坂の変速で一番大事なこと
○重くなる前に軽いギアへ変速すること
重いと感じてから変速するのではなく、重いを感じる数秒前に軽いギアにしましょう。坂が緩くなった時は「軽い」と感じる前に重くしていきます。回転のリズムを乱さず整える、坂の角度が変わっても足の負荷を一定に保ち失速を防ぐ。坂で一番やってはいけないのは全力で走ることです。
○100%で走らないこと
腹八分目と言いますが坂八分目で走りましょう。どんな坂でも80%の力で登る、100%は出さない。「坂八分目」20%の余力を残す。そうすれば詰むことはありません。
登り坂は時速7km以上で走る。それ以下で耐えて走っても3分で限界がきます。7km以下なら降りて歩きましょう。
ギアは軽くても疲れる、1.0以下はいらない。
ギア比は1.0~2.0の間で走るのが楽。1.0以下で時速7kmで走ってみてください疲れて動きません。
自転車は回転数をそろえて走り続けるのが楽。回転数が乱れてギクシャクすると疲れが倍増する。ギア比は重要ではなく失速しないギアのつながりが大事。もし失速するギア飛びがあるなら、そのギア列は使わないこと。
クロスレシオが一番ギア飛びを感じにくく、ケイデンス(回転数)を整えやすい。ペダリングが習得できていない人は、シングルギアかクロスレシオで習得するのが短期でつかめます。
人間の身体は不器用で変化に慣れるには時間と修練が必要です。技術をつかめていない段階で次々と新しい変化を繰り返すと全てが中途半端になり、何一つ得るものはありません。身体に負荷が溜まり故障、トラブルの原因になります。
ひとつひとつ丁寧に習得していくしか方法はありません。
毎日行く登り坂があるなら、それを同じギアで変速せずに登ってください。そのギアで重く感じる場所と軽く感じる場所があるはずです、その重く感じる場所で変速をして軽く感じるギア比を覚えてください、そこを走る時はそのギア比が最適です。軽く感じる場所で軽く感じなくなるギア比を見つけてください、それがその場所の最適解です。そうやってひとつひとつの地形とギアの関連付けを行い、その坂を登る時の最適解のギア比の流れを記憶しましょう。その記憶がそこを走る時に勝手に変速動作を行い自然に走れるようになるまで坂を自分のものにできたら、その坂を愛せます。愛おしいのは知ること、自転車で知ることとは道の地形、坂の角度に合わせてペダル回転数、変速、ギア比の最適解を出すことです。
大事なのは常に余裕を残して坂を登る、全力で登らない、なめきって登る。MAX80%で登ること。重いは御法度、常に軽いを維持、変速は重くなる前に行う、軽くなる時も回転数が乱れる前に重くする。時速7km以下で耐えれるのは3分、しんどくなれば歩いて押しましょう。
必死になるのはレースで賞金もらう時だけでいいです。趣味と道楽で「美容と健康」のために乗るのに必死は必要ありません。こんなに笑って力使わなくて登っていいの??ゆっくりボチボチ、しかし以外と速い。それが自転車の走りです。手抜きナマケモノ走法身につけて。