょうぱわーは1×1=1の力を発揮できるのだ!」
ボス
「それはただの算数理論だネ」
フェネック
「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライさんは先ほどのロープの余りをロープウェイの架線に引っ掛けると、
ワイヤーの両端を両手で掴み、ぶら下がる。
アライ
「準備完了なのだ」
フェネック
「じゃあ行くよ~ ボス~ 元気でね~」
宙に足を踏み出す。
アライ
「ボスぅ、ありがとうなのだぁぁぁぁ…
うわぁぁぁぁぁぁぁ 怖いのだぁぁぁ!」
ボス
「グッドラック」b
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2人はターザンロープスライダーのように滑り降りていた。
足を掛ける場所は無いが・・・
アライ
「慣れると『あくてぃびてぃー』みたいで『たーのしー』のだ。
コツメの気持ちがちょっとだけ分かったのだ」
フェネック
「私には ちょっとスリリング過ぎるかな~」
アライ
「ところでフェネック?
さっきは なんでボスにウソをついたのだ?」
フェネック
「ちょっとしたお礼さ~
・・・歴史修正されちゃうかもしれないけどね~」
アライ
「そうなのか…
ん? あれが『ポイント』なのか?
アライさんにも見えてきたのだ」
フェネック
「・・・
これはマズいね~」
アライ
「どうしたのだ?」
フェネック
「さっきから大きさが変わってないんだよ~」
アライ
「どういうことなのだ?」
フェネック
「遠近法だよ~
普通なら近付くにつれて大きく見えるはずだよね~」
アライ
「ーということは、つまり・・・」
フェネック
「さっきより小さくなってきてるね~
ボスが『消えるから急げ』って言ってたのは、このことか~」
アライ
「どうしてタイムトラベルものは『いつも時間ギリギリ』なのだー!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワープポイントはみるみる小さくなっていく。
すでにフレンズ1人が通れるかどうかぐらいの大きさにまで縮んでいた。
フェネック
「これはちょっと間に合いそうにもないね~
・・・ 次、ポイントが出現するとしたらどこだろ~?」
アライ
「・・・」
フェネック
「アライさ~ん、疲れちゃった~?
足のフックが緩んできてるよ~ 大丈…
・・・!?」
アライ
「フェネック…
このチャンスを逃すと二度と未来には戻れないかもしれないのだ…」
そう言うと、アライさんはブランコを漕ぐように体を前後に揺らし始める。
フェネック
「アr…」
下半身が前に振れたタイミングで、アライさんは曲げていた足を伸ばす。
フェネックの反応が一瞬だけ遅れた。
フェネック
「アライさ~ん!?」
アライ
「フェネックぅ! まんまるは頼んだのだぁ!」
アライさんの足へと伸ばした手は空を掴む。
フェネックの体は宙に投げ出され、落ちていった。
それを待ち構えていたかのようにフェネックを吸い込んだワープポイントは、
役目は終わったとばかりに かき消えた。
アライ
「のだーーー!」
べしゃ!
残されたアライさんは、勢いのままに ふもと駅の壁に叩きつけられた。
アライ
「早くここから離れないと・・・ なのだ…」
サーバル
「足がパンパンだよ」
かばん
「おつかれさま」
アライさんがカメラの影に身を隠るのと、
こうざんから降りてきた かばんたちがアライさんの前を通ってバスの方に向かうのは
ほぼ同時だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「フェネックは無事に『まんまる』を博士たちに渡せたのか?」
アライさんはフラフラと『ばすてき』を隠していた場所に戻った。
アライ
「フェネックは無事に未来に戻れたのか?
・・・アライさんは未来に戻れるのか?」
自分の判断は、あの場面では最善だったと確信している。
後悔はしていなかった。 しかし・・・
アライ
「うぅ… フェネックぅ・・・
もう二度と会えないのかぁ?」 orz
この世界に独り取り残されてしまった・・・
それを実感した途端、途轍もない心細さが襲ってくる。
?????
「アライさんに付き合うよ~」
アライ
「!?」
そこにはフェネックが立っていた。
フェネック
「そう言ったはずなのにさ~
ヒドいよ~ アライさ~ん」
アライ
「でも… それは・・・」
フェネック
「だから独りになんてしてあげないよ~
時空を越えてでも、ね~」
アライ
「どうしてなのだ!?
たった今、アライさんが未来に送ったはずなのだ!」
フェネック
「その通りさ~
『BTTF&BSTK』(Back To The Future & Back Skip The Kouzan)
未来に戻って、そしてまた『こうざん』に戻ってきたってわけさ~」
アライ
「ふぇねっくぅぅぅぅーー!?」
フェネックだけが先に未来に戻って…と思いきやすぐさま戻ってきて…
タイムスリップもののお約束ですねw
アライさん達は無事未来に戻れるのか!?
お約束を踏襲しつつオリジナリティーを出す
二次創作SSのオイシイところですよね。
もちろん一筋縄ではいきませんよ?
読みまた!
ボスには未来から来たフレンズかどうかもわかる機能がついてるんですね!
サンドスターも謎が多いですが、
ボスも負けず劣らずの機能を持ってそうだったので・・・
もしかしたら22世紀の未来から来たのかも?
【けものフレンズ 12.4話 BSTK】
アライ
「どうしてなのだ!?
たった今、アライさんが未来に送ったはずなのだ!」
フェネック
「その通りさ~
『BTTF&BSTK』(Back To The Future & Back Skip The Kouzan)
未来に戻って、そしてまた『こうざん』に戻ってきた、ってわけさ~」
アライ
「ふぇねっくぅぅぅぅーー!?」
フェネック
「いろいろ訊きたいことはあるだろうけど、後にしてくれるかな~
次のワープポイント出現地点の目星は付いてるんだけど、どうせ時間は無いだろうし、
それを逃すと本当に帰れなくなるかもしれないからね~」
キコキコ…
フェネック
「#♪~ 」
アライ
「フェネック、なんだか ご機嫌なのだ」
フェネック
「そうかな~」
アライ
「そう言えば『まんまる』はどうしたのだ?」
フェネック
「ちゃんと渡してきたよ~
でもアライさんが居ないと、かばんさん生誕の話に説得力ぅに欠けるんだよね~」
アライ
「・・・ 確かにアライさんの回想シーン→ツチノコ仮説のくだりがカットされたら
視聴者さんは感情移入しにくいかもしれないのだ」
フェネック
「それに『ばすてき』はこっちに置きっ放しじゃないか~
FNTK(ふねてき)なものが存在しないとサーバルは かばんさんを追い掛けられなくなるんだよね~」
アライ
「・・・そこまでは考えてなかったのだ…」
フェネック
「ま~ま~
私たちさえ未来に戻れば、その辺は修正されるさ~
多分、だけどね~」
アライ
「変な時間に戻ったりしないのか?」
フェネック
「タイムトラベルもののお約束として、そこは空気を読んでくれるんじゃないかな~」
アライ
「・・・メタいのだ」
フェネック
「とにかくアライさんがいないと『けもフレ』は始まらないし、終われないよ~」
アライ
「そうか…
そうなのだ!
ふははは! やっぱりアライさんは物語の『きーぱーそん』だったのだー!」
フェネック
「そうそう、アライさんはやっぱりそうでなくっちゃね~」
アライ
「それはそれとして、どうやって未来に戻るのだ?
フェネックは どうやってこっちに戻ってこれたのだ?」
フェネックが目を開けると、そこは『ゆうえんち』の入り口だった。
あんなに高い所から落ちたはずなのに、なんの衝撃も無かった。
夢だったのだろうか?
胸元を見るとロープが体に巻き付いている。
『まんまる』を背負っているからだ。
何より、いつも隣に居たはずのアライさんが居ない。
・・・決して夢などでは無かった。
博士
「何をそんなところで突っ立っているのです」
助手
「まんまるを持ってきたのなら、さっさと寄越すのです。
船出に間に合わなくなるのです」
博士と助手がいつものように辛辣な口調で声を掛けてくる。
フェネック
「・・・」
まんまるを背中から下ろそうとするが、ロープが固く結ばれていて、なかなかほどけない。
博士
「何をモタモタしているのです」
助手
「コマンダービースト、切ってやるのです」
コマンダー
「マカセロ」
『まんまる』を渡すと、フェネックの手元には小さくなってしまったロープだけが残された。
博士
「ご苦労だったのです」
助手
「すぐに作業に取り掛かるのです」
博士たちは『まんまる』を受け取ると、待ち受けていたフレンズたちに指示を飛ばした。
フェネックは『みっしょんこんぷりーと』の達成感も無く、フラフラとその場を離れようとする。
・・・と
TATSU鬼監督脚本 です。
「フェネックさん、この後の
確認しておいて下さい」
どうやって過去に戻るかで頭がいっぱいのフェネックだったが、現実 は待ってくれない。
しかし台本を読んで、フェネックは衝撃を受けた。
さっきの博士たちとのやり取りの時になぜ気付かなかったのだろう?
まるで「アライさんが最初から存在しなかった」かのように物語が進行しているのだ。
ショックを押し殺しつつ、その後の展開ストーリーを通しで読む。
そして確信した。
「新人家督にしては、低予算の割には・・・」枕詞 とともに、けものフレンズは「そこそこの評価」で終わるだろう。
そういった
決して自分の知っている「熱狂的なぶぅむ」を起こすような出来には仕上がらないだろう・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だが、そんなことは問題ではない。
私には興味も関心も無いことだ。
それより・・・
アライさんに会いたかった。
もう戻ってこれない、というのなら それでも良かった。
もう一度・・・ なんとかタイムトラベルさえ出来れば。
そのためには・・・? 頭をフル回転させる。
1度目のタイムトラベルと2回目に共通点は無かっただろうか?
・・・
やがて1つの仮説が浮かんだ。
ーが、まだ弱い。 その説を補強できる何かが無いだろうか?
💡 そうだ! もう1つヒントがあったじゃないか。
『トキ追っかける少女』
ミライはどうやってタイムスリップしていた?
ようやく私は確信した。
フェネック
「タイムトラベルの鍵は高い所から『落ちる』だったんだよ~」
アライ
「ゆうえんちの先にあった急な坂、こうざんからのロープスライダー、階段から転げ落ちる・・・
そういうことだったのか?」
そう、だから私は・・・
フェネック
「あとがつかえてるんだから早く乗りなよ~」
かばん
「え、え?」
サーバル
「ちょっと。 打ち合わせと違うよぉ」
フェネック
「いつものアドリブさ~ いいかげん慣れなよ~」
私はかばんさんたちを追い立てると、次のゴンドラに強引に乗り込んだ。
そして・・・
ガタンッ!
ヘラジカ「何か落ちてきたぞ!」
ライオン「おい、フェネックが乗ってなかったか?」
博士「何ですって!?」
助手「台本と違うじゃないですか!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
かばんたちも降りてきてフェネックが乗っていたことを告げる。
オーロックス「やべぇよ、フェネックやべぇよ」
博士「とにかくゴンドラ開けるのです」
助手「扉が曲がってしまっています。 誰か…」
ゴンドラは落下の衝撃で歪んでしまっている。
とても無事に済むとは思えなかったが、フレンズたちは救出に動き出す。
「どうして… どうしてこんなことに」
TATSU鬼
「うわぁぁ… やってもたー! オレはもうお終いだ~」 orz
傾福P
「アワワワ…」
その頃、TV局でも阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていた。
テレ東P
「何をぼやぼやしてる!
早く『しばらくお待ちくださーい』画像に切り替えろ!」
アライ
「ストーリーも世界線も時間軸もおかしくなってしまっているのだ!」
博士
「ジャガー、そっちを」
助手
「タイリク、もっとしっかり押さえるのです!」
ヒグマ
「せーの!」
ガコン!
フレンズたちの協力でゴンドラの扉が こじ開けられる。
一同「!?」
しかし中は もぬけの殻なのだった・・・
ボス
「・・・」
フェネック
「まぁまぁ。 アライさんの居ない世界なんて、どうなったっていいじゃないか~」
アライ「!」
フェネック
「なぁんてね~ 半分冗談だよ~」
アライ(半分はガチなのだ・・・)
「このままではパークの危機なのだー!」
フェネック
「だからアライさんを連れて帰るんじゃないか~
私もそのために戻ってきたんだよ~」
アライ
「帰るのが怖くなってきたのだ…」
フェネック
「大丈夫さ~
パラレルワールドみたいなもんで、私たちが戻ればいい感じに修正されてるよ~
たぶんね~」
アライ
「・・・」
フェネック
「とにかく戻ろうよ~
難しいことは・・・帰ってから考えればいいことさ~」
アライ
「分かったのだ。 アライさんは考えるのをヤメるのだ。
それより、どうやって戻るのだ?
さっきもチャンスは一度きりしか無さそうな言い方だったのだ」
フェネック「目的地はココさ~」
ばすてきは「さばくちほー」に到着した
イッカーン!あらいさんがいなくてけもフレがブームにならなかったら、私がけもねおに来れない!
たつおに監督も頭を抱えますね~なんとかして歴史を修復するのだ!
タイムパラドックス発動!
けもフレの未来はアラフェネの手に委ねられた!
まけるな、アライさん! ゆくのだ、フェネック!
【けものフレンズ 12.4話 BSTK】
フェネック
「アライさんは4話でのスナネコとサーバルたちの出会いを覚えてるか~い?」
アライ
「確か・・・
すっごく大きな砂嵐が起こって・・・
スナネコが、それを見に行ったら飛ばされて・・・
って、まさか?」
フェネック
「そう、そのまさかさ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネック
「う~ん、この辺かな~」
アライ
「フェネックは砂嵐の起こる場所まで分かるのか?」
フェネック
「暑い場所に急に寒くて強い風が入り込むと上昇気流が起こって竜巻になるんだよ~
あとは4話を映像解析して逆算すれば・・・
さばくちほーは私にとってホーム(庭みたいなもの)だからね~」
アライ
「さすがフェネック。 けもフレ特定班みたいなのだ」
フェネック
「さあ、手を出して~」
アライ
「ん? 何なのだ?」
フェネック
「もう離れ離れはゴメンだからね~」
そう言うとロープを取り出し、手首同士を手錠のように繋いだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブルッ
アライ
「何かヒヤッとしたのだ」
フェネック
「さあ、行くよ~」
寒気が流れ込み、風が強く吹いたかと思うと、つむじ風が起き、みるむる大きくなっていく。
2人は『ばすてき』を漕ぎ、その中心に向かう。
やがて『ばすてき』はガタガタと音を立てると・・・
アライ
「うぅ… うわわ…ぁぁぁ」
浮き上がり、2人を乗せたまま あっという間に空高く舞い上がった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スナネコ
「お?
何か声が聞こえたような…」
外に出ると、大きな砂嵐が巻き起こっていた。
スナネコ
「おぉ…」
思わず身を乗り出した・・・
ちょうど台風の目に当たる場所に位置していたので、
もみくちゃにされる、というような事こそ無かったが、
超電導で浮く磁石のように足場はふわふわと不安定で、
時折アンダーアームターン(男性の伸ばした手の下で女性がターンすること)のような回転をさせられている。
フェネック
「まるで#ダンスをしているようだね~」
アライ
「アライさんは酔いそうなのだ・・・
フェネックはなんで平気なのだぁ!?」
砂嵐の中は風が強く、アライさんは声を張り上げる。
フェネック
「#スポッティングを会得してるから、かな~?」
アライ
「ホントにフェネックは何でも出来るフレンズなのだ…」
フェネック「アライさんが隣に居てくれるから頑張れるのさ~」
アライ
「ん? 何か言ったのか?」
フェネック
「なんでもないよ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スナネコ
「お~…」
アライ
「フェネック、見るのだ!
スナネコが砂嵐に巻き込まれているのだ。
早く助k…」
フェネック
「だからダメだってば~
スナネコには悪いけど、このまま飛ばされてサーバルたちと出会ってもらわないと~」
アライ
「そうか… そうだったのだ」
やがてスナネコは砂嵐から弾き飛ばされ落ちていった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「ところでアライさんたちは、いつまでこうやっていればいいのだ?
ワープポイントはまだなのか?」
フェネック
「そうだね~
砂嵐が収まるまでには出現してもらわないと~
って、アレじゃないかな~?」
アライ
「おぉ…
って、相変わらずアライさんにはよく見えないのだ」
フェネック
「・・・でも、ちょっとマズいかな~」
アライ
「!? もしかして、また小さくなってるのか?」
フェネック
「いやぁ、そうじゃないけど 砂嵐の進路からは微妙にズレてるんだよね~」
アライ
「それはマズ… ふぇ、フェネック! こっちも大変なのだ!」
フェネック
「そっちはな~に~?」
アライ
「セルリアンなのだ! セルリアンが風に巻き上げられてきたのだ!」
フェネック
「お~ 確かにマズいね~ 何匹で、どのくらいの大きさ~?」
アライ
「幸い一匹なのだ。
でも、そこそこの大きさなのだ
ツチノコ遺跡に居た赤いのと同じくらいなのだ」
フェネック
「なるほど~ それならいいことを思い付いたよ~
耳を貸して~?」 ごにょごにょ…
アライ
「!?
確かにソレしかないのだ。 ・・・けど、
どうしていつもギリギリなのだー!?」
いつ止まってもおかしくない。
このチャンスを逃せば未来に戻れないどころか、落下して地面に叩き付けられ、
2人・・・は ともかく『ばすてき』もストーリーもタダでは済まないだろう。
フェネック
「さあ、勝負は一瞬だよ~」
アライ
「フェネックぅ。
やっぱり このまま飛び降りるんじゃダメなのかぁ?」
フェネック
「私たちだけ未来に戻ったってダメなのさ~
『ばすてき』も一緒じゃないとさ~」
アライ
「そうだったのだ。
よし、覚悟を決めたのだ」
セルリアンは触手を伸ばして攻撃してくるが、アラフェネは反撃をせず、
ひたすら躱すことだけに集中しながらタイミングを計る。
フェネック
「今だよ~」
最もワープポイントに近付き、セルリアンが対角の位置に来た瞬間を狙って#ツープラトン攻撃を繰り出す。
アライ
「アラフェネドッキングなのだーーーー!」
ほぼ同時に砂嵐は止 、アライさんは宙に放り出される。
勢いそのままに『かかと落とし』が『へし』にヒットし・・・
ぱっかーん!
フェネック
「死んでも離さないよ~」
フェネックは片手でアライさんの腕を、片手で『ばすてき』の車体を掴む。
アライ
「イタいのだー!」
セルリアンはキューブ状に飛び散るとアラフェネ&『ばすてき』の車体に勢いよく当たる。
そのおかげで、2人と『ばすてき』はワープポイントの真上まで押されていた。
フェネック
「よっと~」
フェネックは野生開放を使ってアライさんと『ばすてき』を引き寄せ、乗り込むことに成功する。
2人を乗せた『ばすてき』は、そのまま真っ逆さまにワープポイントに向かって落ちていった。
ワープポイントは『ばすてき』を吸い込むと、仕事は終わったとばかりにかき消えた。
そこは『ゆうえんち』の入り口だった。
あんなに高い所から落ちたはずなのに、なんの衝撃も無かった。
夢だったのだろうか?
互いに顔を見合わせる。
博士
「何を呑気に座っているのです」
助手
「帰ってきたのならさっさと『ばすてき』を寄越すのです。
船出に間に合わなくなるのです」
博士と助手がいつものように辛辣な口調で声を掛けてくる。
2人は左右に別れて『ばすてき』を降りようとしたが、
離れ離れになるのを許さないとばかりに、ロープが2人を引き戻す。
フェネック
「おっと~」
アライ
「おっとっと、なのだ」
博士
「何を遊んでいるのです」
助手
「コマンダービースト、切ってやるのです」
手元には更に小さくなってしまったロープが残された。
博士
「ご苦労なのです」
助手
「すぐに作業に取り掛かるのです」
博士たちが指示を飛ばすと、待ち受けていたフレンズたちが『ばすてき』を運んでいった。
歴史は戻ったのだろうか?
2人は改めて顔を見合わせ、互いの存在を確認し合う。
すると・・・
TATSU鬼脚本 です。 確認しておいて下さい」
「アライさん、フェネさん、この後の
2人は差し出された台本をひったくるようにすると、急いで確認する。
そこには何度も観た『12話 ~ゆうえんち~』そのままのストーリーが展開されていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「みっしょんこんぷりーと、なのだー!」 \(^o^)/
アライさんは宣言するが・・・
フェネック
「アライさ~ん、まだまだだよ~
このあとFNTK(ふねてき)なものを作って、
FNTK(Follow Near The Kabanかばんさんに見つからない距離で追い掛ける)
までが12話なんだからね~」
アライ
「ふははは! その辺バッチリなのだ!
#アライさんとフェネックにお任せなのだー!」
フェネック
「そだね~」
サーバル
「やっぱり無いよぉ?」
埃っぽい物置きに目ぼしいものはなかった。
ただ、リフトがあったと思われる場所にだけ、キレイな型が残されていた。
ボス
「ごめんネ」
サーバル
「ボスのせいじゃないよ」
かばん
「そうですよ。
他を当たりましょう」
ボス
「それなら・・・」
かばん
(最近、開けた跡がある。 一体 誰が…?)
ボス
「アライさんとフェネックが持ってきてくれたヨ」
かばん
「え…?」
かばんが振り向くと、そこには『ばすてき』に乗ったアラフェネが出現していた。
かばん
「え・・・ どうして…?」
サーバル
「もう、2人とも・・・
心配したんだよぉ! どこに行ってたの!?」
13.0話で海を渡り、ごこくちほーを旅していた一行は、セルリアンに襲われた。
囮役を買って出た2人だったが崖に追い詰められ、
水陸両用に改造されていた『ばすてき』もろとも落ちてしまったのだった。
当然かばんたちは崖の下を捜索したが、2人の姿は忽然と消えていた。
なぜかボスは『大丈夫だ』と請け合っていたが・・・
フェネック
「そんなつもりは無かったんだけど、
『BSTK(Back Skip The Kyuwa 9話に戻る)』をしちゃってね~」
かばん
「どうしてそんなとこに…」
サーバル
「よく私たちがココに居るって分かったね」
アライ
「そこにはTATSU鬼監督が待ち構えていて、台本を渡されたのだ」
かばん
「脚本の人そこまで考えていたんでしょうか?」
フェネック
「いや~ 途中から追加と変更が相次いで、かなり膨らんだみたいだよ~」
サーバル
「・・・メタいよぉ…」
フェネック
「長くなるから割愛するけど~」
かばん端折 ってコレですか…」
「
フェネック
「9話のボスがキャタピラを出してきた物置きで、スペアまんまるをゲットして~」
ボス
「ああ、あの時ノ・・・」
フェネック
「雪山に登って~」
アライ
「雪崩とセルリアンに巻き込まれそうになりながら滑落したらワープポイントが出現して・・・
たった今『BSTK(Back Skip The Kouzan こうざんに戻る)』したところなのだ」
サーバル
「よく分かんないけど・・・
とにかく2人が無事で良かったよ」
アライ
「ふははは! アライさんは不滅なのだ!」
アラフェネの2人は、ゆきやまちほーでゲットした『まんまる』を手渡した。
かばん
「ありがとうございます。
でも本当に心配したんですよ」
ボス
「ボクもお礼を言いたかったんダ。 あの時…」
フェネック
「なんのことかな~?」
かばん
「ラッキーさんに聞きました。
こうざんでフェネックさんがベルトを緩めてくれたから・・・」
ボス
「ボディは失ったけど本体は無事デ・・・
こうやって3人での旅を続けられていられるんダ」
サーバル
「そうだったんだね。
ありがとう、フェネック」
フェネック
「一か八かの賭け、だったけどね~
でも歴史修正の対象にならなかったってことは、それが運命だったってことさ~」
ボス
「そうかもしれないネ」
フェネック
「いや~ それにしても、すっかりタイムトラベル癖が付いちゃったよね~」
アライ
「パークも何周したか分からないのだ」
フェネック
「あ、そうだ~ コレ、返すよ~
ずいぶん小さくなっちゃったけどね~」
そう言うと手の平サイズにまで短くなったロープの切れ端を差し出した。
かばん
「いえ、それはもうアラフェネさんたちのものです。
お二人の絆、じゃないですか」
ボス
「キミの縄だヨ」
フェネック
「それを言うなら『私たちの』だよ~」
ボス
「アワワワ…」
かばん
「1本取られましたね」
サーバル
「ロープだけにぃ?」
かばん
「あはは」
フェネック
「ふふ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アライ
「じゃあフェネック、そろそろ出発するのだ」
フェネック
「はいよ~」
かばん
「アライさん、フェネックさん・・・
これからどうするんですか?」
サーバル
「2人でなら なんでもたのしそー」
アライ
「行くあてなら 風まかせなのだ」
フェネック
「そうだね~
でも、それはまた『BSTK(Betsu-no Story The Kemono-friends)』
別の物語なんじゃないかな~」
~T.E. (
The EndTravel is Endless)~あらいさん達の活躍でパークの歴史も元通り!
さすがはあらいさんとフェネックなのだ!
フェネック
「そうさ〜 アライさんは『すっごーい』んだよ〜」
アライ
「ふははは! アライさん…とフェネックにお任せなのだぁ!」
完結おめでとうございます お疲れ様でした(完結…ですよね?続くのかな)
やっぱりアライさんは頼れるのだ!これで安心してサーバルとかばんちゃんを送り出せますね😊
あとはふねてきなものでサーバルがかばんちゃんを追いかけるだけ!
タイムスリップモノによくあるアライさんが消えたりフェネックが消えちゃったり
フェネックの人格が変わってたりしなくて安心しましたw
アラフェネの旅は続きますが、物語的には完結ですw
本編の映ってないところで、実はアラフェネが暗躍していた?という
けもフレ&BTTFオマージュ作品なので、
どう壊さずに崩すかは書いてて大変でしたが楽しかったです。
完結したと書きましたが、この2人は動かしやすいので、
パラレル(別の形)で登場しないとは言い切れませんね…w
急な投稿開始。
[アルノツト報告]
その殺風景の景色を見て、私は喪失感でいっぱいだった。
先日、アルノツト自警団が夕方に平原を静かに偵察を行っていた時、不意に何かに気づいたように、隊員の一人が言った。
「カメラさん、嫌な予感がするんですよ。」
彼の予感というのは嫌だが予想が的中する。以前も偵察中に同じことを言った直後、大量のセルリアンが発生。フレンズが被害にあう事例が多発。今週でやっとなくなったろ思いきや、また嫌に当たる言葉が的中してしまうことになる。
偵察終了後に一応特殊装備をつけて夜間に再度その場所へ。そうするとやはりセルリアンが発生していた。夜間は夜行性のフレンズがたくさん行動する。フレンズたちには注意喚起をしていたのだが、話を聞きこぼしたフレンズは危険と知らずに踏み入ってしまった。
彼女らを必死に守ろうとしたがセルリアンに先手を取られ、フレンズ3人が被害にあった。
無残にもサンドスターを奪われ、記憶をなくした彼女らは何かあったのかというような目つきで私たちを見つめていた。
結局セルリアンは倒せれたのだがやはりそれは戻ることがなかった。
この仕事は気が強くなければないと思い知らされた。
殺風景となった現場である平原にはセルリアンが踏みつけていった草の後はまだはっきりと残っていた。折られてもなお不屈の精神でもあるのか新しい芽を出して生き生きと育っている草原の草をただただ見ていた。助けられなかったことで彼女らのフレンズがとしての人生は断ち切られた。それでもなんとも思わず見つめてきたあの顔をみると心が痛かった。まだやりたいことがあっただろう。私にすべての責任が集中したように、私の胸にはずっしりと何かわからない重さがあるような気がした。
自分がこの後説教されるわけでもなかったのに。
カメラ クモハ 1月31日記
自分が練ってねって練り続けた結果できたものです。ちなみに1月ぐらいから作り続けていて、この章は初めに自分のノートに書き込んだものの中で抜粋したものです。
道徳的な質問
この後私(カメラ君)はどうしたか?
国語的な問題
私の胸にはずっしりと何かわからない重さがあるような気がしたと書いてあるがそれは何か?
100字以内でまとめなさい。なお、句読点も一字とする。
(この問題は別に答えなくてもいいよ)
ほほう。
作者が物語中の主人公であり、語り部も兼ねているのか。
カメラ君はパークで何を見て、どんな経験をするのか?
全てのセルリアンから全てのフレンズを守るなんてのはどだい無理な話なのかもしれません
それにフレンズが動物から生まれたものだというのなら、セルリアンという天敵によって淘汰されるのもある意味自然の摂理の一つという考え方もあるかも
しかし、それは救えたかもしれない、抗えたかもしれないものと考えるとやるせなさがありますね
[アルノツト報告]
私がここに来て約八ヶ月。これまでの研究ではいろんな問題が生まれ、たくさんの新しい正解も見つけた。それはセルリアンの生態研究だった。
ただこの研究はまだ序章に過ぎないが、これから下に綴る事は、私がここに来て八ヶ月かけて出来た大いなる結晶だ。
八ヶ月前、セルリアンの研究を博士に頼まれた。
「セルリアンを研究するのです。」
こう言われて、最初に思いついたのは
(まずは観察からか)
どんな生物でも観察をしてまず特徴を捉えることが大切だと思った。思い立った私は研究を小規模ながらに立ち上げ私を含め4人の研究者の元、その研究が始まった。
まずは捕獲。以前としょかんで読んだセルリアンに対する文献を読んでみたところ、セルリアンにはコア(へし)があるらしい。私はここに着目した。コアを外傷なしに取る事で完全的にコア以外の体が動く事なく安全にサンドスターロウ(セルリアンの体)が摘出できるはずだ。
実際にコアを傷つける事なく摘出したところ、前述の状態になりこの予想が事実になった。
コアを瓶に収め、サンドスターロウを専用の箱に収めた。
研究所にこのセルリアンを持っていき、絶対零度(0K)の液体ヘリウムで冷凍保存。
この後に各地方のセルリアンの観察を始めた。(アルノツト自警団に防衛を頼んだ上で)
この時にまず観察したのはセルリアンの出現数だ。そのためにセルリアンの数をカウント。この数を基にして一ヶ月、一年で発生するセルリアンの量を求め、今後発生するセルリアンの数が立証できた。しかし、私は後で後悔した。この観察をしてもセルリアンが季節ごとに増加量が違ったりすることがわかったからだ。そのため、あるフレンズに協力を依頼し、1日のセルリアンの出現数の結果を定期的に送ってもらった。
一生懸命にカウントしてもらっている間に私は、持ち帰り液体ヘリウムで冷凍していたセルリアンを解凍して彼らの体の生成の研究を始めた...
海谷君 2月3日記(論文の前編)
数学的な問題 (中3の標本調査)
海谷君がセルリアンの数を数えたところ、70匹いた。
このセルリアンの中から10匹を無作為に抽出し、その色を調べた。
そのうち3匹が赤色だった。
赤色のセルリアンは何匹いたと考えられるか。
心なしか不穏な展開を予感させる研究内容ですね。
コアを抜き取られたセルリアンはどうなるんだろう?
コアを傷付けずに抜き取るというのも、結構高度な技術&ただ倒すより危険を伴いますね。
[アルノツト報告]
体の生成を調べるため、コアを専用の観察箱に入れて、1分ごとに10mlのロウを継続して入れ続け、体が観察箱以上の大きさになる前にロウを入れることをやめた。これを実行したところ、コアを包むように形成が始まり、最終的に綺麗な円形になった。
また、ロウのみを入れ続けても生成はされなかったが、ある程度ロウを入れた後にサンドスターを二分の一程度入れると生成された。また、以前からの特徴としてあった無機物に反応することを確認するため、塩数mgを入れると、ロウが固まった。他の無機物ではその物質を中心に包み込むようにロウが集まっていった。
この研究で、最終的にわかったことは、コアがあれば生成は可能で、塩以外の無機物であればコアの代替としてセルリアンが形成されることがわかった。なお、この二つは全て自我を持ち、動くことも可能だった。
続いて、このセルリアンの行動パターンをの研究をした。これによると、サンドスターを摂取した動物に集まる習性があり、普段の行動パターンはほぼ野生動物と変わらない。
この習性により大まかなパターンがわかったのでこの行動を提示し、各フレンズに対策を講じることができ、被害件数も最近は減り始めた。
そうしてわかった習性や生成をさらに細かく調べてみることにしたが、これを書くことは難しいから、また今度にしよう。セルリアンの特性を知ればここから何かしらの対策ができるはずだ。
海谷君 2月3日記(論文の後編)
セルリアンの研究分析が進んでいますね
【ガイドアンケート】
「世の中興奮すること一杯あると思うんですけどぉっ!」
アライ
「スナネコがそこまで興奮するのを見るのは、1話の再生数1000万回突破の時以来なのだ」
スナネコ
「今は1400万回を越えてますね」
アライ
「そんなになのか?」
スナネコ
「アンケートを頼まれた時だと思うんですね」
アライ
「さらっと軌道修正したのだ。 相変わらずスナネコは熱しやすく冷めやすいのだ」
スナネコ
「あの~、迷子になってるところすみません」
アライ
「なってないのだ! のっけから失礼なヤツなのだ。
お前は何なのだ?」
スナネコ
「スナネコです。アライさん、ガイドアンケートにご協力願えませんか?」
アライ
「アンケート?
今忙しいから他を当たって欲しいのだ」
スナネコ
「さばくちほーでフードをかぶった遺跡ガイドのフレンズに聞いてるんですけど」
アライ
「アライさんには1個も当てはまってないのだ。
ここはクイズの森だしツチノコにでも聞けばいいのだ」
スナネコ
「ツチノコも『今日は忙しい』って言って・・・ うぅ…」 (´・ω・`)
アライ
「泣いちゃダメなのだ。 アライさんが相手をするのだ」
スナネコ
「じゃあお願いします」 (⌒ω⌒)
アライ
「感情の切り替えが早過ぎるのだ」
スナネコ
「ぷらいばしーが心配なら音声を変えますし、Tシャツの胸に『たぴ岡』の文字を入れても・・・」
アライ
「それはバッタさんのネタでお前が着るヤツなのだ。
また、みゆはんはんに怒られろ、なのだ」
スナネコ
「もう、ほんとすぐ終わりますよ?」
アライ
「すぐ終わるのか? ホントなのだ?」
スナネコ
「はい。僕がまんぞく… すれば」
アライ
「まだ始まったばかりなのに、すぐ終わってしまいそうなのだ。
さっさとネタに入るのだ」
スナネコ
「では、いきます。
このアンケート、何で知りましたか?」
アライ
「お前なのだ! 今お前から聞いたのだ!! お前って書いとくのだ」
スナネコ
「あの、お名前を伺ってもよろしいですか?」
アライ
「今更? お前、最初にちゃんとアライさんって呼び掛けてたのだ。
でも答えてやるのだ。 アライさんなのだ」
スナネコ
「アライさんさん・・・」
アライ
「なんなのだ? そのさかなクンさんみたいな呼称は。
本名がアライグマだからアライさんなのだ」
スナネコ
「苗字がアライグマで名前がアライさんですか?」
アライ
「それじゃあ、アライグマ=アライさんになってしまうのだ。
ややこしくて仕方ないのだ」
スナネコ
「何かニックネームはありますか?」
アライ「だからニックネームがアライさんなのだ」
スナネコ
「・・・」
アライ
「どうしたのだ?
もしかしてネタが飛んだのか? 見せてみるのだ」
アライさんはアンケート用紙をスナネコから取り上げる。
スナネコ
「あ…」
アライ
「えーと? 『胸のサイズはどれですか? 次のうちから選んでください」
A:まないた B:たぴおか C:Fカップ D:W杯・・・」
アライさんはアンケート用紙を返した。
アライ
「・・・公表はしてなくて、ファンの間ではCだと噂されているが、
この質問は無かったことにしておくのだ」
スナネコ「まんz…」
アライ「飽きそうになってたのか!? 早く次の質問に移るのだ!」
フェネック
「Cしかないんですか? Dくらいあると思ってました」
アライ
「なんだこの話題を引っ張るのか?
だからFだと言われているのだ」
スナネコ
「Fなんて選択肢はありませんよ?」
アライ
「選択肢の方だったのか? ややこしいのだ!
それならW杯ってなんなのだ!? サッカーボールでも入っているのか?」
スナネコ
「ラグビーの方です。 去年あれだけ盛り上がったじゃないですか」
アライ
「そんな変な形はしてないのだ! と思うのだ。
ーて、見たことないから迂闊なことは言えないのだ。
けもシコ警察のお世話になる前に次の話題に行くのだ」
スナネコ
「え~、一人暮らしですか?それとも灯台デモクラシーですか?」
アライ
「フェネックと違ってアライさんは小難しいギャグにはツッコめないのだ。
とりあえず、二人暮らしなのだ」
スナネコ
「嫁は何人ですか?」
アライ
「動物だった頃はいっぱい居たのだ。 ちゃんと奥さん同士、仲も良かったのだ」
スナネコ
「そんなわきゃーないでしょ!」
アライ
「スナネコも何かあったのか? 急にキャラが変わったのだ。
でも今は一途なのだ。 プレーリーと同じで」
スナネコ
「お仕事は何獣ですか?」
アライ
「何なのだ? その質問。
害獣とでも言わせたいのか?」
スナネコ
「海獣とかあるじゃないですか」
アライ
「アライさんはトドでもアシカでもないのだ。
聖獣って書いておくのだ。 ん? 聖獣って仕事なのか?」
スナネコ
「聖獣かどうかは置いといて…」
アライ
「なんで置いておくのだ」
スナネコ
「けもフレにも、いろんな派閥があると思いますが」
アライ
「デリケードな話題だけど大丈夫なのか?
確かに幾つかあるようなのだ…」
スナネコ
「あなたはうどん派ですか?そば派ですか?」
アライ
「みんみ派orみみ派か、と思って身構えて損したのだ!
そんな派閥争いは無いのだ!
あとアライさんは、うどん派の総元締めなのだ!」
スナネコ
「そば派に寝返る可能性ってどれぐらいありますか?」
アライ
「かなりあるのだ。
CMコラボのオファーが来たら、そば派にもなるしタヌキにだってなってやるのだ」
スナネコ
「分類に関しては譲っちゃダメだと思いますけど…
じゃあうどんには何をかけて食べますか?」
アライ
「一味か七味に決まってるのだ」
スナネコ
「S&Bの砂は・・・?」
アライ
「それはラーメンにかければいいのだ。
中の人ならラーメン派だからかけるかもしれないのだ」
スナネコ
「では。
新型コロナで揺れる世界情勢ですが・・・」
アライ
「アライさんは運動会が中止にならないかが心配なのだ」
スナネコ
「うどん派のあなたは どう責任を感じてますか?」
アライ
「・・・無いと思ってるのだ」
スナネコ
「無い?」
アライ
「当然なのだ。 今は麺類の話をしてるのだ。
そっちは人類がなんとかすればいいのだ」
スナネコ
「そうですか。
じゃあ、ここから二択になります」
アライ
「まだ終わらないのか?
早くして欲しいのだ!焼きたてのジャパリパンが売り切れてしまうのだ」
スナネコ
「え~、外食と自炊では自炊の方が多い。Yes or No?」
アライ
「ジャパリまんが配給されるのでNoなのだ」
スナネコ
「Yesと答えた方にお聞きします」
アライ
「アライさんはNoって言ったのだ!」
スナネコ
「ボンカレーのレトルトパウチを湯煎しています」
アライ
「話を聞くのだ」
スナネコ
「何ができますか? Yes or カレー?」
アライ
「カレーなのだ。
ボンカレーはどう作っても美味いのだ」
スナネコ
「ちょっと何言ってるか分かんないです」
アライ
「なんで何言ってるか分かんないのだ?
有名なキャッチコピーなはずなのに『じぇねれーしょんぎゃっぷ』なのか?
そもそもボンカレーを湯煎してシチューが出来たら、お客様相談窓口にクレームの嵐なのだ」
スナネコ
「よく死にたくなることがある」
アライ
「なんの話なのだ」
ナミチー
「Dead oe Alive?」
アライ
「なんで急にキャラを変えたのだ? 中の人が一緒だからか?」
スナネコ
「Deadですか?」
アライ
「Deadじゃない。Aliveだ、Alive。
アライブさんはパークの人気者の座を射止めるまでは生き延びるのだ!」
スナネコ
「生命力ぅですかねぇ…」
「だから害獣扱いされてしまうのだ… って余計なお世話なのだぁ!」
スナネコ
「じゃあ最後の質問です」
アライ
「やっとなのだ…」
スナネコ
「あなたはけものがお好きですか?
はいなら右、いいえなら左へ進もう!」
アライ
「もちろん『ハイ!』 つまり右なのだ!」
2人は開けた場所へ出た。
アライ
「お~ としょかんが目の前に・・・」
ツチノコ「なにやってんだよ」
スナネコ「あ、ツチノコ」
目の前をツチノコが通りかかった。
ツチノコ
「あ、ツチノコじゃねぇよ。
今日は、としょかんで焼き立てジャパリパンを配るらしいから取ってくるって言ったろ?
待ってりゃお前の分も持って帰ったのに・・・
まあいいや。 どうせだから一緒に行こうぜ。
ん? なんだその紙?」
スナネコ
「アンケート用紙です」
ツチノコ
「また何か変な遊びを考え付いたのか?
ったく。 あとで付き合ってやるよ」
スナネコ
「ア、ハイ…」
ツチノコ
「オイ! やる前から飽きてんじゃねぇよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フェネック
「アライさ~ん」
アライ
「ふぇねっくぅぅーーっ!?」
フェネック
「一人で飛び出してったと思ったら、また迷ってたんだね~」
アライ
「一刻も早く焼き立てのジャパリパンを確保しようと思ったのだ…」
フェネック
「そんなことだろうと思ったよ~
だからここで待ってたんだけどね~
あと『灯台モトクラシー』ってのは、『暮らし』に引っ掛けて、灯台下暗しと大正デモクラシーを混ぜたギャグで~」
アライ
「ネタ解説を始めたのだ…」
フェネック
「デモクラシーは民主主義のことなのさ~」
アライ
「さすがフェネックは聡明なのだ・・・」
フェネック
「じゃあ、行こうか~
それとジャパリパンは人数分ちゃんと用意されてるから売り切れの心配は無いよ~」
アライ
「それもそうなのだ・・・
ん? そう言えばフェネックは どうしてネタの内容を知っているのだ?」
フェネック
「さあ、どうしてだろうね~?」
アライ
「フェネック・・・
ど、どうして野生開放してるのだ…?」
~おわり~
そう、アライさんはWカップ 世界を包み込むほどの壮大なカップなのだ
スナネコが最後の質問まで飽きずに質問をしているだと…!?その後飽きちゃってるけど
ちなみに私はそば派
しかもミサイル型!
アライさんが丁寧に拾って(遊んで)あげたから、ですかね?
そうめんもいいよね
アライさんが構う方なのは珍しいかもですね
なんだかんだ言ってやっぱりうどんだよね
元ネタの派閥争いの下り→アライさんにオファーしたんですが、
その他の部分も結構スルスル出てきました。 (アライブさんとか…)
スナネコもよく飽きずに頑張った! (途中怪しかったけど…w)
きしめんもいいよね
【ジャガン】
ヒョウ
「あぁ〜 ありがとうございます〜!
今 クロヒョウが、ボスからジャパリまんをいただきましたけどもね」
クロヒョウ
「おおきに〜
もう、こんなんなんぼあってもいいですからね~
って言いたいところやねんけど、今から漫才 始めるところやから後にして欲しかったかなぁ」 もぐもぐ…
ヒョウ「食べてるじゃな~い! あとウチのは!?」
クロヒョウ
「実はウチのジャガンがね」
ヒョウ
「ジャガン?」 もぐもぐ…
クロヒョウ
「姉ちゃんも食べとるやん。 まあいいけど…
いや、ジャガー+おかん=ジャガン」
ヒョウ
「なんやのん、その数式は。
まあ、確かにオカンみたいな安心感と包容力ぅはあるけども!
別にウチらとジャガーは、血は繋がってへんのやで?」
クロヒョウ
「まあまあ、固いこと言わんと…」
ヒョウ
「そうやな。 話進まんし。
ーで? そのジャガンがどうしたん?」
クロヒョウ
「自分が何のフレンズか忘れたらしくてね」
ヒョウ
「はあ? どないなっとんねんそれ。
確かに『わからん』ってよう言うてはるけども!」
クロヒョウ
「いろいろ聞くんやけどな、ウチも全然わからんなってきてん」
ヒョウ
「あんたまでわからんなってどうすんの。
ほなウチが一緒に考えてあげるから。
どんな特徴を言うてたかって教えてみてよ」
クロヒョウ
「サムネが右手を高々と上げるポーズやねん」
ヒョウ
「ジャガーやないかぃ!
その特徴はもう完全にジャガーマンやがな。 すぐわかったやんこんなんもう…」
ヒョウ
「ほら、ワイトもそう言うてはる・・・
ってどっから湧いとんねん!」
ヒョウ
「やかましわ! 漫才師がダジャレ言うて何が悪いねん!
あんたら邪魔やから、まとめて舞台から降りてんか」 (,,`・д´・)ノ" シッシッ!
ワイトとヒグマとヒゲじいは舞台からハケていった・・・
クロヒョウ
「それがちょっとわかれへんのよ」
ヒョウ
「何がわからんねん。 あと、しれっと本題に戻りなや」
クロヒョウ
「いや、ウチもジャガーやと思てんけどな。
ジャガンが言うには『みんみー!』が口癖やねんて。
額に『M』の文字はあるし、あと『例の花』になったり・・・」
ヒョウ
「そらジャガーとちゃうわ。
あれは『みんみ教』いうて人類にはまだ早すぎる動画やからね。
感染する前にブラウザバックせなあかんよ。 みんみー」
クロヒョウ
「だ、大丈夫なんか? 姉ちゃん。 みんみー」
ヒョウ伝染 ってもうとるやん。
「自分も
とりあえずジャガーちゃうな。
ほな、もうちょっと詳しく教えてくれる?」
クロヒョウ
「なんか右手突き上げながら『ごはん』言うてるらしい」
ヒョウ
「ほなジャガーやないかい!」
クロヒョウ
「でもなんで『ごはん』なんかわからんって…」
ヒョウ
「なるほどな。 確かに言いたいことは分かるよ。 関連性ないもんね。
あれは元々2ちゃんねるのネタでな。
『次回 こはん』っていう予告風コメントに、特に意味なくあの画像を貼り付けてたら
他の人が『ごはん』て空目したのが拡散しただけやから・・・
よくある『本編では1こも言うてへんネタ』なんよ。
つまりジャガー! はい、この話は終わり!
最近ブラックジャガーさんも言い出したみたいやけど…」
クロヒョウ
「腰に手を当てて体を揺らすのが癖なんよ」
ヒョウ
「そらジャガーちゃう! サーバルやないか!
あれは界隈では『サーバルメトロノーム』て呼ばれとるモーションで、
左右に動くことで得られる視差で距離を測るために・・・ 原作もやる動きらしいよ?
視聴者の、中でも考察班と呼ばれる組織の1人が指摘したんやけどね」
クロヒョウ
「あ~ 特定班といい、あの人ら頭おかしいわ(誉め言葉)」
ヒョウ
「そのぶん作品をより楽しめたから助かったけどね。
じゃあサーバルってことでえぇな」
クロヒョウ
「トラック運転してる・・・」
ヒョウ
「やっぱりジャガーやないかぃ!
なんせサーバルが運転してたのはジャパリバスやからね。
しかも『こはん!』では黒塗りの丸太に追突事故を起こしてドミノってるから」
クロヒョウ
「おいゴルァ! 降りろ! おい免許持ってんのかゴルァ!」 (迫真)
ヒョウ
「ちょ… 急に淫夢ネタに走るのはヤメてくれる?」 (震え声)
クロヒョウ
「じゃあ元に戻して、どうぞ」
ヒョウ
「急にキャラが変わるから・・・ たまげたなぁ…
とにかく、ジャガーほどトラックの運ちゃんが似合うフレンズは、そうおらんのやからね?」
クロヒョウ
「大きいしっぽを自慢する女の子やぞ」
ヒョウ
「それやったらフォッサやないかい!
ええやんか女の子でも。 中の人は元トラックドライバーやったらしいし。
いわゆる『うーまんりぶ』ってヤツや。
フォッサはパークで一番トラックの運ちゃんが似合うフレンズなんだね!」
クロヒョウ
「姉ちゃん、さっきと言うてることちゃう…」
ヒョウ
「えぇの! 手の平は返すためにあるんやから。
あと、この漫才ってジャガーとサーバルを取り違えるネタとちゃうかったん?」
クロヒョウ
「ちょっとした変化球やん。
この作者は直球では勝負でけへんタイプやねん」
ヒョウ
「まぁ、なぁ・・・ 必ずどっかにメタネタ入れてるし…
じゃあ、もうちょっと教えてくれる?」
クロヒョウ曳 かせた屋台を経営してる」
「シマシマ模様の謎生命体に
ヒョウ
「やっぱりジャガーやないかぃ!
って、さっきから二次創作ネタばっかりやけど大丈夫?」
クロヒョウ
「そんなものはない!」
ヒョウ保 ってるようなコンテンツやねんで?
「いや、それブラジャーさんやん!
あと二次創作はあるから!
公式が頼んない分、フレンズたちの群れの力で
けもフレは!」
クロヒョウ
「なかやまおにいさんが言うには『ヒョウの模様の〇の中に点々があるのがジャガーです』やて」
ヒョウ
「ジャガー言うてもうてるやん。
はい! 決定的な言葉を頂きました。
あの『なかやまおにいさん』が言うんやで?
これはもうジャガー! 決まり!」
クロヒョウ
「っていうか、ウチらとジャガーって親戚なん?」
ヒョウ
「あれ… そう言われたら・・・
え~と… 調べました。
ウィキペディア先生によるとジャガーとヒョウは、おんなじ『食肉目ネコ科ヒョウ属』ということですわ」
クロヒョウ
「なんや。
やっぱりジャガーは、ウチらのおかんやったんか」
<えぇ…?
~おわり~
ごはんの元ネタってそういうことだったんですね!
ジャガーさんは娘が二人もいたんだ
なので「こんな時には使っちゃダメ」
ーとかいうのは、全然なくってぇ… (どんどん使っていきましょう)
(ウィー) ジャガー♪ 頼れるぅっ (サー)
やっぱりジャガーさんじゃねえか!
ジャガーさんの包容力はお母さん的だから仕方ないみんみー
ジャガーさんは雨の神!
聖獣ジャガーは「みんみの神」にも負けないみんみー!
[アルノツト報告]
暖かい今日。どうせ春になって移動性高気圧と低気圧がうごめいているのだろうとか思いながら。のんきに散歩していた。
カメラ
「今日も今日とて平和だねー。」
空水
「セルリアンという障害がなければいいんですがね。」
カメラ
「そりゃそうだな。」
マジで最近はセルリアンがいない平和な時になったなとか思いながら歩いていた。
そんな中、誰かの悲鳴らしき声が聞こえた。
???
「ぎゃー!」
なんだというばかりに驚いた後すぐにその声がした方向へ向かった。
茂みでよくわかんなかったけど、なんとかセルリアンを斬ることができた。
よく見るとパークガイドの制服。どうやら、探検隊と遭遇したようだ。
とりあえず声をかけた
カメラ
「君らは?」
ドール
「探検隊副隊長のドールです。」
ミーアキャット
「ドールの先生してますミーアキャットです。」
キサイネ87-1
「探検隊隊長のキサイネです。」
ん?ちょっと待てよ
空水
「カメラ君、キサイネって」
カメラ
「以前瞬間的に名乗った名前だね。でも名前の後に87って入れていたはずだけど。」
キサイネ87-1
「よくわかりましたね。私、キサイネ87-1と言うんです。」
偶然、以前名乗っていた名前と同じ名前の人と遭遇。
何かを話そうかなとも思っていたが、それもつかの間、あることに気づいた私たち。空水君が口を開いた。
空水
「探検隊の皆さんは後ろを注意した方がいいのでは。」
探検隊一同
「へ?」
後ろには雑魚の集団が群がっていた。みんなたいそうビックリしていた。
そんな中、探検隊のチームはやる気になっていた。
ドール
「早くやりましょう!」
ミーアキャット
「そうですね!」
そんな風に探検隊のひとたちがいっているのをさえぎるように、私の声が響いた。
カメラ
「待て、僕がやる」
空水
「援護しましょう!」
冷静になり、自前の鋼の槍を用意して、10秒で終わらせるつもりで挑んだ。
空水君とタッグを組んで倒し続けた結果、30秒で終了。くそ、20秒遅かった。
空水
「このクズどもが!さっさと塵になれ!そして土へ還れ!」
カメラ
「口が悪いよ。」
あっけにとられていた探検隊は、物事がすぐ終わったことに驚いていたらしい。
私は、「何かあればこの笛吹いて呼んでおくれ。じゃ」
と話して去った。
3月10日カメラクロハ884-1記
ちなみに出てきた登場人物キサイネ87-1は僕が昨日始めた3の名前。
[アルノツト報告]
空水
「今日は何もないなー。」
ドール
「わー助けて!!!」
空水
「なんもないかと思ったらこれだよ。どうしたんだ?」
ドール
「早くやっつけないと。」
ドールの前に立ちはだかるセルリアン数匹。
空水
「まったくめんどくさいなー。そこどきな。僕がやる。」
ドール
「いいえ、私もやります!」
空水
「まったく...じゃあ、怪我すんじゃねえぞ!」
ドール
「やー!」
空水
「せりゃー!」
灰のように消えるセルリアン。
空水
「どうってことないね!
...で、大丈夫?」
ドール
「だ、大丈夫です。あの、ありがとうございました。あなたは誰ですか?」
空水
「僕は空水。アルノツト自警団副団長さ。」
ドール
「あるのつとじけいだん?あ、あの人たちか!」
空水
「そうそう。君はたしか、ドールといったね。」
ドール
「そうです!私はドール。探検隊福隊長です!」
空水
「副隊長らしいね。」
ドール
「そうでしょそうでしょ!」
空水
「ドジさがね。」
ドール
「え?」
空水
「君の攻撃方法は隙だらけだよ。そんなんじゃすぐやられちゃうよ。」
ドール
「うぐっ...」
空水
「おっと、ごめんね。やっぱり刺さっちゃうか。」
ドール
「それはどういうこと?」
空水
「どういうことか正直なこと言っちゃうと心に刺さったりとかするんだよね。」
ドール
「今の言葉はすっごい心に刺さります!」
空水
「ごめんごめん。あ、そろそろ時間だ。早くいかないと。」
ドール
「どうして?」
空水
「どうも新入りが来たようで、名前が確か、「レグルー」といったはず。」
ドール
「そうなんだ。」
空水
「じゃ、僕はここらへんでおいとまさせていただくよ。」
ドール
「はーい。...なんでしょうかね?あのフレンズ。」
[アルノツト報告]
-探検隊本部-動物愛 すっごいですからね。そういえば、彼女ら(かばん、キュルル)がもう帰ってくるはずですが...あれ、遅いなー。」
スマホをいじるカメラ
カメラ
「データのインプット完了っと。これでだいたいのフレンズが登録できた。オリフレも完了できたっと。」
ミライさん
「何やってるんですか?一生懸命その端末いじってたけど」
カメラ
「このスマホに、スキャン機能を付けてすべてのフレンズのデータを組み込んでおいたんですよ。」
ミライさん
「どうしてそんなことを?」
カメラ
「僕はまだフレンズ(動物)を全種類知っているわけじゃないからスマホに組み込んでこれで覚え始めようかなと思いましてね。」
ミライさん
「そうなんですね。確かにたくさんフレンズいますからね。私は大丈夫ですがね!」
カメラ
「
ミライさん
「どれくらい?」
カメラ
「ざっと20分ぐらいです。最近出たっていわれてる新型セルリアンか巨大セルリアンでも出たのでしょうかね?」
ガチャッ!!(ドアを開ける音)
かばん&キュルル
「ただいまー!!」
カメラ
「おかえりー。って、大丈夫かい!?」
ミライさん
「おかえりなさい二人とも。どうかしたの?」
かばん
「あ、危なかったです。」
キュルル
「確かにあれは危なかったよ。」
カメラ
「なんかあったのかい?それとも...まさかセルリアン?」
キュルル
「そう!僕が周囲を探っていたら新型の奴がぞろぞろ出てきて、それで、えっと、うっ(バタッ)...」
ミライさん
「だっ大丈夫ですか!?」
キュルル
「...」
カメラ
「おそらく失神したのかと。大丈夫、すぐベットへ移動させましょう。」
かばん
「は、はい!」
カメラ
「外みてきます。」
ミライさん
「気をつけてくださいね!」
かばん
「もしかしたらボスがいるかと...」
-外-
カメラ
「おー。雑魚ばっか。よし、斬ろう!」
槍を取り出しセルリアンどもの前に立つ。
「覚悟しろ今斬ってやるぞ!」
だいたい1分ぐらい。
カメラ
「うまくいった。うし、戻るか」
-再び探検隊本部-
カメラ
「大丈夫?」
かばん
「はやっ!っていつものことか。」
ミライさん
「だいぶ落ち着いてきたいみたいです。」
カメラ
「しばらくは寝かせてあげますか。というかもう夜だしそろそろ寝るとしましょう。」
かばん&ミライさん
「了解です。」
カメラ
「じゃお疲れ様です。」
ネクソン、1、2、3すべての主人公が揃い踏み&コラボするんですね
どうなるのか…?
[アルノツト支援会話(回想集)]
平原にて
海谷
「うわわ、セルリアンがいるじゃーん。よし!狙って狙ってェ...(ドスッ!(刺さる音))」
パッカァァァァァァン!
海谷
「今日もパッカァァァァァァン!と言う名のセルリアンの断末魔が聞こえたねー。いやー快感だよー。以前いた場所じゃあ戦なんて日常茶飯事だったし、これぐらい平和な方がいいよなー。」
カレンダ
「hey!海谷、何してるの?」
海谷
「ああ、資料集めとセルリアンハントを少々。カレンダは何をしていたのさ?」
カレンダ
「私も資料を集めていたのよ。途中セルリアンに追われたけど。」
海谷
「大丈夫?怪我とかはしてないかい?」
カレンダ
「大丈夫。途中フレンズが助けてくれてほんとよかったわ。」
海谷
「そっかそっか。あ、ちょいと黙って。」
カレンダ
「どうしたの?あっ!セルリアン‼」
雑魚セル(めっちゃすばしっこい)が近寄ってくる
海谷
「うおッ、めっちゃすばしっこい。でも、調子にのるなよ!」
カレンダ
「あれ当たるの?」
海谷
「黙れ!」
カレンダ
「ヒィッ(怯え)」
海谷
「フゥー...今だ!」
またまたパッカァァァァァァン!
カレンダ
「す、すごい...。」
海谷
「また断末魔が聞こえた。あぁ快感!」
カレンダ
「海谷、急にどうしたの?」
海谷
「あぁ、僕がセルリアンを撃ち落とす時はだいたい何か妨害されると口悪くなっちゃうしパッカァァァァァァン!って音は自分の中では快感なんだよね。」
カレンダ
「そ、そうなんだ。(海谷の謎が深まったわね。)」
おー空いてんじゃーん!