ヘラーマンさん
組み立て、整備に関する話題はこちらにどうぞ
前スレからの流れを載せておきますね。
・釣り好きジイさんのコメント
大筋にはそれてしまいましたが、自分でフレーム・セット+コンーネントを購入して、自分で組み立てが出来るか今あるCRNを部分的にバラして、組み付けを試してはどうでしょうとヘラーマンさんから提案がありましたので、チャレンジしてみました。チェーンはそのままでボトム・ブラケットを交換、クランクとスプロケットを外して組み付けましたが、クランクの回転は外す前と変わらず5回転でした、この程度では一から自転車を組み上げてもまともな物は出来るのでしょうか。
またベアリング圧入ツールとかソーガイドとかこれから先に使うことが無いような工具を購入しなければ出来ませんね。
・私のコメント
>チェーンはそのままでボトム・ブラケットを交換、クランクとスプロケットを外して組み付けましたが、クランクの回転は外す前と変わらず5回転でした、この程度では一から自転車を組み上げてもまともな物は出来るのでしょうか。
まともと言うのが人それぞれで違いますけど、新品のホローテックBBでクランク5回転は初めてだとまずまずの出来だと思いますよ。ショップで新品取り付けても2~3回転だったりしますから。あとはワイヤーを外して変速調整をやり直してみたり、それができるようになればバーテープ外してアウターとインナーワイヤーを交換してみれば、ご自身でできるかある程度の確認にはなると思います。
>またベアリング圧入ツールとかソーガイドとかこれから先に使うことが無いような工具を購入しなければ出来ませんね。
BB86の圧入工具が高いと思うなら、買わなくてもフレームとBBをショップに持ち込めば500円~1000円ぐらいでやってもらえると思います。シマノBBはベトベトグリスたっぷりで回転が重いので、拭き取れるグリスは完全に拭き取って柔らかいグリス(Azウレアグリスなど)を刷り込んだものをフレームと一緒に持ち込めばいいと思います。
フォークのコラムカットもショップ持ち込みだと500円ぐらいでやってもらえますが、初めてだと長さを1発で決めるのは難しいので、2回やってもらうことになるかと思います。自分で全部整備できるようになると良い意味で自転車への見方が変わりますので頑張ってくださいね。
・道場長のコメント
釣り好きジイさん、プレスBBはそんなにビビラなくても大丈夫です。
圧入は簡単です。外す方が難しい。とりあえず外すのは先の話なので今は考えなくてもいいです。
フォークの切断も斜めになっても見た目が悪いだけで乗る上で支障はないです。それより、カーボン繊維はアスベスト並に有害なので自分も家族も吸わないように万全の注意をして作業を行ってください。空中を浮遊するので居住場所でやったりしないこと。それが原因で家族が肺がんになったら笑えません。見学する時もカーボン切断作業の周辺には近寄らない方がいいです。マスクも絶対つけてね。気をつけて。
キャドハチさん
キャドハチです、おはようございます。自転車の場合は10Nm以下での締め付けトルク指定の箇所が割とあるんですが、正直このくらいの小さいトルク値であればまずは手トルク(手感)で締めますね。10Nm以下で精度の出るトルクレンチをそもそも用意するのが難しいと(安いモノは信用できない)言うのもあって、手トルクの方が信用ができる感じです。自転車でトルクレンチを使わないのはこう言う理由じゃないかなぁ。一方、逆に10Nm以上の箇所は、特に売り物にする場合はトルクレンチを積極的に使います。数値的に大きい場合は、逆に手トルクが信用できなくなりますから。
私の感覚だと、中古自転車の場合は硬くボルトが締められている事が多いと言うか、そもそも固着しているので硬い状況かなと思います。ただ、ユルユルの箇所がある個体も良くありまして、先日レストアした中古自転車はチェーンリングボルト5本全てがユルユルの脱落寸前で驚愕しました。そう言う意味でも、素性のわからない中古車は一度分解整備をしてあげた方が良いし、最低でも触れるボルト全てにおいて緩みチェックくらいはしてあげた方が良いかなと思います。
走るペンギンさん
参考までにトルクレンチは使う方です。空気入れの圧力ゲージと同じで、感触でわかるとかメーカー推奨値がベストでないのも確かですが、状況に応じて使い分けですね。
上の例で①クランク周りのチェーンリングボルトには使わない事が多いです。他の部品より軽量化であったり性能差による強度のばらつきが大きく、傾向としては高性能な方が傷めやすいため自分の感触で締めます。弱いと振動で緩みやすい部分なので強弱という点では慎重にやります。
特に高価な工具は必要ありませんがPBのレンチは適度なしなりが良いです。
ごくふつうのおやじさん
固い、緩い、軽い、重い・・・etc
ホント他人と比べるには曖昧極まりないですよね。
ピロ吉.comさん、手引きとしてはうーむ。。。さんの仰る通りです。
もしトルクレンチを購入するのであれば、プリセット型よりプレート型を最初はお勧めします。
目標トルクに至るまでの感覚が連続的で分かりやすいです。が、自転車では少々使える所が限られてしまうかもしれませんけど。
メーカーは、私は昔とても古いものを使用していたのでお勧めメーカーは覚えておりませんが、校正に対応している製品であれば、まずは問題ないです。
正直慣れない人には使い難いと思いますが、感覚を養うには良いと思います。
ま、使い勝手を優先すればプリセット型でも良いですが、私の個人的主観と偏見からプレート型を推させてください!
また、慣れないとそのトルクが逆に信用できない気持ちに襲われます。(笑)
なので一定距離走行したら確認を行う事が大事になってきます。
「増し締め」になるかどうかはその時判断してください。
増し締まるというか、同じトルクで容易に回る様ならそれは誤差や作業ミス踏まえ緩みが出てきている可能性もあります。そんな時は次から気持ち高めのトルクで締め、また確認する。の繰り返しになります。何なら失敗して痛い思いをすると人はよく覚えます。
自信が無い事自体は良いのです。自信がないから自分の腕を信用できない、自分の考えを信用できない。
最初から自信ある人なんていません。それでもやってみることは大事な事です。一歩前に!ってやつですね。
不安だとコマメにチェックする癖がつきます。
慣れてしまって確認もせず自信過剰になるよりはよっぽどいいと思います!
また、決められたトルクで締めてもトラブルに出くわす可能性もあります。
ネジの締め付けだけに起因するのではないものもケースとしてはあるでしょう。
こうなると結構厄介で、現物を見ていない人にアドバイスを乞うより現物見て理解し修正できる人(自転車屋も然り)が身近にいると助かるんですけどね。勉強にもなりますし、何よりそういう人が近くにいると技術を盗むにはベストです!
蛇足ですが、自転車ではアーレンキーを使用することが多いと思います。
柄が10センチ以上のものがあれば、10cmの所に指をかけ持ち上げる方向で締めこむ時、5kgのお米を持ち上げるのと同じ力でゆっくり締めれば約5N・mです。
人にはこんな方法は勧められませんが、ざっくりとトルクを教える時には、このような例えを私はよく使います。
キャドハチさん
キャドハチです、こんばんは。
>上の例で①クランク周りのチェーンリングボルトには使わない事が多いです。他の部品より軽量化であったり性能差による強度のばらつきが大きく、傾向としては高性能な方が傷めやすいため自分の感触で締めます。
チェーンリングボルトで私は失敗事例が二つほど
失敗1:中古車でアルミのボルトを使用していたものがあって、規定トルクで締め直したらボルトの首をねじ切った。
失敗2:シマノ純正ボルトを使用して規定トルクで閉めたら、雌ネジ側を捻じ切った(雌ネジ側はfc9000のチェーンリング)
まずアルミのボルトはそもそもNGだろうと言うことと、雌ネジ側がアルミの場合もやはり慎重に締め付けるべきだと言うことが教訓として私に残りました。なのでここは私も手トルクで締めますね。
ピロ吉.comさん
キャドハチさん 走るペンギンさん ごくふつうのおやじさん venomoさんありがとうございます。返信遅くなり申し訳ありません。
やはり、経験がものを言いますよね。実用例、失敗談などありがとうございました。
言葉にするのが難しいにも関わらず、親身にお応え頂き感謝致します。皆さんの意見を参考にして、スキル向上に繋げたいと思います。
本日、とりあえずスプロケットの清掃、ハブの清掃、グリスアップをしました。中々のしつこい汚れで苦労しましたが綺麗になりました!ところが、突然怪しい雲行きになって慌ててホイールをセットしたんですが、なぜか回らなくなってしまいました(泣)何か組む順番を間違えたのか、どこかをきつく締め過ぎたのか…これだけの情報でわかりますでしょうか?
ギアントさん
参考になればうれしいです。
ピロ吉.comさん
kapaさん、ありがとうございます。玉当たり調整…なにぶん素人でそう言えばここの書き込みにはよく出てくるけど、知らない言葉だったので読み流していたんだなぁと反省しています。ちょっと調べてみました。ハブ軸のところで必要だったんですね!多分自分は気にせずただ締め付けていました。次回もう一度緩めてやってみます。
ギアントさん、ありがとうございます。とても参考になりました!自分は素人にもほどがありますね(汗)
次回、調整したいと思います。締め加減がわからないので何度かやってみるしかないですね…
うーむ。。。さん
おっと。。。ピロ吉.comさん 、作業がBBとかハブとか、一般にトルクレンチが使いづらいところと言うことを見落としてアドバイスしていました。すみません。まぁ、その辺り絶対的な話ではなく、心がけのところもあるので、臨機応変にお願いします。
あと、ベテランのアドバイスは適切ではあったとしても、素人では受けきれないところがあります。例えばちょうど話題に出てきたハブの玉当たり調整ですが、確かに2分が道場基準となっています。ところが落とし穴があります。それは「空転させるときの最適な締め具合」と「乗車環境で最適な締め具合」では違う場合があります。
空転時に最適な調整だと、負荷が高いときには、締め込みが足りなくなる場合があります。乗って確認すると、あるいは強いショックが掛かるとガタが出るとか。締め込みが足りないとベアリングに虫食いができます。ベテランのアドバイスはその辺りは当然のこととして、単純な空転時間を競うのではなく、きちんと使える状態で、あるいは余裕分を見越した状態で計測して2分まわるか確認しています。私も皆さんのアドバイスをふんふんと読みながら自分で試すとよく分からないこと、あとで分かることとかよくあります。そういう場合、あるいは正しく理解出来ているかすら分からない場合は、安全方向に倒す、あるいは確認頻度を上げるなど対策が必要。その辺りご留意下さい。
>>いらない部品、壊れた部品を集めて、「壊して下さい」。
>これ、いいですね!
実を言うとこれは私の失敗談から来ています。30年以上前の学生の頃の話しですが、FDの調整中、なかなか上手くいかず繰り返しワイヤを締め付け、緩めていたら、強く締めすぎてFD側のネジ山を舐めてしまいました。FDは当時MTBの最上位だったDeoreXT (XTRが出てくる前)ですが、それでも今のアルミより弱く、ヘリサート加工なども無かったので、馬鹿力だとすぐ舐める代物でした。
仕方なく買い直して締め付けたら、また舐めました。そしてまた買い直したらまた舐めました。落ち込んでいる私を見て、3つめは自転車屋さん(いまはなきOD-BOX自由が丘店)が半額で売ってくれました。。。私がトルクレンチを初めて使ったのはその時です。。
走るペンギンさん
>特に高価な工具は必要ありませんがPBのレンチは適度なしなりが良いです。
そうなんですよ。この適度なしなりなんですよ。
ってPBのセットのレンチは1万円コースなので、よく使う4mm、5mmだけ揃えるのでも良いと思います。
venomoさん
>自分で整備して失敗したときに読むと納得。
まさに。だいぶ前、これを読んで、もっと早く読みたかったと涙したことあります。(爆)
まぁ豚に真珠ですが。
ピロ吉.comさん
kapaさん、ありがとうございます。玉当たり調整はkapaさんのおっしゃる通り中々大変そうですね。回数も何度も試行錯誤を繰り返していかないとですね。その辺も含めて、自分のスキルアップと思い楽しみながらやってみようと思います。
うーむ。。。さん、ありがとうございます。
全然謝ることはないですよ〜。自分が言葉で伝えるのが難しい質問を出してしまいましたし、自分が素人というのを自負しておりますので!まだまだ基本的な知識自体が不足していますので、このような失敗を繰り返しながらスキルアップに繋げていこうと思います!
ご自身の失敗談を出して頂いたのは、とても説得力があってありがたいです。
玉当たり調整も、何度も試行錯誤をして経験の糧にしていきます!
玉当たり調整…2分までは流石にまだ出来なかったので、とりあえず今回はこれで終わりにして、次のステップへ!
ついにBBに手をつけようと始めましたが、まずペダルが緩まない(泣)クランクつけた状態でも抜いた状態でも…どんなに締めてあるんだよ えい!後回しでBB緩めよう!道場長の奥義通り片側ずつやっていきます!これまた緩まん!!先に進めなくなってしまった…なんとかならんもんか…足止め食らってしまっています。
何かコツがあればご教授頂きたいです!
キャドハチさん
キャドハチです、こんにちは。ペダル、、、、大抵の中古車は硬いですが、アーレンキー だと力が入らなくて難しいかもしれません。外れるかもしれませんが、専用工具を使った方が圧倒的に楽です。私は肢の長いペダルレンチを使う様になってから、外れなかったペダルはまずないです。コツは、クランクを外さない状態で、体重を預ける感じで回すですね。
https://www.amazon.co.jp/PWT-PW163-ハイトルク-ペダルレンチ/
BBは、回転方向あってますか?BBにTIGHTENの表示と共に矢印が書いてありますが、取り外すのなら矢印とは逆方向に回します。こちらも体重を預ける感じで力をかけますね。
ピロ吉.comさん
キャドハチさん、早速ありがとうございます。ペダルレンチは、アーレンキーもですが、ホーザンのも使ってますが…手強いです!ペダルは左が逆ねじ、BBは右が逆ねじですよね?
固くて固くて…
一旦組み上げてペダルを外してみます。BBはとりあえず今日はそろそろ時間切れなのでまた次回チャレンジ!
あ、少し前に話題にさせてもらいましたが、BBの中を写真撮ってみました。接続されるフレームが見えないので、アダプターが入ってるタイプっぽいですよね?
キャドハチさん
キャドハチです、こんにちは。ペダルは、自転車を進ませる時のクランク回転方向とは逆に工具を回すとペダルが緩むと覚えておくと楽です。固ければらあとはラスペネ吹いてみるかですね。
BBはITA式だと必ずしもその回転方向とはならない場合もありますから、兎に角BB上の表記の矢印を見て工具を動かす方向を見定めた方が確実かと思います。
ピロ吉.comさん
キャドハチさん、ありがとうございます。ペダルは組み付けてから外したらあっさり回りました(汗)
お騒がせしましたm(_ _)m外した方が力が掛からなかったんですね!またレベルアップできました!
BBは矢印と反対に回しましたが無理でしたので、次回再チャレンジです!
でも、とりあえず一通りは清掃、グリスアップできたので少し乗ってみて、不具合など見つけようとと思います!
鶏 泰造さん
BBの右側、カップ&コーンの時代は緩みやすい部分の筆頭だったので、昔の人はくそ力で締める癖がついちゃっているんですよね。ホローテックならまず緩まないし、緩んでもクランクで止まるし、ベアリングの予圧は下がらないから、とりあえず走ることはできるのに。
力が入れにくい場合は、自転車をひっくり返して、トップチューブを足で押さえて背筋で引き上げるという方法を試してみてください。平均的男性なら背筋力130kgぐらいあるみたいなので、体重の2倍ぐらいかかります。工具がすっぽ抜けないように、しっかり奥までかけてくださいね。
それでダメなら延長パイプかな。
ピロ吉.comさん
鶏 泰造さん、ありがとうございます。返信遅くなりましてすいません。…
>力が入れにくい場合は、自転車をひっくり返して、トップチューブを足で押さえて背筋で引き上げる方法を
工具がすっぽ抜けそうでビビって、片手で引き上げ、もう片方の手で工具が抜けないように支えながらだと中々力がうまくかけられないのも現状で…
シマノのFC33というカップタイプの工具も検討し始めました。あれはどうなんでしょう…
シマノ純正だから結構な値段するけどBB舐める事考えればいたしかたないのか…悩ましい…
tukubamonさん
アストロで同型のBBツール使ってます。
反対側に1/2sqの穴があるので、スピンナーハンドル使って楽に締めてます。レンチよりずうっと楽
https://www.astro-p.co.jp/i/2007000013670
ギアントさん
ハブスパナのようにチェーンステーと工具をはさみこんで握るぐらいでは外れないですよね。腕力頼み案でした。
クオリア44さん
なるほど、とりあえず、その安物工具は捨てましょう。パーツが壊れる原因となる。
同じモノがAmazon に載ってたので、拡大機能で勘合部を見てみたら、切削精度が非常に悪いのがハッキリと分かる。工具の厚みの半分程度しか接触しない。
滑って外れそう、という感触は間違いなく正しい。
カップタイプは、私もPwtのモノを使ってますが、結構良い感じ。
まあ、レザインとか精度の高い工具ならレバー 一体形状のモノでも安心して使えて、オフセットゼロなので原理的には理想的なんだけど、高額なので、廉価ブランドでも多少の精度の甘さを許容する溝の深いカップタイプがコストパフォーマンス的に無難でしょう。
ピロ吉.comさん
tukubamonさん、ありがとうございます。この手の物の方が使いやすいんですね!ありがとうございます。
ギアントさん、ありがとうございます。この方法はやりましたが無理でした…
クオリア44さん、ありがとうございます。一応バイクハンドの物を購入しました。溝に対してはきっちりはまっているので、精度的には通常の使い方なら大丈夫だと思います。ただ、今回は締め過ぎてあるのと力が上手くかけれなくて苦労してます。
道場長さま、ありがとうございます。
>BBのネジにつけて締める人が結構いて
そうなんですか!?そんな事しちゃう人がいるとは…
高音加熱はちょっとさすがにやりたくないので、カップタイプのもので試してみます!壊れない程度で…
購入したであろう自転車屋さんの店名ステッカーが貼ってあるので要注意ショップ紹介の為にそれを写真で載せようとしましたが、削除されるかもしれないのでやめました…
kapa_さん、ありがとうございます。
アドバイスありがとうございます。水はあまり心配してないですが、BB周りの砂などを清掃してグリスアップしたくて外そうとしてる次第です。
高温にするのは怖いのもありますが、そもそも自分には術がありません(笑)
鶏 泰造さん
200℃まで上げちゃうと、グリスが変質するかもしれないし、樹脂類も痛んじゃうかもしれませんから、やるならBB交換のつもりでやらなきゃですね。
とりあえず、思い切り回してもアダプタが動かなかった=しっかり圧入されているので、今後のトラブルの心配は少ない、というのがわかっただけでも良かったんじゃないでしょうか。
すっぽ抜け防止には、BBツールを嵌めた上からクランクを仮組みするなんて方法もありますけど(右を回す時にはクランクを左右逆に組む)、仮組みの加減とか微妙なので、他人にはお勧めいたしません(^^;。
クオリア44さん
温度管理して加熱するのは、実はそんなに難しくありません。加熱したい部分以外に濡れタオルを巻き付けて養生して、ヒートガンで加熱、非接触式の温度計で温度管理。だが、ヒートガンは私も商売の都合でシュリンクフィルムに使う為に持ってるけど結構高額だし、温度計は他に天ぷらの油温管理くらいにしか使えないし、わざわざ買うのは勇気が要る。
そもそも、カーボンリムがブレーキングの熱で溶ける、正確には樹脂が溶ける様に、たかが200℃以下で不具合が出るそうだし、鋼鉄のパーツも、熱処理がしてある場合には、200度くらいで焼き入れが戻る。という訳で、読めないリスクが大き過ぎる。まあ、BBは消耗品なので、いつかは頑張って外すしかない。
で、頑張って外れないと思える時、工具の精度が悪くて、なめて部品の損傷が感触として察知すると、人は本能的にそれ以上のトルクをかけられないが、それを物理的なトルク不足と誤認する事がある。
パークツールのペダルレンチとか、非常に精度が悪くて、そんな事があったし、実は正にBBを外す時にも、安物工具で体験した。
BBの工具がかかる溝は柔らかいアルミなので、時にアッサリとなめる。溝のエッジが損傷すると、一気に破損して取り返しがつかないので、高額でも、ちゃんとした工具を選んだ方が無難。
私は、最初に高性能なモノを買うので、安物の製品の性能評価が出来るけど、逆は論理的に無理がある。
ところで、最近、自分の分析力を信じて、敢えてマイナーブランドの和包丁をヤフオクで安価で入手して、実際に研いで使ってみたら、全然ダメ。という事が続いた。
しかし、本物のプロ用の和包丁を入手して、正しく研いで使えな人には、あの官能的な感触は絶対に理解、想像 出来ないので、そういう人はダメだと分かんないとも思う。
自転車の工具も事情は同じ筈だけど、パークツールとか、自転車工具の専門ブランドは有名でも信用出来ない場合が多いので、そこだけ注意が必要ですね。
kapa_さん
>ヒートガンで加熱、非接触式の温度計で温度管理。
ハイテン鋼の自転車でやったことありますが、ヒートガンではあきらかに熱量不足。カセットコンロ用のガス使うガスバーナーでも、BB付近を200℃まで上げるのは大変。時間かけた割にすぐ温度下がってたので、付近の表面温度だけ上がってたのかも知れません。
>熱処理がしてある場合には、200度くらいで焼き入れが戻る。
アルミの場合を調べたところ、焼き戻しは200℃でするけど「基本的には硬さが変わることはない」ようです。溶接後の熱処理をしていなければ、「残留応力が開放される」との事なので微細な変形があるかも知れません。柔らかくなるのは焼きなましでこちらはA6061で410℃を2~3時間。以後、1時間30℃以下で260℃まで冷却するようです。それでも加熱するのは最終手段ですね。(最終は破壊があるか・・・)
クオリア44さん
まあ、分かってるとは思いますが、一応 書いておくと、安来鋼は非常に高額な素材なので、刃物以外の工具に使用される事はあり得ません。で、賞賛の対象となるのは、事実上、白2、青2、銀3 だけです。
白3以下の鋼材は白2とは非常に深い品質差がある。値段も安いが、切れ味が全然違う。
より硬い白1、青1は、値段と入手性の関係で殆ど製品が存在しない。まあ、私は いくつか持っていますが。青スーパーは、クラッド鋼と呼ぶ最初から軟鉄と積層された素材以外には ほぼ存在しなくて、本格的な和包丁には使用されない。白2よりも高額で硬度が高いと言われる青2は、焼き入れが容易で 品質が安定して靭性が高く刃こぼれし難いが、実は良く出来た白2の方が切れ味が鋭い。
刃物が切れる原理は、ミクロの鋸刃が対象物を切り裂くというものだが、これは柔らかい中に硬い結晶が混じるという刃物鋼材の構造に於いて、柔らかい部分が削がれ易い白鋼の方がミクロの鋸刃が鋭く形成されるから。銀3は、錆び難いので、高い値段をとり易い客の前で調理する場合に利便性が高く、値段も最も高額だが、切れ味が白2、青2に僅かに及ばない。
青2は総合的に最強の様だが、ダイヤモンド砥石以外では非常に研ぎ難くて、プロ料理人でも ちゃんと研げる人は僅か。私は、ザクッと切れ込む感触か好きなのと、正しく使わないと欠けやすいから技術の精度の確認のために白2を使う事が多い。
ま、実は鋼材の性能は和包丁の価値の半分で、あと半分は使い勝手に直結する裏刃の切削精度で、コレが色んなブランドの同一スペックでの値段の倍以上の違いの根本的理由。切削精度は技術の問題じゃ無くて、工数、手間、設備が全く違う事、つまりコストに起因する。このコストを値段に乗せられるのがブランド力、つまり信用。
興味が有れば白2以上を買いましょう。ただ、白2は焼き入れ温度管理がシビアで、マイナーブランドには白2だけどナマクラも存在する。ヤフオクで良さそうな中古でも、15000円は必要ですね。新品ならその倍以上。非常に安価な優れたマイナーブランドの逸品も、ヤフオクに稀にあるけど、外れを引く覚悟が無いと落札出来ない。損が嫌ならブランド品を選ぶしかない。ま、工業製品は、みんな同じ。