自転車屋レベルのひどい整備は山ほどあるんですけど、特にひどいのはBBです。
僕はだいたい年10回くらいはBBを分解掃除しています。雨乗ったりすると、砂や泥が入ってすぐ音が鳴り出すので、そうなったらBB分解掃除するしか無音になりませんから、すぐやります。泥や砂続く時は週3回やったりする時もあります。1回の作業時間は10分以内なので、たいした手間ではありません。
過去に僕が書いたBB交換の奥義を見てる人は僕のBB交換手順を御存知だと思いますが、ユーチューブみていると、こういうBB交換をメーカーが推奨しています。
https://www.youtube.com/watch?v=CiwgB9daXWU
RITEWAYってアホかド素人??
こういうの真似している人も多いみたい。
https://www.youtube.com/watch?v=1HL1bBd8VLM
こういう間違った整備している人って、みなさんクランク何回転するかっていう確認をしません。最後に何回転するか確認しないと整備結果がわからないでしょう。上の整備では、たぶん2~3回転で止まると思う。
僕は分解掃除した後は必ず何回転するか確かめます。こうやって。
https://www.youtube.com/watch?v=y6ntPnpLhEI
トルクレンチで何キロとか余計なことばかりやって一番走行時に重要な何回転するかを確かめないのが3流自転車屋レベルの特徴、自転車の整備を何のためにやるのかという根本的思想が間違ってます。
それは使っている工具にも出ていて上のRITEWAYで出ている片側開きのBB工具はゴミ。絶対使ってはいけない工具です。BBは非常に微妙な力加減で締めます、だから必ずメガネレンチのように円を全部つかむ工具でやります。
工具見ればどのくらいの整備しているかわかるので、もし、みなさんのまわりで片側開きBB工具使っている人がいたら、そういう人には絶対自転車触らせないことです。
たぶんホローテックBBってガチガチに締め込めばいいと勘違いしている3流自転車屋レベルの整備で壊されます。その人のクランク回して見て下さい、3回くらいで止まるでしょう。
僕はBB30やプレスBBの自転車には乗りません、プレス式はだいたい3回着脱すればゆるんできて寿命です。最初に書いたように僕なんか音鳴り起こればすぐBB分解掃除して無音にしていますから、下手すれば一週間で3回着脱分解掃除することがあります。1週間でフレームおだぶつみたいなのは御免です。
僕は自転車は無音でないと気に入らないので、ちょっと極端かもしれませんけど、BBの音鳴りは少し走れば必ず出ますから、よくプレスの人乗れるなあと思います。ミシミシ、ギッタン、バッコン鳴っても気にしないのかな?
ハンマでたたいてクランク入れろだの、クランクシャフトにグリスぬれだの(こういう砂で汚れる場所はグリスはねじ以外は使ってはダメ、下手な人ほど油使いまくった整備をします)。デタラメの3流整備に惑わされず、100%性能を発揮できる整備を目指してね。
自転車道場基準ではクランクは10回転、前後ホイールは120秒、それ以下の場合は整備したとは言いません、自転車屋レベルのふざけた整備で満足せず、真剣勝負でビシッと決めてください。
tukubamonさん
BB5600分解
シマノのBBはクランクがセットできるカバーがあって、その下にベアリングのダストカバーがあって、それを外すとベアリングが見えます。開放式?
ここまで分解するのが良くないのかもしれませんが、構造はこうなっています。
カバーは精密ドライバー等はがし工具で外れます。
今手持ちで新品6700は2個あります。過去に5個買って、友人のも含めると12個くらいは触ってグリス交換しています。裏側の構造はどれも同じでした。tukubamonさんが分解した5600も1個手持ちがあります、これも裏側は6700と同じです。6600も同じだったと記憶しています。
なのでグリス裏側から押し込んで軽くしました。
僕の見た物は全部構造は同じでしたけど、シマノは時々デザイン変更したりするので、裏側も塞いでいるのがあるのかもしれません。その場合は裏側からグリス押し込むのは無理ですね。
何もしないで10回転するなら、整備しなくてもいいと思います。僕のとこに来た自転車は全て何もしないで(自転車屋整備で)1~3回転で止まり、1年以上乗っても同じ状態で、乗るとクランクがクソ重いのが誰でも実感できるような状態でした。僕が整備して回転を軽くしてあげたら「同じ自転車とは思えない」と大喜びして帰っていきました。
自転車屋も最初からそういう自転車にしてあげればいいのになあと思いますが(現実は厳しいです)
skogenさん
上の方に書き込んでますが、2年ほど前、ホローテックBBの軸受ベアリング(以下、BB)の回転調整を試して、その後、掃除も兼ねて何度か整備しました。その際、考えた理屈があります。
この整備の本質は、一部の人(多数かも?)が考えているようなものでは無いと考えています。でも、検証が甘いので、そういう可能性がある、ぐらいで読んで下さい。
簡単にまとめると、
注:2が正しいとして、自由回転数を優先し、BBの締め込みを緩くするとガタが出ます。回転系のガタは厳禁です。
1についてはイライアスさんの考えと同じです。緩いグリスを入れるとベアリングカバーの摩擦抵抗が減ります(理屈では、ベアリングそのものの回転抵抗は摩擦抵抗よりも小さく、グリスの粘性による抵抗も小さいです)。グリスアップによる回転抵抗の低下は1W程度で、これが無負荷時のクランクの主要な回転抵抗です。
2はBBシェルの精度の問題だと考えています。クランクシャフトと左右のBBの中心軸がわずかにずれていて、BBを強く締め込むとフレーム側のBBシェルののネジ切り精度に依存して、左右のBBの中心軸がわずかにずれる。そこにクランクシャフトを挿入すると、結果として、ベアリングが回転軸に対して垂直方向に押し付けられ、回転抵抗となる(荷重が掛かった状態と同じになる)。
2年前に整備した時、BBのどこが変形するのか分かりませんでした。その後、BBの整備をする際に、左右のBBを片側ずつ締め込んだり、緩めたりして、クランクシャフトの出し入れのし易さ、クランクの回転のスムーズさを感じると、BBシェルの精度が関係している、なんかそんな感じがしてます。
BBを緩やかに締め込むと、BBはBBシェル内でわずかに動くので、回転は良くなりますが、ハブ軸と同じようにガタが出る可能性があります。せっかくの高剛性ホローテッククランクでガタが出ては本末転倒です。中心軸が揃う絶妙な締め込みポイントを探せば、そこで回転が良くなるような感じがします。
ぜひskogenさんが解明して理論化してください。
そのための僕の経験したデータを書きます。
20台の自転車にホローテックBBを取り付けました。それぞれ別の新品BB、6700が15個、残りは4500、5600、6600などです。
20台とも締め込むと回転が悪くなりました。1~3回転、20台の自転車は全てフレームは別で、BB を緩めて適正な位置に整備をやり直すと回転は軽くなりました(7~10回転)。
ホロ-テックBBは手で回すくらいの緩いトルクでもガタは出ません。
元々ベアリングが左右のパーツ内に固定されて入っていて、単体部品でガタはありません。そこでもしガタが出るとしたらベアリングの隙間ではなくBBのねじとフレームのねじのかみ合わせ部分のガタになります。よほどフレームの仕上げが悪いものでない限り、このねじのかみ合わせにガタが出ることはありません。スクエアBBのガタはベアリングの玉軸押さえの隙間で出てきます。ホロ-テックBBとは大きく異なっています。
以上が僕の経験です。どうして締め込む力によって軽くなったり重くなったりするのか?この謎を解いてください。
skogenさん
豊富な症例有難うございます。
スクエアテーバーの話が出ましたが、実は、スクエアテーパーBBの回転抵抗との比較が、ホローテックBBの回転がなぜ渋いのかを考える発端でした。
というのは、私のつたない経験では、スクエアテーパーBBの方がホローテックIIより回転が良い気がするからです。
違いはスクエアテーパーBBがカップアンドコーン型のベアリングで、ホローテックBBが普通の玉軸受ベアリングという事。
両者の違いは、玉を押す方向。カップアンドコーン型は中心軸がずれても吸収できますが、普通のベアリングは軸がずれると荷重が増えることと同じになります。
検証できてませんので、とりあえずここまで。
あと、ガタはBBとBBシェルのネジの間、ごく小さい隙間を想定していました。ネジを締め込むのに少し力が必要なBBだと手で感じ取れない程度で、クランクの変形量よりも小さい10μm以下を考えていました。
検証も含め、もちょっと考えます。
私の検証だけでは、はなはだ症例が少ないので、皆さんも調べてもらえると嬉しい。
私の仮説:
「BBシェルのネジ切りの中心軸が左右で極くわずかにずれていたとします。BBをキッチリと締め込むと左右のベアリングの中心軸はBBシェルのネジに合わせてずれます。そこに真っすぐのホローテッククランクシャフトを挿入すると、左右のBBベアリングは上下に押され、回転抵抗が増える」
>BBシェルのネジ切りの中心軸が左右で極くわずかにずれていたとします。
このずれですが、僕がよくするのは通常のスクエアBBをホロ-テックに交換です。通常のスクエアBBが正常に動いているBBで、そのままホロ-テックが使えないようでは使える自転車はどこにも見当たらないと思います。
普通のフレームはスクエアBBが正常に動く精度でしか作られていません。
まだ原因はわかりませんが、もしフレームのBB精度が原因とされた場合、問題を解決できるフレームは世界中に存在しない、または現実的に製造ができないのではないかと思います。
現実に流通しているフレームで使える部品でないと、やはり部品が悪いと結論づけるしかないように思います。
鶏 泰造さん
スクエアテーパーのほうが回るのは、
1.ベアリング径が小さく、引きずり抵抗が小さい。
2.シールの径が小さく(シールがないものもあります)、引きずり抵抗が小さい。
3.クランクが中実で重く、慣性モーメントが大きい。
あたりが要因ではないかと思っています。
2番はホローテックでもシールを外して回せば影響はわかりますし、3番は重りを付けて慣性モーメントを等価にすれば比較できますね。
イライアスさん
軸ズレを吸収するのが、樹脂カラーですよね。
このズレがどれだけの量変われば影響するかはわかりませんが、こういう事も考えられないでしょうか?
・アルミのワンを馬鹿力で締め付けることにより、アルミのワンが若干変形しベアリングを圧迫する。
というのも、スクエアテーパでも左側のワンがきつい場合に締めすぎると回転が重くなったことがあるから。
以前デュラエースのスクエアBBを中古で買ったことがありますが、この左ワンが入るベアリングの外側が固着したあとがあり、そのままではワンとの勘合がきつく通常の位置まで締め込むと回転が非常に重くなりました。ホローテックの様に締め込みを少し手前で止めると全く問題ないので、磨くことまではしませんでしたが、この時の状態は明らかにベアリングが圧迫されて回転が悪くなってました。
やすりおさん
私の場合、BBの締め付け強さによって
クランクの回転が渋くなる現象は確認できませんでした。
工具は道場NGのSHIMANO製のものです。BBは4600と6700です。
(9回転回っています。)
但しすごくきつくは締めていないので、更にキツく締めたら渋くなる可能性はあるかもしれません。
確かにホローテックBBって強く締め付けても回転が渋くなるような構造ではないように見えますね。
但し道場長のお話だと強い締め付けでクランクの回転が渋くなる現象はほぼ100%発生するということですから何らかの因果関係は確実にあるのだと思います。
BB交換時、BBの締付け強さによってクランクの回転の渋さが変化しなかったのでその時は
「これは道場長レベルの話かも」と深く考えずにさくっと交換完了していまいました(汗)
BBの締め付け強さとクランク回転の因果関係に関するskogenさんの研究結果、
非常に楽しみにしています!
tukubamonさん
BBは5600 6700 RS500を使ってます。(ました。)
写真の5600は分解した後、鋼球の間にAZのチッコイグリースガンで米粒大にウレアグリスを詰め、ダストカバーは指でうっすらゴミ防止目的で塗って装着しました。
クランクと接するカバーにはグリスは付いていません。
フレームには手締めした後BBツールで30~60度、クッと締めて終わり、それでクランクは13回転しました。
実験的にRS500と6700はシマノグリスタップリの新品のまま同様の方法で装着、クランクは7~8回転程です。
手締めだけだとちょっと不安なので、ほんの少し締めるだけなら回転性能には影響ないのでは?と考えています。
skogenさん
トラックレーサー(スギノのBBが多い)のクランクがあまりにスルスル回るので、整備が甘いホローテックIIって工業製品なのかなぁ、って考えるようになりました。
ホローテックIIは軽く、強度が高く、部品構成が単純で、整備不要、でも回転は許容範囲で渋い?1~2回転でもOKというのが、シマノが考える低い方の合格ラインじゃ無いかと思います。
BBシェルの精度を疑っていますが、精度が悪いと言っても、クランクが硬く回らなくて使えないほどでは無く、微妙なずれで回転が渋くなる状況を考えています(3回転と10回転の差)。
10回転と3回転の差は1Wぐらいしかありません。1Wはレース用タイヤの銘柄の差程度です。これは無視できる、と私が設計者だったら考えます(市販品を作って売る事で、給料をもらっている場合)。
でも、1.3Wを0.3Wに下げて、10回転にする、となると別です。いま、道場基準でその差を考えています。工業製品としては合格でも、回転抵抗にこだわるユーザだと不合格。
軸ズレ(仮説1)に対するもう一つの仮説(仮説2)は
「BBを締め込むことで、玉当たりが強くなり、回転抵抗が増える」
です。カップアンドコーン型ベアリングの整備から類推して、こう考えている人が多いだろうと思います。
私がやった検証方法は、次の通り。
仮説1が正しければ、中心軸がずれるのは1だけなので、
1の回転数 < 2の回転数 ≒ 3の回転数
となるはずです。
仮説2が正しければ、順に回転抵抗が増えるので、
1の回転数 < 2の回転数 < 3の回転数
となります。
しかし、この比較は難しいです。現実にはBBネジはゆるゆるにはなりません。
(1の状態で2,3回転だったら良いのですが、そんなに渋くはならず、差が小さい)
そのため、シャフトを左右に動かした時に手で感じる摩擦で確認しました。結果、
1の摩擦 > 2の摩擦 ≒ 3の摩擦
となっていたので、わずかに軸ズレは生じているようで、仮説1は否定できませんでした。私の検証は、二例しか無いので、一般性はありません。
現状はこんな感じ。
お礼が遅れました。いくつか事例を頂き、有難うございます。
良く回っている人が多いのかな?さすがです。
道場NGの先が開いたBB工具は、クランクを完全に抜かずにBBを回せるので私がやった検証には向いてたりします(笑)。
ちなみに、BBを締め込んだ後にクランクシャフトを入れるのがきつい場合があります(木槌で叩き込む、という愛が無い整備対象となるBB)。そういうBBは中心軸がずれているのでしょうから、回転が渋いはずです。そういう人居ませんか?
上の方に書き込んでますが、うちのカーボンバイクがそういう症状でして、圧入BBなので、グリスを擦り込む整備しかできませんでした。整備前は5回転で、整備後は8回転半止まりです。
今読み返して気づきましたが、あの時はBBの回転を片側ずつ指で感じてますね。BBそのものが外れだったのか、仮説1が間違っているのか?
うーむ。。。さん
ホローテックBBの構造から、「締め付けたから」ベアリング等に負荷が掛かって回転が悪くなることはないんじゃ無いかなぁと思います。
とはいえ締め付け具合で回転が変わることも経験しています。
私の仮説ですが
(1)BBシェルが歪んでいる/ねじ切りで中心軸がでていないことで、特定の角度で左右の中心軸のずれが大きくなる/角度が発生する
(2)軸がでている場合でも、その軸に対してBBフェースの垂直面がでていない場合、強く締め付けることでホローテックBBの軸がずれて負荷が発生する
というのが考えられるかなぁと。
どちらも確認する場合には強くは締め込まない状態になってしまいますが、
(1)の場合には、BBの角度により症状が変わることが予想されます。
(2)の場合には、しっかり締め付ける前の状態では回転は良いことが予想されます。そしてフェーシングして整えると良くなるはず。
これを思いついたのが、私のPF30のBBに、コンバーターを付けてJIS BB化し、(シマノではなく)カンパのウルトラトルクを付けたとき、そのコンバーターの角度でクランクの回転が全く変わった経験からです。このコンバーターの取付角度が良くてこの角度は悪いと再現性があることまで確認しました。この件は過去の道場へ書き込んだ記憶はあります。そのフレームは割れてもう廃棄してしまったので確認はできませんが。
あと、大昔のFELTのJIS BBでも若干違ったような記憶がありますが、極端な差ではありませんでした。
いかがなもんでしょ?
カンパのウルトラトルクは工具使って締めると全然回らなくなるので、手で回して終わりです。
どのくらい回らないかというと1回転2回転くらいで止まります。もし回りにカンパ使っている人がいれば、一度クランク回してみてください、たぶん3回転以上回るものはないはず。
カンパはtukubamonさんが書いている
>手締めだけだとちょっと不安なので、ほんの少し締めるだけなら回転性能には影響ないのでは?
で影響が出ます。カンパの整備をしたことがない自転車屋は普通にママチャリみたいに締めてるので悲惨なことになってます。僕が整備やり直してクランクグルグル回るようにしてあげると、自転車の走りが全く別物に変わるので面白い!
シマノのホロ-テックはカンパほどシビアではないので、工具使って少し締めるくらいなら回ります。しかし自転車屋みたいなアホ締めすると3回転以下。シマノでも手回しだけにすれば軽くなりますが砂などがねじに入ってきて音鳴りしたりします。またJISBBでも何度も着脱していると、ねじが甘くなってくるので、そういうBBには僕は水道工事に使うシールテープを使ってます。防水で摩擦が増えるので手回しくらいでも緩みません、また砂などゴミの侵入も防ぎます。
カクダイ シールテープ 5m¥ 150
http://amzn.asia/fqwbWDZ
うーむ。。。さん
ディープさん
うちはカンパのUltraTorqを1つとFulcrumのUltraTorqを2つ使ってますが、取付時最低10回転、確か15回転位回りましたよ。というかそこまで回るまで整備を繰り返すので。。
今は分かりませんが、そんなに悪くなっていません。少なくとも10回は回りそうです。
ただ初めて取付した時には普通に付けたつもりで2-3回しか回らなかったのでおっしゃることは分かります。
あと昔のカートリッジ式BBだと20回とか25回とか回りますが、そこまで持っていくのも難しい。どんなに頑張っても20回には行かなかった気がします。
UltraTorqはベアリングがクランク側にあり剥き出しになっていて、3000kmごとのグリスアップ指定と知らずベアリングをサビさせて球が痩せてガタがでたこともありました。。。その状態でも5回くらいは回っていた気がします。
でも、工具を使って締めてます。毎回そうしているので。
ただ、何度整備してもなぜ変わったのか正直分からないのですが、クランク=ベアリングをBBシェルに入れる時に真っ直ぐ入れたとかもあるかも。あと波ワッシャーを入れ忘れたときには回りませんでした。
あと友達がPowerTorqを使っていますが、2回しかまわらないけど、これおかしい?と質問してきたのでおかしいと返しておきました。自分で触っていないので分かりませんが。
tukubamonさん
全然主題とは違うのですが、先日の日曜日、彼岸の入りで墓参りに行き、ついでに御徒町のワイズアサゾーに行ってきました。
その際、ライトスピードのチタンで乗り付けた方がBBを外してくれと頼んだみたいで、店内でISISの工具がどうたら言っていました。
チタンなので固着していて外れないかも、最悪BB壊れますと説明し、50cmくらいある鉄パイプまで持ってきて。
結果は見ていないけど、異種金属は怖いよね。
チタンは当然だけど、アルミだって放ったらかしは危険。
ホローテックならネジより外側に工具が咬ませられるけど、ISISじゃ内側にカパっとはめるだけじゃない?トルクは弱いんじゃないか?
BBを分解する事の是非はともかく、外してネジ山にグリス塗布は必須と思う。(ショップの整備だと緩み止め剤になっているんだろうけど。)
skogenさん
うーむ。。。さん、ホローテックBBについて具体的な状態を分析して頂き、有難うございます。BBシェルの精度は私もそういう風(ネジ切りとBBフェースの精度)に考えていました。
組み付けただけで調整前のカンパのウルトラトルクはいくつか触ったことありますが、玉あたりの渋さ(ゴリ感)というよりは粘性が高いグリスを使ってるような印象を受けました。あるいはシールの摩擦。
ウルトラトルクとホローテックはBBベアリングとシャフトの関係が違いますが、ウルトラトルクでベアリングの回転が悪いのは、やはりベアリングに実質的に荷重が掛かったような状態になっているのが原因でしょうか。
それは二つのケースあって、シャフトを結合する時にベアリングを左右から押してしまい、軸方向の荷重(アキシャル荷重)が掛かる場合。もう一つは、シャフトの中心軸とBBカップの中心軸がずれていて、ベアリングの半径方向の荷重(ラジアル荷重)が実質的に掛かってしまう場合。
ディープさんが書かれているように、BBカップを手締めする事で改善されるとなると、中心軸のずれが怪しい。BBカップのハウジングの精度なら緩く締め込んでも改善しないように思います。こちらは、残念ながら自分で所有してないので机上の空論レベルです。
さて、ホローテックBBについて、もう一つ検証方法を思い付きました。
やってみて、また書き込みます。
木槌でクランク叩き込むという整備は自転車屋が推奨ですが、僕の経験ではBBの軸ずれではなくて、クランク軸のパイプが太くて入らないというのが存在します。
昔4600のクランクが、太い軸で入れるの苦労しました。ホロ-テックBBは基本的にクランク軸パイプとBBの内側はくっついています。逆にここがガサガサで隙間があるようなら欠陥品です。なので通りにくいのは当たり前なのですが、片側入れるのも木槌使わないと入らないようなのが存在します。クランクとBBだけ使って実験しても硬くて通りませんでした(フレームは全く関係ありません)。こういう硬いBBを左右同時に通そうと思うと木槌で相当思いっきり殴らないと入りません。
そのため僕はBBを片側づつ通す整備を考えました、片側ずつ回しながら入れれば殴らなくても入ります。6700のクランクや9000のクランクはパイプが太いことはなく手で押してBBを通すことができます。たぶん片側通しではなく両方いっぺんでも手で通せるかもしれません。
しかし過去に5600や5700でも太くて硬いのがありました。以上、僕の経験した実例でした。
skogenさん
なるほど、クランクシャフト径の寸法誤差ですか。
それありそうです。
シャフト径は敢えて考えてませんでした。というのは、シマノがホローテックIIを出したという事は、パーツの仕上げ精度に自信があっての事だと思ったからです。嵌め合い部品なので、0.01mm程度の精度が必要です。BB側は樹脂製なので、精度を出すのは難しい。そして、精度が出なければベアリングの回転は渋くなる。
クランクシャフトをBBに通すのがきついとなると、ホローテックIIって微妙な精度の組み合わせで成立している事になります。軽量化と部品構成の単純化がホローテックIIのメリットですが、回転抵抗に関してはどう考えてるんでしょうね?
クランクがスルスルっと回るには、BBベアリングが半径方向、軸方向に押さえ込まれるのはダメ。クランクシャフトやBBシェル、そしてBBの精度が落ちると、クランクはスルスルと回らなくなる。ちょっと神経質に考え過ぎかな。^^;
さて、検証を進めました。
まず、BBの回転抵抗を調べるために、左クランクを外して右クランクだけにして、クランクの自重による振り子運動の回数を測ることにしました。右クランクを3時の位置から静かに離し、振り子運動させます。そして、振り子の往復運動の回数で回転抵抗を調べます。
左右のBBが緩やかに装着された状態で振り子運動は6回(最後のクランクの振れはわずかで、1cm程度です)。左側BBを抜き、右側BBだけでクランクを保持した場合は10回です。なお、このクランクの回転数はぎりぎり10回です。
BBシェルの中心軸をずらそうとBBサーフェスに金属片を挟み込んだり、左右のBBの一方だけを緩めたり、BBを30度ずつ回転させたり、ゆるゆるにしてBBを上下左右に押し付けたりしましたが、結局、明確な差は出ませんでした。
ただ、BBを左右とも工具で強く締め込むと、確実に、でも微妙に回転抵抗が上がり、往復回数が5回になります。(回転数で確認するのは誤差範囲で、無理でした)
という訳で、今回のケースでBBシェルの回転が悪くなる理由は、
・BBサーフェスに合わせて中心軸がずれ、クランクシャフトがベアリングをラジアル方向に押し付けた。
・BBハウジングが変形し、ベアリングを全周に渡って締め付けた。
のいずれかだろうと思います(つまり、何も検証できてません ^^;)。
いずれにしろ、工具で強く締め込むと、どこかが変形して、ベアリングが僅かに渋くなる。
という訳で、いまいち進展なしでした。
2回転ぐらいの渋いBBで検証したい。
tukubamonさん
クランクシャフト径といえば、冷凍庫に入れて冷やすという書き込みがありましたね。
金属が冷えて縮まる?あながち本当の話かも。
ウチではクランクを冷凍庫に入れさせてもらえませんので検証できませんが。
シャフト径もそうですが、BBのプラスチックカバーもシャフトを何回か通せば広がるんじゃないですかね?
新品だときついだけ。
新品BB6700に9000クランク装着するときは確かにプラハンマーで少し叩きましたね。
拳で叩いても痛くなりそうだったし。
ただ、一度装着したBBRS500もBB5600も5600クランクは両BB付けたままでもすうっと入りました。
なので、新品BB装着前にクランクを何回か通しておけば軽くなりそうな予感ですが??
花蛙さん
軸のそばのはベタベタで動かない
ハイレベルな処に色物
壊されたママチャリのBBベタベタでなんとか軸が見えるまで拭き取りました
6年位昔壊したのママチャリのボール、グリスも有り動きます。
大多数の人はこんな自転車に乗って居るのでしょうね
tour-neyさん
https://youtu.be/8CMGC4AbvQE 限定公開の動画です。何回回ってるか分からないですが→動体視力低くて、ボケて見えない(汗)よかったら教えて欲しいです(何お願いしてるんだ?!)
ホローテックBB ネジキリBB。
やすりおさん
多分このくらいかな?
(1)6.15
(2)7.15
(3)8
(4)6.8
動画の下の「歯車マーク」をクリックした後「速度」を選択することで再生速度を変更することができます。
tour-neyさん
やすりおさん、すみません...再生スピード!そんなやり方があったなんて( ゚□゚)ありがとうございます。
計測までしてくださり、ありがとうございます。ペダル無しでの計測なら良好でしょうかね、一安心しました。
岡流斗さん
ディープインパクトさん
"トルクレンチで何キロとか余計なことばかりやって一番走行時に重要な何回転するかを確かめないのが3流自転車屋レベルの特徴、自転車の整備を何のためにやるのかという根本的思想が間違ってます。"
との事ですが、一番走行時に重要な事は安全です。こんな意識の人の弄った自転車は公道に出てもらいたくないですね。事故を起こすと回りにも迷惑がかかります。整備は何のためにやるかって、パーツの寿命を伸ばしたり、走行中の破損で事故を起こさないようにとか、色々あるはずなのに工業製品のトルク管理を余計なことと言ってしまえるなんて、根本的思想が間違っているのはどちらなんですかねぇ。
岡流斗さん書き込みありがとうございます。
>一番走行時に重要な事は安全です。
僕も常日頃それは書いています。過去ログ読んでもらえばよくわかるのでぜひ見てください。
岡流斗さんの考えるトルクレンチを使ったBB整備の正しいやり方について、具体的手順、使用工具(詳細な型番、実際に買えるリンク付きでおねがいします)トルクの具体的数値(左、右)などを教えていただけませんでしょうか。
硬く締まって回転しないクランクは抵抗が大きく負荷がかかっています。抵抗の少ない回転の場合より、部品にとっては悪い環境だと思いますが、それについてはどう思われますか?
自転車の場合、トルクレンチの測定限界以下の力で整備することが多くあり、たとえばカーボンのシートピラーやハンドルの場合、トルクレンチで締めると割ることが結構あります。
トルクレンチは最小値の測定限界がアバウトで信頼性が低いと感じますが、岡流斗さんは自転車整備でトルクレンチを使うデメリットについてはどう思いますか?
以上、抽象的な話ではなくて具体的数値と具体的工具名を記載し教えてください。よろしくお願いします。
ひとつ補足します。
ぶっこみジャパニーズ11 2018年4月放送
http://www.tbs.co.jp/bukkomi-japanese/
というテレビ番組の中で天ぷらの達人が外国人に「天ぷらの奥義」を教えるシーンがあり、天ぷらで一番大事なのは油の「温度管理」、達人は衣を玉にして油に放り込み、それが揚がってくる状態で温度を確認していました。番組スタッフが温度計は使わないのですかと聞くと「温度計は温度が正確に出ないから使わない」と達人が答える。
必ず玉を放り込んで、その揚がってくる状態を見て温度を把握する。
自転車整備をトルクレンチでやるというのは温度計使って天ぷらあげるのと同じで最高の状態に仕上げるには、トルクレンチの精度では信頼できません。人間の手先の感覚で仕上げるしかありません。
もちろん温度計使って天ぷらを揚げることもできます、なのでトルクレンチ使って自転車整備することもできます。それはどこまでの完成度を求めるかという問題なので個人が自由に選択すればと思います。僕の場合は3回転のクランクはダメで10回転が最低ラインなので「温度計を使った天ぷらは作らない」というだけです。
走行時に重要な事は安全とうのは当たり前の前提で「天ぷら油に水を入れるな」みたいな話です。整備、改造というのはやる前より安全にするもので危険になるなら何もしない方がましです。安全を確保した上でどこまで性能をアップできるか、それが自転車道場の整備です。