うーむ。。。さん
コンバータとアダプタの使い分け、なんかちょっと通常の英語と違う気がしますね。
Adapt/Adapterは異質のものを適合させること/させるものという意味合い、あるいはより広い概念で使い、Converterは並列するもの・概念へと変換すること/変換するものという狭い意味合いで使うと認識しています。
例えば電気の世界の場合は交流100VをUSB直流5Vに変換するもの、あるいは「商用電源」を「電気製品」に使えるようにするために変換するものは「Adapter」。一方、交流50Hzを60Hzへ、交流を直流へのように電気の性質の変換という概念に寄った表現が「Converter」かなと。実態は同じでも「単位」を変換するのもConvertですね。(ボルト→ミリボルトや、消費電力のワット→ジュールとか。自転車では気圧でbar→psi)など
#例示です。さっくりググってみても問題なさそうですが、電機の人間ではないので、専門家に言わせると違うかもしれないのでご容赦ください。
自転車の場合、「Bottom Bracket Shell」と「Crank」とを適合させる媒介、いわゆるBBがAdapterです。ちなみにBBパーツは正式には「Bottom Bracket Adapter」のようです。Bottom Bracket Shellの規格をたとえば「BB30」から「JIS」という並列規格に変更するパーツが「Converter」です。とはいえそこまで明確な差異はなく、どちらでも通用しているようです。
Amazonの商品名は自動翻訳だったり、日本人、中国人、台湾人が訳したものでしょうから言葉の精度に疑念ありですが、Wiggleなど英語圏サイトで英語モードで商品を選択すれば、Converter/Adapter両方あります。とはいえ個々の部品を逐一見ていくとニュアンスが異なり、Adapterは両方の意味として使われながらも、上記のAdapterの意味、あるいはBB30のshellとJISのクランクセットを適合させるBBパーツが多い。converterは上記意味通りのBB30→JISなどの並列規格へと変換する部品(JIS BBパーツが追加で必要)に多く使われているように見えます。あくまで傾向ですので、どちらも通用するということになります。(日中台のパーツメーカーがつけた名称がそのままなのかも)
ディープさんご紹介のFSAのBB30ボトムブラケットスペアアダプターは、Wiggleのリアル英語では「FSA BB30 Conversion Kit」ですね。ただ私の英語は大学院の論文執筆で叩き込まれ、日常生活では使えない英語なので、ニュアンスがどの程度のものかはわからないのですが。。
日本語として言葉が統一されているなら、英語との乖離があってもまぁ悪くはないと思います。外人と話すときには注意が必要ですが。まぁ何はともあれ、私が以前使っていたBB86のフレームでは、BB86にそのままカンパやシマノのクランクを付けられるBBパーツを付けていました。
TriPeakのTwist Fit BBです。
https://ec.cb-asahi.co.jp/catalog/products/4ABED9117062491885F9958267582122
これ優れもので、何度もつけ外しを繰り返しても何の問題もありませんでした。
最初組み付けてクランクを回すと数回転しかしないので、取り外し可能なことをよいことに、いろいろ試したところ、このBBをBBシェルに組み付ける角度により回転数が大きく変わり、特定の角度でつけると3回転しかせず、そこから90度回すと20回転まで回る、要するにBBシェル、つまりはフレームの精度で取り付け状態とBBの回転が大きく変わるであろうことを発見しました。
この後10度~30度ごとに何10回も取り付け・取り外しを繰り返し、同じ角度で組み付けると何度でも同じ回転数になるという極めて再現性が高いところまで確認したので、単純な取り付け誤差の問題ではないです。この板でも「クランクの回転が悪い」という相談は多々あり、整備が至らないという指摘がありますが、それ以外にもフレームの精度が悪い可能性は大いに考えられます。それを考えると、取り付けが面倒で数回bbを取り外すとバカになるプレスフィットはやっぱりよろしくないことがわかりますし、もしかして、過去にはやったBBのフェーシングがプレスフィットBBでも効果があるかもしれない(とはいえ削るべきところはベアリングが接する内面なので、あまり現実的ではない)なども想像できます。残念ながらこのフレームは早々に壊してしまったので、耐久性は確認できなかったのですが。
上記BB86の話ではありますが、BB30でも同じではないかと推察します。少なくとも、音鳴りがしたとき問題なくばらせる手段があるのは気が楽です。