【月の瞳を持つけもの】
~3話 ムーンライトハウンド~
博士
「よく気が付きましたね」
助手
「かばんも なかなかやるのです」
サーバル
「え~? ホントに気付いてたのぉ?
かばんちゃんに乗っかっただけじゃなくてぇ?」
博士
「な、なにを言うのです。 我々は賢いのですよ」
助手
「そ、それくらい見抜けて当然なのです。 我々は賢いのですから」
サーバル
「そーなんだぁ」
アミメ
「ちょっと待ちなさい。
イエイヌは中秋の名月の翌日と言ってたわ。
満月ではないのでは?
イエイヌは偽証をしていたのよ! それともあなたがウソをついてる?
いえ。 それどころかグルになって口裏合わせを・・・」
かばん
「いえ、ウソではありません。
僕も気になったので、調べてみました。
#コレ を見て下さい。
矛盾はしないんです」
博士
「よく調べあげましたね」
助手
「かばんも なかなかやるのです」
サーバル
「当たり前じゃない。 かばんちゃんはすっごいんだから!」
かばん
「サーバルちゃん…」
博士
「ですが、イヌ科フレンズ、満月の夜と
『月の瞳を持つけもの』は、どう結び付くのです?」
かばん
「すみません。 さすがにそこまでは・・・」
助手
「まあ、闇雲に探しても見つからない、ということが分かっただけでもヨシとしましょう。
確か次の満月は11月12日。
それまでに何かムーンライトハウンドをおびき寄せる手段を考えましょう」
かばん
「え…」
博士
「ところで『月の瞳を持つけもの』という名前は、長ったらしくて言いにくいのです」
助手
「何かこう、しゅっとしたネーミングは無いものでしょうか?」
サーバル
「かばんちゃん、何かない?」
かばん
「う、う~ん、そうだなぁ・・・
『ムーンライトハウンド』・・・とか?」
サーバル
「お~ カッコいい名前だね」
タイリク
「・・・」
博士
「あまり短くなってないような気もしますが、まあいいでしょう。
採用するのです」
助手
「では我々は、その『ムーンライトハウンド』捕獲に向けて準備しておくのです」
かばん
「あの・・・」
博士
「なんです?」
かばん
「そこまでしなくてもいいのでは…」
助手
「何を言い出すのです!」
サーバル
「どうしたの、かばんちゃん。
なんか急に消極的になったね」
かばん
「そ、そう…?
でも満月の夜に一人で出歩かなければいいだけなんじゃないかなって」
博士
「パークを騒がすムーライトハウンドを、このまま放っておく訳にはいかないのです!」
助手
「それがパークの平穏を保つためなのです!」
かばん「・・・」
タイリク「・・・」