私はカフェに通うようになりました。
お客さんとして、そして忙しい時はウェイトレスもしました。
トキさんやショウジョウトキさんが居る時は、
厨房に入って紅茶の淹れ方を教わることもありました。
そして・・・
おうちに帰ると、ともえさんたちが「おかえり」を言ってくれました。
出迎えてくれる人がいる、というのがこんなに温かいとは思っていませんでした。
久しぶりに「あの日」の夢を見ました。
夕焼けの中で「お別れ」をしたあの日・・・
私は久しぶりに金庫を開けて「例の絵」を眺めていました。
ともえさんたちが来てからというもの、いろんなことがあって・・・
忘れていました。
指示を守ろうと。 ヒトが帰るのを待ち続けようと。
決めたはずだったのに。
それでも思い出は色褪せていってしまいます…
この絵のように・・・
私も、こうやって変わっていってしまうのでしょうか?
変わっていくということは・・・
~次回 完結~
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