クオリア44さん
私は、少なくともカーボンフレームについては、素人が正確にフレーム精度を測れるとは全く信用していない。カーボンフレームの精度を確認したら完璧だったなんて、完璧に幻想だと思っている。
当然、精度が完璧故に気持ち良く走った、なんて感想もバイアスかかりまくりの幻想だと思っている。
フレーム精度の本質とは、前後のホイールとBBの軸が完全に並行で、センターが出来るだけ一直線に揃っている事と、オマケとして駆動装置としての人のペダリングの起点、サドルを支えるシートポストの軸の延長が、そのセンターラインとぴったりと交差してる事だが、こんなの特別な測定器が無い限り、正確に分かる訳が無い。
BBから後ろについては、一応はクランクシャフトの中心とリアエンドの距離を測る事で判別出来そうに思えるが、ねじれていたり並行にズレていた場合に正確に判別する方法が無い。というのも、そもそも この駆動系の軸のセンター繋いだ仮想平面とフロントフォークを支持しているヘッドチューブの中心軸が、同一平面上にある事をコラムの延長上の接地面で1mm以下の精度で正確に測定出来ない限りは、フレームの精度なんて分かる訳が無い。
コレを測る為には、完璧にまっすぐで簡単にたわまない強度の非常に長いダミーシャフトを取り付けて、定盤の上で測定器にかけない限り、絶対に不可能である。
素人だから、もちろんハイテクの測定器は使えないし。
あと、フレームが狂っている故に走行に影響があると感じるというのも、全く幻想だと思っている。
本当にそう感じるならば、狂っている量が判断出来なくとも、狂っているベクトルは正確に言い当てられないと信用出来ない訳だが、出来るとは思えないし、そもそも素人では前述の様に精度を正確に測定する術が全く無い。前提が最初から崩れてる。
まあ、全てのカーボンフレームは、多少とも精度が狂っていると言われている。
唯一、完璧に近い精度を持つ自転車フレームは、熟練の職人さんが作るハンドメイドのクロモリフレームだけ。一応の完成後に正確に精度を測定して修正出来るから。と言われいて、なるほど納得できる。
無駄な知識として、素人でも情熱が有れば、プロ用と同程度以上の精度の平面を持つ定盤を自作出来ます。
石材店で花崗岩の板を3枚、買ってきて、研磨砂をつけて三つ巴で擦り合わせれば、完璧に近い精度の定盤になります。2枚だと、研磨面が互いに凹凸に曲面で馴染んじゃうから3枚。
この技法は、数十年前にあったレストア情報雑誌で記事を読みました。
私も、趣味の料理で本気で包丁を研ぐ時には、3枚のセラミック砥石を用意して、同様の方法で砥石を完璧に平面に修正します。
私が包丁を扱うプロだった時には、目が細かいのに凄く切れるセラミック砥石は流通していなかったので、現在は昔よりも刃物を研ぐのは簡単です。