自転車道場

自転車屋レベルのBB整備 / 58

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ディープインパクト 2024/07/27 (土) 00:06:01

skogenさん
なるほど、クランクシャフト径の寸法誤差ですか。
それありそうです。

シャフト径は敢えて考えてませんでした。というのは、シマノがホローテックIIを出したという事は、パーツの仕上げ精度に自信があっての事だと思ったからです。嵌め合い部品なので、0.01mm程度の精度が必要です。BB側は樹脂製なので、精度を出すのは難しい。そして、精度が出なければベアリングの回転は渋くなる。

クランクシャフトをBBに通すのがきついとなると、ホローテックIIって微妙な精度の組み合わせで成立している事になります。軽量化と部品構成の単純化がホローテックIIのメリットですが、回転抵抗に関してはどう考えてるんでしょうね?

クランクがスルスルっと回るには、BBベアリングが半径方向、軸方向に押さえ込まれるのはダメ。クランクシャフトやBBシェル、そしてBBの精度が落ちると、クランクはスルスルと回らなくなる。ちょっと神経質に考え過ぎかな。^^;

さて、検証を進めました。

まず、BBの回転抵抗を調べるために、左クランクを外して右クランクだけにして、クランクの自重による振り子運動の回数を測ることにしました。右クランクを3時の位置から静かに離し、振り子運動させます。そして、振り子の往復運動の回数で回転抵抗を調べます。

左右のBBが緩やかに装着された状態で振り子運動は6回(最後のクランクの振れはわずかで、1cm程度です)。左側BBを抜き、右側BBだけでクランクを保持した場合は10回です。なお、このクランクの回転数はぎりぎり10回です。

BBシェルの中心軸をずらそうとBBサーフェスに金属片を挟み込んだり、左右のBBの一方だけを緩めたり、BBを30度ずつ回転させたり、ゆるゆるにしてBBを上下左右に押し付けたりしましたが、結局、明確な差は出ませんでした。

ただ、BBを左右とも工具で強く締め込むと、確実に、でも微妙に回転抵抗が上がり、往復回数が5回になります。(回転数で確認するのは誤差範囲で、無理でした)

という訳で、今回のケースでBBシェルの回転が悪くなる理由は、
・BBサーフェスに合わせて中心軸がずれ、クランクシャフトがベアリングをラジアル方向に押し付けた。
・BBハウジングが変形し、ベアリングを全周に渡って締め付けた。
のいずれかだろうと思います(つまり、何も検証できてません ^^;)。

いずれにしろ、工具で強く締め込むと、どこかが変形して、ベアリングが僅かに渋くなる。

という訳で、いまいち進展なしでした。
2回転ぐらいの渋いBBで検証したい。

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