自転車道場

完組&手組ホイールスレ / 225

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ディープインパクト 2024/08/17 (土) 13:07:31 >> 210

 うーむ。。。さん
鶏 泰造さん
スポークの長さは長い分には重たいだけですが(チューブを突き破る長さは論外です)、短いほうには危ないです。スポークはニップルの上側までが標準、ドライバーの溝の底が素人仕事の最低限度(プロの仕事だと一族郎党打ち首獄門)と私は習いました。

美麗な図を描きました。画像1
転載するときはかなりお高くなるので、覚悟してください。

真ん中のギザギザはスポークとニップルが噛み合うねじ山、上の風呂桶状のところはねじ回しの溝です。ねじ回しの溝とスポーク径は同じくらいですが、BとCの違いをわかりやすく見せるために幅広に書きました。ニップルの下のねじがない部分はいわゆる「歯周ポケット」です。ニップルが長くてもここでは負荷を掛けられないのでニップルの強度的には意味がなく、ニップル回しを掛けるためにある部位です。(ニップルの主流は14mmと12㎜のようですが、ねじ山の長さは同じで、14㎜は12㎜より2㎜歯周ポケットが長いらしい。メーカーにもよるのかな?)

で、ニップルが破断する場合(さびさびの場合を除く)、破断箇所の多くがA’で、スポーク長はAまでだそうです。

スポークの長さがA(赤)までの長さだと、A’(桃)に過大な力がかかり、ここで破断します。
この時、ねじ山が掛かっている長さは先に書いた通り関係ありません。ねじ山がかかった長さが5mmでも10㎝でもA’で破断するなら一緒です。

B(青)のところまでスポークがあれば、B’(緑)の右端まで力がかかるので、B’の線で破断する可能性は低く、A’では破断した時には、B’で破断していなければ引っかかるのでちょっとは(破損に気づいてから止まるまでの微妙な)時間が稼げます。

標準のCのところまでスポークがあった場合、図ではねじ山が掛かっていないように見えますが、90度回してみれば半分はかかっています。ねじ山が掛かっている部分が大きい分安心感が増します。(ただし、溝の部分にはねじ山が約半分しかないし、開きやすいので耐えられる強度は気休めかもしれない)

真鍮ニップルが破断するのは長さ不足の場合がほとんどとのこと。メーカー完組を除くアルミニップルの手組ホイール場合には、もともとニップルの強度が低いぶんホイール破損事故への特急券です。アルミニップルが破断するときは他のニップルもたいてい腐っていて、各ニップルがおなじところで同じように弱くなるので、一つが破損するとその分負荷が増える他のニップルも同時に破損してしまい、一つの破損をきっかけに連続して破損することも多いそうで。なので私がアルミニップルで組むときには、上面までの長さは絶対確保、むしろやや長めにします。(長すぎると切って整えるので、せいぜい0.5㎜ですが)。
手組リムだと間違いなくダブルウォールなので、デメリットは重さくらいです。

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