ここはジャパリ文庫
SSシリーズを投稿するスレです。
多分何言ってるかわからんと思うからざっくり説明すると、
出版社みたいにここでたくさんの作者さんがSSを投稿し、みんなを楽しませる感じのスレ、
個人で出すよりこういう感じで出した方が知名度も上がるかもしれないし、何より人気投票とかも取るつもりだから(取らないかもしれないけど)みんなももっともっとSSという存在に触れられると思うんだ。
だけど作者さんが傷つくようなことは言うなよ、おかしいと思ったらおかしいっていうのは悪いことじゃないがアドバイスって形で言ってよな
1・まず宣伝をする。
「漫画雑誌とかでいう読み切りみたいなの、ざっくりとしたあらすじとか書いたらいいと思う。[近々公開]とか[○月○日公開予定]とかも書いていいよ(これは好きな時に書いてね)」
2・投稿する。
「書いた自分の作品を投稿しよう。長さはどんだけでもいいしクロスオーバーでもいい、面白い作品を作ろう(読者さんは感想などを書こう。作者さん、喜ぶよ)」
3・続きを投稿する
「続きは一週間後くらいに投稿しよう。予定や気分で投稿できないなら作者かわかるようにしてから[今回は投稿できません]と書いておこう」
自分の作品を投稿して、君もスターになろう!!
・すでにSSスレで投稿している作品でも、こちらで投稿しても良いとする。(ただし、SSスレとここと両立されて投稿すること)
・すでにSSスレで投稿している作品をこちらで投稿する場合、すでに書いている話を一気に投稿しても良いとする
・一人につきSSは何作品も投稿しても良いとする
(投稿できないなどのことは自己責任でお願いします)
・クロスオーバー作品を書く場合はなんの作品とのクロスオーバーなのかを明確にする。
(タイトルの横に「けもフレ×???」という形で書いておくなど…)
・最新話を上げる時、前回のアンカー付けを忘れずに
・SSの最後に予告をつけてもいいとする。
又はつけなくてもいいとする。
・書けるSSは、けものフレンズのSSのみとする。
・ SSを投稿する場合は
ラベルをつけて投稿すること
《【現在連載中の作品】》
・【アラフェネぶらり旅〜まんまるを探して2周目〜】(完結)
・【サバずきんちゃん】
・【アナザーワールド・サンドスターストーリーズ】
・【けものフレンズ2】
・【虫喰いでないフレンズ】
[アルノツト報告]
突然、そいつはやってきた。
今日も日課のセルリアンの討伐に出かけていた時のこと。
私が巨大な奴に遭遇していたのでいつものごとく蹴り上げて手持ちの刀で切り上げてズッタズタに切り裂いて今日も完了したかと思っていた。でも、何かおかしいと思った。
夕方だがやけに暗い。まだ日の入りまでは少し時間があった。
そう思ったら気が狂ったように吠えるフレンズがいた。いや、フレンズじゃない。あれはビーストだった。私の元へ急にくるものだから急いで飛び上がり、海谷君からもらったフレンズ専用の薬(刺して使う投げ薬(なにそれ))を使い、動きを封じた。
一件落着かと思いきやほかのビーストに囲まれていた。
これで終わりなと思った。死んでしまうんじゃないかと思った。
しかし、突然空から舞い降りた剣士が囲い込んでいたビーストの一人を静止させ、
「逃げろ!ここは危ない!!」
といった。その言葉を聞き、開いた隙間にに飛び込んだ。
逃げた後、剣士に名前を聞いた。
カメラ
「君は誰だ?」
???
「私は...いや言えない。」
カメラ
「なに?なんでだ。」
???
「まだ言うことじゃないんだ。」
名前は言えないと言うこの剣士。
外見や特徴から見ると女性のようだ。
私や海谷君以外で人は見たことがなかった。
仮面をかぶっていて素顔もわからない。
誰だ...この人は。
???
「それよりも、私はあなたに言いたいことがある。」
カメラ
「それはなんだ?」
???
「私はあんたに決闘を申し込む。」
カメラ
「何故だ?」
???
「理由は決闘する時だ。名前もその時に明かそうじゃないか。」
カメラ
「そうか。わかった。じゃああんたのその決闘を受けようじゃないか。」
そうして今、決闘の時を待っている。
彼女は本当になんだったんだ。突然現れて私を助け、決闘を申し込んだ。
本当に、何だったんだ...。
3月14日 カメラ記
ビーストまで出てくるかと思ったらそれも複数、
さらに謎の剣士まで・・・
新アイテム「いのちのかけら」
一体 何ライさんのパーツなんだ? (違うだろうけど…)
[アルノツト報告]
本日決闘を終えた。
先日謎の剣士に決闘を申し込まれた。
彼女は何が意図で私に決闘を申し込んだのかほんとに不思議だった。
彼女が持っていた太刀、あれに何かを感じるとふと思った。
それが何かが分からなかったが、大きな何かを感じて それ を知ることになった。
しかし、そんなことを知らないときの私は、彼女を倒す覚悟を持ち、明日に備えた。
そして迎えた今日。私は決闘場所であるパークの平原に向かった。
前の日記(四章)には書いていなかったが午前の酉の刻(10時)に来ると彼女は言っていたので、それの前に来て待つことにした。昨日の不思議な感じのことを考えていたら、昨日と同じ仮面をつけて後ろ髪を縛った謎の剣士がきっちりと酉の刻に来たので、決闘を始めることにした。
彼女の説明によれば、竹刀を使い、一回でも体に先端が当たればそこで負けという取り決めになった。
フレンズに害が出ないように周辺にちょっとした柵をを作りそこでやることにした。
謎の剣士
「勝負です!」
カメラ
「わかりました。ではやりましょう。」
そうして戦いが始まった。
先手をとり、迫ったがやはり剣士だけあってよけられた。よけられた後竹刀が振り下ろされることが分かったのですぐによけ、自分の竹刀で受け止めた。はじいてから間合いを取り、また切りかかったがやはりよけられた。
カッ...カッ...と刀同士をあて約2時間。相手の集中力が切れたところを見計らい、彼女の胴に竹刀をあてた。
謎の剣士
「うぐっ...負けました。」
カメラ
「さあ、正体を明かしてもらうか。って、どこを見ているんだ?」
謎の剣士
「...危ない!」
カメラ
「...ッ!」
私の背後にビーストがいた。すぐに攻撃を仕掛けてきたので対応ができず死ぬかと思った。
次の瞬間、謎の剣士が私の前に立ち攻撃をブロックしたのと同時に、カツンと音が鳴った。
予備で持っていたフレンズ専用の薬を投げ、命中させて彼女の手を引き逃げた。
しばらく走った後、自分が声をかけて彼女が振り向いた瞬間、びっくりした。
仮面が割れ、顔がはっきり見えた彼女の顔は、どこかで見たことがあった。
謎の女
「あっ...」
カメラ
「君は、小さいころに見たことがある。...ロム?」
ロム
「そうよ。わたしはロム。」
カメラ
「ロム...あんた、以前行方不明になったんじゃないのかい?」
ロム
「そうなってるわよね。本当はあんたを探してたんだけど、見つけれなくてここまで来たの。」
カメラ
「ということは、あんたは行方不明じゃなかったのか?」
ロム
「そう。」
カメラ
「じゃあなぜ僕を探しに来たんだ。」
ロム
「ほんとはあんたについていきたいと思ったけど、その前にあんたが行っちまうもんだから私は失踪したかと思ったのよ!」
カメラ
「そうか。ならすぐいえばいいのに。」
彼女はロム。私がここに来る前に仲良くしていた友人だ。海谷君が来る前に彼から「行方不明になった」と聞いた。
カメラ
「なぜ仮面をつけていたんだ?」
ロム
「そうしないと私の素性がばれるじゃないか。」
なんだそれと思った。まあでも確かに海谷君も顔見知りだったからほかに見られてばれることがあるのかと思ったらだとは思うが、変わっていたのでばれることはないはずなのだが、それでも心配だったのかと思った。
とりあえず彼女をこちらへ招き、もっと細かく聞くことにした。
3月14日カメラ記
[アルノツト平和な日常。]
ジャパリパークの平原ちほーにある小さな飛行場に停めてあるSAAB340の機内にて。
カメラ
「エンジンや計器、フラップも動かせる。よし、飛ばそう!」
空水
「いくらでも僕が変身して君を飛ばしてあげるのに。」
カメラ
「何をいってるんだ!君が風邪で寝込んだらどうするんだ!」
空水
「はいはい。とりあえずプロペラ回してください。」
ギュィィィィィィインンンンンン。(エンジン始動音。)
カメラ
「エンジン作動よし。」
空水
「では離陸しましょう。」
ドール
「おーい!自警団さーん!」
カメラ
「お?」
ドール
「私です。ドールです。」
カメラ
「おお、ドールかってプロペラに近づくんじゃない!」
ドール
「わわ!すいません!」
カメラ
「何しにきたのさ?」
ミーアキャット
「すぐにリウキウチホーに向かいたいけど、あいにくフェリーがキョウシュウチホーに強風が吹いている影響でいけないんですの。」
マイルカ
「すぐにシロナガスママのところに行きたいの!」
カメラ
「うーん...了解。後部座席に乗って。すぐに離陸だ!」
3人一同
「はい!」
3人が乗り込む。
カメラ(覚醒)
「えー後ろの3人。座席の隣にあるシートベルトを着用してお待ちください。」
3人
「はい!」
カメラ(覚醒)
「空水君、航空管制へコンタクトして。」
空水
「了解...Japari Tower, Japari air 438 Ready for departure.」
タワー管制
「Japari air 438, Cleared for take off wind 353 at 2knot.」
空水
「Cleared for take off runway 0, Japari air 438. 許可おりました。離陸です。」
カメラ(覚醒)
「了解。エンジン出力あげます。」
ブゥゥゥゥゥン(離陸)
3人
「うわぁー!」
カメラ
「離陸成功。このままリウキウチホーに向かおう。」
[アルノツト平和な日常。]
離陸直後、ポイントNAKABEを通過するため、機首上げを続けながら飛行していた。
上空1000ft(上空300m)
カメラ
「お三方、大丈夫かい?」
ドール
「私は大丈夫です。」
マイルカ
「私も大丈夫!」
ミーアキャット
「...き、気分が悪いですの。」
空水
「酔いにくくする魔法かけとけばよかったね。今やっても効き目がないから酔いを止める魔法使おうか。」
ドール
「おお!鳥のフレンズさんが飛んでますよ!」
カメラ
「うん?...ハッ!」
三人
「ほえ?」
鳥のフレンズを確認、よけるために旋回する。
三人
「うわぁ!」
空水
「あれは、ハクトウワシ?」
カメラ
「危うくバードストライクになるところだった...。」
ドール
「バードストライク?」
空水
「鳥が機首またはエンジンやプロペラに衝突して飛行状態が保たれなくなること。このせいで死傷事故が過去に出たこともあるんです。」
ミーアキャット
「ハクトウワシさんは自力で向かうと言って自分で行ってしまったのでどこに行ったかと思えば、ここを飛んでいたんですね。」
カメラ
「危なかった...。とりあえずコントロールに伝えて後で注意してもらおう。」
操縦を手動操縦からオートパーイロットに変更して、コントロール(当局)に事の顛末を話した。その後、ポイントNAKABEを通過したので別のポイントへ進むべく、巡航高度約32660ft(上空約9955m)に上昇し到達。
カメラ
「これからパークの中心付近上空を通過するから、窓見てもらってもいいよ。あ、あとシートベルトはとりあえずあれ以来は何もないから外してもいいよ。」
マイルカ
「はーい!」
ドール
「うぉぉ!建物がちっちゃく見えます!」
ミーアキャット
「すごいですの。」
マイルカ
「ねえねえ!別の場所に寄れないの?」
カメラ
「残念ながらそれはできないんだ。」
ドール
「どうしてですか?」
カメラ
「飛行機にも航路といういわば飛行機の道路が指定されてるから、決まった場所しか飛行できないんだ。外れてしまうと墜落しちゃう可能性もあるからね。」
ミーアキャット
「飛行機にも飛行機なりのルールがあるんですわね。」
空水
「そうさ。すごく前に飛行機が衝突事故を起こしたこともあるから、それを二度と起こさないために、ルールは存在するんだ。」
カメラ
「あと、僕らにはフライトプランがあって、細かく速度や時間が決まってるから、なおさら外れることなんてできないんだ。」
ドール
「そうなんですね。納得しました!」
カメラ
「あと30分で到着する予定だよ。しばらくは外見たり機内みてもいいからね。」
そうして海上飛行中に続く。
細かい描写(今回は飛行について)が入るとストーリーにリアルさが増しますね
・パンタグラフ
ヒトでいう口のような役割。電力を供給する大切な部分。
・ATS
自動列車停止装置。線路の中央部に駅の近く、信号近くに設置してある白い奴。速度超過などで作動し、強制的に非常ブレーキにノッチを持っていく。
・ビュッフェ車
昔はよくあった車両。
新幹線0系や100系、特急車両などに連結されていたが、最近ビュッフェ車がある車両は豪華寝台列車や最近デビューしたサフィール踊り子のE261系ぐらいしかない。
食堂車はシという言葉が入る。(例:サシE261)
・防護無線
もしもの時の無線装置。
旅客転落などの人身事故が起こった時に車両のどこかしらにある防護無線発報装置を押下すると別の車両の装置が作動、ピピピピピという警報音を聞いた運転士は非常ブレーキをかけて車両を緊急停止させる。そのあと指令などと連絡を取って、安全を確認した後に運行再開。
どちらでも。
ちゃんと読んでるよ。 感想は書けてないけど… ~_~;
虫喰いでないフレンズ
過去5話分と次話のリンクを載せてきましたが、今後は過去2話分とさせていただきます
27話>> 749
28話>> 813
前回のあらすじ
セルリアン調査を引き受けたドブネズミ、アフリカゾウにイエネコを加えた一行
砂漠が砂漠らしくなくなってきた場所まで差し掛かったとき、フレンズが現れて質問をしてきた
まともに答える気のないドブネズミとイエネコが挑発しあわや乱闘かと思われたとき、突然アフリカゾウの様子がおかしくなってしまう
アフリカゾウは目に映った謎のフレンズへ攻撃を仕掛けに、誰も見たことのなかったスタンドを出現させる
戦いはドブネズミとイエネコがアフリカゾウに有利になるよう支援したことでアフリカゾウが勝利した
現れたフレンズは終結後直ぐにハヤブサと名乗り、自身と虫喰いの関係を語りだすのだった
────────────────────
ハヤブサの案内で、一行は歩きながら虫喰いが居るという場所へ向かっていた。
自信の冷気の能力を利用され体温が奪われたため震えていたが、周囲は気温が高いためか調子は戻っている様子だ。
ハヤブサよりも疲労が溜まっているのはアフリカゾウだろうとドブネズミは心配していがその様子は見えず、横に四人広がって歩く列の端で三人の様子を観察していた。
ハヤブサ
「虫喰いとは共生関係を持っている。私が飛び回ってやつの気に入るセルリアンやスタンド能力を持つフレンズを探してやる代わりに、あの二人がセルリアンに襲われないようにセルリアンを制御してもらってる」
イエネコ
「意外ね。私は虫喰いの悪い噂しか聞いてないのに」
ハヤブサ
「なに?どこからそんな話が出たんだ」
ドブネズミ
「ふん………なんとなくの想像だが、セルリアンの近くにいても平然としていて怪しく思ったフレンズが声を掛けようと近づくとセルリアンが向かってきて襲われたように感じた、とかか?それであたかも虫喰いがセルリアンをこっちにけしかけてきたかのように思ったってところか」
ハヤブサ
「なるほど………」
イエネコ
「いや、セイウチが襲われたって聞いたわよ!?セイウチに何かしたんじゃあないの?」
ハヤブサ
「セイウチ?虫喰いが危害を加えたのか………セイウチから直接何かあったか確かめなければ」
ドブネズミ
「セイウチ………だれだ?」
イエネコ
「おぼえてないの……あんたはセイウチに会ったことないし当たり前だけど。
ハヤブサ、なんで虫喰いに協力してるの?」
ハヤブサ
「私には守るべき者がいるからだ。
私が守らなければならない。
『ひとつ前の私』から託された者たちを」
アフリカゾウ
「………!?えっと、ハヤブサちゃん?
フレンズを守ってるときにいなくなっちゃったフレンズってもしかして、君なの?
すると、その守るべき者って、ノロジカちゃんとコハクチョウちゃん?」
ハヤブサ
「そうだが、知っているのか」
アフリカゾウ
「うん。まさか、ハヤブサちゃん………あなたの前のハヤブサちゃんは、コハクチョウちゃんとノロジカちゃんを守りきって、自分自身を守れなかったんだ………
それで、今は二人を守れるあなたが守っていたんだね。
その頭の被り物がなかったらハヤブサちゃんってわかったのに」
ハヤブサ
「前の私がお前と知り合いだったとは、ノロジカとコハクチョウから聞いていなくてな。すまなかった。
しかし、今のわたしですら手一杯なんだ。
ノロジカもコハクチョウも戦えないのでは、私一人でなんとかするしかない。
前の私一人ではセルリアンに対抗できなかったのがわかる」
ドブネズミ
「なるほど、戦えないようなフレンズがいるなんてな………
わたしなら無理にでも戦わせようとしてたかも……」
アフリカゾウ
「だから、戦えるわたし達が守らないといけない………………」
イエネコ
「私は守られるのは癪だからこっちから戦いに行こうとしてるんだけど」
ドブネズミ
「そうするとつまり、まずいな。
虫喰いの手がないとハヤブサは守れないんじゃないか?」
アフリカゾウ
「二人を守るのに手がいるなら、私達が安全なところに連れてくしかないね。
実は丁度、この少し先に良いところがあるんだ」
ドブネズミ
「それは良かった!虫喰いに頼らなくてもいいならお前が使いをやることもない!」
ハヤブサ
「そうか。だが、すぐには無理だ。虫喰いの意思も確認しておくべきだろう。
ドブネズミ。虫喰いはお前と同じ能力を持つのだから、お前自身がその恐ろしさを知っているんじゃあないか?黙って物事を決めるのは良くないのはそれ以前のことだが」
ドブネズミ
「そ、そう…だって、は?まて、お前!わたしの能力を知っているのか?虫喰いがバラしたのか!?お前もスタンド使いだろ!!どっから聞いた!」
ハヤブサが冷静に返してきたのがドブネズミの頭の中を通り抜けそうになった。
スタンド使いにとっての致命的な弱点である情報を、何も教えていない相手に知られていることが、ドブネズミの怒りを沸かせた。
そしてそれを冷やすように、頭上から冷水が降り注いだ。
アフリカゾウ
「はい、ドブネズミちゃん落ち着いてね。ちょっと失礼するよっと」
ドブネズミ
「オイ!アフリカゾウか!?スタンド使いはお前も(水をかけられる)………だ。すまん、熱くなりすぎた。知られてしまった以上はどうしようもないな。ハヤブサ、なんだったっけな?」
ハヤブサ
「ああ、だから虫喰いに会って確認する………つもりなんだが、あそこに虫喰いが来ているようだ。まだ私にしか見えない距離だが」
ドブネズミ
「なに?」
アフリカゾウ
「セルリアンのニオイがするけど、大丈夫?倒せるくらいの数かな?」
ハヤブサ
「アフリカゾウ、戦う必要はない。
セルリアンも来ているが、全て虫喰いの配下だ。あの数を虫喰いが使役してけしかけてきたら、それなりの覚悟が必要だろうがな。でも今は、スタンドは出さない方がいい」
ドブネズミ
「それは、敵意さえ向けなければいいということか?」
ハヤブサ
「そうだな。慣れっこだとは言っていたが、用心し過ぎるということはない。アフリカゾウもスタンドを出さないようにしようか」
アフリカゾウ
「え?私スタンド使えないよ?」
ドブネズミ
「今さっき………わたしの頭の上から水がかかってきたんだぞ…
このカラカラに晴れた空でだ。
お前はスタンドを使ってハヤブサと戦って勝ったんだ」
アフリカゾウ
「エッ」
ドブネズミ
「驚かせるつもりはないんだけどな………………
水を出すのがお前の能力だ。
水をまこうとか濡らそうとかって思い浮かべてやってるんじゃないか?」
アフリカゾウ
「頭がパオパオするよ………そうだったんだね。教えてくれてありがとう、ドブネズミちゃん。あれ、イエネコちゃんが虫喰いの方に行ってるけど」
ハヤブサ
「何!?連れ戻す!」
ドブネズミ
「わたしを連れてけ!ハヤブサ!
わたしのせいだ!スタンド使いじゃないイエネコが話にまざれないのを考えておくんだった!!」
ハヤブサ
「分かった!しっかり捕まっていろ!」
と、突風のような会話の後にまさしく突風が吹き、ハヤブサとドブネズミがいなくなっていた。
アフリカゾウ
「一人になった………声聞こえるからいいもん」
暇つぶしで聞き耳を立てるアフリカゾウの耳には数人の声が入ってきた。
親しい人物の声がすんなり来るなかで、聞き覚えのない声ではないが馴染みのない声が異様な威圧感を醸し出しつつ、質問していた。
「なぜここにお前がいる」
「来たかったわけじゃあねぇんだよ!来たあとでやりたいようにやってきただけだ!」
「その末路がこれだ。つくづく俺の足を引っ張りたいようだなぁ?」
「何をお前が言おうが、アフリカゾウとイエネコはわたしの大事な仲間なんだよ!お前を止める!」
「なら試してみるか?お前のラットと俺の『ラット』のパワーを。その意思が本物か確かめてやろう」
←To Be continued
──────────────────
ラット(虫喰い)
破壊力:?スピード:?射程距離:?
持続力:?精密動作性:?成長性:?
虫喰いのスタンドの能力。
何らかの能力でセルリアンを介して自分の声を遠くへ届けることができている。
これが全てとは限らない。
30話>> 953
初めて読んだんですけど面白いですね、能力に気づかず使ってる感じがいいですね
ありがとうございます!
そこを考えて書いていたので、そう言っていただけるととても嬉しいです!
[アルノツト報告]
ロム
「わたs...いやもう僕でいいわよね?」
カメラ
「お前ボクっ娘だったっけ?」
ロム
「小さい頃はウチだったけど今は僕なの!別にいいでしょ。」
カメラ
「あ、あぁ。」
(ロムってあんなやつだっけか?)
と心の中で思いつつ、海谷君の研究所、生物科学研究所に戻った。
僕らが帰ってくると、海谷君はびっくりした顔でまじまじとロムを見ていた。
海谷君
「え、ロム?なんでここに??」
ロム
「話せば長くなるわ。」
カメラ
「ロムの分の寝床あるかな?」
海谷君
「あー今はない。どーすんの?」
カメラ
「とりあえず自分の研究室にでも泊まらせるよ。」
そう言った後に海谷君に外へ出ると言い、外にある研究所第二棟の宇宙観測研究室兼僕カメラの部屋にロムを連れてきた。
カメラ
「ようこそ。僕の研究室へ。」
ロム
「ここは宇宙観測でもするのか?」
カメラ
「ああそうさ。」
あることを聞くため、ロムに話を振った。
カメラ
「なあロム、お前、今の外の状態ってどうだ?」
ロム
「そうね...外の世界では今疫病が流行ってて、僕はその前に出たからいいけど大変なのよ。」
カメラ
「君の両親や姉妹は?」
ロム
「あんな馬鹿に構ってられないし、僕があの野郎のところに今行ったらいろんな意味でものを欲しがるやつになっちゃうからもう知らないわ。」
カメラ
「へー。たしかに君んとこの家族は昔っからクズだし、やばいやつだったからそういうやつらに離れたのは今の君には好都合ってことか。」
そう言いつつ、夜の空にある星雲を巨大な天体望遠鏡で探した。
ロム
「あんた、一体何やってんのよ?」
カメラ
「オリオン座星雲探してる。」
オリオン座星雲というのは名の通りオリオン座の中央の三つ星が並んだところの近くにある星雲。山とかに行けば肉眼でも確認可能な星雲。オリオン座はたくさんの生まれたばかりの星たちがその星雲の中に存在し、その集団のことをトラペジウムという。
カメラ
「とりあえずこれ見てみて。」
ロム
「これかい?ええとこう見ればいいのよね?」
カメラ
「そうだよー。」
ロム
「おぉ。これは綺麗ね。」
カメラ
「星雲の中にあるトラペジウムも確認できるだろ?」
ロム
「ええ、見えるわ。」
ロムとは小さい頃から星空をずっとみていた。
ロムは小さい頃に僕が星と惑星観察を夜空のもとしていたときにたまたま出会った子で、ロムも宇宙が好きということで意気投合し、7歳まではとても親しかったが、自分が8歳になってから見かけなくなり、自然に僕はどこかへ行ってしまったのかと思っていた。
彼女にはまだ色々と話しておくことがあるが、また今度にしよう。
3月16日 カメラ記
【ベルセルクフレンズ】19
「耳が……」
音響兵器がショウジョウトキを正気に戻すべく発した殺人音波により漏れなく被害を受けた三人は、耳を押さえながら突っ伏し、ボスに至っては電源が落ちていた。
一方、音響兵器は無理に大きな声を出したことによって腹の傷が痛み、その痛みで身体中の力が抜け床にぶっ倒れてしまった。
「ハァハァ…私の歌、どうだった?」
一番モロに怪音波を受けたショウジョウトキは、音響兵器の無差別テロで失神して墜落していた。
「うっうう……。耳がぁ、耳がぁ」
「ちょ……サーバルちゃん大丈夫!?」
「大丈夫じゃないよぉ……。」」
「えてぇ……。ひ、ひとまず今のうちにショウジョウトキにジャパリまんを。」
かばんは耳を押さえてブルブル痙攣をするサーバルの生存を確認してからショウジョウトキの方に走った。
ショウジョウトキは失神こそはしているものの、目は黒みがかり光っているため、まだダークセルリアンの憑依は解けてないらしい。
かばんは千切ったジャパリまんをショウジョウトキの口に入れた。
ショウジョウトキの顎を手で掴んで、失神してる本人の代わりに動かす。
「!?」
何回か顎を動かして飲み込ませると、ショウジョウトキははっと目を覚まし、一瞬で上空へと舞い上がる。
「うわあっ!?」
「か、かばんちゃん!」
かばんは心臓が飛び出るかと思うくらいビックリした。
しかしその直後、ショウジョウトキが叫び声を発しながら墜落した。
「がががが――――――――!!??」
地に落下したショウジョウトキはうずくまり体を震わせる。
その様子を見たサーバルは飛び起きると、慌てて二人の下へ走っきた。
「――――――――――!!!――――!!」
すると、言葉で表せないような叫び声を出すショウジョウトキからダークセルリアンが出てきた。
それと同時にショウジョウはがくんと気絶してしまった。
「「あっ!」」
次こそは倒す勢いでサーバルは高々とジャンプしてダークセルリアンに攻撃を仕掛ける。
一方ダークセルリアンは、その場から急上昇したと思えば、さばくちほーの方角へと飛んでいってしまった。
攻撃目標に逃げられたサーバルは、さっきまで攻撃目標がいた所に着地した。
「また逃げられたー!」
「だけどどのみち、ダークセルリアンに攻撃は効かないから……」
実体がないので、捕まえることもできない。
そう悔しそうに地を叩くサーバルの隣で気絶していたショウジョウトキが目を覚ました。
「いててて……」
ショウジョウトキはキョロキョロと周りを見ながら起き上がった。
「大丈夫ですかショウジョウさん?」
かばんは起き上がったショウジョウトキの背中をさすりながらたずねた。
「大丈夫ですけど……。 はっ!トキとアルパカは!?」
正気に戻ったショウジョウトキは先ほどまでの事を思い出したのか、カフェの中にいる二人の元へと急行した。
カフェのドアを開けたショウジョウトキの目に、机に伏せてでうずくまるトキとカウンターにもたれるアルパカが見えた。
「ふ、二人とも大丈夫!?」
「あー。私は大丈夫だゆぉ。」
「ええ、なんとか…。」
アルパカはそこまでダメージが大きくなかったため、普通に会話ができる。
しかしトキは、ダークセルリアンに操られて野生開放をした状態のショウジョウトキの攻撃を腹に受け、さらに背中からガラスを突き破って床に激突したことにより、かなりのダメージを食らっている。
「トキさんは応急措置をしたから、あとは安静にして傷が治るのを待った方がいいですね……」
カフェの外から戻ってきたかばんはが、トキを安静にするようにショウジョウトキに言った。
「トキ……」
ショウジョウトキは下唇を噛み、悔しそうに拳を握った。
[アルノツト報告]
今日は春の嵐というほどに雨が降り続いていた。
雨で服や体が濡れて冷たいがそんなことは気にもしないでひたすら前へ進んでいた。
前日の聞き込みによれば付近に大きなセルリアンがいるとの情報だった。聞けば一週間のうちに30人以上のフレンズが消息を絶ったという。そのために昨日数名のフレンズを送ったが、そのフレンズも行方が分からなくなっていた。
今日は俺と雷神と風神で突撃をすることになった。
キュウセン
「....。」
カンナカムイ
「途中まで共に偵察をするんだから何か話そうよ。」
レラカムイ
「俺はセルリアンを斬り殺しに来ただけだ。貴様と話すことなどない。」
カンナカムイ
「はいはい。全くいつもこんな感じなんだから。」
キュウセン
「レラカムイ、おまえ斬り殺すことだけじゃなく他人のことも考えろよ。」
レラカムイ
「...。」
カンナカムイ
「それじゃ早く別れるか。僕は山方面に向かう。」
レラカムイ
「承知した。捜索が完了したらすぐに向かおう。」
キュウセン
「了解。僕はその後何もない限りはすぐ戻る。」
ザッザッザッザッ.....。
早速別れて平原方面の場所を散策したところ異様な空気が流れていた。
キュウセン
「...。この感じ、嫌な予感がする。」
水のような湿り気があってどこか塩素のにおいがする。
これはセルリアンのにおいだ。
そう思った瞬間、周りにはいっぱいセルリアンがいた。
キュウセン
「おっと、これはこれは多いな。」
大量のセルリアンが俺を襲おうとしていた。すかさず居合切りを決めて討伐を始めた。
最近のセルリアンは固い。表面の人間でいう皮膚の角質のあたりが少しづつ固くなっている。
当たり所が悪いと突いた時や斬った時に刀が刃こぼれしてしまう。でも必ず当たりどころを見極め、すかさず斬り殺す。
どんどんと斬り殺されるセルリアン、全部斬り終えたときにセルリアンがいた場所に変な小さく丸い物体があちらこちらに転がっていた。
キュウセン
「これって、記憶?」
そういえばカメラに「これを試しておいておくれよ。」といわれてもらった記憶復元装置で見てみることにした。
記憶復元装置に入れてみるとそのフレンズの能力だったり、そのフレンズの持ち物が分かる。
これで見れればどんなフレンズが消えていったかがわかる。
しかし見えたのは全くの別物であった。
キュウセン
「これはテープ?」
言葉や曲を記憶させることができるテープ。全部調べてみるとその全部に番号の割り振られたテープが見えた。
1、25、6、7、105、287、56、9、71、0?、20....
とりあえずこの記憶が消えないように専用の容器にすべての記憶を入れて持ち帰ることにした。
すると緊急要請が来た。
レラカムイ
「メーデー、メーデー、メーデー。キュウセンまずいぞ。巨大セルリアンのお出ましだ。」
キュウセン
「了解。」
そうして彼らの場所へ向かうことにした。
4月17日 キュウセン
[アルノツト報告]
略啓 カコ博士殿
セルリアンに関係する失踪事件が先月から続いており、先日4月15日に事件が多発いたしました。
その後4月16日に数名のフレンズを送ったところ消息不明となり、4月17日現在キュウセンと二人のカムイを送り原因究明を進めております。
午前中の捜索で巨大セルリアンを二人のカムイが発見したという情報が。
またキュウセンは不思議なテープを発見したとの模様。このテープには何か不思議なものを感じます。
カコ博士には一度お越しいただき、復元作業にお立合いただきたい。
お越しの際にはどうかセルリアンに気をつけていだだきますよう、お願い申し上げます。
匆々 カメラ 魘夢
【世にも奇妙なけ物語 ~きつねメビウス~】 [原案:ゆーたさん]
目の前には『虹色の球』が転がっていた・・・
「どうして? どうしてなの!?」
球からはサンドスターが蒸発するように飛び散り、やがてケモノの形になっていく。
それは本来の姿を取り戻すと、振り返ることなく森に帰っていった。
何度この光景を見ただろう?零 れていく様を・・・
何度この光景を見せ付けられるのだろう?
大事にしていたものが手から
そもそも求めたことが間違いだったのだろうか?
やり方が いけなかったのだろうか?
そして意識が薄れていく・・・
また始まるのだろうか?
まだ終わらないのだろうか?
いや、まだやり直すチャンスがあると思えば・・・
もしそうなら次は間違えないようにしないと・・・
これ以上「失う」のはイヤだ。
今度こそ護ってみせる。
やがて周囲は闇に呑まれ、
光が包んだ・・・
「まったく。 げぇむの何が面白いのかしら?」
そんなことを言うと公式から叱られてしまうかもしれないが、分からないものはぜんぜん分からない。
当のキタキツネは遅くまでげぇむをしていたらしく、
「あと10分寝かせて… あとで行くぅ」
ーと起きてこなかった。
その言葉を鵜呑みにしていた訳ではないが、案の定キタキツネは いつまで経ってもやってこない。
だらだらしてるか、げぇむに勤しんでいるのだろう。
「甘やかせすぎたかしら…」
玄関の掃除、温泉の温度調整などを一通り済ませ、キタキツネが居るであろう部屋に向かおうとすると・・・
きゃーー!
悲鳴が聞こえた。
慌てて部屋に入ると、
そこには変わり果てたキタキツネ(?)の姿があった。
「なっ!?」
黒セルリアンに取り込まれた『かばん』と同じように、虹色の球からサンドスターが抜けていき・・・
「待っ…」
キツネ(原作)の姿に戻ると、静止の言葉を聞くこともなく部屋を飛び出していった。
私は混乱していた。
セルリアンの気配なんて、みじんも感じなかったからだ。
そもそも家の中に侵入してくるなんて聞いたこともない。
突然訪れた『別れ』に呆然とするしかなかった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうやら泣き疲れたまま寝てしまっていたらしい。
部屋は薄暗く、まだ日は登っていない。
なのにチカチカした光を感じる・・・?
ガバッ!
私は飛び起きた。
キタキツネが呑気にテレビゲームをしていたのだ。
「何やってるの!?」
キタキツネ
「あ~ バレちゃった…」
キタキツネは、まったく悪びれる様子もない。
時々、夜中にこっそり起きてげぇむをしていたのだろう。
私は混乱した。
キタキツネはセルリアンに呑まれて動物に戻ってしまったはずだ。
ガバッ!
思わず強く抱きしてめてしまった。
キタキツネ
「痛いよ、ギンギツネぇ」
「ごめんなさい」
腕の力を緩めた。
でも無事で良かった。
悪い夢でも見ていたのだろうか?
そうだ、そうに違いない。
でも、なかなかキタキツネを離そうとはしなかった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
改めて、日が昇り・・・
ゆうべは取り乱してしまったことに少し恥ずかしさを覚えながら、キタキツネを起こす。
キタキツネ
「あと10分寝かせて… あとで行くぅ」
案の定、素直には起きてこなかった。
私の目を盗んで夜中にげぇむなんてしてたら寝不足なのも当然だろう。
「まったく… げえむの何が面白…」
・・・なんだろう? このデジャブは…
胸に引っ掛かるものを感じながら、玄関の掃除、温泉の温度調整など日課を片付ける。
その間も心の片隅に生まれた黒いものは、どんどん浸食範囲を広g…
きゃーー!
悲鳴が聞こえた。
まさか!?
心臓の鼓動がフル稼働しているのに、頭が回らない。
この先の展開に想像は付いているのに、脳がそれを拒絶する。
部屋に飛び込むと・・・やはり変わり果てたキタキツネの姿があった。
虹色の球からサンドスターが抜けていき・・・
「待っ…」
キツネ(原作)の姿に戻ると、静止の言葉を聞くこともなく部屋を飛び出していった。
私は膝から崩れ落ち、決して答えの返ってくるはずの無い問いを呟いた。
「どうして… どうしてこんなことに…?」
~to be continued~
>> 790
を大幅加筆・修正。 完全版に仕上げたいと思います。
同じ一日を繰り返している!?
実は「誰かの意思」によるものです。
これかw
懐かしい
中途半端なのは気にはなってたんで、ちゃんとしたものに仕上げます。
[アルノツト報告]
記憶を安全にしまいつつ、彼らのいる場所へ向かった。
キュウセン
「確か発信源は...高山だな」
発信機の情報を基に早足で向かうと、高山付近で雑魚セルが大量に沸いていたので、斬って倒して頂上へ向かった。
頂上には巨大なセルリアンがいた。攻撃を仕掛けてきたので直感でかわし、周りを見渡した。でもいるはずのカムイが見当たらない。動作を一度止めるために足の部分を斬り裂き、大声で叫んだ。
キュウセン
「レラカムイ!カンナカムイ!どこにいるんだ!?」
そう叫ぶと声がした。
レラカムイ
「ここだー!」
カンナカムイ
「こっちへ来い!」
声がした方向に向かいつつ、巨大セルリアンの動きを見ながら移動して、小さなほら穴に入ると二人のカムイがいた。
どうやらカンナカムイは神力切れ(神の力切れ)、レラカムイは腕と足にけがを負っているようだった。
とりあえず自分の発信機で緊急要請を出して、記憶をほら穴の中に置き、ぎりぎりまで俺が戦うことにした。
小さな穴から出てから、手持ちの発火剤をセルリアンの近くに投げ込み、下の草に着火させ、火を見ているセルリアンの胴体に斬りかかった。
次の瞬間、一瞬切れ目がが言ったかと思われた俺の刀はバキッと音を立てて折れた。
どうやら胴体のコアがある部分には厚い壁のようなものがあるようで、俺の刀では斬りかかることができなかった。いや、斬り方が悪かったかもしれないが、斬ることができなかった。
火がそのタイミングで消えてしまったためにセルリアンがこちらを向いて踏みつけようとしていた。
キュウセン
「まずい...殺されるッ!!」
逃げようと体を動かし、踏みつける前に脱出できた。ふと上空を見ると、何やら隕石のようなものが降ってきた。
その隕石はセルリアンの胴体を貫いて地面に衝突。光り輝く塊がそこにあった。
その塊はまるで生きているように動き回り、セルリアンの体に穴をあけまくり、コアが砕かれ、動きがなくなった。
ひとしきり動いたかと思うと、地面に落ちて、動かなくなった。
動かなくなった塊は、黄金色に輝いており、金塊かと思ったが重みがないために不思議だったが、とりあえず箱に入れて持って帰ることにした。ついた救急隊に二人を搬送してもらい、俺は記憶と黄金色の塊を持って戻ることにした。
今日は災難だった。
4月17キュウセン
また謎アイテムが増えましたね…
息抜きに書いた2500字くらいの短編
助手
「『ヒトが絶滅した理由を教えてほしい』……?」
数冊の本を抱えながら本棚を整理している助手が、きょとんとした顔でかばんを見る。
かばん
「はい。なぜヒトが絶滅したのか、やっぱり気になるんです。」
かばんは真剣な表情だ。
助手
「ううむ……。」
助手は顎に手を当てて何か悩んでいる。
助手
「…ヒトを見る目が変わってもいいなら教えてもいいのです。」
助手の言葉にかばんは少したじろいた。
ヒトを見る目が変わるということは、サーバルのかばんを見る目も変わってしまうのだろうか……。
サーバル
「気になるー!教えて教ええて!」
だが、好奇心旺盛なサーバルは大きな声を出して聞きたそうにしている。
(サーバルちゃんも聞きたそうにしてるし……うーん。)
かばんは聞こうか聞かないか考えている。
確かにあれだけ繁栄していたヒトが絶滅した理由も知りたいが、助手が言うようにヒトを見る目が変わってしまったら、フレンズとの関係に隙間ができてしまうかもしれない……
博士
「で、かばんはどうするのですか。」
かばん
「ふえぇ!?た、食べ...」
突然後ろから博士に声をかけられたかばんは反射的に声を出してしまった。
サーバル
「あ!ハカセ、いたんだ!」
博士
「図書館では静かにするのです。」
ハカセも助手と同じように本を何冊か抱えていた。
博士
「それで、聞くのか聞かないのか、どっちなのですか?」
本棚を整理しながら博士はかばんに再度聞いた。
助手
「聞かずに損するか聞いて損するかの2択なのです」
助手も本棚を整理しながらかばんに返答をきいた。
サーバル
「かばんちゃん、せっかくだし聞こうよ!」
かばん
「うーん……。お願いします。」
サーバルに促されたかばんは、聞いてみることにした。
博士
「そう言ってくれると思ていたのです。」
「ヒトが絶滅した理由。
それは、私欲による資源の取り合いのせいなのです」
博士が椅子に腰かけ、机の上で手を組む
かばん
「資源の取り合い……ですか。」
助手
「ヒトは絶滅する前、地球温暖化という現象に苦しめられていたのです」
博士の隣の椅子に座った助手が続けて言う。
サーバルちきゅうなんとか って何?」
「ちきゅうおんだん……。かばんちゃん、その
しかし、かばんも初めて聞く言葉なのでどういう意味かわからない。
博士
「一部のヒトは常に自分の利益だけを優先し、母なる大地……緑豊かな山や森、透き通るような青い海、我々鳥科の動物が飛び回る空、そのすべてを破壊しつくしていたのです。」
サーバル
「ヒトはそんなことしないよ!だって、かばんちゃんはとってもいい子なんだから!
そーだよね、かばんちゃん!」
かばん
「う、うん……」
博士
「まったく……かばんはまだ純粋な心を持ったヒトのフレンズだから悪さをしないだけなのです。」
博士がため息をつく
助手
「確かに、かばんのような『いいヒト』もたくさんいたのです。
しかし、その『いいヒト』よりも数の上回る『悪いヒト』のせいで環境は破壊しつくされたのです。」
博士
「さらにヒトは地下深くに眠る天然資源を求め争いを繰り返し、やがてかつてのヒトにはあった相手を思いやる心も薄れていったのです。」
助手
「そんな中、ある一人のミュージシャンが無限にエネルギーを作り出せる魔法の機械を発明したのです。」
かばん
「ミュージシャンがですか?」
サーバル
「みゅーじしゃん……て何?」
かばん
「PPPみたいに、歌を歌う人の事だよ。」
「それで、そのミュージシャンの名前はなんて言うんですか?」
博、助
「「『平沢進』という名前なのです。」」
博士
「そしてそのヒラサワが発明した機械は、全部で3つあるのです」
助手
「まず1つ目は、さっきも言った、無限にエネルギーを作り出せる魔法の機械、『世界タービン』という無限機関なのです」
サーかば
「むげんきかん……?」
博士
「『無限機関』は、一度動き出したら止まることなく外部に力を加えられる機械なのです。
資源が枯渇していた当時のヒトにとっては、その無限機関は喉から手が出るほど欲しい物なのです。」
助手
「そして残りの2つは、人知れず回り続け天気を操作する『賢者のプロペラ』
世の中のすべてを計算しつくし、平和へと導く『夢みる機械』。
どれも使い方を間違えない限り、世界を救う魔法の機械なのです。」
かばん
「なら、なんでそんなに便利な機会があるのにヒトは絶滅したんですか?」
博士
「簡単なことなのです。使い方を間違えたからなのです。」
助手大きな争いを をしたのです。」
「分け合えば余るものを、ヒトはをの3つの機械を奪い合うために
かばん
「……」
博士
「けっきょくヒトは自滅の道を歩んだのです。
それに呆れたヒラサワは、三つの機械を『ハルディンホテル』『ナースカフェ』『上南沢駅』に厳重にしまい込んでしまったのです。」
助手
「その3つの機械の稼働方法を唯一知っているヒラサワは、PEVO1号と共にホログラムを登り、論理空軍機にのって別次元へと姿を消したのです。」
かばん
「……ということはつまり」
博士
「ヒトはその3つの機械を稼働することはできず、そのまま絶滅してしまったのです。」
かばん
「……」
助手
「そんな落ち込むことじゃないのです。我々が知らないところで、ヒトは生きているかもしれないのです。」
博士
「例えば、崩れかけた建物の中のカプセルの中で眠ってたり……」
かばん
「……」
博、助
「「……かばん……。」」
俯くかばんに心配そうに二人が歩み寄る
かばん
「あっ大丈夫です!むしろすっきりしました」
顔を上げたかばんは笑みを浮かべながら二人に返事をした。
かばん
「それに、本当にヒトが絶滅してるなら、新しく作ればいいんですよ。」
立ち上がったかばんは服を脱ぎ始めた。
博士
「ななな、なにをやっているのですか!今すぐフクを脱ぐのをやめるのです!」
かばん
「ボク、ヒトがどうやって子孫を残してたのか気になるんですぅ。体に直接教えてもらいますよー!」
助手
「ちょ……やめるのです!お前は純粋でもなんでもなかったのです!所詮はヒトだったのです!サーバルぅ!いますぐかばんを止めるのです!」
サーバル
「ZZZZZZZZZZZZ」
助手
「な……」
それでもかばんの服を脱ぐのをやめない。
とうとう下の半ズボンまで脱ぎ始めた。
博士
「これはまずいのです!逃げるのです!」
助手
「ああああああああああ!!!!!!」
かばん
「あっちょっと、なんで逃げるんですか!待ってくださーーい!」
博、助
「「賢さの危機なのですうううううううう!!!!!!!」」
ジャパリパークは今日もずっこんばっこん大騒ぎだ。
カオス過ぎる…
>> 908 起
【世にも奇妙なけ物語 ~きつねメビウス~】 [原案:ゆーたさん]
目が覚めた。
夢とは思えないほどリアルな夢・・・にしては記憶がはっきりし過ぎている。
隣にはキタキツネが寝ている。
ギンギツネ
「起きなさい」
とても信じられないが「二度あることは三度ある」という。
奇妙なデジャブに纏わり憑かれながら恐る恐る起こしてみる。
キタキツネ
「ふわ~」
目を擦りながら半身を起こすと大あくびをする。
きっと遅くまでげぇむをしていたのだろう。
「はしたないわねぇ… しゃんとしなさい?」
キタキツネ
「あと10分寝かせて… あとで行くぅ」
そう言って布団に転がって二度寝しようとする。
記憶にある通りのやりとりを同じようになぞっている・・・
私は確信した。 ループしている。
なぜ? どういうこと?
疑問が次々に湧くが、言えることは、このままでは・・・
今は原因究明や現象の解析をしている場合ではない。
キタキツネを救うことが第一だ。
「起きなさい!」
初めて見たであろう私の剣幕に、キタキツネは慌てて起き上がると、きょとんとしていた。
声の迫力・テンションの違いに戸惑っているようだ。
でも、そんなことに構っては いられなかった。
「早く!」
腕を掴むと無理矢理 立たせようとする。
キタキツネ
「わかりましたよぉ…」
いつものように、これ以上 駄々をこねてもムダだと思ったのか、渋々従う。
キタキツネ
「も~ 口うるさいお母さんみたいなんだからぁ…」
そんな憎まれ口を聞き流しつつ、追い立てるように部屋から出す。
とにかくこの場を離れさせなければ・・・
「私は玄関を掃除するから、あなたはお風呂の掃除と温度調整をしてちょうだい」
キタキツネ
「は~い」
キタキツネの背中を見送りながら安堵した。
これで「運命」は変えられただろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ーという甘い考えは、あっさり打ち砕かれた。
同じように悲鳴が聞こえ、駆け付けた時には変わり果てたキタキツネを目撃する羽目になった。
なぜなんだろう?
部屋を替えただけでは不十分だったということだろうか?
次の回では山の上にある分離機の調整を頼んだ。
この『場』を離れさせようと思ったのだ。
よっぽど本人に『このこと』を告げて警戒を促そうか、とも考えたが、
キタキツネに「このままではお話しできなくなるから」とは とても言い出せなかった。
そもそもこんな話、信じてもらえないだろう。
これでよかったのか?という迷いと疑念、これしかないという願いと期待。
それでも募る不安を抱えながら掃除をしていると、カピバラが血相を変えて入ってきた。
「さっきそこで、すれ違ったばかりのキタキツネが…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後も思い付く限りの方法を試してみたが「運命」は変えられなかった。
何度も繰り返すうち、一人では心身ともに限界を感じ、ついに外部の協力を仰ぐことにした。
ハンターチームに護衛を頼んだのだ。
ーと言っても説明が難しい。
なので『セルリアンが近辺をうろついているようで不安だから』と嘘をついた。
もう、なりふり構っていられなかった。
一方でキタキツネには、気は進まなかったが真実を告げることにした。
それを告げられたキタキツネは当惑していたが、鬼気迫る私の真剣な説得に応じてくれた。
「心配する必要はありませんわ」
ヒグマたちは都合が付かないということでレジェンド・ハンターたちが来てくれた。
「一線を退いたとはいえ、我らもヒグマたちに引けは取らぬ」
「・・・」
3人はブランクを感じさせないキビキビとした動きで、それぞれの持ち場に付く。
ショートフェイスドラクーンは建物の外、アメリカンドールが部屋の前を固め、
カバは部屋の中でキタキツネのそばに張り付いた。
私は邪魔にならないよう別の場所で、やきもきしながら待機していた・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カバ
「突然キタキツネの体が・・・」
アメドー
「セルリアンの姿なんて見なかったぞ?」
ショフェーン
「同じく、なのだ」
結果は同じだった・・・
ハンターたちは私に向けて謝罪を口にしたが、とても責める気にはなれなかった。
むしろこっちが謝らなくてはいけないくらいだ。
カバ「セルリアンと言うよりはサンドスターの枯渇によr…
アメドー「体内からフレンズ化が解けt…
ショフェーン「いや、サンドスター不足とは考えにくい状況なのだ。 だが、似た症例にガオg…
その後、3人は現場検証と考察を行っていたが、その輪に加わる気も起きず、私はその場を離れた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キタキツネ
「ふわ~」
キタキツネはいつもと同じように目を擦りながら半身を起こすと、大あくびをする。
きっと遅くまでげぇむをしていたのだろう。
「はしたないわねぇ… しゃんとしなさい?」
あれから何日経っただろう?
いや1日も経っていないのだが…
心の中でそんな自分ツッコミをしながら自嘲気味に笑った。
キタキツネ隈 が出来てるけど…」
「大丈夫? 目の下にすごい
そう言うと心配そうに顔をのぞき込む。
「大丈夫よ…」
普段なら嬉しい心遣いだが、今は素直に喜べない。
せめて心配を掛けないよう強がって見せた。
キタキツネ
「そう? じゃあ、あと10分寝かせて… あとで行くぅ」
そう言うと布団に転がって二度寝しようとする。
このやりとりも何度目だろう?
何度も諦めそうになりながら、未だ諦めきれずにいる。
自分の執着心と業の深さに呆れながら、この現象について分かったことを頭の中で整理してみる。
・キタキツネの記憶は毎回リセットされる。(それだけは救いか)
・基本になる言動は共通だが、様々なバリエーション(私の干渉に対する反応を含む)がある。
・だが必ず同じ結末に収束する。
一方の私は、
・時間や場所を問わずキタキツネを失うと間もなく意識を失い、また同じ日の朝に戻る。
・記憶の引き継ぎ(積み重ね)はされるが、決して「強くてニューゲーム」ではない。
どうして私(とキタキツネ)だけがこんな目に遭うのだろう?我儘 への・・・
もしかすると『罰』なのだろうか?
それでもキタキツネとずっと一緒に居たいという私の
ふとキタキツネとの出会い、キタキツネとの想い出が脳裏をよぎる。
💡 そして閃いた。
なぜ今まで思い付かなかったのだろう?
『あの人』なら力になってくれるかも・・・
そうと決まれば。
逸 る気持ちを抑えながら、私は準備を始めた。
~to be continued~
【すぺしゃるさんくす】
スカル・コンドルさん・・・アメリカンドールちゃん・ショートフェイスドラクーンちゃんのイラスト
私のオリフレを出して頂きありがとうございます!
こちらこそ 🙇♂️
あの人とは一体?無限ループって怖いですよね!
だ、誰だろー?
コワイコワイコワイ!
友情出演いいぞ
二人とも強そう
最初はヒグマチームで考えてたんですが、
タイミング良くオリフレ化してくれたので差し替えさせてもらいました。
さすがベテラン。 スッと合わせてくれましたね。
[アルノツト報告]
-・-・・ ・-・-・ -・-・・ ・・- --・-・ ・・ -・ ・- -・-・・ -・ ・・ ・- ・---・ -・--・ --・ --・-- ・-・-・ --・-・ -・-・・ ・・- ・-・・・ ・・- -・--- ・-・-・ -・・-・ ・・-・・ - ・-・・ - ・- -・-- ・-・・ ・・ --・-- --・ -・- -・ --・-・ ・-・ --・-・
きんきゅうじたい きょだいせるりあん しきゅうおうえんもとむ
かむい けがあり わたし なし
>> 908 起
>> 913 承
【世にも奇妙なけ物語 ~きつねメビウス~】 [原案:ゆーたさん]
私は遭難しかけていた。
でも、こんなところで倒れている場合ではない。
キタキツネを救えるのは私だけなのだから・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私はこの奇妙な現象について相談に乗ってもらおうと、オイナリサマのいらっしゃる神社へ向かうことにした。
その最短ルートとして「ゆきやま越え」を選んだのだが、こんな時に限って猛吹雪に遭い、前も見えない。
かばんたちは「かまくら」を作ってやり過ごしたようだが、今はそんな時間も惜しい。
とにかく前に進もうとするが、カイロを持ってくるのを忘れたせいで体が冷える一方だ。
意識も朦朧としてきた。
そう言えば、このループに入ってからというもの、ろくに食事も摂っていなかった。
だからと言って用意しておいた「お供え用の稲荷寿司」に手を付ける訳にもいかない。
サンドスターがもう…
ついに私は意識を失った・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
動物だった頃、毛色の違う私は、仲間内から のけものにされていた。
#うぃきぺでいあ先生によると、どうやら私はアカギツネの遺伝的多型(突然変異)というらしい。
そんな中、キタキツネ(アカギツネの亜種らしい)だけはエサを分け与えてくれたり、
#一緒に遊んだり してくれた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日のこと、サンドスター噴火が起こり、逃げ遅れた私だけがフレンズ化してしまった。
しばらく心配そうにそばについてくれていたキタキツネも、やがて森へと帰っていった。
#なぜ私だけが・・・
私は、としょかんで「どうにかキタキツネもフレンズ化できないか」と訊いてみたが、
博士「賢い我々にも出来ないことはあるのです」
助手「そんな方法は聞いたことがないのです」と断られた。
その後、フレンズやセルリアンの研究をしているカコ博士にも同じことを頼んでみたが、
「自然の摂理に反する」と一蹴されてしまった。
・・・それでも私は諦めなかった…
気が付くと、そこはオイナリサマの神社だった。
???
「炎属性じゃからといって我に世話を焼かすな」
「あなたは・・・?」
この美しい深紅の羽と神聖さを感じさせるオーラ・・・
初めて見るフレンズだが、スザク様だろう。
確か、守護けもの:四神の一人だ。
「スザク様が助けてくれたんですね。 ありがとうございます」
オイナリサマ
「守護けものがフレンズを助けるのは習い性みたいなものですから気にすることはありませんよ」
オイナリサマは涼しい顔でそう言うと、お供え用の稲荷寿司を上機嫌でパクついている。
スザク
「助けたのは我なのに、なぜ何もしていないお前が食っておる?
ギャグもさらっと流しおって…」
オイナリサマ
「今回はシリアス系SSなので良き判断かと」
スザク
「・・・」
「すいません。
あなたまでいらっしゃるとは思っていなかったので手持ちが…」
スザク
「ああ、よいよい」 ノシ
手を振り、口ではそう言いながら、横目では虎視眈々と稲荷寿司を狙っている。
一方のオイナリサマも取られてなるものか、と警戒心を剥き出しにしつつ
「あなたはサンドスターを補給しておきなさい」
ーとジャパリまんの盛られた皿を差し出す。
神様同士がバチバチ火花を散らしている中、ジャパリまんに手を出すのは憚られる。
仕方がないので恐る恐る疑問を挟んでみた。
「と、ところでスザク様は何故ここに?」
スザク
「用があるのはお主の方じゃろう」
「!? では私がここに来た理由も?」
オイナリサマ
「私たち守護けものは、あなた方フレンズをいつも見守り、手助けるために存在するのですよ」
だったら話が早い。
「では、キタキツネを助けて下さい!」
スザクは片眉を上げる。
「我はお主のために来たのじゃが…?」
何だろう?
話が微妙に噛み合わない…
「私のことはどうなってもいいんです!
それよりキタキツネを…」
スザク
「アレはフレンズとは呼べんじゃろう」
フレンズ化した私は、オイナリサマのお手伝いをしながら薬の研究をし、時にフレンズの様々な病気を治したりした。
ガオガオ病のワクチンもその1つだ。
一方でフレンズやサンドスターの研究を独学で行い、
ついには「フレンズニナールKK」を創り出すことに成功した。
それに気付いたオイナリサマは、
「使うのはヤメておきなさい。 さもないと後悔することになりますよ」
ーと言ったが、
私は忠告を聞かず、キタキツネを探し出すと こっそり投与した。
フレンズ化は成功し、私たちはまた一緒に過ごせるようになった。
キタキツネ
「へ~ 雪って握ると固められるんだぁ…
#よっ んっ」
ギンギツネ
「あなたねぇ… 普通作るなら雪だるまとかウサギでしょ?」
キタキツネ
「いいの!
こっちがギンギツネで#もう1つがボク…」
そんなキタキツネを眺めながら私は、この上ないまんぞく…感を覚えていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなある日、キタキツネがセルリアンに襲われた。
と言っても「蝶ネジタイプ」と呼ばれるザコに腕を噛まれただけだった。
なのにキズが治るまで とても時間が掛かった。
博士「フレンズとしてかなり不安定な存在で、サンドスターの消化吸収効率も悪い個体なのです」
助手「セルリアンに対する抵抗力も極端に低いのです。 本当にフレンズなのですか?」
そう言われて内心かなり焦ったが、
「セルリアンって、そもそも何なんですか?」
私は日頃から疑問に思っていたことを聞くことで誤魔化した。
博士「山火事のような災害に例える者もいますが・・・」
助手「我々フレンズを形作る命の源:サンドスターを食べて増える病原菌のようなもの、なのかもしれませんね」
その後、キタキツネに身体的な後遺症が残ったり、
セルリアンへの恐怖心(トラウマ)を抱いたりしなかったことに安心はしたが、
やたら諦めが早いのだけは困りものだった。
それからの私は、いつキタキツネのフレンズ化が ふと解けてしまわないか?
いつセルリアンに襲われ、原作に戻ってしまわないか?
そんな目に見えない不安からか、ついつい過保護になっていた・・・
スザク
「パークは原作・フレンズ・セルリアンの微妙なバランスの上に成り立っておる」
いけない。
つい、ぼーっと回想にふけってしまっていた。
スザク
「そんな中、お主は『出来ること』と『やっていいこと』の一線を越えるコトをしでかした。
今お主が置かれている状況は、その報いじゃ。
それを抜け出すには…」
「キタキツネを見捨てろと言うんですか?」
スザク紛 い物』じゃ」
「そうじゃ。 アレは生まれるべきでなかった『
「あの子に罪は無い!」
スザク
「その罪を背負わせたのはお主じゃ!」
私は言葉を失った。
オイナリサマ
「・・・」
スザク
「しかしお前は十分に罰を受けた。
反省し、二度とこのようなことに手を染めない、と誓えば・・・」
「・・・」
スザク
「執着を捨てることじゃ。 そうすれば楽になれる」
オイナリサマ
「ギンギツネ、聞き分けなさい?」
「でも… でも!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スザク
「ふぅ…」
首を縦に振らない私にスザク様は心底呆れたように溜息を吐かれた。
スザク
「ここまで言って拒絶するというなら自業自得。
我は最低限の責は果たした。 あとは好きにするがよい・・・」
そう言うとスザクは去っていった。
オイナリサマもそれ以上 何も言わなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっと分かった。
この状況を作り出したのは私だったのだ。
この2つの相反する気持ちを「両立させるシチュエーション」として、私の歪んだ心が作り出してしまった世界。
それがこのループ・・・いやメビウス・スペース(捩じれた空間)だったのだ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
仕組みは理解した。
しかも自分の作り出した世界だというなら変えることが・・・
いや、最悪でも壊すことは出来るはず。
神に背き、手を払い除けてしまった私にどれだけのことが出来るかは分からないけど…
「いいえ、#諦めるものですか!
たとえこの身がどうなろうと、キタキツネだけは…」
私は、昔使っていた研究室に籠り、これから必要になるだろうモノを作り始めるのだった・・・
~to be continued~
さらにグレードアップしたフレンズニナールを作れば・・・
ギンギツネ「あ! そのテが…」
作者「キミは何も聞いてない、イイネ!」
ギンギツネ「ア、ハイ」
作者「しー!☝ 困りますよぉ、お客さーん」
最終話てはそれも出てきますが、更に斜め上を行く展開になってます
既視感のある写真か・・・どんな写真だろう
[アルノツト報告]
帰着した俺とカムイ。
疲れはてて一日以上眠りについていた。
夢から飛び起きた俺は、持って帰った記憶をカメラに渡した。
カメラ
「おはよう。よく眠ったな。」
キュウセン
「ああ。あと渡し忘れていたが、これが記憶だ。見たところテープみたいだぞ。」
カメラ
「わかった。カコ博士を呼んでいるから僕が預かろう。って、その黄金色の塊は?」
キュウセン
「巨大セルリアンに衝突した隕石です。不思議なことに自分で動き回っていたんだ。」
カメラ
「ふしぎだな。とりあえず持っておけば?運気上がりそうだし。」
キュウセン
「そんな理由かよ。」
そんなこと他愛もないことを話していると、ある一報が届いた。
「報告!報告!緊急事態!!ビースト発生!!方角は百三十五度!南東方向!アンインチホー周辺で被害発生!」
キュウセン
「なんだと?俺が向かおう。」
カメラ
「おっと、じゃあこれを持っていきな。」
キュウセン
「これは?」
カメラ
「海谷研究所製サンドスター調整針。対象を抑えて腕の静脈に打ち込むことでビースト状態から解放することができる。抑え込みに成功したらそれを使うんだ。」
キュウセン
「了解。それじゃあ行ってきます。」
カメラ
「行ってらっしゃい。なにかあったらすぐ報告するんだよ。」
俺はすぐ向かった。南東方向、アンインチホー周辺であれば周囲を回っている可能性もある。
向かっているとセルリアンに阻まれた。そのセルリアンは、どこか何かで見覚えがあった。
キュウセン
「ん?このセルリアンってあの書物にあった奴かな?確か名前は、ロタリア型セルリアンだっけな。」
彼らの対処は先手を取ればOKだったはずだ。
とりあえず何も考えずに尻尾を斬り落として身体を斬り裂き、すぐ向かった。
>> 908 起 >> 913 承 >> 922 転
【世にも奇妙なけ物語 ~きつねメビウス~】 [原案:ゆーたさん]
ボクは我儘だ。
今まで、ことあるごとにギンギツネを困らせてきた。
今回のこともそうだ。
博士たちによると、
ボクの身体はサンドスターの衝突という偶然によって生まれたフレンズと出自が違い、
いつフレンズ化が解けてもおかしくないくらいゼンゼヨワイーらしい。
又、セルリアンへの耐性も低く「次、襲われたらひとたまりもないでしょう」と言われた。
そんな話をボクはスンナリと受け入れられた。
この2つの相反する気持ちを「両立させるシチュエーション」として、ボクの歪んだ心が作り出してしまった世界。
それがこのループ・・・いやメビウス・スペース(捩じれた空間)だった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だけど、ここまでくるとボクだけの力で起きているとは思えない気がしていた。
メビウスの輪とは表が裏に裏が表に繋がっているからだ。
ギンギツネはいつものようにボクを起こした後、どこかへ出掛けて行った。
同じ朝を繰り返すたびに消耗している様子なのに、まだ何かを企んでいるらしい。
ボクのように諦めれば楽になれるのに…
とにかくこのままでは埒が明かない。
なんとかこの輪を断ち切らないと・・・
そんなことを考えていると、美しい深紅の羽に神聖なオーラをまとったフレンズが突如 現れた。
そのスザクと名乗ったフレンズは言った。
「我はフレンズを見守り、手助けするために存在する守護けもの。
ギンギツネは助けてやれるが、お主はそうではない。
それでもお主は願うのか」と。
改めてボクは「自分はどうなってもいいからギンギツネを助けて欲しい」と言った。
スザク
「お前たちの互いを想う絆は強すぎる。 だが、やるだけやってみよう」
スザク様は、そう言うと去っていったが正直 不安だった。
ギンギツネは頭が固い上に、なんでも独りで背負い込むところがある。
次で最後にしよう。
話せば分かってくれるだろう。
ボクが居なくなればギンギツネは解放されるのだから・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ギンギツネ、話を聞いt…」
ギンギツネ
「デカクナールDX!」
帰ってきたギンギツネに声を掛けようとした途端、
どこからともなく取り出したフラスコの中身をいきなりぶっかけられた。
「ペッ、ペッ! な、何…? これ」
「ボクのことは もういいんだ。 だから諦めて」
ーと訴えるつもりが、すっかり先手を打たれた格好だ。
口の中にも薬が入ってきて、少しだが飲んでしまった。
「うが…?
何かが喉を迫り上がってくる。
そして、あっという間に口の中を占拠し・・・
ゔぇっへ!」
思わず吐き出す。
丸い本体にたくさんのスパイク(トゲ)が生えたウニのような姿のセルリアンが姿を現した。
ギンギツネ
「やっと正体を見せたわね!」
続けてギンギツネは、もう1本フラスコを取り出すとグイっと飲み干す。
「ママニナールOπ!」
みるみるギンギツネの胸囲が2カップは膨らみ・・・
張りつめた服の頂点の色が変わったように見えた。 もしかして濡れている…?
そんな様子に気を取られていたボクは、うっかりウィルスリアンに飲み込まれてしまう。
「しまった!」
そこへギンギツネも飛び込んでくる。
ボクのために またギンギツネが危険にさらされてしまう。
そんな自分の無力さにほとほと呆れながら・・・
ボクたちは溶け合って1つになった…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いや、その表現は正確ではない。
ボクはすぐにギンギツネだったモノに包まれ、ウィルスリアン溶液と隔てられた。
経験がないので分かるはずもないのだが、それはまるで「母親の胎内」にいるようだった。
温かい・・・
頬に何か、大きくて柔らかいものが押し付けられる。
ボクは本能のままに、知っていたかのように その先端を探し出すと口に含み、吸い出す。
薬のせいで苦かった口の中が、甘い何かで満たされる。
そんな幸せな気分に浸っていたのも束の間、気付いたらウィルスリアンの外に産み落とされていた。
!?
慌てて向き直る。
そこにはウィルスリアンの羊水中で漂う虹色の球。
「ギンギツネぇ!?」
そう呼びかけるとフレンズの形になり、語りかけてきた。
#ギンギツネ「今までごめんなさい。そしてありがとう…」
「そんな・・・」
突き飛ばされた・・・気がしたが、腰が抜けただけかもしれない。
さっきまで見ていたギンギツネの姿は幻影だったのだろうか?
虹色の球が漂っているだけだ。
ーと、突然ウィルスリアンのトゲが尻もちをついたボク目掛けて触手のように伸びてくる。
死にたくない! ボクは咄嗟に手を顔の前にかざす。
カピバラ
「危ないよよよ…」
カピバラが飛び込んでくると背中の桶を取り、盾のように構え触手の攻撃を防ぐと、
すぐさま頭のタオルを鞭のように操り・・・
ぱっかーーん!
『へし』に一撃を食らわせるとウィルスリアンはキューブ状に飛び散った。
キタキツネ
「ありがとう、助けてくれて…」
カピバラ
「でもギンギツネさんが・・・」
虹色の球が転がる。
やがてサンドスターが抜けていき・・・
原作の姿に戻る。
キツネは名残惜しそうにしばらく部屋をうろついていたが、やがて森に帰って行った。
カピバラ
「追い掛けなくていいのかななな…?」
キタキツネ
「いいんだ。 いいんだよ、これで…」
こんな形になるとは思ってもみなかったけど…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
博士
「そんな極小のセルリアンが存在するとは・・・
タイリクオオカミのホラーネタが増えますね」
助手伝染 されたのでしょう」
「恐らくお前が大あくびをした時にギンギツネから
真実を聞いても、そのことでギンギツネを責める気にはなれなかった。
たまたまセルリアンに抵抗力のないボクだからこそ こんな事態に陥ったのだろうから。
博士
「なんでもヒトは#初乳を与えることで母から子に免疫や殺菌力を授けるそうです」
助手
「ところで、その薬は本当に残ってないのですね? 隠すとためになりませんよ?」
どうやら博士たちは『ないすばでぇ』になり損ねたことを根に持っているらしい。
もしレシピが見つかったとしても黙って処分しておいた方がいいだろう。
でないと、喉から手が出るほど欲しがるフレンズの間で争いが起こりかねない・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからというもの、オイナリサマがボクを心配してたびたび様子を見にくるようになった。
あまりにも しょっちゅう来るので気を使わせるくらいなら、と思って
「オイナリサマのところでお世話になろうかな?」
と切り出してところ、とても喜んでくれた。
どうやら寂しかったのはオイナリサマの方だったようだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここが…」
ある日、ギンギツネが研究に使っていたという部屋に入ってみた。
棚には怪しげな薬がたくさん並べてあった。
そのうちの1つに目が留まる。
『フレンズニナールKK+』
「これって…」
名前から察するに原作を人工的にフレンズ化する薬だろう。
ふと、ある誘惑に駆られる。
これを使えば・・・
逆にこれを使わなければサンドスターの気まぐれ… 偶然に頼ることになる。
何年、何十年・・・いや何世代経たないと、
いや、一生出逢えないかもしれない・・・
薬を手に取ってみる。 じっと見つめる・・・
ボクは。
ボクなら・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガシャーン!
オイナリサマ
「なんですか? 今の音は」
キタキツネ
「ごめんなさい。
部屋の掃除をしようと思って…
棚の整理をしてたら落としちゃった」
オイナリサマ
「・・・
そうですか。 それがあなたの決めた道ですか…」
キタキツネ
「・・・」
オイナリサマ
「さあ、片付けましょう。
そこに雑巾とホウキがあるでしょう。
ガラスで手を切らないよう気を付けるのですよ?」
キタキツネ
「はーい」
~〇年後~
パークにサンドスターが降り注いだ次の日、ボクはゆきやまにいた。
「#よっ んっ」
???
「普通作るなら雪だるまとかウサギでしょ?」
キタキツネ
「いいの!
こっちが …で#もう1つがボク…」
ギンギツネ
#まったく、あなたって子は…
キタキツネ
「#おかえりなさい!」
~おわり~
ママニナールOπだと・・・もうちょっと詳しkいやギンキタが幸せそうでよかったよかった
存在を知られると戦争になりかねないので、どうぞご内密に…☝
ギンキタも素敵なコンビですよねぇ
[アルノツト報告]
朝8時から歩き続けて、だいたい4時間ぐらい。腹も減ったし少し疲れたのでキャンプ地まで昼間休憩をとってもう一度探しに出かけた。
昼休憩から2時間、ビーストを探していると、後ろから足音が聞こえてくるので振り返ると後ろにいるのはヒグマだった。
いや、確かにヒグマだが、何かおかしいぞ?目がやけに光ってるし、身なりも...
ヒグマ
「ウォァァァァァァァァア!」
キュウセン
「なッ、あいつがビーストだってのか!?」
疑問も浮かんだがそんなこと考えず、逃げて逃げて逃げた。だってヒグマが全速力で追いかけてくるからね!
逃げ続けているといつの間まにか行き止まりになってしまった、壁でうまく宙返りをして後ろについて、あの例の物を投げた。
ヒグマ
「アァァァァァ....。」
バタッとおとをたてて倒れたかと思えばなんか寝始めていたので仕方なく起きるまで待った。多分ビーストはこのヒグマで間違いないだろう。そういえば最近リカオンからヒグマがいないとの情報があったので報告を聞いたがこのことだったのか。
とりあえず安全な場所へ避難させ様子を見ていると、一時間後に飛び起きたかと思えば、何か話し始めた。
ヒグマ
「.......ぁ...た。」
最初はかすれた声で聞き取りにくかったが、そのあとヒグマが大きな声で言った。
ヒグマ
「お前、なぜそうするのだ!」
大きな声でとにかくびっくりしたし、なんか意味も分からなかったので、冗談でこう言った。
キュウセン
「ヒグマ、君はいつになったらビースト化が解けるんだい?」
ヒグマ
「え、ってあんただれ!?」
キュウセン
「えぇ...。なんだよ俺のこと覚えてねえのか。」
たしか前の顔合わせで一言挨拶をした気がするのに覚えてもらえなかったらしい。
キュウセン
「俺の名はキュウセンだ。以前会ったはずなんだけど?」
ヒグマ
「え?そうだっけ?」
おいおいおいおーい。なんだよそれ。と思ったけど、以前あいつ(カメラ)からこんな話を聞いた。
『ビースト化したフレンズは、その当時(ビースト化しているとき)の記憶はなくなってしまう。』
たぶんビースト化したヒグマは俺や新人とあってからの記憶がごっそりなくなっているということだと考えた。
キュウセン
「君、一人で帰れるか?」
ヒグマ
「...立ち上がることができないんだ。足がなぜが筋肉痛で動かない。」
キュウセン
「えぇ...。(二回目)」
キュウセンの心
(寝たはずなのになんで回復しねえんだよ)
ヒグマ
「えぇ...って言うな!」
なんか回復を待って帰るのも長そうだし、そろそろ夕方なので昼休憩をしたキャンプ地までヒグマをおぶって帰ることにした。
~キャンプ地まで向かう途中~
おぶって一時間、カメラに話という名の報告をしていた。
カメラ
「...でヒグマをおぶっていると。」
キュウセン
「ああ。どうやら記憶が少しないようで。」
カメラ
「そうか。くれぐれもしっかり安全に帰るんだぞ。」
キュウセン
「じゃあ終話します。」
カメラ
「はーい。終話了解。」
そうして走っているとヒグマが話しかけてきた。
ヒグマ
「あんたっていつもこんなことしてるのか?」
キュウセン
「君もそうだろ、俺は一日で北から南まで走ったこともある。」
ヒグマ
「わたしはそんなに移動しないけど。」
キュウセン
「まあ、俺は走りなれてないと君みたいな歩けない子をおぶって移動させることができないから。」
ヒグマ
「ああ。」
とりあえずキャンプ地に帰ってヒグマを寝かせてから俺は眠りにつくことにした。
[けもフレの完全私的ネタ短編集]2
「おはよー。」
ジャパリパークの目覚めのいい朝。長米新隊 は、自分の部屋から空のコップと部屋着姿でリビングに顔を出した。
保安調査隊の隊長である
「「「……???」」」
しかし、ドール、ミーアキャット、マイルカの3人は目を丸くして長米を見つめる。
「あれ?顔に何かついてる?それとも寝ぐせ?」
長米は自分の髪の毛を触る。
「……誰ですか?」
「へ?」
ドールが訳のわからないことを聞いてきたので、長米は思わず変な声を出してしまった。
「誰って……俺だよ俺!保安調査隊の隊長の長米……」
「保安調査隊の隊長の長米……?ドール、もしかして貴方、勝手に……」
「いやいやいや、まさかそんな、さすがの私でもそんなことしないですよ!」
「じゃぁこのヒトは誰なの?」
「もしや、最近噂の密猟者...」
「そ、そんなのただの噂ですの!」
「と、とりあえずミライさんを……」
「あのー……3人ともどうしたの?」
目の前で急に焦ったりこの人呼ばわりし始めた3人に恐る恐る話しかける。
「ふぁっ!?誰ですか貴方は!」
騒がしい声が聞こえてリビングに来たミライは長米を見るなり悲鳴を上げた。
「えええ!?誰って俺ですよ!隊長の長米新隊ですよ!」
「近づくなこの不審者!さてはフレンズさんにあんなことやこんなことをするつもりなんでしょう!そんなことはさせませんよ!フレンズさんの耳とお尻は私のモノですから!」
そう叫びながらスリッパをかまえる。
「みんなしてなんなんだ……もしかしてドッキリか?ドッキリなら早くネタバラシを……」
「さっきから隊長だのドッキリだの、何を訳の分からないことを言ってるですの!まだ保安調査隊の隊長は募集してないし、そもそもまだオープン前ですの!」
ミーアキャットが怒鳴った。
「ええ!?ミーア先生まで何を……マイルカ、これはドッキリだよな?だとしたらかなりキツいぞ。」
「え?え?え?え?」
マイルカは困惑した表情で目を泳がしている。
「マイルカさんに近づくなー!」
スパーンと爽快な音がリビングに響く
「いたっ!ちょ、ミライさんまで何やってるんですか!?」
頭をスリッパで叩かれた長米は頭頂部を押えてうずくまる。
「うるさい不審者!ジャパリ警察に突き出してやる!」
「この男を取り押さえるですの!」
「了解!」
「わっふい!」
「えっ、ちょっ!?」
長米はドール、ミーアキャット、マイルカ、ミライの4人に取り押さえられてしまった。
『速報です。今朝、ジャパリパークに自称パーク職員の年齢住所不詳、長米新隊 容疑者が不法侵入し、フレンズに取り押さえられる事件がありました。取り調べに対して男は、『俺は不審者でも密猟者でもない!保安調査隊の隊長だ!』と供述し、容疑を否認しています。なお、ジャパリパークは現在、1年後に控えたオープン準備中で、保安調査隊の隊長の募集はしていないと……』
「なにこれチョーウケる」
「なんでもフレンズを襲おうと不法侵入したらしいよー」
「まだオープンまで1年もあるのにね。バレないとでも思ってたのかなw」
とある高校の教室で、スマホでニュース速報を観た女子たちが会話をしている。
「ちょっと待って、長米新隊って、アイツの名前と同じじゃんw」
「ほんとだー!そういえばアイツ、高校出たら保安調査隊の隊長になるっていってたよねw」
「すっごい偶然だね、ハハハ」
その”アイツ”というのは、将来保安調査隊の隊長になる夢をもつ一人の青年であった。
「お前、今朝のニュース観た?名前がお前と同じだったぞwwww」
席に座るその青年、長米新隊 の肩をクラスメイトが叩いた。
「観たよ観たよ。まったく、朝からずっと家族からも笑われてさんざんだよ。」
長米はため息をつく。
「まーまー。これも何かの縁。午後にジャパリパークから警察署まで護送されるらしいし、放課後に見に行こうぜw」
「別にいいけど……」
(なんだかおもしろそうだな)
内心ワクワクしながら、長米は授業の用意をし始めた。
―――――――――
「今のお気持ちを!」
「どうして勝手に侵入したんですか!?」
長米容疑者(自称隊長)は、護送用のワゴンに乗るためにジャパリパークの入り口から出た途端、マスコミに囲まれてしまった。
「はいはい近づきすぎ!邪魔だよ邪魔!」
護送警官がマスコミを押しのけながら進む。
(どうしてこんなことに……俺は本当に隊長なんだよ!)
心の中で長米容疑者は嘆く。
すると、顔を上げた長米容疑者の視界の端に、一人の青年の顔が見えた。
(あれは……俺!?)
思わず二度見した長米容疑者は、もう一回その青年の顔を凝視した。
やはり自分の顔だ。
(一体どういうことだ!?)
「ちんたらしてないではよ乗らんかい。」
警官に蹴飛ばされた長米容疑者は、その答えを探ることもできずワゴンの中に押し込まれた。
―――――――――
「……お前の顔にそっくりだったな。」
「うん……」
「名前も顔の同じとか、すげぇ偶然だなw さーて、面白いもんみたし帰るか。」
「う、うん」
長米は変な胸騒ぎに違和感を覚えながらも、護送される長米容疑者の乗ったワゴンを横目で見ながらその場を後にした。
そして1年後
無事高校を卒業した長米は、晴れて保安調査隊の隊長に抜擢された。
隊員のフレンズ、ドール、ミーアキャット、マイルカやそのほか沢山のフレンズと交友を深め、幸せな日を送った。
空白
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……あの日までは。
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空白
ある朝、長米は自分の部屋から空のコップを片手に部屋着姿でリビングに顔を出した。
「おはよー。」
「「「……???」」」
しかし、ドール、ミーアキャット、マイルカの3人は目を丸くして長米を見つめる。
「あれ?顔に何かついてる?それとも寝ぐせ?」
長米は自分の髪の毛を触る。
「……誰ですか?」
「へ?」
長米改め長米容疑者は、ドールの言葉に思わず変な声を出してしまった。
[アルノツト報告]
-・- ・- -・- --- -・・ ・ -・- ・ -・ -・- -・-- ・・- ・--- --- ・・・・ ・-・ ・・・・ ・-・ -・ ・-・ ・---- ・・-・ --- ・-・ - ・-・ ・ ・・・ ・・・ --- ・・-・ -・- ・ -・ -・- -・-- ・・- ・--- --- ・・・・・ ・---- ・・--- ・・・-- ・・・・・ -・・・ - -・- ・- -・- --- ・・・・ ・- -・- ・- ・・・ ・ -・・・ - -・- ・・ ・-・ --- ・- ・-・ ・--・ ・・・・ ・- ・・・- ・-
わいわれ ほへ わへたわけうをれ ぬな ぬな たな ちれなむなへらら れち わへたわけうをれ はむ わいわれ ぬいわいらへ はむ わ゛なれ いなつぬい くい
KAKO
DE
KENKYUJO
HR HR
NR1
FORTRESS OF KENKYUJO
5
1235
BT
KAKO HAKASE
BT
KIRO ARPHA
VA
たまーにあげてるオリフレのカワセミちゃんの短編作りました!
良ければどうぞ!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12955115