鶏 泰造さん
TNIハブで修理したR500の試走、ようやく行ってきました。20kmぐらいですけどね(^_^;)。
フランジ径が小さくなって実効スポーク長が長くなったから、少し柔らかく感じるかと思ったら、あにはからんや、むしろシャッキリした印象。「できなり」で張ったスポークテンションが、オリジナルより強いのかも知れません。
転がり感が良くなったのは当たり前だとして、意外だったのが、ハンドルの軽快感が増したことです。リムが軽くなったのならともかく、ハブが少しぐらい軽くなったからって、そんなことが変わるのか? 空気圧がいつもより高いのかな? と思いながら走っていたのですが、途中で気付いたのが、ハブの回転抵抗の影響です。
自転車は前輪にトレールが付いていて、この数値が大きいほど直進性は強くなりますが、もうひとつ、接地点にかかる抵抗が大きくても直進性は強まります。ということは、ハブの回転抵抗が減って接地点を後ろに引っ張る力が小さくなれば、直進性が弱まって軽快感が増す理屈。スッキリ得心が行きました(^^)。
で、ようやく完全な状態で乗ることができたR500なんですけで、ぜんぜん悪くないじゃないですか、これ。
確かに漕ぎ出しはリム重量なりですけど、その分、速度の維持は楽だし、サグ(下りから登り返すところ)でも速度が落ちにくいから、短い登りならダンシングで一気に持って行けます(うそ。バテるまでの距離が長くなるだけ)。遠くに赤信号を見つけて足を止めても、ちっともスピードが落ちないし、下ハン持ってダッシュしても、16本スポークのホイールよりしっかりしてるし。ケイデンスで頻繁に速度を上げ下げする走りには向きませんけど、ゆっくり速度を乗せていって長く巡航するには、十分使えるホイールです。
「鉄下駄」って軽視されるのは、足のできていない初心者が加速に付いていけなくて、ホイールのせいだと思ってすぐ買い換えちゃうからじゃないですかね。足ができてからちゃんと整備して使ってみれば、そう馬鹿にしたものではないことに気付くんじゃないかと思います。