【けものフレンズ BSTK】
サーバル
「ねえ、また『まんまる』がベコッてなって、まんまるじゃなくなってるよー」
かばん
「パンクか〜」
サーバル
「もう予備のまんまるも使い果たしちゃったよね」
かばん
「うん… このバスも見つけた時にはボロボロだったもんね」
ボスウォッチ
「スペアタイヤなら まだあるヨ。
電池の時と同じで、こうざんに登らないといけないけどネ」
かばん
「さすがラッキーさん。
パークの施設に詳しいですね」
ボス
「それほどでもないヨ」
サーバル
「じゃあ、私がリフトを漕ぐね」
かばん
「サーバルちゃん。
いつも率先して力仕事を引き受けてくれてありがとう!」
サーバル
「私が漕ぎたいだけなんだけど・・・
どうしたの? さっきから」
かばん
「サーバルちゃんみたいに『良い所を見つけて褒める』っていうのを見習おうと思って。
僕もサーバルちゃんに励ましてもらえたから、ここまで頑張れたんだし」
サーバル
「そう? なんか照れちゃうなぁ///」
ボス
「じゃあ、行こうか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ロープウェイ乗り場 カフェ駅 横の物置〜
かばん
「ここですね」
ガチャ…
サーバル
「・・・
まんまる、無いよ?」
かばん
(あれ? 足漕ぎリフトがある・・・)
ボス
「検索中、検索中… ❗」
サーバル
「またぁ?」
かばん
「こういうのって普通、下にもあるよね?
一度、確認してみようか」
サーバル
「その前にカフェでお茶にしない?
喉渇いちゃった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アルパカ
「いらっしゃ~い お久しぶりだにぇ~」
かばん
「こんにちは。 また来るって約束でしたから」
サーバル
「アルパカも元気してた?
あ、紅茶とジャパリまんのセット2つね!」
アルパカ
「元気だよぉ。
はぁい、セット2つにぇ~」
#イエイヌ
「いらっしゃいませぇ。 セット2つですぅ」
かばん
「あれ? 新しい店員さんですか?」
アルパカ
「元はお客さんなんだけど、たまに手伝ってくれるんだぁ~」
イエイヌ
「初めまして。 イエイヌです」
サーバル
「可愛いね。 その服も似合ってるよ」
イエイヌ
「///」
アルパカ
「そうだ~ ちょっとボスちゃんに頼みがあるんだけど~」
かばん
「ラッキーさんに、ですか?」
アルパカ
「あのにぇ~ 『りふと』っていうの?
もう一台ないかな~って」
サーバル
「どういうこと?」
アルパカ
「一台しかないといろいろ不便みたいでにぇ~
トリノコの中には乗ってみたいって子もいるし~
ビーバーちゃんとプレーリーちゃんに作ってもらおうかな~とも思ったんだけどぉ~
博士たちが『ボスなら知っているはずなのです』って言ってたのぉ~」
かばん
「ああ、それならありましたよ」
サーバル
「うん。
かばんちゃんが、その方が便利じゃないかって言ってたから、ボスにやり方を聞いて出しといたよ」
アルパカ
「そうかぁ~ 助かったよぉ~ 3人ともありがとにぇ~」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ロープウェイ乗り場 ふもと駅 横の物置〜
サーバル
「おーいしょ、おーいしょ。 とうちゃーく」
かばん
「おつかれさま」
サーバル
「2回目だからかな? そんなに疲れてないよ?」
かばん
(フレンズの体力って…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サーバル
「やっぱり無いよぉ?」
埃っぽい物置きに目ぼしいものはなかった。
ただ、リフトがあったと思われる場所にだけ、キレイな型が残されていた。
ボス
「ごめんネ」
サーバル
「ボスのせいじゃないよ」
かばん
「そうですよ。
他を当たりましょう」
ボス
「それなら・・・」
かばん
(最近、開けた跡がある。 一体 誰が…?)
コンテンツ
【けものフレンズ 12.2話 BSTK】
2人は『ばすてき』に乗り、『ようこそジャパリパークへ』のショートverの曲に乗って、
急な坂を下り、鬱蒼とした森を抜けた。
辿り着いた先は・・・
アライ
「ココはどこなのだ?」
フェネック
「おかしいな~ ゆうえんちの先に あんな坂あったかな~?」
2人は違和感を覚えていた。
一瞬、海が見えたような気がしたが、目の前に横たわっていたのは大きな河だった。
アライ
「おぉ!
フェネック、あれを見るのだ!」
アライさんが指差した方を見ると、
森の中、少し開けた場所に薄汚れたバスが打ち捨てられている。
アライ
「アライさんはツイているのだ。
これで『みっしょんこんぷりーと』なのだ!」
フェネック
「アライさ~ん、ちょっと待って~?」
こっち。 こっち。 すぐだヨ
何かの声に気付いたフェネックが、バスに近付こうとするアライさんを制止すると、茂みから
声の主、ボスが現れる。 続いて、サーバル、コツメ、ジャガー、かばんが出てきたのだ。
アライ
「フェネック、アr… ムグググ…」
フェネック
「し~」
フェネックはアライさんの口を塞ぐ。
かばんたち5人は、しばらくバスを検分すると、また茂みの中に戻っていった。
アライ
「かばんさんたちは『ゆうえんち』にいるはずなのだ。
いつの間に追い抜かれたのだ?」
フェネック
「多分そうじゃないよ~
ボスに体があったでしょ~?」
アライ
「そうなのだ!
一体どういうことなのだ?」
フェネック
「これは・・・
BSTK(Back Skip The Kouzan 3話~こうざん~に巻き戻ってしまった)だね~」
アライ
「うえぇぇぇぇっっ!?」
タイムスリップしただと…
アライさんは未来を変えられるのか!?(そもそも変える必要はあるのか!?)
むしろ、あのアライさんたちが未来を変えないでいられるか?
そして見事まんまるを手に入れて
BTTF(Back To The Future 未来に帰ること)が出来るのか?
そっちの方が心配ですねw