らくがき参謀ゆがみネコ
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2018/12/07 (金) 22:46:52
「…で、何故ここへ。」
「この子が何の動物か、分かりますか?」
突然聞かれても、という顔のツチノコ
相変わらずの顔のスナネコ
寝そべり、ぐるぐる唸るけもの
不思議な空気が流れる。
「…すまないが、俺も初めてみる…な」
「そうですか、残念です。」
「…すまんな、そういうのは図書館で聞け。」
立ち去ろうとするツチノコ。その尻尾をむんずと掴まれ跳び上がる。
「はゃあぁぁっ!!??」
「あなたも一緒に来てくださいよ。」
「はぁ!?やだよ!なんでオレがついて行かなきゃなんねーんだよ…第一オレもこの遺跡探査に忙しいんだ、じゃな」
「行くですって?…
「それは…ジャパリコインか?」
スナネコはニヤついた顔でコインを数枚取り出し、ふりふりと降っている
まるで排水溝から子供を狙い誘う道化のような仕草だ。
「もしボクについていけば、働き次第ではもっといいものもあげるかもですね…」
懐から不意にガラクタを数個ほど取り出す、嘘ではないという証拠のようだ。
ツチノコの探求欲とプライドが震えている…ここで手を出したら…
「…オレの負けだ。」
「負け?」
「…うるさい!さっさと行くぞ!」
「あ、そうですか。」
「おい!もっと嬉しそうにしろよッ!!!」
顔を真っ赤にして喚くツチノコを尻目にして、スナネコは歩き出した…が…
「……おい、コイツっていつも何食って生活してんだ…?」
腹を空かせたけものが、後ろでぐろろと唸っていた。
3話へ続く
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続きも楽しみ👍
読みました~ わくわくする話の起こりですね
この先どう展開していくのか楽しみです