SILICATE2さん
こんにちは
楽しそうなスレッドですね
もう見ている人も少ないかもしれませんが,私のチューブラータイヤの思い出と最近のクリンチャータイヤの体験談を書かせていただきます.
中学2年生のときにリサイクルショップで中古スポルティーフとチューブラーホイールを5000円で購入し,買ったその日のうちに全分解して,お小遣いで買いためた105にパーツ交換してロードレーサーに仕立て上げました.
それが私の初ロードです.
あれから37年経過し,ロードは6台乗り換えましたが,チューブラータイヤ一筋で今に至ります.
チューブラータイヤは,学生時代は店頭特価1500円くらいのいわゆる”練習用タイヤ”
その頃は毎週振れ取り台で振れ取りをして,月1くらいの頻度でパンクの裁縫修理をしていました.
社会人になってからはクレメン クリテリウムを常用するようになり,練習用タイヤとの違いに感激しながら乗っておりました.
ところがほどなくクレメンが倒産してクリテが入手しずらくなり,同時にビットリアからCORSA CXが発売されて,以後20年以上CORSA CXを愛用しています.
CORSA CXは数年前のモデルチェンジで消えましたが,たまにヤフオクに出品されるので,いまでもそこで入手しています.
ロードバイクにクリンチャータイヤが増えてきたのは90年代後半頃と記憶しています.
それまでのロードの完成車は,ユーザーによるメンテナンスの知識と自己責任を前提として販売されていました.
しかし,その頃フィットネスブームよる自転車人口の増大があったのと同時に製造物責任法が施行がされ,チューブラーよりも不利な要素がありながらも,メンテナンスフリーで乗れるクリンチャータイヤの方が好まれるようになったからです.
今は,20年前に買ったカンパNucleonというロープロファイルのアルミ完組ホイールを使っています.
Nucleonはこの20年間,一度も振れ取りをしたことがありません (全く振れないので).
そしてこの20年間,CORSA CXをなんども張り替えてきましたが,経年劣化や摩耗を除いて一度もパンクしたことがありません .クレメンと比較してビットリアの耐パンク性能の高さを実感しました.
全く振れないホイールと全くパンクをしないタイヤ,
学生時代には夢のまた夢でしたが,私にとっては20年前にそれが実現したことになります.
これ以上望むものはないので,今のホイールで十分満足していたのですが,これだけチューブラータイヤがマイナー化してくると,さすがにクリンチャータイヤが気になってきました.
ディープ・ インパクト氏や鶏 泰造氏は,チューブラーからクリンチャーに乗り換えたと言います.
一方で,自転車ジャーナリストの山口和幸氏やケルビムの今野真一氏は,最近のコラムでもチューブラーの良さを力説し,今でもチューブラー派であると書いています.
チューブラーとクリンチャー,いったいどっちがよいのか?
もしかすると,最先端のクリンチャータイヤは,CORSAのチューブラーを凌駕しているのではないか?
そのような疑問を感ずるようになり,初めてクリンチャーを試してみることにしました.
これまでチューブラーにCORSA CXを使ってきたため,クリンチャーはVittoriaの現行モデルであるCORSA G2を比較対象として選びました.ホイールによる違いが出ないように,Nucleonと同じ構造のクリンチャーであるカンパElectronを入手し,ホイールを入れ替えながら250kmほど走行して比較しました.
結果としては,踏み出しの軽さ,同じ速度で巡航しているときの疲れにくさ,振動吸収性の点で,チューブラーに軍配があがると思いました.多分,目隠しをしていても違いが分かります.
私にはそれくらいはっきりと違いを感じ取れました.
あくまで,アルミ完組みホイールでの比較の話です.
最近のディープリムカーボンに適切なクリンチャータイヤを装着すれば,アルミ完組み+CORSA CXチューブラーよりも良いのかもしれません.
以上が私の体験談です.
長文失礼いたしました.