skogenさん
フリフリはあまり意識しなくても、結果としてそうなりますよね。もしフリフリしないと(車体を全く蛇行させずにペダリングすると)、横方向の揺れを止める事になり、本来の横方向の蛇行の動きが車体の前後方向の動き(揺れ)になって現れます(ペダリングによる重心の前後方向の動きが関係します)。
この前後方向の揺れは自転車から見るとブレーキみたいになり、ペダルを一周回すたびに加速と減速が繰り返されることになります。乗り手から見ると、自転車がスムーズに進まないように感じます。
さて、ツール・ド・フランスが始まりました。
初日のゴールの映像です。次の動画で5:32辺りに上空からの映像があります。
二日目のゴールシーンもいろいろなスプリントの走り方を見ることができます。次の映像の3:40から前方と上空からの映像を見ることができます。
あと2年前のサガンが勝った映像。こちらの13:30から前方からの映像、14:05から上空からの映像を見ることができます。アラ・フィリップとサガンの体の動かし方は違います。
こちらは世界記録を持つペルヴィスの1000mTT。ちょっと分かり難いですが、スタートから第3コーナーまでの加速時の体の使い方。
自転車のゴール前スプリントは陸上の走りとは体の軸の使い方が違いますね。
自転車のスプリント時の体の動かし方は、Sneaking ApeとかHorse Walkと共通する部分があります。次の動画の0:45からと2:05から。
自転車が難しいなぁと思うのは、全力を出す時にしか現れない動きがある事だと思います。自転車の動きの基本は蛇行ですが、ゆっくりとした乗り方だと、上の映像のような動きは物理的に生じません。つまり、ゆっくりと考えながら素振りをする、みたいな練習ができません。そういう体の使い方に加えてペダリング技術が入るんですから、奥が深い。
基本的には引き脚と一緒に同じ側の上半身も一緒に上がり、その後、踏み込む脚を上半身が支える(上半身で押さえ込む)。なんば走りとも微妙に違いますが、下半身と上半身の関係や動かし方は一軸では無く、二軸に近いと思います。
ペダリングに対する車体の傾き方は同じですが、その時にハンドルを押さえるのか、引くのか。全力走なので、微妙なタイミングの差なのか、意図的なのか、結果なのか、人によって表現が違うんですよね。
2018/7/11 08:36 [191-30783]