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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 769

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名無しのフレンズ 2019/11/14 (木) 14:39:47 修正 b652b@9a4dd

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を持つけもの

~7話 白日~

11月15日 

タイリク
「面倒を掛けたね」

博士
「なんてことはないのです。 我々も早く読みたかったのです」

助手
「来月もおかわりを待っているのですよ。 我々は『ホラー探偵ギロギロ』のファンなので」

サーバル
「あれ?今日は3冊もある」

かばん
「ホントだ。
 先月号と今月号と・・・」

タイリク
「特別読み切り『月の瞳を持つけもの』だよ。
 みんなを喜ばせるために私が出来ることと言えば、これくらいだからね・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

#10月28日 新月(回想) 
―ろっじー

タイリク
「ちょっといいかな?」

アリツ
「あら? どうしたんですか? 深刻な顔をなさって」

タイリク
「折り入って相談があるんだが・・・」

アリツ
「お役に立てるかどうかは分かりませんが、お聞きしますよ」

タイリク
「今、パークを騒がせている『月の瞳を持つけもの』
 実は私なんだよ」

アリツ
「・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

通報 ...
  • 770
    名無しのフレンズ 2019/11/14 (木) 14:42:19 修正 b652b@9a4dd >> 769

    #10月31日(回想)
    ―さばんなちほー サーかば邸―

    ともえ
    「ーで、肝心の相談の件なんですけど。 
     実は、タイリク隊の子たちは『月の瞳を持つけもの』の正体を知っていて・・・

    かばん
    「うん、うん。 やっぱり。
     僕もそうじゃないかと・・・
     タイリクオオカミさんだよね」

    ともえ
    「やっぱり分かってたんだ」

    かばん
    「確証は無かったけどね」

    かばん
    「ああ、#あの時の・・・」

    ともえ
    「タイリク隊の皆さんは、
     迷惑を掛けることになってしまって申し訳ないって反省してました。
     もし『月の瞳を持つけもの』が博士たちに捕まるようなことになったら・・・」

    かばん
    「大丈夫。
    『月の瞳を持つけもの』さんは悪いことをしたわけじゃないんだし。
     タイリク隊の皆さんにも気にしないように言っておいてあげてくれる?
     きっとタイリクさんも、きっとそう言うと思うから」

    ともえ
    「はい! ありがとうございます」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 771
    名無しのフレンズ 2019/11/14 (木) 14:43:12 修正 b652b@9a4dd >> 769

    #11月7日(回想)
    ―ハンターチームー

    ヒグマ
    「なんだ? 改まって相談したいことって」

    リカオン
    「今まで黙ってて すみませんでした。
     『月の瞳を持つけもの』の正体はタイリクオオカミさんなんです」

    ヒグマ
    「なんだと!?」

    リカオン
    「本当に申し訳ありません。
     でもこれ以上、先生を追い詰めたくないんです」

    キンシコウ
    「ヒグマさん」

    ヒグマ
    「・・・ いや、よく正直に話してくれた。
     そうだよな。 お前もイヌ科だもんな、正体に気付かないわけがない」

    キンシコウ
    「でも、どうします?
     博士たちは大々的な捕獲作戦を計画しているそうですが…」

    ヒグマ
    「さっき依頼があった。 ハンターチームも参加しろ、と」

    リカオン
    「何ともならないんでしょうか?」

    ヒグマ
    「う~む。 下手に動くと博士たちの面子も潰しかねんしなぁ…」

    キンシコウ
    「博士たちを立てながら、ですか…
     一か八かですが、コレを使ってみますか?
     あとは成り行き任せになりますが・・・」

    ヒグマ
    「? 
    それは この間のハロウィンの時のケルベロス?」

    リカオン
    「コレを着てタイリク先生のフリをしろっていうんですか?
     さすがにバレるんじゃ…」

    ヒグマ
    「その時は自業自得だろ」 くく…

    リカオン
    「うぅ…」

    キンシコウ
    「出来るだけフォローしますから」 ふふ…

    リカオン
    「もしかして これって罰げぇむ…?」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 772
    名無しのフレンズ 2019/11/14 (木) 14:45:01 b652b@9a4dd >> 769

    再び10月28日 新月 
    ―ろっじー

    タイリク
    「・・・なのに彼らは、私を庇って『月の瞳を持つけもの』の正体を隠し通そうとしている。
     私は真実を白日の下に晒すべきではないだろうか?」

    アリツ
    「私が思うに、先生は今までどおりでいいんじゃないでしょうか」

    タイリク
    「!?
     皆に甘えて、私『だけ』好きなことをしていろ、と?」

    アリツ
    「それは少し違うと思います。
     皆さんにとっては、先生の『好き』を守ることが
     自分の『たーのしー』に繋がっているだけなのだと思いますよ。
     でしたら、皆さんの想いに報いるために先生がするべきことは・・・」

    タイリク
    「!」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 773
    名無しのフレンズ 2019/11/14 (木) 14:52:20 修正 b652b@9a4dd >> 769

    11月12日 -ろっじー

    かばん
    「大丈夫ですか?」

    ムーライトハウンド タイリクオオカミ
    「まったく… このサマだよ。
     やっぱりキミも私の正体には気付いていたんだな」

    かばん
    「どうしてそう思うんですか?」

    タイリク
    「だから #あの時、キミは『月の瞳を持つけもの』をムーライトハウンドと名付けたんだろう?」

    かばん
    「さすがですね」

    タイリク
    「その言葉は そっくり返すよ。 
     ・・・まあ、それはいい。
     少し私の告白、いや懺悔に付き合ってくれるかい?」

    タイリク
    「厨二病じゃないか、と笑ってくれていい。
     ーというか、どうしてキミたちは
     こんな自分勝手な私のために そこまでしてくれるんだ?」

    かばん
    #月はフレンズを狂わせることもあるそうなので病気だなんて思いませんよ。
     #ナミチーさんも満月の晩は、ハイになるそうですから」

    ???
    「その通りジャよ。 そう悪いことばかりジャないのジャ」

    タイリク
    「!?」

    かばん
    「どなたですか?」

    アリツ
    「クスシヘビさんが来てくれましたよ」

    タイリク
    「どうして?」

    画像
    「儂は怪我したフレンズを察知するのに長けておるのジャ。
     ホレ!」

    ステッキを(かざ)すと、みるみる傷口が塞がっていく。

    かばん
    「すごいですね」

    クスシヘビ
    「ジャが痛みは残るでな。
     しばらくは安静にして、無理はせぬように」

    かばん
    「そうなんですね」

    クスシヘビ
    「サンドスターも そこまで万能ではないということジャ」

    かばん
    「でしたらフェイクとして腕に包帯を巻いてもらえませんか?」

    クスシヘビ
    「うぬらは小細工を(ろう)するのが好きなフレンズなんジャのう。
     ホレ、これでいいかの?」

    かばん
    「ありがとうございます」

    クスシヘビ
    「あと、さっきの話ジャが、#月光浴には気持ちを穏やかにする効果もあるということジャ。
     このステッキにはサンドスターが練り込まれておるのジャが、
     #ムーンストーンの成分も含まれておるのかもしれんのう。
     とにかく儂は、その力を治療に利用させてもらっておる、というわけジャ」

    かばん
    「もしかすると原作の月、ムーンストーン、サンドスターには何か関連があるのでしょうか?」

    クスシヘビ

    「そうかもしれんが、儂としては11/14の『いい医師の日』に間に合って良かったのジャ。
     ジャあのwww」

    かばん
    「マイペースなフレンズさんでしたね…」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 774
    名無しのフレンズ 2019/11/14 (木) 15:00:03 b652b@9a4dd >> 769

    タイリク
    「・・・」

    アリツ
    「どうしました? 
     まさか具合でも・・・」

    タイリク
    「いや、カッコ悪いな、と思ってね。
     博士たちに迷惑を掛け、キミたちにも迷惑を掛け、私だけが こんなに守られて・・・」

    かばん
    「それを言うなら、『僕も勝手』です。
     『タイリクオオカミさんの好き』を楽しみにしている1人として、
     それを失いたくなくて、こうしているんですから。
     博士たちは『フレンズの皆さんの好き』を守るために。
     他の皆さんは『タイリクオオカミさん』を守るために動いているのに・・・」

    アリツ
    「実は私も・・・
     アミメキリンさんもそうだと思いますよ」

    タイリク
    「アリツさんが言っていたのは、そういうことか・・・」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    そこへ・・・

    サーバル
    「かばんちゃん!?」

    アミメ
    「先生!」

    続いて博士たちも部屋に飛び込んでくる。

    博士「!? 2人だけですか?」
    助手「ムーンライトハウンドは?」

    アミメ
    「先生! 怪我をされたんですか!?」

    タイリク
    (そう言えば、捕獲作戦でのアリバイが崩れた私に誰も気付かない・・・ 
      ーなんてことが、果たしてあり得るのだろうか…?)

    ~to be continued~

  • 775
    名無しのフレンズ 2019/11/14 (木) 15:03:23 b652b@9a4dd >> 769

    【すぺしゃるさんくす】

    マフティさま・・・クスシヘビちゃん

  • 776
    yuta(辰年ver) 2019/11/14 (木) 21:21:25 >> 769

    クスシヘビさんマジいい医師!
    さて、タイリク姉さんとリカオンはどうなるか

    777
    名無しのフレンズ 2019/11/14 (木) 21:32:01 df5cd@cb22a >> 776

    クスシヘビちゃんは、チョイ役ながら良い仕事しましたねぇ。
    リカオンは・・・前話で出番が終わってしまいました… (;^_^A
     (今回は回想シーンとなっております) フォローしとこうかしら?
    タイリク先生は、最後にもう少し見せ場を用意しています。

    778
    yuta(辰年ver) 2019/11/14 (木) 21:36:13 >> 776

    あ、回想シーンやったか
    リカオンどんまい