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文藝誌 ジャパリ文學(SS総合投稿スレ) / 378

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名無しのフレンズ 2018/09/25 (火) 16:11:34 c36f4@3652f

【未来のぼうし】
 [1話] ~Aパート~

未来「ん゙ん゙っ 我ながら良い話っ!」

・・・イさん… mライさん… 

未来「ぐへへ… 」(じゅるり)

???「ミライ先生!」

未来「誰が先生やねん!」

両耳を摘んで左右に引っ張る。

未来「私のことを先生って呼ぶなって言うたやろ!」

???「イタイイタイ!」
 
ハッ! . Σ(゜Д゜)
未来「ごめんなさい。 引っ張りやすい耳だったから、つい… 」

???「ひどいよ~」

私の名前は未来。
ラノベ作家だ。 ちなみに未来はペンネームだ。

処女作は「かばんとぼうし」
仮想空間に作られたサファリパークに迷い込んだ主人公かばんの冒険活劇だ。

それが、とあるプロデューサーの目に留まり、まさかのアニメ化。
そしてネットの評判をきっかけにメガヒット。 劇場版まで作られた。
しかし、その後は・・・

佐波「もう、自分の作品を読みながら悦に入るのは気持ち悪いからやめてよぉ!」

彼女の名前は佐波(さば) 音子(ねこ)
一応、担当(編集)さんだ。 
私はサバちゃんと呼んでいるが、本人は「みんみ」と呼んで欲しかったらしい。
どういう云われなんだろう?

目はクリクリしてて鼻筋は通っていて、ほっぺはぷにぷに。
キレイな富士額にいつも上がった口角。(例えるならmとω )
中学生かと見紛うような童顔だ。

そしていつも手乗りサイズのぬいぐるみ(ミンミービーストというらしい)を肌身離さず持っている。
なんでも護身用だと言う。
防犯ブザー的なアレだろうか?

未来「いいじゃないですか… 少しくらい過去の栄光に浸っても・・・」

サバ「じゃあ、せめてヨダレぐらいは拭いてよぉ」

未来「おっと、ごめんなさい」

言葉遣いが逆、と思われるかもしれないが、これは私から提案したものだ。
最初サバちゃんもおかしいと訴えた。

未来「いつの間に勝手に部屋に入ったんですか?」 
やっと本題に入れた。

サバ「連絡は入れたよ?」

確かにラインメッセージが届いていた。
だが時間はAM2:05 なんでも彼女は夜行性だから、らしい。
そういうわりには昼間も元気なのだが・・・

サバ「部屋のチャイムも鳴らしたのに返事が無いから、孤独死でもしてるのかと思って」
縁起でもない。

未来「 ーで、今日は何ですか?」
担当が作家の所に来て、何も無いものだが一応聞いてみる。

サバ「ねぇ、未来さん。 そろそろ新作を書こうよ!」

未来「・・・」
 
この子が担当になってから、仕事らしい仕事もせず、他愛もない話をしているだけだったので
いつ、そう言い出しても不思議ではなかった。
今まで決して急かしてこなかったボス(編集長)にも頭が上がらない。

未来「よし! じゃあ今から打ち合わせに行きましょう!」

サバちゃんは途端に「例の顔」になった。

・・・・・・・・・・・・

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