skogenさん
トラックレーサー(スギノのBBが多い)のクランクがあまりにスルスル回るので、整備が甘いホローテックIIって工業製品なのかなぁ、って考えるようになりました。
ホローテックIIは軽く、強度が高く、部品構成が単純で、整備不要、でも回転は許容範囲で渋い?1~2回転でもOKというのが、シマノが考える低い方の合格ラインじゃ無いかと思います。
BBシェルの精度を疑っていますが、精度が悪いと言っても、クランクが硬く回らなくて使えないほどでは無く、微妙なずれで回転が渋くなる状況を考えています(3回転と10回転の差)。
10回転と3回転の差は1Wぐらいしかありません。1Wはレース用タイヤの銘柄の差程度です。これは無視できる、と私が設計者だったら考えます(市販品を作って売る事で、給料をもらっている場合)。
でも、1.3Wを0.3Wに下げて、10回転にする、となると別です。いま、道場基準でその差を考えています。工業製品としては合格でも、回転抵抗にこだわるユーザだと不合格。
軸ズレ(仮説1)に対するもう一つの仮説(仮説2)は
「BBを締め込むことで、玉当たりが強くなり、回転抵抗が増える」
です。カップアンドコーン型ベアリングの整備から類推して、こう考えている人が多いだろうと思います。
私がやった検証方法は、次の通り。
- 左右をきっちり締め込み、回転が悪いことを確認
- 左を緩めて回転を確認、逆パターン(右を緩めて左を締める)でも確認
- 左右とも緩めて回転を確認
仮説1が正しければ、中心軸がずれるのは1だけなので、
1の回転数 < 2の回転数 ≒ 3の回転数
となるはずです。
仮説2が正しければ、順に回転抵抗が増えるので、
1の回転数 < 2の回転数 < 3の回転数
となります。
しかし、この比較は難しいです。現実にはBBネジはゆるゆるにはなりません。
(1の状態で2,3回転だったら良いのですが、そんなに渋くはならず、差が小さい)
そのため、シャフトを左右に動かした時に手で感じる摩擦で確認しました。結果、
1の摩擦 > 2の摩擦 ≒ 3の摩擦
となっていたので、わずかに軸ズレは生じているようで、仮説1は否定できませんでした。私の検証は、二例しか無いので、一般性はありません。
現状はこんな感じ。
お礼が遅れました。いくつか事例を頂き、有難うございます。
良く回っている人が多いのかな?さすがです。
道場NGの先が開いたBB工具は、クランクを完全に抜かずにBBを回せるので私がやった検証には向いてたりします(笑)。
ちなみに、BBを締め込んだ後にクランクシャフトを入れるのがきつい場合があります(木槌で叩き込む、という愛が無い整備対象となるBB)。そういうBBは中心軸がずれているのでしょうから、回転が渋いはずです。そういう人居ませんか?
上の方に書き込んでますが、うちのカーボンバイクがそういう症状でして、圧入BBなので、グリスを擦り込む整備しかできませんでした。整備前は5回転で、整備後は8回転半止まりです。
今読み返して気づきましたが、あの時はBBの回転を片側ずつ指で感じてますね。BBそのものが外れだったのか、仮説1が間違っているのか?