思わず食い倒れリアンを見る。
苦虫を噛み潰したような顔をしている。
カコ博士からの報告は、どうやら真実のようだった。
食い「驚いてへんな、お前は。 いつから気付いていた?」
かばんちゃんに話を振る。
かばん
「いえ確信なんかありませんでした。 僕も今聞いて驚いています」
食い「謙遜はええから。 言うてみい」
かばん
「ただ引っ掛かっていたことはあります。
>> 458でフレンズの食べ物であるはずの『ジャパリまん』を要求してましたよね」
ミライ(そんな頃から!?)
食い
「ああ。
まず、どうにかサンドスターを食われへんか、と いろいろ『ちょうり』を試してみた。
煮たり、焼いたり、蒸したり、茹でたり、揚げたり、炒めたり…
けど、どれも上手くいかんかった。
だからジャパリまんを調達して、S&Bのサンドスターを塗(まぶ)して食ってもみた。
・・・ 結果は同(おんな)じやった…」
え? それって…
かばん
「それと>> 501でのセリフ。
今になって思うと『しっぽや耳のないフレンズ』と言い掛けて、言い直したんですね」
食い「なかなかの洞察力ぅ やな」
自分から振っておいて、興味なさ気に呟いた。
食い
「まったく。 カコ博士も絶妙なタイミングで余計なことを言うてからに…
いや、神様のイタズラ、か…?」
そうか... だから あんなに焦っていたのか。
でも、このままだと食い倒れリアンは…?
かばん
「あなたは復讐することだって出来たのに『一泡吹かせたい』としか言ってませんでした。
事実、ヒトにもモノにも これといった実害は出ていません」
食い「甘いな。 オレはサバちゃんを誘拐して人質にしたんやぞ?」
サバ「でも私が『みさき公園に行きたかったなぁ』って言ったらココに連れてきてくれたじゃない」
食い
「なに言うとんねん。
いっちょ前の女優みたいに
『ラストシーンは、ゆうえんちの観覧車前じゃなきゃイヤ』とか言うたくせに。
スタッフも大変やねんぞ。 場所を押さえんのとか」
>> 440で「サバちゃんの方が嫌がる食い倒れリアンを引っ張っているように見えた」のは、
そして>> 498の「後ろ姿と声」には、そういう伏線が隠されていたのか…
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