skogenさん
信号停止中にふと下を見ると、シングルスピードで使ってる手組みホイールのステンレススポークにうっすらと錆が。家に戻って、拭き上げました。油汚れとか煤塵がかなり付いていたみたいで、ワイプが真っ黒に。
ステンレスも油汚れが付いたりすると不動態皮膜が不均一になり錆が来ます。今回は鉄粉が付いて、それが錆びていたようで、スポーク本体は錆びてませんでした。放置していたらもらい錆(異種の金属の接触で進行する錆)になるところでした。
チェーンやリムやブレーキまわりは頻繁に、フレームも定期的に綺麗にしているのですが、スポークはたまにしか拭きません。塗装した黒いスポークであれば頻度は低くて良いでしょうが、銀色のステンレススポークは少し掃除の頻度を上げたほうが良さそうですね。
レーシングゼロで1000kmぐらい走ったので、ちょっと感想を。
(ちょっとと言いながら、長くなっちゃいました ^^;)
店舗購入で、前後とも振れはほとんどありませんでした。ごくわずか、うっすらと探針にかすったので調整しました。ラチェット音も小さい。
軽い、踏み込んだらすっと加速する、固くしっかりしたホイールだが不快なほどでは無い、USBハブは固く良く回る、固いリムのおかげかホイールがスムーズに転がっていく、そういう印象です。ありきたりかな。^^
ハブの精度は高いようで、未調整で自由回転時間は4分40秒です。(シングルスピードで使っているデュラハブ+OpenProのホイールは4分20秒。こちらも1000kmぐらい走ったところ)
しかし、正直なところRS21と比べて劇的に変わった感じはしません。前後で400gの差(リム部の重量差は前後で200gぐらいか)を重いとは感じません。RS21はスポークテンションを少し上げてますし、ハブも調整済みです。RS21のリムはガッシリとしていて頑丈、レーシングゼロのリムは固くて頑丈。RS21の頑丈そうなエアロスポークとレーシングゼロの太くて軽いアルミスポークの差も微妙ですが、リムと同じような違いを感じます。それぐらいしか分かりません。う~~ん、、、乗り手が悪い(苦笑)。
これまでR501、RS21、そしてレーシングゼロと履き換えてきましたが、最も効果を感じたのがRS21に換えた時です。
ずっと記録を取っている10分ちょっとで登る5%ぐらいの勾配の丘があるんですが、R501からRS21に換えた時に50秒ぐらい速くなりました(パワーで計算すると20Wアップ)。RS21からレーシングゼロに換えた後は20秒ぐらい速くなりました(10Wのパワーアップ)。
トレーニングの効果で少しずつ速くなっているので、そのトレンドを考慮して丘登りタイムを補正してます。パワーアップ分は、ホイールによるロスが減ったためと解釈できます。(このスレの書き込み番号191-20267でホイールの力学をぐだぐだと考察してますが、ホイールによるパワーロスの計算値は私の実測値と近い値になってます)
という訳で客観的には履き替えた効果はあります。
他にもいろいろとタイムを更新しているのでホイールの差はある。しかし、RS21から劇的に何かが変わる訳では無い。
あるレベル以上になると、機材の差はわずかだけどその積み重ねが大事、走り方も空気抵抗の避け方とか加速の掛け方とかちょっとした差の積み重ねが大きな差になる、という事なんでしょうね。もちろんエンジン以上のパワーは出せない訳ですから、パワーをロスしないのが良いホイールです。
なお、コーナリングは激遅なので、評価できません(笑)。峠の下りのタイムも短くなりましたが、これは精神的なものが大きいかな。
以上の比較はルビノプロ(最初は23c、後半は25c)で行ってます。チューブラーを履いたもう少し上のクラスのホイールと比較すると、あれぐらい転がりが良いタイヤじゃ無いと、良いホイールを使う意味は無いのかなぁ。。。という訳で、あと1000kmぐらい走ったらタイヤを換えようと考えてます。お金掛かるなぁ。
後輪スポークテンションの履歴
シングルスピード用のホイールを再調整しました。上の方に書き込んでますが、1年ちょっと前にDuraAceのトラックハブとOpenProで組んだものです。
組んだ時はリアのスポークテンションをを80kgf程度にしていましたが、2100kmぐらい走った後で62kgfまで落ちてました。22.5%も低下。ちょっと緩いです。振れは0.5mmぐらい出ていました。再調整後はフロントを100kgf、リアを120kgfぐらいまで上げました。最初に組んだ時に比べて50%増しです。
スポークテンションを上げると振れ取りは難しくなります。80kgfぐらいだとリムの精度そのままで振れが無いように組めましたが、スポークテンションを上げると細かな振れが出て、バランスを取るのが難しい。
このホイールはフロントはイタリアン組で、リアはJIS組です。JIS組の方がなぜか振れ取りが簡単でした。なんで?たまたま?フランジ幅の違い?リムの個体差?
さて、再調整した理由はホイールが鈍重に感じたからです。スポークを張った結果、印象ががらりと変わりました。まず、ホイールから聞こえてくる高音の共振音が気持ち良い。そして横方向の剛性感がぐっと上がり、ホイールとして別ものの印象。自転車も全体にしゃきっとして高強度になったように感じます。これまでフォークの強度を疑ってましたが、フォークでは無くてホイールが悪かったみたい。
硬いホイールになったお陰で、直進安定性が上がりました。40km/h付近でも安心して走れます。フレームを疑ってましたが、これもホイールに原因があったようです。ペダルを踏み込んだ時に感じていた鈍さも解消され、ギア比が軽くなったような変化です。
あと、スポークを張ると乗り心地が固くなるかと思いましたが、結果は逆。嬉しい誤算です。ガタゴトとした自転車全体の振動が減り、心地よい硬さになりました。精度が高く硬いリムを使い、きっちりとスポークを張ったホイールが良いという事でしょう。当たり前か?
という訳で、手前味噌・自己満足なお話でした。^^;
硬く精度が高いリムを使ったホイールは、数千km走ったらスポークテンションの調整をすると生まれ変わるかも、そんな気がします。
手組みホイールのスポークテンション調整の結果に気を良くし、走行安定性が上がることを期待してRS21も張ってみました。以下、初級者ゆえの解説風で書いてみます。
まずはフロントです。
0.5mm未満の振れが出ていました。全体に少し締める方向で振れ取りをやったのは1年以上前です。
テンションメータPWT STM01の読みで33から37に上げました。調整前が60kgfで、調整後が100kgfぐらいかな。60%以上のテンションアップです。
リムがわずかに波打ち始めたところでテンションを上げるのは止めて、振れ取り作業に入ります。でも、なんか変。思ったように振れが取れません。
どうやらテンションを上げたためにハブの玉当たりが変わり、ガタが出たようです。私の計算に拠れば、RS21のハブベアリングのガタはリム部で50倍に拡大されます。例えば、10μmのガタが、リム部では500μm(0.5mm)のブレになる。ガタがあるとリムは真っ直ぐ回りませんから、振れは取れません。
という訳で、玉当たりを調整し直して、振れ取りを再開。ちょっと時間が掛かりましたが、フロント終了。
スポークテンションメータは仕上がりの確認に使っていますが、丁寧に振れを取っていけばスポークテンションにばらつきは出ないようです。
次はリア。
こちらは0.5mmより少し大きい振れが出ていました。調整前のフリー側スポークは90kgfぐらい、反フリー側は45kgf以下。締め込んでフリー側を120kgfぐらいまで上げました。RS21のリアはオフセットリムなので振れ取りは簡単。フリー側のスポークテンションを均等に上げて、反フリー側で引っ張ってセンターを出すだけ。反フリー側は50kgf程度。
反フリー側が緩いのは気持ち悪いですね。2:1組だと反フリー側も強く張れるでしょうが、本数が少ないから横方向の強度は結局同じ?イソパルスだと良のかな?オプトバルはどうなんだ??? という感じで、頭のなかでブツブツ言いながら、夏の夜なべ作業で調整を完了しました。
さて、乗った印象は。。。
これまた別ものホイールになりました。タイヤは調整前後で同じRubinoPro 23cです。高音のホイールの共振音が心地よい。フロントの強度が上がり、直進・カーブともに安定性が上がりました。リアについては、速度が上がった時にペダルを踏んだ際の駆動の鈍さも無い。
はっきり分かるのは、リムが真円に近づき、綺麗に回っているのが分かること。綺麗に回る=走行抵抗を低く感じる、という事でもあります。気持ち良く走っていると、ふと、タイヤをグレードアップしたいという物欲が。。。
以上、全くもって自画自賛、我田引水、手前味噌、自己満足なお話なんですが、お勧めします。