skogenさん
高価なホイールですから、スポーク飛びだけで使えなくなるって諦めきれないし、かと言って、壊すような修理は控えたいし。直って良かったですね。
調べるとレーシング3の純正の交換部品spoke mini kitだと3種類ぐらいスポークが入っていますね。それと同じ長さのストレートスポークが使えたんですね。
購入店なら心良く対応すべきですが、そうでなければ面倒臭がるのは分かる、でも、それって良くないと思います。フルクラムを扱っている業者なら、他にもいろんなブランドを扱っているから、他のパーツと合わせて送料が掛からない非定期便に入れてもらえるんじゃ無いかなぁ。まぁ、お客にどう対応するのかは、お店側の自由ですけど。
のむラボ日記(2018/04/03)にレーシングゼロのスポーク交換の振れ取りで似た話が出ています。
交換したスポークのニップルを調整するだけで元に戻る、他のニップルを触るな(同業者向けの警告かな)、とあります。スポーク交換は頻繁に記事にされていて、似た話がたまに出てきます。でも、何やら秘技が必要なようで、、、どうやるんでしょうね。
何やら余計なことをやる自転車屋さんの尻拭いをするケースが多いようで、イラっと来ちゃうんでしょうね。はんだ付けで苦労した昔を思い出します。下手がやった基板の修正ってかなり苦痛で、ゼロからやった方が遥かに簡単で綺麗に、当然、性能も上に仕上がるんですよね。
秘技について推察してみました。
「リムに体重を掛けて、テンションを緩めた状態で締め込む」かな。
以上、雑談。以下、雑談。
この問題は、1本だけ緩めてしまったスポークテンションを元に戻す、と換言できます。単純な力学系なので原理的には締め込むだけで元に戻ります。しかし、ホイールの力学系はリムという構造体を中心力で変形させる、というやっかいな問題になっています。多体問題みたいな感じ。
ハブを太陽、リムを惑星の軌道と考えると、ハブが動くと考えるのが天動説で、リムが動くと考えるのが地動説。でも、そういう古典的なお話では問題は解決しません。現実の天体系は解が求まらない多体問題になっていて、中心は無く、どちらも動くと考えないといけません。(リムとハブの2つなので二体問題、では無くて、リムはあちこち変形する構造体なので多体系)
なので、緩んだスポーク以外のニップルを触ると、解に近づくのが難しくなる(ちょっと大げさ ^^;)。
アルミスポークのレーシングゼロの場合、スポークテンションがとても高いので一度変形してしまったリムとニップル部を1個のニップルだけを締め込むことで、元の状態にあちこちを変形させて戻すのは難しい(ニップルの強度的に難しい)、という事なんでしょうね。摩擦力が入る事で、単純な力学系では無くなる。
1本のスポークは対向する複数本のスポークから引っ張られていて、それを変形するリムが支えている、という状態を想像すれば良いのかな。スポークを緩める順番について振れ取りのスレで話題になりましたが、緩んだスポークの考え方はあんな感じ(リムの変形は入ってませんが)。